最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「映像研には手を出すな!」 7→7 楽しい3ヶ月でしたね。もう、それだけで充分なんじゃなかろうか。 「アニメ作りのアニメ」という自己言及的な作品の性質上、並大抵のことでは成立しない作品。当然「SHIROBAKO」も同じカテゴリには入るだろうが、あちらはまだ「お仕事もの」という側面があり、より多方面の業態に内容が分散していたため、アニメそのもの以外にも描くべき部分がたくさんある。もちろんクライマックスに用意すべきは「完成した良いアニメ」になるが、強調されるのは「総合力としてのアニメ」のお話だった。それに対し、映像研はあくまで高校生の同好会。そこに試されるのは純粋に個人に帰結すべき技術と、情熱である。こちらの切り取り方は「青春部活もの」の範疇に入り、それゆえに「頑張ってきた結果のアニメ」が示されないことには完結しない。 実にアニメにしづらい作品なのは間違いないのだが、この難題を請け負ったのが個性派監督・湯浅政明というのだから一大事だ。一体どんなヘンテコワールドが出てくるかと思って見ていると……まぁ、やっぱりヘンテコだった。本作は突き詰めれば「ひたすら女子高生たちが自分たちの妄想を披瀝するだけのお話」のはずなのだが、何故かあまり内向的な性質にはならず、常に外に拡散するエネルギーを持っていた。その理由も一言では説明しきれないが、その一端にあるのは、芝浜という奇怪な作品世界の持つ摩訶不思議なアドベンチャーだったのではなかろうか。 いわばファンタジー世界でのアニメ作り。「そんな学校あるかい」「そんな町あるかい」という無茶苦茶な世界の中、さらなる無茶を突き詰めるためにアニメ作りに邁進する女の子たち。そんな無茶に無茶を掛け合わせた設定が、今作の本来なら地味であるはずのテーマをブーストさせていく。ただでさえ不可思議な世界に、さらなる不思議と魅力を上乗せしていく浅草の妄想。それを超現実的ながらも確実に魅力に映る動画へと落とし込んでいく水崎の作画。そしてそれら全ての道具を担ぎ上げ、マネタイズしていく金森のマネジメント。どこまでも空想的なのに、彼女たちの働きに「SHIROBAKO」と同等のアニメへの情熱を感じ取ることができるのは、こうした何段階もの「現実感」を積み重ねた構造そのものの妙味だ。 あとはどれだけ「彼女たちが作ったアニメーション」を実際のものとして画面上に展開するかという部分が課題になってきて、「アニメの中のアニメ」だからといってごまかしが効くものでは無い。むしろ、アニメの中でアニメを描くならば、よりビビットな状態で、はっきりそれとわかるだけの特徴づけが求められる。おそらく本作で一番力を入れて演出が施されていたのが、そうした二重構造の明確化だったのだろう。流石の湯浅政明、異質なものを異質なものとして際立たせ、的確に伝えたい内容を盛り込んでいく。視聴者側は「アニメ作りというのはこういうことをやってるんやで」ということを座学で学びながら、それを実践したサンプルをすぐに味わうことが出来る。なんて贅沢な全部盛りだろう。コンセプト自体のハードルが高いからこそ、それを実現させた時のペイも大きい。これだけの野心作が1クール作品として放送に至ったこと、現代アニメ事情を鑑みるに、どれだけ幸運なことかは噛みしめるべきだろう。 あとはまぁ、最後まで作品を引っ張るためにキャッチーな部分はダイレクトに、阿漕なまでに。個人的には吹き荒れる金森旋風にメロメロであったが、主人公3人はそれぞれに文句なしに魅力を振りまいてくれただろう。個人的には水崎氏役の松岡美里という人が、事実上のデビュー作できちんと求められるものに応えているのが印象的だった。所属はアイムらしいのだが、ここから次の仕事につながることになるだろうか。あとはまぁ、金森氏役の田村少年……ほんと楽しそうで何より。こういう作品、大好きだろうなぁ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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