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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まだまだ落ちない第6話。何だろうこの作品。やってることはベタベタのくせに、やたらとパワーがある。俺が見たかったアニメってのは、ひょっとしてこれだったんだろうか?

 前回の臨死体験で完全に別人となったこずえ。視力が回復しているほか、オカルトへの興味をまったく失ってしまっている。人としてはこちらの方が正しいような気もするのだが、毒気の抜けたこずえには親友たちも納得出来ない。何とか彼女にオカルトへの情熱を取り戻してもらおうと、マヤと亜美はよく分からない方向へと努力を始める。

 まずは前回こずえが食いついていたオカルトもどきの総ざらい。ポルターガイストに板書の謎の文字、エセつちのこにモスマン(未遂)まで色々とオカルト要素をぶつけて反応を見るが、どれもこれも全力の空振り。最終的には文明のスプーン曲げにまで協力を依頼するも、実に見事なイカサマっぷりにこずえも苦笑い。「やっぱりオカルトなんて馬鹿馬鹿しい」とマヤが挑発すると、こずえは同意しながらも涙を流す。心の奥底では、彼女は今の自分に抵抗しているのだ。

 そこで最終手段としてマヤが持ち出したのは、臨死体験装置を使って「忘れてきたこずえ」を回収するという作戦。もう、理屈も何もあったもんじゃない作戦だが、命がけの臨死ダイブで何とかこずえを引き戻そうと奮戦する。が、保護者責任で文明がストップをかけ、気付けば文明自身が臨死ダイブをすることに。

 彼の仮死状態での思考をモニタしていると、画面に映ったのは幼少期と未来の映像を交えた走馬燈。ここで面々は未来の凄惨な実情を目の当たりにするとともに、「内田文明」としての真の姿を確認する。もっとも、その意味を全て理解出来るのは事情を知っているマヤだけ。意外にも深刻な彼の思い出に、やや認識を改める必要性が出てきた。

 結局、とんでもねぇオチで易々と復活を遂げたこずえ。今までにも増して元気になった彼女の姿を見て、親友たちも一安心。マヤはというと、一応は命がけで生徒を守った文明に対し、少しだけ認識を改めるのだった。

 

 というわけで、前回のエピソードはきっちり回収出来たし、文明とマヤの関係もまた一歩前進したわけなんですが、もう、本筋のネタがひどい(かなり良い意味で)。あれだけ命がけのシーンやシリアスな過去話が展開して「おぉ、ようやく少しはまともなシナリオに入ったんだ」と思ったのもつかの間、「本当に必要なものはすぐ近くにある」なんて含蓄のある言葉を、まさかあんなネタにしてしまうとは。そりゃま、「メガネメガネ」には定番のオチであるが……この真っ直ぐなボケっぷりは逆に新鮮だわ。文明もラストシーンで期待を裏切らずに三枚目に戻ってくれてるしね。最後の最後まできちんとギャグを成立させてくれている一貫性は嬉しい部分。ま、今回一番笑ったのはダウジングロッドで鍵を開けちゃったJKなんですけどね。いくらピッキング犯でもそれは無理や!!

 そして、今回も実に見事だったのは、各種顔芸やずっこけなどの身体を張ったシーンの勢い。毎回「お前ほんまにメインヒロインか」と思うくらい悪鬼羅刹のごとき形相をみせてくれるマヤですが、今回も怒りに歪んだ表情や、あっけにとられて大ボケかました表情なんかがいちいち笑える。亜美と2人でつちのこを作ろうとした時のお約束のエロネタもやたら真に迫っていたり、路上ですっころんだ文明のリアクションなんかは無駄に動きが良く、この作品は細かい心理描写なんかよりも「ベタな笑い」の方に気合いをいれているように見えて仕方がない。いや、それでいいんですよ。今回の大オチの時のマヤの表情は、無闇に笑わしてもらいました。


 そして、一応少しずつ進行しているシリアス路線の話も、決しておろそかにはせず押さえておきたいところ。母親に仕事優先で少年期を忸怩たる思いで過ごした文明と、オカルトに人生を捧げた父親に振り回されたマヤ。マヤの親父さんなんて、1話では基本的にネタ扱いだったのに、気付けばいつの間にか「辛いエピソード」っぽくなっているのが驚き。また、スプーン曲げこそ出来なくなったものの、長年のテレビ出演の実績があるおかげで、実に巧みなスプーンさばきを見せる文明にも注目。何気ないシーンではあるのだが、いかにもプロといった彼の手つきに、長年蓄積された彼の「歴史」が垣間見える。この辺の要素の配置の仕方がうまいなぁ。

 そしてこずえのオカルトへの情熱というファクターを通じて、さらにマヤのオカルトに対する姿勢も仄めかされていることも忘れてはいけない。文明のスプーン曲げを見て散々オカルトをこき下ろしたマヤだったが、最終的にそれがこずえの涙を誘発することになった。これはつまり「こずえはオカルトの楽しさを思い出すべき」というマヤの意思の表れであり、どこまで行ってもマヤは「オカルト好き」なのである。ツンデレにしちゃぁおっかないが、そのへんのねじれた愛着の表出のさせ方も実に面白い。

 また、ギャグに収束していた要素ではあるが、こずえのオカルト熱を、彼女の眼鏡というツールに具現化させてシナリオに組み込んでいるのも興味深いギミック。そもそもこずえは「目に見えず、心でしか見えないものを見たい」という切なる願いのためにオカルトを追い求めているわけだが、そんな「目では見えないものを見たいと思う気持ち」という抽象物が、今回の事件では「彼女が探し求めている眼鏡」という具象物に代用されている。このすり替えはシナリオを理解しやすくする効果があるのはもちろんだが、彼女のメンタリティを1点に集約することで、「近さ」「大切さ」などの要素を視聴者に出来るだけ身近なものにする意味もある。この辺りの構成の妙も、この作品のシンプルな楽しさを支える一要因になっているのかもしれない。

 まぁ、個人的には女子高生がきゃっきゃしているのを見るだけでも楽しいんですけどね。特に前回と今回は3人娘がフルでしゃべってくれていて、賑々しさもひとしお。というか、ぴかしゃ、彩陽、花澤の絡みって、現代声優界花盛りなラインナップよね。ギャグでもシリアスでもばっちり決められてこその一人前。そう言う意味では文句ナシです。

 今回の予告から、テーマソングが彩陽歌唱に変わりました。曲目はなんと「HOT LIMIT」! 確かこれってBD/DVDにフルがつくんだよな……この巻だけでも、確実におさえにいくか!

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