「チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜」 5→5
美味の味〜。もう、それだけでいいんじゃないだろうか。こういうのを見て、特にくさくさすることもなく、平和な心になれる。それがアニメのいいところなんですよ。なろうだとかなろうじゃないとか、もう、どうでもいいじゃないですか。犬っ子は可愛い、それが事実なら他のことなんて……。
本当に潔すぎて、「ここまで敵意を示さずに歩み寄ってきた敵は逆に斬れぬではないか!」みたいな状態。気に食わないのはタイトルくらいだよ。まぁ、確かに「チート」ではあるんだろうけど、もうこれ、チートとかいう言葉を使わないで適当に「魔法のお薬屋さん」とかにしとけば敵も作らないよ。異世界という設定を借りてきて、やってることは単なるドラえもん。いや、一応自分で作ってるからキテレツ大百科かな。思い出してほしい、ウン十年前からキテレツを見ていて「なんやこいつ! なんでも作れるなんてチートやんけ! チート主人公のオレツエーなんて見てても面白くないわ!」ってキレてた人はいないわけでしょ? もう、それと同じよ。コロ助がノエラになっただけナリよ。揚げればコロッケ美味の味。
今作に特に嫌悪感がなく、ただその「日常もの」を楽しむことができたのってなんでなんでしょうね。チートの押し付けがないっていうのは1つあると思うけど、振り切れて「転生も無視、チートも理由づけとかしないし、多分本人も分かってない」っていうのが重要なのかもしれない。例えば、どっかにスライムの習性を利用してクリーニング屋を始めたガキがおり、あっちはチート感が丸出しでなんか嫌だったけど、今回のあるじは別に嫌じゃない。なんでかっていうと、もう、本人も薬を作るときの理屈とか説明してないから。まぁ、最初のうちは一応薬効と原料の関係性なんかに触れてる時もあったかもしれんが、途中から「とにかく創薬バンクを挟めば魔法のアイテムができてるよ」という状態になった。そこにはマウントもなければドヤ顔もない。単にキテレツが次の発明品をコロ助に渡しただけなのだ。いや、キテレツは割と理屈説明するやつだったけども……。つまり、そういうことさ。
誰も不幸にならずにのんびりと日々を過ごす。薬を作ると言っても、別にそこにチート要素はなく、ちょっとだけ効き目が強い変な薬があるだけ。そしてもふもふ尻尾の犬っ子が可愛い。これで要素は足りてるんですよ。最後までちゃんとノエラが可愛いままで終わったので、1話目から最後まで良さはブレてないし。強いていうなら、最終話で一応それっぽい転生設定の回収はしてたけど、結論として「まぁ、転生できてよかったな」ってんで特に回顧が話に絡んでねぇしな。全くもって理想の転生。今後ともお幸せにすればいいじゃない。
PR