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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ガリレイドンナ」 5→3

 今期最大のがっかり作品。まさかここまでのものになるとは思っていなかったが……本当に「何もない」作品だった。

 たとえるなら、企画会議の冒頭で提出される企画書が、そのままアニメになったような作品。「三姉妹が活躍します」「ガリレオの子孫です」「月のスケッチを探して世界各国を飛び回ります」「空賊や、世界的エネルギー企業の暗部と対決します」。なるほど、面白そうなアニメだ。プロモーションの時にはさぞかし盛り上がることだろう。で、肉付けは誰がやるの?

 先日知人と話していて、今作のがっかり感に関して「セイクリッドセブンに通じるものがある」と言われたのだが、言い得て妙である。あの作品も、様々な設定がばらまかれ、アイディアが出てきて、「なるほど、面白そう」と思ったが、結局その「思いつき」をばらまくだけで何もせずに去っていった。あのときは「え? これ1クールかい!!」と仰天したものである。本作についても全く同じで、どうやら風の噂では、企画段階で2クールだったものを、無理矢理1クールにねじ込むように指示が出たらしい。確かに、この企画で2クールなら何となくイメージはしやすそうだ。しかし、実際放送されたのはわずかに10話のみ。この中では、ガリレオの遺産の謎が描けるはずもないし、複雑に絡んだ人間模様も無理。あげく、3姉妹それぞれの活躍すらも描かれず、全話を通して「ヘイ! ほっちび恰好いい!」と賛美するだけのお話になってしまった。まー、星月が可愛いのは事実なので、それだけでいいと言えばいいのだが……いくらなんでも回りをぶん投げすぎである。

 「2クールものの残滓」として見れば、きっと途中で星月との交流も空しくミサイルに倒れた幼子カップルにも、きっともっと大切な物語があったのだろう。わざわざタイムスリップしてまで出向いた元祖ガリレオとの触れ合いも、多少なりとも自然なもので、もっと星月のメンタリティに影響をあたえる大きなイベントだったのかもしれない。しかし、全ては悲しきダイジェスト放送。これじゃドラマなんて描けるはずがない。誰1人として幸せになれない「お話の脱け殻」が残されただけだ。このような結果になったことについては、作り手側も様々な懊悩があったものと推察されるが、残念ながらノイタミナ枠にしては珍しく「駄作」と断じざるをえない。

 唯一救われる部分があったとすれば、それはやはりクリアに描かれた映像面である。別段特徴的なものというわけではないが、女の子が可愛く描けていたのは事実だし、豪華なキャストに彩られて、三姉妹の短い日常生活もそれなりに華やかではあった。日高里菜・大久保瑠美・真藤圭の安定感のある仕事ぶりは評価しても問題ないだろう。あと、金魚役の久野美咲。今期は「ログホライズン」でも活躍しているが、着実に脳髄を揺さぶる声質である。まだ役者としてのスキルを安定させるには時間がかかりそうだが、確実にニーズがある人材なのは間違いなさそうだ。ぎょぽーん。

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「アウトブレイクカンパニー」 5→5

 じわじわくる枠。「オタク要素+ファンタジー」というラノベ界隈ではすっかりお馴染みとなった組み合わせだが、ここまで開き直ってその要素だけをぶっ込まれると、なるほどこれはこれで新鮮であった。

 基本的にラノベってのはオタクの理想をどれだけハッピーにかなえてやるか、というところに勝負がかかっており、中二病要素が強いファンタジーやハーレムものが人気になるのは、多くの消費者がそれを求めているからだ。そんな中で新たな1つの狙い目として、「オタク文化が日の目を見る」という展開がある。普通ならばこれは「冴えないオタクがファンタジー世界で特別な力がもらえる」という形で表示され、たとえば「イクシオンサーガDT」なんかは分かりやすいサンプルだっただろう。オタクに都合の良い世界を作り、「俺たちだってきっと何かやれるんだ」という儚い夢を、ある意味とても残酷な形で叶えてくれる。

 この作品は、その路線を更に突き詰めたものである。異世界にいき、オタク文化に造詣が深いだけである意味「勇者」になれるのである。それだけでも何らかの欲求を満たしてくれていることになる。また、「オタク文化が他国を侵略するための武器になる」というのも、そうした文化が表に出ることを望んでいる人間からしたらご褒美になるわけで、「理想の個人」を越えて、「理想の世界」を体現するまでに至った設定の潔さは、ありそうで無かった、実に良い着眼点だった。もちろんそれだけではシナリオラインの説得力は万全とはいかないので、ある程度ギャグのベールで覆い隠す必要はあったが、そのくらいの「なんちゃって世界進出」の方が、肩の力を抜ける分だけ見やすかっただろう。まぁ、そのためにラストのシリアス展開がなあなあになってしまう温床にもなったのだが。ある程度「締め」のエピソードは欲しかったところだが、どうせだったらもっと日本政府を悪辣にして、派手な見せ場を1つ作って欲しかったもんだけどね。結局テンプレ以上の「お役所」で無かったのは描写力の限界か。

 結局、ダラダラと進行する物語なのでなかなか鮮烈な印象には残りにくいのだが、度を超えたパロディ要素の連打はこの作品の特権的なものであり、そこに力を入れた脚本構成はなかなか面白かった。個人的興味はやっぱり中の人いじりに向いており、メインキャストたちの代表作って一体何がカウントされるんだろうな、なんてのをニヤニヤしながら見守っていた。うん、やっぱり渕上舞はキュアロゼッタを使うしかないよな。そして、面白かったのは内田真礼の執拗な「ガッチャ!」推し。真礼ならもっと色々あるはずなんだけどね、使いやすいのがそのあたりになるのかな。他にも花江君、三森といった面々が作品の垣根を越えた(?!)コラボレーションで引き笑いみたいな妙な笑いを提供してくれていたのは、メタ要素で笑いを取りに来る無難な構成だったと思う。本多真梨子の代表作で「ゆるしてヒヤシンス」だったのは……いや、あってるのか? 流石に、監督が自作品(みなみけ)で自虐ネタをやったのはどうかと思ったが……確かにこの人って監督作品これしかないんだな。別に自虐するほど悪い作品でもなかったろうに。

 その他、流石に萌えをメインにしているだけにヒロイン勢の設定や描写は堂に入っている。世間的にはペトラルカ・ミシェルの2強ということになるだろうが、個人的にはみのりさん、エルビアの中二病コンビが気に入ってた。エルビアは純粋に犬っ子可愛い。そしてみのりさんの物怖じしない腐女子エナジーや、ナイスバディの無駄遣いがロリ度数高めの世界では際だっている。まれいは本当にどんな役でもきっちりはまってこなすことが出来るので素晴らしい。

 でもまぁ、早晩この国って崩壊するよな…………。

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「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」 5→6

 くそっ、俺はチョロいな。楽しかったですよ。当初予想していたのとは全然別方向ではあったのだけども。

 「艦隊もの」「潜水艦もの」というのは、実はアニメでは割と地雷だった気がする。ヤマトみたいに宇宙まで行ってしまえば問題無いのかもしれないが(いや、どこぞのスペースオペラガラスアニメは置いておくとして)、実際海にいる「艦」というと、今の若い子は知らないタイトルも多いだろうが、「タクティカルロア」「タイドラインブルー」「絢爛舞踏祭」と、どれもこれもパッとしない印象しかなく、個人的には「潜水艦アニメ」というだけで身構えてしまったものである。何故「艦」が地雷になるかといえば、それはやはり、アニメとしての華が無いから。動きや色味がこれほど見せにくい設定もなく、本気で潜水艦の中を描くのだったら、「BLACK LAGOON」のエピソードのように、艦の中に亡骸が転がってじっとりしていた方がよほど真実味があるだろう。今作は3Dデザインの先駆的存在となったサンジゲンの手による作画が注目されていたわけだが、どれだけ精巧に、どれだけシャープに描いたとしても、どうせ限界はあるだろうと思っていた。

 実際、その予想は当たっていたと言っていい。確かに今作のCGワークは素晴らしく、最終戦まで使われた大艦巨砲主義の権化のような艦隊戦は見事なものだ。しかし、この程度のものは、昨今ならば他の作品でもよく見かける。「大砲を発射すると恰好いい」だけでは売りにならないのである。いくら迫力を出しても、しょせん潜水艦の中では広がりに限度があるのだ。

 しかししかし、この作品の本質はそこではなかった。なんと、当初は絶望的にあわないと思っていた「3DCGによる女の子」が、可愛かったのである! なんだこれ? 動きはまだ不自然なのに! なんかもっさり動いてるはずなのに! 可愛い! 畜生……まさか艦隊ものだと思ってたらハーレムものだったなんて………………うむ、良い仕事だ。OK、私はこの作品に屈した。「戦艦を女の子にしよう」なんて安易な考えに丸め込まれた。仕方ない、それだけきっちり女の子たちが頑張ってくれる作品だったのだから。欲を言えば、メンタルモデルの陰に完全に隠れてしまっていたイオナクルーたちにももう少し活躍して欲しかったのだが(割とキャラ濃いのにね)、まぁ、そこはヒロインズが輝きすぎたせいだと思って諦めよう。

 既に何回か記事をあげているが、まずはタカオだ。ちょろい。真っ直ぐにツンデレ、そして一途。男の欲望がそのまま形になったようなヒロインだ。CVはぬーさんだ。ずるい。ハルナだって負けてはいない。CMで何度も「しゃきーん」を繰り返されるのは反則だ。幼女と接触することで殺戮兵器が幼女に成り下がるというのは素晴らしい発想だ。コート装着フォームの得も言われぬ愛らしさも、本当にナイスデザインである。そして、今作を見事に着地させた立役者となったコンゴウさん。なんとも見事なゆかなヒロイン。最終話だけを見れば彼女も結局単なるヤンデレだったわけだが、あの高貴な顔がぐしゃぐしゃになり、身も世もなく暴れ回って堕ちていく様を見ているだけでも悶絶もの。人形のような無表情も今作の特色であるモデリングにマッチしており、本当に透明感のある美しさが際だつ。独特の色味のおかげで紫色のナイトドレスも優雅に見え、無骨な戦艦とのギャップもひとしお。彼女のキャラが完成しただけでも、今作は意義があったといえるだろう。

 しかし、これらのヒロインたちを押しのけて……やっぱり僕はキリシマちゃん!! っていうかキリクマちゃん!! あー、ヨタロウ可愛いわ〜〜あれだけシリアスだった最終話ですらもエンドレスで可愛かったわ〜〜テーブルから降りようとして足が届かないところとかたまらないわ〜〜。ほんと、今作は途中からキリシマさんとハルナを見るためだけに見てたな(途中からコンゴウさんもたまらなくなったけども)。ビバ、内山夕実!

 というわけで、戦艦バトルアニメの皮を被った、熊を愛でるためのアニメであった(俺の中ではね)。続編希望。もしくは「キリシマさんの一日」みたいなサイドストーリー希望。「ピカチュウの夏休み」的なね。カーーーーーニバルダヨッ!

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 命懸けでもこのユルさ、第12話。このとぼけた雰囲気は、この作品ならではの味。そして、毎回コロコロ変わるキャラデザの妙もこの作品の味。今回はこのちょっとまるいデザインがしっかり似合っていた。次回予告を見るだけで来週は来週で凄まじいことが分かって期待だ。

 襲い来るヤンデレズ妹さん。憧れの手品を磨きに磨いて愛しい姉に接近し、めでたく布団を共にすることに成功。隣には余計な茶々を入れる部外者もいるが、箱に押し込めちゃったから多分大丈夫。これで姉も喜んでくれるだろ、と思っていたのに、なんか反応が薄いので目の前で色々と暴れて見せた。宙に浮く規格外のでかさのソードを見て、事務所の面々もそれぞれに集まってきて世紀のマジックショーを観劇。その中にはついでにやってきたざくろちゃんの姿も確認出来る。半妖軍団・妖怪軍団がよってたかっていなしにかかるも、話が分からないままで姉妹は空へ。ぼちぼち本気でヒメを排除しにかかったりらさんだったが、元老院のあんちゃんの手にかかって戦意喪失。最終的には、岡目八目で姉妹のいざこざを見ていたヒメの一喝により、姉の方がこれまでのわだかまりを吐露して全てすっきり。めでたしめでたしとなるかと思ったが、当然最後に出てくるのは円神である。我らが秋名も現場に駆けつけ、いよいよ次週は最終決戦となる。

 うむ、あらすじだけまとめてみると、確かにユルくなるのも仕方ないかもしれない。中心になっているのは単に「お姉ちゃんスキスキ」といってるヤンデレズであり、回りの人間も、命を守りながらも「仲良くすりゃいいのに」と思っているだけだもの。そのついでにダイナミックなマジックまで見せてもらえたし、そんなに目くじら立てるような出来事でもなかったのかも。まぁ、半妖ですらなかったりらさんがあんな特大魔術を披露できた理由はよくわからんのだが……その辺の説明は次週なされるのでしょう。何でもありのフィールドを駆け回る愉快な仲間達が、いつも以上に愉快な絵で描かれていたので、なんだか無闇にポップな感じだった。ことはとざくろさんが出てくるとギャグっぽさが強めになるのだけど、半妖って基本的に脳天気なんだろうかね。ことはは、見えそうな時には微妙にパンツを見せない構図になるくせに、荒事になると遠慮なくモロ見せになるのである。

 その他、マジックショーで見せる特大ソードを映す構図でその巨大さが度肝を抜くものであることが分かりやすかったし、1つ1つの芝居も実に丁寧で、ラストシーンで大見得を切る秋名も実に恰好良かった。こういう芝居がしれっと出てくるのがこの作品の一番の見どころなのかもしれない。もう、バトルとかいいからずっとこの連中ののんびりした日常をこのクオリティで見ていたかったなぁ。

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「ぎんぎつね」 5→6

 良いアニメ化だった。今期は「のんびり田舎アニメ」を銘打った作品に「のんのんびより」があるわけだが、あちらはキャラにエキセントリックなのが多いし、実はファンタジー田舎なのであまり現実味がないので、実際「のんびり田舎アニメ」としての完成度が高いのはこちらの方だったのではなかろうか。まぁ、その分あっちはキャラが濃いのでギャグとしてのポテンシャルが高いけど。

 原作は読んでいないが、おそらく堅実に、確実に原作をアニメ化したのだろう、ということが感じられる作品。筋立てが素直なのでドラマが観やすいのに加えて、各々のキャラの心情もあせらずにゆっくりと見せてくれるおかげで非常に共感を得やすい設定。大きな事件などが無い分、些細な悩み事や決心などが焦点となっており、ある意味では「日常もの」と言ってしまっても良いカテゴリになっている。そして、そんな日常の延長線上にサラッと「神使」を置いており、銀太郎たちの存在感までもが自然に日常の一部に溶け込むような感覚が得られる。こういう何気ないアニメってのは、やっぱり癒し効果が高いです。ディオメディアの作風も最近ではすっかり安定しており、今作の作画は原作絵の良さをきちんと維持しつつ、持ち味である色のメリハリが風景から浮き上がらずにきちんとアニメらしい華やかさにも繋がる絶妙なライン。派手さはないものの、原作ファンにも「アニメ化して良かったな」と思ってもらえるだけの品質になっていたのではなかろうか。まだまだ原作ストックはあるだろうから、是非とも2期目を実現させてこの世界の広がりを見せて欲しいものである。

 そして、こうしてゆっくり見られる作品のセールスポイントとして、中の人たちの芝居もしっかり聞けるというのがある。今作の冴木神社は、実はものすごい割合で本能字学園関係者とリンクしているという謎の符合があり、最終回で集まった面子の中には、鮮血と流子をはじめ、美木杉先生、満艦飾弟までが顔を連ねている。比較対象があると声優の本領が楽しめるのでホント素敵。やっぱり僕は関さんが大好きです。この空気はかけがえの無いものだ。もちろん、そんな素敵なお父さんに支えられたまことも実に可愛らしく、ひーちゃんボイスの魔性を改めて確認出来る。どこか胡散臭さが抜けきれないミキシン銀太郎も、懐のでかさが感じられてナイスだ(ただ、やっぱり「恋物語」の直後には見ない方がいいかもしれない)。真面目くさったときの小清水も味わい深いし、「ぎんぎつね赤﨑」もいい存在感。そして、個人的なMVPは、ハル役の藤村歩。もう、ハルちゃんが可愛すぎて登場後は心奪われっぱなしだった。モフモフ小動物はたまりませんな。きゅんきゅんする。やっぱり小動物は動いている姿を見てナンボだ。是非とも2期を作って、ハルちゃんの勇姿をまた拝ませて欲しい。

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「機巧少女は傷つかない」 5→4

 うーむ、盛り上がらなかったな……ラノベ作品だし、この手のファンタジーバトルものは十把一絡げでまとめてしまうきらいがあるが、今作の場合はそんな十把の中に完全に埋もれてしまったように感じられた。

 今期も相変わらず多かったこのジャンルの作品。どこで差をつけるかと言えば、シナリオには限界があるのでどうしたってキャラ依存になる。今作は、ヒロインのキャラ作りはそこまで悪いものではない。淫魔設定の夜々がかなり頑張ってくれていたし、サブヒロインのシャルも割と魅力的な要素は多かったと思う。ただ、やっぱり脚本で輝かないのがな……バトルの描写があまりに淡泊なんだよねぇ。放送開始当初は、夜々が「拳で戦うヒロイン」ってことで独自の見せ場が作れるかと期待していたのだが、今作は映像的にはそこまで見るべきものが無く、戦闘に戦術を使う機微がなくなってしまう分だけ、夜々が脳筋キャラであることがマイナスに働いてしまっていた。シャルも技にバリエーションがあるわけでなし、敵キャラも判で押したように決まった行動を、指示通りに行っているだけだ。学園内の構造が掴みにくく、「夜会」がなんなのかも全体像が見えず、各々が戦っている信念が伝わってこないのも微妙。そういう意味では、雷真&夜々チームよりも、戦う理由が見えていたシャルの方がキャラとしては感情移入しやすいくらいだった。

 そして、今作一番の特徴というのが、「俺修羅」と同じ原画でのバトルという、何とも不思議な違和感を与えるキャラクターデザイン。上手くはまればいい意味で違和感が際だつ見せ方があったと思うのだが……個人的には結局「違和感」のままで推移してしまった。本当に、「向いてないけどなぁ」としか思えず、戦闘の緊張感が一段落ちるような、かみ合わせの悪さばかりが気になった。夜々がオラオララッシュしてもそこに重みが感じられないし、真剣勝負しているシーンでもどこか嘘臭さが残る。最初に持ってしまった印象がぬぐい切れなかったのが残念である。制作陣はこの「違和感」のことを承知した上で利用しようとして失敗したのか、それとも単に無頓着だったのか……。

 もちろん、悪い面ばかりではなく、面白いポイントもいくつかあった。前述のように、シャルのキャラはサブヒロインとしては割と良い出来で、中盤以降の夜々とのバランスの取り方は、バトルものではなくハーレムものとしては悪くない。終始一貫してぶれることがない夜々の強さに助けられて、「バトルさえなければそれなりに楽しそう」という期待はあった。まぁ、これもひょっとしたら中の人ラジオの力が大きかったのかもしれないけども。ダチャーン&下野お母さんの安定感が尋常じゃないよね。そして、個人的には高本めぐみがしっかりとキャラを押し出せたのは嬉しかった。めぐたん、ガンガン来い。もっと来い。この2人が絡んで担当していたエンディングも実に電波でナイスでしたよね。今作はエンディングがあったから視聴出来たと言っても過言じゃないから。

 結論・マウンテンはらださんはアニメそのもののプロモーションにあんまり向いてない気もするけど、最終的には視聴させるだけの何かがある。

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「世界でいちばん強くなりたい!」 3→3

 永劫の輪廻に巻かれた逆エビ固めから脱出する少女を描いた物語。これは流石に「最初駄目だったけどじわじわ面白くなった枠」には入れられないなぁ。ただ、3〜4話あたりで思っていたよりかは盛り返したとは思う。

 本当に絵が適当、話が適当、あげく声まで適当という三重苦を背負い続けた作品で、アームスの作る萌えエロ狙いの絵は驚くほどにそそられない。毎回似たような構図だし、線ものっぺりしていてエロさがない。おちょっくてるのかと思うほどにあらすじだらけの脚本もやる気が一切感じられず、出だしからずっこけた設定が、なんかそのままプロレス業界のなあなあに溶け込み、一切ヒロインに魅力を産みださなかったのがすごい。

 そして、これが個人的には一番の難点だと思ったのだが、声の演技がアカン。これは竹達の責任だと言うわけではないが(そりゃ音響がディレクションしてるわけだし)、いくらなんでも主人公の悲鳴の演出が一本調子である。感情や刺激が表に出る声の演技というのは声優という仕事においても最大の見せ場であり、よく「演技派」声優を褒める時に、「泣きがすごい」とか「叫びがすごい」と注目される。今作における「プロレスで苦しむ悲鳴」もそのカテゴリに入るはずで、ここでいかに臨場感を出すかが勝負だと思うのだが、残念ながらそれは一切楽しめなかった。だって、何ヶ月もプロレスやってるような人間が、いちいち関節決められてる時に「あー、痛い! 痛い!」なんて叫ぶわけないやん。おかしいやん。逆エビ決められてたら、相手が上に乗ってて肺も腹筋も圧迫されてるんだから、あんなはきはきしゃべれるわけないやん。ホントの話かどうかしらないが、かつてあの田村ゆかりは、「顔を殴られたとき、腹を殴られたとき、うめき声は違っていなければならない」と自分の演技について語ったそうだ。この作品は、まさに「様々なやられボイスを演じ分ける」ための作品だったはずなのだ。しかし、残念ながらその部分に一切のこだわりが感じられなかった。声優ファンとしては、これほどがっかりなこともあるまいよ。

 そんなわけで、基本的には褒めるべき部分は無いと思っていた作品だが、流石に土壇場の展開はちょっと笑ってしまったので減点は無しで。いやぁ、ブルーパンサーの正体は衝撃だった。「そこでアスミスかよ!」と(相変わらずキャラ名覚えてません)。おかしいやん、何で「アイドルを捨てて必死にプロレスに明け暮れたヒロイン」が、「アイドル活動を続けてずっとグループを守り続けたサブリーダー」にプロレスで苦戦するのよ。もう、アスミス単体でプロレスデビューしてたらすげぇ新人になってたんじゃねぇの? 竹達の苦労が水の泡だよ。そして、「プロレスをやれ!」「アイドルをやれ!」と真っ二つに割れるファン。結論は「どっちもやる」。いや、それが出来るなら最初からそうしろよ。なんかもう、ネタとして笑うしかなかったね。最後にリングの上でやったライブのダンスとかキレッキレで、「何ヶ月もステージから離れてて何でそんなに完璧にあうんだよ」とかも感心してしまった。多分こいつら、互いに進む道を間違えている。そして、この世界のプロレスファンはピュアな人間が多すぎる。まぁ、誰も傷つかない平和な世界で何よりだ。

 今作の放送中に、何故か全然関係無いところで清水愛がプロレスデビューするという、謎の符合が話題になった。まぁ、彼女の場合は別にプロレスラーとしてこの先ずっと頑張るわけじゃなかろうが、案外こうして「アイドル絡み」で二足のわらじを履く職業が増えているのは事実かもしれない。AKBから声優を目指したり、「声優」という職業もわらじの片方として定着しつつあり、「そりゃ、そもそも舞台役者の兼業仕事だからな」という当たり前のことを思い出させてくれたりもする。ひょっとしたら、この作品はそんな声優業界の未来の1つの可能性を描いたお話だったのかもしれませんね。

 (筆に任せて適当なことを書きすぎないように注意しないとな……)

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 ハイゴッグ! 第12話。あのCVうえだゆうじの兄弟は不気味な存在感が気になっていたのだが、選択機体がまさかのハイゴッグ。名人の機体がケンプファーでこんなところに……どんだけポケ戦好きやねん。あと、何故か試合に出してもらえずに変なイメージ映像で出てくるネーデルガンダムさん……もう、「笑ってはいけないガンダムアニメ」待った無し。

 予想通り、上からのサプライズ演出として送り出された超巨大ザク。Aパートはその圧倒的な巨体とヒーロー側が一丸となって戦うアツい展開。やっぱり今のはやりは巨人の駆逐ですかなー。今までも巨大MAとの戦闘などはあったが、戦っているのが同じく人型(?!)のザクっていうのが重要。のっそりと動くザクの迫力は、普段見慣れている機体なだけにひとしおである。また、攻撃方法がマシンガンからクラッカー、そしてバズーカへと変わる設定もどこまでもザクザクしい内容であり、首が無くなってなお、最新鋭の武装でもって対峙するセイたちをあざ笑うかのようなしたたかさがある。あそこまで主人公側を恐怖のどん底にたたき落としたザクってのはなかなかいないだろうよ。最終的にはレイジたちの披露する「ディスチャージシステム」にやられたわけだが、その際の破損が単なる被弾ではなく、次第に内部から熱量が蓄積されてのオーバーフローになっているのも芸が細かい。やはりあのサイズだとなかなか外傷を与えるのが難しかったようだが、巨大すぎるが故に蓄積した熱も多かったのだろう。ちゃんと「巨大だから強いが、巨大だから負けた」という感じがあるのは、今後のインフレを抑止する意味でも良い演出。

 そして、このザクを討伐するために集まったメンバーが実にアツい。セイたち3体に加え、ニルスによる助太刀、更に名人によるこっそり狙撃など、名だたる名選手たちが全力で団結している姿が清々しい。また、団結しているからこそ、大気圏外で冷徹に見守っているアイラの立ち位置や、さっさと撤退したハイゴッグの不気味さなんかもしっかり見えている。やっぱり個々の機体がはっきり見える試合展開になった方が面白い作品だよなぁ。

 Aパートで試合は終わり、Bパートは諸々の人間関係の確認。アイラちゃんが引き続きツンデレたり、ニルスとフェリーニがいちゃいちゃしたり、名人が名人だったりする。ラルさんは色んなところに遅刻しすぎ。キララちゃんは仕事を忘れて試合にかぶりつくあたりが可愛い。そして、最大の問題はレイジの存在を気にしまくっているPPSEの会長。どうもレイジに対して後ろ暗いところがあるようで、あの手この手で「上まで上がってくるな」と邪魔しているようだ。あんまり良い奴じゃないのは間違いないが、悪役として強いかといったらそうでもなさそう。ただ、一番気に入らないのはすげぇアホっぽい会長に対し、割とマジで慕っている様子のパツキン美人秘書がいることである。何故なんだ……許せねぇ……あ、レイジが怪我したこととかは、別にいいです。世界大会が行われるようなところなんだから、もう少し治安は改善しておけよ、とは思うけども。日本国内の、海外からの遠征客がたくさん来るようなところに金属バット持ったチーマーをうろつかせるなよな。まぁ、試合はどうせ勝つからいいんじゃなかろうか。まだ秘策があるセイさん有能。

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「メガネブ!」 3→2

 人類には早すぎたアニメだったな……。

 いや、観ていたっていうか、流してたっていうか……ほとんど視認すらしてないレベルで眺めていただけなので正当な面白さを見いだす努力が足りなかったといえばそうかもしれん。そういう意味では、ファンの人にはすまないと思う。でも、無理だったんだ。これを正視するだけの精神力が私には無かった。「ゆゆ式」なんかは、最初観ていても「別に面白くないな」って流していて、あるきっかけでちゃんと正座して見たらじわじわその世界にハマってしまったのだが、この作品は、正座して観るだけのメンタルが維持出来なかった。なんか、何もかもが辛かった。

 この作品の何が「辛い」のかを言語化するのは容易なことではない。「中身が無いじゃないか」というのが一番簡単な叩き方だが、「中身が無い」っていうのはいわゆる日常ものが常に受けている批判である。私にとってこの作品と「ひだまりスケッチ」は違う次元にあるし、なんだったら「Aちゃんねる」「あっちこっち」とも違う次元である。「野郎ばかりの腐向け作品だから」というポイントもあるが、別に「緋色の欠片」や「八犬伝」が辛かったかというと、決してそんなことはない。やはり、そのデザインのアクの強さで言うなら、一番近いのは「つり球」だった気がする。そして、今作の場合は、決定的に脚本の求心力に欠け、一切視聴者を引きつけようとしない「つり球」と呼べばいいのだろうか。ひたすらにシナリオが内向的で、外に向かって何かをアピールしようという意識が感じられなかった。

 「眼鏡萌え」というのは伝統的な萌え属性の1つであるが、それって、別に眼鏡自体を対象にしてフレームやレンズに対してハァハァすることではない。妹萌えは決して家系図を眺めて悶えるわけではないし、猫耳萌えは道ばたにぽつんと転がった猫耳を見てドキドキするわけではないだろう。しかし、今作はまさにそこをピンポイントで狙おうとしていたのである。そりゃまぁ、成立するはずがない。異次元の思想をもつ集団に、取り立てて「それらしさ」を産みだそうとしなければそれはファンタジーに成り果てて、「日常もの」という頸木からも解き放たれてしまうし、嗜好の分からない人間達の集団は、その道のお姉さんたちにとっても、萌えられる要素に映ったのかどうか。結局、残されたのは眼鏡だけ、という恐ろしい作品だ。

 非常に野心的だったのは間違いない。個人的には一切意義が理解出来なかったために価値が見出せなかったデザイン面だが、ある程度手間がかかっているのは事実だし、もう少し丁寧に見ていればエキセントリックな画面構成も楽しむ要素があったのかもしれない。だが、ざっと眺めていた印象では、今作の演出にそこまでの思慮があったようにも感じない。とにかく目新しく、という「奇策」に打ってでたが、それが見当違いだったようにしか見えなかった。どうにもこうにも、見方が分からないのである。良くも悪くも尖りすぎた作品なので、もうここまで来ると、「俺は分からなかったけど、熱狂的に夢中になる層もきっといるんだ」と信じてみたくなる。アニメは色んな方向にチャレンジ出来るからいいのですよね。まぁ、勇気と無謀をはき違えないよう、今後の業界は気をつけて進んでほしいものである。

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