最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
11月10日 ドラフト模様(GRN×3) ピック順 【Chrolony】→【Metallica】→【Alessi】→【Serra】→【Thraxi】→【Tanaka】
一週間のごぶさたでした。ラヴニカ環境4回戦。これまでの優勝ギルドはディミーア→(ディミーア)→ディミーア→イゼット。さて、今回はこれがどうなることやら。突然の乱入者によって6人戦になったのはいいんですが、これが普段のピックと違うノイズになるのかどうか……。 そして、この乱入者が基本的にクレイジーゴナクレイジー。ふらりと我々の前に現れて、たった1度のドラフトで満足して帰るとも思えない。そこで優しい先輩である私は、色々と接待の方法を考えてあげたのです。一体どんな顛末を迎えるのか、その結果は記事の後半部分をご覧ください。 次回ドラフトは、現状では通常通りの予定です。誰か、アルティメットマスターズを予約する権利(と購入費用)をください。
AL SE TH ME TA CH AL ー ○ × ○ ◎ × 3ー2 2 SE × ー ○ ◎ ◎ × 3ー2 3 TH ○ × ー ◎ × × 2ー3 4 ME × × × ー ◎ × 1ー4 5 TA × × ◎ × ー × 1ー4 6 CH ○ ◎ ○ ○ ◎ ー 5ー0 1
1位 【Chrolony】 青赤 <イゼット副長、ラル 霧から見張るもの イオン化> というわけで、時代はイゼットへと移った。いや、まぁ、実は前回と全く同じように「そもそも純正ディミーアがいない」という状態になっただけなのだが。今回も序盤のパックでディミーアの基本コモンが一切でなかったのでそちらに舵を切った人間がおらず、ディミーアのカードは散り散りに霧散した。そして今回さらにヘンテコなのはどうやら純正セレズニアと言えるデッキも存在していないのである。純正デッキは2つ。それ以外の4つはなんとも奇妙なキメラたち。この方向性での変化が、果たして真っ当な環境適応なのかどうか、それは誰にもわからない。っていうか、多分ダメだと思うんだけど、だって決めうちでひたすら1つのギルドのカード集めるだけの作業って全然面白くないんだもん……。どうやったらその作業が面白くなるかというと……このデッキのように、卓に1人だけでカードを独占し、さらにウハウハするくらいに美味しいカードプールに巡り会うしかない。我々のドラフト環境ではPWを使うのが初めてとのことで、1引きのラルと心中もやむなしの姿勢。しかし心中どころか周りに誰もライバルがおらず、やりたい放題の一人旅。2引き「弾けるドレイク」で早々に上家との住み分けが確定しているし、その後も3パック目で色の合うレアが引けたり、ギルド専用のアンコが多く登場したり、ラッキーな要素が多い。そのくせ、「標の稲妻」がインスタントだとずっと勘違いして使っており、指摘したら「ハァ!? ますますつっかえねぇ」とか文句言い出す始末。もう、カードの神様に怒られろ。これ、絶対に俺との対戦以前の試合ではインスタントとして使いまくってたはずなので、実質優勝も無効ですよ。参考記録でしかないですよ。
島×8 山×7 イゼットのギルド門×2
<クリーチャー>12 火小僧 初々しい補充兵 ゴブリンの電術師×3 溶解区のミノタウルス 小柄な竜装者 ピストン拳のサイクロプス×2 跳び蛙 弾けるドレイク 霧から見張るもの
<その他>11 眩惑の光 軽蔑的な一撃 音波攻撃 イオン化 標の稲妻×2 悪賢い隠蔽 高熱仮説×2 嵐の行使 イゼット副長、ラル
2位 【Alessi】 緑黒白 <模写 破滅を囁くもの 軍勢の光> キメラデッキその1。こちらのデッキが変な形になった理由は一目瞭然、というか、本人もピック中、試合中に何度も叫んでたから自明。ダンシング・ウィズ・レアである。1パック目時点でかなり大きな揺れ方になっており,「模写」→「ピストン拳のサイクロプス」はイゼットの流れだが、3引きで「死の重み」はかなり強いシグナルになりそうなので確保しておき、さらに4引きの「突撃するロック鳥」はボロスも空いてそうな匂い。その後もさっぱり色が決まらず、ぶっちゃけ1パック目などなかったかのような引き。そして、2パック目で開けたレアが「破滅を囁くもの」だったことでコロリとこれに転げ、そこがようやくスタートラインだ。ただ、よくわからないのは2引きで「正気泥棒」を流して「包囲ワーム」なんだよな。1パック目時点で緑だけは確定だと思っていたということなのだろうか。いっそ開き直ってここからディミーアを見るとか、クソ多色に広げる諦めがあっても面白かったのだが、一応ゴルガリに的を絞ったようで、2パック目はほとんどが黒か緑だ。そこで落ち着いたかと思ったのに……今度は3パック目で天使が登場し、なんとこのダブルシンボル天使をピックし「使うんや」と謎の決意。いや、いらなくない? その天使、タッチで使ってもそこまで嬉しくなくない? このギリギリで走った白タッチのために「迂回路」「セレズニアのロケット」などが加わって無理やりのマナ調整。結果、なんかよくわからんけど5マナ以降に天使と悪魔が同居するわけのわからないグッドスタッフになった。まぁ、結局5ターン目にあの悪魔が出てきたらそれだけで勝てるわけですからね。個人的には「なんだかごちゃついたデッキだのう」という印象しかなかったのだが、終わってみたら何故か勝ち越していた。この環境で純正レアゲーに持ち込んだという意味では、案外この選択は正解だったのだろうか(えぇえ……)。
3位 【Serra】 白赤 <光明の縛め パルヘリオンの巡視兵 轟音のクラリオン> 今回2つ目の純正デッキ。ただ、相変わらず難度の高さばかりが注目されるボロス。しかも今回は「光明の縛め」→「罪人逮捕」→「光明の縛め」という謎の除去先行スタート。低マナ域のクリーチャー枠が見当たらず、不安なスタートになってしまう。それでも「罪人逮捕」が2引きとかいう引きを見ると、相変わらずめくらめっぽうな決めうちでノンストップである。まぁ、ボロスは卓に重なったら絶望的なので、過剰なくらいの下家の色制限を意識したのかもしれないが。幸い、この意固地なパックが功を奏したのか、白を引くライバルは一気に減り、「空騎士の軍団兵」もなんとか2枚確保。ボロスのキーとなる2マナアンコがいないというかなり厳しい状態だが、前述の通り今回はキメラでぐちゃぐちゃしたデッキが多かったおかげで、そこまで速度に全力を傾けずともなんとかさばききる展開が実現したようだ。「正気泥棒」流して「パルヘリオン」1引きとか、俺には絶対無理なピックだな……。
4位 【Thraxi】 緑黒青白 <霧から見張るもの 孵卵場の蜘蛛 疫病造り師> キメラデッキ大好き人間。今回は2引きの「納骨堂のトロール」からのゴルガリ狙い。僕はこのトロールさんのことがほんとのほんとに大好きで、プレビューの頃から「超強い!」と信じており、環境初日にとりあえず4枚買い揃え、環境で活躍して値上がりする日を今か今かと待ち構えているのだが、これが一向に値上がりせず、むしろ100円で買ったのにさらに下がったりしててとてもかなC。こないだどっかのリストでゴルガリビートってのを見つけて、ようやくちょっと存在価値が認められてきた感があるので、今後も頑張って欲しいと思います。ただ、やはり純正ゴルガリに進む勇気はなく、ちょこちょこ青をつまんでディミーアへの受けも残す。途中で「ギルド会談」を引いて門タイプのデッキもみてしまったのは確実にタイムロスになったのでこれは失敗。幸い3パック目で「巧みな叩き伏せ」2枚が確保できたので除去力はそこそこだし、「トロール」1体で勝てた試合もあったので大きなミスではないのだが、やっぱりいつも通りの無茶で白にまでタッチしたのはやりすぎだった(「秋の騎士」1枚のタッチ)。色を広げる戦術が間違いだとは思ってないが、どこかでブレーキが必要なんだ。誰か僕にブレーキの踏み方を教えてくれ。門が、どんな問題でも解決してくれそうに見えるギルド門が全部悪いんだ……。
5位 【Metallica】 白赤緑 <詭謀/奇策 溶岩コイル ヘルカイトの仔> 乱入者。それにしても珍妙なピックで、キメラというかギリギリデッキになてるかどうか微妙なレベル。一応メインのカラーリングはボロスなのだが、出てくるクリーチャーは「ゴブリンの鍵師」やら純正セレズニアでも入ってなさそうな「レーデヴの守護者」やら。ボロス感のあるカードはほとんど出てこない。タッチの緑からは「薔薇たてがみのケンタウルス」などを繰り出してセレズニアとの融和を見せるが、そもそもこの2つのギルドの戦略の相性の悪さを考えると、ボロスメインの色構成でセレズニアによる意味はまったくないのである。しかしまぁ、デッキ組んでる本人がそんなこと一番わかってる。わかっちゃいるけどカードが足りないわけで……どんなピックだったんだよ、っていう。まぁ、ピック表を見てその心中はご自由に想像してみてくださいね。最終的に「こんな紙束で試合したくない」と投げ出し、最終戦では緑がらみのカードを全抜きし、なんでか持ってる「正気泥棒」などのディミーアカードを突っ込んで4色にしたらくるくる回って勝ってしまったという。なんだこの世界。やっぱり使いたいカード全部使うのが正解じゃないか!
6位 【Tanaka】 黒緑青 <煤の儀式 席次/石像 概念の雨> 紙束デッキに負けてしまった不幸な約1名。こちらのデッキは「煤の儀式」からスタートし、なんとか愛するホームであるゴルガリでまとめようとしたもの。ただ、それだけではどうせ勝てないこともわかっているため、適宜青をつまんでディミーアにも合わせて行く方向。この方向性自体は決して悪くない。……上家と全く同じ考えだったことを除けば。いつまでたっても逃れられぬ被り地獄。どこかで色を渡る技術を覚えないとどうしようもないのだが……でもさ、ゴルガリってどうせ不人気でぐるぐる回るので、卓に2人いても「あれ? 俺だけ?」って思っちゃう流れになるんだよな……。今回はむしろ中盤以降はディミーア方向への寄せが一番強くなっており、「ディミーアの偵察虫」に「万面相、ラザーヴ」まで重ねて、なんとか諜報エンジンを回そうと奮起していた。もうちょっと早くディミーアメインに切り替えていれば、デッキの質も上がったのかもしれない。なお、こんだけ「ダメだったんですわ」とこき下ろす文章を書いている私ですが、実際の試合では「虚報活動」の波に完璧に絡め取られ、手札が0枚VS7枚とかになった後でゆっくりと絞め殺されました。あいつの流す虚報は真実味があるなぁ!!
【Chrolony】(青赤)→【Metallica】(白赤緑)→【Alessi】(緑黒白) ↑ ↓ 【Tanaka】(黒緑青)←【Thraxi】(緑黒青白)←【Serra】(白赤)
サブイベント
さて、どうせドラフトが終わった後も「パックとか剥きたいですね」とか言い出す輩がいるに決まっていると知っていた私。しかし、当日の日程を考えると、ドラフト本戦が終ったら残される面子は4人しかいない。この局面を打開するための妙案を……私は持っていたのである! 4人でできるドラフト、しかもそこに意味がある環境。そう、コンスピラシーだ!!!! 何故か当時箱で買ってしまったために我が家に4年間眠っていた そしてありがたいことに、この4人コンスピラシーが思いの外面白く、4人が4人とも不思議な充足感を得てゲームを終わることができたのである。せっかくなのでそんな楽しかった経験を記録しておきたい。さすがにピック表はつけてないし、2戦目だったので記憶もおぼろだが、ざっくりと4人のデッキを順位に従って紹介しておこう。
【Thraxi】 青白フライヤー 実は優勝したのは私である。デッキは「永遠王、ブレイゴ」からスタートし、1パック目でバウンスとカウンターを確保し、とにかく他人のプレイにちょっかいを出すことを念頭に置いた。クリーチャーなんて貧弱でもどうせみんな空気を読んでくれるから、早々に死ぬわけでもないし。さらに3パック目で「順風」が引けたこともあり、デッキの大半をフライヤーにしてわかりやすい交渉材料を確保。上家から「清純な天使」なんて贈り物もいただき、コントロール&飛行ビートの形式は整った。なお、絶対無敵と自信満々だった天使は「議会の採決」という予想外のカードで葬り去られることになる。紆余曲折の果て、最終的には漁夫の利で2人だけが生き残り、最後は手札に余らせておいたバウンスやプロテクションで押し込んだ。やっぱり、多人数戦は政治力やね。
【Tanaka】 ゴルガリ陰鬱 こっちでもゴルガリかよ。私と最終決戦を争ったのはこの男だった。多人数戦などやったことがないので、事前に周りの人間から「勝負は政治力だから、適当なカードでもなんとかなるよ」と言われており、マジで適当なカードを並べることに終始する、ぶっちゃけ貧弱なゴルガリだった。後述するが今回は最序盤から9/9やら12/12が怪獣ガオーするカオスな展開になったため、「覚醒舞い」やら「泥地の吸血鬼」やら「胞子頭の蜘蛛」やら、ほとんど相手に圧迫感を与えなかった、唯一「死の収穫の儀式」が序盤からゲーム終了時までずっと残り続けてひたすらカードを引きまくっていたので手数はやたら多く、チャンプブロックを繰り返してもなかなか死なずに済んだ。最後に勝負をかけるためにこやつが発射した「吸魂」が、一気に試合の幕引きへと展開させた。最終決戦では俺のフライヤー軍団になすすべなしやろ、と思ったのだが、渾身の私のアタックを秘蔵の「中休み」でかわして最後まで肉薄する。やっぱりこいつ、多人数でのゲームやらせたら本当にいやらしい。
【Chrolony】 ジャンド・ランプ 常に試合の中心にいたのはこちらのデッキ。デッキの構成は「桜族の長老」4枚というハイパーランプ構成に、多めの多重キッカーカードを入れてデカブツ祭りを演出する形。他の3人がさっぱり動かない最序盤、さっさとマナ加速し9/9の「点火隊」を繰り出して中心へとおどり出るが、これがヘイトを集めて割と早々に目の敵に。さらに「背信のオーガ」でガシガシライフを払って多重キッカーをするなどライフの扱いが派手。自分が押された状況になると、「僕には最後に1人道連れにする方法があるので、余計なことしないほうがいいですよ!」と牽制して不穏な匂いを漂わせる。そのうち1つは「背信のオーガ」+「鏡の大魔導士」であることは他のプレイヤーも知っていたのでこれは対処されてしまったのだが、その後も「まだ手はある」と食らいついて生き残っており、試合経過で次第に下記の【Metallica】相手にヘイトを重ね、しびれを切らしてキッカー12回、24点本体ダメージの「死鍛治のシャーマン」を叩きつけた。結局これはすんでのところで回避されてしまったのだが、残りライフ2点同士になったところで「吸魂」を打たれて死ぬことが確定し、死なば諸共と「硫黄の流弾」をきゃつに叩き込み死んでいった。
【Metallica】 防衛コントロールになりたかった・白赤青レアゲー そんなわけで一番最初に死んでしまったのはこいつだったのだが(といっても決着の2ターン前だが)、主にここの2人の対立がゲームの中心である(残り2人は余計な火の粉がかからないようにしていたために生き残ったのである)。3ターン目「護衛のゼンディコン」で守りを固め、さらに9/9の「点火隊」の返しで「ダクの複製」を使い、さらにサイズのでかい「点火隊」を生み出して防御を張る。これはバウンスされてしまったが、その後も「甲鱗のワーム」のコピーに廃位能力でカウンターを乗せた8/7クリーチャーが長らく地上の防御を務めることになる。私が出した「清純な天使」を「議会の採決」で葬り去って残り2人から喝采を浴びるも、なんとその後自分の手札からも「清純な天使」を繰り出すという超ド級の畜生プレイをぶちかまし、一気にヘイトを集めてラスボスポジションへと駆け上がった。地上には8/7、空には無敵のプロテクション。なすすべのない我々に対し、2点砲台となった「孔の歩哨」がチクチクとライフを減らし始め、しびれを切らした相手から「死鍛治のシャーマン」を食らって真っ先に退場させられそうになったのは上述の通り。しかし、これを自らのワームに「剣を鍬に」という緊急避難でギリギリ回避。さぁ、いよいよ天使をどうしようもないか、と思ったら、無情にもマブダチの「吸魂」と道連れ「硫黄の流弾」であえなく最初の死亡者になってしまった。因果オホー。
サブイベント・2
たっぷりのコンスピラシー(2時間くらい試合してたかな)で大満足。さぁ、これで解散できるやろ、と思ったら、「まだまだ剥けますよ!」とわけのわからないテンションの輩。「もう流石にパックなんかねぇよ」と一蹴したのだが、ふと思い出してしまった。そういえば、ここ一年くらいのドラフトで使い切らずに余っていた余剰パックがあったことを……。「カラデシュ」から「イクサランの相克」までの全5セットのパックが半端な数余っていたのだが、パックの数も、ブロックもバラバラだし、どう見てもドラフトできるような構成になってない。さすがに意味ないかーと思ったら「でも? シールドなら?」とわけのわからないサジェスチョン。試しに数を数えてみたら、なんとまぁ、これがはかったように24パックある……。協議の結果、この日最後のイベントは「ランダムパック・カオスシールド」になったのであった。まぁ、パックの分配も、具体的なデッキ構成もさっぱり覚えてないので記事は書けないのだけど。ちなみに僕はカラデシュ×3、相克×3っていう配分で青緑のエネルギーデッキを組みました。「歯車襲いの海蛇」が宝物トークンのおかげでちょっと早く出たりするカオスっぷりはなかなか面白かったです。ちなみに優勝したのは「いつの時代も強いはず」という雑な信念で組まれた【Chrolony】の白青フライヤー。環境当時はアーキタイプがなくて冷遇されていた「華麗なグリフィン」がごった煮世界だったおかげでやたら昇殿して活躍するとかいうちょっとした奇跡が美しかったです。 ちなみに、これだけパックを開けたらすげぇレアとかトレジャーが出てくるんじゃないかと少し期待してたんですが、「鉄面提督の報奨」×2とか「波を司る者、コパラ」×2とかいう素晴らしい開封状態でした。約1名、「密輸人の回転翼機」と「ガルタ」を同時に開封するとかいう謎の人間力を見せたやつもいたけど。一応値段調べたけど、さすがにコプター安いなー……。 以上、1日に1人で試合のために12パックも剥いたのは、多分、私史上最多記録だ。 第3回 お前……消えるのか?(ネメシス) さて、第3回目でようやくこのネメシスにたどり着いた。このセットこそが、私がMagicを始めた時点での最新セット。つまり、当時最も熱を持って開封されていたパックであった。いくらか地味な印象のマスクスと比較すると、「クリーチャーサイズが小さい」という問題は引き続き持っていたものの(スペルシェイパーが多かったため)、新たに導入されたキーワード「消散」によって一時的なカードスペックの向上に成功。見た目以上に派手なエキスパンションになっており、今でも下の環境で名前を見かけるカードも数多い。せっかくなので何枚か名前をあげておくと、バーンで時たま見かける「火炎の裂け目」、安定ドロー呪文の「蓄積した知識」、凶悪スペルになりがちなピッチ部門からは、最強カウンターの1枚「目くらまし」、強力な色対策となる「水没」。消散ギミックを代表するカードでは、当時のコントロールデッキの代表格である「パララクスの波」、じわじわと評価を上げて気付けば一流カードの仲間入りをしていた「絡みつく鉄線」など、実に渋いながらもいやらしい活躍である。 そんな当時の環境の中で、やはり多くのプレイヤーの中に最も鮮烈な印象が残っているのはこのカードなのではなかろうか。
当時の最強クリーチャーの一角、「Blastderm/ブラストダーム」さんである。もう、就寝時にまぶたの裏にこのイラストが浮かぶくらいにインパクトのでかいカードであった。4マナ5/5被覆という破格の性能と、それを成立させるために課せられた消散3という絶妙なデメリット。すでに歴史が証明しているのでご存知の方も多かろうが、結果的にはこの消散というデメリットはあまりに小さく、リミテッド・構築を問わずこのビーストがしばらくの間大暴れすることになるのである。 ここまで微妙だったり嫌らしかったりするカードをピックアップしてきた当コラムで、こうしてまっとうな「人気カード」が代表として取り上げられるのは初めてのことだが、このカードが特別印象に残っているのは、おそらく当時の私のプレイ環境の「変わった部分」と「変わらない部分」が込められているからなのではなかろうか。「パララクスの波」や「からみつく鉄線」などの消散カードとこいつの最大の違いは何かというと、見ての通り、レアリティである。もう、パックを開ければすぐダーム。みんなで仲良くダーム合戦も可能。ユーザーフレンドリーなレアリティから登場する化物は、なかなかパックすら買えなかった当時の私にとっては本当に気軽に付き合えるフレンズだったのだ。そして、このカードの強さがよくわかっていたということは、本格的にブースタードラフトなどで対人戦の経験を深めていったことの証でもある。ちなみにこのダームがより庶民派になると「スカイシュラウドのこぶ背獣」になる。当時はどっちも平気で構築デッキで使ってた。前回書いた通りに「犠牲」を使ったリアニメイト風味のデッキを好んでいたこともあり、「自分から墓地に落ちてくれるクリーチャー」はそれだけで重宝したのである。 また、少しずつカードが揃っていくことで(公式戦ではないにせよ)スタンダードフォーマットにも少しずつ力を入れるようになった時期でもある。確か人生で初めて買ったテーマデッキはこのセットの溶岩獣をフィーチャーした赤白デッキだった。「炎の印章」がいっぱい入ってて嬉しかったっけなぁ。 しかし、残念ながら世間はこのセットから大きく「リベリオン」の時代へ突入することになる。諸悪の根源、「果敢な勇士リン・シヴィー」を止める術を私は持っておらず、必死の対抗意識から黒の「傭兵」ギミックでデッキを組んでみたりもしたが、どう考えてもレベルの方が強くて理不尽な強さにどんどんヘコまされることになった。ほんとレベル嫌い。おかしいよママン、仕事を終えた「光をもたらす者」が相手のライブラリに帰っていくよ……。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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