最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「やがて君になる」 5 同性間の強い感情製造装置・寿美菜子。あぁ美菜子、またしてもお前はこんな世界に降り立つというのか。 原作はだいたい既読。例によって漫画喫茶で読んでるパターン。初めて手に取ったのは数年前だったと思うが、それからは一応新刊が漫画喫茶に置かれたら読むようにはしている。まぁ、その程度の付き合いだからあんまりディティールまで覚えている作品ではないのだが。 百合作品ということで色々と自分の内面と相談しつつ読む作品なのだが、なんとも現金な思い出が1つあり、確か1〜2巻くらいまではあんまり思い入れもなく、「まぁ、こういう作品だよな」くらいでなんとなく読んでいたのだが、2巻だか3巻だかの巻末漫画で「ドラマCMができたよ、CVは侑ちゃんが金元寿子、燈子が寿美菜子だよ」という情報がもたらされ、そこから劇的に没入度が上がったのである。我が脳内の声オタエンジンがどれほどの影響力でもって回っているかがよくわかるエピソード。そんなわけでアニメ化と聞いた時には素直に祝福したものだが、折悪しくひーちゃんがよく分からない留学云々で休業中であるため、侑の方だけは高田憂希に変更になってしまった。でもまぁ、きちんと求められてるものはこなしているから問題ないと思いますよ。あとはどれくらいがっぷり四つで寿美菜子という感情モンスターと対峙するかというお話である。 幸い、今作における美奈子(燈子)は実はそこまでお化けではない。というか、むしろお化けは侑の方なので、また新しい美奈子劇場を味わうことができる作品としても楽しみではある。私が「百合作品」を評する時、最も重要視しているのは「同性間の感情であることにどれくらい意味があるか」という部分。自分の中でも考えがまとまっていないのでその定義を明確にすることは出来ないのだが、この道を意識したバイブルが「ささめきこと」だったといえば伝わる人には何となく伝わるだろう。「ただ女の子同士がイチャイチャするだけ」では足りず(まぁ、それだけで嬉しい場合もあるが)、やはりそこには男女間の恋愛では得られないような物語性をふくんでいてほしい。そして幸いにも、今作にはそれがたっぷりと詰まっている。 やはり最も注目すべきは侑のキャラクター設定だろう。彼女が1話目でも打ち明けていた「分からない」という感情は男女という性別以前の問題として「恋愛とは何か」「好意とは何か」という部分が今作において妥協を許さない最大の問題提起であり、人を好きになるという感情を突き詰めたいという設定の表れである。彼女が見て、聞いて、考えたことをそのまま追いかけられれば「百合とは何であるか」という永久の命題の答えも垣間見ることが出来そうであり、本作独自のドラマ展開をしっかりと味わうことができる。「百合である意味」が確立している、理想的な作品なのだ。問題に対して真摯である反面、その展開は非常にゆっくりでもどかしい印象もあるのだが、まぁ、そんなところで焦っても仕方がない。アニメの尺ではおそらくそこまで踏み込んだ展開まで行けない可能性が高いが、日々の生活から様々な「ヒント」が手に入るというだけでも、今作が衆目に触れる意味はあるだろう。 制作はTROYCA。初めて発表を聞いた時には「なるほど」と思わず納得してしまったが、独特の白味を帯びた画面の傾向は、淡白な絵柄の本作を彩るのにマッチしていると思う。ともすると物寂しくなりそうなものだが、多少強引に1人称視点を入れてカメラを振ってみるなど、何だか色々と映像的な努力も見て取れる。成功しているかどうかはまだ分からないが、素材の持ち味をなるべく殺さないよう、それでいてアニメとして存在感も増すよう、というなかなか無茶な注文に応えようと頑張っている感じはするのだ。今後の展開でも妥協を許さず、しっかりと本作独自の味わいが出せるようになれば喜ばしい。 しかし、このキャスティングだと恐ろしいのはどっちかっていうと沙弥香×燈子の方なんだよなぁ……物語が沙弥香のターンに入ったあとで、立っていられるかどうか。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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