最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「断裁分離のクライムエッジ」 5 今期新番組の幕開けを飾ったのは、春の陽気にもベストフィットする殺人鬼ラブバトル、「断裁分離のクライムエッジ」である。 原作は既読、というかファン。明日早起きしなきゃいけないのに初回放送はリアルタイムで見るために待機するくらいにはファン。いや、正確には作品のファンというよりは作者の緋鍵龍彦のファン。一般に出てくる前からのお付き合いである。当然コミックスは全部持ってるし、「唐傘の才媛」だって読んでる。まぁ、「才媛」は狙いが見えにくかったおかげで失敗しちゃった感はあるが、「クライムエッジ」は現時点で順調に人気を維持しているようでめでたいことである。こうしてアニメ化にこぎつけたことで、数を増やし続ける「エロ漫画専門だと思ってたのに、いつのまにか一般向けでアニメ化まで」枠が更に追加されたことに。よろしいんじゃないかしら。 さて、この「クライムエッジ」であるが、ゆーてしまえば単なる厨二要素のあるバトル漫画である。殺人鬼の子孫で争うダークファンタジーっていう設定もいかにもだが、それぞれの武器に個別名がつけられた特殊能力があったり、レベルアップして新しい技能を入手したりと、非常に分かりやすいバトル設定が組み込まれている。おかげでこうしてアニメ化まですんなり決まったのだと思うが、正直言うと、バトル漫画としてはそこそこだと思っている。緋鍵さんの最大の魅力は、ロリペド出身らしいもちぷにっとした女の子のフェティシズム溢れる描写であって、バトルでもグロでもない。幸いなことにバトル漫画としてもそれなりに楽しいのだが、原作を知らずにアニメだけを追いかける人にどう見えるかな、というのは不安ではある。1話の演出を見る限りでは、どうやらホラー・サイコテイストを強めに押し出すことでオリジナリティを出そうとしているようで、まずまず正しい選択だと思う。ちょいとレトロな雰囲気なんかも加味して多少変化球で攻めた方が、正面から「恰好いいバトルだろ!」と見得を切るよりはこの作品らしい味が出るだろう。それに持ち味である女の子の愛らしさ、つまりはラブ要素の方にも筆を割いてもらえば万事OK。基本的に切君と祝ちゃんのいちゃいちゃを見ているのが一番良いのですよ。 キャラクターデザインはこれまた個人的に好みの人選である平田雄三氏なのだが、今作の場合は平田さんのシンプルなデザインがどの程度融和するのかはちょっと不安ではある。序盤はとにかく「髪」というのがキーワードとなっており、1話目から切君の髪フェチっぷりが出てきているわけだが、ちょっとアニメの描写だと「美しく魔性を帯びたような黒髪」の描写はなかなか難しい。今回は祝ちゃんがふわっと飛んで髪が広がる描写なんかで何とかそこを表現しようと努めていたわけだが、やっぱりちょっと迫力が足りない気がする。他にも唇・目・耳といった細かいパーツを扇情的に描く緋鍵絵がどの程度までアニメの画面に出てくることが出来るか。まぁ、ファンの贔屓がマイナスにならないように、ほどよい期待感で見守っていきたいとは思うけども。どうせ1クールだろうし、原作も完結なんてしてないんだし、果たしてどこまでやるんだろう。理想的にはルールブックの退場までかなぁ。キャストも発表されてるし、(もしあるとしたら)2期がオーダーメイド編からだと区切りも良いしね。ルールブックが石田彰ってのも狙いすぎな気もするが、ペットウィップコンビが日笠・中村ってのがナイス。どこのあやかし館やねん。 ま、先のことは追い追い分かってくるだろうし、とにかく出だしは無難な離陸である。これからゆっくり、ファンとしてはアニメがどういう魅力を持つようになるかを見守らせてもらいたい。最近はstudio五組の仕事も安定してるし、大崩れはないと思うけども。ちなみに、例によって中の人の話でしめると、メイン2人はかなり理想的なキャスティングになっている。祝役の小岩井ことりはどんぴしゃのイメージだし、切役の花江君もいいところを突いていると思う。切はこの手の漫画の主人公の中では割と気に入っていて、まっすぐな少年漫画主人公をやりながらも、どこか変態だし、どこかヘタレ成分もあるバランス感覚に優れたキャラ。花江君の音域のイメージはかなりフィットした。ちなみに、「主人公がウィーンかぁ」とか思ってると、教室のシーンに大智もいてちょっと笑った。合唱かバドミントンが始まる予感! PR 「ラブライブ!」 5→6 全然知らない状態から見始めたので、実はかなり意外な展開になっていった作品。「意外」ってのは、だんだん楽しくなっていったことである。「アイマスがあるんだからどう考えても二番煎じだろうが!」と思ってたのだが、二番煎じだろうがなんだろうが、やっぱりアニメ単体の質で勝負してくれると何のてらいもなく面白くなるもんである。 良かったポイントは非常に分かりやすく、「画が好み」「勢いが好み」ということ。「学校が廃校になりそうだから慌てて活動を始めたスクールアイドル」という設定は本当に急だし、バックグラウンドとして弱いし、説得力は無いのだが、実際にトレーニングを始めて、ちゃんとアイドルとして頑張る過程が分かり、その中で少しずつ成長する様子を見ていくだけなのだから、骨組みは単純極まりないスポ根である。穂乃果は実に真っ直ぐな性格なので根性で押すだけのシンプルなシナリオにすんなりはまる。サポートに回る海未・ことりのコンビネーションも、非常に分かりやすくてバランスが良く、見ていてほとんど悩むことなく「こいつらこういう関係で、こうなるんだろうな」というのが分かる。「単純なお約束だけだったら盛り上がりようがないやん」という懸念も出てくるのだが、そこは9人というメンバーの数でカバーしており、少しずつ仲間を増やしていく様子や、9人いることを活かした様々なバリエーションを持つメンバーの絡め方で話の膨らませ方は無限大。実は短い話数でガンガンメンバーを増やしていくことになるのでシナリオに不自然さがでてもおかしくないのだが、各々のキャラがシンプルなので見づらさはなく、すんなりとハマるべき場所にはまっていく感覚は、なんだかロックマンが特殊武器を回収して空欄を埋めていく気持ちよさに繋がるものがある。最後にエリーチカが加わってμ‘sが完成したときのすっきりっぷりったらね。三学年に3人ずつ、小さなトライアングルを3つ合わせて更に関係性を組むセッティングも非常に効率的だ。 そしてそうした分かりやすく盛り上がりやすいシナリオラインを支えた作画面。サンライズにメインデザインが西田亜沙子。もうこの時点で好みにはど真ん中ストライク。やっぱアサ姉のキャラクターのぷるぷる感は良い。京極監督もサンライズでのキャラの動かし方は余すことなく心得ているようで、懸念材料となっていたライブシーンまで含めてトータルで実に気持ちよいものになっていた。動いている様子を見ているだけで、最初は「今ひとつメジャーじゃない声優もいるしさぁ、そもそも棒が混じってる時点でグループとして応援する気が起きないよねー」と思っていた9人組について、気がついたら「なんだろう、棒のくせに何故か真姫ちゃんが気になるな……でもかよちんもりんも捨てがたい……1年生トリオは輝いている!」とか思うようになった。滅多にないんですよ、どう考えても中の人が下手なのにキャラを嫌いにならないってのは。推しメン1人選べって言われたら、多分かよちんか真姫の2択。 そういえば、物語後半の展開でちょっとごたごたしててファンの中でもめた、なんて話もあったが、何でそんなことが起こるねん、とは思うよね。まぁ、確かに穂乃果のテンションが1話で急にかわり過ぎやろ、とは思ったけども。やっぱり1クールでお話を納めるのには多少なりとも無理が出るのは覚悟しないとあかん気がするのですよ。むしろ今作の場合は仲間集めからμ‘s結成までをメインに描いていたので、「はじまりの物語」としてのバランスは良い部類だったじゃないかとすら思っている。どうせ最終話での予定調和は分かった上で見ているのだし、11話はあくまで「お馴染みの流れ」でしかなかった。個人的に一番印象深いのはやっぱりファーストライブのシーン。緞帳が上がった時のあのシーンの衝撃と、その後の3人でのライブは「ちゃんとこういう段階も描かれるんだな」と感心した記憶がある。なるほど、こうして「はじまり」からの物語を視聴者と共有することで、アイドルを「自分たちが育てている」というイメージを作り上げるのだね。なかなかずるい(褒め言葉)。今後の展開がどうなるのかは分からないが、アイマス共々、アニメ業界を代表する「アイドルグループ」になっていくと色々と活気づいていいのではなかろうか。 中の人については上述の通りだが、やっぱりかよちん役の久保ユリカに驚いたっていうのと、安定感を醸し出した主人公穂乃果役の新田恵海、ナイスサポートの内田彩あたりが評価点。そして、迷い無きウザさを誇る飛び道具、にこ役徳井そらまる。彼女は一体どこへ向かおうとしているのだろうか。 「みなみけ ただいま」 5→6 楽しんだ作品でした。史上初めて、みなみけシリーズで加点。「今期面白いアニメって何があります?」って聞かれて「割と上位にみなみけが入るけど構わぬか?」って聞いてちょっと引かれるくらいの楽しみ方。 シリーズ累計6年目の新作は、正直言ってこれまでと何かが大きく変わっているわけじゃぁない。やってることはいつも通りの「淡々と描く」だし、既に4期目ということでなあなあの雰囲気もいいところ。「日常系」の最たるものなので1話だろうが最終話だろうが、何か劇的なことが起こることはありえない。そんな中で制作スタッフによって変化なんて生まれるとも思わないのだが、実際には微妙な部分で差が出るものである。今期の「川口版」は、個人的には1期の太田版に比肩できるくらいの出来だと思っている。まぁ、先人達が作ってきたものに乗っかる部分も大きいので、単純に現スタッフの手柄と決めつけるのも良くないと思うが、ある程度は好きにリファインしていた部分もあると思うので、きちんと評価はすべきだと思う。 川口さんのユルめのギャグは既にお馴染みのものだが、今期の特徴を挙げるとするなら、切れ目の入れ方、テンポの維持の仕方に特徴があったのではなかろうか。分かりやすい部分では途中でちょいちょい挟まれるデフォルメキャラによるショートシナリオがある。最初のうちは、元のキャラがユルいのだからわざわざデフォルメにする必要も無いだろう、と思っていたのだが、これを挟むことで、本編の「ユルすぎる」流れにアクセントを置き、仕切り直す効果を狙ったものだということが分かった。こういう場合にはアイキャッチを挟むのが基本だと思うのだが、それだけではなく、合間にも別なストーリーを挟むことで賑やかさを増し、より「みなみけ」らしいごちゃっとした感じが楽しめる。もちろん、数多くの「エロい」作品をやってきた阿漕さも加味されており、今期の女性キャラのひどい(褒め言葉)痴態の数々は実に眼福であった。純粋なみなみけファンにはどう映ったのか分からないが、個人的には「これだな!」というくらいにお得感があったので。川口さん、やっぱり求められる仕事が分かってるよな。 そして、もう1つの側面としては、なにしろ6年前に始まった作品なので、中の人的にも色々貴重な要素が多いという特徴も挙げられる。内田役のキタエリが今じゃなかなか聞けないロリボイスでかっ飛ばしてくれているところなんかが代表的だが、個人的に一番嬉しかったのは、今となってはここでしか聞けない貴重な千葉紗子ボイスが楽しめることだ。もっと仕事して欲しいけど……もう今となっては半分引退してるみたいな状態だからなぁ。その他にも髙木礼子とか齋藤彩夏なんかの声が聞けたりするし、実は森永理科も貴重だったりする。 もちろん、そんな周りの面子よりも圧倒的なのは、三姉妹の中の人たちなわけだけども。特に今期は「エロさ」に焦点が当てられていたので、ハルカ姉様の破壊力が普段に増して凄かった。サトリナ イズ ゴッデス。「アザゼルさん」と同じ時期の放送じゃなくて本当に良かったと思っている。 「まおゆう魔王勇者」 6→3 評点推移を見てもらえば分かる通り、「流石にフォローしきれない」結末である。ここまでどないやねんと思った脚本配分は久しぶりのこと。スタッフのことを考えると何とか良いところを重視してプラス方向に転じさせたいものの、今回は残念ながらその方向性は諦めることに。 毎週の感想を書いていたことからも分かる通り、当然、個人的には嫌いな作品ではない。なんと言っても高橋×荒川コンビには「狼と香辛料」のときの絶対的な功績があり、高橋丈夫の作るアニメーションがかなり好みに合っているのは事実なのだ。今回も、細かいパートを切り出していくと非常に魅力的な部分が少なからずあり、そうした「良かった」ポイントについては、出来る限り毎回の感想で拾うように心がけていた。元々の出自の怪しい作品なので、ちょっと油断すると「どうせラノベだし」よりひどい「どうせSSだし」という逃げ口上で切って捨てることが容易く、そういう表面だけの判断では高橋さんの仕事を見逃す可能性があると思っていたからだ。実際、過小評価される傾向はあるだろうと思っている。 ただ、それにしても、だ。毎回楽しく見させてもらった一つのモチベーションとして、「今起こっているこの出来事はどのように収束させるのだろう」という興味がある。つまり、「このプロットはどこかで解決されるからこそ面白い」という前提がある。残念なことに、今作ではそれが全て破談になってしまったのだから、要所での「面白かったかもしれないポイント」は全てキャンセルされることになる。いかに個々の画作りが面白かったとしても、それを使って描かれる完成図が無いのでは、読み込むことさえ無駄骨になってしまう。それを許容していると、単に「描くだけ」の部分を飲み込むことが義務づけられてしまい、「語ること」をなおざりにすることを認めることに繋がる。流石に、そこには線引きが必要だろう。今回の脚本は、明らかに失敗である。 何故こんな結果になったのか、原作を知らないので想像するしかないが、おそらく、1クールで描ける内容ではなかった、ということはあるのだろう。それを見切り発車した制作陣に大きな責任があるのだと思うが、そこに「アニメなりの回答」という形で区切りを打たなかったのは荒川さんのジャッジのはずである。ちょっとその部分に関する意図だけはくみ取ることが出来なかった。多角的に展開される作品の「散漫さ」を良さであると解釈し、とにかく発散する方向に持っていこうという意図はあったのだろうが、それはあくまで過程の話であって、発散し続けることそのものを答えとするのは乱暴過ぎる。1つのパッケージとしてそれを売り出すのは許容出来るものではないだろう。よく言えば非常に実験的な試みであるが、普通にいえばそれは無責任という。ま、逆にこの結末のおかげで原作がどんな形なのかが気になる部分はあるのだが……そんな商業戦略はあかんやろなぁ。 フォローのしようがないので、いつものように中の人に満足することで慰みとする。小清水・千和・戸松・沢城が形成するめくるめく極楽スパイラル。どこを取っても幸せボイスであるというのが、現実逃避を行う上での最上の道具立て。一度でいいから、戸松と千和が本気で殴り合うシーンとか見てみたいもんだな。 プリキュア視聴からの勢いではしごした作品。元々予定にはなかったのだが、以前から予告編を見て気になってはいたし、たまたま時間帯が合っていたのでそのまま見ることにした。視聴したのは3D吹き替え版である。ホント、国産以外の映画を見るのなんて、多分干支が一周回るぶりくらいな気がする。最後に観たのって一体なんだったかなぁ……
<以下、作品のネタバレなどを含むかもしれないので、未視聴の方はとてもご注意下さい> 「AKB0048 next stage」 5→5 難しい作品である。真面目に取り扱うとどうにも馬鹿を見ることになりかねないからだ。結局日和って評価は据え置きにしたが、これを楽しんだというと負けのような気がするが、それなりに不満もなく2期目も無事に放送が終わったのである。一体何だったんだろう、このアニメ。 2期は、実はあまり気に入らない要素が少なからずあった。一番大きいのは、1期で大きな注目点となった「無茶苦茶すぎて笑うしかない設定」が、2期目は流石に慣れて来たのでそこまで笑えるネタではなくなったということ。1期目は単にアイドルが空を飛び回りながら歌って戦闘機とバトったり、センターノヴァで輝き過ぎちゃうと亜空間転送されたり、そういう「一体どんな発想の奴がこんなことを思いつくんだ」というキチピーっぷりがそのまま楽しさに繋がっていた。流石に2期目は(認めたくないことだが)そうした設定も馴染んでしまっており、大きなインパクトとして興味を引っ張り続けるのは難しくなっていた。まぁ、総選挙といういかにもAKBらしい一大イベントを中盤に持ってきたので盛り上がりは作れたはずなのだが、実を言うと「総選挙というイベントは、現実でやっているあっちの方が馬鹿馬鹿しさが上であり、ギャグとしても一級品なのでアニメでやられても今ひとつ」という逆の影響もあったのである。未だに、あの選挙ってシステムの意味はよく分からない。本当にあれで盛り上がってる人間がいるんだよなぁ。 その他、シナリオ自体も2期目の方が大味になって飲み込みにくくなっていたのは事実だと思う。選挙の後は智恵理の脱退騒動や、親父さんとのごたごたからのセンターノヴァ実験などが大きな軸となっていたわけだが、流石にあのおっさんの存在感は嘘くさい。そして嘘くささが「馬鹿馬鹿しくておもしれぇ」というよりも「何いってるのかさっぱりだ」というポカーンの方に大きくずれてしまっていた。退場の仕方も随分あっさりしたもので、なんだか終わらせるために適当に場を引っかき回してただけである。ラストのアキバスターのイベントも、「公権力と観衆が全て敵という圧倒的アウェーのくせして営業スマイルでパフォーマンスを続けるアイドル」という図はなかなか面白いのだが、素直な面白さというよりも「そこまでする意味がわからねぇ」という困惑の方に繋がってしまった。後から考えれば「嫌いにならないで下さい」の台詞の布石だっただけなのだが、流石に行動原理が謎過ぎるのである。 そんな風に、シナリオが「厚みを増す」というより「ほころびがでる」という方向で延長した2期目だったのだが、じゃぁトーンダウンしたのかというと、そうとも言い切れない。相変わらず無茶苦茶さ加減はむしろプラスに働かせるというのがこの作品の姿勢であり、世界がどんどんアホな方向に混迷を極めると、やはり笑ってしまう。今期はツバサさんと南野さんというOG組の活躍も多く、勝手に世界の歴史を感じてしまった。引退した古参兵が戦う様子って、意味もなく燃えるんだよね。そして、相変わらず図抜けたきらびやかさを誇るライブシーンはやはり他作品とは一線を画す。特に最終話なんかは尺の半分以上がライブみたいなもんで、とにかく歌い踊り滑空する作り物めいたアイドルたちの挙動は、やはり見入ってしまうだけの魅力がある。長いこと見てると曲の方にも愛着が出てくるし、ラストソングに『希望について』っていうだけでもあっちゃんコールに参加したい気がしてくるから不思議だ。いや、嘘だ。すまん。ネット漬けが長いと「あっちゃんコール」って単に馬鹿にされてるようにしか聞こえないのが難点だな。 結局、この作品の面白い部分は1期目と大きく変わっておらず、「それなりに、俺なりに」満足してしまっていたというのが結論。終わり方がいくらでも続編を作れるようになってたけど、流石にメイン2人がセンターノヴァと前田敦子を襲名してるので、これ以上のサクセスストーリーは難しいかなぁ。そういえば、放送中にAKB側から参入していたキャストが2名、なんと所属団体を引退して本格的に声優を目指すことにしたというニュースもあった。基本的に、そこまでして声優を目指したいという人間を邪険にしたいとは思わないので、素直に頑張って欲しいと思う。仲谷明香は既に「ちとせげっちゅ」などでそれなりに仕事もしていたし、ひょっとしたら今後も何かのきっかけで出てくるかもしれない。そしてもう一人が秦佐和子なんだよなぁ。しゃわこは「SAY YOU SAY ME」で見てて割と好きだったので是非頑張ってもらいたいところなのだが、正直、本作中での仕事ぶりは今ひとつ。どうやらもう一回養成所からのステップということになるらしいが、果たして圧倒的多数からの過当競争を勝ち抜いて花開くことは出来るのだろうか。試練の道である。 「マギ」 5→4 すまん、これ、分からんかった枠に入れていいですかね。真剣に見てなかったといえばそれまでなのだが、結局最後まで真剣に見るモチベーションを引き出すことの出来ない作品になってしまっていた。ホント、我ながら驚くほどにこの日曜5時枠とは相性が悪いようである。 原作を全く知らない状態なのだが、当然周りにはちらほら原作を知っている人間がいる。そういう人間のアニメ評を聞くと特に不満は無いらしく、どうやらボチボチ原作に沿って魅力は表現出来ているらしい。ただ、その魅力が今ひとつ見えてこない。もちろん何が悪いというほど大きな不満もないのだが、見れば見るほど、「別にこの作品でなくてもいい要素」しか見えてこないのである。一体何をもって視聴者を引きつけるアニメなのかが分からないままだ。とりあえず1つだけ言えるのは、舛成監督率いる映像制作陣の仕事は良い部分が多いということ。中盤、なんだか作画もへちょってた時期はあったが、全体的にはまとまっていたし、高水準な作画クオリティを維持し、魅力的な戦闘描写も多かった。重たい話が続く中、それを逃げずにきちんと描き込み、形を成したこともプラスのポイントといえるだろう。普通に考えれば平均点はとれるくらいの作品だ。ただ、この枠で放送されるアニメというのは、どう考えても予算やスタッフには恵まれている。恵まれていなければならない。つまり、「安定した作画の質」「画面映えするアニメーション」は、前提条件なのである。そりゃ「ガンダムAGE」だって面白い画面はたくさんあったわけだし、その当たりは「まぁ、日曜5時なんだし」と思うとどうしても辛くなる。 すると残る部分には何があるかというと、「この作品だけが持つ魅力を見せて欲しい」という欲求がある。そして、最後までその「独自の魅力」が見出せなかった。当初の売り文句や「アリババ」「アラジン」なんて名前を見た段階では「冒険ロマンもの」を期待したのだが、本作中で、「バラエティに富む調査困難な迷宮を探検するパート」は驚くほど少ない。ダンジョン攻略がこの世界の1つの特徴のはずが、そのシーンで盛り上がったのは見たことがない。ダンジョンに潜ったとしても、大体そこを突破するのは単なる力業であり、強い奴や恵まれた資産の人間がクリアするのである。残念ながらこれでは盛り上がらない。中盤に大きな山を作ったのは、国の興亡を巡る大規模な政治信条を抱えた重たいバトル。こちらはいくらか中心軸の役割を担っていたと思うが、最後までアリババという主人公の依って立つところが見えなかったのが気になった部分。最終話を見ても、アリババってのはなかなか成長が見えないキャラクターであり、脇にシンドバットというとんでもないキャラがいることもマイナス要因に働いている。序盤は超然とした力を持つアラジンに頼る部分も多く、主人公として肩入れしにくい。何しろ一時はクーデターの首謀者として国を揺さぶる側に回っていたのだ。作中では諸々の心の動きがあり、最終的にはモルジアナや白龍たちの信頼を得るに至り、視聴者目線では「前よりはいい男になったか」とは思えるが、主人公として恰好いいかと問われればまだまだ。多用な魔術が飛び交うことも見せ場となるこの世界では、燃える剣一本で戦うファイティングスタイルも見栄えしにくい。ことあるごとにカシムの幻影に責められたり頼ったりする傾向も、「友情に篤いな」とか「過去の重さが違うな」というよりも「まだ独り立ち出来ないんだな」という思いが先に来てしまう。どうも、中心が見えにくい設定だったのだ。 一応、こうした難点をフォローする文言としては「分割作品で2期目があるから、まだ全貌が見えてないだけだよ」というのが考えられるが、流石に2クール放送していくらかでも決着がつかないと不安になる。邪悪なミキシンボイスは退治出来たみたいだけど、国のいざこざを含めたもっと大きな問題は山積しているし、まさかの締めが謎の石田彰ボイスってのも突飛だ。まぁ、これは原作を読んでいた人間には嬉しいサプライズだったのかもしれないけども。少なくとも、現時点では「原作も読んでみたい」と思えるほどにはなってないなぁ。 あ、でもモルジアナはやっぱりかわいいや。個人的には紅玉とか全然いらないレベルでモルさん派。奴隷少女は良いジャンル選択だと思います。最大の難点は、あまりにストレート過ぎるせいで薄い本がワンパターンになって捗らないことくらい。 何か1つくらい片付けてくれよ! 最終話。 何も……片付かなかったんだ……。驚くほどに投げっぱなしだったんだ……そして2期告知すらないんだ……このびっくりっぷり、いつぶりだろう……流石にこれはちょっと……。終わったことというと、魔王の歴代先達との対決くらい? でもあれも何か明確な理由があったわけじゃなくて、結局根性で吹き飛ばしただけだし、そこから魔王が統治してた魔族連中が何を考えてどう動き出すのかも分からないし……せっかく大きく出番が増えたと思った魔法使いちゃんの存在も謎のままだし、ラブコメとしても女騎士が頑張った割には半端な気がするし……あれぇ……。多分、来週普通に放送があるんじゃないかな……ひょっとして1,2話見のがした可能性もあるかも……教えてプリーズ。 わぁい! 劇場でプリキュア観るの初めてだよ! なんだか流れがうまいこと行ったので見てきました。ぶっちゃけると「いろは」の2回目に行こうと思ってたけど、入場特典が無くなってしまっていたので躊躇していると、たまたま(?)プリキュアに入ることになっていた知人を捕縛したので、「一人では罪の意識に苛まれて入れないけど、2人ならいける」と思い方向転換した。なお、このときにその隣には直前にプリキュアを観てきた人間もおり、「1人より2人がいいさ、2人より3人がいい」(『若さはプラズマ』)とばかりに休憩無しのダブルヘッダーに無理矢理連れ込んだという。あげく、視聴後に劇場が明るくなったら、後ろの席にもう1人知り合いがおり、結局4人も見とったんか、という驚愕の事態に。せっかくミラクルライトを光らせたい幼気な女の子たちの夢を邪魔しちゃ駄目だよねー。
<以下、劇場作品のネタバレを含むかもしれないので未視聴の方は注意が必要です。加えて、本当は満足したのでしっかり感想を書こうと思ったのに、後で視聴した「シュガーラッシュ」の圧力で壮絶に上書きされてしまったので割とあやふやになってる部分もあります> |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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