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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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6月23日 ドラフト模様(MH1×3)

ピック順 【Serra】→【Thraxi】→【Chrolony】→【Alessi】→【Tanaka】→

 

 モダホラ2回戦。どんどん剥くよ、パックを剥くよ。他の環境と違って短期決戦になるのであまり戦況分析をする意味もないのだが、やっぱり難しいよこの環境。今回(も)やいのやいの五月蝿い某奴が「シールドデッキの方が出来いいわー! ドラフトデッキ弱いわー!」って前回と全く同じセリフを言っていたんだが、この傾向は多分本当。この環境、クセの強いカードが多いので、本当に一方向にハマったらモダン水準の効果を発揮するのだろうが、合わないカードは本当に合わないので、純粋にパーツが足りないことでデッキが成立しないことがあり得る。そのキャパをピック中に見定めるのは事実上不可能に近く、最初に目した方向が間違っていた場合、後のピックはただの破滅への一方通行になってしまう。まぁ、どんな環境だってそういう傾向はあるのだろうが、今回は特にそれが顕著な気がする。例えば前回は「青黒忍者」と「赤緑土地」が優秀な成績を残したが、今回のカードプールで全力でそっちに走ったプレイヤーがいた場合、果たして強くなっていたかというと大いに疑問。「穏当な落とし所」みたいなデッキって成立しうるのだろうか。

 

 さぁ、そんな風に悩んでいますが、次回ドラフトをどんなパックでプレイするのか……は未定! とりあえず開催日程はいつも通りに土曜の14時で決定しているのですが、開封するパックはモダホラになるのか、灯争大戦に戻るのか。前回も書きました通り、どちらもまだ丸々一箱残ってるのでね……。決定を下すのは、当日全員が集まったタイミング、民主的な決定を行うのです。希望がある人は、強めのアピールをお願いします。

 

 




 

 

   AL SE TH TA CH

AL ー  ×  ○  ×  ◎  2ー2 4

SE ◎  ー  ×  ◎  ◎  3ー1 1

TH ×  ○  ー  ◎  ×  2ー2 2

TA ◎  ×  ×  ー  ◎  2ー2 3

CH ×  ×  ○  ×  ー  1ー3 5

 

 

1位 【Serra】 白赤 <汚涜 刃背スリヴァー 自在自動機械>

 今回の優勝はこちらの方。そして、デッキはなんとスリヴァー!! 俺が先週やりきれなかった奴!! まぁ、とにかく下のデッキリストを見て欲しい。ほんとリストが綺麗に揃ってるから。クリーチャー17体は全てスリヴァー(仮)っていうところまでは前回の私と同じだが、こちらはすっきりと2色でまとめられており、対子になっているカードが5種類もある。マナカーブも2マナ6体、3マナ6体、4マナ3体と綺麗に並んでおり、理想的なクリーチャー展開が可能だ。特筆すべきはアンコモンの「溶岩腹スリヴァー」の強さ。場に出すだけで2点のライフアドが強いのはもちろんなのだが、前回私がやった印象だと、今回タフネスをあげるスリヴァーが存在しないため、「長槍スリヴァー」が引けないとどれだけパワーのでかいスリヴァーが並んでも結局戦闘で優位に立てない。しかし、こちらのデッキでは直接ダメージを放り込む「溶岩腹スリヴァー」に加えて、死んでも構わないという「悪意スリヴァー」、そして展開しきったらあとは遠隔射撃だけでどうにかする「刃背スリヴァー」と、戦闘以外でのダメージソースが非常に豊富なのだ。なるほど、これがボロス的スリヴァービートなんだな……。いやぁ強かった。あ、ちなみに「勇敢な変わり身」のルールなんですが、公式のリリースノートにはっきり書いてないんだけど、色々とネットを回ってみると「多相がいれば2マナ」が正しいみたいです。なにそれ。このデッキ、もっと強かったで。

 

 

平地×8 山×8 隔離されたステップ

 

<クリーチャー> 17

自在自動機械 第六隊の騙し屋×2

持久スリヴァー×2 刃背スリヴァー

頭空スリヴァー 悪意スリヴァー

溶岩腹スリヴァー×2 長槍スリヴァー×2

肉裂きスリヴァー×2 変容の軍勢

初祖スリヴァーに選ばれしもの 勇敢な変わり身

 

<その他> 6

厄介払い 避難

揮発性鉤爪 遺棄の風

山羊盗り 叶えられた祈り

 

 

 

2位 【Thraxi】 緑白赤 <産み落とす太枝 炎血の精霊 金切るときの声>

 ここからは2勝2敗の三すくみなので事実上あんまり順位に意味はないが、一応勝ち点の関係で私から。本当に引きたいカードがなかったのでいろんな夢が見られることを優先して「産み落とす太枝」からスタート。ただ、残念ながら環境が速いのでこのカードはあんまり活躍できなかった。3引き「リスの巣」が流れてきたので緑が決まり、そこからなんとなく赤緑系かな、と思っていたのだが、流れが変わったのは2パック目4引き「美徳の力」。これが引けたことで「リスの巣」などとのシナジーを見込んでの「横並べトークン」戦術にスイッチ。「蓋世徴用」なども引き始め、さらに3パック目でももう1回「リスの巣」。緑白の2色で収まれば楽だったのだが、流石にこれだけでは全軍強化カードが足りないため、もともと引いていた赤はそのままタッチにして「ゴブリンの戦闘隊」×2と「ゴブリンの軍旗」で全軍増強を狙う。デッキはぼちぼち理想的な周りも見せ、ひどい時ではワンパンで20点を削るような展開も。……ただ、そんな頑張って組んだデッキよりもたった1枚のカードが強くてですね……「呪詛呑み」さんが、本当に1体出るだけで勝つカードだったんや……。まじでこれのアタックだけで2セットとりましたからね。あれがいなかったら戦績がもう一段下がってた可能性が高い。ボムっていうけど、爆発力がデカすぎるのは考えもんやな……。

 

 

3位 【Tanaka】 黒青 <真冬 朽ちゆくゴブリン バザールの交易魔道士

 「真冬」スタートで氷雪に行きたかったみたいだが、何故かやたらと氷雪に人気が集まるのが我々のコミュニティ。上2人がちょいちょい氷雪をつまんでいたためにすぐに流れが無いことを悟り、5引きの「アンデッドの占い師」あたりから少しずつ黒へ。そして、当然被りを回避すれば良いこともあるもので、今回黒を使っているのは実はここ一人だけ。2パック目以降はアホみたいな黒引き放題祭りが発生し、なんと「終異種」が4引き。その他、「アンデッドの占い師」でシナジーを形成するために必要なゾンビ(多相)も余裕を持って集めることができ、とにかく「占い師」×2でドローしまくり(そしてライフ失いまくり)デッキになった。バカバカ引けるので楽しいことは楽しいのだが、最終的には溢れる手札を活かしきれずに負ける展開がちょいちょい。まぁ、あのスリヴァー相手にこのデッキは部が悪すぎるな……。でも「バザールの交易魔道士」が「発掘」で戻ってくるデッキとか、すげぇ楽しそう。

 

 

4位 【Alessi】 緑青 <氷牙のコアトル 針葉樹ワーム 吠え象の群れ>

 前回欠席したので今回が初参戦。懐かしのオデッセイ・オンスロート期のカードも数多く登場したためにピック中に何度か声をあげそうになっていた(主に「避難」「無謀な突進」あたりで)。しかし、実際に組んだデッキは1引きの「コアトル」からまっすぐ進んだ氷雪デッキ。懐かしさはカケラもない。ただまぁ、氷雪をそこまで固めずとも緑の優秀なファッティを適当に組み合わせるだけでもそれなりにデッキになるもので、特に初見で「強すぎひん?!」と目を丸くしていた「吠え象の群れ」による安定した攻撃力はやはり格別。そこに余裕があれば「氷河の啓示」や「冬の休眠」、「針葉樹ワーム」なんかのシナジーを絡めていく。今回取れた氷雪土地は5枚とのことだが、まぁ、これくらいでもギリギリ成立はしそうだ。

 

 

5位 【Chrolony】 緑赤青 <母熊 忌まわしきツリーフォーク ナントゥーコの養成者>

 ぶつくさ文句野郎。試合中に負け込んで「ドロップしていいですか」とか言い始めたから「別にええよ」って言ったのに「いや、やっぱりやります」って言って事故った俺にだけ勝っていった最低の野郎である。でもまぁ、傍で見てても確かにデッキの腰が定まってねぇなぁ、っていうのがよくわかる惨状ではあった。前回が忍者だったので今回は意図的に違うタイプのデッキを回そうと思っていたのだろう。1引きがまさかの「母熊」だったのはアグロ志向を強く打ち出した結果とのことで、「緑を縛ったのになんで下家が緑に行くんだろう」と首を傾げていたが、俺も上家でおんなじこと思ってたからね。今回は緑が3人並びなんだ。まぁ、俺は氷雪系に見向きもしなかったので、序盤はある意味で「棲み分け」ができていたんだけど。結局氷雪が2人に割れた時点で共倒れが確定。上のデッキはまだ氷雪にこだわる理由があったので粘ったが、こちらは途中で無理であることをなんとなく察し、赤方向にずれて除去やクリーチャーをそちらに依拠する形にシフトさせた。注目カード「レンと六番」が使えたのは楽しかったのかどうか。まぁ、俺はあいつに焼き殺されたんですけどね。

 

 

 

 

 

今回のピック表

 

Serra】(白赤)→【Thraxi】(緑白赤)→【Chrolony】(緑赤青)

                      

Tanaka】(黒青)   ←      Alessi】(緑青)

 

 

 






 

Magic思い出日記

  

 

 

 

 

 

 第27回 回帰と、革新と(ローウィン)

 「時のらせん」ブロックという壮大なネタセットをくぐり抜け、次に何が来たらいいんだよ、というとんでもない前振りをもらってしまったハードル爆上げブロック、それがローウィン。あんなお祭り騒ぎを立て続けにぶち上げられて(さらに合間にコールドスナップまでやられて)、普通のセットを出してきたんじゃぁ期待はずれもいいところ。でも、さすがにイカれセットばっかり連打してたらゲームコンセプト自体が崩壊してしまう……。そんなジレンマに悩んだのかどうかはわからないが、ローウィンは……むしろ壊れた。原点回帰的なシンプルなデザインもあるにはあるが、そこには見たこともないような挑戦もふんだんに盛り込んでいる。ある意味で「時のらせん」以上に攻めたセット、それがローウィンという新しい時代である。

 ここからは勝手な憶測混じりで書いていくが、「時のらせん」の馬鹿騒ぎを終えて、制作スタッフは大きく2つの部分に注力してこのセットを作り上げたんじゃないかと考えている。1つ目の側面は「収束」。「未来予知」で好き放題にやり散らかしたコンセプトをそのまま広げ続けては限界があり、一旦「落ち着くべき場所」にMagicというゲームを戻す必要がある。シンプルで、わかりやすく、まっすぐなゲームプランだ。しかし、刺激に慣れたプレイヤーに基本セットみたいなカードをばらまいたところで誰も満足などしないだろう。そこで制作チームが考えた(かどうかわからない)解決案は、「シンプルにするけど、単純にカードパワーをあげる」という方策である。全くもって個人的な印象なので根拠はないのだが、このあたりのセットから少しずつ「クリーチャー中心」の現代Magicに繋がる方向性が固まり始め、クリーチャースペックのインフレが起こり始めたんじゃないかという気がしている。一応ローウィンのテーマはオンスロートブロック以来の「種族」テーマだったため、ある程度「閉じた」環境での展開を前提にすれば、多少のオーバーパワーも許容されるという免罪符もあったのかもしれない。せっかくなので当時フル回転したカードで、初見の時に「は?」となったカードにご登場願おう。

 

 

 

熟考漂い/Mulldrifter」先生と「レンの地の克服者/Wren’s Run Vanquisher」、通称「レン地」である。5マナで、2/2飛行で、2枚引ける。おかしくない? 時に3マナで引いちゃう場合もある。おかしくない? しかもこれ、コモンである。おかしくない? 当然のように、後の世でマスターズなどに収録される際は毎回アンコモンになってる。インフレし続けているはずの世界でなんで格が上がるんだよ。しかも当時は部族セットだったわけで、例えばエレメンタル限定で一気に2マナ出せる「煙束ね」みたいなサポートもわんさかあった。適当にやりすぎ。そして2マナ3/3接死とかいうおばけ。現代の基準でも文句なくエースを張れるスペックであろう。そりゃま、デメリットみたいな文章も書いてあるけど、何度も繰り返すけど当時は部族環境だからね。「傲慢な完全者」とか普通に脇にいるからね。書いてあるテキストは凄まじく地味なのに、ちょっと次元がずれた強さを体現しちゃうカードたち。そりゃね、誰も「地味だ!」なんて文句は言いませんよ。まぁ、当時の僕は森から置き始める相手が必ず2ターン目に「レン地」を出してきてキレてましたけどね。レン地じゃなかったらタルモですからね。はぁ?!

 もちろん、「地味インフレ」が起こったのはクリーチャーだけではなくその他の呪文だってバカみたいに強い。このローウィンは総集編後の仕切り直しみたいなニュアンスだったので、それぞれの基本的な機能についても新たな基準点が設けられている。今となっては本当に基本中の基本と思われているコンセプトも、ローウィン生まれだったりする。

 

 

 

 「忘却の輪/Oblibion Ring」の誕生。誰だよ、白は除去が苦手な色だとか言ってたの。なんで単色3マナで土地以外壊し放題なんだよ。どうしようもないやんけ。当時を思い出すと、リングに対処する最上の手段はリングだった……リングでリングを追放して「このリング誰がいつ出したやつ?」なんてことになるのも日常茶飯事。リング割るとリングが戻ってきて、そのリングでリング潰したりもできる。調整せいや。エンチャントが主力除去になったせいで、白と緑以外の「エンチャントに対策できない色」は苦難の時代に……ならんのやなぁ。

 

 

 

 「謎めいた命令/Cryptic Command」。いやいや、なんやその爆アドは。爆汎用性は。いや、単発での性能はアンコレベルですからって、やかましいわ! こんなもんがスタンで飛び交っていたことを考えると、本当に末法の世ですよね。まぁ、トリプルシンボルだからデッキも限定されるし……。

 

 

 

 「鮮烈(Vivid)」土地サイクル。色マナ? なにそれ、なんぼでも出せるし。ここから少し後の時代になるが、完全に色拘束無視の5色デッキが暴れまわる元凶ともなった節操のない土地。「クイックン・トースト」と呼ばれるデッキは(G)(G)(G)(G)が必要な「雲打ち」と(U)(U)(U)の「謎めいた命令」が平気で共存するデッキ。私は当時、実際に(U)(U)(B)(B)(B)(R)(R)の「残酷な根本原理(ALA)」と(G/W)(G/W)の「台所の嫌がらせ屋(SHM)」が同居したデッキと対戦したこともある。全ての元凶は土地にあると言われるのだから、ローウィンブロック最強のカードはもしかしたらこいつらだったのかも。

 こうして、様々な「地味な」部門でのアップデートが行われ、Magicの歴史が一段上に上がったことを感じさせるのがローウィンブロック。しかし、そんな「収束」の側面に加えてもう1つの歴史的な転換があったことも忘れてはいけない。「未来予知」で予告されていたもう1つの要素は、「進化」である。そう、新たなカードタイプが生み出されたことだ!

 

 

 

 プレインズウォーカー!!! 代表して、当時最も活躍した2枚、ジェイスさんとガラクさんに登場いただいた。ミラディンブロックの装備品でも触れたが、新たなコンセプトというのは前例がないのでカードバランスの調整が難しい。幸い、この初代プレインズウォーカー5枚は入念な調整が施されていたために「どれも使われるけど、そこまで支配的ではない」という見事なバランスになっていたのだが、それでもやっぱりガラクの獅子奮迅の活躍は新たな時代のゲームを感じさせるのに充分すぎた。発売当初はやや地味で評価が難しかったフード隠キャについても、まさかここから10年以上もの長い長い付き合いになるとは考えてもいなかったものだ。最終的に私はこの3マナジェイスが大好きになって、スタン落ちするまでの2年間、本当に色々なデッキでお世話になったものだ(別に奥義を使いたかったわけじゃないんだからねッ!)。

 ご存知の通り、ここから功罪織り交ぜたプレインズウォーカーの歴史は脈々と続いていくことになるわけだが、誕生から15年の時を経てまだまだ進化を止めないMagicのゲーム性には本当に痺れたものである。惜しむらくは、この時点ではまだ世界設定についての認識が割と適当で、プレインズウォーカーを中心としたストーリーが作られなかったことくらいか。当時、この5人がローウィンに来てたのかどうかもよくわからないしな。ちなみに「各セットに数枚のプレインズウォーカー」という現在の体制が整うのはしばらく先の話で、実際、ローウィンブロックは初代5枚が印刷されただけである。まぁ、これだけでも情報量としては充分すぎたからな。ついでに付記しておくと、この5枚は神話レアというレギュレーションが存在しない時代に印刷された唯一の事例であり、当然「普通レアとしてつくられた唯一(唯五)のPW」でもあった。今になって思うと、これだけ強力なガラクさんが普通レアでポコポコ出てたのはやっぱりすごい時代だったんだなぁ……。

 

「ローウィン」の公式カードリストはこちら。

 

 

 

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コメント
無題
ピック表、初祖スリヴァーぐるぐるしてて笑いました。
【2019/06/25 15:48】 NAME[metalica] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
そらそうよ(1パック目で出てれば分からんかったけどな)。
【2019/06/25 17:21】


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