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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「鬼滅の刃」 6→6

 普通に面白かったやんけ。やっぱジャンプ偉いな(元がつくけどジャンプっ子)。

 おじさんの力が尽き、物心ついてからというもの死ぬまで読み続けるのではないかと思っていた週刊少年ジャンプを毎週読む体力すらなくなり、手を離れてしまったのがここ1年くらい。それまでも少しずつ読む作品は減っていたのだが、基本的に絵が小汚い漫画は受け付けないので、今作は割と早めに切っていた。そんなわけでいよいよ「全然知らないジャンプ漫画」をアニメで見るという経験が本格的に訪れるようになったのだ(すでに「ブラッククローバー」もあったのだが、あちらはアニメもショボかったので早々に切り捨てた)。

 そして、こちらの作品はちゃんと面白かった。「あぁ、ジャンプで人気が出た漫画なのだ」と至極納得のいく作品。何しろ基本の構造はこれでもかというくらいにジャンプ漫画なのだ。どこか懐かしさを刺激されるような、DNAに刷り込まれた友情・努力・勝利の黄金律。最近はそれだけの漫画も随分減ってきたような気がしていたが、こうしてきちんとジャンプの中に息づいていたのだなぁ。とはいえ、もちろん手垢のついた王道展開だけで大願を成すことができるわけではない。本作の場合、原作で「小汚い」と思っていた作画のクセが独自の風合いとしてアニメの画面に花開き、「可愛い」と「グロい」の間をふらふらと行ったり来たりする独特の世界観がしっかりと個性を打ち出せている。単なる「剣士もの」だったらいくらなんでも打ち切り必至だろうが、本作の持つ奇妙なジャポニズムと、そこから展開される容赦ない「血と肉」の世界観は、おそらく真っ当なお客さんである少年たちにも奇妙な味として残ったに違いない(今のジャンプは本当に少年が読んでいるのか問題は置いとくとして)。そうして王道の強みを残しつつ、その中にたっぷりと毒と甘さを混ぜ合わせた世界観は、純粋にエンタメとして楽しいものになっていた。頭を使わずに理解できるわかりやすい筋立て、そして感覚的にどこか不協和音を奏でているような「ストンと落ちない」だけのアク。本作の魅力を説明するなら、そんなところじゃなかろうか。

 そうして見出された「現代ジャンプ漫画」をとんでもないアニメに仕立て上げたのは泣く子も黙るufotable。最近はすっかりFateだけ作ってるスタジオみたいなイメージになっていたが、こうして目の覚めるような新しい世界を一から作っている様子を見ると、やはりスタジオの地力が違うのだということをまざまざと見せつけられる。エフェクトを含めた戦闘時の描写の見事さは言わずもがなだが、2クールの長丁場でもブレない作品の彩りや、不思議と間延びしないテンポの産み方は、やはり1つのスタジオの管理下で目を効かせられるからこそなし得るものだろう。本来、アニメシリーズを作る現場ってのはこうあるべきなんだよなぁ。いや、税金の話は知らんけど。

 筋良し、画も良しで、あとは当然声も良し。最初から緑川・子安あたりが雑魚の鬼として登場してた時点で「このアニメは加減ってものを知らんのか。こんなところを使い捨ての雑魚でどんどん消化していったら、ほんとに強い敵が出てきたときどうすんだよ」って思ったらラスボスが関俊彦だったっていう。そりゃまぁ、納得するしかないじゃん。いいじゃん、すげぇじゃん。他にも途中で出たキャラなら手毬の鬼コンビとか、蜘蛛の鬼のシリーズとか、本当に出し惜しみせずにベストと思われる配役をつぎ込んでくるのは本当にありがたい。あと善逸役のヒロシモノ。あんだけの役をやって本当に馴染んでるのは奇跡だと思うよ。

 

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