最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「君は放課後インソムニア」 6→6 これもいい作品だったよねぇ。春クールはじっくりゆっくり見られる恋愛ものが多かった、なんか不思議なシーズンだった気がします。実は最後にもう1作品残ってるのだが、現時点でまとめておくと順不同でよかったと思えた作品が「スキップとローファー」「山田くんとLV999の恋をする」「おとなりに銀河」と並び、さらに「僕ヤバ」とか「トニカクカワイイ」とか「久保さん」とかも含めるとかなりの数のにやにや系作品が一挙放送されていた。「恋愛ものなんてド定番テーマなんだから50本もアニメ見てたらそれくらいあるんじゃねぇの?」と思われるかもしれないが、文句なしで視聴に耐えるクオリティの作品が並んでいたクールってのはあんまり記憶にない。 こちらの作品は高校生カップルの純愛を描くという意味では「スキロー」に近くもあり、ダイレクトな距離感を対比するなら「おとなりに銀河」が近くもあり。ただ、高校生カップルのくせして容赦無く距離を縮めて最終的に熟年カップルみたいな静かな空気の中で満ち足りていく感覚は非常に新鮮。伊咲は元気っ子キャラのくせに病気の履歴があるのでいくらかブレーキをかけつつ陰キャ寄りの丸太に寄り添ってくれるし、丸太も最初は「不眠という病気持ちの暗いやつ」みたいなイメージだったのに、伊咲に引っ張られる形でどんどん自主性も積極性も育まれていく。観測会の失敗に本気で悔しがる丸太を見て誰もがその成長を実感できたし、2人きりでの合宿計画を立て、ほぼ完璧にそれを遂行した実行力も評価できる部分。本当にたった数ヶ月の物語の中で、「青年」が大きく成長する姿を見守ることができる。 「天体写真」と「不眠」という2つのテーマ設定も非常に興味深く、例えば「天体写真」なんて部活動にしたところでドラマ作りに非常に絡めづらそうな設定。動きが地味だし、専門的すぎるし、その良さを評価するのも素人には困難だ。しかし本作は元々素人だった丸太と一緒に少しずつ視聴者も天体写真のノウハウを感じ取れるようになっていくことに加え、恋愛事情に絡めた適切なタイミングで見せる「満点の星空」が画の力でねじ伏せにくるので思わず引き込まれてしまう。林間学校の夜に浜辺で見た星空、そして遺跡から見上げた満天の星。どれもこれも「高校時代にこんなシチュエーションがぁぁぁぁ」と悔し涙で前が見えなくなるくらいに青春がキマりすぎていて昇天しそうになる。星空ってものは我々素人でも本能的に「綺麗だよなぁ」と思える対象であり、その「元々綺麗だと思っている物」を純然たる「青春の象徴」として見せつけられたら、そりゃどちらも目を覆いたくなるくらいに眩しく映るものだ。 そんな「夜の景色」にいいアクセントを加えるのがタイトルにもなっている「不眠」というテーマで、元々2人が「同病相憐む」ためにつけられた設定だったとは思うのだが、最初はとにかくネガティブな意味しかもたず、その切実さで胃がキリキリするほどだった「眠れない」という世界が、2人の関係が深まるにつれ、少しずつ「2人だけが見える新しい世界」へと接続していく。押し付けられた「義務」だった「寝てはいけないこと」が、いつの間にか「寝なくてもいい、2人だけで起きていていい」という「権利」へとすり替わり、2人だけの世界の説得力が増していく。決して縁遠い話ではない「眠れない」という分かりやすいシチュエーションが、2人の恋愛の近しさを演出してくれているのである。さまざまなツールを駆使して描いた「夜」の情景描写もお見事だった。 良い物を見せてもらいました。ちなみに実写映画もアニメと同時期に上映されていたようだが……そっちはどうだったんでしょうね。いや、観にいく気はないが。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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