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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Farfinder (3) C
クリーチャー・狐
1/1 警戒
〜が戦場に出た時、あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。
 この世界における「這い回る偵察機」。別に「巡礼者の目」でもいいけど、普段ならアーティファクトクリーチャーでやっている仕事を、今回はわざわざ無色というイレギュラーなクリーチャー枠を使って行なっている。これはまぁ、フレーバー的な要素が大きいんじゃなかろうか。この次元の人間たちは、わざわざ新しい土地を探そうとして機械を作ったりはしてないんだろう。「偵察機」に比べるとタフネスが下がった代わりに警戒がついた。「1/1に警戒がついても意味ないやんけ」というのが普通の世界だが、今回は変容の土台にすることで警戒付与の役割もこなしてくれる可愛いやつである。多色化が進む世界なので、やはりこの能力の安心感は格別だ。
 
検問官 Checkpoint Officer (1)(W) C
クリーチャー・人間、兵士
1/2
(1)(W)(T):対象のクリーチャーをタップする。
 紛れもなくタッパー。揺るぎなくタッパー。2マナ1/2のタッパーというと、やはり我々にとっては「おとりの達人」のイメージであり、紆余曲折を経てタッパーは原初へ回帰してきているのだ。まぁ、起動コストだけは時代性が現れているけども。起動に2マナは現代の感覚ならそこそこだが、対象の制限なしのタッパーなのでやはり大切なお仕事には違いない。今回はコモンでこれが手に入るので、あまり一点豪華主義で1体のクリーチャーを特盛変容しちゃうのも問題なのかもしれない。ところで、なんかイラストの顔だけ微妙にコラっぽくない
 



(ドラニスの癒し手)Drannith Healer (1)(W) C
クリーチャー・人間、クレリック
2/2 サイクリング(1)
あなたが他のカードをサイクリングするたび、1点のライフを得る。
 サイクリング応援団、癒し担当。1枚1点と大した量じゃないので本当におまけ程度に。ただ、こいつが2体3体と並び始めると全部のカードが「新たな信仰」扱い。あれ? そう考えると結構強い? こうして応援団自体にもサイクリングがついてるのは、リミテッドでデッキを組むときにコンセプトがまとめやすくて助かりますね。まぁ、出したい欲求も強くなるのが悩ましいが。
 
(心は一つ)Of One Mind (2)(U) C
ソーサリー
この呪文を唱えるためのコストは、あなたが人間と人間でないクリーチャーをコントロールしているなら、(2)少なくなる。
カードを2枚引く。
 何もしなければ「予言」の名前変え。3マナソーサリーで2枚引くという、面白みのかけらもない穴埋め的存在。しかし、人と怪物が仲良くするというこの世界の真理にたどりついた者にとって、その価値は激変する。なんと1マナ2ドロー。下手したらレアだって届き難い領域。これだけの効果をコモンで実現したカードなんて、パッと思いつくところでも「物読み」くらいしか出てこない(「宝船の巡航」? 禁止になったカードはちょっと……)。別に1マナで唱えることにこだわる必要もない。普通のコストでも別に平均値なのだし。うまくハマればラッキーくらいの気持ちでも使えるだろう。まぁ、今回人間を入れようとすると割と意識しなきゃいけないとは思うけど、意識的に使いたいなら、人間が多めの白や黒との組み合わせを意識しよう。
 
(薄暮の導師)Dusk Mentor (2)(B) U
クリーチャー・人間、クレリック
〜が戦場に出た時、対象の、あなたのコントロールする人間でないクリーチャーに絆魂カウンターを1つ置く。
(1)(B)(T):あなたのコントロールする、絆魂を持つ各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
 「導師」サイクルの黒は絆魂を司る。絆魂カウンターは貴重だし、その後絆魂クリーチャーがサイズアップするのも強いに決まっている。このサイクルは下の能力の起動マナが2マナだったり3マナだったりするのだが、全体的に数が少なくて希少な能力の方が、起動マナは安く設定されてる気がするな。そして、このサイクルは全軍にそのキーワードを付与するカードがあると一気に化ける。こいつの場合は全軍絆魂を付与するカードなので「復讐に燃えた血王、ソリン」。色もあってるし、意外に現実的なシナジーかも。白のライフゲイン系のデッキにいかがか。
 
Collar-Fright Mentor (2)(R) U
クリーチャー・人間、戦士
3/2
〜が戦場に出た時、対象の、あなたのコントロールする人間でないクリーチャーに威迫カウンターを1つ置く。
(2)(R)(T):あなたのコントロールする威迫を持つ各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
 「導師」サイクルの赤は威迫担当。とりあえず3ターン目にさっさと出せれば、2ターン目くらいに出した先兵がブロックされずにそのまま通される可能性が高い。そうでなくても、相手の展開の様子を見てから、ブロックが効かなそうなタイミングで出してやることでダメージレースの計算を簡単に狂わせることが可能だ。本人も3マナ3/2なら最低限の戦力にはなるし。威迫持ちは「止まらなければ押し続け、止められるとしたら必ず2体と戦闘になる」という性格上、サイズアップすることに大きな意味がある。なるべく相手が嫌がるようなブロック関係になるようなサイズを実現させてあげたい。
 
(火の予言)Fire Prophecy (1)(R) C
インスタント
〜は対象のクリーチャーに3点のダメージを与える。あなたは手札を1枚、ライブラリの下においても良い。そうしたなら、カードを1枚引く。
 「プロフェシー」というカード名を見ただけでちょっと逃げ出したくなるが、幸いにしてこのセットの基本火力である。2マナでクリーチャー限定の2点火力。現在の「焦熱の龍火」に比べるとPWを狙えない部分がどうしてもネックにはなるが、その分の埋め合わせが変則的な赤ルーターで補われている。「捨てる」じゃなくてボトムになっているのは、おそらく「捨てる」だと墓地利用やマッドネスとの絡みで、火力としては強くなりすぎるリスクがあったからだろう。他の環境やコンボなどに配慮して除去としての質が落ちてしまうのはリミテッド的に避けたい。そこでこんな不思議な形になったのだと思われる。まぁ、ありがたく使わせてもらいますけどね。小型火力は中盤以降の出番が少なくなるが、ルーターも兼用しているならその辺りがフォローできるはず。
 
(炎の溢れ出し)Flame Spill (2)(R) U
インスタント
〜は対象のクリーチャーに4点のダメージを与える。余剰分のダメージは、代わりにそのクリーチャーのコントローラーに与えられる。
 Super-Duper Death Ray! Super-Duper Death Rayじゃないか! ……マジでこういうことやってくるからこのゲームは油断出来ねぇんだよ……。「Super-Duper Death Ray/飛び切りの殺人光線」はジョークセット・Unstableに収録された「インスタントなのにトランプルを持っている」という不可解なルールを持つ火力呪文。本当ならトランプルのルール上、インスタントが持っていても何の意味もないはずなのだが、そこを「余剰ダメージがプレイヤーにいく」という解釈にして強引に成立させていたのだ。そして今回、流石にトランプルは使うわけにいかなかったので、強引にルールテキストを成立するように調整して見事黒枠化に成功。テキストは違うが、コスト、レアリティ、ダメージ量などすべて同じ。全国のunstableファンにとってはニヤリとさせられるたまらないギミックである。……まぁ、火力としてはそこまでびっくりするようなもんでもないのだが。ダメージ量は悪くないので、リミテッドで普通に除去として使っていける。構築だとどうかなぁ。本体ダメージ効果を活かすならやっぱり赤単とかになるんだろうけど、ちょい重いか。
 
爬虫類の反射 Reptilian Reflection (2)(R) U
エンチャント
あなたがカードをサイクリングするたび、ターン終了時まで、〜は他のタイプに加えて、5/4でトランプルと速攻を持つ、赤の恐竜・クリーチャーとなることを選んでも良い。
 サイクリングを利用した、サイズに恵まれたクリーチャー。こいつがクリーチャーになっている時に変容するとこの能力も当然引き継ぐので、時に5/4の恐竜になるというますますカオスな変容クリーチャーを楽しむことも可能。さておき、この手の「一時的にクリーチャー化する」カードの利点は、およそコストパフォーマンスに恵まれていること、そしてソーサリー除去を回避できること。特に白や青が得意とするオーラでの除去を受け付けないので、相手次第ではそれだけでも致命傷になることも。当然、安定運用のためにはそれなりの数のサイクリングカードが必要になるので、早めにピックしたならその後のフォローを頑張ろう。卓にライバルがいないことを祈るしかないな。
 
Almighty Brushwagg (G) C
クリーチャー・ブラッシュワグ
1/1 トランプル
(3)(G):〜はターン終了時まで+3/+3の修正を受ける。
 イコリアの「ちょっとネタばらし」の際に発表になったのが、「ついに史上2体目のブラッシュワグが登場する」というものだった。ブラッシュワグとは、もう20年以上前のセット「ミラージュ」にいたよくわからない種族。よくわかんない雑多なクリーチャータイプは、度々起こるクリーチャータイプ調整で消滅してしまうことが多いのだが、何故か元ネタとなった「ブラッシュワグ」は変更されず、そのまま孤高の存在を維持し続けていたらしい。どうやら公式としてもそういう独自性をネタにして楽しんでいる部分もあったみたいだ。まぁ、とにかくそんな謎部族の貴重な貴重な新種。能力としては「ルートワラ」の系列で、+3という修正幅は悪くないが、コストが重いのでそんなに頻繁に起動も出来ないし、そこまで魅力的な戦力とは言えない。こいつが真価を発揮するのは、そのステータス部分が大きく変わる変容時である。どんなクリーチャーでもトランプルと増強能力が与えられるのは脅威で、適当に3/3くらいのクリーチャーを変容させた場合でも決戦兵器になりうるのである。新たな世界で、ブラッシュワグの持つ能力がいよいよ陽の目を見るのだ。で、結局ブラッシュワグってなに?
 
Eerie Ultimatum (W)(W)(B)(B)(B)(G)(G) R
ソーサリー
任意の数の対象の、あなたの墓地にある、異なった名前を持つパーマネント・カードを戦場に戻す。
 根本原理!!!! その発想は……もしかしたらあってもよかったかも。そうか、3色環境ってことはこれがあるのか。知らない若者のために説明しておくと、「根本原理」サイクルとは史上初の3色環境となったアラーラで友好色3色の組み合わせ全てに存在したソーサリー呪文のサイクルである。その特徴は、これを見てわかる通りに(A)(A)(B)(B)(B)(C)(C)という激烈なマナコスト。当然、それに見合った壮絶な効果を発揮する呪文が多く(中にはそうでもないのもあったが)、特に有名なのは当時の環境で暴れまわった「残酷な根本原理」。今にして思えば、ボーラス様のボーラスカラーでの暴虐はここから始まったのであるなぁ。そんなわけで、新たな時代の楔3色の根本原理。黒を基柱とした今回のアブザンカラーは、何度でも墓地から蘇るブロコスさんの色。そうして生死を飛び越えた結果、なんと無制限にパーマネント釣り放題という前代未聞の事態に。そうそう、これくらいやってこその根本原理だ。名前が違えばいいので、当然基本土地なんかも戻せるし、やろうと思えば墓地が全部帰ってくるような事態だってない話ではない。その中にソーサリーが回収できるカードを混ぜておけば無限ループだって可能だ。あとはこのコストと相談。超相談。土地を7枚並べるのは大変だが、当然それ以上に大変なコストなのだ。これはもしや、「イリーシア木立のドライアド」がいよいよ本気を出す時なのでは。
 
出現の根本原理 Emergent Ultimatum (B)(B)(G)(G)(G)(U)(U) R
ソーサリー
あなたのライブラリから、異なる名前を持つ、単色のカードを最大3枚探して追放する。対戦相手は、それらの中から1枚を選ぶ。そのカードをライブラリに加えて切り直す。あなたは、残りのカードを、そのマナコストを支払うことなく唱えても良い。〜を追放する。
 根本原理サイクルのスゥルタイ版。今回の楔3色は対抗色に位置する色が中心になっており、その色のイメージが強い効果になっている。緑は「緑の太陽の頂点」など、「ライブラリから直接クリーチャーを出す」ことに長けた色なのだ。そして今回はクリーチャー以外を何でも探せるチューターとしての役割を黒が果たし、贅沢すぎる物量調整を青の「けちな贈り物」ギミックがフォロー。とはいえ、ライブラリから一番強い3枚を探してきてケチも何もあったもんじゃない。やられてる側からしたらゲーム終了の合図である。一応多色呪文が禁止されているため、ここから「じゃぁ、根本原理3枚な」なんてことはできないわけだが、過去に「けち」がやっていたような「どれを選ばれてもだいたい一緒」みたいなギミックはそう難しくないはずだ。さぁ、土地を並べるのだ。ゴロスさん、久しぶりに出番じゃないですか?
 
古き道のナーセット Narset of the Ancient Way (1)(U)(R)(W) M
伝説のPW・ナーセット
<+1>: あなたは2点のライフを得る。(U)(R)(W)を加える。このマナは、クリーチャー出ない呪文を唱えるためにのみ支払える。
<-2>: カードを1枚引き、その後、あなたは手札を1枚捨てても良い。この方法で土地でないカードが捨てられたなら、〜は対象のクリーチャーかPWに、そのカードの点数で見たマナコストに等しい値のダメージを与える。
<-6>: あなたは「あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、この紋章は任意の対象の2点のダメージを与える」という紋章を得る。
【4】
 「3色環境ですって? 何だか懐かしい響きだわ!」ってんで久しぶりにはっちゃけちゃったナーセットさん。一応ナーセットさんは史実としては「オジュタイ(白青)」の生まれであって「ジェスカイ(白青赤)」の生まれではないのだが、彼女はオジュタイさんが隠していた人間と龍の戦いの歴史について、隠された事実を見てしまった(その様子は「過去に学ぶ」で描かれている)。つまり、彼女はもともと自分の氏族が3色のおふざけ拳法集団ジェスカイだということを知っている唯二の人物である(もう一人はもちろんサルカン)。そんなナーセットが、かつてのオジュタイの名称の1つである「古き道」を継承。おふざけ拳法も披露し、勢い余ってイラストでは自分のマナコストを蹴り飛ばしている。ちょっとハメを外しすぎだが、ところで何しにこんなとこきたんでしょうね。この世界はドラゴンがいないから絶対サルカン来ないしなぁ。とりあえず、4マナというシュートなコストから繰り出される注目の技は何と言ってもマイナス能力。ルーターだけなら普通だが、何とそこからどんなサイズのクリーチャーでも薙ぎ払う、必殺ナーセットキックを見舞うことが可能。歴代の4マナPWの中でも屈指の防御力を誇る。ちなみにディスカードは任意なので、単なるドロー能力としての運用も可能だ。その分プラス能力がすげぇ地味ではあるが、いっそ4マナでルーターもできる単体除去だと割り切ってしまってもいいだろう。そのまま生存すれば、あとは適宜キックを繰り出しながら盤面を見守ってくれるはずだ。プラス能力のマナは自ターンの非クリーチャー呪文にしか使えないので、主な使い方は後続のPWの招致だろうか。このマナからサルカンを呼んでやればちょっと嬉しそう(かも)。
 
Necropanther (1)(W)(B) U
クリーチャー・猫、ナイトメア
3/3
このクリーチャーが変容するたび、対象の、あなたの墓地にある点数で見たマナコストが3以下のクリーチャー・カードを戦場に戻す。
変容(2)(W/B)(W/B)
 名前は一応「ネクロマンサー」のパロディってことなんだろうか。まぁ、「Necro」だけで「死」の意味があるわけで、ネクロライオンでもネクロセンザンコウでも良いんだけど。オルゾフカラーの得意技、コスト制限持ちの直接リアニメイト効果を変容時に発揮する豹。それ以外の部分は実にプレーンで、3マナ3/3は普通だし、キーワード能力なんかも持っていない。素直に変容を使ってのソーサリー呪文みたいな解釈の方が使いやすいだろう。こいつ自体を変容で唱える場合はちょい重いが、その場合は白単でも黒単でも唱えられるのはありがたい。変容の弱点であるパーマネント数の不足をうまくカバーできる能力になるんじゃなかろうか。
 
(幼獣の復讐)Offspring’s Revenge (2)(R)(W)(B) R
エンチャント
あなたのターンの戦闘開始時に、対象の、あなたの墓地にある赤か白か黒であるクリーチャーカードを追放する。1/1であることを除き、そのカードのコピーであるトークンを1体生成する。それは次のあなたのターンまで速攻を得る。
 まず、可愛い。いいねぇ、お母さんが殺されてしまったことで復讐を誓う子猫の図……いや、でも効果を考えると、殺したと思った獣が小さな姿で復活したっていう方がありそうなのかな……。現在も様々なデッキで活躍中の「悪夢の番人」をエンチャントにしたようなカード。あっちのデーモンは死亡時誘発でタイミングが限定されていたが、こちらは後から出して墓地から釣ることが可能になっている。ただ、比較すると「番人」の方はそれ自体が4/4フライヤーというグッド肉だったことも大きく、緑や青のカードだって気にせずトークン化してくれるので、総合ではあっちの方が強いだろう。あえてこのカードを使うとしたら、例えば戦場を経由せずに直接墓地から援軍を呼ぶ形でのコンボ狙いなどになるはず。まぁ、両方使ってもいいかもしれないけども。「悪夢の番人」を墓地から復活させてエンジンを安定させてみるとかね。
 
Ruinous Ultimatum (R)(R)(W)(W)(W)(B)(B) R
ソーサリー
あなたの対戦相手のコントロールする全ての土地でないパーマネントを破壊する。
 このセットのラスゴ……といっていいんだろうか? やりすぎているのでラスゴの文脈からは外れてる気もするが……白を中心としたマルドゥカラーの根本原理は、ついに実現した「相手だけラスゴ」。正確にはクリーチャー以外もぶっ飛ばすので「相手だけ次元の浄化」である。なるほど、白を中心に、赤も黒も全体除去の色なのだから、その組み合わせでついにこれが開発されたのもうなづけるところか。「次元の浄化」がもともと6マナなのだから、ちょっと色マナを増やしまくった程度でこの能力はお得とすら言える。まぁ、「ちょっと」じゃないからこそなのだが……。さぁ、何とかこのマナをひねり出すデッキを作ろうじゃないか。ウィニー相手じゃ間に合わない。コントロール相手には通してもらえない。相手がそれなりのロングゲームに付き合ってくれるミッドレンジやランプじゃないとダメだな。せっかくぶちかましたのにニッサが産んだ3/3の森が大量に残ってるシチュエーションがすでに脳裏をよぎるのだが……(ほんとに私はニッサ恐怖症なのかもしれない)。
 
(空猫の君主)Skycat Sovereign (W)(U) R
クリーチャー・エレメンタル、猫
1/1 飛行
〜はあなたがコントロールする他の飛行を持つクリーチャー1体につき+1/+1の修正を受ける。
(2)(W)(U):1/1で飛行を持つ、白の猫・鳥・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 アゾリウスカラーが推す、飛行戦術の頂点に立つ猫。猫も空を自由に飛びたいのである。とりあえず見た目通りに強いし説明は必要ないと思われるので、どうでもいいトリビアの話に入るが、おそらく元ネタになっているのは「雲の群れ」。なんとマナコスト、能力、そしてクリーチャータイプに至るまでほとんど同じ(時代の変化により、流石に相手のフライヤーはカウントできなくなったが)。唯一の大きな相違点として、「雲の群れ」がアゾリウスギルドの特色だった「予見」効果でトークンを出していたのに対し、こちらは戦場に出てからの起動能力で生産する。普通に考えて、タイミングが制限されないこちらの方が当然強いだろうが、10年以上の時を経ているのだから当然といえば当然か。相変わらず驚きなのは、よくもまぁ、10年以上も昔のカードの記憶がスルッと出てくるもんだ、という自分の無駄なメモリーである。こんなカード、1度も再録されてないし、本当にあの時代のリミテッドを経験した人間しか知らんやつやで。誰も褒めてくれないから自分で褒めていくよ。しかしまぁ、開発チームもよくこんなところから引っ張り出したな……。
 
Song of Creation (1)(G)(U)(R) R
エンチャント
あなたの各ターンに、追加の土地を1つプレイしても良い。
あなたが呪文を唱えるたび、カードを2枚引く。
あなたのターンの終了ステップの開始時に、手札を全て捨てる。
 これまた激烈な効果のレアエンチャント。ベースになっているのは、呪文を唱えるたびにカードが引けるけど手札の量に制限を食らう「リサイクル」だろう。このカードはのちに「有り余る無」として黒にカラーシフトしたが、今回はより「衝動的」な要素を追加することで赤、ドロー能力を高める青、そして土地プレイを追加する緑というティムールカラーに再解釈された。「リサイクル」はドローステップがなくなるというリスクがあったので本当に気合いを入れてコンボデッキを構築する必要があったが、こちらのカードはあくまで「相手ターンに手札がない」というだけなので、とにかく軽い呪文を連打するウィニー構造や、何らかのカードをとにかく探してプレイしたいコンボなんかのエンジンとして機能する可能性がある。土地プレイ追加は地味に強力で、現在「僻境への脱出」がこなしているような役割をさらに前のめりに果たせるかもしれない。例によってマナコストははネックだが、そこを飛び越えられる時代になれば。
 
Sonorous Howlbonder (1)(B/R)(B/R) U
クリーチャー・人間、戦士
2/2 威迫
あなたのコントロールする威迫を持つクリーチャーは、3対以上のクリーチャーによってしかブロックされない。
 キーワード応援団サイクルの威迫版。こうしてサイクルが並んでいると色々と面白くて、例えば飛行は「クリーチャーだけじゃなくて呪文すら避けるようになる」という強化だし、トランプルは「相手クリーチャーを徹底的に突き抜ける」という補助だった。ということは当然、威迫なら「2体でも無理、3体用意しな!」になるわけだ。自身は3マナ2/2と大したことないステータスだが、3体以上のブロック要求って、もうほとんどアンブロッカブルと同義である。もう1体2体威迫持ちが出れば、あとはもう止まるわけがない。相手はブロックを考えるより、殴り合いモードですれ違う方が早いと考え始めるんじゃなかろうか。それを見越して、なるべく早いデッキでの登用を。
 
Jegantha, the Wellspring (4)(R/G) R
伝説のクリーチャー・エレメンタル、大鹿
5/5
相棒 - あなたの開始時のデッキには、マナコストに同じマナシンボルが2つ以上含まれるカードを入れられない。
(T)(W)(U)(B)(R)(G)を加える。このマナは不特定マナには支払えない。
 赤緑の相棒が要求するチャレンジは、ダブル(以上)シンボル禁止。これはどうなんだろう。他の相棒に比べるとそこまで厳しい条件ではない気もするんだけど、実際本格的に組もうとしたら大変なのかな。シンボルが重いカードってのは当然強いカードが多いのでダブルシンボルが入れられないのは制限になるが、それを打破できるかもしれないのが、こいつの能力にも表れている多色カードの採用。(W)(W)はダメだけど(W)(U)なら問題ないのだ。そしてこいつが確実に展開できるなら、次のターンにお手軽にニヴ様が降臨召される。ニヴデッキならもともとダブルシンボルよりもギルド2色マナを含むカードが多かったのだし、そのあたりのデッキのアッパーバージョンを検討できるかもしれない。いっそのこと相棒じゃなくて統率者にしてみるのもいいかも。その場合でも5色デッキが組めるのは、多分開発チームも狙ってるところだろうし。
 
Kaheera, the Orphanguard (1)(G/W)(G/W) R
伝説のクリーチャー・猫、ビースト
3/2 警戒
相棒 - あなたの初期のデッキに含まれるクリーチャーカードは、猫、エレメンタル、ナイトメア、恐竜、ビーストのどれかでなければならない。
あなたのコントロールする、他の猫、エレメンタル、ナイトメア、恐竜、ビーストであるクリーチャーは、+1/+1の修正を受けるとともに警戒を持つ。
 緑白の相棒クリーチャーは、なんとイコリア専用のクリーチャーデッキを組むことを命じる。ここにあげられている5つの種族は、イコリアのそれぞれの色を代表するタイプなのである。面白いことに、この制限はリミテッドでも比較的緩い。ドラフト時に気をつけるのは、ほぼ「人間をピックしない」ことのみ。人間さえ入れなければ、この世界のクリーチャーはだいたいこの5種に収束するのだ。ただ、こいつのコストである白マナか緑マナは捻出する必要があるので、できればビーストか猫に寄せるようにできれば運用しやすい。まぁ、別に相棒にせずともデッキに1枚「あなたのクリーチャーは+1/+1」って書かれたロードが入ってるっていうだけでも強いのだが。これ、統率者の猫デッキにとっては大きなプラスになるんじゃなかろうか。
 
Zirda, the Dawnwaker (1)(R/W)(R/W) R
伝説のクリーチャー・エレメンタル、狐
3/3
相棒 - あなたの初期のデッキのパーマネント・カードは、起動型能力をもっていなければならない。
あなたの起動するマナ能力でない起動型能力は、起動するためのコストが(2)少なくなる。この効果により、そのコストは1未満には減らせない。
(1)(T)、対象のクリーチャーは、このターンブロックできない。
 相棒サイクルのボロスカラー。これまた随分な偏食狐で、なんと相棒にするためにはどのパーマネントにも起動型能力が必要だという。単なる筋肉自慢のカードが入れられず、クリーチャーの選別はかなりの困難を極めそうだ。しかし、その分デッキが成立した時のおまけは魅力的で、あらゆる起動コストを2マナ低減する「訓練場」効果を安定供給することができる。何か恩恵を最大限に発揮できるデッキタイプがないものだろうか……。ちなみに相棒能力を無視した場合、単に3マナ3/3と良い肉に、いい具合に攻めを補助する起動型能力がついた中堅クリーチャーに。リミテッドなら、大人しくそっちのニーズだよな。
 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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