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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「フェ〜レンザイ 神さまの日常」 6→6

 まさに今wikiで確認して知ったんだけど、今作の「フェーレンザイ」っていう言葉、原語だと「非人哉(ひとにあらざるかな)」と書くらしい。タイトルに漢字表記を使わずにカタカナを使ったあたり……お察しですね。たまにある「中国語の漢字を日本語でそのまま使うとえらいことになるパターン」である。まぁ、日本語でも「人非人」みたいな単語ならOKのはずなんだけどね。

 などと関係ない話題から入ってみたが、こちらは第一印象がそのまま最後まで持続した作品。とにかく「中国アニメ」というまだまだ不慣れな文化をたっぷりと浴びるように見て、新しい刺激を得たり、何とも言えない違和感にもにょもにょしたりする、未知との遭遇が何とも楽しい。「万聖街」に続く、中華アニメへの入門作品として悪くない1本。何がいいって、非常に軽くて「どーでもいい」短編の集合体なので、ほんとに気楽に単なるギャグアニメとして眺めてもそれなりに楽しいし、がっつり見ればそこかしこに見える文化差などが確認できて「中国だとこうなるんだぁ」をじっくりと味わうことができるということ。いきなりゴリゴリに重い作品だと違和感ばかりが先立ってそもそも飲み込むのが難しくなってしまいかねないが、こういう作品から少しずつ中国アニメ文化に体を慣らしていくのは健康にも良さそうだ。

 もちろん、そうして色々な楽しみ方ができるってのは作品のクオリティが担保されていればこそである。日本アニメと違って「途中で万策付きて作画がワヤになる」なんてことは絶対になく、どの話数のどのシーンを切り取っても作画・動画ともに安定している。そして「魔導祖師」のようなハイクオリティでびっちり埋めるのではなく、ギャグアニメらしくシンプルな線のちょっと砕けた絵柄でこれが確認できるのが楽しい。間違いなくアニメの動かし方は日本のアニメから学んだ「輸入品」のはずなのだが、もはや間違いなく「中国オリジナル」のアニメ作りが育っており、「日本人が作ったらこんなふうにはしないなぁ」というのが(良くも悪くも)新鮮に映るのである。

 もちろん作画技法的な部分だけでなく、ネタ回し、話作りそのものにも同じような感想を抱く。「ギャグアニメ」ってんで日本のアニメ的常識から生まれた「二次創作」的要素もありつつ、やはり中国5000年の歴史(そんなご大層なもんじゃないかもしれないけど)を下敷きに生まれたチャイナ・オリジナルな価値観や倫理観に根差したストーリー展開も垣間見えるのが楽しく、興味深く、薄気味悪い。ことに哪吒をめぐるの花ギャグなんかはほんとにグロいというか、キモさが際立つ描写が多かったりするのだが、そんな味わいも含めての異文化交流。きっと古くは日本のアニメを見た海外の人も同じような違和感と快感を得ていたのではなかろうか。

 まー、そういう外国人をたくさん見てきたからこそ、「このアニメだけで中国文化を勉強した気になったらまじで危ないんだけどな……」ということも肝に銘じなきゃいけないのだけど(そもそも人間社会の話じゃないしな)、将来的に「フェーレンザイを見てたんですよ」で中国人と仲良くなれるような時代がきたら面白いよね。向こうの感覚からすると、逆にした時にどんな雰囲気なんだろう。「ごちうさ見てたんですよ」くらいだとしたら……オタクとしか通じ合えないな……。「ギャグマンガ日和見てたんですよ」くらいかな……(ダメじゃん)。

 

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