最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「宝石商リチャード氏の謎鑑定」 5→4 話が進むにつれて、どんどんリチャード氏が鑑定しなくなっていくのなんなの。むしろ鑑定される側になってたりするんだけど、この世界は宝石よりも人間の方に傷物が多すぎるよな。 多分、純正の文学作品をアニメ化するってので相当いろんな部分を削って必要な部分だけを切り取ってるせいなのだろうが、とにかく人物描写がずさんというか、非常に断片的なものになってしまっているので、肝心要のヒューマンドラマが「どないやねん」になってしまっているのがキツい。原作を知らないので想像するしかないのだが、おそらく小説での描写なら、モノローグなりなんなりでいくらでも情報量が増やせるし、直接的でない装飾もいくらでも出来るはず。筋立てももっと理解しやすいものになっているんじゃないだろうか。しかし、残念ながらアニメってのはそれが難しい。どうしても表面的にわかりやすい「事実」ばかりをつないでいくことになるので、いわばあらすじみたいな状態で人情芝居が進むことになってしまう。そうなると、たどり着く結末の多くは「どないやねん」になってしまうのである。 わかりやすいところでは、各キャラクターの「良いところ」「悪いところ」がおっそろしく端的になってしまうということがある。印象に残っているので最終回の正義の親父を例にとれば、もう、どこをどう切り取ってもクズ以外の何物でもない描写だけで構成されており、「幾ら何でもそんなやつおらへんやろ」という印象になってしまう。これはどうしようもない部分もあって、短時間でそこまではっきり描かないことには、正義の行動が正当化されず、視聴者側も視点が定まらないからだ。他のエピソードも、基本的に「ダメなやつはダメ、良いやつはどこまでも善人らしく」という描き方になってしまうので、細やかな人間ドラマの機微なんてものはなかなか生まれないのである。そして、おそらくこの作品はそこを掘り下げないことには魅力が生まれない。タイトルからもう少し「宝石」を手掛かりにした探偵物みたいな話になるのかと期待してた部分もあるのだが、結局どこまでいっても「宝石の性質や逸話をとっかかりにした、なんかこじつけた昼ドラ」なんだよなぁ。 本当は、こうしてアニメの感想を書くときに「あまりアニメ向きじゃない」という言葉は使うべきではないのかなぁ、と最近思い始めている。数々の「本来ならアニメに向かない作品」も、ディレクション次第ではきちんと魅力的なアニメ作品になるという実例をそこかしこで見せつけられているおかげで、「確かに原作がアニメに向かずとも、アニメにするからには責任を持って価値を生み出せ」という気持ちになってしまうためだ。今作はまさにその一例で、「アニメにするからには、もうちょい何かできなかったかなぁ」と思えば評価は下げざるを得ない。 しかし……ここまで主人公(?)が徹底して「とにかく顔が良い」「顔が良すぎて困る」とか言われるアニメもないよなぁ。万一実写化したらリチャード役は誰になるんだろう……。
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