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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 P.A.といえば能登麻美子! 第12話。いや、未だかつてない適当な登場の仕方だったけども。やっぱり北陸地方の叡智を結集させるとこうなるわけですよ。麻美子の出演するP.A.作品は名作(この発言は、彼女が登場していないTTRDGなどを貶める目的のものではありません)。

 安藤真裕コンテ回ということで、いつも以上にがっつりと重たいシナリオが、じわりじわりと染みいる出来映え。修羅場となった教室のシーン以降の展開は本当に見事なもので、ぬくみ雪の降る汐鹿生の村の青い青い景色と相まって、非常に印象深いものに仕上がっている。もちろん、序盤のあかり姉ちゃんの挨拶シーンも胸を突く仕上がりだ。ドロドロしてるお話というのは、何もドロドロとだけ描く必要はない。こうして、一抹の寂しさの中にも、ちゃんとドロドロする理由となった人と人との繋がりが描かれれば美しいものになり得るのである。

 今回は大きく2つの物語があった。1つは、海の上での「あかり編エピローグ」とでも言うべきいくつかの事象。アバンは美海、さゆのコンビからスタートし、この2人があかりのために必死に頑張っている姿が描かれる。幼い2人の未来を暗示するものなのか、今回地上のシーンでははっきりと青空が描写されており、不審者親父を撃退する幼女2人の戦いが久しぶりに明るいイメージで描かれている。まぁ、親父さんからしたら災難以外のなにものでもないが……ちっちゃければ何をしても許されるのですよ。可愛いは正義。そして、そんな親父さんが改めて海の上に出てきて、愛娘と最後(になるかもしれない)の言葉を交わす。残念なことに冬眠決行とお船引は同じ日らしいので、父親が娘の晴れ舞台を見ることが出来ない。花嫁の父としてはこれほど残念なこともないし、何とかあかりには「もっといい選択肢」を選んで欲しかったこととは思うが、彼女の芯の強さも、肉親である親父さんが一番よく知っていることだろう。最愛の妻の姿も重なり、一人の親として、娘の意志を大切にすることに決めたようだ。

 これまでを振り返ってみると、実は光たちの父親・灯(ともる)は一度たりとも悪人としては描かれてこなかった。彼は汐鹿生の村の責任者、宮司という重い身分にあり、家族のことを思っても、村のことを思っても、まずは「大きな意志」を優先しなければならなかった。そのために、分からず屋の父にも見えたし、排他的な海の男にも見えただろう。しかし、これまでの1つ1つの局面を振り返れば、実際はちゃんと「人間らしい」感情で家族を見ていたし、出来ることなら回りの人間には幸せでいて欲しいと思っている。そんな彼の感情が、今回ようやく結実したように見えるのである。どうしても、私も歳のせいか娘を嫁に出す父親の気持ちの方を追いかけたくなってしまい(いや、そこまでじゃねぇけども)、あかりに「やめろ、そんなこと言うな」と必死に嫌がる様子もなんだか共感してしまう。ひょっとしたらこれが永久の別れになるかもしれないと考えれば、その寂しさは格別である。この状態であかりの意志を尊重できたあたり、やはり彼は「いい父親」だったのではなかろうか。

 そして、地上は着実にお船引へと歩を進めているわけだが、そんな中でも確実に変化を続けるのは汐鹿生の生態環境である。どれだけ光が嫌がっても、「巨大な周期」の1つと考えられる冬眠への変化は止まらない。村ではついに冬眠に入ってしまう子供まで現れ、なんだかぼんやりしていた冬眠の話も、にわかに現実味を帯びてきた。「いつ目覚めるか分からない不安」「地上が壊滅するかもしれないという罪悪感」、そして「目覚められるのかという不安」。たくさんの不確定要素が渦巻く中で、ついに、ついに何かが動く。そして、そのスイッチを押したのは、長い間外野であり続けようとしていた、あの要だったのである。

 考えてみれば、4人のスタンスというのは、どこまでも悲しいくらいに似ていた。「好きな人を見ているだけでいい」という諦観……というか理念は、光、ちさき、そして要の3人が持っているものだ。非常に「弱い」生き方ではあるが、これまで作り上げた関係があまりにも大切すぎて、そうなってしまうのは仕方ないことだ。しかし、そんな「弱さ」を言い訳にしてしまい、光が現状に甘んじているのを見て、要はついに我慢が効かなくなってしまった。自分自身は既にけろっとした顔でちさきに告白してしまっただけに、そこにすら至らない光に対して、苛立ちがあったのは事実だろう。そして何より、冬眠に対する不安感から、今まで我慢してきた「関係性」への遠慮がついに揺らいでしまったというのも大きかったかもしれない。要の手によって動かされた振り子は、光を通してまずはまなかにぶつかる。光がはっきりと告白したのは意外ではあったが、流石に彼も男の子。あそこまで要に挑発され、ステージを整えられてまで逃げるような玉無しじゃない。そこは素直に光を褒めていいだろう。

 しかし、残念ながら当のまなかにはそれを受け入れるだけのメンタルが無かった。突然の告白にパニクり、思わず逃げ出してしまう。そして、そんなまなかの逃走劇のどさくさで、バトンが次のちさきに回る。堂々と告白し、逃げ出したまなかを必死に追った光を見て、「いつかやらなきゃ」と身構えていた告白モチベーションが暴発した形。前門のまなか、後門のちさき。どちらをどうしたらいいのか分からなくなった光だが、とりあえず、ちさきと一緒に現状の確認。「これからも何も変わらない」とちさきに言って聞かせたわけだが、「お前がそれを言っていいのか」とは思う。そして、逃げ出したまなかは必死に自分の感情に整理をつけようと努めており、悩みに悩んだところで浮かんだのは、やっぱり光の顔。それが答えなのか、と結論づけようとしたところ、これ以上ないグッドでバッドなタイミングでまたも紡の操る網の中へ……この短期間で2回も釣れるなんて、むろみさんクラスのちょろい女だ……。

 さぁ、次回で1クール目の締めとなるわけだが、一体どこにこの振り子は振れるのか。こうしてみると、なんだかんだで光もちさきも割と大人な判断が出来ているみたいだし、まなかだって、一番奥にあるものがなんなのかは、きっと分かっているはず。これで要が余計なことをしなければ、何とか着地点は見つかる……と、いいな。(あと、紡が余計なイケメン発言をしない、っていう条件も必要なんだけどさ)

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 アツい展開、第11話。非常にアツい、アツい出産シーンである。今週は「COPPELION」でもアツい出産シーンが描かれており、奇しくも謎の出産ウィークとなった。いや、どうでもいいけども。

 予定調和に予定調和を重ねる展開ながらも、何故かストレート過ぎると文句が出ないという矛盾。これまで風車のピタゴラスイッチで変態行為を行っていたアニメとは思えないくらいに真っ当なスポ根展開となっており、やっぱりジョストが面白そうに見えてしまうのが不思議なものである。まぁ、ほとんどの試合については「なんで勝ててるのん?」とか、そういう理由付けはよく分からないわけだが。もともと雰囲気で魅せる部分が多い競技だろうし、その辺も大して気にならない。強いて難を上げるなら、主人公であるはずの美桜の勝ち上がっている理由が不明確なことくらいだろうか。準決勝の「競技をはじめて数ヶ月のダークホース」VS「何故勝ち上がってきたか分からないラッキーガール」っていうマッチメイクは、伝統ある大会を見に来た古参のファンたちはどう思ったんでしょうね。試合展開も地味だったみたいだし。

 しかし、美桜の試合が地味な代わりに、もう1つの山である会長の試合はどれもこれもドラマティック。準々決勝の相手は、「会長を己の猛々しいもので突きまくりたい欲求が止まらない」ことでお馴染みの茜さん。いや、すみません。誤解を招く描写ですね。彼女の愛はあくまでもプラトニックなものです(まぁ、全裸で触りっこはしてるけども)。ついにはるか高みであるスィーリア先輩の足下にたどり着き、自分の持てる全身全霊で挑むことが出来た茜ちゃんは、なんかもう、それだけでも満足そうだった。今作で一番恋する乙女成分を素直に発揮していたのは茜ちゃんだったので、彼女が幸せそうで本当に何よりである。

 そして、準決勝は誰よりも勝利に対して貪欲なノエルさん。彼女がどの程度の実力なのか、というのも実はあんまり分かっていなかったのだが、やはり会長と戦うにはまだまだ実力不足。正面からの戦いでは圧倒されるだけだし、多少の奇策を弄しても、結局はその上を行かれる展開に。いや、ジョストにおける「奇策」って何なのかはよく分からないけども。絶望するノエルが思い出したのは、1人1コメントで平等にアドバイスを与えていた貴弘の言葉。持っていたプライドをかなぐり捨てて、気持ちの勝負に出てついに会長の鼻をあかすことに成功するノエル。そこからは勢いを付けて、一気にデュースゲームに持ち込むことに成功した。しかし、やはり基礎体力に差があるのか、精神戦で削られまくった代償なのか、ラストゲームでは身体の状態は天地の差。負けを覚悟したノエルに、あれだけ忌み嫌っていた父親からのアツいエール。うーむ、王道。親父さんのツンがついにデレた瞬間である。まぁ、父兄参観を見に来た恥ずかしい親父さんには違いないが……いいシーンでしたよね。

 というわけで、準決勝の最後の一手はどうなるか最終回に持ち越したわけだが……次回予告で「ノエルが泣いた」って言っちゃったしなぁ。いや、うれし泣きの可能性もあるけどさ。最終戦は会長VS美桜。多分、圧倒的戦力差で美桜をボコボコにする会長に対し、駆けつけた貴弘に勇気をもらった美桜が、土壇場で奇跡のフェザーズフライ、っていう展開なんでしょうね。予想はつきますよ。でも、それでいいからきっちり見せて欲しい。エロも良し、スポ根も良しです。そして、今週も恰好良かったベルティーユ先輩。本当に愛されキャラだなぁ。付き人コンビにあれだけぼろくそ言われるってことは、準決勝まで残った一番のダークホースって、ひょっとして彼女だったんじゃなかろうか。

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 第1部完! 完? 第10話! 今作のオリジナリティ、「どこをどう突っ込んでいいのか分からないこのヌルッと感」!

 いきなりセッティングされた最終決戦。羽佐間側からしたら願ったり叶ったりの展開で、敵の目的もよくわからねぇし、マンネリ気味になってきたせいで世間に忘れられ、後藤にまで愛想を尽かされ、このままずるずる行ってたらサムメンコのヒーロー性が非常に危ういところだった。そんなタイミングでわざわざ敵のボスが「最終戦やろうぜ」って言ってくれたんだから、そりゃぁ渡りに船ってもんですよ。しかし、実はその裏では今作最大の陵辱劇が繰り広げられていたのであった。先週悪にたぶらかされていた今野。彼が石原さんを通じてフラメンコガールズを呼び出しており、ほいほい着いてきちまったダイヤ・サファイヤがトーチャーの手に落ちてしまった。そして、ここではあくまで自分が正義だと謳うダイヤに対し、トーチャーからの執拗な精神攻撃が繰り広げられる。自分が誇り、目指してた正義がへし折られ、実力を踏みにじられ、他人よりも勝っていると考えていた全てを粉々にされたダイヤ。親友(恋人?)のサファイヤの覚悟にすら打ち負かされ、彼女は完全に生ける屍と化してしまった。その過程でトーチャーは容赦ない拷問の実力と、それを支える最大級の「美学」を見せつける。圧倒的悪というには色々と足りないはずのキングトーチャーであるが、筋の通った美学には、確かな侠気と格好良さがにじみ出るのである。

 最終決戦の舞台で対峙するトーチャーとサムメンコ。トーチャーは悪のお約束として、しゃべる必要も無い諸事情を全て語って聞かせる。サムメンコとトーチャーは、スタート地点が同じ、目指すものが同じ、夢見たものも同じ。「平和と笑顔のために」彼らは自分の小さな信念をこれまで貫き通してきたのだ。しかし、決定的に違っていたのは、サムメンコが「正義」に憧れ、トーチャーが「悪」に憧れたということ。どちらも最終的に目指す世界は同じはずなのに、「正義」という名の脆弱な理念を受け入れることが出来なかったトーチャーは、力と、自由を手に入れるために悪に心酔した。そして、「悪による平和」を目指すために、これまで日々精進を重ねてきたのだ。一つ間違ったら、彼はサムメンコと同じように、「ご町内の悪」として時の人となっていたのかもしれない。

 しかし、思想は相容れない。「正義の美学」を持つフラメンコと、「悪の美学」を持つトーチャーは、根本的な教典は同じであるが、その教典には「互いに戦うべし」と書かれてしまっているのである。決して相容れない2人の、どこか切ない最終バトル。圧倒的な科学力と精神力で迫るトーチャーを、何とか後藤の協力で打倒することが出来たサムメンコ。いや、どっちかっていうと8割方後藤さんのおかげで世界は救われたのである。多分、最終決戦のくだりは突っ込まなきゃいけないポイントの数が両手でも足りないくらいある気がするので、その辺は全部スルーする。しいて1つだけ気になる点を確認しておくなら、結局原塚さんを助けたのって誰だったんだよ、ってことだ。あれってレッドアックスの衣装だったのかな。じゃぁ、師匠が助けに来た? いやぁ、あいつ絶対本当のピンチに駆けつけないタイプだろ……。

 様々な謎が解明されたと思いきや、実際は特に解決していないお話。トーチャーの理念は何となく理解出来る部分もあるし、怪人たちが決死の覚悟で悪をやっていたことも分かったのでそれなりにトーチャーたちの存在にまとまりは見えたが、だからといって先週までの流れが全部納得出来るわけでもない。トーチャーさんはかなり拷問に造詣が深く、それを1つの柱として組織を作っていた感があるので手慣れた拷問スタイルは納得出来るが、だからといって自分の手首をぶった切ってチェーンソーを付ける理由にはならない。もちろん、彼の持つ人智を越えた科学力についても、一切の下支えはない。次週のタイトルが「フロム・ビヨンド」ってことで、多分もっと大きな存在がどこかから姿を現すことになるとは思うのだが……あ、そういえば結局トーチャーはとーちゃんじゃなかったですね。単に羽佐間と同じように「ヒーローに憧れたその辺の人」だった。ということは、2クール目以降に改めて「真のフラメンコ」を争って父親が出てくる可能性があるが……でも、フラメンコは正体を明かしちゃったんだよね。もう、ここから先続けようが無い気がするんだけど。

 いっそ、今週のエンディングで全部持っていったフラメンコガールズの方で物語を進めるのはどうだろう。何せこれまでは単なるキチガイレズだと思われていた萌ちゃんのキャラクターが、これ以上無い形で固まったのであるから。そして、まりちゃんもプライドをズタボロにされて良い具合にメンタル面に隙が出来ている。堕とすなら今だぜ。「アルペジオ」のコンゴウさんのところでも書きましたが、「完璧で居丈高な女性が堕とされて絶望する様子」ってすげぇツボ。廃人になったまりちゃんを萌ちゃんが好き放題に愛する薄い本希望。

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 ちょっとだけ触手が多い町、第11話。今回もクライマックスに向けての「タメ」のエピソードってことでそこまで大きく動くシーンはなかったのだが、何故か動くシーンが全部触手絡みという。素晴らしいキャラだな、りらちゃん。

 前回紹介されたじゅりさんの過去話から繋がる新たな刺客。半妖による妖怪ハンターってのは、純粋に報酬目的とかではなく割と私怨も絡んで動くことが多いようなのだが、今回のりらちゃんは何しろ血縁者が絡んでいるってんだから分かりやすい。彼女は自由意志で姉の探索を続けてこの桜新町にやってきたのか、それとも円神のスカウトで町をかき混ぜに来たのか、一体どちらなのだろうか。まぁ、どちらにしてもとにかく妖怪絡みで事件が起こってくれれば円神としては願ったり叶ったりなのだろうが。

 そして、今回紹介されたりらちゃんのキャラがむやみやたらに濃いのである。一言で説明するならば「クレイジーサイコレズ」であるが、単なる同性愛ではなく、姉妹愛というのが実にクレイジー。そして、幼少期からそんな愛のアピールの仕方がトチ狂っているのが素晴らしい。必死に勉強机に向かっていた若かりし頃のじゅりさん。彼女はまだばあちゃんに出会う前なので、まだまだ先祖の汚名を晴らすべく世間に敵対心をむき出しにしていた青い時代のことである。そんな鬼気迫る姉に対して並々ならぬ愛情を抱いていたりらちゃんは、手品を見せたらお姉ちゃんが喜んでくれた、というたった1つの記憶を拠り所に、人智を越えたような手品スキルを磨き上げ、それだけで一生食べていけるレベルのサプライズを産みだすに至った。しかし、最初は喜んでくれていた姉も、そんなクレイジーマジックにはついていくことが出来ず、手品を恐れ、しまいには妹を恐れるようになってしまったという。なんだそのひでぇ話は……わずか一分足らずの過去回想にもかかわらず、なんか色々とヤバい要素が詰め込まれておった。こんなにナチュラルなクレイジーも珍しいのではなかろうか。

 しかし、そんなりらちゃんも、過去に一度「死んで」しまっているとのこと。その後一体どのような経緯で復活し、妖怪ハンターとなったのかは定かではないが、とにかく、子供スキルですら姉をどん引きさせられる手品師が、まさに「魔術」となって戻ってきたのである。なるほど、怖い。気になるのは、ことは・ざくろの2人との接触時に、彼女に半妖としての気配が無かったという部分である。一度死んでまさに「フランケン」となったのならば完全に妖怪化したという認識にもなるのかもしれないが、一体どんな過去が隠されているのだろうか。

 そして、そんなクレイジーレズが敵キャラということで、攻め方がいちいちエロいのである。「妹が好きだよ」とぶっちゃけていた恭助さんには花束のプレゼントで全面的に応援を。しかし、「幽霊だー」と追いかけてきた女子高生集団にはぬるぬる触手プレイを。そして、姉を寝取った(?!)薄汚い第2の妹には、触手拘束で容赦無く手打ちを。なるほど、確かにヒメにとってはかなり厄介な敵になりそうである。面倒なのは、相変わらずこの作品の敵キャラは「やっつける」というのが「排除する」「殺す」では駄目なところだよね。ざくろちゃんもそうだったけど、基本的に妖怪だろうが半妖だろうが「悪い奴じゃない」が前提なので、何とかして改心させにゃならん。じゅりさんの肉親ってことならば、流石にチューニングするわけにもいくまいよ。このサイコレズを改心させるのはそうそう簡単なことじゃないような気がするのだが……一体どうしたらいいんでしょうね。能力も色々無敵すぎるしなぁ。

 他の展開としては、元老院のもじゃさんが盗撮魔だったり(いや、他にももっと大事なこと言ってた気もするけども)、マリアベルが小さい区長に萌えていたり、謎の牛にスネ夫みたいな声でアテレコしてたり、主人公に一切出番がなかったり……平和な町である。それにしても、りらちゃんがかやのんボイスというのがいちいち破壊力満点。“みんな大好き茅野ちゃんち”は何をさせても可愛いな。あと、エンドカードのアオがさやかちゃんに見えて仕方なかったです。

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 だからさ、この世界はレギュレーションっていう概念をちゃんと導入しようよ、第11話。性質上、装甲はいくらでも厚くできるはずだから、機体が大きいことによるデメリットってあんま無い気がするんだけども。

 ついに登場した名人川口との邂逅は、想像以上にユルい空気だったのがまず驚きである。先輩もそれなりに悲壮な覚悟で自分の責務にあたっているような描写がこれまでなされてきたはずなのだが、その割にセイたちに対する応答がおちゃらけておる。いや、ユウキ先輩は冗談がよく分からない人なので、あれでもマジで答えている可能性はあるわけだが……部屋についてもなかなかコート脱がないし、脱いだら脱いだで「名人らしく振る舞うのも疲れる……」って、あれ、名人らしい振る舞いだったんだ。「勝利以外は考えない!」って延々言ってるだけって、名人っていうか単なるアホですがな。これまで何となく「名人www」みたいな調子で呼ばれていた謎の称号も、今回ようやくその起源が明らかになったわけだが、これまた割とどうでもいいものであった。「数十年前に存在していた伝説のガンプラビルダー」って、一般人じゃねぇか! 単なる「すげぇ強い人」の記録を「名人」なんて漠然とした称号で語り継ぎ、更にそれを大本の製造会社がわざわざ公式に引きずり出してプロモーションしているという。まー、この手の世界にも何か大きなタイトルってのは必要なので、「名人だからすごい」「名人みたいになりたい」っていうのはお子様向けにもいいアピールなのかもしれないけども。それならもっとオープンに盛り上げろよな。

 さておき、「アイラちゃんとレイジの逢い引き現場」なんて一番盛り上がるシーンを挟みつつ、2回戦の種目は、全参加者が入り乱れてのバトルロワイヤル。参加者総数の1/3が残った時点で終了で、勝ち残れば40ポイント、という非常に大雑把な試合となっている。これ、勝ち点が加算されていくってことは、1回戦で負けた連中も別に失格じゃなくて2回戦に参加してるってことなのかしらね。でないと勝ち残った連中にポイント分配する意味ないもんね。だとしたら相当な人数になっていると思うのだが、確かに画面上、所狭しと入り乱れるガンプラたちの乱戦はまさにロワイヤル。チームプレイなどを一切禁止していないので事前に作戦を練ることが出来ればそれなりに有利に戦えるし、とにもかくにも背中を預けられる仲間がいるかどうかが大問題。ぼっちには辛い戦いである。幸い、セイたちはマオとフェリーニがいる。宇宙戦闘ではいきなり大人の力を見せつけられるが、そこからは大気圏突入してる間に試合が進むなどして、それなりに生き残ることは出来たみたいだ。

 そして、参加MS数が多いために、この大会の節操の無さが非常に良く分かる実に賑々しい画面が今回も見どころとなっている。量産機好きが多いのは別にいいのだが、流石にザクタンクで決勝に挑むのはどうなんだろう……あれ、強いのかな……他にも、確実に示し合わせてやってきたドム3兄弟がいたり、いったい各地の予選はどういう方式で行われたのかが気になってしょうがない。1つの国で代表枠って1つじゃねぇのかな。Magicのプロツアーみたいな形式? だとすると、あのドム3人衆はみんなで大会に出るために予選のドサ回りとかしたのかもしれない。苦労が忍ばれる。そして、今回最も苦労人だったのが、なんと言ってもガウの人である。ガウいいのかよ。あのサイズいいのかよ。あの機体で1回戦突破したのかよ(大会期間中に機体を乗り換えるのは自由なのかね)。史上もっとも恰好いい画面割、躍動感のある動画で描写された寝取られ男。フェリーニさんのガチクズっぷりが素晴らしく、世界各国から立ち上がった被害者の会の方々が実に華々しく負け組オーラを発揮してくれた。いやぁ、セイさんたちは子供アニメの主人公なんだから、そんな男のサポートしちゃ駄目だと思うぞ……。

 そして、いよいよ登場した本家会社のCEO。レイジとは因縁があるらしく、ようやく謎だらけだった彼の正体が少しは明らかになるのかもしれない。更に、そんなおっさんが送り込んだと思われる特大サイズのザク機体。流石に特定の参加選手のものとは思えないので、おそらくは本社が仕込んだトラップかなんかだろう。「あんな巨大なザクみたことないや!」って一瞬思ったけど、考えてみたらザクって元々巨大だった。既にビグザムやガウなど、大物相手の戦闘は何度もこなしているので「でかい」というだけだと売りとしては物足りないのだが、それがザクであるとなると話も違ってくる。次週はこれをぶっ壊すのが最大任務ってことになるのかな。

 レギュレーションに規定がなくて、どんなでかい機体を使ってもいいってことは、逆にプラモさえあればどんな小さい機体を使っても良いってことでもあるんだよな。すげぇ小回りが効くクインマンサとか使いこなすやつはいないものだろうか。

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 圧倒的親子鷹ならぬ親子龍回、第83話。前もどっかで書いたかもしれないけど、私、幼少のみぎりは紫龍派だったんですよ。友達と「聖闘士星矢ごっこ」なんてやるときは昇龍覇ばっかり撃ってましたね。でも、うまいもんで聖闘士星矢って割と子供からの人気はばらけてた気がする。紫龍は恰好いいし、星矢は主人公、一輝は子供目線でもチートだったし、氷河は技モーションがおもろい(重要)。瞬を担当すると何となく長いものが振り回せる(重要)。

 さて、ドラゴン親子の本編に入る前に、まずは前回の振り返りから。線画で荒々しく描かれた一輝とアイガイオンの消失が確認され、旧友たちはみなそれぞれに涙する。全員反応は同じようにも見えるが、容赦無く突っ込みどころが紛れ込んでいるあたりが今作の油断出来ないところだ。

昴「冷たいんだな、フェニックスが死んだんだぞ!」

氷河「それがどうした」(正論)「聖闘士が(っていうか一輝が)戦いで死ぬなど、珍しいことではあるまい」(事実)

 いや、氷河もちゃんと熱い涙を流してましたけどね。そして貴鬼の一言。「彼は、また、我らのために命を……」いや、「また」って。まぁ、作中の仲間達も視聴者と似たような感覚を持っててもおかしくないですからね。そして、各所で熱い弔辞をもらう一輝に対し、アイガイオンさんについては割とクールなパラス勢。前回言わなかったからホッとしてたのに、ガリアさんがあっさりと「四天王の中では一番の小物」って言っちゃったし。言っちゃったし! 一応、「人間などという脆弱なものに興味を示してる時点で」っていう注釈はついてたけどさ。「ガリア、お前も興味持ってたんじゃないの?」との問いに、「いや、面白がってただけだし、別に好きじゃないし」と、なんか2chのスレとかに感想を見に行ったらぼろくそに叩かれてた時に慌ててるファンみたいな反応をするガリア。こうしてみると、四天王の中で一番駄目なのって彼女なんじゃなかろうか。アイガイオンさんは知性キャラをアピールするのには失敗したが、最後まで「あのお方」の正体を漏らさずに散っていく侠気を見せたし、正面から堂々と聖闘士の相手をしてくれたという意味では、非常に正しい「1番目の強敵」ではあった。タイタンさんは無二の忠誠を持つ正統派ボスキャラだし、ハイペリオンさんもアイガイオンの死について辛そうな顔を見せたり、いざとなればパラスをも斬るという猛々しさがある。ガリアさんって、今のところ他人を馬鹿にすることと、変態を各地から集めてくるスカウトの才能しかみせてない。せっかくの紅一点なのになぁ。

 さて、そんなこんなで、上層部はいまいち頼りないパラス軍から繰り出されてきたのは、これまでずっと陰に潜んでいた2級パラサイトのレアさん。初登場回がロック忍者お披露目回だったせいで変な印象があった彼だが、今回はドラゴン親子の相手という栄誉を授かり、堂々の単騎出陣。その右手には神話の槍ゲイボルグを宿しているらしく、ゲイボルグ、エクスカリバー、そしてサーバントと、ちょっとした聖杯戦争の趣。これまでのように「パラス様から賜った武器」ではなく、具現化していない「武器の概念」で挑んでくる敵キャラというのは初めてのことである。真っ向勝負の良い試合になるのかと思われたのだが、今回は久しぶりの大暴れとなる紫龍が圧倒的すぎて、なんだか2級の中でも割と残念な噛ませポジションに落ち着いてしまった。いや、仕方ない。紫龍のためだから我慢してくれ。

 たった2人の道行きを進んでいたドヴェルグルートの親子。父子の共闘が見られるのかと思ったのだが、そこは冒頭の2人昇龍覇だけに留まり、レアさんの要望もあって、基本は1対1の対決。紫龍の次の役割がオープニングに出ているアテナ・エクスクラメーションなのだとすると、親子で手を取り合って戦う機会が無いかもしれないのは不安である。どこかで一回やって欲しいんだけどね。今回はとりあえず、紫龍が龍峰を鍛えるためのプログラムとして組んだミッションであり、老師の伝える「ユズリハの心」とやらを体現したもの。なるほど、老師のあの声で諭されると何でも説得力があるように聞こえるし、紫龍を前にして一切動くことなく修行を重ねていた童虎の態度を考えると、含蓄もある。童虎は若かりし頃のおちゃらけキャラからよくもまぁあんな年寄りになれたもんだ、とたまに思う。そして、そんないい師匠に巡り会った紫龍は、親として、師としても大きく大きく成長している。

 考えてみると、レジェンド組の中で一番変化があるのって紫龍なのではなかろうか。星矢は要職についたので多少なりとも落ち着きはでたが、Ω1期のことを思い出すと、やっぱりちょっと無鉄砲なところはある。一輝は最初から上から目線のチートなので変化は無いし、瞬も大人びたところがあったので特に落ち着いた感じはない。氷河に至っては、あのスカした感じは既に子供っぽいとすら言える。そんな中で、当時は俺様恰好いい要素もあったドラゴン紫龍は、今回すっかり指導者としての目線を持つようになっていた。やはり1人だけ子持ちになったからこその父性なのだろうか。敵と対峙しても常に「武人として」という高説を振りかざし、息子の成長のためならば命をも賭けるという姿勢を明確にした。こうあってこその、「2世もの」のレジェンドである。まぁ、元々五老峰一派って「受け継ぐものたち」のお話ではあるから、次の世代への橋渡しっていうのはすごく相性の良いファクターではあるのだけどね。光牙と星矢の関係なんかが未だにはっきりしないところがあるので、今回の親子水入らずの対話はこれまでたまっていたものがすっきり片付いた感があって気持ちよかった。

 バトルの方は、レアさんが伝家の宝刀(槍)ゲイボルグと人形を使い、紫龍はエクスカリバーでそれに対抗するという形。珍しく徒手空拳での打ち合いが多い戦闘シーンで、ちゃんとエクスカリバーに見せ場を作り、アイガイオンのクロノテクターが無惨に壊されてがっかりしていた山羊座の人々も多少は溜飲が下がる。そして、ゲイボルグの一突きを手の甲で止めるという恐ろしい判断が出来る紫龍がすごい。いや、そこは盾を使えばいいのに。でまぁ、流石にワンサイドゲームだと実入りがないので、最終的には紫龍が一芝居打ち、双子座対決に引き続いてまたも観客者席で見ていただけの龍峰がボコボコにされるという展開。今回、やたら龍峰の身長が小さく描かれていたような気がするのだが(元々メンバーの中では小さい方なのかな?)、まさに「赤子の手を捻るように」レアにはやられっぱなし。いつまでたっても青銅は弱者扱いだが、考えてみりゃ2級って黄金相当の実力っていうのがデフォルトだからね。そりゃ苦戦はする。でも、そこから窮地に追い込まれればちゃんと復活は出来るわけで、一子相伝のキャストオフ芸から、謎のパワー・Ωの覚醒へと至る。龍峰が脱いだ瞬間にレアさんが「何故脱ぐ!」と叫んでいたのが本当の爆笑ポイント。レアさん、出番は寂しかったけど、「何故脱ぐ!」とか「親馬鹿か!」とか、視聴者の言いたいことを全部ストレートに言ってくれたので凄く良い奴だった。ちなみに、「Ω」は以前明かされた通りに「仲間達との絆」を繋ぐことで生まれるパワー。セブンセンシズに続いて、今回も龍峰が覚醒第1号となったわけだが、老師・紫龍・龍峰・玄武と並んだチーム五老峰の勇姿を見れば、「繋がり」を大事にするパワーの目覚めが龍峰からスタートするというのは納得出来るセッティングである。

 結局、2人だけという数のビハインドはものともせず、最後を「黄金の昇龍覇」という大技で決めた紫龍たちは進軍に成功した(まぁ、最大の技って言ってた割に百龍覇じゃなかったのは残念だったが)。ただ、そんな順調な道行きにも暗雲が立ちこめており、それがタイタンさんをして「お前は気に入らない」と言われてしまった相変わらずの立ち回り、エウロパさんの仕込んだ「無限回廊」だ。とりあえず、現時点では紫龍たちの「ドヴェルグの道」ははずれルート。更に光牙たちの「アルフヘイム」も駄目とのこと。すると正解は残りの2本のうちどちらか、ということになる……のかな? なんか今回の言い方だと4本とも駄目って感じに聞こえたけどね。最終的には決戦の場には(少なくともブロンズ勢は)全員集合するだろうから、どこかでちゃぶ台ひっくり返して合流することになるのだろうけども。そして、そんなトラップを打ち破るキーとなりそうなのが、黄金聖闘士たちが持つ次元をもぶち壊すパワーってことだ。相変わらずのオープニングネタバレで分かってはいたが、ラストで登場したのは「異次元に飛ばされた」はずのパラドクスさんである。お早いご帰還。せっかく紫龍たち親子がいるのに駆けつけてこず、彼女が狙うのはインテグラさんらしい。次週はまさかのアテナ襲撃からの姉妹対決になるようだ。黄金だらけのステージに単身乗り込むパラ様すげぇ。

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 なんかもう、色々各方面にすげぇ、第9話。「どないやねん」が「もういいや!」にかわっていくこの持って行き方、一体何の感動か。

 筋立てはもう、本当に無茶苦茶だった。「13番目の並行世界」の真実が明かされ、むしろ鏡都よりも外の方がびっくりな状態であることが分かったのだ。「神社」と呼ばれていたのは本当の意味での施設ではなく、この世界を統べるべく、神が統治していた管理機構。そして、そこに鎮座する神というのは、宮司と稲荷のことであるという。いや、正確にはその2人を産み落とした「創造神」が更にいるはずなのでもう1つ上の次元があるはずだが、とにかく、これまで「鏡都の生みの親」というレベルで神的存在だと思われた稲荷は、より高次の存在として神性を持っていた。そして、そんな神の頭を悩ませるイレギュラーの数々。「稲荷が気まぐれである」というのが既に神の配剤としてちょっとおかしなところがあるが、そんな稲荷でも予想もつかないイレギュラーが、訳もなく起こるのがこの世界だという。勝手な秩序が出来上がる、勝手な存在が生まれてくる。稲荷のかたわらに産みだされた「イレギュラー」こそが、新たな稲荷のコピーとして存在したコトであった。

 「稲荷が創造主」「コトは稲荷の模造品」。この2つが世界の真実。そして、今回はそんな無茶苦茶な世界設定を無理矢理丸め込むためにかなり思い切った作劇方法が採用されている。なんと言っても稲荷の吹っ切れ方が一番ぶっとんでいる。呵々と笑った稲荷は、全てを認め、語り尽くした挙げ句に、複製存在であるコトを刺し貫き、更に「兄」である宮司も手にかけた。実際に殺したというわけではないだろうが、とにかく、ここにきて自分の好き放題に暴れはじめたのである。彼が望んでいるのは世界平和でもなければ家族団らんでもない。全てを創造・管理出来る存在であるはずのおのが身でも予想出来ないような、とんでもないイレギュラーを観察し、世界の真理を見ることにある。稲荷の力を受けたコトは暴走をはじめ、奇しくも先週のラストで自ら宣言した通りに、世界をぶっ壊してしまった。

 この、「コトと稲荷のリンク」にかこつけるまでの一連のコンテは、本当に無茶な作り方がなされている。見ている誰もが度肝を抜かれるのは、世界の仕組みを朗々と語る稲荷とコトが2人連れ添って歩くシーン。なんと、話し始めてから終わるまでの信じられない長尺を、たった1つのカット、右から左に2人がゆっくりゆっくり歩くだけで終わらせたのだ。「どう見ても手抜きやないかい!」と思いながら見ていたわけだが、その後、「コトが稲荷の複製である」という事実が明かされると、あのシーンの意味が見えてくる。複製とはいえ、コトは彼女なりの人生を歩んできた「別個の」存在ではあるだろう。そんなコトを自分の管理下に置き、再び統制を図るために、稲荷は彼女と寄り添って歩くことにした。見れば2人の歩幅も、歩き方も、何もかもが一緒だ。2人はてくてくと歩き続けることによって、その存在の「距離」を縮めていった。延々歩いたゴールはどこにあったかといえば、稲荷がコトを突き刺すという衝撃の展開。そこにいたるまでの準備段階として、稲荷は延々「歩み寄る」必要があったのである。

 全てをぶっ壊す覚醒状態のコトを手に入れ、「役者は揃った」と歌い上げる稲荷。彼の手に残されたのは、コトでも鏡都そのものでもなく、たった1人、薄れて消えかけた古都だけだった。それにしても、CV石田彰で「役者は揃った!」みたいな台詞って、一体どれくらい聞いたのだろう。もう、今回の稲荷のキチピー状態も、「まぁ、仕方ない」って思える程度には心の準備は出来ていた。個人的には、同じようなシチュエーションなら「舞-HiME」16話が至高。古今東西の石田彰ボイスの中で一番震えたのはあのシーンです。

 閑話休題。そんなこんなで崩壊してしまった鏡都。おそらく外では残りの12の世界もヤバいことになっているのだろうが、少なくともこの鏡都だけは、他と少しだけ違うことがある。それは、稲荷がかつて名乗っていた「明恵」を受け継いだ存在がいるということ。数珠やら名前やら、とにかくそんなものを無理矢理わたされた薬師丸は、稲荷をして「始まりになってみせろ」と言わしめた特殊な立ち位置にいる。全て稲荷が作り出した鏡都において彼だけはイレギュラーであり、彼が本当に明恵を受け継いだのだとしたら、作る力同様の、「守る力」があってもおかしくないだろう。もちろん、こんなドタバタの中では当人にそんなやる気など湧くはずもないのだが、そこにはっぱをかけるのはやはり「兄弟」という存在である。鞍馬と対峙した回想シーンでは「薬師丸を慰めるための偽りの兄弟」と述懐していたが、今回の鞍馬と八瀬の立ち位置を見れば、決してそんなことは無い。やはり、最後の最後に薬師丸を立ち上がらせることが出来るのは、切っても切れない「兄弟」だけなのだ。鞍馬が力強く未来を諭し、八瀬は優しく過去を慰める。今にも消え入りそうな「偽りの」家族たちに支えられ、明恵は「明恵」としての最後の戦いに臨む。

 良い。すごく良い。本当に「家族愛」っていうファクターには弱いのだが、今回の明恵の復活劇は本当に涙無しには観られないものだった。あれだけいがみ合っていたはずの鞍馬が見せた笑顔、そして記憶を失ったはずの八瀬から語られる思い出話。どれもこれも、長い年月に裏打ちされた絆が感じられるものだ。ここに来てついてに、「三人議会」はその完成をみたのではなかろうか。

 次回はいよいよ最終回。結局、稲荷がああなってしまった以上、明恵たちが望んでいた「ただの家族」の姿は帰ってこないのかもしれない。しかし、「稲荷」は現時点で既に「2人いる」のだ。「もう1人の稲荷」として揺らいでいたコトを再び引き戻し、新たに「稲荷」と同じ家族として迎え入れることで、兄弟達の見ていた夢は帰ってくるのかもしれない。是非とも見せてくれ、必殺の大団円を。

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12月13日 ドラフト模様(THS×3)

ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Serra】→【Metallica】→【Thraxi】→

 

 1人お仕事大好き人間が生まれたせいで残念ながら5人戦。それでもまぁ、やることはやるし、今週は遠征する人間がいないってことで、さっさとはじめて1時前には終わってしまったという健全極まりないドラフト。まぁ、そのために場所を占拠していたので回りからみたら健全じゃないけども。ちなみに、どうやら再来週の金曜日は年末に東京で行われる邪神祭の関係で出席できない人間もいるとのことで、おそらく来週が年内最後のドラフトになると思われます。年内最後はキューブとかやっても良かったんだけど、今から準備するのは間に合わなそうだし、そもそも今の環境は割と人気があるから、そのまんまでいいか。

 


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「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」 4→5

 今期も、最初にゴールインしたのは角川枠の作品。まぁ、最近はなんでもかんでも角川なので「角川枠」という言い方もあまり意味を成さないのだが……「エース枠」? でも、今作はそこまでエースキャストに偏った配置になってるわけでないし……まぁ、そういう作品。「問題児」→「ブラッドラッド」ときて、3作続けて10話完結の半端アニメである。

 番組開始時にはそりゃもう期待を込めて「あかんわ」「どうでもいいな」と思ったわけだが、オープニング映像に引かれて見続けているうちに、じわじわ気持ちよくなってくるという、由緒正しいクズアニメの代表みたいな立ち位置になった。今期はこれと同じようにして、開始時に「あかんな」と思っていたのにじわじわ癖になるアニメが多く、視聴処理が非常に面倒なシーズンであった。今作の場合は、誰に何を言われても「駄目アニメだね」とにっこりほほえんで答える自信はあるのだが、最近は、駄目は駄目でも、良い駄目と悪い駄目があるようなのだ(自分で言ってても訳分からん)。

 今作の場合、まず障壁として立ちはだかるのが、脳内選択肢というこの作品のオリジナリティそのものである。初っぱなから遠慮なく無茶な「選択肢」が乱立し、そこに一切のルールもなければ、(作中視点からは)必然性も意図もない。そんなものを「ルール」として設定してしまっては、もう物語として成り立たないだろう、というのが拒否反応を示した理由だ。実際、脳内選択肢は単に「作品を都合良く導くための万能過ぎるツール」であり、これがあり続けるかぎりは作中人物に共感したり、身につまされるような真に迫ったシーンでグッと来たりということはあり得ない。どう考えても、ドラマを作る上ではノイズにしかなり得ない。しかし、しばらく見ているとそんな一面的な見方が間違っていたことに気がつく。この作品の場合、正しい視聴体制は、「ドラマとして見る」ではなく、「バラエティとしてみる」なのである。作中だけでシナリオが閉じておらず、たとえるならば必死に演者がドラマを作ろうとしているところに、ディレクターがカンペでガンガンアドリブや無茶振りを入れてくるのを楽しむコントみたいな感じ。それならば、選択肢の存在は単なる「笑いを取るための1つの手段」として一般的なものになる。

 そうして、「下世話なバラエティ」として見るとシナリオの無茶苦茶さはほとんど気にならなくなるし、あまりに残念なキャラクターたちのセッティングも、これはこれでコントとして見るべき点が多い。どれもこれも萌えもののテンプレかと思いきや、「お断りファイブ」も「表ランキング」も、結構キャラの立つ残念な奴が多い。特に、メインヒロインとして並立していた雪平、遊王子、ショコラの3人はそれぞれテンプレ属性を保持しながらも一捻り効かせたキャラ特性が可愛らしく、萌え作品として観ながら「おっ、俺ちょろい」と感心したものである。特に雪平だなぁ。しろぶた君が活躍した雪平エピソードでの一気に吹き出したデレモードとのギャップが際だっており、なんかもう、リアリティだのなんだのいう言葉は既にラノベ界隈の作品作りとは無縁の所にあるのだな、というのがよく分かって気持ちよかった。この手のハーレムものは本当に決まり切った展開ばかりでうんざりするのが常だが、今作の場合、横槍としての脳内選択肢のおかげでどんな酷いオチになるのかは最後まで予想がつかず、ちょいちょい挟まれる小ネタからいい角度でえぐりこまれると、ついつい笑ってしまう部分もあったのだ。

 また、アニメとしての画作りも非常に手堅く、いかにもディオメディアらしいビビットで目に痛い色彩も、こういう「嘘臭さ」を際だたせるのにはいい配剤である。スタッフについても、稲垣監督が割と頑張ってくれたのに加え、福田道生、森脇真琴などの名前が連なり、節操の無いギャグを繰り出す基盤設定との相性は良かった。こういう作品がポロッと出てくるので、アニメ視聴は油断が出来ない。まぁ、誰かに感想を聞かれてもあまりおおっぴらに勧めようとは思わないのは間違いないのだが、内心では「中途半端におわったんだから2期があるんだろうなぁ」と期待してしまう部分もあるのだった。繰り返しになるが、俺、ちょろい。

 最後は中の人。今回は主演のショコラ役(とエンディング歌唱)の砂土原かおり以外はあまりエースキャストにはなっておらず、サブヒロインたちなどもなかなか面白い個性的な面子になっている。個人的にヒットだったのは、キャラが立っていた雪平役の近藤唯。ギャップの激しい二面性だったので2役と言ってしまっていい仕事だったが、メリハリを付けて雪平の愛らしさを2割増しにしてくれていた。まだ新人のようだが、今後の仕事に期待したい。その他辻あゆみ、五十嵐裕美、松嵜麗など、「出てくればきっちり仕事してくれる」という中堅層が活き活きと仕事をしていたのも好印象。こういう層にスポットを当てるのってなかなか難しいのよね。そして、なんと言っても主演の豊永利行だろう。今作はハーレムものとしてもコメディとしても、とにかく主人公・奏のキャラがしっかり維持出来ていないと確実にグダグダになる作品。お断りされながらもきっちりイケメン要素を残し、その上での数々の変態発言、突っ込みをフル回転でこなしてくれたのはお見事。男性声優は(女性群と比べると)数が少ないので専門職としてどんどん先鋭化して腕が上がるよなぁ。

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