最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
行ってきたよ……プリキュア映画……確認したら最後に観に行ったのはハグプリの時の「オールスターズメモリーズ」だったので約5年ぶり! こうしてみると単にオールスターズが好きな人ですけど。かつてはプリキュア映画も戦隊同様にちょいちょい観に行ってたはずなんだけど、気づけば周りには一緒に観に行ってくれるプリキュア仲間がいなくなってしまった。流石に単身で映画館まで観にいく勇気もなかなか無く、ここ最近はスルーしていたのだが……なんだろう、今年は観に行かなきゃいけない気がしたんです。こればかりはもう巡り合わせ、虫の報せ、天の配剤。なんとか周りに迷惑をかけずに視聴すべく、幼女先輩がいないであろう夜遅い時間帯での視聴に踏み切りました。幸い、同じ劇場に幼女の姿はなかったんですが、座席は結構埋まっており、わたしのようなプリキュアおじさんではなく、どうやら女性客どうしで観にきてる人たちが多かったようだ。これはこれでちょっと申し訳ないと思いながら肩身の狭い思いで試聴をすることになったが…………。 知るかそんなん! 良かったわ! 行かずに後悔しなくてほんとよかったわ! やっぱオールスターズは最高や! 最大の問題は「ごめん、もっかい観たいんだけどダメ?」という感情が湧き上がってしまうことくらい。久しぶりに大画面で観たプリキュア。これはそう、とても……いいものだ……。どちらかというとヒロプリ好きの現役幼女先輩なんかより、何年もプリキュアを応援してきたベテラン勢の方が刺さる内容になっている。わたしと同じように尻込みしている同志諸君。ぜひ頑張って劇場に足を運んでくれ。
<というわけで以下折りたたみ。今作については比較的ネタバレ注意。まっさらな心で観たい人はまず観てこい>
まぁ、ネタってのは「歴代プリキュアが集まったからできる小ネタの数々」という意味だけども。やー、ほんとにぎっしりみっしりでしたね。今回の配置はヒロプリ勢を中心に、比較的最近のシリーズからゲストをピックアップし、10名程度の「メイン級」を選抜。古い世代を中心としたグループは残念ながら出番はそこまで多くなくて、声がついたのも一部の例外を除いてセンターキュアだけ。そういう意味では全員に声がついていたハグプリオールスターズよりもお祭り感は薄いかもしれないが、やはり幼女先輩でも耐えられる1時間強という枠の中に押し込めるのに、歴代プリキュア全員は無理があるわけで、ある程度コンセプトを絞り込んで見せるにはこれくらいのバランスがベストだろう。今後も劇場作品では過去の戦士たちの中からテーマを見繕って選抜チームを作ってもらうくらいがちょうどいいんじゃなかろうか(どっかで1回ヤムヤム×スパークルの絡みが見てみたい)。 時間の足りなさをなんとかカバーするための工夫は構成そのものにも表れており、今回は(も)全プリキュアが一堂に会するプリキュアユニバースを舞台にしながらも、スタート時からいきなり「なぜか分からないけど色んなプリキュアが記憶を失った状態で見知らぬ地に放り出されている」という無茶なスタート。これまでのオールスターズのように、なんとなく集まったり、現役プリキュア中心の導入ストーリーなんてなく、いきなりユニバースの核心から。おかげで最大の魅力である「次元の異なるプリキュアの絡み」が時間いっぱいに繰り広げられ、観たかったものが最初から最後まで垂れ流し。純然たるヒロプリファンにとってはちょっと扱いが軽くなったようにも見えるが、そこは案内役として全員が画面に出続けることでフォローしているので飲み込んで欲しい。 せっかくなので今回メインを務めたメンバーごとに観ていくと、まず、案内役がスカイの「がっつり主人公・食欲脳筋ズ」。メンバーは世代間に繋がりがあるプレシャス、サマー、そして今回の核心となるシュプリーム。このチームに関しては流石に主人公3人という構成が強力で、しかも先輩2人は割とキャラが似通っているところがあり、イチオシの底抜けバカ・サマーに食欲全ツッパのプレシャスという、とにかく見ているだけで明るくなれる座組。ソラとゆいに関しては、2代続いて「パンチが重いプリキュア」でもある。最近のプリキュアは平均値の高い面白い作品が続いてるな、ということが分かる良いチームだった。 2つ目はプリズム率いる「チームひだかくま」(?)。ましろんがローラと出会った時点で「ひだかくまやんけ!」ってちょっと嬉しくなるタイプのオタク。他のメンバーはフィナーレ、そして途中からグレースが合流し、さらにラビリンが合流する形でダイレクトに中の人ネタにつながるのだが……「なんか、2人は声が似てるね」みたいな露骨なことはやりませんでした。まぁ、そりゃそうか。個人的にはお気に入りのチーム、というか単にローラが好き。個々のキャラの活躍をいちいち拾っていくとキリがないのでなるべく端折るが、ローラについては1つだけどうしても触れたいことがある。ローラは何故か電車のシーンでほとんど見切れてるんだけど、ちょっとだけ映った時にすげぇ横柄な座り方してるのがめっちゃローラすぎて好き。そして今回まなつさえろくにやらなかったのに1人だけ「ビクトリー!」してたのもローラだし、クライマックスではついにキュアマーメイドとの人魚コンボが実現。あのためだけにわざわざメインじゃないはずのみなみさんは中の人が呼ばれて一言だけしゃべってるのよね。ローラ周りのサービスは多いし、クライマックスのフラミンゴがくっそ格好いいのでトロプリファンも必見。 グレースについてはセンターキュアの割に活躍シーンは少なめだったが、肝心なところでプーカに慈愛を見せて彼女の覚醒の鍵となったのは流石に優しさのプリキュア。その体内にビョーゲンズを飼っていたのだから、プーカの両手を取るくらいは造作もないことだ。 ちなみに今回、1年前の作品であるにもかかわらずデパプリ勢からはプレシャス・フィナーレの2名のみがメインで参加。スパイシー・ヤムヤムはサブ扱いとなってしまった。流石に1年先輩くらいは出してあげてもいいんじゃないか、とは思ったが、そうして入れる要素を増やしていくとコンセプトが濁っちゃうからね。ヤムヤムに関しては1人で荒ぶってる映像があったので一応はファンも納得できるか。フィナーレについては、「割と落ち着いてる参謀タイプだけどそこまで年配でもない」という絶妙な立ち位置で冷静にチームをコントロールしていた。もちろん、念願叶ってプリアラ勢とのお菓子コラボも実現。できればパルフェにも台詞があって「パルフェ→フィナーレ」のレッツラまぜまぜも見たかったところだが。グレース・パルフェ・フィナーレって並ぶとほら、全員シンフォギア奏者だから……(ブロッサムとヤムヤムも追加でおなしゃす) 3チーム目はウィングが案内役を務めるが、いかんせんウィングでは頼りないってんでなぜかしっかり者のアンジュがサポートに入り、万能強キャラのフェリーチェ、そして途中参加でなんとフローラという座組。ツバサくん、はるかさんのことを見て「プリンセスですかぁ!」って飛びついてたけど、プリンセスが守れればなんだってええんかい。プリプリ好きとしてはいきなりはるかさんが必殺技ぶちかましてくれてたのはちょっと嬉しかった。このチームは探索箇所が「山岳地帯」だったのだが、フェリーチェのホウキやらキュアップラパパやらで機動力が随一。その割に目的地についたタイミングが他のチームと同じだったのが謎だが、割とぽやっとした連中が多いので遠足がてらのんびり探索していたのかもしれない。フェリーチェは最後にミラクルと合流できて名前を呼ばれていたが、まほプリ勢はせっかくだからマジカルにも台詞欲しかったけどね(それはリズムにも言えるのだが、やっぱりコンビキュアはコンビで喋って欲しいよね)。 そして4組目が一番の色物、バタフライ率いる「人外&年齢バグり」組。まずバタフライは文句なしで年長者プリキュアのはずが、このメンバーの中だと割と落ち着きがない方に見える不思議。そこに鎮座するのは歴代トップクラスの問題児、キュアマカロンことゆかり嬢。この子は本当に……。多分今回の映画で一番爆笑したのはゆかりさんが雪山遭難しかけてラテ様に救助されたシーン。当然のようにあきらの夢を見て目を醒ますゆかり。いや、確かに犬だけども! 犬っぽいやつだけども!!!! あきらさんがどんなふうに見られてるかが伝わってきて最高にひでぇシーンだった。そんなラテ様を連れているのは当然アース。年配プリキュアと見せかけてはーちゃんやえるちゃんと並ぶ最年少プリキュア。今回の物語では「地球の気配」を感じ取れるために一応はキーパーソンである。彼女がゆかりさんやあげはさんと一緒に平然とチーム組んでるだけでもちょっと面白いが……よりによってこのチームの最後の1人がなんとミルキー。1人だけテンションが違いすぎるルン! いやぁ、でもゆかりさんが冒頭でいきなり拗ねちゃったもんだからララの方がよっぽど常識があるようには見えたけどね。スタプリ代表がララだったのはちょっと嬉しかったですね。クライマックスバトルでは一瞬だけだけどなんとピースと共演して「電撃ビリビリプリキュアコラボ」を達成。この2人は実は「モチーフが日本の妖怪である敵と対決した」繋がりもあったりする。 さて、これでひとまずメインパーティは全員紹介できたが、この面々と絡んで今回の映画を作り上げたのが最後の1人、キュアシュプリームである。まー、これまた存在感の強すぎる新キャラでして……何がすごいって、「坂本真綾の声質、音域だけで言ったらもうウィングとほぼ一緒じゃん」みたいなテンション。性別など容易く飛び越えてしまえる声優ミラクル。坂本真綾の世界を滅ぼせる感がここでも遺憾無く発揮されている。 今回の敵は歴代劇場版でもかなりハードな方で、何しろ1回はプリキュア駆逐に成功して地球をぶっ壊したというとんでもない設定。さらにプリキュア全員分の力も「仲間が多ければいいのだろう?」というのでおそらくコピーできている。「プリキュアという存在を追い求め、自らもなろうとした」という目的意識はそれこそ前回のオールスターズで登場したミデンと同じなのだが、彼が「メモリー」をテーマにしていたので全てのプリキュアの力と同時に優しさも内包していたのに対し、今回のシュプリームに関してはただひたすら「強さ」のみを求めての接触。理屈抜き、説明抜きでただただ「強敵」であると分かるよい設定。そして覚醒シーンの絶望感とか、ヒリヒリするような世界の転換シーンもこれまでの劇場シリーズにあまりなかった怜悧な緊迫感があって良い。シュプリームによる世界転覆から復活までの全シーケンスがアツいんすよ。また絶望に折れちゃったソラ(こいつ意外とメンタル弱いよな)を、きちっとましろが立ち上がらせてくれる役割分担はヒロプリらしさが出ていたし、マジェスティが美味しいところ持っていくのは時期的にしょうがないところ。プーカ役が種﨑敦美っていうのもなんかこう……宇宙規模の配役よねぇ。 というわけで、プーカ覚醒からの怒涛の流れについては……できれば全シーンコマ送りで1つ1つ確認しながら見たいんですが。思い出フラッシュバック演出はそれこそミデン相手の時にもあったものだが、今回はもう、「初見の人にも伝わりやすいように各シリーズをまとめていきましょう」みたいな統制も取らず、「知らん人はちゃんと全シリーズ見てからまたきて!」みたいなコアな振り返り演出がたまらない。いうて私も「ハートキャッチ」以降しか知らないので全部のネタをカバーできてはいないのだが、1つ1つのシリーズから引っ張ってくるシーンのえげつなさが「ほんとにコアファンのために作ってるやつや……」と慄然としてしまう。見る人の数だけ名シーンが拾える、そんな濃密な文字通りのクライマックス。 思い出せる範囲で拾っていくと、ダントツで最高だったのが「私の中の最強のプリキュア」・相田マナさんの大活躍シーン。今回はセンターキュアは一応全員に台詞があったわけだが、流石にハートだけ恵まれすぎてませんでした? レジーナとの絡みで見せた最高の思い出シーンをバックに颯爽と登場するキュアハート。もう、その背中には信頼しかない。やはり歴代最高峰はこの人だろう。 「未来への可能性」を訴える役割は今回アンジュが務めたが、おそらくグレースとの兼ね合いで「将来医者になりたい」という彼女の夢が優先されたため。だとしたらリーダーの野乃はなさんの扱いが軽かったかといえばそんなこたぁない。その名に恥じぬ堂々としたエール。なんでもできる。なんでもなれる。ハグプリスピリットは永遠不滅。 最終決戦の重さでいえば引けを取らないブロッサムさんも、くそ重いラストバトルからの思い出を引きずり出しての参戦。ハトプリのキャラデザって歴代の中でも丸っこい方だと思うんだけど、今回のブロッサム、やたら凛々しくて頼り甲斐があるように見えたな。そういえば今回は「枠外プリキュア」も全員登場という訳のわからないサービスもあったため、キュアフラワーなんかも一瞬映ってました。歴代の「マスコット変身プリキュア」の力を借りてプーカが変身するくだりはずる過ぎる。あれか、追加戦士の力だけでゴールドモードになれたゴーカイシルバーみたいなもんか。 他にも「光落ちプリキュアを擁するチーム」が一丸となって「今が正しければそれでいいんじゃい!」と気を吐いたり、当然のように初代の2人が圧倒的存在感を見せつけたりと胸にクる要素がてんこ盛りでした。多分製品版が出たら購入して改めて要素をチェックしようとは思うんですが、あと覚えてる要素だと、確かソレイユとかセレーネのスタプリ勢に混じっていちゅきが戦ってて、「サンシャインが天体プリキュアくくりになってる!」なんてのは嬉しかったし、ウィングが先頭になって戦うシーンではマジェスティに加えてスカーレットが戦ってて「お前、ほんと王族関係だと節操ないな」と感心したり。そうそう、「なんらかのモチーフのシールドを張るプリキュアくくり」なんてのもあった気がする。コーラルとロゼッタだけ確認したけど、他は誰がいたんだっけ(ルミナスとかいた?) 多分まだまだこれでも見えてない要素が山ほどあるよ……歴史の節目、20周年を飾るオールスター作品としては大満足の出来でした。プリキュアおじさんも映画館で泣いてていいよね。次回オールスターズのテーマ、「愛が重すぎるプリキュア」とかでくくると面白そうだ、というのを提案しておきますね。いや、単に六花さんがメインで活躍するのが見たいだけです。 皆さんも、人の数だけ理想のプリキュアがあるんじゃないでしょうか。「プリキュアとはなんだ?」という今回のシュプリームの問いについて、皆さんなりの答えを考えておいてください。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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