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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やりきったかい? 第5話。まー、そりゃやりきったでしょうよ。この作品で早くもうるっときてしまうとは思わんかったよ。

 当方、ガールズバンドアニメにはとかく涙腺が弱いマン。「ガールズバンドアニメ」の歴史といえば、やはりその興りは「God Knows...」に求めるのが正しいんじゃなかろうか。涼宮ハルヒが、京都アニメーションが巻き起こしたビッグウェーブは「けいおん」という怪物作品へとそのスピリットを引き継ぎ、近年は新たにブシロードがバンドリプロジェクトを作り上げて更なる進化を遂げている。そしてその進化の道程に、今回のぼっちたちのライブが乗っている。何度か触れているが、今作の最大の特徴は、主人公・ぼっちがボーカルではないという部分。そのため、普通だったら最もわかりやすく効果的な「ボーカルに(文字通りに)スポットを当てる」という作劇が正しい効果を生み出しにくくなっている。かといってぼっちはそのギターで超絶テクニックを披露しているわけでもなく、殊更にギターにだけ寄って描くのも間違った方法になってしまう。そこで今回は「初のオーディション」という枠組みを最大限に見せるため、ぼっちの心情劇を中心とし、そこから派生的に他のパートへと伸びていく枝葉を意識させる演奏シーンとなった。試聴時の印象として間違いなく中心にいるのはぼっちであるが、そこに必死の思いを載せる虹夏、その虹夏と視線を交わし、一人孤高の演奏を貫きながらも敏感にぼっちの変化に気づいたリョウ。そしてステージ中心では覚えたてのギターを必死に弾きながら歌うメインボーカルの喜多ちゃん。なるほどこの1曲を聴いただけで、確かに「どんなバンドか分かる」だけのものに仕上がっていたはずだ。本気の演奏シーンは今回が初となるだけに期待もハードルも高まっていたはずだが、見事にそれを乗り越える作劇を見せてくれた。

 緊張感高まる重要なお話だっただけにシリアスは多めになり、(このアニメにしては)ギャグが少なめではあったが、単なる青春バンドストーリーで終わらせてなるものかという執念じみたこだわりはいつも以上に滲み出ており、日本各地のダムの美しい景色が最も容易く感動ムードを洗い流してくれた。今回はさらに「父・母・妹・犬」でも実写パートがあったが、お手軽かつ確実にそれまでの雰囲気をぶったぎれるのが実写演出の強み。下手に使えば「雰囲気ぶち壊しやんけ!」ってんで台無しにしてしまうリスクも孕んでいるはずだが、本作の場合は「最初からぼっちはぶっ壊れてんだよ!」ということを表現するために使っているのでなんの問題もないのである。犬は1500円のチケット買ってくれないと思うけどね……。

 そして、今回もCloverWorksらしさを発揮してくれたのはなにもライブシーンだけではなく、その他のシーンの妙にこだわった動きの作り込みも良かった。青い顔した酸欠ぼっちが駆け寄るシーン、顔のデッサンはぶっ壊れてるはずなのにやたらふらつき方が生々しかったの、伝説の「アイマスおっさん走り」を彷彿させる。あと、個人的になんか気に入っちゃったのは夜の自販機前で別れ際に虹夏が手を振って去っていくカット。こういうところの動きになんか引き込まれるナー。

 さて、ぼっちはどうやってチケットを捌くんでしょうか。まぁ、別に売れなくても自分でお金払えばいいんだよね。……ね?

 

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