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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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斧折りの獣 Axebane Beast (3)(G) C
クリーチャー・ビースト
3/4
 あんまり盛り上がらない方のバニラ。なんでよりによって「パワー4以上」とかいう条件がある世界で3/4なんだよ。一応確認してみたが、赤にはちょいちょい登場した4マナ3/4バニラも、緑にとってはかなり久しぶり。どこまで遡るのかと思ったら、なんとまさかのポータル三国志「南蛮の象」ってんだから驚きである。そんなサプライズいらんから。
 
 
激昂した角獣 Enraged Ceratok (2)(G)(G) U
クリーチャー・サイ
4/4
〜はパワー2以下のクリーチャーによってはブロックされない。
 質実剛健、黙って与えられた仕事を黙々とこなしてくれそうな頼れるアンコ。頼れるサイズに頼れる回避能力、いつだって実力を発揮できる、グルールでも課長クラスの実力者。周りで誰が働いていても定時で帰るし、周りに誰もいなくても定時に出勤する。多分、こういう生真面目なお父さんのおかげで、日本の社会はなりたっているんだろう。ありがとうお父さん。でも、もうちょっと特徴があった方がコメントが捗るよ。
 
 
活力の贈り物/Gift of Strength(HOU)」 C
 イラストの縮尺がすごいことになってるんだけど、これって遠近法とかじゃなくて、マジで巨大化してるんやな。完全に怪獣大戦争やんけ。+3程度でそんなにならんでも。今回のジャイグロ枠はなぜかこんな渋いカードが再録された。まぁ、緑が天敵としているアゾリウスの飛行軍団に対抗するためには、いわゆる飛行対策枠に加えてジャイグロ枠と兼用でもう1枚増やしたかったってことなんだろう。いっそ「蜘蛛の掌握」にしてもらえればいやらしくて面白かったのに。
 
 
マンモスグモ/Mammoth Spider(DOM)C
 突然ここで「今回の再録状況」を確認してみると、白が「協約のペガサス」1枚、青と黒は1枚もなく、赤も「反逆の行動」だけ。多色は「吸収」「屈辱」の2枚で、アーティファクトは「ゴミ引きずり」と「ひっかき爪」の2枚だ(土地はほぼ全部再録)。各色から満遍なく再録されていることがわかるが、なぜか緑だけひときわ多く、「活力の贈り物」「塔の防衛」「根の罠」、そしてこの蜘蛛で4枚もの再録が含まれている。なんでこんな偏りが出ているのかは不明だが、まぁ、余計なカードを増やさずにセットが回せるのはいいことなのか? コモンレベルだと再録が多くてもそこまで不満はないしな。で、こちらの蜘蛛は割と最近までお世話になってたやつ。今回の緑は多方面から飛行対策に力を入れているが、その中でもメインで投入しやすく絶対に腐らないのがこいつ。グルール方向の緑なら、攻めはもっと低いマナ域で用意してしまい、マナカーブをこいつで締めてしまうのもありだろう。
 
 
開門 Open the Gates (G) C
ソーサリー
あなたのライブラリから基本土地・カードか門・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。
 「You can open the gate!」といえばアニメ「ゲートキーパーズ」のOP、「明日の笑顔のために」の決めフレーズである。作曲田中公平、アニメ制作佐藤順一という素晴らしいオープニングなので、いろんな人に聞いてほしい名作である。さておき、門も探せるようになった「地勢」の上位互換。「護民官の道探し」と「管区の案内人」の関係性と同じだが、幸いこちらはコモンのままなので気軽に使いやすい。マナ加速にはならないが、門がサーチできるので門戦略以外にも多様なマナ基盤を構築しやすくなっており、1マナ目のアクションとしては理想的だ。圧縮効率などは「都市の楽園」と同じだが、こっちの方が門カウントがダイレクトで増やせる分、人気が出るんじゃなかろうか。
 
 
暴れ回る裂き角 Rampaging Rendhorn (4)(G) C
クリーチャー・ビースト
4/4 暴動
 シンプルボウドウ。5マナ4/4速攻、もしくは5/5。これまた随分悩ましい選択肢だが、どっちにしてもコモンの基準スペックを上回る贅沢仕様。相手が自分と同じようなガチの殴り合いデッキなら5/5で睨みを効かせることになるだろうし、相手がコントロール寄りなら不意をついて叩き込む4点に意味が出てくるだろう。想像してみると、このあたりがカウンターから速攻の方に針が触れる分岐点ってことがわかるな。ちなみに、緑単色コモンで赤の力を借りずに速攻を持つクリーチャーは、カラーパイの「曲げ」が生じていた「次元の混乱」のクリーチャーを除けばこれが初。これもまた大事な歴史の転換点なのかもしれない。
 
 
根の罠/Root Snare(M19)C
 毎度おなじみフォグ枠も新規のカードを作るのが面倒だったのか、直近からの再録になっている。この手のカードは長いこと目立たずにおとなしくしていたのだが、少し前に「運命のきずな」の登場によってターボフォグ系のデッキが実現した。現在も「運命のきずな」は現役なので、これ以上新しいフォグを増やしてデッキの選択肢を増やすことを避けたかったのかもしれない。
 
 
鋭射手の斉射 Sagittars’ Volley (2)(G) C
インスタント
対象の飛行を持つクリーチャーを破壊する。〜はあなたの対戦相手がコントロールする飛行を持つ各クリーチャーに1点のダメージを与える。
 早口言葉みたいな日本語名のカード。するっと言える自信がない。えいしゃしゅのしぇいしゃ。毎度おなじみ対空枠なのだが、これがなんとも露骨な設計。何しろ「垂直落下」に1点分の「ハリケーン」を加えたもの。大型フライヤーに備えつつ、さらにスピリットトークンを薙ぎ払ってオルゾフ連中を絶望に叩き込もうというのだ。まぁ、ぶっちゃけ死後能力のトークンって、そんなに何体も並ぶような状況は多くないと思うので(並んでたらその時点で勝つしな)、これを使ってすっきり青空なんて状況はそこまで多くない。ただ、そもそも「垂直落下」は必要とあれば3マナでも充分強力なカードであり、そこにオプションが付いているというだけでも贅沢品に違いない。これがコモンで流れているという事実は、常にオルゾフ・アゾリウスの面々をピリピリさせるに違いない。
 
 
サルーリの世話人 Saruli Caretaker (G) C
クリーチャー・ドライアド
0/3 防衛
(T)、あなたのコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップする:好きな色のマナを1つ加える。
 渋めのマナクリーチャー。パワー0であっても、単体で好きな色が出せるならレアクラス(「ユートピアの木」)なのだが、残念ながらこちらはもう1体のお友達が必要。かつて多色デッキで採用されていた「壌土のドライアド」と同じ能力。「ドライアド」は1/2だったが、こちらはマナが出せない時でも壁としての仕事がしやすいように調整され、役割はむしろ明確になっている。「ドライアド」のときもそうだったが、あまり強そうに見えなくてもやっぱりマナクリーチャーって偉いんだな、って思うことが多いので、多分こいつもなんだかんだで活躍するんじゃなかろうか。2ターン目に「イマーラ」さん出して人員とマナの同時確保なんて展開になると強そう。どう見てもセレズニア向けのカードだしな。
 



 
尖塔に忍び寄るもの Steeple Creeper (2)(G) C
クリーチャー・カエル、蛇
4/2
(3)(U):〜はターン終了時まで飛行を得る。
 こういうところでもカード名をみると気になってしまうのだが、通常「尖塔」という単語は英語の「spire」の対訳として用いられる。今回の「Steeple」も辞書を引くと「尖塔」という意味なのだが、何が違うのだろうか。調べてみると案外わかるもので、Wikiのページが親切だった。「spire」ってのはそもそも建造物としての「塔」以外にも「先っぽ」という意味の言葉らしく、確かに振り返ってみると「くすぶる尖塔/Smoldering Spires」なんかは「塔」の要素は一切ないんだもんな。今後は「先端」とか「先鋒」という訳があてられるようになるかもしれない。さておき、こちらはそんな「塔」に飛んでいくクリーチャーとしてデザインされた、ギルドカラー起動型能力サイクルのシミック版であり、別に能力なしでもコスパが悪くない優れもの。3マナ4/2バニラは「高山の灰色熊」という先輩がいたが、「パワー4以上」という獰猛条件を満たすのに重宝したし、「凶暴な殴打」というベストパートナーの存在もあり、当時は「イラストと違って熊が殴る側やんけ」と言われていたものだ。今回はフィットする格闘呪文はないが同様の獰猛条件が用意されているし、独自の進化を経たおかげでいざとなったら単体で空襲をかけることも可能。パワー4のフライヤーを作れるなら、毎ターン4マナだって決してぼったくりではないはずだ。それにしても、クリーチャータイプが蛇でカエルって……朝起きて洗面所で自分の顔を見て固まったりしないもんだろうか。
 
 
石のような強さ Stony Strength (G) C
インスタント
対象の、あなたのコントロールするクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く。そのクリーチャーをアンタップする。
 「力の噴出」の名義変更再録……かと思ったが、ほんのちょっとだけ違っており、相手クリーチャーを対象に取れなくなっている。「力の噴出」もシミック産の呪文なんだからそのまま再録したらええやんけ、と思ったが、なるほど、相手クリーチャーを対象にとれると「相手の順応に対応してそれを妨害する」という使い方が出来てしまうのね。おそらく制作チームはそうした挙動はこの呪文の効果に求めていなかったためわざわざちょっとした修正版を出したのだ。あとオンラインでの手間を省く意味もあるのかもしれない。どうせ「相手クリーチャーに置く」なんて選択をする機会も少ないのだから、それなら誤クリックを減らして見やすくした方がいいだろうってことだ。そんなわけで、だいたい「力の噴出」と同じです。決して悪くないコスパではあるが、当時もそこまで使われた印象がないのが不思議なところ。当時のシミックは「進化」能力があり、放っておいてもカウンターがじわじわ増えていく世界だったし、わざわざこれを使って置く必要もなかったんだよな。今回はカウンターを置くことが能動的な選択肢になり、この呪文のコストパフォーマンスが見直されるタイミングもあるかもしれない。あと、地味にアンタップするのでトリックとしても割と有用。

 


 
森の刷毛履き Sylvan Vrushstrider (2)(G) C
クリーチャー・ビースト
3/2
〜が戦場に出た時、あなたは2点のライフを得る。
 「刷毛履き」は旧ラヴニカに登場したビーストで、2マナ3/1警戒という取り立てて特徴のないクリーチャーだった。今回は唯一の特徴だった警戒も取り去られ、なぜか癒し系の能力で再登場。特性はわからずじまいである。ちなみに「刷毛履き」っていう変わったネーミングについても勝手に「まぁ、その毛皮でハケを作るんだろうな」くらいに思っていたのだが、確認したらWikiには「多分誤訳」って書いてあった。酷い話である。3マナ3/2のベーシックなステータスに適当なライフ、悪くはない。タルキールの「高地の獲物」やゼンディカーの「放牧の林鹿」といい、鹿とかバンビっぽい生き物はライフをくれることが多いようである。まぁ、この3体は全部クリーチャータイプが違うのだが(それぞれビースト、大鹿、アンテロープ)。

 


 
縄張り持ちの猪 Territorial Boar (1)(G) C
クリーチャー・猪
あなたのコントロール下でパワー4以上のクリーチャーが戦場に出るたび、〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともに警戒を得る。
 このセットの熊。イノシシだけど。大体の人生を単なる熊として終える気がするが、ときたまちょっと鼻息を荒くするタイミングもある。3/3警戒がずっと攻撃できるならアンコモンクラスの活躍だ。まぁ、警戒持ってるとはいってもブロック時には確実に2/2なんだけど。結局、「こいつのため」なんて目的意識でパワー4以上のクリーチャーを揃えるなんてことはないわけで、「もし使えたらラッキー」程度の能力である。一応、3マナ4/2の「尖塔に忍び寄るもの」との相性は良い。あと、これが出ている状態なら暴動のどっちモードで出すかを決める指針になるかもしれない。
 
 
塔の防衛/Tower Defense(GTC)」 C
 4枚目の緑再録カード。今回は本当に飛行に対するヘイトっぷりが徹底している。ただまぁ、このカードはヘイトとはいっても割とぬるい部類で、相手フライヤーを仕留めるためにはそれなりのパワーとか、アンタップ状態のクリーチャーとかが必要。パワー修正がないというのはやはり魅力にかける部分で、当時の環境でもあまり使われた記憶がない。一応、全軍のタフネスが爆上げするので、全体火力などを持っている相手にサイドインするのはありか。攻撃後に使ってもそれなりに強いはずなんだけどね。
 
 
破壊獣 Wrecking Beast (5)(G)(G) C
クリーチャー・ビースト
6/6 暴動 トランプル
 なんやねんその名前は。チャンピオン漫画か。グルールのビーストなんて大体の連中がハカイジュウだと思うよ。さておき、セット最大の暴動クリーチャー。暴動2択問題を考える上で興味深い対象だが、普通に考えると速攻モードを選ぶ機会の方が圧倒的に多いだろう。「巨大な戦慄大口」が1マナ重くなったけど攻撃に行くターンは同じ、そういう存在だ。万一カウンターの方を選ぶ場合があるとしたら、純粋に「相手陣営のパワーの合計が6」「タフネス7の壁がいる」などの限られた状況だけになるはず。このサイズの速攻クリーチャーはいろんなところで人々を不幸にするだろうなぁ……。
 
 
応用生術 Applied Biomancy (G)(U) C
インスタント
次のうちから1つか両方を選ぶ。
「対象のクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける」
「対象のクリーチャーを、そのオーナーの手札に戻す」
 モード選択という手法を使い、全然関係ない効果を強引に混ぜ込んだ力作。本当につながりが無いのだが、イラストからするとバウンスされた側はカニパンチで吹っ飛んだ結果なんだろうか。+1/+1するだけの効果なら緑1マナでも弱い、クリーチャー1体をバウンスするなら青1マナでいい。トータルすると2つの効果でもこのコストは決して安くないはずなのだが、やはりカード1枚で色々できるってのはそれだけで強い。単なるバウンス、単なる増強、それだけでも充分。ベストの使い方は、当然これで戦闘結果をひっくり返しつつ相手クリーチャーを戻してテンポを稼ぐ展開だ。相手ターンにブロックしたタイミングが、一番そうしたシチュエーションを狙いやすいだろう。コモンのバウンスとしては文句のない効果である。ちなみに、別々の効果なので一応2つのモードで同じ対象を取ることは可能。その場合上から解決されるので、ちょっと大きくなったクリーチャーが手札に戻ることになる。何がしたいか知らんが。

 


 
アゾリウスの騎士判事 Azorius Knight-Arbiter (3)(W)(U) C
クリーチャー・人間、騎士
2/5 警戒
〜はブロックされない。
 なんやこれ。恐ろしく仰々しく攻守に渡った活躍を見せるアゾリウスの決戦兵器。5マナでパワー2はまだるっこしくもあるが、アンブロッカブルならしょうがない。そして、青い性能がパワー2アンブロッカブルだとするなら、白い性能はタフネス5の警戒だ。確実に通る一方的なアタックで毎ターン2点のカウントダウンを行いつつ、自分はがっつり壁モード。幾ら何でも完結しすぎである。いっそこれだけを勝ち手段にするくらいの割り切ったデッキ構築もありだろう。5マナだが2体くらいならデッキインできるだろうし、一度出してしまえば相手も対処法は限られる。黒と手を組んでここからの絢爛呪文とかいうフレーバー完全無視の展開もあり得ない話ではない。

 


 
最後の支払い Final Payment (W)(B) C
インスタント
〜を唱えるための追加コストとして、5点のライフを支払うか、クリーチャーかエンチャント1つを生贄に捧げる。
対象のクリーチャーを破壊する。
 支払いは余裕を持っておきたいもんやな……。オルゾフらしい問答無用のコスト要求が実にフレーバーに富む万能除去。そう、取り立てるものはなんだっていい。黒い呪文だと思えばクリーチャーをサクるコストも納得だし、白い呪文ならエンチャントを代金に充てるのもわかる気がする。そして、そのどちらも払えないなら……身体で払ってもらおうか。そう、ライフさえあればなんでもできる。このライフのモードが、実は割とバカにできない。歴代最強クラスの除去である「四肢切断」は、実質「1マナ+4ライフで1体除去」みたいなものだったのだ。このカードは確実に多色マナを必要とするので流石にハードルは高いが、「2マナ+5ライフで1体除去」になる。もちろん「2マナ+クリーチャーで1体除去」という「切断された糸」と同じ選択肢もあるわけで、融通が効くなら決して見劣りするわけではないのだ(まぁ、「四肢切断」は普通に「3マナで1体除去」ができるのだが)。手軽な自殺手段として運用できるので、死後クリーチャーはもちろんのこと、赤と組んでマルドゥカラーになったときの「反逆の行動」とのコンビネーションも考えてみるといいかもしれない。
 
 
的中 Get the Point (3)(B)(R) C
インスタント
対象のクリーチャーを破壊する。占術1を行う。
 シンプルに除去してシンプルに占術。ひねりはないが遠慮もない、そんなコモン除去である。かつてのラクドスはこれよりも1マナ軽い「破壊の宴」を持っていたものだが、まぁ、時代が変わってしまったのだから贅沢はいうものではない。ソーサリーの「致命的な訪問」が諜報2だったのだからバランスは取れているはずだ。
 
 
法魔道士の束縛 Lawmage’s Binding (1)(W)(U) C
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
瞬速
エンチャントされたクリーチャーは攻撃もブロックもできず、その起動型能力を起動できない。
 白い「拘引」に、青が瞬速をつけてくれたもの。この手のカードは普通、瞬速になってもそこまで意味のあるものではないが、今回は通常の環境よりも速攻クリーチャーの数がかなり多いので、出たターンにクリーチャーに対処できることの意味は小さくない。もともと「拘引」が1引きクラスのカードなのだから、その上位種は色が合ったらピックしない理由もないだろう。今回エンチャントを割るのがかなり大変っていうのは追い風。ちなみに、イラストはラクドスのパフォーマーが官憲に拘引されている様子だが、光の束縛が入ってる位置が微妙におっぱいなので、アニメにおける謎の光みたいに見えるのがすげえ気になる。ブルーレイ版ではこの拘束が解けます。
 
 
瓦礫帯走り Rubblebelt Runner (1)(R)(G) C
クリーチャー・ヴィーアシーノ、戦士
3/3
〜はトークンクリーチャーによってはブロックされない。
 3マナ3/3の堅実ボディに、そこそこ使えるかもしれない回避能力を持つアタックのプロ。世界的には当然スピリットトークンをスルーできるというのが強みだが、他にも人間トークンやゴブリントークンなど、トークンに出会う確率はそこそこ。まぁ、ほんとにそこそこ止まりだし、オルゾフ以外の人間がトークンを出すかどうかは完全に運次第な気もするけど。3マナ域を埋める単なる肉として。
 
 
脚光の悪魔 Footlight Fiend (B/R) C
クリーチャー・デビル
1/1
〜が死亡した時、これは任意の対象に1点のダメージを与える。
 ここから各ギルドの混成クリーチャー枠。まずはラクドスで、「ゴブリンの付け火屋」とほぼ同じ性能。赤の「モグの狂信者」から受け継ぐ性能なので黒いイメージはさっぱりないのだが、まぁ、黒でもできないことはない効果か。モグファナと違ってこの「付け火屋」性能は任意にサクって1点飛ばすという使い方ができないのが難点だが、その分、戦闘ダメージとあわせて2点を与えられるという売りもある。確実にタフネス2と相打ちがとれるので、今のルールならこちらの方が無難に強いかもしれない。また、どんな状況でアタックしてもほぼ確実に対戦相手に1点のダメージを与えることができるので、いざとなったら絢爛の燃料になるというのがデザインの狙いだろう。1マナクリーチャーとしては文句のないところだ。しかし、「脚光」っていう言葉が本当の意味で「足元から照らす光」の意味で使われてるのは初めてみたかもしれん。そうか、英語だと確かにFootlightなんだな。
 
 
瓦礫の投げ手 Rubble Slinger (2)(R/G) C
クリーチャー・人間、戦士
2/3 到達
 混成クリーチャーのグルール、なんとここにも飛行対策が用意されている。クリーチャーだけでも到達持ちが2体使えて、そのどちらも最低限プレイに耐える性能ってんだから、なんとか空から突破しようとするアゾリウスもなかなかつらそうである。ちなみに「赤マナだけで出せる到達クリーチャー」は珍しいのだが、「空荒らしの巨人」から少しずつカラーパイを移しはじめ、確実にその数を増やしている。この度は速攻も緑と赤の共有能力として推し進められたし、グルールカラーがだいぶ仲良くなってきた感がある。
 
 
小走りワニ Scuttlegator (4)(G/U)(G/U) C
クリーチャー・カニ、亀、クロコダイル
6/6 防衛
(6)(G/U)(G/U):順応3を行う。
〜に+1/+1カウンターが置かれている限り、これは防衛を持たないかのように攻撃できる。
 混成クリーチャーのシミック版は文句なしの最大サイズにして、相変わらずの無茶なクリーチャータイプ。だからなんでそんなもんを組み合わせようと思うんだよ。タイプこそおかしいが、いわゆる通常セットの海蛇枠。サイズがでかくて防衛を持ち、条件クリアで攻撃許可が降りる仕組みだ。今回は素直にカウンターでオンオフが切り替わるが、出す時点で6マナと重い上にさらに8マナという法外な順応マナを要求してくる。9/9なら確かにすごいが、真面目にマナを払うのはちょっと馬鹿らしい。他のシミック系カードでなんとかカウンターを横流ししてアタックに向かわせたいところだ。しかし、こんだけのサイズのくせに「小走り」なのかよ……「小走り破滅エンジン」のときといい、そろそろscuttleっていう単語にも別な訳をあてた方がいい気がするぞ。
 
 
評議会のグリフィン Senate Griffin (2)(W/U)(W/U) C
クリーチャー・グリフィン
3/2 飛行
〜が戦場に出た時、占術1を行う。
 混成クリーチャーのアゾリウス版は当然フライヤー。同じサイクルのグルールと相打ちになるのがちょっと残念だが、それでも戦場に出たときの占術1は間違いなく収穫だし、普通に考えて4マナ3/2フライヤーをデッキに入れない理由もない。アゾリウスだけでなく、オルゾフ・シミックでもそれなりに運用しやすいカードなので、色が決まらない序盤のピックで「とりあえず引いとく」候補として人気が出そう。
 
 
ヴィズコーパの吸血鬼 Vizkopa Vampire (2)(W/B) C
クリーチャー・吸血鬼
3/1 絆魂
 混成クリーチャーのトリを飾るのはオルゾフの吸血鬼。他のギルドに比べて主張が弱く、なんかひ弱に見えてしまうかもしれないが、実は割と珍しいクリーチャー。歴史を紐解いてみても、「3マナ以下で」「パワー3以上の」「絆魂つきクリーチャー」はほとんどおらず、コモンに限定すればこれと全く同じステータスの「マルコフの上流階級」1体のみだ。それだけ、ライフ差を広げられる絆魂ってのは強いということである。まぁ、どれだけ持ち上げても戦闘1回で死んでしまうのはほぼ間違いないだろうが。その上で相手クリーチャーを道連れにして3点も回復できるなら御の字である。うまく付き合うコツは、レアの「血の刺客」なんかとは絶対に比べないこと。
 
 
ごみ引きずり/Junktroller(RAV)」 U
 初代ラヴニカからなんとも懐かしいクリーチャーが再録。かつての環境はライブラリを超速で削りに行くディミーアが普通に強かったので、それに対するライブラリ修復手段としてちょこちょこ活躍した他、同時に収録されたレアの「視野狭窄」とはナチュラルに即死コンボ(正確には2ターン後に死亡コンボ)を形成したため、たまたまレアが引けてしまった時には謎の仕事人としても活躍した。今回はそんな「視野狭窄」もなく、さらにディミーアもいないので基本的にはタフネス6の壁としての仕事が主。一応今回も私のような良からぬ人間がライブラリを狙ってくる可能性はあるので、もしかしたらそっち対策としてサイドインされる可能性も……ないやろなぁ。いや、やらないでください、お願いします。
 
 
叫び盾 Screaming Shield (1) U
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+0/+3の修正を受けるとともに「(2)(T):対象のプレイヤーは自分のライブラリを上から3枚墓地に置く」を得る。
装備(3)
 そんな「ゴミ引きずり」が敵と認定するかもしれないライブラリ掘削カードがこちら。装備品としてはごく平凡な盾であり、修正値も装備コストも一般的な「カイトシールド」と同じ。しかし、その顔があまりにも怖すぎるせいなのか、装備したクリーチャーは相手の精神を破壊する術をマスターする。2マナタップで3枚削れるというのはあの「石臼」を上回る速度。リミテッドならこれをつけたクリーチャーが4〜5ターン生き残るだけでもゲームは終わってしまうかもしれない。そして、相手の進軍を止めつつだらだら生き残るという任務は、この盾のタフネス修正とがっちり噛み合うのである。さぁ、盾が呼んでいる。「お前のライブラリを数えろ」。
 
 
ギルド門通りの公有地/Gateway Plaza(GRN)」 C
 今回もあります。そりゃね、同じ場所だからね。門デッキ、多色デッキに程よいサポートをしつつ、実際使うと「やっぱり序盤動けないのは辛いよ」と絶妙な苦しみを与えてくれる土地。今回はある程度環境の速度が落ちることが期待できるので、序盤のターンをマナ整備に使える可能性は上がっている……かもしれない。ちなみにこのカード、名前はもちろん、イラストも前回と完全に同じだが、唯一異なっているのはフレーバーテキスト。ギルド間の平和の象徴だった庁舎も、どうやら不穏な空気に満ちている様子で……。
 
 

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