○「先輩がうざい後輩の話」 5
わかりやすい爆発案件。ロリコンを推進しているようにしか見えないのだが、「作中の人物は全員成人しています」の一言で処理できるもんなんだろうか。
なんかもう、メインカップルがいちゃいちゃしているのをただ見ているだけのお話である。そういう意味では前クールの「死神坊ちゃん」と味わい方が同じ作品だが、確か今作はTwitter漫画が発祥だったはず。多分「作品そのもの」を見たことはないが、コンセプトの発生後の画像がちらほらと目の前を通り過ぎていったり、プロモーションが流れてきた気がする。ただ、この手の「いいと思うシチュエーション画像」は似たようなものが多いのでもしかしたら今作じゃなかったかもしれないけども。まぁ、それくらいによくあるし分かりやすいTwitter文化の一編ということである。
Twitter漫画の特徴は、何と言っても少ない画像の枚数で的確にツボを押さえにいかなきゃいけないという単騎での瞬発力。最大で画像4枚まで使えるとはいえ、そこまでの労力をかけずに2コマとか3コマくらいで「こういうシチュがいいよね!」という性癖を開陳する手際の良さが鍵だ。今作はそういう一発勝負な媒体から生まれているからこそ、とにかく「かわいい後輩が頑張ってるところを愛でたいよね」というシチュエーションの純度が高い。アニメ化するにあたって、ただひたすら2人がいちゃいちゃするところを描くしかないという覚悟は決めていると思われるので、1話目からとにかく後輩ちゃんのデザインを執拗に、「萌えてもらわにゃ話にならん」とばかりに掘り下げていく。まぁ、そりゃかわいいわ。ダイレクトにそういう素材ですし。製作の動画工房もきちんと頑張ってくれていて、きららもびっくりの純正萌えシチュエーションがただただ丁寧な作画演出で垂れ流されている。あとはお好みの量を、用法・用量を守って適切に摂取すればいいんじゃなかろうか。一応、今のご時世だと後輩(異性)の頭を撫でてるだけでもハラスメントだなんだとアウトになる気もするが……まぁ、先輩だってバカじゃないので、「もう、そんな無粋な文句を言われる関係じゃないよね」ということがわかった上でやってるってことなんだろう。この2人の関係でそこに文句をいうのは野暮ってもんやね。
キャストは的確な破壊力がこれまたピンポイントで火力を上げられる楠木ともり。ともりるグッジョブはいつ見ても惚れ惚れしますわな。そして先輩役は武内くんが務めているわけだが、この2人、ともりるが21歳で武内くんが24歳だってさ……ガチでキャラもそれくらいの年齢の可能性があるなぁ……。
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