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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<以下の文章は、放送当時に執筆されたものである>
 
○第25話「ゆずき」
 脚本・金巻兼一  絵コンテ・藤原良二  演出・吉田俊司  作画監督・石川洋一、門智明

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「となりの怪物くん」 5→6

 今期なんだか多かった少女漫画原作のゴール1作目。先に書いてしまうと、多分3本の中で一番好きなのがこれだった。終始賑やかで、話を揺さぶりながらも暗くなりすぎず、どちらかというと高校生時代のよく分からない活気、エネルギーを感じることが出来た。やっぱり、この時期の男女なんてもんはあんまり真剣になりすぎず、勢い任せでギャーギャー騒いでる方がらしいってもんですよ。

 褒めるべき点を探すと、おそらく「貶す点が無い点」が一番の加点要素なのかもしれない。キャラクターデザインや背景美術などの個々の要素の完成度が高いのに加えて、それらをまとめて1つの空気を産みだすディレクションがしっかりしている。鏑木ひろは「君に届け」でも安定した作品世界を産みだすことで評価が高かったわけだが、ちょっと雰囲気の変わった今作でも、変わらずにその手腕を発揮してくれていたように思う。1話時点でも触れたように、やっぱりこいつら色々とおかしいのは間違いなくて、冷静に考え始めたら雫がハルを引っ張り回したりわめいたりするのは理不尽な部分も少なからずあるはずなのだが、それを感じさせずに、コミカルなシーンでは軽妙に、シリアスなシーンでもあまり沈みすぎない程度に地に足を付けて描く。全体的な賑やかさを優先しているおかげでどんなエピソードになったときにも中心がぶれずに済んだし、最終的には雫とハルのところに話が戻ってくることは分かっているので、先のことを知らずとも安心して見ていられるのだ。

 あとはまぁ、恋愛漫画というジャンルなので、その様子がどの程度の中身で描かれるのか、っていうところですかね。水谷雫という「ちょっと変な子」と、吉田春という「とても変な子」の恋愛模様。つかず離れずでなかなかもどかしい部分がありつつも、基本的に二人とも悪い奴ではないことが分かるので、その関係性は見ていて微笑ましくなる。一番良い部分は、ハルの無茶苦茶さが、「人として」無茶苦茶なのであって、「男として」無茶苦茶なのではないという部分。雫への感情表現はド直球だし、男目線で見ていても、なんだか馬鹿犬を見ているようで放っておけない感じがする。それに対する雫の反応もなんだか初々しくて、感情を隠しきれないくせにあくまで自分を貫こうとする不器用さにニヤニヤしてしまう。「お互いに好きあった後からの関係性が丁寧に作られていく」という部分が少女漫画では大事なパートだと思うのだが(少年漫画だと告白するところがゴールみたいな部分があるからね)、雫の「お前を好きなのは認めるし、付き合うのも望ましいが、日常生活でそれとこれは別」という割り切った反応がどうにもおかしくて良い。あれ? ひょっとしてこれって単なる私の好みの問題か? そうですね、単に女の子に冷たくあしらわれると喜んでしまうせいですね。雫は良い子だよ。

 メイン2人の関係性が一筋縄でいかない部分が一番の見どころだが、それを囲む「賑やかさ」の材料であるサブキャラも良い味になっている。終盤で見せ場を作った夏目ちゃんは登場時の無茶苦茶さからは想像出来なかった方向にキャラが進んで可愛かったし、気取ってみてもどこまでもヘタレ要素が抜けないヤマケンの見守ってあげたい感は、男目線でも萌えポイントである。最初から最後まで何一つ得をしていない大島さんの不憫な立ち位置も、外野から見ている分には良い刺激である。そういや優山なんてのもいたな。後半全然でなくなっちゃったけど。

 そして当然、これらのキャラクターを彩る中の人劇場が最大の視聴ポイント。ハルの中の人、鈴木達央が良かったとか、ヤマケンの中のてらしーが良かったとかいう話もしたいけど、まぁ、とにかく戸松遥に触れておけば問題無いだろう。やっぱり戸松だなぁ。文句のつけようがないなぁ。花澤さんも良い仕事だったしなぁ。戸松と花澤のタッグで共演した作品は名作。異論は認めたくないけど多分探せばけっこうあるだろう。そして、鉄板面子ばかり褒めても面白くないので今作で1人ピックアップするとしたら、夏目役の種﨑敦美である。事実上これがデビューみたいなもんだろうに、非常に良いキャラクターが出来ていた。こういうところから明日の新星が出てくることに期待したい。

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「ハヤテのごとく!CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU」 5→4

 マリアさん、ハヤテ、そしてヒナギクと、今年結婚した声優が賑々しく盤面を飾る、ある意味記念すべき作品。ラスボス役が神田朱未という念の入れようで、本当に「ナギや伊澄や雪路の中の人は……」とネタをふるためにあるとしか思えないセッティングであった。

 さて、そんなことはどうでもいいとして、気付いたら終了していた1クール。新番チェックの時にも書いたが、わたしゃ「ハヤテのごとく」は嫌いではない。1期4クール、2期2クールはどちらもそれなりに楽しませてもらっていたし、今期だって始まると知った時にはそれなりに期待もしたものだ。ただ、いかんせん原作を追うほどのファンではないので、しばらくのブランクを埋めるようなことは無かったし、原作とリンクした何かをされても分からないのは仕方ないところだろう。そして、今作の場合、あまり私が好きだった以前のアニメシリーズとの接点は無かった。

 一番の疑問は、「このお話は、別に『ハヤテのごとく』でなくてもいいんじゃないか」という部分である。不可思議な時計「黒椿」を巡ったちょっとサスペンスな冒険活劇。舞台をアメリカに移し、主人公であるハヤテが一時退場までして産みだしたシチュエーションなのだが、そこに絡むキャラクターの繋がりがなんだか希薄で、メイン以外の外野陣は「出すために出した」と言われても仕方ないレベル。最後に活躍(?)していた雪路もそうだが、ヒナギクや伊澄、歩や3人娘など、「その程度の絡み方ならいっそ出てこなくてもいいのでは?」という印象だった。もちろん、個人的にはそうした脇を固めるキャラこそが見ていて楽しいものであるから、登場しなかったらもっと残念な気分になってはいたのだろうが、脇キャラを相互に絡ませて妙味を出すという、普通のドタバタコメディ要素が無くなってしまった時点で、あまりキャラを増やすうまみが無い。それなら、そもそもアメリカなんぞに渡らなきゃよかったじゃないか、と思ってしまうのである。

 一応、これまでほとんど触れられて来なかったナギの父親のエピソード、しかも脚本は原作者が時間をかけて担当していたということで、原作ファンからしたら貴重なシナリオだったのかもしれないが、これまでの2期を楽しんできた身としては、「これじゃない」が強く残ってしまう結果になった。一応、「劇場版からの発展形」ということだったので、劇場版を見ていない人間にはあまりコメントする権利はないのかもしれないが……それにしたって、あの謎のシンガーとかさ、結局最後まで何で出てきたのかもよく分からないし、制作側がプッシュしたかったのかどうかも謎だし。シリアスめのシナリオで押すんだったら、序盤の切れ切れになった日常パートの話とかもいっそいらなかったんじゃないかなぁ。せっかく色々と出来る枠だったはずなのに、なんだか狙いがスカされたみたいで残念である。あと、やっぱり最後まで「キャラ絵は2期の方が好きだな」という感想は動かなかった。単に藤井さんの絵が好きなだけなんですけどね。

 というわけで、「やりたいことは分からないではないが、個人的に求めていたものとは違っていた」というのが最終感想。そうなると中の人劇場を楽しむしかないんだけど、一番面白い桂姉妹や三人娘あたりの出番が少なかったのでなんだか消化不良です。ゆかち新キャラについても、なんだか使い捨てみたいでちょっと勿体なかったよなぁ。釘・ゆかちの絡みはギャンギャンうるさくて好きなんだけどね。

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このラスト、このラスト! 最終話。何かもう、色々と大変だ、ビビッと来るわ。ゾワッとするわ。久しぶりに大きなものを投げつけられた気がします。これは面白いラストだなぁ。

 いきなりの「二年後」にたまげるが、考えてみりゃ、このくらいの時間は必要なんだよな。ラビットフットの加入から量子コンピュータの精緻化まで、そんなにほいほいと話が進むわけもない。前回までのあの事件でヨルムンガンドは片鱗を見せ、正面を切ってココの邪魔をする人間がいなくなったのは間違いないが、そこから更に2年という時を経て、ココの計画はようやく完成に至った。「化け物を超えて神にまでなった女」は、まるで天の頂きから下界を睥睨するかのような大仰なバルコニーチェアを設け、そこに一人座っていた。4つの椅子が囲むように設置されていたのは、彼女と同じ神の座にある3人の協力者、Dr.マイアミ、バブリーン、ラビットフットの4人で世界を囲む意味があったのだろうか。ひょっとしたらカレンさんも巻き込んで麻雀をやるための場所だったのかもしれないけど。とにかく、最後のロケットの打ち上げをもって、世界を統べる「ヨルムンガンド」が完成した。

 誰がなんと言おうと彼女の計画は遂行されるわけだが、その際にただ1つ残っていた計画の残滓は、見解の相違から彼女の下を去ったヨナのことだ。実に都合のいい男、キャスパーに拾われていたヨナは、ココがキャスパーに全てを打ち明ける会合の席にもついてきており、2年前の別れについても考える機会を与えた。世界が荒廃し、見る見るヨナの望まぬ姿に変貌していく中で、武器商人の権化たるキャスパーの下で働くことは、ヨナにはもう不可能だった。ココとの再会をきっかけにキャスパーと決別し、ヨナは一人彷徨い歩く。そして、そんなヨナの感情を一人くみ取って手をさしのべたのは、やはりココだった。思想は決して完全に一致はしない。相変わらず世界の見え方は違うだろう。しかし、ヨナはココの手を取った。世界でもっともイカれた女と笑いあった。この物語は、そこで幕を閉じるのである。

 結局、最後の最後まで焦点となるのは「ココとヨナの関係性」である。前回の決別が至極納得いく流れだっただけに、今回最終的にココとヨナが復縁するのは本来ならば唐突すぎるはずなのだが、この作品はそうしたタイトなシナリオ面でも、全て画によるメッセージで紡いでしまっているのが素晴らしい。ココには何一つ変化は無いので、重要なのはヨナの心情なわけだが、その変化は、無表情なヨナからでもきちんと確認出来る。メッセージ性が強く表れる部分といえば、なんと言ってもこの作品の真骨頂である「悪い顔」である。台詞は上滑りし、どこまで本心かも分からない武器商人達の「顔」は、何よりも真実を語ってくれる。

 今回一番面白かったのは、そうしたあれこれが濃密に詰め込まれたココとキャスパーの兄妹の会話パートだろう。ヨルムンガンドの真実を話したココと、それを受けて顔色1つ変えないキャスパー。それどころか、キャスパーは「更なる機会だ!」とばかりに快哉を叫ぶ。ココはそんな兄を見てもいつも通りの笑みを浮かべただけだが、兄のキャスパーはそれを見て「驚いているようだね」と看破する。ココの予期していた反応と違ったということだ。既存の権益、方策が封じられようとも、武器商人は武器を売り続ける。キャスパーは才も機会も、そして精神も併せ持った生粋の武器商人だった。そして、このキャスパーの宣言を聞くココの表情は、これまで見せたこともないほどに歪み、憎悪を隠そうともしないものである。これまで数々の「悪い顔」を見せてきたココだったが、このシーンの顔はこれまでのどんなマスクよりも恐ろしいものである。何故彼女があんな恐ろしい表情を見せたのか。最初はそれが分からなかったが、「ヨナとの復縁」というゴールを考えれば、自ずと答えは見えてくる。結局、兄であるとか、同僚であるとかいう以前に、ココは武器商人が嫌いなのだ。否、正確には、武器商人が作ってきたこの世界が大嫌いなのだ。それは既にヨナに説明していた部分であるが、ヨナが「大好きだ」と語った世界が、ココは嫌いだった。ヨルムンガンドによってその世界は生まれ変わるはずだったのだが、そこには眉1つ動かさない実の兄がいた。だからこそ、彼女はそんなキャスパーに対して憎悪をむき出しにした。「変わらない世界」「既存のあり方」に対して、彼女は敵意を露わにした。

 時を同じくして、ヨナは全てを諦め、キャスパーの下を去った。どこまでも戦火を広げていくキャスパーには耐えられず、ヨナは一人で歩き出した。元々、彼は「武器商人が嫌いだ」と繰り返し述懐しているわけで、「平和で幸せな世界」を信じる彼にとって、キャスパーの存在は既に許容範囲を超えていた。そして、気付けば武器を投げ捨てることすら出来なくなっている、変わってしまった自分も同様である。「武器を憎みながらも武器を捨てられないヨナ」は、「武器を売りながらも、武器を憎み続けるココ」と、全く同じだったというわけだ。ココは以前「君は私に似ている」とヨナに言ったことがあったが、今回のエピソードでは、ヨナの挫折と、ココの悲願が、全く同じ形で結実するという、非常に奇妙な円環を成していたのである。

 ヨナはココの下へ戻った。イカれた上司、相棒と一緒に、「恥の世紀」への可能性に賭けることにした。この後の世界が一体どうなったのか、それは誰にも分からないが、少なくとも、ココが迷うことは無いだろうし、ヨナが迷いを抱くことも、もう無いだろう。それがこの物語のゴールである。

 これだけの内容が、少ない台詞と、限られた時間の中で1つ1つ組み上げられていく今回のコンテ構成は、相変わらずの元永慶太郎監督の仕事である。よくもまぁ、ここまでキツい仕事をこなしたものだと感服する。最終話ってことでがっつりと画にも力がこもっていたし、残念だった1期ラストのことを思うと、やはり最後の最後にきちっと決まるように構成が出来ていたんだな、ということを認識させられる。いい締め方でした。とりあえず、プレイム君が無事だってことがちゃんと分かったのがすごく良かった。あと、最終回で一番萌えるキャラがチェキータさんっていうのが意外すぎた。どんだけ可愛いんだあのおばちゃん。そしてラストのエンディングテーマがかの香織っていう。意外すぎてびびったわ。

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「緋色の欠片 第二章」 4→3

 基本的に、珠紀ちゃんの中の人とフィーアさんを見るために視聴してました。だから、内容は覚えてません。ず〜〜〜っと玉依姫と鬼斬丸が色々で何かがどうにかなって大変そうでした。お婆ちゃんの末期だけはちょっと「わー」ってなった。もう、ホントにそれくらい。だって中盤までメインのお相手が岡野さんの方だと思ってたくらいだもの。「あ、杉田なんだ」って気付くのかなり後の方になるくらいぼんやり見てた。そんな適当な様子ならば観なければいいのに、と思われるかもしれないが、実際その通りである。でもなぁ、油断してたら1回小滝さんのコンテ回があったしなぁ。福田さんやら寺東さんやら、油断するとDEEN作品は豪華なところ突いてくるんだぜ。あと、中の人ではラスボスになったドライ役の上田耀司氏の仕事に驚いた。リアルジジイかと思うような声音で、やっぱりすげぇ人なんだな、というのを再確認。メインヒロイン珠紀ちゃん役を務めた三宅麻理恵も、乙女ゲーの課題である「女性に嫌われない嫌みのない女の子」という意味では頑張ってたと思います。お芝居の面では色々と面白い作品でございました。

 でもまぁ、最終的にはやっぱりあんまり覚えてないな……来期こそは、こういうところから観るのを堪えて時間を節約する勇気。

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「ひだまりスケッチ×ハニカム」 5→5

 また終わってしまった、いつもの生活。日常系アニメは終わるときにもフッと終わってしまうので、あまり実感が湧かないけれどもじわじわ寂しくなってしまうという。今期分で原作もほとんど尽きてしまったし、5期が作られるとしたら数年後ということになってしまうんだろうなぁ。原作がどこで幕を閉じることになるのかは定かでないが、ここまで来たらしっかりと原作の後を追いかけてほしいものである。

 基本的に、ファンになってしまった時点でこの作品について何かを語ったり計ったりすることは出来ない。「そこにひだまりがあるならそれでいいや」というスタンスになってしまうために、何が面白い、という部分すら必要無くなってしまうためだ。時折「ひだまりって面白いの?」と聞かれることがあるのだが、「好きだよ」としか答えようがないのである。何とも申し訳ない話だ。

 元々、ひだまりが好きになったのはコテコテのシャフト作品だった1期2期の影響である。なにせ1期が上坪さん、2期が尾石さん中心の作劇になっていたわけで、もう、あり得ないレベルでの構成が本当に刺激的だった。幸か不幸か現在はそうしたアクの強さは薄れており、3期は本当に素直な日常もの、4期になって八瀬氏のディレクションに変わったので再び「らしさ」が出るようにはなったものの、やはり1期2期に比べれば随分大人しい。初期ひだまりに求めていた楽しさとは別次元の作品になったと言っていいだろう。そうした変化が残念ではあったが、それでも一度落ち着いてしまった世界観に文句を付ける気も無い。すっかり落ち着いた作品世界をゆるゆると見続けることが何よりも求められているのだから、存在そのものが正義なのである。4期はそうした方向での充足感については文句のないシリーズだったのではなかろうか。

 具体的な内容を掘り返せば、3期で加入した1年生コンビの定着が最大の変化ではないかと思われる。2期目まで4人で展開していたひだまり荘に新入生が入ってきたのが3期目のこと。そして3期は新入生加入後のエピソードが約半分といった分配だったので、新規組に抵抗がなかったといえば嘘になるだろう。それが、この4期目になったことで安定し、しっかりと個々のキャラクターで「ひだまり荘」を回せるようになった。様々な組み合わせでの物語が織りなせるし、これに外野までを加え、多少アニメオリジナルで膨らませることで、より自然な世界の広がりを見ることが出来た。また、3年生組の進路という具体的な目標も見え始め、寂しさもある反面、ちゃんと時間が流れていることも意識させる作りになっており、積み重ねてきた4期分の歴史を嫌でも意識させる。こうしてなだらかに変化していく様子を見ているだけでも、時間が共有出来ているようで満ち足りるのである。ま、実をいうと中盤以降に作画面でちらほら気になるシーンも見受けられたのだが……富士山に比べれば、ね。

 流石にこの作品について中の人に触れる必要性はかけらも無いのだが、強いてとりあげるとするならばゴトゥーザ様の復帰をお祝いしなければならないことだろうか。まだ完治したわけではないのでどのくらい喜んだらいいのかは定かでないが、少なくとも仕事が続けられそうなのはありがたい限りである。早く元気になって、僕らの知っている後藤(強)を見せて欲しい。何しろ「もっとも強そうな6文字」に選ばれたわけだからね。「ぜんぶごりら」。

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「BTOOOM!」 5→5

 期待も予想も裏切らず、といった感じの作品だろうか。およそスタート時に想像出来ていたシナリオ展開と作品のテイストから外れたものこそ出てこなかったものの、それ自体の品質が悪くなかったおかげで、案外毎週身を入れて見ることが出来た作品。あの手この手で視聴者を引きつけるネタを打たなきゃいけない昨今のアニメ制作も大変だろうとは思うが、たまにはこうして「原作漫画があって、それが面白かったからアニメにしてみたよ」というスタイルがあると安心するものである。

 デスゲーム設定というものも随分と色々なところで流行ってネタにされて久しいと思うが、この作品もそのご多分に漏れず、隔離空間で突如集められた一般人が生き残るために殺し合わなければいけない、という分かりやすい設定。武器が爆弾である、というところが最大の特徴だとは思うが、やっぱりどうしても火力については不安定なところがあり、何故か坂本さんが喰らう時だけ火力が落ちたり爆破まで時間がかかったりするのは仕方ないところだろう。伊達さんのリモコン爆弾、どう考えても爆発まで時間かかり過ぎたと思うけど、世間ではそれを「主人公補正」という。宮本のおっさんが吹っ飛んだ時のタイマー爆弾なんかも、きっちり人一人死ぬだけのレベルでしか爆発せず、回りにガスが充満してたはずなのに爆発後にそのガスが拡散している様子が無いとか、色々謎な状況だが、気にしたら負け。むしろ、こういう「何となく危険な状態」「何となく助かってしまう状態」をうやむやのままで描くために採用された武器がおおざっぱな「爆弾」だったことは、設定の上手い部分と言えるのかもしれない。

 また、よくあるデスゲーム設定と少し違うのは、このBTOOOMの場合にははっきりと島の広さや生存人数が分かっていない、という不確定要素が多い部分。たとえばかの有名な「バトルロワイヤル」の場合には「あと何人殺せばクリア」という形で「絶対的な生き残り1人」が定義されていたが故にごまかしが利かなかったが、こちらのゲームの場合、「チップを集めれば逃げられる」という設定で、「何人中の何人を殺す」ことが明示されていないため、途中から新しい敵キャラを出すのも自由だし、「チップさえ集めりゃ無理に殺さなくてもいい」ってんで、ヒミコや平さんとのチーム形成もそこまで面倒な制限を与えずに成立させている。これが「最後に1人しか生き残れないデスゲーム」なら「誰かいつか裏切らねばならない」というドロドロした設定がまとわりつくので、こんなにあっさりといちゃいちゃ展開になるのを楽しむことは出来なかっただろう。そういう意味で、何から何まで「何となく」にしている設定のユルさが、逆に作品を見やすくしてくれたっていうのが面白い部分だ。

 アニメは1クールで原作が続いている、ということで綺麗に終わることはのぞむべくもなかったわけだが、それでも12話分のシナリオとしてはバランスが良い。敵キャラが最初のチュートリアルのザコに始まって、「パワフルなおっさん」→「イカれた小学生」→「無敵の中村ボイス」→「せこい医者」とバラエティに富み、爆弾だけのバトルにも関わらず意外に目先が変わってマンネリ化していない。「どうやって殺すか」の部分に加えて「どうやって騙すか」の部分が強くなったり、ユルいとはいえきちんと「信頼と裏切り」の要素が描かれたり、必要最低限のファクターは揃っていたのではなかろうか。マッドハウスの作る画面もシリーズを通じて安定した品質を保ち、特に鬱蒼とした緑の島の自然景観が綺麗。どこかジメッとした「野戦」の雰囲気も出ていたし、爆発のエフェクトや、死体の見せ方なんかも、「激しい描写が売りですから!」みたいなクドい見せ方ではなく、あくまでシナリオに必要なファクターの引き立て役として配置されていたのはいいバランスだ。これできちんと収束することが保証されるなら、続編を期待してもいいレベルであろう。

 中の人については、まず主人公を演じた本郷奏多が必要な仕事を果たしていたことから触れるべきか。まだ声優として見るには違和感はあるのだが、演技の作り方が最初から最後まで芯が通っており、充分中心として機能するレベルだった。今後声優活動をするのかどうかは分からないが、もしその方向も考えているならば頑張ってほしいものである。その他、男性キャストはくせ者揃いだったのが本当に面白くて、大川さんの人の良さそうな大阪弁キャラとか、とにかくキルマッスィーンな黒田崇矢、イケメン過ぎる中村ボイス、ヘタレ過ぎる二又一成。おっさんが濃いのは良い作品。みゆきちのキチガイショタっぷりも相変わらずの仕事だ。

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 一足お先に年を越しちゃう最終話。こうしてひだまり時空と実際の季節がしっくりくると、なんだかサラッと終わってしまうのも情感がこもって良いものです。

 前回がクリスマスだったので、丁度一週間が経過して今回は年末年始。普段はひだまり荘の面々とはいっても当然実家で過ごすことが多いはずなのだが、今回は我等が3年生コンビが受験の準備のために帰省を行わず、後輩連中もそんな先輩を激励しつつ年を越すために、わざわざ正月に実家ではなくひだまり荘に待機しているという。まぁ、沙英ヒロを応援したい気持ちは分かるのだが、各人のご実家の両親なんかは少し可哀想だよね。ゆのパパくらいしか連絡してくる人間もいないのかもしれないが、やっぱり年頃の娘が貴重な団欒の機会を蹴ってまでして先輩を優先しているというのは、良い環境に育っているのだ、と安心する反面、やっぱりないがしろにされてるみたいでちょっと寂しい。まぁ、なずな家はまったくもって現在の「実家」に思い入れはないだろうし、宮子の家もあんまりそういうことにはこだわらない家庭な気もするけどさ。今年は私も帰省しないことになってしまったので、実家の家族を思うとそんなことも気にしてしまうのさ。なんでクリスマス後のわずかな隙間に帰省したくせに、大晦日にいてくれないんだよ、ってね。

 まぁ、ゆのっち達はそう決めてしまったのだからしょうがない。これで沙英達の年末年始のあれこれを面倒見てあげるってんなら分かるのだが、だらだらしてた上に実際に年越しそばを作ってたのがヒロさんに見えたのはいかがなものか。邪魔してるだけに見えるんだが……まぁ、精神的な支柱ってことですかね。まさか31日にまで講習に出かけるとか、どんなスパルタ学校なんだろう。やまぶきで講習をやっているようには見えないし、ものすごく意識の高い塾や予備校とかがあるのかな。近頃の受験生はほんとに大変やな。

 そして、そんな陰で後輩たちは暖を取るために正の湯に出かけたわけだが、このシーンが今回のきわきわハイライト。やたらと色っぽいシーンの多かった4期だが、今回はそんな中でも一番ギリギリの接写だったんじゃなかろうか。他のアニメだったら光渡しで乳首券が発行されてもおかしくないレベル。あれだけの透明度のお湯、あれだけの近さで堂々としていた乃莉すけは大したもの。彼女の持ち物も大したもの。一番は宮子なんだろうけど、ヒロさんと比べてどちらのサイズが大きいんだろうか、と悩むレベル。ちなみに、ダントツの宮子もなかなかきわどいショットがあったものの、「全裸で逆立ちする女子高生」という発禁レベルのシチュエーションを展開したにもかかわらず、一切エロスを感じさせないのは流石である。ま、ひだまりにエロは必要無いですからね! (あっても構わないけど)

 無事に年越しが終われば、次は初詣。近くに割と大きな神社があるようで、だるまなんかも買える規模の初市は開催されている。絵馬におみくじ、そしてぜんざい。うーむ、でかいな。しかし、一番の驚きはあの神社に夏目がいたことだ。彼女の実家はやまぶきから電車で一時間近くかかるはずなのだが、ちゃんと友達と一緒に初詣に来ていた。実家から出てきたわけじゃなかろうから、彼女も高校の近くに住んでいる友達と一緒に年越しをしたんだろう。夏目は回りの友達にも愛されてるからなぁ。今回も全力で愛らしいツンデレぶりを発揮してくれていた。その他、吉野屋先生、校長先生、大家さんと、ひだまり準レギュラーも総登場。大家さんはただでさえ柄が悪いのだが、年越し麻雀とかにも呼ばれてしまう人なのだな……大した稼ぎもないのに、一体どれくらいのレートで打っているやら。ま、勝てるなら何しても構わないけど、あんまり高校生に余計なことを教えちゃ駄目だぞ。

 全ての年越し行事を終え、新たな1年の門出を祝して、このお話も幕を閉じていく。ゆのっちのお仕事であるお風呂シーンを見守りながら、残りの5人の様子もゆっくりと流れていく。これから3年生組が受験に挑み、別れの季節を迎えることになるわけだが、それはまた、別の話である。宮子の家にはまろやかツナ風味の彼が再訪し、ひだまり荘の住人はこれで全部(エラい久しぶりだとは思うし、クソ寒いのにまど開けっ放しで大丈夫なのか、とは思うが。そういや宮子の部屋には乃莉から貰ったカーテンがついているんだね)。

 何事もなかったかのように終わっていくのがこの作品。寂しくもあるが、続いて行く日常を感じさせるこの「当たり前さ」こそが、ひだまりワールドの真骨頂なのかもしれない。来年も、よろしくお願いします。

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「ソードアート・オンライン」 5→3

 今期と昨期を合わせて、世間的に随分盛り上がっていたのがこの作品。しかし、私の回りでは寒風しか吹いておらず、一体何がウケているのか、さっぱり分からない状態であった。映像の質を考えればそこまで点数を落とす必要も無いのかもしれないが、1話を見て抱いた期待感の損失や、世間との温度差を鑑みて、この作品にはやはりきちんと「否」という意見を提示したい。

 先に贔屓しておくが、私はこの作品の監督を務める伊藤智彦は良いクリエイターであると思っている。「オカルト学院」で見事な仕事を成し遂げた、という第一印象が強いこともあるが、その後ちらほらと仕事をしているのを見ても、割と好みに合致する、良い画を構築してくれていることが多い。「見得」を大事にしてきちんと「面白い画」を作ることを意識している人だと思うし、何より仕事が丁寧だ。今回もA−1Picturesとの仕事ということで、作画状態は常に安定しており、時にハッとするような映像も見ることが出来た。いくらか「動かすために動かしている」という、技術に引きずられている感じはあったものの、「この話ありき」で構成を評するなら、やはり上手い作品だったのだと思う。梶浦音楽なども良いバランスで配置されており、「本当ならこれは好きになって然るべき作品だ」と何度となく思ったものだ。それでは、何が受け付けない要素になったかといえば、それはやはり、脚本しかないだろう。

 この現象は、「氷菓」で起こったものに非常に近い。あちらも、京アニ画質が相変わらず高品質なものだったにもかかわらず、それがどうにもお仕着せのものに見えてしまい、最後までネガティブな印象をぬぐえなかった。ただ、あの作品の脚本を受け入れられないことはある意味仕方ない部分もあったので、「まぁ、好きな人がいるのは充分理解出来る」という範囲で留まったものである(だからこそ配点は維持していた)。しかし、この作品の場合、冒頭1話部分以外、どこを面白がったらよいのかが分からない。どこかに視聴のモチベーションを維持しようと思って必死に手を伸ばしても、進みゆくシナリオに一切のとっかかりが無く、掴みようがなかった。

 今作の原作者は「アクセル・ワールド」と同じ人である。なるほど、言われてみればそれも分かる気がする。「アクセル・ワールド」の感想では、作品について「せっかく設定を作ったのに、それをまったく活かそうとしていないのが謎過ぎる」という趣旨のことを書いた。その上で、あの作品は「まぁ、それはそれで」と設定を放置し、次々に目先を変えて新しいお話を繋げていた。おかげで見ている方としては「じゃ、いいか。意味わかんねぇけど」と気持ちをスイッチして画面を見続けられた。ただ、今になって思うと、この作者はおそらく「設定を活かそうとしていない」のではなく、「設定を活かすことが出来ない」のではないか、という気がする。作った時点で満足し、もう、それが筋立てと有機的に結びついて物語を積み上げる、という発想が無いのではないかと。

 「アクセル・ワールド」は、「設定を活かしていない」のはそうなのだが、フォーマットとしては分かりやすい「友情・努力・勝利」の筋立てだった。その上で、思いついた行き当たりばったりなネタでも出しては爆発させ、出しては爆発させ続けて推進力を維持していた。心意システムなんて適当なパワーアップイベントあたりが分かりやすい部分で、ドラゴンボールなどの古き良きジャンプ漫画と同じで、とにかく何となく「今より大きくなった」ことが分かればそれで良い、という姿勢。それが正しいかどうかは別として、物語は一応成立する。しかし、こと「ソードアート」においては、そうした推進力は何も無い。最初から強い主人公が、最初から強いから活躍する、というだけで、けれん味が欠片も感じられない。

 そうなってしまったら後はメインプロットで主人公すら凌駕する「神の手」を使うしかないのだが、これがまるで、小学生がアドリブだけの勢いで作ったRPGみたいになっているのである。確かに、私も小学生の時に初めてテーブルトークの存在を知って、形だけ作って口から出任せの謎ゲームを友達にやらせたりしたもんである。思いつきで敵を出し、思いつきで強い武器を出し、思いつきでエンディングを迎える。つじつまを合わせる気なんかさらさら無いわけで、当然終わり方なんかはめちゃめちゃだ。まさに、この作品の1クール目がそれである。「100層のダンジョン」なんて、この作者が作れるわけもないし、「100層の果てに到達する巨大な敵」なんて夢のまた夢。何となく飽きたし、主人公が御しきれなくなったら、そこで冒険は終わってしまう。これのどこに物語があるというのだろう。「死の恐怖があるRPG」なんて設定、どこにも必要無かった。「仮想世界の結婚」なんて概念、新しさは生まれなかった。「仮想世界での殺人事件」に、共感出来る要素は見あたらなかった。1シリーズ目で全ての期待を裏切られた後には、「羽根で飛べる時間が限られている新しいネットゲーム」で延々空を飛び続ける、ルールも何もかも忘れた主人公たちをぼんやり見ているしかなかった。いかに監督手ずから「広大な空」の画を作ってくれたとしても、そこに動くキャラクターの意志が寒々しいと、やはり応援はしにくいものだ。

 敢えて評価するなら、やはり「空を飛ぶことが主眼となった世界」が後半に登場したことで、映像作品として色々と趣向を凝らした画面を見ることが出来たことくらいだろうか。「空の広さ」を見せてくれる画作りは非常に面白かったと思います。後は当然中の人の評価かな。こんだけブーブーいうてもアスナは可愛かったと思うし。仮想世界で戸松嫁と結婚する妄想を堪能するアニメ、と割り切れば、あの辺の数話は面白かったかもしれない。娘がかな恵ちゃんだし。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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