最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
真っ先に断り書きをしておくと、今年こそは省エネバージョンでお送りしようと思っています。毎年このテキストだけで相当な時間を費やしてるのだけど、流石にコスパが悪い気がして……(10年前に気付け)。書き始める段階でどうなるか全然予想は付いてないけど、目標は例年の半分くらいのテキスト量! 「ならやめればいいじゃん」っていうのが多分正常な考え方だと思うのだが、残念ながらそれは出来ない性分なので頑張って書いていこうと思います。毎年の断り書きになりますが、過去の履歴は「アニメ・雑記」タグからたどることができるので気になる人はそちらからどうぞ。 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)そして毎年、適当な賞の設定に苦しむことになるのである。 今期エントリーされたのは、「2020年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の160作品。……あれ? 意外と数があるな……春夏クールの落ち込みから考えて例年よりも絶対に下がると思ってたんだが……冬クールの追い込みのせいで、なんと昨年度よりも最終的な数は増えている。去年のグランプリ記事で「来年はコロナの影響で絶対減るやろなぁ」って書いてるんだけど、日本のアニメ業界はどんだけ必死なんや。まぁ、結局「Nobless」とかのほとんど観てないようなレベルの作品もエントリー扱いにしちゃってるからかな。多少のズレはあるかもしれないが、昨年度についに発生した「視聴本数の減少」は残念ながら1年のみであった。理由を考えるに、多分ネトフリとかのアニメが地上波やBSに降りてきた奴は製作年度ではなく視聴年度でカウントしており、今年度は明らかにその本数が増えているせいだと思う。判断基準をどう設定するかは悩んだのだけど、私が考える賞なんだから私が観た時期で評するのが当然なのよね。 毎年のことなので数字のデータをまとめておくと、今期はショートアニメ枠が19本、それ以外が141本。これまでの数字に連結すると 76→74→59→67→90→ 103(93)→132(121)→149(133)→152(129)→170(148)→ 170(150)→183(157)→157(135)→160(141) となる。まぁ、トータルで見れば「去年と大体同じ」ってことでいいんじゃなかろうか。 対照的に、ガクッと数を減らしたのは劇場作品の方で、なんと今年度はたったの7本。これはもちろん映画館で上映される本数が減ったことに起因するが、それ以上に私自身が及び腰で劇場に行かなかったことも理由だ。多分、例年であれば観に行ったかもしれない作品も何本かスルーしてる気がする。勿体無いとは思いつつも、緊急事態とか宣言されちゃったら、従っておく程度には小市民なので仕方ない。劇場版商法は今後どういう形で生き残っていくんでしょうね。一応本数の推移を書いておくと 7→4→6→12→8→6→ 9→17→15→17→22→7 となっている。なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている。今年はそこであんまり悩む必要なくてよかった。
○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示) 「A.I.C.O. Incarnation」「アイ★チュウ」「IDOLY PRIDE」「アクダマドライブ」「アサルトリリィBOUQUET」【アズールレーンびそくぜんしんっ!】「安達としまむら」「天晴爛漫!」「あひるの空」「アルゴナビス from BanG Dream!」「アルテ」「イエスタデイをうたって」「池袋ウエストゲートパーク」「異常生物見聞録」【犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい。】「いわかける! -Sport Climbing Girl-」「WIXOSS DIVA (A) LIVE」「WAVE!! ~サーフィンやっぺ!!~」「宇崎ちゃんは遊びたい!」「ウマ娘 プリティーダービー Season2」【うまよん!】「裏世界ピクニック」「A3!」「EX-ARM」「SK∞ エスケーエイト」【エタニティ~深夜の濡恋ちゃんねる】【エビシー修行日記】「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」「おそ松さん(第3期)」「おちこぼれフルーツタルト」【おとなの防具屋さんⅡ】「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」「オルタンシア・サーガ」「俺だけ入れる隠しダンジョン」「怪病医ラムネ」「回復術士のやり直し」「かくしごと」「かぐや様は告らせたい?(第2期)」「神様になった日」「神達に拾われた男」「彼女、お借りします」「神の塔 -Tower of God-」【ガルパピコ☆大盛り】「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」「啄木鳥探偵處」「君と僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」「ギャルと恐竜」「キングスレイド 意志を継ぐものたち」「くまクマ熊ベアー」【ぐらぶる!】「蜘蛛ですが、なにか?」「GREAT PRETENDER」「グレイプニル」「ゲキドル」「怪物事変」「ケンガンアシュラ」「恋とプロデューサー~EVOL × LOVE~」「ゴールデンカムイ(第3期)」「ご注文はうさぎですか? BLOOM」「五等分の花嫁ff」「THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッドオブハイスクール」「ジビエート」「弱キャラ友崎くん」「邪神ちゃんドロップキック’」「社長、バトルの時間です!」「呪術廻戦」「SHOW BY ROCK!! STARS!!」「食戟のソーマ 豪ノ皿」「白猫プロジェクトZERO CHRONICLE」「進撃の巨人 The Final Season」「新サクラ大戦」「真・中華一番(第2期)」「スケートリーディング☆スターズ」「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」「戦翼のシグルドリーヴァ」「装甲娘戦機」「SAO アリシゼーション War of Underworld(第2期)」【それだけがネック】「体操ザムライ」「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」「球詠」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ」「継つぐもも」「D4DJ First Mix」「デカダンス」【テレビ野郎ナナーナ 怪物クラーケンを追え!】「転生したらスライムだった件(第2期)」「天地創造デザイン部」「とある科学の超電磁砲T」【どうしても干支に入りたい2】「ド級編隊エグゼロス」「Dr. STONE STONE WARS」【土下座で頼んでみた】「トニカクカワイイ」「トミカ絆合体アースグランナー」「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」「七つの大罪 憤怒の審判」「波よ聞いてくれ」「2.43 清陰高校男子バレー部」【忍者コレクション】「ノー・ガンズ・ライフ(第2期)」「NOBLESS-ノブレス-」「のんのんびより のんすとっぷ」「ハイキュー!! TO THE TOP(第2期)」「バキ 大擂台賽編」「ハクション大魔王2020」「はたらく細胞!!(第2期)」「はたらく細胞BLACK」「八男って、それはないでしょう!」「バック・アロウ」「半妖の夜叉姫」「BNA」「BEASTARS(第2期)」【ピーターグリルと賢者の時間】「ヒーリングっと♡プリキュア」「ひぐらしのなく頃に業」「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」【秘密結社鷹の爪~ゴールデン・スペル~】「100万の命の上に俺は立っている」「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」「プランダラ」「プリンセスコネクト!Re:Dive」「フルーツバスケット 2nd Season」「プレイタの傷」【文豪ストレイドッグス わん!】「文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~」「放課後ていぼう日誌」「ホリミヤ」「本好きの下剋上(第2期)」「まえせつ!」「魔王学院の不適合者」「魔王城でおやすみ」「禍つヴァールハイト」「魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編」「魔女の旅々」「魔道祖師 前塵編」「魔法科高校の劣等生 来訪者編」「ミュークルドリーミー」「無限の住人 -IMMORTAL-」「虫籠のカガステル」「無職転生~異世界行ったら本気だす~」「無能なナナ」「メジャーセカンド2」「モンスター娘のお医者さん」「約束のネバーランド(第2期)」【八十亀ちゃんかんさつにっき(第3期)】「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」【闇芝居(第8期)】「憂国のモリアーティ」「ゆるキャン△ Season2」「妖怪ウォッチjam 妖怪学園Y」「Lapis Re; LIGHTs ラピスリライツ」「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」「LISTENERS」「Re: ゼロから始める異世界生活(第2期)」「Levius レビウス」「ログ・ホライズン 円卓崩壊」【ワールドウィッチーズ発進しますっ!】「ワールドトリガー(第2期)」「ワンダーエッグ・プライオリティ」
○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順) 「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「君は彼方」「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」「鬼滅の刃 無限列車編」「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章」「ARIA the CREPOSCOLO」「ガールズ&パンツァー最終章 第3話」
<タイトル部門> 技術賞 ‘10「デュラララ!」 ’11「輪るピングドラム」 ‘12「さんかれあ」 ‘13「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」 ‘14「ピンポン The ANIMATION」 ‘15「ブブキ・ブランキ」 ‘16「3月のライオン」 ‘17「正解するカド」 ‘18「はねバド!」 ‘19「映像研には手を出すな!」 ‘20「GREAT PRETENDER」 素直な技術力を評する賞。毎年のことなので繰り返しておくと、純正のテクノロジーの意味での技術力と、主に映像監督としてのセンスや手腕を評価している場合の二通りが混在しているので、見やすいはずの部門なのにコンセプトはブレブレである。 この数年でいわゆる「CG作画」の技術力はおっそろしい速度で進化しており、例えば過去の受賞作だったら「アルペジオ」とか「ブブキブランキ」みたいな映像部分はもう当たり前のように享受できる時代となった。まぁ、ぶっちゃけこの2作品はサンジゲンの製作なわけで、例えば今期も並べてしまうなら「D4DJ First REMIX」のような技術である。作品感想の時にも述べたが、D4DJにおけるCGキャラ作画は「BanGDream」シリーズで培った「萌えものとCGの融和」の最新鋭のものであり、今後のサンジゲンの進む道がはっきり見えたデザインだったと言える。同様にCG技術の雄として名を馳せるポリゴンピクチュアズについても健在で、今期なら「Levius-レビウス-」にその頑健さが伺える。まぁ、製作は2年前なんだけどさ。そして残る1つの雄、オレンジの作劇は当然「BEASTARS」に結実していることは言うまでもない。 それ以外に「作画超すごい」と言われていた作品を挙げていくと、直近なら「ワンダーエッグ・プライオリティ」。こちらはCloverWorksによるお仕事だが、みずみずしさに満ちた丁寧な作画とけれん味たっぷりのモーション作劇は現代アニメのお手本のような出来。同様に突き詰めた作画の熱量があったのが「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜」で、これぞ日本のアニメーションの蓄積のなせる業である。負けじと見せた「ウマ娘 プリティダービー Season2」、CG作劇ならこっちも見てと訴える「蜘蛛ですが、なにか?」など、コロナを乗り越えながらもちゃんと人の手がかかっている作品群をみると、まだまだアニメも未来があるのだという希望が持てる。 転じて、とにかく作画スキルで魅せたのが「呪術廻戦」「ゴッド・オブ・ハイスクール」の2作品。こちらは担当している朴性厚監督の手腕によるところが大きく、独自の視点から捉えたダイナミックなアクションは前例のない新しい動きを見せてくれた。独自のセンスに光り方でいうなら「アクダマドライブ」も無視できない作品だろうか。とにかくクドくクドく重ねていくデザイン性は、なかなか真似しようと思って出来るものではなかっただろう。また、逆にあっさりとした中に見せられる余白の美も技術としては無視できないもので、今年は「ゆるキャン△ Season2」と「のんのんびより のんすとっぷ」という2作品が連なった奇跡的な年でもある。力を入れても抜いても、アニメに良さを見いだすことが出来るというのはありがたい話である。 というわけで色々と賑やかに楽しませてもらったが、今年1番のインパクト賞は「GREAT PRETENDER」に送りたい。こちらも個人名であげるなら鏑木ひろのデザイン性の勝負ということになるだろうか。もともとドラマベースのようにして作られた作品にどうやったら「アニメとしての価値」を付加出来るかを考えた時に、色彩設定やプロップの概形などを重ねることでどんどん「アニメ」にしていくという行程は非常に興味深い。同様に「ドラマ寄り」の作品であるはずの「ワンダーエッグ・プライオリティ」がリアルさや繊細さで見せて「ドラマ」に近づけたのとは好対照になっており、それぞれに「アニメに何を求めようとしたのか」を考えてみると、アニメ独自の価値というものが改めて浮き彫りになるのではかなろうか。
努力賞 ‘10「世紀末オカルト学院」 ’11「ブラック★ロックシューター」 ‘12「TARI TARI」 ‘13「聖闘士星矢Ω」 ‘14「ばらかもん」 ‘15「デュラララ!×2」 ‘16「魔法少女育成計画」 ‘17「魔法使いの嫁」 ‘18「プラネット・ウィズ」 ‘19「キャロル&チューズデイ」 ‘20「とある科学の超電磁砲T」 「頑張ってくれたね!」を評する部門、別名、「何とか名前を挙げたいんだけど他の部門のトピックで挙げにくい作品を取り上げる賞」。子供の頃にもらう努力賞って、別に嬉しいもんじゃなかった気がするけど、ちゃんと敬ってるんやで。 「どこが良かった」と具体的に挙げにくいけど嫌いじゃない作品ってのはあるもんで、例えば極端な例から行けば「禍つヴァールハイト」なんかはその最たるものだろう。最序盤は「細田さんらしい良い動画だなぁ!」っていうのでテンションが上がってたのにすぐに限界が来てへなへな作画になっちゃったから映像部分で褒めるのもアレだし、シナリオラインもどこをどういじっていいかわからなくなっちゃったんだけど、ソシャゲ原作の作品であれだけの無茶をやり散らかして逃げて行ったのはむしろ潔いと思えた。あんまり人に進められないけど、心の中で「何かあげたい」って思うタイプの作品。同様に「ワンダーエッグ・プライオリティ」も難しい作品で、褒めたいのにまだ終わってないからどうにも評価が落ち着かないという。時間が解決してくれると良いのだけど。そして、じわりじわりと良い部分が見えてくると楽しかったのは「2.43 清陰高校男子バレー部」。バレーアニメとしてはそこまで驚くようなもんでもないが、「男子高校生もの」としては不思議と気にさせてくれる作品だった。 アニメーションのどこを拾ってもそれなりに良い出来だな、と思った作品でいえば「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。1クールだけだったし、作品構造的に大きなクライマックスを迎えるようなデザインは作りにくかったはずだが、与えられた材料で一番美味しく食べられるところを出してくれたんじゃないかな、という印象。おいしいって意味では「グレイプニル」のフェティシズム溢れるエロスもたいそうおいしかったですね。原作絵も味があって良いが、そのエロさはきちんとアニメ製作陣にも共有された概念だったんじゃないかな。そうそう、おいしいんだか痛いんだか分からなかった作品に「A3!」ってのもある。2クール通して春夏秋冬を通過したあとで初めて分かる、不可思議な家族感みたいなものがあるよね。 この部門のお約束の1つが、「悪くないけど突出したわけじゃないジャンプ作品」ってのがあって、今期なら何と言っても「怪物事変」が忘れられない。良い作品だったと思うし続きが見たいので、ぜひ2期目もお願いしたい。他の少年誌だとやっぱり「メジャーセカンド」かな。アニメのメジャーは長寿作品のはずなのに、その末弟みたいな立ち位置の作品がまさかあんなことになってしまうとは……。何度も繰り返すが、今年1年で一番エロかったアニメ。少年誌じゃないが、「波よ聞いてくれ」みたいなアニメ化もとても良いものだと思うのでどこかで評価されてほしいところ。こうしてみると、私は知らない・読んでない漫画作品がいっぱいあるのでアニメの受け手としては幸せである。そうそう、何も漫画に限定する必要もなくて、「君と僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」みたいな作品だって素直に楽しめるものでしたよ。ラノベ・なろう界隈から楽しめる作品が出てくるかどうかは、結局全部観ないと分からないのだよな……。 というわけで、やはり「原作あり」の作品をピックアップするのが何かと大変であるが、さらに大変な要素に「過去に選出した作品の続編」というのがあって、2期3期を選び続けちゃうとこの記事自体が代わり映えのしない画面になっちゃうのが申し訳ないところなのだが、まー、今年も続編は多かったからね。そして、やっぱり「とある科学の超電磁砲T」は、どこかでその名前を記録しておきたいのよ。1期は手放しで気に入っちゃってサブタイトル部門で選出したが、それとてすでに10年以上前。2期はオリジナル展開が振るわずにエントリーを逃したが、今回は完全原作準拠で見事な完成度。やはりここで選んでおかないと佐天さんに申し訳ない。三つ子の魂百まで。今後とも、4期を待ち続けて応援する日々でございます。
ファンタジー賞 ’10「あにゃまる探偵キルミンずぅ」 ‘11「うさぎドロップ」 ’12「Fate/Zero」 ‘13「翠星のガルガンティア」 ’14「ログ・ホライズン2」 ‘15「GO! プリンセスプリキュア」 ‘16「フリップフラッパーズ」 ‘17「少女終末旅行」 ‘18「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」 ‘19「ドロヘドロ」 ‘20「モンスター娘のお医者さん」 なんとなくファンタジックを評する賞。多分、純粋な意味で判断基準が一番迷子なのはここ。 昨今のアニメ業界で「ファンタジー」ニュアンスを語る際に避けて通れないのは、やはり「なろう系作品」の存在だろう。なろうの内部でもローファンタジー・ハイファンタジーに分かれ、その分類や解釈、必要性も含めて何かと議論があったり、槍玉に挙げられたりしているが、そこまで当然のように語られるということは、やはり日本の創作文化、ラノベ・漫画の世界において、こうした漠然とした「ファンタジー」はすでに理屈抜きで定着していることの証左である。そして、何故そこに「理屈がないのか」という部分に回帰しているからこその問題なのだろう。 そうしたファンタジー要素との融和という意味ではやはり「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜」のような真正面からぶつかった作品を見るのが手っ取り早い。そこから膨れ上がったなろう文化が、お仕着せのファンタジー要素の中でいかに溺れていくのかが見やすくなるんじゃなかろうか。ファンタジー要素を比較的削ぎ落としながら目的意識を維持できた作品としては「本好きの下剋上」が挙げられる。何故舞台をそこに設定しているのか、という意義がみて取れれば、別に設定が多少まずかろうと視聴者は納得してくれるはず。きちんと芯を持った作品なら問題ないのだ。そういう意味では、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」だって芯はあったのだよな。今後とも、なろう文化がアニメ業界でどのように展開されるかは注目したいところである。 なろうから逸れてファンタジー要素を取り込んだ路線としては、例えば「魔王城でおやすみ」がある。これまた「魔王もの」の文脈で語られるラノベの流れの中にある作品だが、いわゆる「日常系萌えアニメ」とそれらの文化の合流地点。去年の「まちカドまぞく」だってそういう流れの1つであると解釈できる(?)わけで、もう萌えとかラノベとかなろうのようにジャンルごとにくくる意味も薄くなっている気もするな。ラノベ的な流れで考えると「魔女の旅々」もファンタジー要素を存分に堪能しつつ、そこに多種多様な要素を見出した怪作。それが萌えギャグになる場合もあれば、凄惨なサスペンスになるときもある。これだけごった煮的な野放図な話作りのくせに、1人の主人公の存在で同じ作品として丸め込んでしまう強引さはあっぱれである。 ちょっと別方向に目を向けてみると、個人的に忘れられない作品に「神之塔 -Tower of God-」がある。ファンタジーとしての素体はおそらく日本のサブカルで生まれたものを取り込んでいるに違いないのだが、これがお隣韓国に渡って独自の解釈、進化を遂げた世界観。どこかズレたような印象もあり、やはり海を隔てると別方向へと進化していく様子がみて取れるのが面白い。今後の韓国・中国産の創作物は日本でもメインストリームになりうるポテンシャルがあり、今作はその階となるべき象徴的な1作になったように思う。劇場作品で申し訳ないが、「羅小黑戦記」みたいなとんでもない作品もあるわけでね。 ちなみに中国と日本の間でのオタク系コンテンツの流れといえばソシャゲ文化があるわけだが、「Lapis Re:LiGHTs -ラピスリライツ-」のような作品にその将来性が見えるかもしれない。ファンタジー、アイドル、魔法少女、とにかく美味しそうなもののごった煮。これはこれで贅沢なのか……しら? ちなみに純国産で同じように作られたソシャゲ文化のファンタジーには「アサルトリリィ BOUQUET」があるが、これをファンタジーと称するのかどうかはよく分からない。百合世界は全てファンタジー(問題発言)。 というわけで、様々な夢幻の世界が広がり続けているわけだが、そんな中で今年1番の「あったらいいな」を想像させてくれた作品として「モンスター娘のお医者さん」を選出させてもらおう。いわゆる「ケモ娘」からの発展系である「モン娘」は別に目新しくもないジャンルだったはずだが、今作はそんな「モン娘」世界の中身を本当に咀嚼しやすいレベルにまで解体してくれて、門外漢であっても心置きなく堪能できる土壌を作ってくれた。異種間コミュニケーションには新鮮さと不協和が入り混じるためにどの側面を切り取るかで見え方は様々だが、本作の場合に、きちんとその両面を切り出し、最終的には伸び伸びとしたラブコメものとして落とし込んでいる全体像が端正である。視聴後に「ラミアもアラクネもみんなとても可愛い(そしてエロい)」と思えるようになれば、無事に種族の壁を飛び越えるファンタジーが成就したと言えるのである。えぇ、言えたんですよ。 2期を待ってるんですが、予定はないんでしょうかね。
演技賞 ’10「屍鬼」 ‘11「C3 シーキューブ」 ’12「夏雪ランデブー」 ‘13「戦姫絶唱シンフォギアG」 ’14「selector spread WIXOSS」 ‘15「六花の勇者」 ‘16「クズの本懐」 ‘17「メイドインアビス」 ‘18「ハッピーシュガーライフ」 ‘19「荒ぶる季節の乙女どもよ。」 ‘20「BEASTARS(第2期)」 キャストの頑張りを評するおかげで声優部門との違いがはっきりしていない賞。まぁ、作品全体がこちら、個人部門が声優に帰結するって考え方でいいんでしょうかね?(誰に聞いてるんだろう?) 今年の作品は、正直言ってキャストの人たちにとっては試練の場となった。ご承知の通り、コロナの影響でいわゆる密が密になっている密環境であるアフレコスタジオはその方法論自体が否定され、これまでのような収録が不可能になってしまったためだ。これまでも「別録り」といった状況は多々あっただろうが、「すべてをバラして録らなければいけない」という状況は全く別問題。その結果、芝居の中で作られていく雰囲気の妙のようなものがなかなか出しにくい状況になってしまったという。そんな中でも作品を成立させていくのがプロの声優のお仕事ではあるのだが、別々に収録することで声優単体での個性が薄れ、音響監督の手腕に依るところが大きくなっているとのこと。難しい時代である。 それはさておき、じゃぁどういう作品がキャストのお仕事として楽しませてくれるものなのか。まずは脚本部分ですでにイカれてるので芝居単体が面白い、という方向性があるだろう。例えば「進撃の巨人Final Season」なんて、やってることが全部むちゃくちゃなんだからそりゃ面白いに決まっている。キャストの面々も長年今作に付き合ってきた熟練の猛者揃いであり、トンチキな世界観に合わせた演技プランでぶっ壊れ世界を賑々しく飾ってくれた。同様にぶっ壊れ世界が楽しいのは「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」。こちらも贅沢なキャストが並び立つが、互いに譲らぬ信念のぶつかり合いをバチバチで見せてくれている。 一発勝負のピンポイント爆撃のような作品なら「魔女の旅々」があった。各回のゲストが楽しませてくれるというのもそうだが、やはりイレイナ役の本渡ちゃん、そしてサヤ役の黒沢ともよという2大クレイジーのハーモニーが絶品。あとは「メジャーセカンド」は個人的に外せないかな。なんで野球漫画のくせに爽やかさのかけらもないのかは不思議なところだが……まぁ、集団行動の入門編である中学の部活、そして団体競技なんてものは、このくらいのぐちゃぐちゃした絡みがあって当然なのかもしれない。 「芝居」というテーマそのものから演技を見せてくれた作品もある。例えばこれがチームでの仕事になるなら「A3!」だろう。舞台演劇+声優のお仕事。大挙するキャラクターが1人として埋もれることなく、きっちり「花形」として見せてくれたのは嬉しい誤算。さらに舞台というテーマなら自然に「ゲキドル」にもつながってくるだろう。まぁ、こちらは役者が云々とかいうテーマを飛び越えて異次元の「無茶なお仕事」になっていたが……。一番表情豊かであるはずのキャラがドールってのがまた倒錯していて面白かったね。舞台は舞台でもパフォーマンス優先なら「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。ソロアイドルの矜持を様々な角度から切り出してくれているし、ラストを締めくくる私ちゃんVS歩夢の一本勝負は歴史に残るシーンだ。 最後まで悩んだ作品が2本あり、1つは「波よ聞いてくれ」。これはもう、ミナレ役の杉山里穂の独り舞台ではあるのだが、そのお膳立てとして「ラジオの世界」を組み上げていく作品自体の構造がかなりぶっ飛んでいて楽しいものになっている。「アニメでラジオ」という無理難題にこんな豪腕で答えを与えられるものか、と感心した次第。そして純粋にキャストの絡みを楽しませてくれるという意味では「アサルトリリィ BOUQUET」も選出したい。重すぎる感情のラッシュの中で、臆面もなく展開される百合のパワーはまだまだ時代を牽引する重力であり続けるだろう。 そうして魅力的な演技プランが多方面に広がる中、やはり別次元の存在感を見せつけてくれたのは「BEASTARS」ということになるだろう。正直、格が違うのでどのジャンルで作品を比較しても卑怯とすら言える存在なのだが……一応過去にも選出してしまっているため、今回は上位賞ではなくてこちらでの再選にさせてもらった。そりゃね、こんだけみっちりとプレスコ収録で芝居を作ってしまったら、その存在感は桁違いの物になるに決まっている。溢れる感情、間の取り方、喉の奥のかすれ具合まで、常人では理解の及ばぬ「獣たちの世界」に文字通りに「息遣い」を与えてしまう役者のお仕事にはただただ感服するしかない。願わくは、すべてのアニメがこれくらいのウェイトで声優の仕事に意義を与えてくれることを。
ユーモア賞 ’10「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」 ‘11「gdgd妖精s」 ’12「しろくまカフェ」 ‘13「マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜」 ’14「スペース☆ダンディ(シーズン2)」 ‘15「てさぐれ!部活ものすぴんおふプルプルんシャルムと遊ぼう」 ‘16「ヘボット!」 ‘17「ゲーマーズ!」 ‘18「DOUBLE DECKER ダグ&キリル」 ‘19「女子高生の無駄づかい」 ‘20「SK∞-エスケーエイト-」 とにかく笑える作品を評する部門、おかげで他の部門に比べると独自展開が多いのが特徴。どれだけ頭のおかしい作品が出てくるかが勝負。とはいえ今年はそこまでクレイジーゴナクレイジーな作品は多くなかったかな、という気もするけども。 純正のギャグを売りにした作品で今年度の最初に飛び出したのは何と言っても「邪神ちゃんドロップキック’」。相変わらず過ぎたし、特に1期からバージョンアップってほどでもないのだが、毎回徹底的にユルいながらもクレイジーを提供してくれる姿勢はやはりありがたいものである。まさかのクラウドファンディングから製作された斜め上のご当地PRエピソードという型破りなデザインも新しく、まだまだ業界に風穴を空けるミラクルを起こしてくれそう。素直なギャグ要素を見せるなら「魔王城でおやすみ」も静かにクレイジーなタイプの作品。やっぱり山崎みつえ作品はこういうどこかすっとぼけたギャグが似合う気がしますよ。 もっと安らかな気持ちで笑いが欲しいという人には何と言っても「ゆるキャン△ Season2」。安定期に入った2期目ならではのネタ回しは爆笑というわけではないが、実家にいるような安心感。そして同じラインだろうと思って続けてみていたら、やっぱりだいぶテイストが違ったのは「のんのんびより のんすとっぷ」。こちらも年季の入ったシュールギャグで独自路線を突っ走ってくれているのよなぁ。ほのぼのっていうのとも違うけどどこかレトロな匂いで落ち着くギャグは「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」。なろう系でギャグ方向にきちんと伸ばした作品って実はあんまり多くなくて、こっち方向ならまだブルーオーシャンも残ってる気がしますね。そうそう、伝統芸能のような味わいでいつだって勇気をくれるのは「ストライクウィッチーズ Road to BERLIN」。まぁ、ギャグアニメなのは特定話数だけだけども。 少しずつその切っ先を尖らせていくと、やたらギャグの突き抜け方が刺さっていたのは「呪術廻戦」。特に東堂周りのネタは顕著だったが、大真面目な顔でひどいことやる展開が素直に笑いに繋がるのは、それ以外の部分の丁寧さのおかげだろうか。ギャグを狙ってきちんと狙い通りの場所に落とし込んでいたのは「波よ聞いてくれ」。アニメでやるにはかなり難度の高い作品だったはずだが、見事に成立していたのは間違いなくスタッフの力量によるものだろう。成立してたかどうかは分からんが確実に爪痕を残したのは「おちこぼれフルーツタルト」。もう、どういうジャンルなのかも分からないカオスっぷりで救われない被害を多く生み出した。 普段あまり扱わないショートギャグに関してもあげておくと、実はこっそり高品質なのは「ガルパ☆ピコ〜大盛り〜」。狂気という意味では実は随一である。同じくショート枠からもう1作「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」。今年度、アニメ視聴で我慢できずにコミック揃えちゃったのはこれとナナしゃんの2作品だけです。 そうして色んなクレイジーが突き抜けてくれたわけだが、やはりクレイジーっぷりで他の追随を許さなかった作品といえば間違いなく「SK∞-エスケーエイト-」だろう。まぁ、その7割をアダムさんが持ってってるのは間違い無いのだが、アニメという媒体に慣れ親しんだ人間でも「そんなバカな!」「んなわけあるか!」と容赦無くツッコミを入れざるを得ないパワープレイの数々はまさに剛力ギャグ。シリアスなバトルものの中に綺麗にネタが織り込まれているため、ギャグの鋭さが増せば増すほどに、きちんと作品の本筋も面白くなっていくという基本線の確かさも評価が高い。こういう脚本がオリジナルで作れるってのは、まだまだアニメ業界にも希望が満ち溢れてることの表れなんじゃなかろうか。
アイディア賞 ’10「魔法少女まどか☆マギカ」 ‘11「TIGER&BUNNY」 ’12「戦国コレクション」 ’13「ガンダムビルドファイターズ」 ’14「SHIROBAKO」 ‘15「おそ松さん」 ‘16「ユーリ!!! on ICE」 ‘17「アクションヒロインチアフルーツ」 ‘18「ゾンビランドサガ」 ‘19「ダンベル何キロ持てる?」 ‘20「デカダンス」 「その発想はなかった」を評する賞。とにかく前例が無いような試みをしてくれるアニメがあれば良いなぁ、という気持ちが現れる部門で、過去の履歴を確認すれば、その都度新しいものが生まれているその源流を確認することができるだろう。 今年はどうしてもコロナの影響で年度頭の出足は鈍ってしまったが、そんな中でもめげずにびっくりさせてくれた原作付き作品には「プランダラ」があった。物語中盤からの突然の路線変更に度肝を抜かれたわけだが、無茶な冒険は挟みつつも、なんだかんだで1つの物語として成立していた気がするので「なかなか良い作品をアニメにしてくれたな」と思ったものである。同じく原作ありの作品で手堅いプロットが印象的だったのが「かくしごと」。久米田作品であるというガワの演出にごまかされず、1話目からきっちりと最終回への導線を引き、視聴者意識の中でも自然に収斂していくことに抵抗がなくなったのはお見事。週刊連載だった原作漫画では絶対に出来ない方法で新しい見せ方を提供してくれるってのは、まさにアニメ化の恩恵ではなかろうか。原作有りだが、さらに斜め上の方法で一本取られたのは「はたらく細胞BLACK」。まさかの連続枠(そしてまさかのブラックの方が長尺)という、我々の身体にまったく優しくない提供方法は、これまた時間枠の確定した地上波アニメならではの仕掛け。多分、動画サイト文化に押されているテレビ業界は、こうした柔軟な方策をガンガン打ち出して生き残りをかけていくしかないんだろうなぁ。 シーズン終盤に我々の顎を外した作品といえば何と言っても「ひぐらしのなく頃に業」だろう。リメイクと思わせて完全新作という展開はまだ読める部分もあった戦略だが、そこから展開される新たな雛見沢の姿は、さすがに予想出来た人間はいなかったんじゃなかろうか。こういう冒険心にあふれるチャレンジが出来るのなら、リメイク作品だって決して悪いもんじゃないと思うのだけど。旧作のパターン打破といえば「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」もスマッシュヒットを飛ばした良作。「9人でアイドル」という定番を崩して、「ソロアイドル×9人」という形を打ち出し、それをしっかりアニメの構造として取り込めていたので新規の視聴者にも非常に馴染みやすくなっていた。既存のジャンルがとっくに飽きられていると思ってからが、クリエイターの真の勝負である。そういう意味では「禍つヴァールハイト」のようなソシャゲ作品のブレイクスルーも見込みがあったと思うのだが……まさかソシャゲ自体が終わるとは……。あ、「恋とプロデューサー〜LOVE×EVOL〜」みたいなのもいいですよね。ソシャゲ文化自体も転換期に来ているかもしれないのだから、ソシャゲアニメも生まれ変わらなければ。でもまぁ、「ウマ娘 プリティーダービー Season2」みたいな奇跡もあるしなぁ……。ソシャゲアニメ、難しいね。 とまぁ、色々と原作があったりなかったりで作品作りというのはアイディアを振り絞って新機軸をうち出そうとするわけだが、そんな中でアニメオリジナル作品で頑張っていた作品もある。例えば「アクダマドライブ」は全く新しいものを展開しようという意識ははっきり見て取れた作品で、とにかくアニメーションの画面に付加価値を見出そうという野心に満ち溢れていた。結果が伴ったかどうかは微妙なところだが、とにかく正面から画のインパクトで押し倒そうという強引な狙いは買いたい。そして、そんな「新機軸」の戦略に、幾らかの柔軟さを加え、画面の目新しさとシナリオラインの新奇性を生み出そうとしていたのが、「デカダンス」だったわけだ。1話2話とたたみかけられた世界観の開示で一気に引き込まれ、そこからは珍妙なサイボーグたちの生態や謎が謎を呼ぶ世界観で興味を引っ張り続け、最後までその勢いで走りきった。もちろん、最終的には落ち着くところに落ち着いたわけだが、やはりあのサイボーグ連中の珍奇なデザインを人類の生き残り戦争に絡めてシリアスに描ききってやろうなんて発想は、よほどの変態で、しかも画面構成に自信がなければ出てこない作品である。改めて、立川譲というクリエイターの底力を見せつけられた作品だったんじゃなかろうか。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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