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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 たまにこういうストレートにいい話やるの勘弁して、第81話。いや、びっくりするくらいにベッタベタの話ではあるんだけどね。まんが道は良いお話だなぁ(だいぶ違う)。

 こうした長尺アニメ、特に東映作品の場合、ライターが一人に統一されないので話数によって随分印象がばらつくことがある。それは良い部分も悪い部分もあり、もしかしたら作中で齟齬が生じる可能性もあり、純粋なお子さんたちがまっすぐな視線で作品を見て「あれ?」と思ってしまうこともあるかもしれない。ただ、だいたいにおいて(特に大きなお友達は)このばらつきをそれぞれの味わいをして受け入れる場合が多く、今作はシリアス回とギャグ回の見事なまでの温度差なんかは作品のムラというよりも懐の深さと受け入れて楽しむべき要素である。

 もちろん、そうしたばらつきを認めるためには作品に通底した何かが必要になってくるのも事実で、今作の場合は一貫して「人と妖怪」という関係性のドラマが下敷きになっており、だいたいにおいては「やっぱり人と妖怪がわかり合うのは難しい」という落とし所になる。今回だってやっぱりそういう「差異が強調されることの悲劇」が描かれているわけだが、普段とちょっとテイストが違うのは、ひでり神の方が積極的に人間と交わろうとしていたところを、鬼太郎が強く止めるという構図である。これまでも鬼太郎はいろんな妖怪に「人間と関わりすぎるなよ」という警告は出してきたわけだが、今回のひでり神は「人間のことをよく知らないから調子に乗ってでしゃばっちゃう」系の妖怪ではなく、本人もきちんと人間社会のことをリサーチし、文化を理解した上であくまで「外見上の違いが大きすぎるから鬼太郎に仲介役を頼みたい」という変わり種妖怪である。どう考えても「突然漫画家の才能を開花させて大成する妖怪」っていうデザインにひでり神が選ばれた意味がさっぱり分からないのだが、まぁ、その辺は気にしてもしょうがない。スタッフはどうしても熱血漫画家話がやりたかったのだろう。ある程度人型で、さらに「明らかに人と違う外見」を持ってる妖怪だったら割と誰でも良かったはずである。

 そうしてひでり神が駆り出されてたっぷり見せてくれた「漫画家人情話」。これが本当にベタでありきたりな話なのだが、王道を行くが故か、なんか無性に感動的な話になった。正直、クライマックスではちょっともらい泣きしてしまった。作中では横暴な一部の編集者以外にあまり理不尽な要素がなく(ねずみ男はいつも通りなのでしょうがない)、素直に感傷に浸れるだけの場面設定が整っていたおかげだろうか。普段なら「人間の醜さ、酷薄さ」ばかりをあげつらうツールになっていたネットやツイッター界隈の技術も今回は「良い話」をサポートするための舞台装置として機能しており、今作の徹底した「現代の妖怪話」づくりに一役買っている。まぁ、本当に今回の話は妖怪である必要が無いのだが……たまにはこういうのもいいよね。

 途中でやたらとインパクトのでかい止め絵が連発されるシーンがあったり、演出方向にも一癖あって愉快である。個人的にはひでり神が原稿を燃やしてしまうシーン、彼の隻眼に映る情景が炎と涙で重なるカットがやたら印象的で気に入っている。こういうお手本みたいないい話が見られると、「やっぱり鬼太郎は子供の情操教育に良いアニメだなぁ」と思えるのである。まぁ、たまに時事ネタとか政治ネタがどぎつい時もあるけどね。今回もさりげなく違法漫画サイト叩きになってるあたりがニクいとこである。

 

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