最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
<その他> 高山の犬師 Alpine Houndmaster (R)(W) U クリーチャー・人間、戦士 2/2 〜が戦場に出た時、あなたのライブラリから「高山の番犬」という名前のカードと「炎血の野犬」という名前のカードを1枚ずつ探し、それらを公開して手札に加えても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。 〜が攻撃するたび、これはターン終了時まで+X/+0の修正を受ける。Xは、他の攻撃クリーチャーの数である。 すでに2回名前が登場している、噂の犬使い。ボロスの戦術なんてもんはいつでも横並べしてドーンなわけで、今回もトークン出したり、全軍増強したりする類のやつだろ、と思ってたら斜め上のキャラが飛び出してきた。こうして具体的なカード名に言及してダイレクトシナジーを謳うクリーチャーがアンコモン以下で出てくるのはなんだか久しぶりな気がする(「名高い武器職人」がいたか)。リミテッドでこいつを早めに引いっちゃったなら、あとは目を皿のようにして相棒を探すだけ。ただ、そこまでして相棒2頭を見つけたからってそこまでの恩恵があるのかどうかは謎だ。少なくともデッキに2マナ域が3枚は確保されるわけだが、どれを最初に引くかで展開は全然違ってくるだろうし。一応、自身が攻撃クリーチャー分のパワーを得る能力があるので犬など連れていなくても最低限のお仕事はできるが、どうせ相打ち止まりだろうから本当に最低限。さて、犬ボロスは実現するアーキタイプなのかどうか……多分、セット全体で他の犬が頑張ってくれるんじゃないかな。 議事会の導師 Conclave Mentor (G)(W) U クリーチャー・ケンタウルス、クレリック 2/2 あなたのコントロールするクリーチャーに+1/+1カウンターが1つ以上置かれるなら、代わりにそれよりも1つ多い数の+1/+1カウンターを置く。 〜が死亡した時、あなたはこのパワーに等しい値のライフを得る。 「議事会/Conclave」という名前とイラストから分かる通り、ラヴニカはセレズニアからやってきたケンタウルス。しかしそのギミックはラヴニカにあらず、なんとあの(カラデシュの)「巻きつき蛇」の持っていたギミックである。蛇と違ってアーティファクトはチェックしないし、適用対象が+1/+1カウンターだけなので仕事は限定されるが、その分珍妙なライフ回復能力も備えているので、一応ライフゲインギミックにもちょいと色目を見せることが可能。まぁ、そうでなくても「巻きつき蛇」は強いクリーチャーだったのだから、色が変わったこちらのセレズニア蛇だって時代を席巻するデッキが生まれる可能性はあるだろう。短い間ではあるが灯争大戦の「増殖」ギミックと共闘できる期間が狙い目かも。 凶兆艦隊の戦争屋 Dire Fleet Warmonger (1)(B)(R) U クリーチャー・オーク、海賊 3/3 あなたのターンの戦闘開始時に、他のクリーチャーを1体生贄に捧げても良い。そうしたなら、〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受けるとともにトランプルを得る。 「凶兆艦隊」はイクサランで暴れていた海賊の一派。特性としては赤黒に所属する連中で、比較的ストレートで刹那的な戦術を好む。こちらのオークはまさにそんな脳筋戦術の申し子といえる存在で、デザインの元になっているのは2年前の先輩である「殴りつけるオーガ」だろう。オーガ先輩はこいつと同じようにサクって+2の能力を持ち、4マナ3/3の威迫持ちだった。一応サクり戦術とのシナジーが見込まれていたわけだが、素体の4マナ3/3というデザインがそこまで魅力的でなかったため、多色アンコモンの中では地味な方で終わってしまった。今回は反省してそんなコストの問題を大胆にシェイプアップ。素でも充分戦える3マナ3/3に仕上げ、4ターン目に5/5トランプルでどつきにいくことを可能にした。ここまで身がしまっていればラクドスカラーのビートからのニーズが出てくるんじゃなかろうか。それこそラクドスサクリファイスのデザインにすればトークンなんかを燃料にガンガン殴れるメインアタッカーの役割が果たせるだろう。改めて、オーガ先輩の雪辱戦だ。 実験的過負荷 Experimental Overload (2)(U)(R) U ソーサリー X/Xで青赤の、奇魔・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xはあなたの墓地にあるインスタントとソーサリーカードの総数である。その後、あなたの墓地にあるインスタントかソーサリーカードを1枚手札に戻しても良い。〜を追放する。 イゼット頑張れカードの新作。使い心地は灯争大戦にあった「都市侵略」とほぼ同じと見ていいだろう。あちらは動員だが、トークンのサイズは大体同じはず。となると、1マナ追加で得られた回収効果がどれだけ役立つかにかかっている。きっちり組めたイゼットならトークン+手札なのでアドバンテージは確実に稼げている。さらにここからドローや除去などが使いまわせるならプランとしては悪くない。「都市侵略」は3マナと軽かったが、「そんな序盤に墓地溜まってないし」ってんでそこまで慌てて使うような呪文でもなかったので、こちらの方がトータルでは上だと考えていいんじゃなかろうか。フレーバーテキストも実にイゼットらしくて良い。こいつらいっつも爆発してんな。 耽溺する貴族階級 Indulging Patrician (1)(W)(B) U クリーチャー・吸血鬼、貴族 1/4 飛行 絆魂 あなたの終了ステップの開始時に、このターンあなたが3点以上のライフを得ていたなら、各対戦相手は3点のライフを失う。 秀麗なイラストが良い吸血鬼のお嬢様。この雰囲気はイクサラン・ヴァンパイアではなくてイニストラードのご令嬢でしょうね。吸血鬼の推すライフゲイン戦術を示唆する多色アンコであり、デザインとしては「吸血鬼の特使」あたりが近いだろうか。チクチク絆魂で殴るだけでもそれなりの性能だが、やはり狙うは爆裂ライフゲイン。こいつ自身のパワーをオーラなんかで2上げてやればアタックだけで自己完結してかなりのクロックに育て上げることが可能。もしくはやっぱりリンデン女王を呼んでくるとかだろうか。自前の絆魂がヘリカスと噛み合っているのも要注目。単体では「そこそこ」レベルなので、やはりリミテッドで早めに引いての決め打ち推奨だろう。 枝葉族の報復者 Leafkin Avenger (2)(R)(G) U クリーチャー・エレメンタル、ドルイド 4/3 (T):あなたのコントロールするパワー4以上のクリーチャー1体につき(G)を加える。 (7)(R):〜は対象のプレイヤーかPWに、自身のパワーに等しい値のダメージを与える。 M20では青赤緑のティムールカラーがエレメンタルを応援しており、リミテッドでも「発現する浅瀬」からの有無を言わさぬエレメンタル一直線ルートはハマった時の理不尽さが尋常ではなかった。赤緑にも「這い絡む火跡」がおり、この路線を下支えしていたものである。今回はエレメンタルシナジーがなくなってしまったが、間も無く環境を去る大量のエレメンタルへの手向けのような、謎の骨太エレメンタルが登場した。自身がパワー4なので最低でも1マナは出せて、サポート次第では単体から2マナ3マナと増産が狙える。そして8マナを捻出すれば理不尽すぎる本体火力でジエンドだ。マナソースを兼ねたダメージ源なので、「オムナス」を軸にしたエレメンタルデッキの最後の1ピースとして、何か悪さが出来ないもんだろうか。リミテッドだと、余計な事考えずに「まぁ、4/3なら充分だよね、パワー4大事だしね」くらいで使われる模様。 「知識鱗のコアトル/Lorescale Coatl (ARB)」 U リミテッドの基本戦術を示唆してアーキタイプを教えてくれるのが多色アンコモンに与えられた役割なのだが、その枠に再録カードがおさまるのはすごく珍しい。しかも、なんとまぁ渋いところからの再録……「アラーラ再誕」は収録カードの全てが多色というイかれたセットで、さらにラストエキスパンションだったせいで開封数が多くなかったこともあり、このカードが印象に残ってるってプレイヤーもあまりいないんじゃなかろうか(まぁ、その後ちょいちょいサプライセットで再録されてるが)。カードを引くと強くなるという、特にシミック独自とも言えないギミック。でもまぁ、ちょっと放っておくだけで手がつけられなくなるのは事実なので決して弱いわけではない。むしろ強い。でもなんだろう、多色アンコモンに求めてるワクワクって、そういうところじゃない気がするんだ……。やっぱりスタッフが言ってた「シミックのデザインは難しい」ってのはマジなのかしらね。 尊敬される語り手、ニアンビ Niambi, Esteemed Speaker (W)(U) R 伝説のクリーチャー・人間、クレリック 2/1 瞬速 〜が戦場に出た時、あなたは他の対象の、あなたのコントロールするクリーチャーをそのオーナーの手札に戻しても良い。そうしたなら、あなたはそのクリーチャーの手数で見たマナコストに等しい値のライフを得る。 (1)(W)(U)(T)、伝説のカードを1枚捨てる:カードを1枚引く。 ここでテフェリーの娘さん、ニアンビも登場。ニアンビについてもちょっと前までは知らない名前だったのだが、「ドミナリア」でテフェリーのPWデッキの中に入っていた「忠実な癒し手、ニアンビ」としてカード化されてその名前を知ることになった。せっかくレジェンドクリーチャーになったのに、「パパを呼んでくる」以外の能力が与えられないというひどい扱いだったのだが、今回改めてちゃんとしたカードになった。2マナ2/1瞬速というのはそれだけでも一応武器になるが、やはり見せ場となるのはインスタントタイミングを利用したバウンス効果だろう。自軍クリーチャーが除去に狙われた際にニアンビを出撃させれば、そいつを避難させた上でいくばくかのライフも得られる。防御機構としては悪くない性能だ。そして戦場に出れば、今度は「ウルザの秘本」に近いニュアンスで、伝説を活用したアドバンテージエンジンの役割をこなす。それこそドミナリアにでもいれば効率の良いジェネレーターになったが、残念ながらそこまで伝説てんこ盛りにするのは簡単じゃないので、まぁ、これはおまけ程度に考えたおいた方がいいかも。一応、レジェンドってのは複数枚手札にきてもだぶつく性質があるので、昨今の相棒クリーチャーのようにレジェンドを4枚積んでいるデッキなら、無駄を無くしたスムーズな運用が可能になるだろう。もちろん、真っ先に捨てるのが2枚目にきたニアンビ自身というのもあり得る話だ(まぁ、2枚目のニアンビも救出呪文として使えるので軽々に捨てたくはないが)。 偏執的な縫い師 Obsessive Stitcher (1)(U)(B) U クリーチャー・人間、ウィザード 0/3 (T):カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。 (2)(U)(B)(T)、〜を生贄に捧げる:対象の、あなたの墓地にあるクリーチャーカードを戦場に戻す。 かなり攻めたクリーチャー。まず、今のご時世では珍しい、マナコスト無しのルーター。この時点でリミテッドでは破格の設定。3マナというコストも「セファリッドの物あさり」と同じわけだし、タフネス3でソコソコの耐久力を持つのも魅力だ。さらに、下に付いている能力は「宿命のネクロマンサー」と同じもの。現在のリアニ呪文の基準で考えれば4マナで1枚釣れるだけでも強いが、これがインスタントタイミングで起動できるってのはでかい。相手からすると、こいつがターンエンドにルーティングするだけでも鬱陶しいのに、マナが残っていたらとんでもない化け物に変身する可能性を常に警戒しなければならないのだ。その性質上、真っ先に除去が飛んでくるのは間違いないだろう。召喚酔いさえ解けてしまえば、相手の除去に対応して「サイクリングで墓地にデカブツを置く→釣る」なんてアクションが一気に取れる。下手したら構築クラスで使われてもおかしくないスペックじゃなかろうか。 ケルドの心胆、ラーダ Radha, Heart of Keld (1)(R)(G) R 伝説のクリーチャー・エルフ、戦士 3/3 あなたのターンである限り、〜は先制攻撃を持つ。 あなたは、いつでも自分のライブラリのトップを確認して良く、ライブラリのトップから土地をプレイしても良い。 (4)(R)(G):〜はターン終了時まで+X/+Xの修正を受ける。Xは、あなたのコントロールする土地の総数である。 史上3体目のラーダさん。以前「ドミナリア」で復活した時にはあまりにビルドアップしてゴツくなっていたのでびびったものだが、今回はまぁ、まだ許容できるゴツさなので「間の時代かしら?」くらいの印象。マナコストを見ても、初出ラーダが2マナ、こないだのラーダが4マナなのでつじつまが合うだろう(そうか?)。2マナ2/2と4マナ3/4の間なので3マナ3/3。そして、血気盛んなグルールっぽさを出すための先制攻撃と、これまでの彼女の能力を受け継いでマナ加速ができるようにする力を「クルフィックスの狩猟者」能力で表現。まぁ、土地プレイが増えるわけではないのでマナ加速という役割からは外れてしまったが、その分大きなアドバンテージが狙えるようになった。初代の「ムル・ダヤの巫女」に始まり、今のところ「トップから土地」能力者に外れはいないので、嫌でも期待は高まろうというものだ。そうして並べた土地は最終的に彼女のハイパーマッスルへと置換され、おそらくこの時に得た筋肉がドミナリア版への布石になっていくに違いない。いや、多分違うけど。 万物の聖域 Sanctum of All (W)(U)(B)(R)(G) R 伝説のエンチャント・祭殿 あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリや墓地から祭殿カードを1枚探し、それを戦場に出してもよい。その後、あなたのライブラリを切り直す。 あなたが祭殿を6個以上コントロールしている状態であなたのコントロールする他の祭殿の能力が誘発するなら、それは追加でもう1度誘発する。 祭殿サイクルの親玉。なるほどそうきたか。こうなれば確かに緑の色マナ祭殿も重要にはなってくるのだが……あれ、1色しか出せないんだよね……。祭殿デッキでこれがおけたなら、それはつまりグッドゲームである(はず)。ご丁寧に今回の祭殿のうち3枚はメインフェイズ誘発なので、こちらはアップキープにサーチしてくれるという気配りがあり、まずは黒祭殿を持ってきてライフゲインして一息つくといいだろう。その後は順次祭殿が集まり、スタンダード環境なら6枚、レガシー以下なら11枚まで増やすことができる。全部揃うと1ターンの間に66点のライフを得て各対戦相手が22ライフルーズするのでゲームにはならない。まぁ、多分6枚でも大差ない。さぁ、デッキを作ってみよう。できるかな、じゃねぇ、やるんだよ。現環境なら「牧歌的な教示者」もあるし、テーロスの星座支援系カードを使えば案外なんとかなりそうな気がする。 双刃の暗殺者 Twinblade Assasins (3)(B)(G) U クリーチャー・エルフ、暗殺者 5/4 あなたの終了ステップの開始時に、このターンにクリーチャーが死亡しているなら、カードを1枚引く。 カード名からして二刀流なのだろうと思ったら、実際は二人組だったっていう。まぁ、確かにツインだけども。ちなみに、同様にtwinbladeを名乗りながらも刀を一本しか持っていなかったのが「双刃の斬鬼」。えっ、そういうこと?ってなる。さておき、こちらがゴルガリの多色アンコモンだ。見ての通り、「さぁ、クリーチャーは死ぬものだ」と言っているので、実にわかりやすいゴルガリイズム。ただし、前作「腐れ蔦の再生」と違って1ターンにどれだけ死んでも提供されるのは1枚こっきり。その分5/4というボディを得ているのだから文句の出るところではないが、ギミックの推し方としてはやや弱め。せめて暗殺者を名乗るなら接死くらい持ってても良かったのに。 天球の見張り Watcher of the Spheres (W)(U) U クリーチャー・鳥、ウィザード 2/2 飛行 あなたが飛行を持つクリーチャー呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。 他の飛行を持つクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。 案の定、露骨な飛行推しを打ち出してきた青白の多色アンコ枠。元になっているのは「イーヴォ島の管理人」で、2/2フライヤーという素体と軽減能力は全く一緒。その上で、多色とはいえ1マナ軽くなり、さらに自身のパワーをあげる能力までついているのだから見上げたもの。「イーヴォ島の管理人」だって稀に構築デッキでも見かける程度の実力者だったのだから、それが2段階も強化されたこいつなら、何かデッキを見つける可能性は低くない。ちょうど全く同じ色に「猫空の君主」という飛行の王様がいるのも気になるところだ(まぁ、コストが軽くならんけど)。やはり「天穹の鷲」がいなくなるまでの期間が勝負な気はするが、今一度飛行ビートの栄華を見せることはできるだろうか。 離れられない二匹、リンとセリ Rin and Seri, Inseparable (1)(R)(G)(W) M 伝説のクリーチャー・犬、猫 4/4 あなたが犬・呪文を唱えるたび、1/1で緑の猫・クリーチャー・トークンを1体生成する。 あなたが猫・呪文を唱えるたび、1/1で白の犬・クリーチャー・トークンを1体生成する。 (R)(G)(W)(T):〜は任意の対象に、あなたのコントロールする犬の数に等しい値のダメージを与える。あなたは、あなたのコントロールする猫の数に等しい値のライフを得る。 また3色なのぉ? と思ったけどBOXプロモだそうで。流石に今回は色の広がらない基本セットみたいですわ。めでたく公式タイプとなった「犬」が、なんと早速猫と共演しているという夢のようなカード。どっちがリンでどっちがセリなんでしょう。ただ、良く分からんのはなんでカラーリングに赤が入ってるかって部分なんだよね。現状、一応猫の基本カラーは白が第1、緑が第2。トークンの色からもそれは明白。対して、犬はロードが白で提供されているが、第2色が赤になるってことなのだろうか。アモンケットのジャッカルなんかは赤に多かったけど、狼は緑だったしなぁ。今後のわんわんパニックに要注目。とりあえず猫をたくさん並べて癒し空間を演出するだけでも充分なのではなかろうか。「草陰の待ち伏せ」から繋げば猫まみれ天国にご案内。 彩色の宇宙儀 Chromatic Orrery (7) M 伝説のアーティファクト あなたは、マナをどの色として支払っても良い。 (T):(C)(C)(C)(C)(C)を加える。 (5)(T):あなたのコントロールするパーマネントに含まれる色1つにつき、カードを1枚引く。 稀によくあるバカアーティファクト。これさえ置ければ、もう色事故とはおさらば。というか色という概念ともおさらば。ご丁寧にエルドラージの無色マナにも対応しているのが素晴らしいね(誰が合わせて使うかは知らんが)。出してすぐに5マナひねり出せるので額面上の重さはそこまで問題ではない。現環境でも、実は「名高い武器職人」なんかの力を借りると割と簡単に出せたりもする。問題は、そうしてアーティファクトに寄せたデッキでわざわざ出しても旨味があるかどうか。とりあえずニヴ様を呼んでみるのはどうだろう。デッキが無色なのか、5色なのか、訳が分からなくなりそう。ちなみに、描かれている物は太陽の数からしてミラディンの天体図っぽい。つまり「ヴィダルケンの宇宙儀」と並べると……シナジーは特にない。 金属複製機 Chrome Replicator (5) U アーティファクトクリーチャー・構築物 4/4 〜が戦場に出た時、あなたが土地でもトークンでもなく、同じ名前を共有するパーマネントを2つ以上コントロールしているなら、4/4で無色の、構築物・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。 なんとも珍妙な複製機。「コピーを作るアーティファクト」というのは何故か継続的なテーマになっており、私の記憶では「双子エンジン」からそれが始まり、最近では「ミシュラの自己複製機械」なんてカードが自身のコピーを作ろうと頑張っていた。そんなコピーたちに新たな方向性を見出したのが、1年前に作られた「見本に倣うもの」。こちらのゴーレムは、なんと自身のコピーではなく、他のクリーチャーを複製しようとする意欲作。まぁ、コピー元がいないとまず製作に入れないというのが難点で、リミテッドでもたまにキマる程度だったが。そして、今回はそんな「他者の複製」を見ることで、「あ、自分もコピー作ろ」って思いつくよくわからない機械になった。普通の場では何もしないのに、たまたま双子パーマネントが場にあれば、「そうか、複製はあったほうがいいよな」と思い立つのである。どんな思考回路だ。まぁ、よくわからんが成功すれば5マナで合計8/8。手軽に重爆撃が行える。ただし難度は割とハード。リミテッドなら、同名カードが最低3枚は入ってないと狙う気は起きないだろう。もちろん、こいつ自身が自分と同じ名前のカードを見ても反応するので、これ2枚で一か八かを狙ってみるのも……あまりお勧めはしない。 「墓碑のゴーレム/Epitaph Golem(SOI)」 U そこそこのボディと、「ゴミ引きずり」に似たよく分からないサポート能力を持つゴーレム。存在意義がよく分からないので、僕は嫌いである。僕が嫌いな理由はみなさんへの宿題にします。 忘れられた歩哨 Forgotten Sentinel (4) C アーティファクトクリーチャー・ゴーレム 4/3 〜はタップ状態で戦場に出る。 なんだその世界観。こんな珍妙なゴーレムを作るのはどこの次元なんだろう……雰囲気はイクサランっぽいんだが、こんなジオンの雑魚モビルスーツみたいなデザインあるかなぁ……(ちなみにイクサランのゴーレムの参考例はこちら)。しかしまぁ、見た目は失敗した水陸両用機みたいだが、ステータスはそこそこの数値なので色を問わずに普通に入れて普通に使える。多少のデメリットはあるが、まぁ、許容範囲内だろう。どうしてもパワー4が欲しかったのに集まらなかったデッキとかでニーズがあるかもしれない。できたら、誰か思い出してあげてよ。 精神迷わせの秘本 Mazemind Tome (2) R アーティファクト (T)、〜の上にページ・カウンターを1つ置く:占術1を行う。 (2)(T)、〜の上にページ・カウンターを1つ置く:カードを1枚引く。 〜の上のページ・カウンターが4個以上になった時、これを追放する。そうしたなら、あなたは4点のライフを得る。 本好きなら下克上できるだろ。アーティファクトでたまにある「秘本」シリーズの最新作。直近の先輩となるのは、3マナで1ドローという安定した強さを見せた「秘儀大全」。歴戦の「ジェイムデー秘本」と比べても純正アップグレードを施した1冊で、さすがにこれ以上の機能向上は不可能だろうと思われたが……なんと、ついに2マナ1ドローまで仕上げてきた。まぁ、さすがにそれで無限に引き続けられるとヤバいので回数制限が設けられたのだろう。確かに、本を読んで知識を蓄えるってんなら、1回読んだ本から何度も利益を得続けられるのはおかしい。最後まで読んだらおしまい、ってことだろう。読み方には流し読みパターンと熟読パターンがあり、流し読み程度だとお手軽だけど得られる知識も控えめ、熟読すればたっぷりのドロー。どちらのモードだとしても、コストあたりの損はないので何の不満もない仕上がりである。さらに読後の満足感をライフゲインで表現してくれたりもする。完璧だ。これを読み続けて2巻3巻とおかわりしちゃう流れも魅力的。相手のこの本のページカウンターを増殖で水増しする行為は、もしかしてしおりを抜いて後ろの方のページに入れ替えておくってことなんだろうか(読んでて気づけよ)。 「隕石/Meteorite(ORI)」 U 初登場時には笑ってしまったデザインだが、こうして2度目の再録を迎えたということは案外良いバランスのカードになったのかもしれない。マナソースとしても除去としてもかなり重いので中途半端には違いないが、意外に無駄になるタイミングってのも少なかったりする。貴重な無色のダメージソースなので「神々の思し召し」を回避できるなんてちょっとした利点もあるし。マナの安定化を狙いつつ、ついでにヨーリオンのお供にしてみるのも面白いかも。 「パラジウムのマイア/Palladium Myr(SOM)」 U とにかく、マナが加速したい人向けの無色透明スッキリマナソース。再録は初めてのことだが、アーティファクト環境でもない世界に採用されて活躍のチャンスはあるだろうか。最近は2マナ加速できるアーティファクトって案外少ないので、緑以外のデッキでどうしてもマナ加速したいなら、もしかするとチャンスはある……かな? 無理かな? 「プリズマイト/Prismite(M20)」 C こちらも早くも2度目の再録だ。2マナ域の適当な相打ち要員としてお茶を濁しつつ、多色に広げちゃいたい浮気ピック大好き人間の心の友。ほんと、灯争大戦でもM20でも、どれだけこの子に助けられたことか。逆にいえば、「こいつがいるからなんとかならぁ!」って叫んでどれだけ死んだことか。一度、2マナ域がこいつ4体だけ、みたいなデッキ組んだからね、マジで。 「小剣/Short Sword(DOM)」 C 今回唯一収録されている(無色の)装備品。手軽だし、今回はそこまで割られるリスクも高くないので、堅実な働きが期待できる。まぁ、その分ドミナリアのときみたいに「歴史的」ボーナスとかはないけどしゃーなし。 「静かな隠し矢/Silent Dart(GRN)」 C 「ラヴニカの献身」に収録されていた無色ダメージソース。個人的にはコストが重すぎるってんで一度も使った記憶はないのだが、製作チームもそう思ったのだろう、立て続けに「煮えたぎる大釜」「トラバサミ」と完全上位互換が2枚も作られた。今回も出番がないんじゃないか、と思って改めてカードを確認したんだけど、こいつ、もともとアンコモンだったのかよ。そりゃ使った記憶がないわけだ。 「空中走査器/Skyscanner (M19)」 C 青がアーティファクト推しだったM19で登場した、空飛ぶ「秘密の商人」。本当に最低限の能力なのでそこまで求められるものではないが、それでもやっぱりキャントリップは魅力的なお仕事。アーティファクトを増やしつつ手札を減らさないカードとして、そこそこの任をこなした。今回はアーティファクトであることにメリットがないが、代わりに「フライヤーであること」が武器になっている。なかなか面白い起用だ。緑の飛行除去の1枚が生贄を強要する「巻き添え」なので、他の飛行クリーチャーの人身御供としてもいい仕事をするかもしれない。 「真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)」 R 元がインビテーショナルカードだとは思えないくらいにフットワーク軽く再録されている便利すぎる1枚。土地もくれるしドローもくれる。とことんまで人を甘やかしてくれる献身的すぎるゴーレムさん。使える環境なら必ず何らかのニーズはある1枚で、どれだけカードパワーが向上したと言っても、まだまだお仕事を任せられるプロフェッショナルである。「エムリー」でグルグル使い回すのとか楽しそう。 灯狩人のマスティコア Sparkhunter Masticore (3) R アーティファクトクリーチャー・マスティコア 3/4 この呪文を唱えるための追加コストとして、手札を1枚捨てる。 プロテクション(PW) (1):〜は対象のPWに1点のダメージを与える。 (3):〜はターン終了時まで破壊不能を得る。 世に溢れるPW憎しの感情が結実して爆誕したマスティコア。いったいどこの次元でどんな経緯から生まれたのかは一切不明だが、PWたちものうのうと生きてはいけない時代になっているのかも。追加コストとして手札を食べるのはマスティコアとして生まれた宿命みたいなもの。一旦出してしまえば3マナ3/4と素で優秀だし、破壊不能のオプションもあるので戦闘性能は充分。テフェリーやアショクで戻されない安心感も今の世界では大事なところではあるが、多くのPWはトークンをもってその身を守るのが得意なのは要注意か。まぁ、マスティビームを使えばそんな肉の壁は恐るるに足らぬが。このマスティの登場で、PWをめぐる攻防はまた1つ別なステップへ進むことになるのだろうか。これ、いっそもうちょい小さくてもよかったから2マナだったらエルズペスでも打ち勝てなかったんだけどなぁ。ギデオンはこいつに出会わずに逝けて幸せだったのかもね。 「トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt (M15)」 U シンプル素材の墓地対策が久しぶりの再録。常にサイドボード入りは検討されるカードだし、0マナアーティファクトなので何らかのコンボ要員としての出番はありうるかもしれない。ちなみに現在のスタンダードだと「魂標ランタン」というより汎用性の高い後輩がいるので、実際の採用ハードルはやや高め。今後、ルールスがおとなしくなった後の墓地がらみの戦いってどうなるんでしょうね。 「精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)」 M 無色で使える万能PWはどんな時代にも輝いている。これにより、夏以降は2種類のウギンを同時に使えるという珍しい環境に突入。色マナなんて必要なかったんや。 鳥獣保護区 Animal Sanctuary R 土地 (T):(C)を加える。 (2)(T):対象の鳥か、猫か、犬か、山羊か、雄牛か、蛇に+1/+1カウンターを1つ置く。 可愛い。まさに文字通りのわくわく動物ランドである。ただ、このイラストでも猫がやたらフィーチャーされてて犬は奥の方でちっちゃく写ってるだけなのはにゃんカスの陰謀だワン、と誰かが言ってるとか言ってないとか。それにしても、数多くの「動物」クリーチャータイプがいる中でこれらが選ばれたのは何か基準があるんだろうか。ヤギとかウシは分かるけど、ヘビもいるのがちょっとわからない……干支が関係するわけでもなかろうに……。ここに入れなかった猿とか猪とかドラゴンとかは改めて神様に文句を言いに行こう。まぁ、全部書こうとしたら「カワウソ」や「クズリ」もいれなきゃいけなくなって大変だけどね。あ、カードの効果について特に触れてないけど、猫デッキならそれなりに。今回の猫はカウンターギミックとの連携も強いので、単なる増強で終わらないのが魅力だニャー。 「血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves(IKO) 」 C 「花咲く砂地/Blossoming Sands(IKO)」 「陰鬱な僻地/Dismal Backwater(IKO)」 「ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow(IKO)」 「岩だらけの高地/Rugged Highlands(IKO)」 「磨かれたやせ地/Scoured Barrens(IKO)」 「急流の崖/Swiftwater Cliffs(IKO)」 「茨森の滝/Thornwood Falls(IKO)」 「平穏な入り江/Tranquil Cove(IKO)」 「風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag(IKO)」 引き続きパックから出てくるようだ。ただ、今回はイコリアやM20のような3色環境ではないので、さすがに基本土地枠から出てくるようなことはないんじゃなかろうか。おとなしく2色にしとけ。 「寓話の小道/Fabled Passage(ELD)」 R 早くも再録。確認したら現在の平均価格は1500円前後であり、最近の通常レアの中ではトップレベルである。やはり予想通り、汎用性の高い土地ってのはそれだけで価値が爆上げするものなのだ。再録が決まったことで価格も多少は下がってくるだろう。めでたしめでたし。 「光輝の泉/Radiant Fountain(M15)」 C 白黒ライフゲインギミックを推す目的で再録されたと思われる土地。程よい恩恵とデメリットのバランス。ラヴニカが去った後の環境で多色化が抑えられるようになれば、もしかしたらどこかで見かけることもあるかもしれない。 「天啓の神殿/Temple of Epiphany(M20)」 R 「疾病の神殿/Temple of Malady(M20)」 「神秘の神殿/Temple of Mystery(M20)」 「静寂の神殿/Temple of Silence(M20)」 「凱旋の神殿/Temple of Triumph(M20)」 敵対色神殿サイクルが無事に続投を発表した。これにより、秋以降の環境では神殿サイクルとトライオームという、敵対色に優しい土地の存続は確定することになった。まぁ、多分ギルドランドの代わりの友好色2色土地がゼンディカーで加わることになるだろうから、秋以降の環境は敵対色ギルドランドだけが欠けた状態になるとは思うのだが。新規の土地が印刷されないと、ちょっとがっかりする部分もあるけど、余計な出費を考えなくて良いのでホッとする人も多いんじゃないかしら。 PR |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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