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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「色づく世界の明日から」 6→6

 ヤァみんな! 年が変わっても人間は変わらない、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 今年も素敵な作品をたくさん見せてもらえると嬉しいよ! あれ、でも1月からの新番組にP.A.作品が無いってまじか?! なんか、なんかくれよ! SHIROBAKOdアニメストアのCMばっか作ってんじゃねぇよ!

 ま、それはさておき、(ほぼ)毎週感想を書いていたので特に書くことがない系の作品だが、今作は非常にコンパクトに、1クールという尺に見合ったテーマ性と構成を打ち出してくれたことが小気味好い作品だった。ドラマとしてはあまり大きな刺激も無かったのだが、いわゆる「日常系」とも違ってしっかりと目に見える縦糸を据えて、それを取り巻く諸問題を13話に配置。およそ受け手側が想定できる速度とサイズに落とし込んだ。個人的には、こういう組み方もありやな、という不思議な達成感があった。大きな山が見えにくいせいで物足りないと感じる視聴者も出てきそうだが、こうしたジリジリとした「近さ」を持ちながら退屈しない物語を維持するバランス感覚はこれだけでも職人芸である。もちろん「凪あす」みたいな劇的なドラマもそれはそれで良さがあるけどね。

 そして、本作の場合、そうしたドラマ部分の「無難さ」は想定済みのもの。今作でスタッフが挑戦したかったのは、やはりその画面構成そのものだったと考えるべきだろう。今や日本を代表する圧倒的な映像美術を誇るP.A.の真骨頂というべき色彩の美しさ。本作はドラマのための映像ではなく、映像のためのドラマを作ったのだと考えるとよい。他のスタジオではとても生み出せないような鮮やかなその映像美を最大限に発揮する物語とはどんなものかを考えた時、「色」そのものをテーマにすえ、そこに青春時代の眩しさを加える。そうして生み出された「色づく世界」こそが、今作の主人公なのだ。

 毎度の感想でもよく引き合いに出していたが、P.A.の映像美は一度「グラスリップ」の中でも中心的なテーマとして取り上げられている。その時のテーマは「光」だったが、今回はさらにその細やかさを増した「色彩」「光彩」である。オープニング映像に象徴されるように、モノクロの映像部分と対比させることで何気ない色合いに大きな意味を持たせ、さらにそこからスタジオの持ち味である繊細な光の美術を見せることで、より世界の美しさを際立たせることができる。我々が日常生活でなかなか感じることができない「色があることの素晴らしさ」を、改めて考える機会を与えてくれる。これこそ、アニメでしか実現しえない作品のデザインであろう。後になって考えると、我々の代わりに世界の「見え」を体現していた主人公の名前が「ヒトミ」であったのもずいぶん意味深なものである。彼女の目を通して、我々は作品世界の美しさ、色づく世界のありがたさを知った。そうして改めて現実をみるにつけ、この色とりどりの世界には様々な魅力が潜んでいることに気づかされるのだ。

 挑戦的な作品テーマを維持しつつ、そこに見合った恋愛ドラマ、成長譚としても見ごたえのあるものに仕上がった。こうして変則的な作品作りに挑んでも中心がブレないところが、独自の武器をしっかり認識したスタジオの強みということなのだろう。今後とも、P.A.にはこうした作品作りに挑戦する気概を持ち続けて欲しいもんです。

 

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