最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
実は「京まふ」で売っていた限定版前売り券を衝動買いしていたので、見ることは決まっていた作品。学園祭周りのために訪れた遠方で、「そういや別に観光する元気もないんだし、いっそここで映画館に足伸ばして封切り日に見ちゃえばよくね?」ということを思いついた。なかなかあり得ない観光計画である。でもさ、地元でも放映してる映画館まで足伸ばすのが結構めんどくさいんですよ。それならどうせ歩き回っている時についでに抑えた方がいいかなー、と思って。今回は後編の公開もあるのであんまりのんびり見てらんないしね。
(一応ネタバレ? あるかも。まぁ、無いかも) というわけで、前編である。総集編だというのは聞き及んでいたし、別に高い金を払ってまで見なくてもいいのかな、とは思っていたのだが、前売り券買っちゃったなら行かなきゃ損だ。「まどマギ」は本放送時はそれなりに熱心な視聴者だったし(各回の番組感想参照)、あれ以来ほとんど再視聴もしていないので、改めて作られた総集編を見たらどんなもんだろう、という興味もあった。 「前編」はおよそ8話までの内容をカバーしており、映像についても、地上波版のものをそのまま使っている部分もあるし、ちょっと映像をなおした部分もあるし、完全に描き下ろした部分もたくさんある。編集はなかなか悪くない出来で、この1本を見るだけでも、それなりに「まどマギ」の内容、そして良さを理解することは可能だろう。特に8話までの内容ということでとにかく直滑降に鬱へ転がり落ちていく展開が分かりやすく、密度は恐ろしく濃いのだが、あまり展開で迷うようなことも無いはずだ。1話ずつゆっくり観ていた時の次第に降り積もっていくような重苦しさもなかなかだったが、約2時間にまとめられて畳みかけるような展開もかなりのものだ。まぁ、地上波版も一気に観たらこういうことになるんだろうけども。 とはいえ、結局「総集編」なのであまり大きく拾うべきポイントは無い。メインプロットが変わっているわけではないのだから、地上波版を観たときと同じ視点で、同じような部分を楽しめばいい。特に圧縮された中身だとテーマ性が浮き彫りになるので、個々の魔法少女が持つイデオロギーの部分はかなりはっきりしていて見やすくなっているのではなかろうか。短命だったマミさんの更なる幸薄さも見逃せない。 そう、タイトルこそ「まどかマギカ」であるが、8話までの内容ということで、当然まどかは一度たりとも変身しない(地上波版冒頭にあった契約シーンなども劇場版には無い)。一応彼女(の中の人)が描いた魔法少女デザインに片鱗だけは確認出来るわけだが、まどかが「魔法」に触れているのなんてせいぜいその部分だけ。また、徹頭徹尾「傍観者」である彼女はシナリオ面においても大きな役割を果たすことはないので、もし知らない人が見たら「まどか☆マギカ」というタイトルは詐欺である。逆に言えば、この映画は「魔法少女マミ」であり「魔法少女サヤカ」であるということだ。 マミさんに関しては、中の人が要望していた「もっと別な、素敵な死に方がしたい」という願いはまだ聞き届けられていない(新規版に期待だ)。ただ、代わりに死亡時の描写が地上波版に比べて随分あっさりした。代わりに、変身シーンがものすごく贅沢に追加されたり、生前にまどかと友情を育んで「1人じゃない」ことを堪能するシーンが多く盛り込まれたりと、「幸せになりつつあった巴マミ」の要素が大きく取り上げられている。これはマミさんに対する罪滅ぼしのつもりだったのか、それとも、逆に死ぬことの喪失感を増すためだったのか。一応、前者であるようには感じられたのだけど、はたしてどうだったのだろうか。ちなみに、「ベテラン」と呼ばれてまどか達からは本当に雲の上の存在のように見られているせいか、ほむらとの衝突もなんだか激しさを増しており、ただでさえ調子乗りに見えたのによりふんだんに死亡フラグをばらまいてくれているのは愛嬌である。 そして、そんなマミさんの勇姿も立派なはずなのだが、残念ながら作品視聴後にはその姿は霞んでしまう。なにせ、2時間のうち後半すべてがさやかのために裂かれたパートだからだ。やはり、一気に見た時のさやかの顛末の救いの無さは圧巻だ。時間がないおかげで上条君が本当にひどい奴に見えてしまい、そんな男に振り回されるさやかちゃんも大変である。「奇跡も魔法も」のくだりがあっという間に過ぎ去り、ものの10分もしないうちに恭介に裏切られ、高速召喚された仁美さんにかっぱらわれるジェットコースターっぷりは、下手したらコントに見えるレベル。そりゃ魔女化もするわ、という恐ろしいまでの説得力だ。 しかし、そんなドタバタも、杏子のキャラクターがビビッと立っているおかげで、「利他」「利己」の対比が鮮やかになり、上手い具合に悲劇として仕上がっている。このあたりの配分は本当に脚本が上手いところだと思うのだが、地上波版でもすんなりといった「敵から味方へ」という心情の変化が不自然でなく、杏子がちゃんと短時間で「格好良い奴」になるのである。このあたりの仕事は、多分地上波版以上の仕上がりになっていると思う。個人的には、最後に廃ビルでさやかがほむらに脅されて、そこを杏子が救出しにくるシーンがカットされたのはちょっと残念だったけど。あれが無いと後編での杏子の「ひとりぼっちは」がちょと弱くなっちゃうんだよな。まぁ、尺の都合で仕方ない部分ではあるのだが。その分、救いの無さは水増しされており、さやかが激昂してまどかを怒鳴りつけるシーンは新規で描き直され、最後の一幕であるあの電車のシーンもライティングがいじられてより凄惨さが増している。さやかの「堕ちる」部分だけは、何故かやたら盛り込まれていて不憫さに磨きがかかっているのである。ひどい采配だ。 そして、そんな鬱のどん底から「Magia」に繋ぐエンディングのエグさったら。劇場だからサラウンド音源、大音響の「Magia」に、あのアニメエンディングとほぼ同じおどろおどろしい映像、しかもスタッフロールが長いからフルコーラス。もう、あの「Magia」が聴けただけでも劇場に行った甲斐があるというものだ。そういえばオープニングは描き下ろし映像で新曲でしたね。地上波版の時に比べると映像の種類が減っていたが、徹底的にまどほむでキマシしてくれているのでまどほむ派歓喜のフィルムとなっている。必見。「コネクト」が流れないのはなんだか物足りない気もしてしまうが、まぁ、10話のために取っておいてるんじゃないかな。一応杏子がDDRで踊ってるときに流れてましたけど。 結論:大スクリーンでイヌカレーは死ぬほど怖い。 以上です。 PR
念願の、本当に念願のイベントがようやく訪れた。今回の記事はいつもに増して恥ずかしいことも平気で書けそうなものになっているので、お読みになる方はそのあたりを覚悟してから読むようにして下さい。
私が声優ファンとなったのはおよそ2000年前後のこと。きっかけとなるのは「開闢の祖」である桑島法子なのだが、その病巣を順調に悪化させてくれたのがいくつかの声優ラジオ。順番からいったら「スパラジ」の方が早かったので荒鷲先生の影響もさることながら、未だ私の中では至高のラジオとして君臨し続ける「ぽぽらじ」によって、この流れは決定的なものとなった。考えてキレのいいボケをとばす浅野真澄、そしてボケる暇が無くて突っ込むしかない珍しい状態の桃井はるこの2人と対峙したのが、後に「ラジオの女王」の異名を持つことになる大原さやかである。 その類い希なるやらかしてる感と、容姿や声とのギャップにメロメロになったファンも多いだろう。かくいう私もそんな1人で、その頃から「私の一番好きな声優」の欄には、常に「始原の名」と「至高の名」が刻まれ続けている。この2人が、生年月日にしてわずか6日しか違わないというのも何とも縁深いものである。 さて、そんな至高の存在、言ってしまえば私にとっては神にも近い存在である大原さやか様(以下さぁや)が、単独でトークショーをやるというのだから黙っちゃいられない。前日のドラフトも早めに切り上げて、一路関東へ。開催地は昨年もお世話になった慶應義塾大学理工学部、矢上キャンパスである。この地の、収容人数が200人程度の大教室に、我々ファンが結集した。ご本人は「人が来てくれて良かった」と宣っていたが、そりゃ集まるわ。駅のホームアナウンスに始まり、各種携帯電話や百貨店館内放送、はてはgoogleの翻訳音声までもを任された「日本を代表する声」に、人が集まらないはずがない。しかも面白かったのは、今回集まった面々は、いつものお友達(年齢層やタイプなどで大体同族と分かる面々)に加えて、頭に白いものが混じった年配の方々もかなり多く見受けられた。一体、さぁや旋風はどのような層を相手に巻き起こっているのであろうか。また、普段のイベントではまず見られない「年配のご婦人」も何人かおり、普段見慣れた「声優イベント」とはちょっと違う、不思議な空気があった。 とはいえ、一度イベントが始まってしまえばそんな不思議な感覚も一切無くなる。そりゃそうだ、会場に集まっている人間はみな同じものを見るために、聞くために集まっているのだ。ひとたび主役が現れれば、そこに迷いが生まれるはずもない。一糸乱れぬ喝采の中登場したさぁやであったが、わずかに数秒で、会場の空気を全て持っていった。これまで幾度となく写真や映像で見ているその姿を、初めて生で見る。しかも、今回はくじ運が良くて座席は前から4〜5列目といったところ。言ってしまえば目と鼻の先に、「神」と敬うその人がいるのである。なんか、入場直後から泣きそうになった。マジで、自然に敬服した。もう、AKBの卒業なんちゃらで号泣してるおっさんとかを馬鹿にしたりしません。人間、感極まるポイントってのはそれぞれなんです。 イベントの内容は、割とスタンダードな「学祭イベント」であるが、やはり主役の性質に合わせてか、アニメ中心というよりもナレーションなどを交えたものになっていた。キャラになって様々なアナウンスに挑戦してみるコーナーや、毎度お馴染み質問コーナー。名言「COOK DO!」が飛び出し、会場は爆笑の渦に包まれた。人妻になって割と日が経つというのに、お料理の方は相変わらずのようである。まぁ、さやカレーから劇的にレベルアップするかと言われると不安は大きいが……いやいや、そんなこたぁ無いよね。川澄綾子のお力さえあれば、料理なんてあっという間に上達しますよ。本人もキャラ造りのためにああいうネタを振ってるんですよ。……多分。 続いてこちらもお馴染み、お悩み相談コーナー(別名、煩悩罵倒コーナー)、そして「人生初」になるらしい、客前での朗読イベント。この日は何故か怪談話を朗読するという、ご本人の性質を考えるとなんとも酷な内容だったのだが、驚いたことに、客前でのアフレコなどではない「朗読」にチャレンジしたのは今回が初だったというのだ。これは会場も皆驚いた。ここまで「朗読向き」の役者が、今までそういった機会を持っていなかったというのは本当に意外である。折角の機会の大きな損失。出来ることなら今後はこういうイベントで積極的にやってもらいたいと思う。 そして、ラストはお約束のプレゼントコーナー。大体の場合にはサイン色紙やグッズが数個抽選で配られるのがセオリーだが、今回はそれに加えて、なんと生台本(サイン、当選者名前入り!)という垂涎のお宝が3つも繰り出された。「夏雪ランデブー」の3話、11話、そして「TARI TARI」でまふゆさんが一番しゃべった6話。もう、これは家宝になるレベル。「○してでも奪い取る」レベル。必死に念を送るも、まぁ、当たらないことくらい知ってるのさ。当選した方々、おめでとうございます。いつでも僕にくれていいんだからねっ!(ちなみにググったら一発で当選した人のブログがヒットした。ウラヤマシス) という感じでイベントはつつがなく(巻き気味で)終了しました。こうして文字に起こしてみると(あんまりイベント中にメモとか取らないんで細かい部分まで覚えてないから)フツーの展開に見えるかもしれないが、まぁ、その場に居てご覧なさい。すげぇから。毎回声優イベントにいくと「発声、声量がまず凄い」というのに驚くが、この人は本当に「ラジオの女王」なんですよ。今回は一緒にイベントを回している主催者の学生さんもなかなかいいキャラだったこともあるかもしれないが、とにかく会話のテンポに一切の空きが出来ない。自由奔放なトークながら、しっかり場を回し、湧かし、繋いでいく。最近ラジオがあまり聴けていなかったのでとても懐かしく感じたが、「あぁ、そういえばこの空気に惚れたんだなぁ」ということを再認識しました。さぁやのしゃべりは、本当に見事です。そして、それに一切作りの空気が無いのが凄いんです。若手なんかだと特に「頑張ってイベントを回しているな」ということを感じることがあるわけだが、「頑張っているな」と感じさせるのではまだまだ二流ということ。それを感じさせず、ありのままの空気で笑いっぱなし、感心しっぱなしの1時間を作れるのが真のイベンター、真のラジオパーソナリティ。この人の場合は確実に天然だが、それだけに、真似できない芸になっているのである。 「現人神に逢う」という、人生の目標の1つは無事に達成された。しかし、一度見てしまったからには、もう、早く次が欲しくなって仕方がない。素晴らしいイベントを本当にありがとう。そしてこれからも、一生涯の大原さやかでいてくれることを。
10月5日 ドラフト模様(RTR×3)
ピック順 【Alessi】→【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→ 今年もやって参りました。年に1度のお楽しみであるセット更新である。まぁ、最近はラージエキスパンションが増えてしまったせいであんまりお得感はなくなってしまったかもしれないが、突然全てのパックから出てくるカードの価値が分からなくなるカオスぶりはなかなかのもの。そして、今ひとつコンセプトが分からず微妙な評価だったアヴァシン環境に比べて、今回は個々のギルドがはっきりと個性を示すあのラヴニカ世界だ。きっと面白いリミテッド環境が待っているのだろう。待っているに違いない。事前のリストチェックで「やたらクリーチャーが地味」とか思った気もするけど、多色環境なら何とかなる。なんとかしてくれ。ちなみに今回は諸事情により1人少ない気がするが、多分来週からは6人に戻っているって、おっちゃんは信じてる。
○「神様はじめました」 5
今期は少女漫画関係もなかなか充実しているが、そんな中から期待の一本がこれ。なにせ、久しぶりの大地丙太郎監督作である。調べて見たら、地上波長編では2006年の「僕らがいた」以来なので6年ぶりなのだ。まぁ、諸々のチャンネルで「ギャグマンガ日和」とかしょっちゅう見るし、つい最近までアニマックスで「十兵衛ちゃん」をやっていたからあんまり懐かしいって感じもしないんだけどさ。 お話の方はタイトルから想像がつく感じのもので、設定としては「会長はメイド様」とか「スキップ・ビート」なんかを思い出す。家庭があまり恵まれていないそれなりに芯の強そうな女性主人公が、男に引っかけられて面倒ごとをを背負い込んで戦っていくパターン(まぁ、こんな大きなくくり方したら大体引っかかりそうな気もするが)。石田彰ボイスの神様を信じてしまうという誰が見てもアウトなフラグを立ててしまった主人公の奈々生が、一夜明けて気付けば土地神様である。「神様」っていうキーワードだと「かみちゅ」とか「猫神やおよろず」とかもイメージさせるね。神道の道具立てって古めかしいけどありがたみがあるし、色んな妖怪などのファクターに繋げやすいから、割と使われてるテーマなのかも。 1話目の印象は、予想通りというか、予想以上にテンポが早いということ。会話の息継ぎすら切って切って嵐のようにカットを割っていくのはいかにも大地監督らしい見せ方で、奈々生の身に起こった信じられないサプライズが次々に繰り出されるこの世ならざるものによって組み上げられていく。最初のナレーションにはじまり、2人の小坊主の煽りなどでスピーディーに繋がっていくシーンを見ていると、よくもまぁこれだけのものを描いて回せるもんだと感心する。この速度が維持出来るのは桜井弘明とか、最近だと水島努くらいのもんじゃなかろうか。普通に考えたらおよそ思考が追いつかないレベルのスピードなのだが、話が分かりやすいこともあり、とんとん拍子で詰まれていく話のメリハリを見ているだけでも楽しいと思えるのは流石。相変わらず画面は可愛らしいし、久しぶりにこの好き放題の大地ワールドを堪能出来そうである。少女漫画って普段あまり接しない媒体なので、どんだけベタでもまだ飽きが来にくいから助かりますわ。 情報の速さ、濃さという点でいうと、ほぼ全ての歌詞が画面上に織り込まれたOPも割とお気に入り。こういう遊び方もいかにも、っていう感じがするし。キャストにもナレーションに久しぶりの山崎バニラを起用していたり、本当に各方面から愉快な演出が多いのである。そんな中、主人公の大役を任されたのは、ピンでメインって実は初めて(?)な三森すずこ。奈々生はほぼ彼女の地声と同じくらいのやや低めのトーンだが、キャストにも難行をふっかけるであろう本作で、更にもう一歩上にいけるかどうか。
○「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」 4
この中に一人、妹がいるよ。これがハーレムアニメだっ! という筋を通しまくり、結果的にその筋だけが残っているという恐ろしい作品。ここまでされると逆に驚くレベルで迷いを断ち切った、ある意味現代アニメの粋と言っても間違いでは無い気がするが、そのこと自体が大きな間違いな気もする作品。 少し前までは必死に実の妹を探していたラノベ世界だが、今回は冒頭から嫌というほど妹である。誰がどう見ても妹、自他ともに認める妹。しかし、非常に残念な妹。「兄を溺愛している妹」という設定はこれまでいくつもあり、「おちんこ」なんてど直球だったし、言ってしまえば今期再放送が始まっている「俺妹」だって似たようなもんだろう。しかし、この作品は、そんな「飽き飽きしたぜ!」の声に対しても、「いやいや、もっと面白くなる新しい作品なんですって」というこすい売り方ではなく、「黙れ! ブラコン妹をそのまま使って何が悪い!」と開き直ってしまっている。これ、当然ラノベ原作なんだが、一体どういう層に売れているものなのだろうか。謎は深まるばかりである。 そして、このアニメは謎の一端を垣間見せる力がある。監督は川口敬一郎。SILVER LINKでは初仕事のはずだが、この人はとりあえずドタバタギャグをやるならはずしはしない。今作の場合も、おそらく自分が何をすべきなのか、充分に理解している。この1話の脚本、実はものすごいことになってるんですよ。何せ、まず妹と兄が何故今まで離ればなれだったのかが分からない。そして、何故今になって再会して2人暮らしをすることになったかも分からない。何故寮に住んでいるかも説明していないし、その寮に学園の生徒会メンバーが一気になだれ込んできた理由も謎だ。あらゆる謎は投げっぱなしで、とにかく「そこに妹がおり、その妹が兄を溺愛している」ことだけが分かる。1話で衝撃の事実を告白させた「おちんこ」とはエラい違いである。 もちろん、多分今回起こった諸々の事情説明は2話以降で行われることもあるのだろうが、とにかく1話目ではそうしたものを全てなげうって、ひたすら「兄は妹に迫られる」という事実と、「兄はそれをかわし続ける」という事実、更に「兄を狙うライバルが一つ屋根の下に大挙している」ということが分かり、それは全て「妹の偏愛」に収束する。姫子という妹ヒロインさえ全力で描ければ、それでいいという1話目なのだ。これ以上ないくらいの決意表明、これ以上無いくらいの内容説明ではないか。Aパートなんて延々自宅で兄妹がどうでもいいことしゃべってただけだもの。えらいこっちゃ。 しかし、それでも何となく見てしまうのが悔しい。別に川口監督が特別上手いとも思わないのだが、とにかく「振り切ってしまっている」ので、その勢いに負けた形だ。キャラクターデザインも色々と諦めたり挑戦したり、潔い造形を徹底させており、風呂シーンの人体としてはおかしすぎるムチムチ感はどうして良いのか分からないレベル。エロい……のか? そもそも妹キャラにあのムチムチきょぬー感が求められているものか。まぁ、他のキャラも色々分かんないけどさ。一番分からないのは生徒会長かな。あいつ、絶対人望無いだろ。どう考えても叩かれる以外の選択肢がなさそうな駄目テンプレキャラしか寄り集まってないのに、そのことにすら一切説明を要さず、色に狂ったかのような熱烈アプローチに理由付けをしない時点で、我々は考えることすら許されていない。「このキャラ、とりあえず見とけ」とぶん投げられただけだ。ひどい話だ。川口さん、あんた男だよ。そして、多分これ書いてる原作者も救いようが無いくらいに男だよ。 さぁ、2話目以降を楽しむことが出来るかな? 出来なくても特に悔しくないぞ?! ちなみにメインヒロインである秋子役は、新人さんである。「なんかアカンな」と思って聞いていたのだが、なんとなんと、まだ14歳だと。あかんやろ、流石に義務教育終わってない人間にあんな役やらせるのはどうかと思うぞ。中学生だと思って聞けば、実は案外上手いのでは、という気もする。回りを取り囲むのはキタエリ、下田、茅原という面々で、主人公役はいつの間にか自然に業界に溶け込んだ逢坂良太だ。うーん、これでいいとは思うんだが、まずもってキャラがどうなのかも分からないからOKというのも躊躇われる……なんやねんこれ。
「恋と選挙とチョコレート」 4→4
今期の評価もまもなく終わり(あと一本残ってる)、ようやく幕を閉じたこの作品だが、点数に反映しにくかったが、決して嫌いな作品ではなかった。 1話時点では「分かりやすいハーレム」ってなことで、大量のヒロイン勢が自動生成されてボコボコと出てくるのには辟易したものだが、いざストーリーが回り始めると、その中でメインとして機能する女の子の数は思ったよりも少ない。途中ですったもんだはあったがメインヒロインが千里であることはあまり迷わずにすんだし、タイトルの通りに選挙のお話なので、その対抗である皐月、あとはせいぜい美冬がちょこっと粉かけたくらいだろうか。いわゆる鈍感系の鬱陶しい主人公というわけではなく、選挙戦のごたごたのうちに皐月との関係性を作っただけなので、千里一本の姿勢が変わらずに見やすかったのは純粋にプラスだと思う。その上で、回りの賑やかし連中は裕樹に必要以上にちょっかいを出すこともなく、適宜エロ要員として絡んで来るだけだったので、思った以上にメインシナリオである選挙戦を見ることが出来た。 まぁ、ゆーてもそのメインシナリオは大したもんではなく、最後の最後に至って相手方が完全な力業で挑んで来たり、それを裕樹の根性演説で潰したり、序盤で必死に会長が票計算してくれてたのはなんだったんだよ、というような片付け方だったので、途中「割と生臭い選挙のノウハウとかを見て楽しめるのかも」と思ってた身としてはがっかりだったのだが、まぁ、しょせん生徒会長選挙なんだし、こんなもんと言ってしまえばそうなのかもしれない。釘宮部長、やり手とか言われてた割に作戦がおおざっぱ過ぎやった。無駄な設定といえば、むしろ気になったのは冒頭で出てきた裕樹の「何故か相手の顔が妙に見える設定」の方か。結局、あれってなんだったんだよ。何の意味もなかったよな。 曲がりなりにも1クールのあいだ「選挙で戦う」というどうなるか分からないテーマを貫き、それなりに山も作って一本のシナリオが出来上がったのは良かったと思うが、やはりエロゲシナリオとしての限界がどこかにあるのか、他のアニメと比べて面白いかと言われると流石にそうとは思えない、そのくらいのお話でした。途中で千里がぶっ壊れて「恐怖のチョコヤンデレ」になるくだりは割と好きだったんだけどね。ずっと袖握られたまんまで風呂とかトイレ行ったり。もう、あの関係性が成立してる時点で完全に両思いじゃんね。 というくらいの作品です。なかなか話の作りにくそうなテーマの割には、意外に画面に飽きが来るようなこともなかったし、作画面は終始安定していたので、そこは素直に良かったと言える点。これで女の子の顔にもう少し区別が付けやすければ良かったのだが。中の人については……エロゲキャストだとあんまり語るべきことがないなぁ。あ、儀武さんが良い仕事してるよ。
○「絶園のテンペスト」 5
「K」に続く「アニメイズム」枠の作品で、なんだかパッと見の印象が似ている。かたやオリジナル作品だが、こちらはガンガン系の連載作品であるらしい。正直、個人的には「ガンガン系のアニメ化」というだけで「なぁんだ」という気になってしまう傾向があり、あんまり気合い入れなくていいのかな、とか勝手に思ってしまう。決して馬鹿にしてるわけじゃなくて、自分のニーズとは違うだろう、という予測が立つからだ。 が、オープニングのスタッフロールを見てある程度はその姿勢を改めることを強いられた。なんと、ボンズ製作なのに監督が安藤真裕であると。個人的にはここ2作の印象しかなかったのでてっきりP.A.の人だと思っていたのだが、どうやら来歴を見るとボンズとも縁が深かったようだ。なるほど、それなら納得。ボンズもP.A.同様に映像品質には定評のあるスタジオであるから、そこでの安藤監督の采配に期待したいところである。 とは言っても、まぁ、1話目はやっぱり「K」と大した違いがあるわけでもなく、魔法だのなんだのといったファンタジー設定が登場し、なにかというと厭世的にため息をつく主人公なんかも登場する。俺様風味強めな魔法使いのおねーさんはみゆきちボイスである。まぁ、ここまでのところは「なるほどガンガンであるな」という感じ。1話目にしていきなりラストにサプライズを持ってくるなんていう心憎い構成はあったが、現時点では脚本部分にそこまでの期待を寄せるものでもないだろう。原作有りだし、天下の岡田麿里もそこまで悪さが出来るもんでもなかろうし(それでも面白くしてくれる期待があるのが彼女の偉いところだが)。 ただ、つかみ所が無いとは言っても、実は案外悪くないんじゃないか、とも思っている。「黒鉄病」というなんやら面倒な現象のせいで暗雲に包まれたこの世界、終始じっとりと沈み込むような空気で統一されているが、その割に画面が暗く落ち込むわけではなく、キャラクターデザインなどは非常に見やすくなっている。そして、安藤監督が気の利いている部分は、そうした中で、あまり強く押し出すわけでなく、画の中でもってシナリオの伝えるべき部分を「見せたり」「見せなかったり」するという押し引きを心得たコンテワーク。冒頭、主人公が三角コーナーにセロリを捨てるシーンなんかは、その前のシーンの母親からの手紙、そして画面の隅でこっそり捨てられるセロリの2つのツールを集めて初めて意味のあるカットであり、そこを読み取ることが自然に主人公の性格を読み解くヒントになっている。 他にも、主人公が不良に絡まれて殴られるシーンや、「エヴァンジェリンさん」に銃を突きつけられるシーンなど、バッと見せてしまえばそれなりのインパクトになるであろう動きの部分を、敢えて画面に乗せずに音響だけで表し、結果を伝えている。なんでそんなことをするんだろう、とちょっと首をかしげたのだが、その後、飛んできた真広がエヴァさんと思い切り格闘を繰り広げる段になって、「なるほど、この1話のクライマックスはここに持ってくるつもりだったのだな」と納得出来る。動かすことで見せる部分はあのワンシーンに集約させて、他のパートは極力温度を下げ、世界設定が伝達出来る土壌を整えていたわけである。 個人的に、やっぱりこういう心配りが好きなんですよね。「ただ原作にあるから描く」じゃなくて、1話1話、もしくはシリーズ構成を考えて、必要な部分に注力して描く。当たり前のことのはずなのだが、これがきちんと出来る人っていうのは、やっぱりそれだけで貴重だと思えるのだ。ボンズ製作なので今後どのような面子が作品を作っていくのかは分からないが、ちゃんと話の内容でも見られるものに仕上がることを期待したい。 中の人については、世界みゆきちフェスタの追加作品という立ち位置。その他、花澤・水樹と、1枚看板で客が呼べる名前ばかりが揃ってコテコテのキャスティング。メインとなる男性陣は、最近は安定してメインを張れている内山君に、豊永利行というコンビ。なんか豊永君は久しぶりな気がしたけど、フリットとかもやってたから別にそうでもなかった。最近は松岡・江口が一気にきたから、このあたりの層を忘れがちなだけかもしれない。
○「K」 5
史上もっともタイトルが短いアニメの1つ。「これとCでトップタイだな」と思ったら、そういや「X」ってのもあったな(あちらは脇に「エックス」って振り仮名があるけども)。つまり、現時点で「もっとも文字数の少ないアニメタイトル」はこの3作。画数で言うと「C」の1画を抜く手段は無いので、多分これが「史上もっとも画数の少ないアニメタイトル」でギネス入り。音節数だと「シー」と「ケー」が一緒なので、今後「ぬ」とか「ゆ」とかいうタイトルにアニメが出てくると抜かれる可能性もあるぞ。 すげぇどうでもいい話題から導入してみたのは、こちらの作品もなかなか1話目では判然としない部分が多いため。冒頭のチェイス&バトルシーンでは実に潔い「そっち系の設定」臭さが止まらず、「もうこの作品に『中二病でもバトルしたい!』とか『中二病でも近未来!』とかいうタイトル付けたらいいんじゃないかな」と思ったりした。だって「ダモクレスの剣」ですよ。まだ邪王真眼の方がオリジナルな分だけかっこよさそうだよ。「こりゃ設定もきつそうだし、キャスト的には腐ったご婦人向けかなぁ」とか思っていたのだが、学園パートに移って生徒会っ子ちゃんの声を聞いて視聴決定。仕方ないなホントに。 今作のスタッフはなかなか名前だけを見てもピンと来ないのであるが、制作のGoHandsは過去の作品だと「生徒会役員共」でのみ見たことがあるスタジオである。更に調べていくと、シリーズディレクターの金沢洪充氏は「役員共」の監督、更に今作の監督である鈴木信吾という名前も同作の原画作業に確認出来る。キャラクターデザインも「役員共」と同じ人……ということで、今作は「生徒会役員共」の続編である。なるほど、そう考えると生徒会っ子ちゃんのキャスティングにも納得がいくな! あの可愛らしい子が履いてなかったり脱がせたり隠語を声高に叫んだりするアニメだ。なるほど、見たい。 ただ、残念ながら1話目を見る限りではそうなってはおらず(そりゃそうじゃ)、やっぱり中二病バトルものである。1話を見る限りでは、バトル画面、というか世界設計の画面作りはかなりの努力が見られる。バトルシーンのぬるぬるっぷりは半端無く、とにかくオサレな構図、オサレな動き、労力もかかっているし、それが見栄えの良さにも繋がっているだろう。このままのクオリティの画面が維持出来るならば、それはそれで見る理由にはなる。ただ、正直なところ、こんだけオサレされたが、そこまで圧倒されたか、というとそうでもない部分もあるのだ。なんか、技術が先に立ちすぎて画面に乗ってこないというか……上手いこと言葉で説明しにくいのだが、「オサレだろ?」っていうアピールが強くて「何が見せたくてそういう描写をしているのか」が分かりにくい、とでもいうのだろうか。決して「見づらい」とか「うるさい」っていうわけでもないのだが、もう一歩、「何が見せたい」がほしいところなのだけれども。まぁ、こればっかりはキャラが浮ついてるっていうのも原因の1つとして考えられるかな。もう少し主要視点が固まって、各々のバトルスキルの依って立つところが見えてくれば、画面にも見応えが出てくると期待しよう。今回も、小野D侍が使った「なんか空間をひっつかんでぶっ飛ぶ技」のエフェクトは見たことが無いものだったので面白かったし。せっかくCG多用のデジタル気質画面なのだから、ああいう「事象が見える新しさ」みたいなものをもっと出してくれると楽しいんだけどね。 あと、世界設定が相変わらずチープなのも気になる点。「ギルティクラウン」なんかもひどかったんだが、「今の時代とちょっと違うくらいの近未来感」って、本当に自然さを出すのが難しい。いつも思うんだけど、なんでこの手の世界って場所だけとって邪魔な「お掃除ロボット」があんなに大量に闊歩してるんだろうね(学園都市しかり)。そんな技術導入よりも、まずはゴミを捨てられないようにする供給法や規律整備が先だと思うんだけど。あと、もう1つのお約束である「画面エフェクトが空中に浮かんで表示される端末」って、絶対にあと何年たっても実用化されないよね。あれ意味ないし。バーストリンカーならまだ分かるんだけど。 とまぁ、不満点はちょいちょいあるが、とにかく手間と金がかかってるな、というのは分かるスタートだったので、今後何が出てくるかは案外楽しみだったりする。せっかくの長所を活かせる作品作りに期待しましょう。 中の人については、「もうお前らアフレコ現場で顔合わせるの飽きただろ」っていう男性キャスト陣の既視感が売り。「また○○かよ!」のまるの中に好きな名前を入れて下さい。個人的には「また梶君かよ!」と思ったらいきなり撃たれて死んでてワロタ。こういう男性キャストが大挙する作品の場合、そのまんま「しろくまカフェ」に置換するとなごむ、という裏技がある。今作はラマさんとパンダ君とシロクマさんとオオカミさんとグリズリーさんあたりが出てる。あ、そういやペンギンさんがいない。珍しいな。女性キャストはとにかく生徒会っ子ちゃんがんばれ。エンドロールに小松未可子の名前があり、「あれ? みかこし出てたんか」と思ったら「ネコ」って。知らんがな。
○「新世界より」 4
最近では珍しく、(ラノベ以外の)小説原作のアニメらしい。原作は貴志祐介、当然わたしゃ未読。 1話目は、割とよくあることだが「よく分からん!」スタート。作者のことを考えると、多分ホラーとかサスペンス方向に進むことは分かる。実際に1話では「人が消えた」ということらしいので、この舞台となっている人の少ない寒村で、何か良からぬことが進行していく話なんだろう、っていうのは分かる。実際、終始画面は暗めに抑えられているし、何かがガンガン飛び回るなんてこともなく、ただジリジリと不可思議な世界を見せるための「説明」が展開されていく。非常に分かりやすい「怪異」の存在や事件の発端などは雰囲気だけでもつかめる部分なので問題無く、それだけだったら統率の取れたスタートだな、という程度の印象で終わりになるところなのだが、今作の場合、そのために用意された世界が一際謎めいているのがちょっと困ったところだ。 どうも時代設定が「はるか未来」となっているらしく、人間は呪力やら念動力やらの不可解な力を持っている。それを使いこなすために、教育システムも変わっているし、この世界に与えられた常識も全然違う。初見の印象は「神様ドォルズ」に出てきた空守村みたいな印象で、この世界だけは「常識」が通用しているのだが、見ている側はそれ自体が怪異にしか見えないという。「それだけのことじゃない」と思われるかもしれないが、このセッティングって結構面倒なのだ。世界全てが「この空間」になってしまうと、「客観視する目」が存在しないことになり、「どこまでが不思議じゃなくて、どこからが恐れの対象となるのか」というのが分からないと、制作者側が我々に何を伝えたいのかが判断出来ず、サスペンスになりえないのである。 そのあたりの手順がどうにも複雑になってしまったことが、この1話を見づらくさせてしまっている。1話で行わなければならない「説明」には「この世界はどのように出来ているのか」という要素が1つと、「その世界で何が異常であるのか」という要素が1つ。出来ることならば、これらの要素は分けて伝達してもらった方が助かったのだが、原作の進行もあるので、なかなかそう上手くもいかないのだろう。脚本構成の難しいところである。また、アニメーションとして見たときも、どうしても画面が地味になってしまうという点は今後の検討課題だろう。1話目から客を掴むような動きを見せろ、というのは実に傲慢な考え方であるし、そんな必要は無いと思うが、流石に1話の状態のままで淡々と進み続けるだけでは、「何でアニメにする必要があったの?」という声が出てくるのは仕方ないところ。今後、そうならないように、少しずつでも画面に盛り上がりが出ることを期待したい。 そして、最後にキャストも地味めなのが悩ましい。主人公役はまだ若手の種田梨沙という子。「TARITARIでいうところの上野さんの中の人」であるようだが、流石にそこまでカバーしきれていないのでピンとくるほどではない。特に拙さは感じられないが、だからといって印象に残るかと言われると、まだ判断は出来ない。今後の「ヒロイン」としての活躍が楽しみではあるか。その他のキャストも、全員演技を抑えめにしなきゃいけないこともあり、誰がどこかで出てくる、という感じはあまり無い。おかーさん役の伊藤美紀さんが1話目からちょっと飛ばしてんなー、っていうくらいか。どうも「寒村のミステリ」に縁が深い人だな。 |
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