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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 どうみてもヨスジリュウキュウスズメダイな部下を見て「プランクトン」っていう副館長はどうかと思う、第18話。だいぶ進化してるやん。

 一通り人間関係が丸くなり、今回も南風原さんが素敵な笑顔を見せて「こいつのトゲ、全く無くなったな……」と嬉しいような寂しいような状況のティンガーラ。どんな話で繋いでいくのかと思えば、なるほど今まで陰にいたキャラクターにスポットを当てていく形。今回はまさかの「バイトっ子」・真栄田朱里ちゃんがメインの回である。

 2クール作品ということでなんだかんだキャラクターが多くなってきた今作。全てのキャラをフィーチャーするのは無理だし、そんな意味もないので「陰」になってるキャラクターってのはそういう配置のサブなんだろう、くらいの認識だったわけだが、ことに朱里ちゃんの場合、与えられたパーソナリティとして、最初から「陰」の存在だった。乱暴な世代論でまとめてしまえば、まだまだ生きがいを見出さずになんとなーく生きている悟り世代みたいな生活スタイル。別に人生が楽しくないわけでもないし、バイト後に友達と遊ぶ予定は入っている。職場の同僚に食事に誘われたら喜んでお供するし、仕事に不満があるわけでも、人生に明確な不安があるわけでもない。ただ、生きるにあたっての目標は特にない。そういう人生。これって別に珍しいことでも、若者特有のものでもなくて、意外にそういう生き様は今の日本なら普通のことだとは思う。「水族館バカ」の周りの連中がちょっとおかしいフィクション寄りの人間と言うだけの話である。

 そして、そんな朱里ちゃんにほんのちょっとのきっかけを与えて、何か生きるための指針が生まれればいいかな、というささやかな変化の物語。今回のサブタイトルはそのあたりのニュアンスがとてもよく表れていて、何かが燃え盛るでも、誕生するでもない。ただそこにポッと灯る(決して着ぐるみの目が光ることを表しているわけではないのだ)。「朱里」が灯るというネーミングは、彼女のご両親が狙ってつけたものではなかろうが、ティンガーラの美しい夕景に彼女の感情の機微がいい具合に溶け込んでいる。もちろん、そうして新たな何かが灯ったのは偶然ではなく、職場に溢れる活気と、そこで働くみんなの人柄によるものである。今回は朱里ちゃん主人公回ではあるが、実はここ数話で着実に株を上げている薫くんのお仕事も良い具合であった。こうして押し付けがましくなく、少しずつ「お仕事」を通して変わっていく感覚って、不思議と説得力があるよね。

 まぁ、今の世の中、やりがいの押し付けってのはどうしても害悪だと受け取られかねないからね……今回くくるが序盤に多少ウザかったくらいで、朱里ちゃんに何かを押し付けた人間はいない。そういう中で自発的に生まれる感覚だからこそ意味がある。「サービス残業くらいやって当然だろ!」という感覚はもう時代遅れなのだな。ご丁寧に「バイト代つけとくし」ってフォローまで入ってる。私は初めてアルバイトをした某飲食店で、洗い物が大量に残った状態で定時になったからタイムカード切って上がろうとしたら、先輩にいきなり奥に連れ込まれて「このまま帰るとかありえへんやろがい」って凄まれ、「えっ、そういうもの?」って困惑しながらまた着替えて洗い場に戻ったあの日のことを思い出した。はたから見てた店長が「当たり前のことだろ」みたいな視線が今となっては懐かしい。時代は変わるんでしょうか。

 ちなみに、いい話風にまとめてはいるが、今回もトラブルの原因になったのは単純なくくるのヒューマンエラーである。この職員、ミスが多すぎる。

 

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