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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「エガオノダイカ」 5→2

 エエエエエェェェェェエ…………、いや、そのエンディングは……ないやろ……女の子の物語ちゃうがな。人が死んでんねんで!(この言葉をこんなに正しい意味で使えるのも珍しい)

 最終回視聴前までは「絵もへちょいし筋も弱いし、オリジナルで頑張ろうとしてたのは認めるけど、これだけフックが弱いと流石に減点やろなぁ」ってんで4点にしようと思ってたんだが、最終回の筋立てがあまりにもナニだったので衝撃的すぎてさらに点をさげた。いや、確かに終わり方はそういう方向でまとめるしかないんだろうけどさ、流石にインスタントすぎるし、説得力がなさすぎるだろ。あの状況でクラルス全部止めたからって、そんな状況にはならねーだろ。姫様サイドなんて全員がput into graveyardやないけ。なにわろとんねん。

 今作はタイトルにもある通りに「笑顔」というのが1つのテーマになっていて、姫様は最初は天真爛漫な笑顔を見せていたのが終始ひきつるようになり、ステラサイドは表情をろくに出せない少女が少しずつ感情を表せるようになるという対比が見せ場だと思っていたのだが、この2人が出会うのも最終回のギリギリだし、そこまでの展開で結局姫様の扱いが本当に雑なので彼女の「笑顔」が戻ったことへのカタルシスがさっぱり感じられない。いや、やっぱりわろてる場合じゃない。仕事せぇよ。

 作画がいろんなところでメタメタだったことに目をつぶれば、ステラサイドの物語は、まぁわかる程度のものだ。敵国に侵入してのミッションなんかは「ポケットの中の戦争」みたいな展開だが「上からの命令、軍人としての任務、そして現場での人間との対峙」なんて部分は様々なジレンマがあることはわかるし、バカバカ人が死んでいくのも常に戦場にいるのだから当たり前といえば当たり前。戦争の悲惨さ、愚かさを伝えたいというのがこのアニメの(表面上の薄っぺらい)テーマなのだろうから、そこを表すためにもステラサイドがすげぇ勢いで減っていくのはある意味当然といえる。まぁ、それにしたって里帰りバス爆破ニキはかわいそうだった気もするが。戦況がどうなって、どこで誰が戦ってるのかさっぱりわからないので「戦記物」としての体裁がまったく整っていないのがチグハグな印象を与えてしまうのよね。

 そしてやはり問題が大きかったのは姫様サイドの方だろう。もともと戦争があることすら知らなかった姫様。それは周りの大人たちの配慮だったので姫様に責任は無いのだが、それにしたって箱入りがすぎる。そのくせいっぺん秘密がバレてしまってからは一気に姫様の肩に重荷がのしかかるようになり、そんなんやったらもっと早くから帝王学でもなんでも学ばせておけよ、という文句たらたら。その上で姫様が振りかざすのは「国は大事だけど、それでも敵味方どっちも死人が出るのはとにかく嫌、誰に迷惑がかかろうともひたすら嫌」というあまりに子供っぽい反応だけで、この国のどこに一番責任があるものかと頭を悩ませてしまう。そして丁寧に1話に1人ずつくらいのペースで近しい人が死んでいき、毎回のように「無茶しやがって……」のオンパレード。ノルマみたいにして死ぬくらいなら、最後のサトリナ殺す必要なかったんじゃないですかね? 「戦争ならば死ぬことは必然」は理解できるが、「戦争アニメだから無理やりでも毎回人を殺す」は流石にどうなのよ。ここでもやはり、「戦記物としてみた時にどこの戦場がどうなって、何が原因で勝ったり負けたりしてるのか」がさっぱりわからないというのが大きな足かせになっている。途中で姫様が思いついた地雷戦術のくだり、必要だったか? そこで孔明的なひらめき見せる意味ある? 全部ルルーシュに任せておけばいいやつじゃないの?

 うーむ、途中まで真面目にみていただけに、このプロットは流石に「もうちょいちゃんとせぇよ」と言いたくなるな。別にベタな筋立てでも構わないんだから、もうちょっと丁寧に個々人の戦争への意識を掘り下げる方向で物語を進められなかったもんだろうか……。これがタツノコ55周年記念作品やぞ。大丈夫かタツノコ。

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