最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
選定された平和の番人/Anointed Peacekeeper 現在どこぞのブラジル人が絶賛実行中の嫌がらせミッションを受け継ぐ新手のヘイトクリーチャー。「手札を見て、その中から1枚を2マナ重くする」という役割だけをみるとそっくりだが、実は結構違う。まず、このクリーチャーは手札を見る行為と名前の宣言が完全に別。手札は見られるがその中にあるカード名を宣言する必要はなく、全然関係ないカードを宣言してもいい。そして、「精鋭呪文縛り」は追放した1枚にのみ影響したが、このクリーチャーは同名カードを全てを重くする。どこから唱えられるかは一切関係ないのだ。そしてこいつだけのオリジナル能力として起動型能力のコストまで重くできるので、場に出ているPWを宣言することで忠誠度能力を妨害するなんて荒技も可能。「すげぇ、あの呪文縛りよりも強いじゃん!」と一瞬思ってしまいそうだが弱点もある。「呪文縛り」は場に出た時の効果でカードを追放したので狙ったカードを確実に阻害することができたが、こいつの阻害力は常在型能力。つまり、こいつを除去してしまえば枷は外れてコストは元に戻る。つまり、出たけどすぐに除去られた場合には、単に相手の手札を見るだけで終わる場合もあるわけだ。まー、それでも除去1枚使わせてれば充分ではあるのだが、戦闘性能もやや地味なので、呪文縛りほど使われるかどうかはまだ分からない。いや、でも使われたらウザいのは間違いないんだよな……。 肉裂きの空乗り/Cleaving Skyrider 3マナ2/2瞬速フライヤー。これだけだと「鬱陶しいカモメ」と全く同じなので綺麗にコモン。となれば、このクリーチャーをアンコモンらしく使うにはキッカーが必須となる。効果は「アタッククリーチャー分の火力」という「袋叩き」設計。自軍の攻撃宣言後、ブロッカー指定前に出してやれば除去として機能するかもしれない。ただ……まぁ重い。ここまで安定しない火力でトータル6マナってのはちょっとしんどそうだ。ただ、これが逆利用パターンだと案外面白くて、Xの値にカウントするのは何も自軍の攻撃クリーチャーだけではない。相手のアタックに合わせて出してやれば、今度は相手軍勢分のダメージを跳ね返す匠の技となる。しかもこいつの火力は本体にも届く。相手がトークンデッキとかで、ドヤ顔で一斉攻撃を宣言してゲームを決めにきた時に、その力を一気に相手に逆流させて勝つなんて、実にイカした勝ち方ではないか。是非やってみたいものだが……だいぶ協力プレーが必要だな……やっぱ6マナはな……。 ベナリアの希望、ダニサ/Danitha, Benalia’s Hope 質実剛健マッシブダニサ。先代ダニサも戦闘性能に優れた優秀な先兵だったが、今回もその路線を踏襲して更なるチャレンジを試みた。3つ並んだキーワード能力はそのまま保持し、攻めに守りにと圧倒的な存在感。その上でコストが倍近くに膨れ上がったが、その分ステータスも強化され、先制攻撃による支配力が増している。そして与えられた能力も前回同様オーラ・装備品絡みだが、常に影響し続ける常在型から、戦場に出た時点で一仕事終えられる誘発型へ変更。これによりさらに隙が減り、大きくテンポやアドを稼げる可能性も生まれた。墓地からも該当カードを引っ張れるおかげでこんだけ完成度が高いのにカードアドバンテージまで狙っちゃうあたりが非常に強欲。是非とも「エルドラージの徴兵」なんかと併用して「お前絶対希望ちゃうやろ!」という大顰蹙を浴びてほしい。 柏槙教団の樹根織り/Juniper Order Rootweaver すごく……コモンです……。2マナ2/2、普通。3マナでカウンターを好きに置ける2/2、ちょっと便利だけど2色であることを考えればまぁ普通。トータルで普通。キッカーだから明滅でシナジーを狙ったりもできないぞ。……レビュアー泣かせだな……もしかして、コモンまで全部レビューしてる人間って世界中に真木考一郎しかいない説が?
力線の束縛/Leyline Binding リング系除去、レアの部。コモンの「市民の拘束」がクリーチャー除去に限定されていたのに対し、こちらはレアなので汎用性を大きく拡大。その上で版図を利用したコスト削減能力と瞬速という大きな2つの武器を追加している。これがレアリティの差である。瞬速持ちで一番近いのは「排斥」で、この効果がおよそ3〜4マナ程度であることが分かる。そしてこのカードのすごいところは、ふつーに2色デッキで使っても4マナになるのでその時点でコスパは及第点になっているという部分。ここから3色4色と広げていけば効率はどんどん上がり、白除去とは思えない汎用性を持つことになる。今後の世界で版図を加味したデッキが登場するなら確実に採用される除去になるはずだ。
セラの模範/Serra Paragon 今回の神話天使枠。神話天使はなんと言ってもそのセットの花形。製作側もサービス精神多めで作るもんだから無茶苦茶な奴が出てくることも多い枠。今回は4マナ3/4という堅実路線のステータスで登場したが、説明を読めばなるほど神話。なんと毎ターン1枚限定ではあるが、墓地からパーマネントがぞろぞろと出てくるという。流石にコストに制限こそあるが、土地を置けるだけでも「世界のるつぼ」なわけで、その時点でレアのカード1枚分が内蔵されている計算。さらにこいつを守るための防壁などがここから展開できれば持久力もアップし、より良い墓地ライフがエンジョイできるようになるはずだ。当然1回蘇ったカードは何度も再利用できないよう追放処理が施されるが、その際にも何故か2ライフの置き土産をしていくのがよく分からない。端々から神話っぽさをアピールする容赦ない奴。デッキの軸になるタイプではないが、どこに入れても相手に嫌がられるという意味ではお手本のようなボムキャラかもしれん。 アカデミーの壁/Academy Wall みんな大好き防衛戦術をがっつり後押しするためのコモン壁。3マナ0/5は壁としての耐久性充分だし、もちろんただ突っ立ってるだけじゃなくているだけでお仕事もしてくれる。毎ターン1回制限とは書かれているが、ルーターなんてそんなに連発せずにじわじわ効かせるだけでも充分だろう。もちろん、そうしてカードを回して何を引きたいかといえば、防衛から勝ちに転じる「決め」のカード。そうした逆転の一手もなしにこの壁をダラダラ並べるのは単なる気の長い自殺である。もちろん、防衛に拘らずに古き良き青白戦術「地上を止めて空から殴る」のお供にも良いし、墓地をフル活用する方向性なら青黒のスペル多めのコントロールも面白い。ただそこにある壁でも、色々と役割はあるものだ。
戦羽の神秘家/Battlewing Mystic 「加減」とか「調整」とかいう言葉とは無縁のぶっこみエイヴン。キッカーするだけで容赦なく手札を全て捨ててしまう思い切りの良さは味方として置いとくにもちょっと不安。その後カードを2枚届けてくれるが、この方法でアドを得ようとしたらこいつを出した時点で手札が1枚か0枚である必要があり、あんまりアド要員としては見込めない。もし能力を目当てに採用するなら、1回のアクションで思い切り手札を捨てられる部分に注目することになるが、多分その場合はもっと穏当な選択肢があるだろう。ただ、そうして能力の方は「たまに使えればラッキー」くらいのもんだが、そんなところに一切注目せずとも、単に2マナパワー2のフライヤーとして使えたりする。ビート役がメインで、後半の消耗戦で引いてきた時に突如2ドローをもたらす天啓として機能する。ふむ、こういう友達も一人いれば心強いもんである。 傲慢なジン/Haughty Djinn なんとなくビジュアル面から「迷宮ブラックカンパニー」のキンジを思い出しました。傲慢さ、ムカつき加減はよく表現されてると思います。通常はふわふわ漂っているだけのジンのはずがやたらと存在感濃いめ。こんな奴とも共闘しなきゃいけないのか、とドミナリアの行く末がちょっと不安にもなるな。ただ、人間性は不安があるかもしれないが性能はもちろんレアらしいシュートな設計。3マナでタフネス4、パワーが可変ということで、かつて青単デッキのフィニッシャーをになった「大嵐のジン」がベースになっていると思われる(あのクリーチャーもドミナリア出身だ)。「大嵐」がパワーに島の数を参照していたのに対し、こちらはイゼットギミックで判断。よりデッキを選ばないのはこちらだが、積極的な運用のためには下準備が必要。そんな下準備を強烈にサポートするのがコスト軽減能力というわけだ。インスタントとソーサリーならなんでも軽減ってのは割と洒落にならない能力のはずだが、そこそこのタフネスがあるこんなクリーチャーに与えてしまって大丈夫なんだろうか。カウンターが1マナとか2マナで撃てるようになるし、ドロー呪文で次弾を装填するのも楽になる。このジンが2体3体と並ぶとそれだけで手がつけられなくなるんじゃなかろうか。見た目はイラッとするが、確かな実力に裏打ちされた傲慢さなのだ。 ファイレクシア流諜報術/Phyrexian Espionage フレーバーでローナが「鳥なんて疑わないでしょぉ」って言ってるけど、公式ストーリーだとしっかりカーンに見つかってぶっ壊されてるんですけどね。さておき、毎度おなじみこのセットの「予言」枠。3マナで2枚引けるカードに悪い子はいないよ。飛び抜けて良い子もあんまいないけども。今回のボーナスは黒キッカーによるさらなるアドバンテージ狙い。2マナ払ってアド1枚なら、まぁ、悪くはないだろう。そしてこのカードを見て「調査」を思い出したらあなたも私と同じジジイ世代です。コスト設定が全く同じで、狙ってる方向性も一緒だもん、思い出すのはしょうがないよな。改めて「調査」のテキスト見て、「そうそう、こっちは3枚引いて2枚捨てるんだよね……え、相手も2枚捨てるんだっけ? ヤバ」ってなった。インベイジョンの呪文、いまだにヤバい。 銀の精査/Silver Scrutiny カーンは金属であればなんでも自由に操る魔力を持っているので、イメージできる範囲であれば割と精巧な機械でも手先から創造できてしまう。今回も「カーンえもん〜〜〜、ファイレクシア人感知装置出してよ〜」と言われて「そんな装置は作れないけど、私の遠見の装置はスパイを追えないので、逆にこの機械で映し出せなかったらスパイだねぇ」というよく分からない理由でスマホと探知機の合いの子みたいな便利アイテムを爆誕させていた。こいつ、さっさと神河に技術留学して最先端技術を学んで来ればいいんじゃないかしら。とまぁ、そんな「注目のストーリー」はさておき、今回レアの爆裂ドローはこちら。ドロー効果は「思考の泉」と全く同じで、それだけでも一応レアといえばレア。そしてそこに「Xが小さかったらインスタントで撃ってもいいよ」というボーナスがついている。小さいっつっても3ドローまでならこのサービス対象になるので、ほとんどの場合はインスタントとして使うことになるんじゃなかろうか。X呪文の常として他のドロー呪文に比べるとマナ効率は悪く、3マナで1ドロー、4マナで2ドローあたりはそこまで使いたくないところなので、基本は5マナ3ドローのインスタント扱いになる。ゲーム中盤以降に全力を注ぐ場合のみ、ソーサリーで我慢することになるだろう。便利は便利なのだが、だいたいの場合にインスタント扱いになると思われるので、いざソーサリーでしか使えないタイミングで「なんでソーサリーなんだよ……」ってそっちに不満を覚えることになりそう。人間は贅沢を覚える生き物なのです。
肉を穢すもの/Defiler of Flesh 「穢すもの」サイクルの黒は他よりも1マナ軽い4マナ4/4威迫。こないだの時点で3体が5マナだったもんだから「マナコストも統一されてんのか」と思って共通仕様だと嘘を書いてしまったが、そうでもなかったようだ。例によってキーワード能力1つと色マナのΦマナ化を備えており、黒のパーマネントを出した時のボーナスは一時的な味方の増強と威迫の付与。緑のワームが「全軍にカウンター」なんだから、同じような条件でなんでこっちは1体だけで、ターンエンドまでやねん、というのはどう考えても文句の出るところで、クリーチャー本舗の緑が多少贔屓されるにしてもだいぶ落差が出てしまった感はある。まぁ、こいつの武器は「1マナ軽い」という部分だと割り切って使うしかないだろう。一応黒もライフゲインやドローなど、Φマナ化をサポートする能力が多いのは事実だしね。まぁ、その辺は緑もできるのだが……。 底への引き込み/Drag to the Bottom 今回のラスゴ(黒)のコーナー。版図を利用した全体除去は過去にもほぼ同じ例があり、それがファイレクシアとの最終決戦の時、アポカリプスで生み出された「次元の絶望」だ。版図分のマイナスを叩き込む5マナのソーサリー。全体除去なんだからさぞかし活躍したに違いないと思われるかもしれないが、実際は当時の環境で見かけたことはほとんどなかった。ラスゴが4マナというのが常識の世界で5マナってのが辛かったのもあるが、そもそも版図を後押しするデッキがそこまで多くなく、あったとしても全体除去を求めるようなデッキじゃなかったというのが理由のようだ。今回はそんな「次元の絶望」が同じ次元で再チャレンジ。20年以上の時を経てコストが4マナに辿り着き、さらに何故か知らんが修正値が1多くなり、より全体を巻き込みやすくなっている。3色デッキでも−4に届くということで採用できるデッキが増えているし、きちんと版図を意識したデッキなら安定感は抜群。この仕様で、新たな時代の版図デッキメイカーに挑戦しているわけだ。正直、このスペックなら充分構築でも採用される気がする。前にも書いたけど、今の時代はトライオームのおかげで基本土地なんてあっという間に揃えられるし、重たい多色デッキなら喉から手が出るほど欲しい1枚なのではなかろうか。私の五者会談デッキにも(略)。
静電式歩兵/Electrostatic Infantry フレーバーテキストのネタが面白いんだけど日本語だと分かりにくいので補足しておくと、このセリフを言った隊長は多分「Charge!(突撃!)」って言ったんだよね。でも、このドワーフさんは間違って突撃する方じゃなくて充電する方のチャージをしちゃったっていう。……どんな部隊だよ。さておき、そんな10万ボルトなドワーフさんはイゼットでお馴染みの「呪文でカウンター乗るよ」系の新作。この系統はリミテッドで特に結果を残しており、灯争大戦でデッキの基盤を担った「呪文喰いの奇魔」、そしてそこにトランプルを追加した「パイロケラトプス」あたりの印象が強い。厳密には先輩たちは「クリーチャーでない呪文」で成長したのでこちらのドワーフはやや範囲が狭いが、その分2マナという圧倒的な軽さが武器である。出してから幾つ呪文を唱えるかが重要になるので、こうして先出しできたり、同じターンに呪文を重ねられるコスト設定は大事なのだ。さて、リミテッドで台風の目となるか否か。
ハールーンの戦賛歌/Hurloon Battle Hymn すっきりとまとまったいかにもアンコらしい火力。3マナで4点ならなんの問題もなく採用できるし、キッカーを使えばなんと「戦導者のらせん」とほぼ同じ。プレイヤーに撃てないので決定力には欠けるが、3マナで撃てるモードがあり、平地がなくても使えるというメリットで埋め合わせは効いているだろう。まぁ、ボーナスが後ろ向きなのであんまり構築向けの火力ではない気がするが、リミテッドならこの4点ゲインは結構な影響力があるんじゃなかろうか。
ヤヤの火災旋風/Jaya’s Firenado いかにも「コモンですよ」という顔をした大型火力。赤は黒と違ってどれだけコストが重くなっても「破壊する」じゃなくてダメージなので限界があるが、まぁ、このボリュームならリミテッドでの制圧力は問題ないだろう。占術1というおまけもセット特性と何一つ関係なくてすげぇやっつけ臭いのが残念ではあるが……まぁ、悪い火力ではないですよね。イラストがちょっと愉快なのがセールスポイント? ヨーティアの宣戦布告/Yotia Declares War だいぶ概念的な絵画で掘り込まれたアーティアファクト絡みの英雄譚。「ヨーティア」っていう地名はぶっちゃけ「ヨーティアの兵」でしか知らなかったのでちょっと調べてみたら、元々兄弟戦争の際に若かりしウルザが生活していた国らしい。なんでもうまいことお姫様を口説き落として結婚。ウルザはヨーティアの王族になったが、そのままミシュラとの兄弟喧嘩に発展したもんだからヨーティアは戦争の舞台として巻き込まれた形に。可哀想。そんなわけで、まさに兄弟戦争の「宣戦布告」の物語。でも、最初に出てくる兵器が「羽ばたき自動機械」ってのがなんとも可愛らしい。まぁ、この後すぐにドラゴン・エンジンやらも戦線に投入されるらしいのだが……。とにかく、そんな若かりしウルザのお話なので効果自体はそこまで派手なものではないのだが、とりあえず1章でトークンを得て、2章ではそれを使って(うまくいけば)除去になり、3章はもののついでとばかりにワンパンぶち込んでダメージも稼げる。全部がうまくいけば相応のアドバンテージだ。ただ、このカード自体が2マナなので最速で2章を活用するのはちょっと難しいかもしれないし、3章の時点でアーティファクトが残ってないと空振り。一番ありそうな使い方は、きちんとアーティファクトを揃えたデッキで2章から読み始めるパターンなんじゃなかろうか。宝物トークンを重ねるデッキでもそれなりに使いこなせるので、とりあえず「兄弟戦争」が来るまではその辺りのカードとのシナジーを探ろう。冬以降に化けるかどうかは見てのお楽しみ。 エルフの水流術師/Elvish Hydromancer 分かりやすく「後半戦用」のキッカーを備えた、いかにも青緑でランプ戦術を推したがっている感じのエルフ。だいたいの試合では3マナ3/2バニラとしての生涯を終える。アンコモンのくせにそれってどうなの? とは思うが、先行投資ってのはそういうものだと割り切るしかないだろう。その代わり、7マナに到達した際のボーナスは実に大器晩成。好きな自軍クリーチャーのコピーを作れるということで、最大戦力が一気に二倍。当然その脇には3/2のこいつも出ているわけで、盤面の充実ぶりはきっちりアンコ級と言えるだろう。一応、誰もいない戦場に出なきゃいけない場合でも自分自身を対象にすれば双子呪文にはなるので最悪のケースは心配しなくてもいい。あとはもう、7マナまでゲームが保つかどうかの勝負である。まー、たどり着いたところで勝ち確ってほどでもないので優先順位は下がる気はするが……。
「ガイアの力/Gaea’s Might」 版図環境ならやっぱりこれだろ、ってんで、「このセットのジャイグロ枠」は見事に再録されたこちらの呪文。「これで2度目の再録かぁ」と思って確認したら実はこれが初とのことで、「あれ? 前にいたやろ、確かコンフラックスで版図が設定されたときに同じようなこと書いた気が……」って思って確認したら、「ガイア」がドミナリア固有の存在ということで、コンフラックスの時には同型再販の「アラーラの力」になっていたのだった。ふぅむ、そう考えると改めて「ガイア」の力が使える環境になったのは、これはこれで感慨深いですね。是非、次に再録される時はまたアラーラに戻ったりして、変な名物感を出してほしいものである。あ、呪文としてはごっつ普通。
戦線破りのベイロス/Linebreaker Baloth 後援能力っててっきりカリスマ性のある人間に与えられるものなのだと思っていたのだが、どうやらケダモノでも他の人の後押しはもらえるようである。緑のアンコモンにしちゃサイズが物足りない感はあるが、そこは回避能力をもらって後援の突破力を上げているので我慢してほしい。特に今回重要そうなトークン戦術に対してはめっぽう強いことになり、その名に恥じない戦線のぶっ壊しっぷりを拝むことができそうだ。そうでなくともこのサイズでパワーを上げれば高確率で2対1交換は狙えるだろう。緑はトランプルを付与する手段も多そうだし、色々と「ならでは」の味わい方を模索したい。 クウィリーオンの獣呼び/Quirion Beastcaller 現在、構築レベルでもたまに見かける「祝祭の出迎え」にも似た能力を持つ筋肉先遣隊。厳密にはクリーチャー呪文に反応するのでトークンなどはダメだが、後続を出せば確実にサイズアップを重ねるのは一緒。トランプルなんて器用なものはないけど気にせず殴ろう。そしてこいつだけのオリジナル要素として、死亡時のカウンター配分能力が光る。相手としても早々に除去らないと手がつけられなくなるのだが、ちょっと大きくなってから殺そうとすると確実に盤面に爪痕を残す。もちろん、それを見越して他の呪文で積極的にカウンターを集めていくのもひとつの作戦で、エンチャントデッキに混ぜて「気前の良い訪問者」なんかで盛り上げてやるのもいいかもしれない。カウンターデッキはここ最近いろんなパーツがあるので、横のつながりを強くするこういうカードは面白そう。いよいよあの最大の問題児である「光輝王の野心家」の引退が近づいてますし、後釜を探さないとね。まぁ、あいつの後任は荷が重すぎるが……。 尾の強打/Tail Swipe イラストで尾を振るっているのはどう見ても恐竜ですね。ドミナリア、本当に生物相が豊かだよなぁ。さておき、尻尾を振るう呪文といえば「尾の切りつけ」なので一方的にダメージを与えてくれるかとちょっと期待してしまったが、残念ながらこちらの恐竜の尻尾はちゃんと痛覚があるらしく、効果としてはごく普通の格闘呪文になってしまった。ただ、1マナインスタントという最軽量はそれだけでも価値があるし、さらにソーサリー扱いだとちょっと殴り力が上がるボーナスまで持っている。なるほどアンコモンらしい細やかな心配りである。こういう気遣いで相手を持ち上げられることから「尻尾を振る」という慣用句が生まれたわけですね(ドミナリア国語辞典より)。 羅利骨灰/Tear Asunder らりこっぱい! らりこっぱいじゃないか!!! まさかうちのブログの記事で、Magicとたほいやが繋がることになろうとは……。まぁ、今となっては「知ってますし?」みたいなすまし顔で答えられる単語なのだが、5年前はみんなわかんなくて楽しんでいたわけですよ。こうして人は学んでいくのです。さておき、カラーパイが非常に分かりやすいキッカー除去である。通常モードは追放処理になった「帰化」。実はこの効果だけでも「古代への衰退」なわけで、2マナインスタントというのは破格の設定。さすがアンコモンだ。そしてこれが黒含みになれば緑だけでは破壊できないもの解禁され、一気にクリーチャーとPWも壊せる万能除去に。この役割を務めていた「古き神々の拘束」がローテーションで落ちるので、緑黒の万能対策はこれで代替わりということになるだろう。先輩の英雄譚と異なって除去以外の機能は何も備えていないが、その分追放できるという強みがあり、今後も引き続き墓地対策を怠れないことを考えれば立派に一枚看板でやっていけるクオリティである。これを機に、謎のワードだったらりこっぱいも見事に定番フレーズになっていくのである。残念ながら「ちんかたいたん!」とかはそこまではやらなかったので、次こそは頑張りたい。
陽気な呪文盗み、アイヴィー/Ivy, Gleeful Spellthief 「特徴が掴みにくいため、対向色のアンコモンクリーチャーを作るのは難しい」という話題はたまに出すのだが、やはりその筆頭はこのシミックカラー。青と緑の共通項をとって、ひねりのないアドソースかひねりのないマナソースになりがちな枠である。しかし今回は一味違って、なんと2マナと最軽量のフェアリー。しかも、その能力は珍妙なコピー能力である。コピーのパターンとしては「相手の呪文」と「自分の呪文」の2つがあり、自分の呪文の場合、例えば増強呪文が2体強化できるようになるし、こいつの最大の特徴である「オーラはコピートークンを作る」という個性のおかげで形はどうあれパーマネントを倍化することが可能。これだけでも結構危険な匂いがする「デッキの種」である。さらに、相手サイドもコピーできるとなると異次元の働きになり、例えば最近大人気の白緑オーラの場合、自軍クリーチャーをルーンなどのキャントリップオーラでガンガン強化して殴る戦術だが、こいつが立っている限り、そのすべてのオーラは相手側にも同じ恩恵を与えてしまう。強化するだけならまだいいが、キャントリップオーラなんて使おうものならドローは洒落になってない。他にも相手陣営の増強呪文が妙な影響を与え始めるかもしれないし、今まであまり無かったタイプの能力なので、使う側も使われる側もなかなか世界がイメージできない。何かとんでもないデッキが作られたり……はしないと思うが、積極的に軸にするデッキも、相手次第でヘイト感覚で使う場合も、どちらも面白そう。まぁ、ルーン関係が全部スタン落ちするので、オーラデッキが生き残るかどうかはわからんのだけどね。 国王ダリアン四十八世/King Darien XLVIII ローマ数字ででっかい数字を書くシステム、いっつも「覚えておいた方がいいよなぁ」とか思うんだけど覚えない。これが48だそうです。「カード名に登場する個別の漢数字の大きさ選手権」では一気にトップに躍り出た可能性がありますね。いや、調べてないから知らんけど。ちなみにこの場合「百手巨人」「千足虫」などはカウントしないこととします。そのルールだと多分優勝者が「十万本の矢集め」になるので(画面の前のそこのあなた、「不可思議がいるやんけ」とか言い始めたら病気ですよ)。閑話休題、そんなわけでどこぞの王様であるが、能力を見るだけで「民のことを大事にしてたんだなぁ」ということがよくわかるキャラクターになっている。なにしろ基盤の能力が「栄光の頌歌」で、そこからさらにトークンを出すオプションもある。あげく全体除去で民衆が一掃されそうになると我が身を犠牲にみんなを守る自己犠牲モードまで。王様、俺たちはあんたに生きてて欲しかったんだぜ……。というわけで、自分に除去耐性が無いのが最大の懸念点ではあるが、狙われるのもやむなしの性能。リミテなら大事に扱ってボムらしい働きに期待したい。レジェンドルールさえなければこいつを全力でぶっ込んだトークンデッキとか生まれそうだけどなー。「こいつを倒しても、第二第三の四十八世が……」「そこは代替わりしろよ」。
爪のライヴァズ/Rivaz of the Claw 伝説のヴィーアシーノっていたっけ? って思って確認したら歴史上4体ほど存在しており、それこそヴィーアシーノがバリバリ現役部族だった太古のセットに2体、統率者セットで1体、そして直近でオーグニス君がヴィーアシーノだった。ニューカペナも部族の節操ないよなぁ。というわけで2セット続けてのレジェンドトカゲだが、何故かここで突然のドラゴン推し。正直、今回のドミナリアはそこまでドラゴン推しの世界ではなさそうで、現時点で発表されているのは神話ドラゴンと「チビ・ドラゴン」だけである。こいつが何故わざわざここに収録されているのかはよく分からんが……まぁ、アルケミーではドラゴンデッキがどんどん強化されてるって認識でいいんでしょうかね。ドラゴンなど1体もいなくても一応3マナ3/3威迫のナイスバディはそこそこ有効。出来れば墓地からドラゴンを唱えてアドを稼ぎたいところだが、それを狙った専門デッキは流石に出てこない気がする。当然、墓地から呼ぶのに一番ふさわしいドラゴンは「帰ってきた刃の翼」だろう。一応ロリックスくんもドミナリア出身よ。
シェオルドレッドの心酔者、ローナ/Rona, Sheoldred’s Faithful 先代環境で登場した時は「ギックスの信奉者」という肩書きだったが、そんな古めかしいファイレクシア文化を応援してても実がないため、目の前にモノホンのファイレクシアンが出てきたらそりゃぁ乗り換えるでしょう。というか、ギックスの教えに従ったらそのままシェオルドレッド万歳になりますよね。今回のファイレクシア侵攻では現地部隊の頭目として先陣切って色々やってくれた悪者サイドの中心人物。先代で登場した時は大して目立つやつでもなかったのになぁ……まぁ、今回もアンコ扱いだし、そこまで目覚ましい能力ではないが。すべてのインスタント・ソーサリーで1ライフを失わせられるらしいが、流石にそれを連打するプランのみを勝ち手段にするわけにもいかないので、方向性としてはあくまで真綿で首を絞める役割。色拘束の割にステータスも並だし、現環境の「クェザ」君のように、そこまで必死に維持しようと思えるような能力でもない。ただ、そうして邪魔者扱いされてボコられるところまで織り込み済みなのがローナさんらしさ。殺されたように見えてもそれはまやかし。またどこかに隠れてボディパーツを換装し、しれっと姿を表すのである。まぁ、修理のためのコストはめっちゃかかるけども……。出来ればディスカードに何かシナジーを盛り込みたいよな。マッドネスとかさ(どこの次元だ)。ちなみに、よく見るとこいつ自身はファイレクシアンになっていない。純粋に信仰心から手伝ってる人間に対しては、シェオルドレッドさんも「完成」は施さないんですかね? ローナさん本人はどう思ってるんだろ? 偏執的な援護者、ステン/Stenn, Paranoid Partisan なんとも珍妙な能力を発揮する、イロモノレジェンド。持っているのはコストを軽減する一種のマナサポートだが、特定のカードタイプのみをサポートするってのはたまに見かける設計で、似たようなコスト軽減装置としては「雲の鍵」があった。残念ながらこちらの人はクリーチャーを指定できないようになっており、「まぁ、一番指定したいのはクリーチャーだからな」という至極真っ当な使い道は封じられている。となると残るのはエンチャント・アーティファクト・ソーサリー・インスタント・PWである(一応部族もあるが)。それぞれ歴史的に見れば専用の軽減装置があるはずだが、スタンダード環境で恩恵を得たかったらこいつにお願いすることもあるかもしれない。また、それに加えてこの男を独自のデザインにしているのが起動型の明滅能力。単なる緊急脱出ボタンとしてももちろん使えるが、これによって場を離れると、戻ってきた時に軽減先を「再設定」が可能になる。「さっきはインスタントを軽くするって言ってたけど、やっぱエンチャントにするわ」みたいなことで、かなり迂遠ではあるが、狙ったカードのコストを軽くすることができるのだ。……いや、やっぱ迂遠だよなぁ……。まぁ、相手の除去やアタッカーをひらりひらりとかわしながら、そのついでに軽減業務ができるなら悪くない話なんだろうか。……多分、除去るのそんなに難しくないと思う。 潮に仕えるもの、タトヨヴァ/Tatyova, Steward of Tides 先代環境では、ドローとライフという人間が一番気持ち良くなる要素をダイレクトに提供して人気を博したタトヨヴァさん。「なんでお前だけ上陸能力? ゼンディカー民か?」とは思ったが、その優しさは5マナというコストにもかかわらず、僕らに幸せを届けてくれた。しかし一転、今回のタトヨヴァさんはやたら厳しい。なんと「お前が7マナに到達するまでは何もしてやらん!」と宣言しているに等しい能力で、せっかく厳しい色拘束をくぐり抜けて戦場に送り出しても単なる3/3。いや、厳密には「土地クリーチャーを飛ばす」という能力はあるのだが、土地クリーチャーなんてそんなにしょっちゅう巡り合えるもんでもない。現在スタン環境で活躍しているクリーチャー化する土地はほとんどがローテーションで落ちるため、まず巡り合うことは無いだろう。となると、やはりここはなんとしても土地を7枚以上揃える必要があり、残念ながらタトヨヴァさんはそれを手伝う気が一切ない。もう、版図デッキとかであらゆる手段を講じて土地を引っ張ってくるしかないだろう。そして、頑張って一度クリーチャー化させればタトヨヴァさんが死んでも命は残るが、その際には飛行はなくなる。うーむ……、あの優しかったタトヨヴァさんはどこへ行ってしまったのだ。残ってるのは「なんでお前だけ覚醒能力? ゼンディカー民か?」っていうイメージだけである。……もしかして、こいつキオーラじゃね? ジョダーの写本/Jodah’s Codex 久しぶりの本シリーズ。最後に登場したのは(無色アーティファクト限定だと)「精神迷わせの秘本」で、回数制限つきとはいえ軽くて運用しやすかったのでかなりの人気を博した。秘本シリーズは元祖といえる「ジェイムデー秘本」がベースにあるので、だいたいドローにかかるコストは4マナが基準のイメージ。そう考えるとこのジョダーさんの本はかなり優秀。設置こそ5マナとやや重たいが、その後の起動コストはなんと版図で軽減可能。単色デッキの時点で「ジェイムデー秘本」と同じだし、標準的な2色デッキでも充分なアド要員。それ以上に色を広げたらもう宇宙ですよ。もし5色揃えたらタップ1つで1ドロー。ジョダーさん、なんかヤバい秘術にでも手ぇ出したんじゃなかろうな? リミテッドならこれ1枚を守ってればそのうち勝てる。アンコモン、アンコモンか……アーティファクト対策は忘れずにね。 PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|