最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
終わったかぁ……最終話……。正直、終わりが見たくなくてちょっと先延ばしにしてた感がある。終わったかぁ……。 というわけで最終回だ。個人的にはいったいどんなスペシャルライブが飛び出すものかとドキドキしていたのだが、そこは正直いうと予想が外れた。今作の焦点はどこだったのか、という問いに対し、作品全体としては「ろっく」の方ではなくて「ぼっち」の方を集大成とした形。そしておそらく、今作の正解はそちらであった。 ライブシーンを見ていて思ったのだが、もしかしたら今回のライブ演出は意図的に動画枚数を落としてるんじゃないかという気もする。これまでの演出を考えれば、今作のスタッフはそれこそ「God Knows…」ばりのぬるぬる作画でド派手に飾り立てることも可能だったと思うのだが、ライブ全体の演出にそうした気負いもなく、実にアニメ的な「省略した」動きが多くなっているし、弦が切れていたという理由こそあれ、かなり意図的にぼっちがギターを演奏する手元が見えないようなカット割になっている。これは作画をケチった結果とかじゃなく、本当に「見てほしいのはそこじゃない」の一点に尽きるのだろう。今回のライブ、そりゃぼっち(と山田)はかなりの技巧派でテクも素晴らしいのだろうが、虹夏・喜多ちゃんに関してはそこまでとんでもねぇものを見せつけられたら多分嘘になってしまうし、「高校一年生の文化祭」のレベルでそこに焦点が当たるのは真っ当ではない。どちらかと言えば今回見せたいのはぼっちの精神的成長(と停滞)、そして何よりも喜多ちゃんとの関係性の進歩。そのためにぼっち目線では今回のライブは狂乱でも狂騒でもなく、むしろ静寂と静止をメインに描かれている。超絶ライブを期待してた身には肩透かしみたいな状態になったかもしれないが、なるほどこれが「ぼっち・ざ・ろっく」だ。 でもまぁ、これだけのライブやってなお「超絶じゃなかった」と思われるのも贅沢な話だけどね。今回流した2曲もまたいいフレーズが多かったなぁ。ぼっちの作詞スキルばかりが取り沙汰されるけど、実は山田の作曲スキルも尋常じゃないよね。矢継ぎ早にこんだけの結果が出せる曲作り組、女子高生アマチュアバンドには勿体無い才能である。まぁ、2人してその代償に人間性の大切な部分が欠けているのは必然だが……。 てなわけで、ダイブからの「見知った天井」を経て、最後はぼっちの日常に戻ってのエピローグとなる。エピローグっていうか「次の日への繋ぎ」なのでまだまだぼっちたちの日常が続くことの示唆に富むが、今回だけでもしっかり内容盛りだくさんなのが嬉しい。まずは後藤家の一幕。ふたりちゃんに取り憑かれてるパパさん幸せそう。実は結構なやり手だったことが判明したお父さん、そして娘の性格や活動に十全の理解を示すお母さん。鬼畜だけど歳の割にはめっちゃ礼節を知っている妹。(そして可愛い犬)。ほんと、後藤ひとりがこの状態で生きていけるのは、全てご家族のおかげです。良い家族の団欒を見るのはとても幸せな気持ちになりますね。 30万という持ちつけぬ大金を抱えてのお買い物がまさかのラストエピソード。楽器店店員が小原好美だったんだけど、今作のモブの賑やかさなんなの。せっかくなので最後に1人1人の雑感で締めようと思うが、まずは伊地知虹夏。すっかりぼっちの「飼い慣らし方」を覚えた苦労性のリーダー。これだけバンドのために尽力してるのにドラムはいつだってひとりぼっちだそうで。どこぞのティータイムのドラムリーダーはそんな寂しさを感じさせなかったけれども……多分、ドラム担当がみんな人格者ばかりなので我が身の犠牲などおくびにも出さないということなのだろう。今後も結束バンドを盛り立ててほしい。 山田リョウ。単なる銭ゲバで自分が一番格好いいと思ってるイタい奴。しかし、自分よりさらに痛々しいぼっちという後輩を得て社会的ポジションが相対的に向上。さらに喜多ちゃんという全肯定botまで手に入れてすっかり無敵の人に。ぼっちだけでも高速道路を爆走できるぐらいのエンジンになるはずだが、山田というトリックスターが両輪となって回すモンだから結束バンドの行く先は誰にも読めない。何よりも「ろっく」なもんだから、名実ともに「ぼっち」との二枚看板。 喜多郁代。ライブシーンでのアドリブソロに喜多ちゃんファンは感涙。常識人は割を食うことが多いのがギャグ漫画の試練だが、喜多ちゃんはそんなポジションすらもキターンと飲み込んで我が道を突き進む。最後にはなんと「ぼっちを支えなければ」という命懸けの献身を表明し、名実ともにこのバンドの屋台骨となりそうな気配。結束バンドの関係性って、虹×山の同学年コンビ、山×喜多の盲信ペア、虹×ぼっちのギターヒーローを媒介した「自販機前告白」コンビ、山×ぼっちの「金の切れ目が縁の切れ目」つながりに加え、今回喜多×ぼっち間の関係性が断金の交わりとなり、あまりにも交点が多くなっている。今後も腹話術のスキルを磨き、なんとかパペット後藤を使いこなしてほしい。 そして全てが還る場所・どこまで行ってもぼっちだぼっち。後藤ひとりの物語は、その全てが彼女の肩の上に。ちょっぴりの成長とダイナミックなバックステップ。ひたすらにそれを繰り返し、後藤ひとりは俯きがちに前へ進んでいくのだ。ぼっちの人生に栄光あれ。ぼっち・ざ・ろっくに祝福あれ。
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