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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ダンス・ダンス・ダンスール」 6

 オープニングがYUKIのアニメは名作の法則。サンプルの母数少なすぎ問題。

 かなり気合を入れて作っているのが伝わってくる作品。制作はMAPPAで、監督は「ゾンサガ」でお馴染みの境宗久。映像部分では特にバレエダンスのモーションに気を払っているとのことで、「バレエ漫画」の魅力をなんとか最大限に引き出そうとしているとのこと。初見の印象もなかなかに強烈で、なるほどこのまま一歩も引かぬ品質が維持できるなら、「四月は君の嘘」みたいな重厚な作品になりそうだという期待はある。同じ「ダンス」というカテゴリでくくるなら「ボールルームへようこそ」にも近いものが感じられる。

 前評判、そして単純なクオリティだけなら文句なしのスタートを切ったが、いくらか懸念材料があるのもまた事実である。1つ目は実にクドいキャラデザ。つい最近「明日ちゃん」というこれ以上にかっ飛んだキャラデザを見てしまっているのでまだ大人しくも見えるが、ゴロゴロと目が大きく尖り切ったキャラの造形は、アニメーションにしてみるとさらにその異質さが際立つ。一度バレエの動きに乗せてしまえば体全体での特異性が発揮されて紛れるので気にならないが、それ以外の日常パートではやはり「濃いな……」という戸惑いが残っているので、この造形に慣れることが出来るかどうかが1つ目の課題。まぁ、それこそ「明日ちゃん」によって「尖ってようが怖かろうが、品質でねじ伏せられる」ということは証明済みなのだが。

 2つ目の懸念点は、キャラの内面的なクドさ。1話目に登場した人物、だいたい身勝手で我が強い。主人公は主人公なので当然だが、周りの連中もあんまり人の話を聞かずにマイウェイを突っ走る連中が多いみたい。まぁ、一種のアスリート、表現者を扱った作品なので、みんなして人間的にどこかイカれてる方が面白くはなるんだろうが。この「強さ」が嫌な方向に突出しないかどうか、というのが怖いところではある。ただ、1話目時点ですでにコーチのキャラとかは美味しいポジションになってる気がするし、むしろ武器になる側面かもしれない。

 3つ目の懸念点はなんとも珍妙なものだが、「素晴らしいバレエ」というのが私に理解できるかどうか、という問題。まずもって私はバレエのバの字も知らんし、今後も勉強しようとは思わないのだが、そんな素人に「良いバレエ」と「そうでもないバレエ」の区別がつくのかどうか。それこそ「ボールルームへようこそ」の社交ダンスのときだって似たような問題は孕んでいたはずだが、バレエという表現方法は社交ダンス以上に特殊なもので、フォーマットがかっちり決まっている独自文化。そのダンスはアニメで見ようが実写で見ようが「妙なもの」に見えるのは当たり前である。そんな素人が、仮にこの作品のバレエシーンで感動したとして、それは「バレエを見たことによる感動」となるのか、それとも「バレエアニメを見たことによる感動」になるのか。その辺の区別がつかないと、せっかくアニメ化した意味は薄れてしまうようでなんだか申し訳ない。まぁ、余計なこと考えずに面白かったらそれでいいじゃんとは思うのだが。やっぱり自分の知らんフィールドについては負い目を感じてしまいますね。バレエアニメってのはなかなか無いからなぁ……パッと思い出そうとしたが、頑張っても「プリンセスチュチュ」しか出てこなかった(あれはあれで文句なしの名作です)。

 ま、色々と不安は書いてみたが、これも全て「なんか気合い入った作品が出てきたから、ちゃんと受け止めないとね」という気構えみたいなもんである。楽しい作品になるといいね。

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