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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 新キャラは女の子希望、第6話。今回も例によって新キャラが登場したわけだが、残念ながら女の子じゃなくて子安(でも主に杉田)だった。ただでさえあっち向けのサービスが多いんだから、少しは画面を華やかにしておくれよぅ。優太君のせいで勘違いしやすいが、探偵事務所のシーンって女の子は夏輝ちゃんしかいないじゃないか。

 一応ストーリーを掘りさげる設定とみていいんだろうか。遥が所属していたアウトロー集団(?)野羅のボスである聡明さんの正体が明らかになった。最初はちっちゃくてウールウールした可愛い羊かと思われたのだが、その中に潜んでいたのはなんと子安ボイスの狼の亡霊。圧倒的な力の持ち主であり、ついでに設定上は洋や遥の父親にあたるという。普通のお話ならば非常に大事な存在であるはずなのだが、残念ながらこの作品ではそんなキャラも特別扱いはしない。なんとなーく探偵事務所を訪れ、なんとなーくいじられた後でなんとなーく退場した。まぁ、こんなもんですわな。結局メインでしゃべっているのが杉田なので、基本的にネタキャラの臭いしかしないし、多分それであってるんだろう。一応、それらしい含みを持たせて今後にも続いて行くお話にはなっており、いつものように1話完結で投げっぱなしになっていないあたり、一応メインキャラの矜恃は保っているのだろうか。まぁ、正直言ってそこまで興味があるわけじゃないので、今後出てこなくても特に気にはならないです。個人的には、荻さんの娘さん梓ちゃんの再登場の方がよっぽど望ましい。

 で、今回はそんな聡明さん登場エピソードのみがメインで、残りのBパートは荻さんの誕生日話、それに謎の狼とヤギのおとぎ話で埋めている。ショートギャグが基本だから別にこれで問題ないのだが、普段に比べると人間関係を絡めたドロドロと下世話なギャグがあんまり見られないので、ネタとしてはちょっと物足りない回であった。荻さんの誕生日の話とか、割とどうでもいい中身だしなぁ。別に緒方が嫌いなわけじゃないが、あの2人だけではいじるべき点があまりない。後半のおとぎ話パートも同様で、あんまり明確な笑いどころは見つけられなかった。ま、可愛いからこれはこれでいいとも思うんだけど、いつも通りのネタを期待してるとちょっとな。

 今回なんか物足りないと思ったが、多分ヴァレンティーノが登場してないのが最大の原因なんじゃなかろうか。結局、わたしゃあのヤギを見てるのが楽しいんです。ロレンツォもガブリエラも出てこないと、残念ながらすっきりしないのです。次週も外伝エピソードメインみたいだけど、もう少し濃いネタを希望したい。別に原作が無いわけでもなかろうになぁ。

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 今更だけど、すげぇ面白いよね、このアニメ、第17話。序盤が本当にしんどかったおかげで感想書くタイミングが無くなってたんだけど、ミラクル左門劇場あたりからあまりに独創的な楽しさが加速しており、今回はその真骨頂とも言えるエピソードになっている。まぁ、完全にギャグアニメとしての楽しさなわけだけれども。

 序盤戦の萌えキャラ代表といえば当然左門さんだったわけだが、ここのところの葉風の加速っぷりが恐ろしい。ツンデレでもないので中の人が同じ稲葉姫子さんとかとは違った持ち味なのだが、どこか冷静に分析して自分の恋愛感情を推し量ろうとしているのに、どうしようもなくテンパって訳の分からないことをしてしまう葉風ちゃんが本当に愛らしい。離島で1人(2年前に)泰然自若としていたはじまりの魔法使いの勇姿は一体どこへ行ってしまったのだろうか。既に元カノがいるおかげで萌えアニメにありがちな朴念仁主人公とは一線を画す吉野との関係性は、端で見ていてもなかなかのニヤニヤ具合である。

 そして、そんな葉風に萌えキャラトップの座を譲るわけにいかない左門さんも、負けじと持ちネタを突っ込んでのアピールに余念がない。どう考えてもコントにしか見えない「吉野の彼女会議」をアホどもと開催し、どんどんかけ離れていく彼らの真面目な議論が下手なギャグアニメよりもよっぽど笑えるのである。なんかもう、左門さんが「なるほど、小学生などの……」とか言い始めちゃうと「ほんとおっさん大丈夫か?」と心配せずにはいられない。そして、まさかの羽村からのマジレスで全員が凍り付くという事態に。事ここに及んで、「あぁ、こいつら全員マジだったのか……」と慄然とする次第である。ここまで「あいつの彼女って誰?」「あの子の彼氏って誰?」という中学生レベルの野次馬根性が壮大な物語になったことがかつてあっただろうか。あまりにもオリジナル過ぎて他との比較が出来ない、そんな恐ろしいアニメである。

 今回は久しぶりに愛花ちゃんの出番も多く、色々と眼福な回でした。愛花ちゃんも言ってしまえば中二病なので、これと「はがない」を立て続けに視聴すると花澤成分がエラい事になります。更に「新世界より」も続けると何がなにやら。大ネタが暴露されてしまったせいで次回からひょっとしたらシリアス展開になるのかもしれないが、この作品の場合シリアスになろうとすればするほど笑えるという謎の効能があるので、クライマックスへ向けての展開にも期待したいところである。

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○「直球表題ロボットアニメ」 5

 なんやこれ…………例によってまたニコ動配信だったから危なくスルーするところだった。基本的にニコ動オンリーのコンテンツはスルーすることにしてるんだけど、石館さんの新作となるとなかなか無視も出来なかった。

 タイトルからしてどないやねんと思ってたら、何もかもがgdgdで驚愕した。なんとまぁ、今期はgdgdが週に2本楽しむことが出来るらしい。多分gdgdのコンテンツが大人の力で自分の手を離れぎみになってしまったので、同じような土壌で自分がコントロール出来るものを立ち上げたんだろうなぁ。ファンからしたらどっちでもいいけど、今期は正直gdgdがちょっと小利口になってしまっている感があるので、またえげつないgdgdっぷりが発揮出来る新作も期待したいと思います。ま、このスタイルだと房子クラスの化け物は出てこないと思うけどさ。

 この手の作品で一番大事なのは当然中の人な訳だが、今となっては最強布陣となったgdgdの3人と比べると、こちらは随分フレッシュな面々である。なんと一番経験値が高そうなのが大久保瑠美で、こちらがコロコロポジション。まぁ、るみるみなら充分アドリブでも振り回せるだろう。シルシルポジション(?)には荒川美穂。gdgdと比べると一番違うのがここだろう。gdgdの3人は基本的にボケ2人で回していたが、中間に位置するシルシルポジションのこの子がややツッコミ寄り。ここでどういう吹っ切れ方をするのかが今後の特色を出すポイントになると思われる。ピクピクポジションの西明日香っていう名前だけがあまり聞かない人だが(何度か見た気はする)、順当なピクピクキャラなので、まずはやりやすそうな部分。気付けば腹黒エロキャラになってしまっていた先輩のような末路を辿るのか、全てが中の人にかかっているのがこの作品の恐ろしいところ。ナレーションの平田さんは…………なんでいるんだろう。一応「ロボットアニメ」要素を残すためなんだろうけども。もっと有効利用してあげなさいよ。

 そして、不覚にも1話目で一番笑ったのはエンディングテーマである。こんなところでZAQの本気。「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」のときの畑亜貴と同じノリである。これを堂々と歌える胆力は素晴らしい。これ、CD音源とかになるんだろうか。すげぇな。


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 味覚障害ぎみのマヨラーにお弁当褒められてもあんまり嬉しくないよな、第5話。いっつも弁当にマヨネーズ付けてたら持ち運びに邪魔だろ、と思ってたら、となりに重箱持ってきた奴がいたからどうでもよくなりました。

 順当に1人ずつ新メンバーを加えてきたビビッド戦隊、今回はついに最後の1人であるブラックに手をかける。偶然海辺で出会ったれいが何となく気になったあかねが声をかけ、そのままいつも通りの天真爛漫ぶりで近づいていく。更に「弱っているところに優しくする」「こっそり抱えていた心の傷を遠慮無く抉る」というコンボをぶちかまして速攻で籠絡にかかったわけだが、幸いにも、なんとか1話で堕ちることだけは避けられた。流石にもうちょっと頑張ってもらわないと、1人悪人側に回っている意味がないからな。最初はジャメイ因子を埋め込まれたアバレキラーみたいな立ち位置かと思ったが、どっちかっていうと家庭の事情をネタに強請られて嫌々従ってる風なので、中後期の黒騎士ブルブラックに近いかもしれない。戦隊5人目のブラックっていうよりも、追加戦士のブラックだな。これでアバレキラーばりに参加するのがラスト直前とかだと流石に可哀想になるので、あと2〜3話くらいで何とか問題解決して5人戦隊になってほしいものです。

 今回はアローン戦が無かったのでバトルシーンでの見どころが無かったのは残念だが、ぶっちゃけここ2話くらいはバトルでもあんまり見るべき点は多くなかったので、このくらいの流れが普通なのかな、と思い始めている。ことブラックについてはバックグラウンドで語らなければいけないファクターも多いので、無駄に戦闘に尺を裂くくらいならドラマの方に重点を置いてアローンは無かったことにする方が正しいのかもしれない。少なくとも、何で友達になれたのか未だによく分からない若葉や、過去のトラウマを簡単に解消しすぎたひまわりに比べれば、ちゃんと自分を貫いてくれたれいちゃんの物語の方が見ていて興味は引かれるのである。彼女の場合は親の命を握られてるってことだが……一体どういう存在なのでしょうね。「彼女の世界」は既に滅んでしまっているというのは、何かのメタファーなのか、それとも事実なのか。「示現エンジンを破壊すること」を目的にしているってことは、どうもれいちゃんの「世界」ってのは示現エンジンの向こうにある存在のような気もするが……これで「示現エンジンに親が殺された」っていうのが本当ならば、ジジイの立ち位置が難しくなるよな。「科学は人を幸せにする」って孫娘は信じ切っているわけで、それを覆すような存在が現れてアローンを正当化されたら、あかねは戦うことが出来るんだろうか。

 ただまぁ、現時点での問題は「あかねがどうか」よりも「れいちゃんは今後もツンの状態を貫くことが出来るのか」っていう方なんだけども。今回は辛うじて堪えたとはいえ、あかねを前にしてかなりぐらついているのは事実。このまんまあっさりとカラスに喧嘩売るようなことになると、幸せそうに母子でじゃれていた一色家の一人勝ちってことになってしまうのでなぁ。「ストパン」は基本的に物語のゴールはハッピーエンドに決めていたので、出来ればこちらの作品でもちゃんと全員が幸せになる結末を見たいもんだよ。あのカラスをどういう風に処理するかだが……割と理知的にしゃべるもんだから、あんまり悪い存在にも見えないのがなぁ。世界滅ぼすとは言ってるけど、その理由が「自分の世界を滅ぼされたから」だったら仕方ない気もするし。

 ふむ、やっぱりこのくらいの話数になるとシナリオは多少考える部分が出てきますね。まぁ、この作品の場合、そうしたポイントは2の次で、結局「いかに尻をみせるか」っていう部分にばかり腐心してるわけだが。ケツに銃とかいつものアングルとか、あからさま過ぎるシーンももちろん笑うが、今回はメインだったれいちゃんがことごとく尻で何かを語っているのがおかしくてしょうがない。人間、困った時にそんなに尻がぷるぷる震えないと思うぞ。

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 ひょっとしてもち蔵ってものすごく恵まれた環境にいる? 第5話。なんで気付いたら周りにあんな女の子ばっかりなんだよ。まぁ、まともな子は一人もいないけども……作中で一番まとも可愛いのはあんこちゃん。

 5話で気付けばもう7月。残りの話数でどのように調整して、最終的にどのあたりで終わることになるんだろうか。考えてみたら「けいおん」1期も入学から始まって4話で夏合宿だから、ペースは割と似たようなもんだな。となると、普通に最終話で卒業まで行く可能性もあるで。まぁ、行ったからと言って特に感動が待ち構えているわけでもなかろうが。途中で鳥関係のすったもんだが増えるらしいから、そっちで時間幅が少し縮むことになるのかしら。どうせだったら四季のイベントは全部見たいし、大晦日でゴールっていうのが理想的なんだけどなぁ。

 今回は臨海学校編。つまりは水着回であり、さらにはもち蔵をメインにしてかなり恋愛感情に突っ込んだエピソードでもある。となれば、もえもえできゅんきゅんなはずなのだが、一切そういう側面を見せないのがこの作品の恐ろしいところ。全く性的なものは感じさせず、恋愛の駆け引きでドキドキするようなことも無いという。ここまで徹底的に固められてちゃ、そういう見方をするのも無理ってもんだなぁ。たまこのキャラクターがあまりにも恐ろしい。別にけいおんの唯だって同じような精神構造の持ち主だったはずなのだが、「けいおん」の場合には周りに一切男の影が無かったので、もうはじめからそういうもんは無い世界と割り切って見ることは出来た(律ちゃんが1回だけ彼氏疑惑を持たれたのが最初で最後だもん)。しかし、今作の場合にはもち蔵という明確な異性がいるにも関わらず、たまこはあまりにもそっち方面に意識が振られない。「幼なじみだから」と言われりゃそれまでなんだが、それじゃもち蔵があまりに浮かばれない。これって男女は逆転してるけど、田村さんちの真奈美さんと全く同じ構図だもんなぁ……和菓子屋だの餅屋だの、こういう食材を扱う店の子どもは幼なじみの呪縛から逃れられない運命なのだろうか。

 それにしても、自由な臨海学校だったな。昼日中から割と自由に行動出来てたし、やらなきゃいけないノルマは一回だけの遠泳イベント、その他にはキャンプファイヤーやら花火やら、どう見ても引率の先生がいない状態でやりたい放題だった。ま、高校生にもなったらそんなもんか? 高校時代にわざわざ海に行って泳ぐイベントとか経験してないからよく分からないぞ。そもそも高校で臨海学校って普通なのかしら。どうせなら修学旅行に行けよな。近場の海で旅行が終わりって、可哀想な学校か。まぁ、おかげでもち蔵にもたまこの水着姿を拝むチャンスが出来たわけだけれども。あー、でもどうせもち蔵だしなー。夏場だったら、多分昼間にたまこの部屋に糸電話投げ込めばTシャツ一枚でダラダラしてるたまことか鑑賞し放題な気がする。それどころかカーテンも閉めずに着替えとかしそうな気さえする。ビバ幼なじみ。もう、それでいい気もしてきた。

 しかし、そんなもち蔵の動きを警戒するのは、想像以上にマジモンだったみどりちゃん。最初にもち蔵の話が出てちょっと顔色を変えたりしてたもんだから「あれ? この子ってもち蔵にも興味があるの?」と思ったら、単に分かりやすいライバル相手に警戒していただけだった。そりゃぁこんだけ身近に泥棒猫がいたら警戒はしますが……どんだけ歪んだ三角関係だよ。しかも当のたまこは一切それに気付いてないし。いや、多分この世界の住人だとほとんどの人間がみどりの方には気付いてないな。もち蔵は鳥にすらばれる分かりやすさだから、多分クラスメイトとかにも冷やかされるレベル。少なくともおかんにはいじられてるな。個人的な趣味趣向からすれば当然みどりちゃんに頑張ってもらいたいところではあるのだが、もち蔵もこのまま放っておかれるのは可哀想な気がする。最近じゃ珍しくウブで頑張り屋な男の子なんだから、もう少し幸せになってくれてもいいんだぜ。ただ、結果的にはみどりちゃんとの仲が深まることになったわけで、それだけでちょっと爆発して欲しい気もする。

 とまぁ、色々な要素はあるはずなのだが……ユルいなぁ。今回なんて特に一番大事なセールスポイントであるはずの商店街からも離れてしまったせいで、単なるのろけ合戦みたいになってたものな。果たしてこの作品はどこへ行きたいのだろうか……あれ? そういえば、今回のサブタイトルって一体誰目線なんだ? ひょっとして、みどりちゃんか?!

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 こないだ話の流れで出てきたネタ。身内以外は完全に無視した内容になっているが、まぁ、良くあるオリカスレだと思ってもらえればいい。一応あの場にいなかった人のために説明しておくと、こないだ暇だったときに考えた「身近にいる人間のカード化」である。今回掲載した9枚は某集団の構成員たちを、Magicのフレーバーに置き換えてみたものだ。ある程度カードとしての現実的なバランスを意識しつつ、なるべく個性が出せるように工夫するのが楽しい。また、以前こういう企画をやったときにはカード名がそのまんま「田中」とか「鈴木」みたいな表記だったが、今回はせっかくなのでそれっぽいカード名も意識して付けてみた(中二病が過ぎる気もするが)。一体どれが誰なのか分かるだろうか。ちなみに、前回話したときから、カードに若干の調整が入っている。これは、「流石にチート過ぎる」と思った部分をいじったり、もう少しフレーバーを足してみたいと思ったため。これ、調子に乗るとどんどん新しいカードを作りたくなるから困るんだよな。


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 ダイオウイカ強すぎワロタ第5話。ちょうど今更ながら録画していたNHKのダイオウイカ特番見た直後だったから衝撃もひとしおですわ。海底鬼岩城ってフィクションじゃなかったんだなぁ。

 今回も監督コンテ回。流石に贔屓が過ぎる気がするが、やっぱり監督コンテ回はどこか締まった印象になる気がする。今回も、序盤の戦争が云々言ってるおおざっぱなところでシナリオラインの切れ切れ感には辟易するのだが、それでも魔王と女騎士の対話シーン、そしてクライマックスとなる魔王と勇者の痴話喧嘩からの仲直りのシーンなど、画に動きが少なくなって間合いの取り方が大変そうなところになればなるほど、演出の細やかさが見えてくるようである。やっぱりエロさを求める方向性でこそ真価が発揮されるんだろうなぁ。でもまぁ、今回はダイオウイカのシーンなんかも大きさが見て取れて面白いシーンだったし、全体的に画面の完成度は高かったんじゃなかろうか。

 シナリオについては、もうこの際とやかく言うこともないだろう。個々の要素としては言いたいこと、やりたいことは分かるのだが、流石に浅薄な部分が目立つ気がするし、ひょっとしたら原作ではある程度しっかり作っているかもしれなくとも、アニメ脚本としてはばさばさと飛びすぎである。今回ならば王国遠征軍が完敗する展開なんかがあまりに馬鹿馬鹿しすぎるし、大切な魔王と女騎士の和解のシーンも、本来ならばもっとたっぷりと尺を取って見せたいところ。時間的な制約のせいで非常にあっさりと「やらなきゃいけないこと」だけを描いてしまっているので、非常に勿体ない。おそらくAパート終わりの「花を愛でる」シーンなんかでそれなりの伏線を張っているのだろうが、ちょっと急ぎすぎていて今ひとつ効果が出ていないのである。他にも、メイド姉妹が魔王とメイド長にプレゼントを贈るシーンとか、もっと事前に彼女たちの絡みを描写してからゆっくりやった方が意義深くなっただろう。実際のところ、1年もの間家事手伝いに従事していたはずなのにメイド姉妹がなんだかよそよそしく見えてちょっと不思議だった。流石に1年も働いていてメイド妹がメイド長を「めがねのおねーちゃん」っていうのはどうなんだろうと思うよ。

 しかしまぁ、そうしたシナリオの諸々を気にしなければ、やはり見ていて楽しい作品である。毎回書いていることだが、今回は特に背景美術の見事さが惚れ惚れする出来である。廃墟の瓦礫の様子なんかが本当に良い味を出している。最近はCG多用でビビッドに線が出る背景が多く、細かさこそが正義みたいな風潮があるが、こういういかにもファンタジー路線で「絵」として見応えがあるのもアニメで見ると良いものだ。なんでこんなに惹かれるのかしら、と思って今回は眺めながら少し考えていたのだが、背景美術の遠近の付け方が上手いのかもしれない。そこに本来なら浮いてしまうようなキャラを乗せるあんばいもいい感じだ。スタッフを見ると今回も三文字作画のはずなんだけどね、そんなことは全く感じさせない仕事でしたよ。海外の進歩もバカにならないのか、それともアームスで使っている外注業者が優秀なのか。なんにせよ見事なお仕事でした。

 あとはまぁ、クライマックスからの魔王と勇者のいちゃいちゃかな。今回はその前に登場した女騎士のアップが多くて「あ、そばかす可愛い」とか思ったものだが、やはり魔王の破壊力は1つ上を行く。ベッドの上で筋トレしてる魔王とか、何とも間抜けでたまらない愛らしさである。努力の上で成り立っている駄肉とか、素晴らしいじゃないですか。あそこまでされたらどう考えてもあの晩は二人して同じ布団にしけ込むエンディングしか想像出来ないのだが、信じられないことに勇者はそのまま外出してしまったらしい。なんということだ。なんだろう、「シンバシノミコ」みたいに童貞失うと勇者の権利も剥奪されてしまうのかな。恐ろしい世界である。


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○「ドキドキ!プリキュア」 5

 さて始まりました、新しい世界のプリキュア。シリーズもめでたく10年目を迎え、今回は記念すべきプリキュアディケイドとなるわけだ。まぁ、クロスオーバーは劇場版で散々やってるから様々なプリキュア世界を巡る展開にはならないみたいだけど。鳴滝さんが「おのれキュアハート!」と叫ぶシーンが見られないのは残念である。

 さて、流れとしては「スマプリの後のプリキュア」という枠なわけだが、スマプリはなんやかんやで無難な幕引きを迎えた作品であるから、この作品もそこまで肩肘張らずに、無難な離陸を果たすことができたのではなかろうか。ハトプリ後のスイートがちょっと大変そうだったのに比べると、こちらはそういう意味でのハードルはそこまで高くない。キャラクターデザインについてはややスマートなデザインになっているがそこまで劇的な変化では無いし、個人的にはイラストで見せられた時よりも動画の方が自然な印象で、思いの外見やすかった。ビビッドカラーが強めだったスマプリの世界観よりはいくらか落ち着いた配色になっており、高層建築でもちゃんと手描きの背景として出てくるあたり、いかにも東映作品らしくて安心出来る。バトルシーンにしてもしっかりと肉体派アクションの体重が乗った動きが確立しているし、新しいプリキュアブランドの始まりとしては文句のない立ち上がりになったのではなかろうか。あとはキャラクターの配置、脚本の構成なんかになるわけだが……まぁ、こればっかりは1話目を見て分かることじゃないですからな。どうせ1年の長丁場、ゆっくりと付き合っていきたいものである。

 さて、やはり今作で一番気になっているのは、キャストである。何しろあの生天目仁美がここにきてメインプリキュアとして起用されたのだ。決定した時に号泣したなんて話も語られているわけだが、ここまでのキャリアを積み重ね、ついにたどり着いた大役に、ファンとしても感無量である。メジャーデビュー直後から追いかけていた身としてはこれから毎週ナバの声を聞くことになるというだけでも喜ばしい話であるが、最近では珍しくなった割と可愛いめの声っていうのも面白いところ。メインプリキュアなのに設定上は優等生っていうのもナバのキャラクターを考えると割としっくり来るところだし、今後も色々と面白い話が聞けそうで楽しみである。サブには寿美奈子、渕上舞と配置され、これら全てが「お利口なプリキュア」であるというのもなかなか興味深い。一体どんなグループを作り上げていくのか、今後のナバのカリスマに期待したい。個人的にはキュアソード担当の宮本佳那子だけがちょっと不安なのだが、まぁ、1年間の仕事だし、馴染んでいくといいな。

 その他だと、まず敵幹部のダブル田中に笑いが必至。海賊王がこんなところで自己中なことしてて良い子のみんなは大丈夫なのかと思うのだが、これはこれで楽しいから良し。実は田中真弓が悪役に配置されてるのってすごく珍しいキャスティングなんだよね。あとは妖精軍団のキャストだと、西原久美子がすごく久しぶり。「そっち系」声優で回り持ちしていた妖精枠が、ようやく回ってきたなぁ、という感じ。さらに初回から名前入りで登場した男の子キャラの二階堂君がシーザーだったりするのもちょっと面白い。モブ役で種﨑敦美の名前が出てきたのもチェックだ。最近の若手の中でも、注目したい名前である。このモブ役から次に繋がる仕事が出来るといいなぁ。

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 おっ、アモさんキャラ立ってるやん! 第43話。ここまでやりたい放題だと逆に好感が持てる不思議。同じクズでもどこぞの死体好きとはちょっと訳が違うよな。やっぱり、普通に考えたら最後の宮の守護者っていうだけで充分おいしいポジションである。

 前回の予告から、アモールさんは青銅5人をまとめて相手することは確定しており、その対戦方法は「マルス四天王」を呼び起こしての集団バトル、というところまで決定事項だと思われていたのだが、想像以上にマルス四天王の扱いはぞんざいである。そりゃま、今更新キャラが出てきて自己主張されても困るが、先の戦で星矢たちを苦しめたという強キャラのはずが、完全にステージトラップ扱いというのもなんだか寂しいもんである。毎度お馴染みオープニングのキャストロールによるネタバレコーナーでは、四天王とおぼしキャストが3人しか表示されず、「あれ? 4、天王?」と首を捻ったのだが、単に「一人無口な奴がいる」だけだった。いや、他の3人にしたって「ウガー」とか「グオー」しか言っていないからキャスト必要無かった気もしますけども。ちなみにしゃべらなかったのは弓矢使ってるおねーちゃんです。もう、個体の識別とか出来ないからそこは無視で。

 さて、そんな軍神覚醒で自分の手を汚さないアモールさんだが、第一目標はとにかく姉のメディアさんのご希望に添うために光牙の闇小宇宙を目覚めさせること。正確に言うと「自らの意志で闇を選択させること」。エロ漫画なんかでは鉄板のシチュエーションだが、「その状態は我々が無理強いしたんじゃなくて、お前さんが自らの意志で選び取ったものなんだぜ」ということによって抵抗出来なくするという作戦である。そのために超便利な束縛技「アレステッド・ジャッジメント」を使って光牙のみを分断。更に多彩な水芸でユナも隔離し、残り3人、野郎の雑魚には興味が無いので軍神に任せるというスタンス。「アレステッド・ジャッジメント」は「どれだけ光の小宇宙を燃やしても外れないけど、闇ならすぐ解けるよ」という、このシチュエーションのためだけに開発されたような技である。どう見ても拘束している楔は闇属性で作られているようにしか見えないので、普通に考えたら相反する光属性の方が解除しやすいと思うのだが、まぁ、ワンピースでいうところの海楼石みたいなもんだと思えば、ちょっと納得出来る……かな? でもさ、「闇の小宇宙を燃やさなきゃ絶対解除出来ない拘束技」って、他の聖闘士相手だったら無敵じゃんね。ひょっとしてミケーネさんもこれに捕まってやられてしまったんだろうか。

 「光牙は条件付き拘束」「野郎3人は雑魚に任せてオート戦闘」、ここまでは何となく予想出来ていたから問題無いのだが、アモールさんの素晴らしいところは、残ったユナで散々遊びつくしたところであろう。普通に考えたら「四天王」を復活させたんだからその相手を4人でさせるのが少年漫画の礼儀だと思うのだが、そこは敢えて3対4のハンデマッチに持ち込み、残ったユナで暇つぶしをしながら解説してくれる。自分とユナだけを「観客」というポジションにおいて視聴者へのサービスを忘れない精神が素晴らしい。何とか暴れようとするユナをまさに指先1つでちょちょいといなし、そのおみ足を鑑賞、品評したり、2人でカウチに座って演劇観戦に興じたり、実に趣味がいい。「まずは私をたたせて下さい」(意味深)とかいう台詞も周到だし、脳天貫いて自由を奪う技なんかは他の聖闘士だったら名前つきの大技として持っていてもおかしくないレベル。女の子の自由を奪ってレイプ目にするとか、もう薄い本のために頑張ってくれているとしか思えない。それにしても、水の壁で分断する「サイレント・ウォーター」、闇小宇宙で束縛する「アレステッド・ジャッジメント」、そして幻魔拳ばりの感覚強奪と、やたら拘束技ばかりに長けた変態さんだ。

 1話目では余裕しか見せず、オリジナル技が豊富で青銅を手玉に取り、まだまだ底が見えない圧倒的な強さを持っている。ここに来て、頭がおかしいとはいえ実に素晴らしい黄金聖闘士っぷりではないか。この人、本気で殺る気だったら光牙たち瞬殺することも出来たんだろうなぁ。フドウ、イオニアと転々としてきた「黄金最強」の座であるが、最終的にはこの人の手に渡ることになるのかしら。メディアさんも良い弟を持ったものだなぁ。ただ、メディアさんは光牙の闇堕ち要求の動機を「より完璧なマルスの支配のため」と説明していたが、まぁ、どう考えても嘘っぱちですよね。アモールさんも姉君の性格は知っているから単純に信用して動いてるわけでもないんだろうけど、この姉弟の関係性もちょっと面白そうではあるな。

 ここまで青銅がコケにされたら、流石に次回からは光牙に頑張ってもらわないといけない。ただ、イオニアさんが人生を賭けてまでして蘇らせた光牙の光信奉が、わずか一週で闇にひっくり返っちゃったのはなんとも情けない話ではある。でも、別に闇でも問題無いと思うんだけどね。「闇=悪」っていう決まり事があるわけでもないと思うし。まぁ、今回のアモールさんの発言を聞いてると無条件で「闇はアカンもんやで」っていう文脈もあるんだろうけども。光牙は闇と光をスイッチ出来るのが強みなんだから、「拘束を解くときはとりあえず闇の力を使う。それはそれとして戦う時は光で」みたいな心づもりでは駄目なんだろうか。うまく使えばメドローアみたいな極大小宇宙が作れたりするかもしれないし。そもそもアモールさんは自由に水と闇を使い分けてるんだから、黄金レベルに到達しようとすれば使い分けくらいは教養科目になるんじゃないかしら。

 次回もレッツ石田彰。石田ボイスで英霊を復活させてるけど、見た目は金ぴかってのがややこしい。アーチャー(の中の人)は割と下の宮にいましたけどね。ランサー(の中の人)と龍之介(の中の人)の対決とか、ある意味ドリームマッチではあるよな。


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