忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[708] [707] [706] [705] [704] [703] [702] [701] [700] [699] [698]

Blackcleave Goblin 黒割れのゴブリン (3)(B)

クリーチャー・ゴブリン、ゾンビ

2/1 速攻 感染

 なんと、黒にゴブリンがいる。種族テーマの環境であるオンスロートやローウィンには黒ゴブもちょいちょいいたが、そうでない世界で突然ゴブリンが黒くなるというのは珍しい。能力だけ見たら別にホラーとかでも良さそうなもんだけど。で、能力は「屑肉の地のゾンビ」クラスのカードに感染をつけたくらいのもの。確かに事実上4点パンチになる感染アタックが速攻で使えるのはそこそこ偉いのだが、それにしたって4マナはちょいとボり過ぎじゃないだろうか。それとも、感染能力はそこまで恐ろしいものなのか。答えはゴブリンだけが知っている。いや、多分こいつらもしらんだろう。

 

Bleak Coven Vampires 冷たき集いの吸血鬼 (3)(B)(B)

クリーチャー・吸血鬼、戦士

4/3

金属術- 〜が戦場に出た時、対象のプレイヤーは4点のライフを失い、あなたは4点のライフを得る。

 条件を満たしていないと単なる「屑肉を引き裂くもの」なので、リミテッドレベルでもあんまり出番が無いカードである。が、これが金属術を満たせば劇的に変化し、なんと187で「魂の饗宴(10ED)」をたたき込める。「魂の饗宴」が5マナのカードだから、このおまけは破格。ライフを攻めるタイプの黒を組むならば必須のカード。そうでなくとも、それなりのクリーチャーが4点のライフをくれるなら充分。ただし、あくまで出たあとはバニラなので、引きすぎには注意。

 

Blistergrub 水膨れ地掘り (2)(B)

クリーチャー・ホラー

2/2 沼渡り

〜が戦場から墓地に置かれたとき、各対戦相手は2点のライフを失う。

 今回、渡り能力をもったクリーチャーは全色でこいつだけ。相変わらず黒は仲間割れじみた身内いじめが執拗だ。ただ、こいつの場合は色が合わなくてもそこそこの能力を持っており、何が何でも2点分のライフだけはもぎ取ってくれる。黒が相手なら必須レベルだろうし、そうでなくても、デッキメイクが思わしくない時の穴埋めくらいにはなるだろう。それにしても、本当に日本語名がひどい。そのくせ微妙に語呂が良いのがムカつく。3回唱えると口が楽しくなってきますよ。ミズブクレジボリ。

 

Carnifex Demon 執行の悪魔 (4)(B)(B)

クリーチャー・デーモン

6/6 飛行

〜は−1/−1カウンターが2つ置かれた状態で戦場に出る。

(B),〜の上から−1/−1カウンターを1つ取り除く:他の全てのクリーチャーに−1/−1カウンターを1つ置く。

 毎度黒スキーをワクワクがっかりさせる、期待を裏切らないデーモン枠。今回のデーモンは6マナで4/4登場という、一瞬のがっかり感が流石の完成度。しかし、次のターンまで頑張って生き残れば、流石にレア、といえる効果を見せてはくれる。敵味方を問わず吹き荒れる−1/−1の嵐は、なんとデーモンの天敵であった「悪斬の天使」にすら影響を与えることが出来るのだ! 大量のカウンターをばらまくので増殖との相性が抜群で、相手陣営は一気にへろへろ。背中の荷物を降ろし終わった6/6のこいつがたくましく勝負を決めてくれるって寸法だ。気の利いた嫌がらせではないか。ただ、何故か感染能力だけは持っていないので、パンチしにいくと毒カウンターじゃなくてダメージになるのは注意が必要な点。ファイレクシア陣営のカードのくせに、なんかちぐはぐだ。

 

Contagious Nim 伝染病の屍賊 (2)(B) C

クリーチャー・ゾンビ

2/2 感染

 前期ミラディンではあれだけ我が世の春を謳歌していた「屍賊」軍団だが、今回クリーチャーとして登場したのはなんとこいつだけ。ここ7年の間にミラディン世界のゾンビ勢力はどうなってしまったのだろう。しかも、生き残ったこいつも屍賊の証である「アーティファクト大好き」能力が失われ、単なる「感染がついたスケイズゾンビ」に。……まぁ、感染がついてるから割と強いんだけどね。ファイレクシアの魔改造、恐るべし。

 

Corrupted Harvester 堕落した収穫者 (4)(B)(B)

クリーチャー・ホラー

6/3

(B),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:〜を再生する。

 そういえばミラディンには「ドロスの収穫者(MRD)」と「大いなる収穫者(DKS)」という2体のホラーがいた。どちらも自軍に痛い能力を持ったレアであるという共通点があったが、「収穫者」というのはミラディン界におけるホラーを表す一名詞なのだろうか。で、今回の奴もきっちりホラー。ただし、レアでもないし、特に痛い能力を持っているわけでもない。単にクリーチャーをむしゃむしゃしたいだけの本能に忠実な奴である。パワー6の再生クリーチャーは当然強力だが、マナコストと再生コストがどちらも決して優しいとはいえないので過信は出来ない。感染を持っているわけでもなし、どうせ感染を相手にしたらその内死ぬ。いまいち居所が掴みづらいカードである。

 

Dross Hopper ドロスバッタ (1)(B)

クリーチャー・昆虫、ホラー

2/1

クリーチャーを1体生け贄に捧げる:〜はターン終了時まで飛行を得る。

 黒い! ドロス! バッタ! ク・ド・バ! ……ドロスバッタて。もういっそ「ドロスホッパー」で良かったんじゃなかろうか。そもそも「ドロスホッパー」自体がバッタ(grasshopper)のもじりなんだし、そのへんをどうにか活かせなかったものか。そして、なんでこんな能力のためにクリーチャーを1体犠牲にせにゃならんのだろうか。せめて感染付けといてよ。



Exsanguinate 瀉血 (X)(B)(B)

ソーサリー

各対戦相手はX点のライフを失う。あなたは、この方法で失われたのに等しい値のライフを得る。

 お馴染み、黒のドレインスペルの最新版。今回はXライフの奪取ということだが、プレイヤーにしか飛ばせないので「魂の消耗(M10)」と比べるのはちょっと厳しい。使えるマナに黒マナ制限はなくなったが、それでも除去に使えない分「食い込む疫病(CHK)」以下と言ってしまっていいだろう。リミテッドレベルでもそこまで手が伸びないカード。それでもアンコモンでこれが登場しているのは、ひとえに多人数戦というフォーマットがあるため。アーチエネミーでこれを使うと色々愉快。

 

Flesh Allergy 肉体アレルギー (2)(B)(B)

ソーサリー

〜を唱える追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。

対象のクリーチャー1体を破壊する。そのコントローラーは、このターン、戦場から墓地に置かれたクリーチャーの数に等しい値のライフを失う。

 なんだか久し振りに刺激的な名前を持つ黒除去。こういう、ちょっと捻りの利いた怖い名前っていいよね。昔のカードだと「拷問生活(STH)」とか「精神蛆(EXO)」とか、よくわかんないけど黒っぽい単語2つ並べると怖くなるっていう。このカードも、実際に何が起こってるのかはよく分かりません。効果からすると、自分の肉体に対する抗体が出来ちゃって大変、ってことか? とにかく、除去。4マナもかかった上に生け贄まで要求するソーサリーなんだから最低でも「死の爆弾(PLS)」以上になってもらわなきゃこまるわけだが、一応黒いクリーチャーも殺せるし、解決されれば相手のライフは2点以上失われるからギリギリ許容範囲内。ま、2点だけだったら「忌まわしい最期」でいいわけだが……キャスト前に大量の落とし子をサクっておくとそれだけでゲームが決められたりするが、その場合は大量のマナで「火の玉」でも使った方が早い気もする。ま、リミテッドなら。

 

Fume Spitter 煙霧吐き (B)

クリーチャー・ホラー

1/1

〜を生け贄に捧げる:対象のクリーチャー1体に−1/−1カウンターを1つ置く。

 今回の黒はやたら自己犠牲の精神が強くないか? 自身を犠牲にして「傷跡(SHM)」を残していく健気なホラーである。1マナで除去というだけでも評価出来るが、見ようによっては「ただれたゴブリン(10ED)」の完全上位互換になっているわけで、リミテッドではもちろん、構築ですら馬鹿に出来ないくらいのスペックである。増殖の口火を切る大事なオープニングコール、是非とも多めの確保を狙いたい。

 

Geth,Lord of Vault 大霊堂の王、ゲス (4)(B)(B) M

伝説のクリーチャー・ゾンビ

5/5 威嚇

(X)(B):対象の、いずれかの対戦相手の墓地にある、点数で見たマナコストがXのアーティファクトかクリーチャーをあなたのコントロールの下で、タップ状態で戦場に出す。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリを上からX枚墓地に置く。

 威嚇! そういうのもあるのか。あまりに陰が薄いもんだからすっかり忘れてたキーワードですね。さておき、「身体なんて飾りです。俺は偉いけどそれを知っとるのです」で有名なミラディン随一のトリックメーカー、ゲス卿がめでたく神話枠のカード化。イラストを見る限りでは無事に身体を手にしたようだが、なんかコラ臭いデザインになっているので、多分どこかで適当に補完したものなんだろう。「NEEDLESS」におけるディスクみたいなもんだろうかね。で、そんな彼の能力だが、屍賊の長ってことなので当然リアニメイト。ほぼ原価通りのコストで相手墓地から引っ張り放題という設定は当然強い。放っておけばあっという間にアドバンテージが広がり、神話レジェンドの貫禄を見せつけてくれるはずだ。更に副次効果としてライブラリを削ったりも出来て、次のかっぱらい対象をガンガン増やしてくれるサービス精神も素敵だ。1体で勝てる(かもしれない)デザインはなかなかである。でもまぁ、全てにおいて重いんだよね。毎ターン起動してたら他のこと出来ないだろうし……インスタントで使える点を利用してパーミッションタイプにしてみるか。

 

Grip of Darkness 闇の掌握 (B)(B) C

インスタント

対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで−4/−4の修正を受ける。

 クリーチャーインフレに対抗するために、除去色である赤も黒も、必死で対応策のアップグレードに励んでいる。赤がゼンディカーで「炎の斬りつけ」を生み出したのに触発され、今度は黒が「最後の喘ぎ(RAV)」を改良し、2マナでタフネス4まで対応出来るようになった。見方を変えるとコスト2倍、効果2倍の「見栄え損ない」とも言えるか。もう、何が基準で何がすごいのかもよく分からなくなってきてるんだが、まぁ、とにかく必須カードなのは間違いないでしょう。リミテッドは勿論だが、構築でも充分通用するレベルのカード。リンヴァーラ? ドラーナ? タフネス4なんて大したことねぇな!

 

Hand of the Praetors 法務官の手 (3)(B)

クリーチャー・ゾンビ

3/2 感染

他の、あなたのコントロールする感染を持つクリーチャーは、+1/+1の修正を受ける。

あなたが感染を持つクリーチャー呪文を唱えるたび、対象のプレイヤーは毒カウンターを1つ得る。

 感染ロード、って書くとどうしたって日本語じゃ「幹線道」になりそうだけど、とにかくロード。自身が4マナ3/2感染とそれなりで、パワー1つの違いが大違いとなる感染持ちクリーチャーが全員+1/+1。これだけでもかなり危険な香りがしているが、更に他の感染持ちが毒カウンターをお届けする仕事を始める。うわぁ、死ぬ、死ぬ。試しに他の黒クリーチャーとの兼ね合いを調べてみると、2ターン目に「疫病のとげ刺し」、3ターン目に「胆液の鼠」+とげ刺しアタックで毒2個。4ターン目にこれが登場し、空の「とげ刺し」だけが通ると毒4個。さらに次ターンもこいつをキャストすると、187効果と「とげ刺し」3/3で毒8個。次のターン何でもいいから感染持ちをキャストすればゲーム終わり。……強くね? 今のところの救いは、毒絡みのカード(つまりファイレクシア陣営のカード)は全体の20%程度ということ。これ以上の支援が送られると流石に怖い。何が怖いって、ヘッドデザイナーのマロー自身が「毒を取り除くカードなんて絶対にないよ!」と公式記事で言っちゃってることである。どうなる、毒デッキ!

 

Ichor Rats 胆液の鼠 (1)(B)(B)

クリーチャー・ネズミ

2/1 感染

〜が戦場に出た時、各プレイヤーは毒カウンターを1つ得る。

 殴れば感染だし、出た時点でとりあえず毒を押しつけられるので一応の仕事は出来るカード。通常ダメージ換算なら187で本体に2点ダメージということなので、まぁ、そこそこ。何故か自分も毒が増えちゃうあたりが黒らしいが、別に自分が尖ったデッキを使っているなら特に問題もないだろう。クリーチャー戦闘に関しても、「鎌の切り裂き魔(SHM)」レベルと考えればリミテッドなら充分戦力になるし、パンチが通れば1枚でゲームを決めることも可能。黒は勝ち筋が分かりやすいなぁ。

 

Instill Infection 感染の賦活 (3)(B)

インスタント

対象のクリーチャー1体に、−1/−1カウンターを1つ置く。

カードを1枚引く。

 傷跡(SHM)」にキャントリップを付けたら3マナも重くなった、というカード。そりゃま、この世界における−1/−1カウンターの価値は高いので、これくらいでも文句はないが……どうしても上にある「煙霧吐き」と比べると損した気がしてしまう。空打ちしやすいからデッキにいれておいても困ることはないんだろうが、出来たらコモン除去はもう少し魅力が欲しいところだ。

 

Memoricide 記憶殺し (3)(B) R

ソーサリー

土地でないカード名を1つ指定する。対象のプレイヤーの墓地と、手札と、ライブラリを探し、そのカードを好きな数だけ追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリを切り直す。

 史上最強のコンボキラー、「頭蓋の摘出(CHK)」がまさかの帰還。一応、秘儀ではないので完全に同型再版ではないが、「不気味な行列(CHK)」も「密の反抗(CHK)」もないので基本的には一緒。これがある時代は、本当にコンボスキーには辛い冬の時代である。……って、現在でも「思考の大出血(ARB)」があるから対して変わらないっちゃぁ変わらないんですけどね。単色でもキャスト出来るようになったため、サイドボードを含めれば採用出来るデッキの幅が一気に広がったのはやっぱり怖い。神河環境当時、コンボデッキを使っていたので必死に「密の反抗」を握り締めていたのに、同じ環境に「全てを護るもの、母聖樹(CHK)」もいたという苦い思い出。ところで、このイラストの女性は誰?

 

Moriok Reaver モリオックの肉裂き (2)(B)

クリーチャー・人間、戦士

3/2

 あるときはゾンビで「出征路のグール(M10)」。またある時は吸血鬼で「男爵領の吸血鬼(M11)」! しかしてその実体は、黒の3マナ3/2バニラ3人衆! ……何でたかがバニラのくせにいちいち名前が長いんだろう。もう「スケイズ・ゾンビ改」とかでいいよ。人間ってなにげに一番シナジーが無い種族だよね。

 

Necrogen Scudder 屍気を飛ばすもの (2)(B)

クリーチャー・ホラー

3/3 飛行

〜が戦場に出た時、あなたは3点のライフを失う。

 何と、「蛇人間の戦士(9ED)」がコストもそのままで空を飛ぶことに成功した。レアリティが1つあがるだけでこの優遇っぷりは、黒のフライヤーには珍しい例ではなかろうか。同じミラディン世界にはステータスが一緒の「漆黒のドレイク(5DN)」なんてカードもあったが、あれの痛さは3点どころじゃなかった。劇的に使いやすくなった、期待のアタッカーである。ちなみに、これに1マナ追加すると相手のライフも奪ってくれるようになる(「吠えたけるバンシー」)。意外にこのあたりの層も激戦区だったんだな。

 

Necrotic Ooze 壊死のウーズ (2)(B)(B)

クリーチャー・ウーズ

4/3

〜が戦場にある限り、それは全ての墓地にある、全てのクリーチャー・カードの起動型能力を持つ。

 全ての墓地にべったりと張り付く巨大なものまね師。過去にも他人の起動型能力をパクってくるカードには「水銀の精霊(MRD)」や「技を借りる者」などがおり、こっそり青の得意技となっていた気がするのだが、今回はダイナミックなウーズの形をとって黒に収録された。すべては墓地次第なのでこいつを頼んでデッキを組む、といったギミックは作りにくいが、ステータスもそこそこなので、気付いたらよく分からない化け物になっていたりするかもしれない。一応、組み合わせることで何かものすごいギミックが起こる例を考えてみたのだが、でかいマナが出せるクリーチャー(例えば「サーシリウムの神語り」)とアンタップ能力を持つクリーチャー(「ソリトン」など)が墓地にいれば無限マナが出せる……かもしれない。……うーん、面倒臭い。どうせ他人の墓地から起動型能力をもらっても色マナが出せなくて起動できなかったりするしなぁ。基本的にはリミテッドで「うわ、面白いことになっとる」っていって墓地を確認して楽しむカードだが、可能性が無限大なだけに、今後も頭の隅に置いておくと何か地雷が生まれるかもしれない。

 

Painful Quandary 痛ましい苦境 (3)(B)(B)

エンチャント

いずれかの対戦相手が呪文を唱えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨てない限り5点のライフを失う。

 さりげない文言だが、実際やってみるとかなりエグい効果である。これをはってしまえば、相手はハンドとライフのどちらかを差し出さなければならず、更に脇に「リリアナの愛撫」でもはっておけば、もう選択の余地はない。動けば動くほどジワジワと真綿で首を絞めていくカード。はった直後から相手の行動を大きく制限するという意味では「血なまぐさい結合」なんかよりも優秀なデッキが組めるかもしれない。ただ、毎回こういう面白エンチャントでデッキを組みたくなる身としては、「5マナもかかるエンチャント頼みのデッキなんて無理なんだよ」という痛ましい苦境を幾度となく経験しているため、あまり大きな期待は抱かないでおく。「穢れた結合(SHM)」、お前のことだよ。

 

Painsmith 苦痛鍛冶 (1)(B) U

クリーチャー・人間、工匠

2/1

あなたがアーティファクト呪文を1つ唱えるたび、クリーチャー1体を対象とし、あなたは「それはターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともに接死を得る」ことを選んでも良い。

 黒の鍛治屋は、意外にも増強業務を担当する。そしてこれが、地味に見えるが今回の黒を左右しかねないかなりのやり手。アーティファクトが出るたびに+2というと「霞の悪鬼」がすぐに思い出されるが、あれは最初は大したことないクリーチャーだと思われていたのに、きれいなエスパービートではフィニッシャーの役割を果たすまでに昇格した実績を持つ。このカードはタフネスこそあげないが、より利便性の高い接死までおまけにつけて、好きなクリーチャーを「霞の悪鬼」風に仕上げられるのだ。自分しかいなくとも3ターン目に4/1や6/1で殴れる可能性は充分買いだろうし、現環境で活躍する「戦装飾のシャーマン」が4マナであることを考えれば、このコストでこのステータスは破格。「火花鍛冶(ONS)」のように時代を作るのは「苦痛鍛冶」かもしれませんぜ。

 

Plague Stinger 疫病のとげ刺し (1)(B) C

クリーチャー・昆虫、ホラー

1/1 飛行 感染

 青には同じく2マナ1/1飛行で増殖を持つ「かき鳴らし鳥」がいるが、黒はより明確な方向性を打ち出すために感染仕様。戦闘に参加しなければ仕事が出来ないが、確実に相手の毒死へのスタートを切ることが出来るし、戦闘での防壁としても仕事をしてくれる。安定感で言ったらこちらの方がデッキを選ばない。

 

Psychic Miasma 精神の瘴気 (1)(B)

ソーサリー

対象のプレイヤーは手札を1枚捨てる。この方法で土地カードが捨てられた場合、〜をそのオーナーの手札に戻す。

 実は、今回黒に与えられた手札破壊呪文はこれ1枚こっきり(一応レアに「記憶殺し」はあるけど)。ラージエキスパンションでここまで手札破壊が少ないのは珍しいことである。ただ、もちろん単発で登場したのでその効果はなかなかのもの。事実上「土地でないカードを1枚捨てろ」と書いてあるのと同じことで、2マナで軽く揺さぶるスペルとしてはお手頃。中盤以降にはひょっとしたら土地だけ3枚、みたいな手札になっている可能性もあり、連続で削ることも夢ではない。何より、中盤はどうしても手札破壊デッキでは無駄打ちが多くなり、「相手の手札が1枚しかないけど一応打っておこう」みたいな展開が多いのだが、このカードなら、そうした場合に「はずれ」を引かされても次のチャンスがあるのだ。大きな結果は見込めないだろうが、使われるとじわりと嫌。いい塩梅の呪文です。

 

Relic Putrescence 秘宝の腐敗 (2)(B)

エンチャント・オーラ

エンチャント(アーティファクト)

エンチャントされたアーティファクトがタップされるたび、そのコントローラーは毒カウンターを1つ得る。

 クリーチャーやアーティファクト以外で毒に言及しているカードは今回これだけ。毒デッキにおいては、事実上アーティファクト1枚を封じる「除去」になりうるカードである。ただ、この手のカードの先輩である「地の毒(6ED)」からの伝統だが、結局選択肢が相手にあるというのはいただけない。たかだか1つカウンターが増えるだけなら中盤まではタップする選択肢もあるわけだし、こっちがダメージで先行したりすると脅しとしても微妙なレベルになってしまう。積極的に利用したいなら、今回唯一登場した青のタッパー「ヴィダルケンのセルターチ」とのコンボを目指すのが手っ取り早そうだが。

 

Skinrender 皮裂き (2)(B)(B)

クリーチャー・ゾンビ

3/3

〜が戦場に出た時、対象のクリーチャー1体に−1/−1カウンターを3つ置く。

 カワサキか……せめて「皮を剥ぐもの/Skinthinner(ONS)」に習って「皮を裂くもの」にしてくれればどこぞのバイクメーカーと間違わんですんだものを。4マナ3/3に−3の修正。まぁ、普通のアンコモンレベルといったところか。過去には死亡時に似たような仕事をする「よろめく大群(TOR)」がレアだったことを考えると、やはりクリーチャーはインフレしているのだということが理解出来る。現状、この手の「187で除去するクリーチャー」の筆頭は「マラキールの門番」。最近黒単が減ったせいかあまり見かけなくなってしまったが、堅実な除去を稼ぐクリーチャーとしては、こいつも「門番」と並び立つ実力を持っている。最悪除去にならずとも確実な弱体化を狙えるので、どんなデッキが相手でもそれなりの効果が見込めるのは嬉しい部分だし、増殖絡みのデッキならばさらなるシナジーを見込むことも可能だろう。リミテッドなら当然エース。構築では……ギリギリのラインかなぁ。これで吸血鬼ならな……

 

Skithiryx, the Blight Dragon 荒廃のドラゴン、スキジリクス (3)(B)(B) M

伝説のクリーチャー・ドラゴン、スケルトン

4/4 飛行 感染

(B):〜はターン終了時まで速攻を持つ。

(B)(B):〜を再生する。

 ひょろっと単体で現れた黒のレジェンド・ドラゴン。一瞬能力をみただけだと、単なる5マナ4/4フライヤーで、「火山のドラゴン(6ED)」の方が強く見える気さえする。しかし、このクリーチャーに「感染」の文字がつくだけで話が全然変わってくるのが凄い。速攻で急襲してワンパンいれるだけで全ノルマの2/5が達成されてしまい、もうワンパンチいれれば既に毒死にリーチ。このスピードは単なる強いクリーチャーではなく、「一撃必殺の奇襲兵器」として充分通用する。じっくり攻める場合にも、感染持ちの再生クリーチャーは攻守にわたって恐ろしいパフォーマンスを誇り、1体立っているだけで相手は鉄壁のガードと自分の即死の可能性に頭を抱えるはずだ。毒殺デッキならば、既存の軸上でも問題無く機能できる充分なフィニッシャーとなるだろう。リミテッドでの神扱いは言わずもがなである。

 

Tainted Strike 汚れた一撃 (B)

インスタント

対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+1/+0の修正を受けるとともに感染を得る。

 1マナインスタントと侮るなかれ。1点のパワー増強と感染のセットは、デッキ次第では確実に相手の命を奪う可能性がある贈り物だ。現時点では想像するしかないが、どれだけデッキメイクを頑張ったとしても、黒の毒殺デッキが全てのクリーチャーを感染持ちで揃えられるはずもない。リミテッドではクリーチャーの頭数を揃える必要性があるため、いくらかは「普通の」クリーチャーも入ってくると思われる。そうすると、相手は普通のクリーチャーの普通のダメージを無視しても構わないという判断をするようになり、こうしたインスタントの感染付与で致命傷を与えるチャンスが生まれるわけだ。流石にライフが20点、毒カウンター6つとかいうプレイヤーは、普通のダメージに怯えることはないだろうから、そこにパワー3が殴りに行けばコロリなのだ。こういう小回りの利いたスペルが支えてこそ、優れたデッキコンセプトというのは輝くのである。

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[10/21 seachicken]
[10/11 Serra]
[10/07 とみしの]
[10/05 NONAME]
[09/29 NONAME]
バーコード