最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ミラクルライトもらえないおじさんだよ。当たり前だよ。プリキュアの映画はなかなか一人で観に行く勇気が無いので(涙ながらに)スルーすることも多いのだが、さすがに今作は気になりすぎたので、封切りからちょうど一ヶ月が経過したタイミングで、平日の昼間、幼女先輩がなるべくいないタイミングを見計らって行ってきました。不審者だよ。ごめんね。でも……一言書いておくなら、よかった! 行けて!
<以下、一応ネタバレなどあるかもしれないので未視聴注意>
えっ、何これ、めっちゃ好き。もしかしたら過去に見たプリキュア映画の中でも一番好きかもしれない。いや、キュアモフルンも好きだったし、オールスターズの1も2も好きだったけども。今回はかなりシュートに狙いを絞って見せてくれた作品になっているぞ。 もともとハグプリは持っている地力の強さがあるのでテレビシリーズの時点で充分面白いのだが、今回の映画は「オールスターズ」のタイトルを冠し、さらに初代とのコラボを銘打っているので、いろいろなところに期待と不安を抱えながらの視聴だった。正直、ここ最近のオールスターズタイトルは登場するキャラの選別や尺の中での扱いに悩ましい部分が多く、「数が多けりゃいいってもんでもないからな……」と眉根を寄せながら納得するしかなかった。「ハンパに顔だけ出して一言も喋らないくらいなら、わざわざ呼ばなくていいんだよ」と苦々しく思ったりもしたものだ。 その点、今作は15周年記念ということもあり、すでにテレビシリーズの時点でかなりの量のコラボを実現している。おかげで「多次元プリキュア共存世界」の説明に尺を割く必要がなくなり、初代やアラモード勢との絡みもナチュラルにできる。もう「そういうものだ」という部分が幼女先輩にわかってもらえる前提なら、残っている尺をたっぷりとドラマの形成に注ぐことができる。 そして、「オールスターズ作品」という超絶面倒な土台について、今作では想像以上にバッサリと割り切っており、どの世代、どのプリキュアも、ラストバトル時のワンカットのみで喋り、活躍もそこだけと限定されている(一応育児室のシーンでは多少セリフがあったキャラもいたけど、まぁ、誤差だろう)。普通に考えたら「オールスターズ」のタイトルを冠しながらこれだけ短い尺で全員を扱っているのは詐欺とも言える所業であるが、今作の場合はこれがベストな気がする。正直、「今回もどうせ喋らんプリキュアもいるだろうし、モブっぽく処理されて終わりなんだろうなぁ」と覚悟していたのだが、なんと、すべてのシリーズがワンシーンとはいえしっかりと登場して技を繰り出し、タイトル通りに「メモリー」を語るパートが取られているのだ。平等の精神に則った潔い構成であり、これが一番ファンの心に届く。 そして、どうせ半端になってしまうならこうして一箇所にまとめて、それぞれに最適な文脈で現役世代のサポートに回るという構造は、見やすくなってもいるし、大きな不満も出にくい最適な解答だと思う。確かに短いのは間違い無いのだが、それでも全キャストにセリフがあって個性が見えるし、各々のシーンで手抜きされていないので、各世代が最大限の個性を持って自分達の存在を主張できるようになっているのだ。個人的にはフレッシュ勢がバトルシーンのセリフもその後のメモリーの振り返りも両方ともイースさんがらみの思い出だったので、「友よどうしてライブマン」みたいな扱いになっているので笑ってしまった。まぁ、初代寝返りプリキュアってやっぱり偉大だよね。ルールーも尊敬の眼差しで見ているに違いない(ビートやスカーレットさんはどう思ってるでしょうね)。 そして、正直なことを言うと、そうした「オールスター」要素は、今作では「上手く消化した」という印象があるものの、あくまで添え物であった。今作は物の見事に「ハグプリの劇場版」である。もう、そのドラマの強度に感動してしまった。どこまで行っても本当に素敵な野乃はなさんの大活躍を見て、「あぁ、15周年をこの子に任せられて本当に良かった」と思ったものである。主人公として、プリキュアとして、一挙手一投足が格好いいのである。 今回私は劇場で最低でも3〜4回は泣いてるんですが、最初の涙腺崩壊ポイントは当然「ほのか復活→はなの復活からの全員帰還」の流れ。あれだけの仕打ちを受けてくじけてしまった自分に対し、「チア」というモチーフをフル活用しているハグプリの矜持を持った復活劇。「私のなりたい野乃はなじゃないッ!!」ってセリフが男前すぎて、本当にビリビリ来るんですよ。やばいよ、マジで格好いいよ。そしてそれを支える他の4人の立ち位置も見事なものでね。ロリっ子バージョンになってもみんなして一癖あるのが面白くて、まさに「小賢しい」っていう言葉がふさわしいさぁやとか、ますますクソガキになっちゃうえみるとか。ルールーのロリっ子形態は間違いなくここでしか見られない超レア現象ですね。 そして、「なんでもできる、なんでもなれる!」という今作のキャッチコピーを体現するその後の展開力も素晴らしく、あらゆる世代のプリキュアから受け継いだ魂をその背に、ミデンとの対話に臨むはなの勇姿は、強さと優しさを兼ねたプリキュアの理想像と言える。繰り返しになるが、やはり「この子に全てを任せて本当に良かった」と思えるキャラクター。そりゃ、他のプリキュアたちだって信頼を寄せるに決まっている。なお、なぎささんが「プリキュアとは言っても、単なる中学生なんだよ!」って訴えたシーン、「さすがに15年も中学生続けてる大先輩のセリフは重みが違う……」って思いましたね。 加えて、今作のドラマを何倍にも膨らませてくれた重要なファクターとして、敵キャラ・ミデンの造形がある。CG作画が良い方向に働いたつかみどころのないデザインが序盤の飄々としたキャラ設計にマッチしているし、とぼけた中にも顔面のマスクがコロコロ変わることで不気味さと怖さを出すことができるのが秀逸。宮野真守の熱演のおかげもあり、残虐と悲哀、虚ろさの入り混じった悲劇のボスキャラ像が実に効率よく紡がれている。これだけの大事件の犯人が一介の付喪神だったというのもなんだか拍子抜けな気もするが、それだけ「メモリー(記憶)」という要素が大切だったということなのだろう。15周年という「メモリアル」を築き上げたハグプリの節目にふさわしいキャラクターだったと言える。 あとはオールスターらしい小ネタを拾いたいところだけど……それでもやっぱり難しいなぁ……「何人でもいいからみんなの好きだったプリキュアの名前を呼ぶんや!」って言われても、さすがにプリキュアおじさんは劇場で叫ぶことはできないので……サンシャイーン! ミューズ! ハート! ダイヤモンド! フローラー!!! (マカロン) 個人的に楽しかったのは、やっぱりラストの「記憶遡り」の時にちゃんと当時の映像をそのまま使ってくれたことですかね。CGキャラデザインの時点で各世代のキャラデザの差は割とはっきり出すように作ってくれているのでシリーズごとに作画が違うのはむしろ味わいになっているのだが、それでもやっぱり時代を遡っていくと「東映がまとめた歴代プリキュアヒストリー」をNHK特番で放送されているかのようなちょっとした違和感があってしみじみしてしまう。リアタイで見ていた作品だと思い出深さもひとしおだ。最初、少しずつ遡りながらみんなが苦戦して頑張ったシーンが描かれるのかな、と思ったら、やっぱりマナさんはろくに苦労らしい苦労もしてないので楽しそうなシーンばっかりだったのが素敵(マナさんにしかめっ面は似合わない)。そしてハトプリ勢の記憶のデューン戦の重いこと重いこと……宇宙空間での激闘はやっぱり凄まじい。 いや、とにかく思い出要素もさることながら、やっぱり今作はキュアエールが作り出したド直球のヒーローアニメとしてのプリキュアが最高だった。彼女が全てを受け止め、全てに愛を与えるハグを炸裂させれば、全ての世界は救われる。そんな新たなエースの誕生を感じさせてくれる一本である。今回ばかりはソフトが出たら買っておきたい。できたらゆっくりサンシャインの活躍をチェックしよう(あんまり映ってなかった気もするけど……)。
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