「わたしの幸せな結婚」 6→6
というわけで、これこそ毎週いじってたから改めて触れることがあんまりない作品。2期おめでとうございますなんだけど、こっちは(こっちも)どう見ても単なる分割なんだよな……自販機と違って原作は小説で7巻分あるとのことなので、問題なく2期目のストックはあるのだろう。まぁ、ここから先で何が描かれるのかは想像もつかないが……すでに事実上結婚してるような状態なんだから、ここから先で描くとしたら2人の家庭生活とか、いっそ夫婦生活とか……それはそれで見てみたい気もする。そのまま進行して倦怠期とかが克明に描かれたらどうしよう。
というわけで、最終的には「なろうらしい、シンプルなシナリオラインを実に美麗なグラフィックと素敵なキャスティングで描いてくれた作品」という結論になりますよね。キネマシトラスのお仕事ぶりは本当に見事なもので、今後ともこうした渋くも丁寧な作品作りに期待したいところ。キネマシトラスはさ、作品ごとにクレジットに出てくるロゴがちょっとずつ変わったりするのが可愛くていいよね。今作はスタァライトの髪飾りと同じようにちょっとアクセサリで着飾ってるロゴ。可愛い。
それにしても、こんだけ「ふつーの」お話がアニメでもきちんと成立し、さらに先駆けて実写映画にまでなっているというのは本当に驚き。だってさ、どれだけ原作の文章が良かったとしても、この筋立てのドラマを今更メディアに乗せて売れるなんて思うかね? 普通に考えたら「もうちょっと目新しいところに行きたいですね」ってならない? にもかかわらず、がっつり邦画として制作された上にこんだけコストをかけてアニメにもしている。日本のメディア制作の発想ってのがどうなってるのか、よく分かりません。いや、当たってるんだったらその読みは全くもって正しいわけだが……少なくとも俺にはゴーサイン出せないプロジェクトだなぁ。
とりあえず、ここ最近はまとめて「人妻・上田麗奈」を噛み締めることが出来て楽しかったです。わたしは時代がどれだけ変わり行こうと、フィクションの中に存在する「三歩下がって夫の影踏まず」みたいな奥様像が好きです。その声が上田麗奈ならもっと好きです。妄想だけなら自由でしょ。わたしの、幸せな結婚(妄想)。
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