最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
宇宙よりも遠い場所よりも遠い場所、第4話。いい感じに魅力が醸成されてきた感があります。今作もきちんと、「進化するきらら系」の流れの中にあるのがわかる1本。 正直、ここまでの展開ではお約束の通りに「割と地味だな」という印象が強かった。やっぱり「天文学と地質学」という絶望的に地味な題材をテーマにしているが故、なかなかそこで劇的な盛り上がりを作るのは難しく、いくら可愛い女の子がきゃっきゃしてても限界はあるんじゃないかという気もしていた。しかし、今回のエピソードでそうした印象のさらに上をいく、はっきりした目的意識を感じることができた。 端的に言ってしまえば「夢を持ってキラキラしている女の子って可愛いよね」ということになるのだが、これがマニアックであればあるほど、そのオタク心というか、ニッチな探求心にはキュンとくるものが多い。これは明らかに偏見の塊だと分かっていて書くのだが、どうしてもこういう「ニッチな趣味的視点」を持つ人物というと男性のイメージが強い。道端の石ころを集めてみたり、途方もない宇宙を夢見てロケットに触ってみたり、そういうフィールドの人間というと男の趣味の印象ばかりが先に立つのだが、考えてみれば、そういう趣味や夢を持つ女性がいるのは当たり前の話だし、そこに男女の差はないはず。たまたま、今までこうしたメディアでそういう女性像が描かれてこなかっただけなのだ。 そうしてみたときに、今作ヒロイン勢は非常にまっすぐで魅力的である。主人公・みらは最初こそは漠然とした「小惑星を見つける」という夢物語ともつかぬところからスタートしているが、部活に入ることでその夢が少しずつ現実的な形を持ち始め、周りにいるもっと「現実的な」仲間たちとともにその造形を深くしていく。特に部長連中は非常に明確なビジョンを持ち合わせており、単なる夢ではなく、れっきとした仕事として、目標として自分たちの「夢」を持ち続けている。そんな彼女たちに感化されるように、みらもしっかりと具体的なビジョンを持ち、その上で前提となったまっすぐな夢を失わずに突き進んでいる様子が非常に眩しい。誰しも、幼い頃に道端で拾った石をみて「これって宝石なんじゃ?」とか「化石みたいに見えるけどどうなんだろう?」と思ったことはあるはず。それを追求し、学術的な視点から少しずつ自分の未来へと引き寄せていく様は、アニメのヒロインとしては珍しいくらいに「リアルな」夢の実現過程である。 考えてみれば、今作で描かれている情景というのは、もしかしたら「よりもい」で描かれたかもしれない「幻の4.5話」にあるのかもしれない。「よりもい」も、「南極に行く」という突拍子もない夢を現実にしていく物語で、1クールという尺の都合上、キマリたちが南極へいくまでのトレーニングや積み重ねの部分は描かれることがなかった。あちらはそれでも問題のない構成だったわけだが、あるならばみてみたいと思うパートだったのも事実。そして今作は、おそらく小惑星を発見することはまだまだ無いだろうから、「6話目以降が存在しないよりもい」と解釈できる。夢への蓄積が事細かに描かれ、少しずつ形を持っていく過程のワクワクを描くという意味では、これはこれで魅力的な題材だ。 個人的には、「国土地理院に行って目を輝かせる女子高生」という存在がなんだかやたらとツボに入ってしまったのが大きいのかもしれない。なかなか身の回りにそんな子はいないだろうし、もしいたとしたら、話をしたらすごく楽しそうだ。そうしてワクワクしている女の子たちの熱情を受けて、例えば博物館の研究員の方々なんかがすごく丁寧に彼女らの夢に応えてあげている姿もなんとも魅力的で、みんな、自分たちの携わっている分野のことが大好きで、発展させようとする未来の可能性を眩しくみている様子がよくわかる。こういう情景があればこそ、真の学術研究が発展するのであろう。 もしもこのお話が綺麗に完結することがあるならば、将来的には学研あたりからまとめて子供向けの啓蒙書として出版してほしい、そのことを考える実りの多い1話でございました。
PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|