最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
メインキャラ最後の一角、しーちゃんの参戦回。まずもって「幸希心」という名前からなんで「しー」になるのか分からないっていうところから話を始めなきゃいけないのだが、それ以外にもとにかく要素がてんこ盛りで、なんかもう、積み重なりすぎてどんどん消せるっていうテトリスみたいな現象が起こっている。本作の恐ろしいところは、キャラに設定は盛るし、ガンガン押してるはずなのに、どこかで一線を引いて「踏み込まない」演出を徹底しているという部分。本来なら気になってしまうはずの要素も、「語らなきゃいけないな」っていうギリギリのラインで押しとどめて、「まぁ、そこは別にいいじゃないですか」でスカしているような感覚があるのだ。たとえば今更な話ではあるが、なぜメインキャラ全員がDIYにここまで入れ込むことになったのかは実はあまり明確な説明がない。導入が丁寧だったのはせいぜいたくみくらいで、せるふはあの通りの性格なので「なんかいーわー」くらいで入り込んで馴染んじゃったし、ジョブ子だって「実は元から好きでした」という話だけで、なんでええとこの天才小学生がそんな地味な趣味に興じているのかは特に補足されていない。元からDIYの申し子のような部長は言わずもがなである。 普通だったらそこで「もうちょい描写してくれや……」と言いたくなるはずなのだが、今作は「ほら、そこは別にいいじゃない、こっちにもっと面白そうな話があるよ!」ってんで目先をサクサク移していくことで「描かないこと」を誤魔化すのがうまい。実はDIY要素自体もそうした傾向があり、「DIYもの」という謎ジャンルでアニメを作り始めた割に、実際の制作現場でディティールを余計に説明したりはしない。映像だけでなんとなく「あぁ、作ってるな……」ということが理解できるし、ちゃんと専門的な道具を使い、細かい工程も触れているはずなのだが、ことさらに「知らない視聴者のために工程を説明してあげるよ!」みたいな要素も無いし、「気づけば完成してる、3分DIY!」みたいな展開でどんどん先へ進むのだ。これって結構神業的なセンスが求められる配分だと思うのよね。一歩間違ったら「どんだけご都合主義やねん! 端折りすぎやろ!」みたいなツッコミも入るところだろうし。 そんなわけで、ご都合主義(?)の塊みたいな存在が「東南アジアのええとこのお嬢さんだけど野生児でパワータイプでコミュ力があって語尾がニャーで声が高橋花林」という要素の闇鍋みたいなしーというわけだ。多分絶対に「これいらんやろ」っていう要素がある気がするのだが、この雑然としたごった煮感が全てしーをしーたらしめている。ジョブ子も似たようなテイストはあるのだが、彼女はまだ「DIYのために繰り出されたキャラ」の印象があったのに対し、しーの個性はほとんどがDIYに関係ないというのが凄まじい。ご丁寧にこの2人からは「財力」といういっぺん与えたはずの設定を剥ぎ取って封印するという徹底ぶりだ。押しては引いてのキャラクター展開、思い切り振り回される感覚は癖になります。ちなみに今回のコンテを担当した伊礼えりさんという名前、最近どっかで見た気がして確認したら、今期の「ヤマノススメ」のオープニングコンテを担当した人だった。さりげない表情の付け方とかに妙味があります。 訳のわからない地固めが進み、もうぷりんがDIY部に入るお膳立ては整った。今作で唯一「踏み込んで」描こうとしている要素、それはどう考えてもせるふとぷりんの関係性である。さぁ、前へ進むか?
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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