「くまクマ熊ベアーぱーんち!」 ―→3
環境音楽として最後まで流してはいたが……今期は数々のなろうを切ってしまってる状態で一応視聴してたのは、2期への温情とでもとっていただければ(スマホの立場がねぇな)。
もちろん、評価はご覧の通りである。1期から印象は特に変わるようなこともなく、イキリチートをやるのが黒衣の鈍感男だろうが、熊をきた美少女だろうが大した差はない。というか、美少女ってのはやっぱり性格とか立ち居振る舞いも含んで美少女なのであって……こんだけのイキリキャラをどんだけ作中で「かわいいかわいい」と持ち上げようとも、そのキャラを可愛いとは思えませんがな。「なんだこのムカつく女」で終わりよ。何も知らない学生さんたち相手に「ほんとは私、強いんだけどねぇ」ってニヤニヤしながら同道してる様子とか、ほんとに気持ち悪かった。
しかもラスト前で唯一のアイデンティティだった熊を脱ぐ展開もあり、ぶっちゃけ「あれ、こいつ熊脱げるんだっけ? 脱げない呪いにでもかかってるのかと思ってたわ」と驚いたりもした。確認したら「熊を脱ぐとクソ弱いから脱げない」だったのか。だとしたら、ますますイキリチートが格好悪いことに……。シリーズが長くなると無条件の礼賛者もどんどん数を増すためにチートageの病巣がどんどん深まっていき、適当に現世のものを持ち込むだけでみんなして慄くいつも通りのなろう展開がいちいち辛かった。ほんと、なんでこれだけは切らずに最後まで視聴してたのかはよく分からんな。
1期は一応「それなりに映像は可愛い系でまとまってるから」というのが免罪符になっていたが、2期は中盤で作画崩れもちょいちょい発生して唯一の拠り所も失った。あとはまぁ、「画面に女の子が多いからまだなんとなく清涼感があるような気がしなくもない」くらいが救いかな……。とんでもねぇ話で、このアニメのせいで河瀬茉希ボイスを聴くだけで「おっ、なんかイキってんのか?」という発想が頭をよぎるようになってしまった……あまりに酷い風評被害である。早急に治療しないと(どっちかというと精神科がオススメ)。
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