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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD」 4→4

 結局何がやりたいのかよく分からんアニメだったなぁ。いや、やりたいことは分かるけどさ。和風ファンタジーの中でじっとりとひりつくようなドラマを展開するという、海外視聴者にも色目を使ったデザインを狙ってるのは間違いない。ただ、そのあたりの訴求力ってどれくらい意味があるんでしょうね。

 悪くない部分もあったと思う。個人的にはラス前に出てきた凛子さんのファイティングスタイルなんかは画面で見ていて面白いし、彼女の激闘っぷりは動画部分でも映えていたと思う。雪村が刀一本(と傘?)で戦うストロングスタイルなので、なかなか殺陣だけでバリエーションを作るのが難しい中、時代背景もシステムもガン無視したような凛子さんの兵器っぷりは見ていて楽しかったですね。翻って、中盤までに出てきたモンスター連中はどうかというと……なんか安っぽいCG臭がどうにも鼻について……せっかく画面に濁しを入れた「墨絵風」というか「エセ和風」の雰囲気を見せていたのに、なんでそこは異世界ファンタジーしちゃったんだよ、っていう。ミスマッチを狙ったものなのかもしれないが、噛み合わせの悪さが気になるばかりであった。

 お話の方は、明るい要素ゼロで陰謀と宿命に翻弄されまくるヒロインのお話だし、あんまりどんでん返しの要素も無いので、基本的にはお話が進めば進むほどダウナーになっていくという見ていて辛い状況。悲劇の中にも色々とバリエーションがあればいいのだが、基本的には雪村が「死にてぇなぁ! 殺すけど!」みたいなことを言いながら暴れまわり、殺してくれる人が出てきたら今度は「死にたくねぇなぁ!」って言い始めるっていうわがままなお話なので、どこに共感するべきかも悩む部分が多い。時代背景が嘘江戸(明治)で、生死を巡る社会通念が現代とどれくらいずれているのかもよく分からず、悲劇の尺度が見えにくいのもやや難。諜報組織が舞台になっているおかげで虚々実々の駆け引きが展開されるってのも見せ場の1つだったはずだが、「死んでたと思っていたけど生きてました」は1作品で1回までにした方がいいと思うよ。全体的に、「コンセプトを先に決めたけど、まぁ、シナリオラインは後からそれっぽいものをつけとけばええやろ」みたいな雰囲気が入り込めない原因だった気がする。映像部分も総体で見たらやや低調だったしなぁ。なお、今作を面白く見る裏技として「事前にジビなんとかを見る」っていう方法があり、あれと比べれば格段に面白いということはフォローしておこう(なんのフォローにもなっていない)。

 でもまぁ、シナリオ部分については「なんだかなぁ」と思っていたのは事実だが、例えば浅陽は最初から最後まで可愛かったと思うし、かっちりと強い意志を持った幼女が頑張っていたのは好印象。そういう意味で結末部分は割と好き。エレーナの身も蓋もないキャラも、終わってみれば案外愛着はある。1話目からずっと言ってることだけど、やっぱり中の人の謎の器用さがすげぇ気になるな。そして一番悔しかったのは、此の期に及んで凛子さんの登場時に「へぇ、この名古屋弁のキャストはいい仕事するな、いったい誰だろ?」と思ったら種さんだったっていう。なんでこの大分県民は名古屋弁のキャラが達者なんだよ。今期の種﨑キャラ、使命のために人を殺そうとする悲劇の殺戮マシーンばっかりだな。

 

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