9月29日 ドラフト模様(M19×3)
ピック順 【Tanaka】→【Alessi】→【Thraxi】→【Serra】→【Chrolony】→ (【Sangriter】)
さぁ、いよいよ環境最終戦。なんだけど、パックの関係で最終戦はドミナリア。そしてずっとM19やってたせいでドミナリアが恐ろしく久しぶり。なんと2ヶ月以上のブランクを経ての試合なので、みんな思い出すのに四苦八苦で全然総決算っぽくないのである。かてて加えて、今回は史上初の珍事が起こってしまった。実は当日私は5人戦だと思っており、開始時刻前の1時55分くらいには全員が集まっているのでそのままドラフトを開始。パックが余っていたので「今日はみんなに4パック目があるよ」なんて嬉しい(?)告知のおまけ付き。そしてピックすること30分弱。2パック目が終わりかけたあたりで、なんと「6人目」が登場したのである。当人曰く、先々週の時点で言ってたし集合時間に遅れるってメールもしたとのことなのだが……。やはり自分の名誉にかけて言う。俺は絶対そんな話聞いてない。そしてメールは運悪くすでにピックが始まった後に送られてきたので意味をなさなかった。なんとまぁ、せっかく6人戦ができる人員が揃っていたのに、5人のドラフトになってしまったのである。
当然納得いかないのは遅れてきた方で、さすがに「そこで黙って見とけ」と言うのも酷い話なので、「じゃぁ、余ってるパックがあるからシールドデッキでも組むか?」と提案。これがすんなり通り、なんと今回はドラフトデッキ5人とシールドデッキ1人という、わけのわからないフォーマットでの対戦になったのである。今回6人の参戦者がいるのにピック表が5人分しかないのはそんな理由だ。なんだこの最終戦は……。さぁ、ドラフトデッキはセオリー通りにシールドデッキよりも強くなっているのか??
来週は待ちに待ったラヴニカお披露目試合です。例によって追加人員も引き続き募集中ですよ。みんなでレッツ・ジョイン・ギルド。
AL SE TH SA TA CH
AL ー ◎ ◎ × × × 2ー3 4
SE × ー × × ○ ◎ 2ー3 6
TH × ○ ー × ○ × 2ー3 5
SA ○ ○ ◎ ー × × 3ー2 3
TA ○ × × ◎ ー ○ 3ー2 1
CH ○ × ○ ○ × ー 3ー2 2
1位 【Tanaka】 黒緑 <最古再誕 縄張り持ちのアロサウルス 悪意の騎士>
久しぶりの環境、みんなして忘れているこの世界。4つ目を剥けると思ったら突如無くなってしまった幻の追加パック。さらに突如乱入してくるシールドデッキ。様々な不測の事態が起こり、誰もがリズムを崩し、デッキを疲弊させた。そんな荒れ模様だったからこそ、ぬるりと予想外のものが出てくることがある。そう、ついにこの男が公式での優勝を果たしたのである!(以前、クソみたいなダブルドラフトではなんか勝ってたことはある) 初参戦は今年3月のドラフト。そこから約半年の修練を経て見事に優勝。まぁ、3勝と2勝だらけの泥仕合ではあるが、とにかく勝ちは勝ちだ。そしてデッキにはちゃんと盟友である「ヤーグル」さんも入っている! おめでとうヤーグル! おめでとうアーボーグの暴食!! まあ、プレイヤーにダメージを与えたことは1度もないらしいが……。今回のデッキは完全決め打ちだったらしい。もちろん、ヤーグルさんの黒が使えて、なおかつもう1人のお友達であるスライムフットさんを受け入れるための黒緑2色。さらにずっとずっと悲願だった「ネズミの群棲」をたくさん揃えるなんて夢もある。それもこれも、4パック剥けるならなんとかなると思ってのことだったが……パックがなくなった。なんとかヤーグルには巡り会えたが(3引きしてるわ)、その他の要素はスカスカ&スカ。当人は本当に自信のないデッキになってしまったみたいだが……なんか勝った。もう、私もこの環境を覚えてないので何が勝因なのかはさっぱりわかりません。下のデッキリストを見ても、確かになんか微妙な印象。一応「ラノワールのエルフ」×2のおかげで安定したステップアップが図れるため、それなりの速度で「ウィンドグレイスの見習い」×2が出撃できるのは悪くない要素だったか。あと、全体的に見てデッキがすこぶる軽い。カウントが変則的になるが、なんと1マナで動けるカードがデッキに8枚も投入されており、実際「要塞の聴罪司祭」×2は案外1マナで出てくることも多かった。この辺りにもしかしたらこの環境の勝利の秘訣が……あったのかなぁ……。
沼×9 森×8
<クリーチャー> 15
ラノワールのエルフ×2 要塞の聴罪司祭×2
悪意の騎士 ラノワールの斥候
カリゴの皮魔女×2 ラノワールの特使
縄張り持ちのアロサウルス 巨大戦車
ウィンドグレイスの見習い×2 アーボーグの暴食、ヤーグル
始源のワーム
<その他> 8
冒険の衝動 獣血蝋燭
ベルゼンロックの祝福 小剣
不純な捧げ物 馬上槍
意趣返し 最古再誕
2位 【Chrolony】 青白黒緑 <グルールの災い魔、トラクソス アルガイヴ国家執事、ベイルド メサ・ユニコーン>
試合終了後に「超いいデッキができたから満足だわー」と半泣き(誇張)でうそぶいていたのがこちらのデッキ。しかしまぁ、実際にピック表を見てみれば、今回のデッキ群の中では一番見るべき点が多いデッキである。特筆すべきは「トラクソス」と「ミシュラの自己複製機械」と言う2枚のレアアーティファクトで、これらと多めの歴史的カードがごく自然なシナジーを紡いでいく。レジェンドを採用するために色はだらりと4色に広がったが、「這い回る偵察機」が2体あるおかげでそこまでマナの色には不自由せず、ざっと数えてみたら歴史的なカードは10枚以上も揃っている。早い展開でも「秘宝を追う者」×2がこれと噛み合ってビートすることが可能だし、白が入っているので「ペガサスの駿馬」がらみのビートプランも描けるだろう。コントロール要素多めに見えて、実は割と柔軟に攻守が選択できるデッキだったのだ。これで優勝間違いなしやで! と思ったらしいが、やはりやや重かったことがたたって残念ながら2敗。有終の美を飾ることができなかった。ついでにその後の麻雀でもネタみたいな不ヅキを連発。見てるぶんには割と面白かった。
3位 【Sangriter】 黒青白 <(ベルゼンロック典礼とか、再誕の黒き剣とか)>
シールドデッキがこのポジション! なるほど、やはり俺らみたいなクソドラフトデッキはシールドとほぼ互角……。いや、今回は特にひどかったが……このデッキもシールドらしく3色と広めの色を取っていたデッキだったことは覚えているのだが、残念ながらピック表が残らないので詳細までは記述できない。多分入ってたレアは上記の2枚だと思う。他には「最古再誕」があって、「中略」でカウンターしてきて、そして何より「氷の干渉器」が2枚連続で出てきてタップしまくってた。私の記憶に残っているのは、4ターン目に出てきた「アルガイヴ国家執事、ベイルド」が次のターンに「叙爵」と「秘儀での飛行」貼って5/7警戒飛行先制攻撃で殴ってきたことくらいである。あと「最古再誕」でパクられたスライムフットくんが突然黒い剣を握った上で「秘儀での飛行」で空を飛び17/18フライヤーに2回殴られて34ライフが一気に消し飛んだ試合とか(ブロッカーは全部寝る)。なにこのクソ環境。
4位 【Alessi】 青赤 <ウェザーライトの艦長、ジョイラ 小剣 練達の魔術師、ナル・メハ>
個人的には一番「らしい」デッキだったと思うのに、試合途中まではどっかの誰かと「どっちが全敗を取るか」なんて不毛な主張をしていたクソみたいなデッキ。いや、クソみたいなプレイヤー(なお、全敗を主張していたもう一人は優勝した)。なんやねん、神話レア2枚も1引きしといてなに言うとんねん。この環境では慣れ親しんでいる赤青ウィザードがベースになっており、「ギトゥの修士魔道士」は2枚。それに「火拳の達人」が2枚と贅沢な布陣。そしてなぜか今回は「マーフォークのペテン師」が大量発生しており、こちらのデッキにも2枚入っている。これらが「ナル・メハ」の支援を受けて瞬速だったり除去だったりを絡ませながらガチムチサイズで出てくる。強いやんけ。どうしようもなかったやんけ。なんでこれで負けてるん? まぁ、ジョイラがあんまり噛み合ってなかったり、多分回してみると想像以上にムラの激しいデッキではあったのだろうが……レア使ってる人間は贅沢言うな。
5位 【Thraxi】 緑黒赤 <包囲攻撃の司令官 胞子冠のサリッド ゴブリンの連射>
で、僕がこの位置です。いやー、今回は本当に色が読めなかった……。1引き「包囲攻撃の司令官」で赤がやりたいけど、しばらくは上の様子見ってんで2引き「ボーラスの手中」、3引き「祝福の光」。4引きの「マーフォークのペテン師」で青は確定かな、と思ったんだけど、そこから青の流れがピタリと止まる(上が青だ)、さらに赤の流れもあまり芳しくない(上が赤だ)。結局、6引きと遅めで取れた「エルフェイムのドルイド」をヒントに、2パック目は1引きから「胞子冠のサリッド」に切り込むというチャレンジ。そこから「スライムフット」→「死花のサリッド」→「ラノワールのエルフ」→「トルガール」と言うミラクルな流れで、これだけでも1パック目よりよっぽど充実している。本当ならここで緑黒に完全にシフトしてしまうべきだったのだろうが、どうにも「包囲攻撃の司令官」が気になって、無謀に色を広げることを画策(青もまだ切りきれてない)。最終的に「フレイアリーズの歌」で緑が中心色になり、苦し紛れで「司令官」だけタッチしたサリッドという謎デッキ。当然急ごしらえなのでクリーチャーが足りておらず、基本的には引いても引いても「陰謀団の福音者」とかいう寂しいデッキだった。でも、一度だけ見せたミラクルで僕は強く生きていく。展開は以下の通り。1ターン目「ラノエル」→2ターン目「スライムフット」→3ターン目「陰謀団の福音者」+「フレイアリーズの歌」→4ターン目「苗木の移牧」キッカー→5ターン目に「歌」のⅢ章に合わせてさらに「胞子冠のサリッド」。これを、「今日はただスライムフットさんが見たかったんや!」って言ってたやつに叩き込んだからとても気持ちよかった。
6位 【Serra】 白赤 <最初の噴火 エイヴンの歩哨 炎の番人、ヴァルダーク>
というわけで、たかだか1勝差の大激戦ながら、一応最下位はこちら。当然のように環境を締めくくるデッキはボロス。来週はなにデッキになるんでしょうね(ネタ振りではないので無視するように)。でもまぁ、この流れはボロスにいくよな。1引きで英雄譚、そこから「シヴの火」→「祝福の光」。この時点で上2人が赤を画策しているなんて思ってないし、白は実際今回空きカラーだったので、最終的には「エイヴンの歩哨」2体を含むそれなりの人員が確保できている。さらに「小剣」2本に「激情の怒り」などと「ヴァルダーク」のシナジーとか、ちゃんと攻められるパーツはあるのだ。しかし、それ以外の部分ではとにかく除去の充実っぷりが目を引き、「ギデオンの叱責」2枚、「シヴの火」も2枚にさらに「封じ込め」まで。だいぶ除去に枚数を割いているおかげでクリーチャーの速度はそこまで速くないのだ。今回白で中心になったのがどちらかというと守備的な「守衛官」だけだったのも残念無念。いや、そうはいっても「アヴナントの罠師」が11引きとかだし、普通に戦えるとは思うが。もうね、白は「ペガサスの駿馬」と「星冠の雄鹿」っていう世界に慣れちゃったからね。贅沢覚えるもんじゃねぇよな。
今回のピック表
【Tanaka】(黒緑)→【Alessi】(赤青)→【Thraxi】(緑黒赤)
↑ ↓
【Chrolony】(青白黒緑) ← 【Serra】(白赤)
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