最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「SHY」 7→7 好きです(直球)。毎週楽しんで感想を書いていたことからも分かる通り、今期楽しみだったベスト3に入る作品。早く2期が観たいけど、放送時期とかのアナウンスはないのよねぇ。原作読んじゃいたい欲求が抑えきれない気がするが、もう読んじゃってもいいかもしれないなぁ。 ディティールについては毎週なんか書いてたので特にまとめることもない。「現代のヒーロー譚」として端正なデザインだし、王道展開にピリッとスパイスを混ぜ込んだストーリー展開は安心してみていられるけど油断もできないという適度なバランス。「戦う女の子ヒーロー」の物語なので、なんかプリキュアシリーズの亜種みたいに見えないこともないけど、やっぱ「可愛くなったヒロアカ」の方がしっくりくるな。ヒロアカのアツさを借りながら、そこに女の子どうしの過度な友情もミックス。もう、いいとこ取りじゃないですか。エイトビットの手による映像も一部の隙もなく1クールを走り切ってくれたし、キャストもご褒美成分多め。こういう作品が週に2〜3本あればだいぶ人生も生きやすくなりますね。 以上で書くことが終わっちゃったので、この機会を借りて今作の監督である安藤正臣氏の作風について、ちょっと考えたことがあるのでここに書いておきたい。あんまり細かい演出論とかは分からんけど、素人目でも明らかな氏の作劇の特徴といえばなんと言っても「コマ割り演出」。本作でもさまざまなところで効果を発揮していたが、よくよく考えてみるとこのコマ割り演出って、ちょっと変な技法なんだよね。私が安藤さんのことを意識し始めたのは「クズの本懐」からなんだけど、そこからの担当作品は「ハクメイとミコチ」「彼方のアストラ」「地縛少年花子くん」、そして今作と、漫画原作付きの作品がほとんど。そして漫画が原作ってことは当然「元の作品にコマがある」わけだ。 通常、漫画原作アニメ製作の行程って、「コマの間を埋める」作業になると思うんですよ。漫画ってのは媒体の制約上、動きのどこかを切り取って表示するものであって、そのコマとコマにある時間を動的に見せられるのがアニメの強み。むしろそこを見せなきゃいけないのがアニメの責務みたいに考えられている。まぁ、当たり前の話だ。そこの埋め方がうまければ「良いアニメ化」と言われることが多いし、埋めずに「アニメ化しました」とは普通言わない。 翻って「コマ割り演出」はどういう技法かというと、一度動きを作り、「アニメ的な表現」に着地するはずのところを、再びわざわざコマの中に入れる。まるで求められるところに逆行しているような仕事ぶりなのだ。それなのに、何故かコマ割り演出でアニメのさらなる動きが生まれたり、時間的な長さを意識させる4次元的な演出に広がったりする。これが面白い。 もちろん、安藤作品を見た人なら分かるだろうが、氏の演出は単に「イラストをコマに押し込める」のではなく、「アニメをコマごとに作ってそれを同時多発的に展開する」というもの。コマの中でキャラは動くし、なんならコマ自体も動く。そこにきちんとアニメ独自の楽しさを生み出しつつ、コマを使用することで漫画に近いような視線誘導を行ったり、漫画の持っていた旨みをそのままアニメに転用できたりする。「静止画から動画へ」という動きだけで見れば3歩進んだ後に1歩下がっているような手法なのに、何故かそこに半歩先の景色も見えるような気がする。しれっと手癖でやっているように見えて、この演出で「サボってる感」を出さずに味わいとして昇華させているのは、やはり経験値の成せる技なのだろう。まぁ、もしかしたらほんとに作画リソースを減らして省エネする目的もあるのかもしれないけど。 というわけで、安藤演出の妙味を味わいたい人は今作を見ましょう。より効率重視の「コマ割りによる時系列同時展開の技」を見たいなら「彼方のアストラ」を、コマの動きと心の動きを連動させるエグいくらいの心情描写を見たいなら「クズの本懐」にいくのがおすすめだぞ。 最後になりますが、本編中で1回も触れてなかったで「主演の下地紫野もいい仕事してたのでなんだかんだでMVPは彼女だぞ」ということに言及しておきます。下地は某声優バラエティ番組のナレーションですっかりお馴染みになってしまっていたのだが、よく考えりゃガッツリ1つの役をここまで聞かせてもらえたの初めてかもしれない。いい仕事する子なんですよ。 PR まさかの幕引き?! 最終話! 終わるんかい! そこで終わるんかい! ……まー、途中から薄々「コミックの巻数を考えたらどう足掻いても2クールで終わるわけないし……ひょっとして連続3クール作品なのか!?」とか期待したりもしたが、無情にもここでアニメはおしまい。現時点でどこを探しても2期の報は見つからなかった。 どう考えてもここで半端に終わってしまったことはマイナス評価にならざるをえないのだけど、これだけどっしりした尺でここまで描いてくれたわけで、普通に考えたら2期の「完結編」は製作してくれるんじゃないかなぁ。その予定が1つもない状態でこのエンディングを提出したとしたら肝が太すぎるだろ。まぁ、過去にもそういう例が無かったわけじゃないのでここでほんとにアニメがおしまいの可能性もゼロじゃないのが怖いが……完結してる漫画作品の完結しないアニメは流石にどうよ。 ヘルクとヴァミリオ(とアズドラ)の物語としてみれば、今回のお話はそれなりに「節目」になっているので「なんとなく最終回っぽい」という点に不満はない。特にここまでず〜〜〜〜〜っと眉間に皺を寄せていたヴァミリオ様が「晴れた!!!」とのことで、今まで見たこともないような軽快なステップとともに高らかに炎をばら撒いている様子は2クールもの間ずっとファンが待ち望んでいた姿であり、ここまでの2クールを「ヴァミリオが主人公の物語」としてみることができた。ヘルクだってもちろん主人公なのだろうが、そんな悲劇のヒーローを周りから支え、種族の違いも飛び越えて一番深いところで理解し合えるってのが今作の最大のテーマなのだろう。そういう意味では、ヴァミリオちゃんのはつらつ笑顔が見られたことが最大のハッピーエンドと言っても過言ではない。 ただ、そこからちょっと目を離すとアスタとシャルアミがあの状態のまま完全放置だったり、島の魔女が何者だったのかがさっぱり明かされていなかったり、アニメ視聴だけでは絶対に解消できないフラストレーションが溜まりまくっている。これを解消する手段はアニメ2期を放送してもらう以外にないわけで……せめて嘘でもいいから「鋭意製作中」は欲しかった。「製作決定」だけでもいい。なんなら「クラウドファンディング開始!」でもいい(いや、それはよくないか)。でないと、とりあえず原作読んじゃうかどうかの判断もままならぬし……なんとかしてくれサトタツゥ! 最後の最後にまたあのとぼけた空気が戻ってきて、ピウイが画面いっぱいに映るカットが増えたのも「らしい」も幕引きでしたね。今回わざわざ表に引っ張り出してきたのは、やはり最後の最後で人類の希望を握っているのがピウイであるという伏線……かどうかはわからない。あと地味に「あ、ちゃんと帝国四天王って(元々は)4人いたんだ」っていうのがヴァミリオちゃんの回想から判明したのも収穫といえば収穫。「なんで四天王なのに2人しかいないの?」っていう謎は、「すでに2人しか残っていない四天王っていう立場が、仲間をたくさん失ったヘルクと重なっている」という舞台設定だったわけだね。そんな身の上で一番苦しい「全部救う」という選択肢を選んだヴァミリオ様、やっぱ最強主人公ですわよ。ぜひ、ここから先もみんなで支えてあげてくれ。
絶対にターニャ・デグレチャフさんいたよね?! 第10話。普段だったら「まぁ、ラノベのキャラなんてイメージ被るから」で終わりだけど、流石にキャスト合わせまであるとネタにしか思えない……。 さぁ、そんなことが些事に思える程度にはいろんなところでいろんなことが起こり、なし崩しでの大戦争。今回は各パートがだいたいギャグのテンションで処理されていたので、複数の国を巻き込んでの戦争勃発も、この世界においてはギャグみたいなもんなんだろうか。皇帝閣下は「お遊戯じゃない戦争をやろうぜ」と乗り気だが、こんなやつが皇帝やってるからムルナイト帝国はいつも弾薬庫みたいな状態になってるんじゃなかろうか。「舐められないように殴り返す」流儀を持っている帝国って、それは単なるヤクザなのでは。まー、国民の大半がそれで満足してるなら別にいいけども……この国で被害者ヅラできるのは戦争嫌いのコマリくらいなのに、開戦の一番の原因がこいつっていう……救いようのない泥沼主人公だ。 笑ってしまったのはあんだけドンパチやって喧嘩腰だった七紅天の皆さんが、今ではすっかりコマリのお友達ポジでギャグに参加していること。フレーテさんだけは意地でもコマリのお目付け役のスタンスをキープしてるが、よく分からん仮面の人とか円卓のど真ん中にベッドがあっても文句言わないし、こないださっさと殺されてた誰だかよく分かんない人も完全空気でコマリとヴィルのコントを見守るだけ。一応「他国が侵攻してきてるので国内で揉めてる場合じゃない」「コマリが皇帝陛下のお気に入りだって知ってるので、彼女の前ではコマリにあまり無茶できない」などの理由は考えられるが、多分、こないだまでがおかしかっただけで、この国の首脳陣、割と適当だわ。 そしてそんな七紅天に負けてなるものかと出てきたのが、前回「多すぎやろがい」と突っ込んじゃった「八英将」。てっきり名前だけの適当設定だと思ってたら、いざ開戦ということで一応それっぽい連中は全部登場してるくさい。まー、どうせ敵国は大して重要じゃないからここから先で活躍する未来は見えないが……岡本ボイスのあの変な男だけがちょっと関わってくる程度かな。あと大統領は露骨に悪役なので、今回のパートはマジでネリアが下剋上を達成しておしまいになりそうだ。もう片っぽの国「天照楽土」については……なんで出てきたのかよくわからん。でもカルラさんのへっぽこっぷりは想像以上で、下手したらコマリ以上にお荷物になってへちょ顔を晒してるかもしれんのは可愛い。お供の忍者は使えるやつっぽいので、せいぜい死なないように祈るしかないだろう。まぁ、地雷設置もお手のものの有能メイドのおかげでコマリが今でも生きてるわけで、この世界は「死んでもなんとかなる」ルールのせいでみんなあんまり細かい生き死には気にしてないのかもしれんね。 なんにせよ、生き死にだけの問題じゃない戦争は始まってしまった。視聴者サイドで気になることとしては、「大規模な戦争っぽいけど、これ、何話で終わるんだろう……」ってことですね。 「聖剣学院の魔剣使い」 5→4 立て続けになろう、と見せかけてこちらはなろうじゃない。いつものパターン。 ある意味でノスタルジーを誘われるような、「前時代のラノベってこんなんだったよなー」というざっくりしたラノベ観を踏襲した作品。そしてこの「前時代のラノベっぽさ」は私は特に好きではないものだったのであんまり評価が上がりようがない。1話目時点ではパリッとしたキャラ作画なんかを頑張っている感があったので一応期待はしてみたが、途中で作画部分もそこまで魅力はなくなり、最終的には「まぁ、女の子はエロいから……」というくらいの評価ポイントに落ち着いた。最後まで観ていた理由が自分でもいまいち分かってないのだが、①主人公の設定がちゃんと面白い方のアニメである「デッドマウント・デスプレイ」に似てるからなんかごっちゃになってどっちも観ていた。 ②CV井上麻里奈のショタが懐かしかった。 ③影のヒロインの名前が「ロゼリア」だったのでなんとなく温情を与えた のどれかかもしれません(多分全部違うわ)。 いや、でも途中でヘタった部分はあったけど映像としては割と頑張ってた作品なのは事実だったと思うよ。これくらいで不平を言ってたら流石にアニメ業界に申し訳ないか。画面に魅力があると感じるかどうかは、もしかしたらベタベタな作品の設定自体に責任がある部分かもしれんし。あー、でも最近すっかりセオリーになった感がある「敵クリーチャーはCGで描いて画面からゴリゴリに浮いててもそれは味わい」みたいな免罪符はやっぱり気に食わん。そここそがバトルアニメが一番頑張るところちゃうんかい。 「私の推しは悪役令嬢。」 4→4 今期は総本数の兼ね合いでバッサバッサとN話切りした作品があったが、当然そこには何本ものなろうも含まれていた。こちらはそんな過当競争を生き残ってめでたく最終話までクリア出来た貴重ななろうの1本目だが、何故最後まで視聴したかといえば、某奴から「他のなろうとは違う部分があるので出来れば少しちゃんと観てほしい」と言われたため。その言葉がなかったら、今作もN話切りの憂き目を見た可能性もあったのである。 で、そうして他者からの意見もあったためにちょろちょろと観ていた今作。一応、「他のなろうとは違うことは違う」というのはなんとなく理解は出来た。理解は出来たのだが、その上でやっぱり評価は上がらなかったので素直にそれは報告しておこう。別に面白くはなかったです。まぁ、その理由の筆頭に「そもそもアニメがショボい」というのがきてしまうので、原作ファンにはむしろ同情する部分はあるが……。中の下程度の品質で低空飛行する作品を最後まで追うのは、どうしても流れ作業になってしまうな。 そうして残念だった作劇になすりつけてしまってもいいが、内容部分についても結局評価は上がっていない。常日頃私が頭を悩ませている「破滅フラグのパラドクス」について、今作は特に解決を提示してくれなかった。いや、割と序盤から「ゲームの世界だけど想定から外れた事態も起こりうる」という描写にはなっているので、ゲームとはかけ離れた「元はゲームだったけどそこから派生したファンタジー世界」と取れなくもないのだが、だとしたら主人公のモチベの最大要因に破滅フラグがあるのはやはり無理筋。あれだけ「異世界チート」で振り回して世界を塗り替えておきながら、終盤も引き続き「ゲームであった展開だ!」に引き戻すし、主人公の「既知の知識」と「不測の事態」が視聴者目線で区別しようがないので、結局「ゲームの世界」というのがアドホックな設定を正当化するための道具にしかなっていない。どのレベルを「現実ライン」と定めてみたらいいのか、そこが分からないままに話が進んでいくので、作品設定そのものが相互理解を阻害するのである。 今作の主題は間違いなく「百合」であり、主人公が目指すゴールは無償の愛によって支えられた「純愛」だということは頭では理解できるし、ある程度ラブロマンスとして責任を持って描こうという姿勢も窺える。そこは加点要素だと思うのだが、「それなら、なんでこんなノイズの多いはめふら設定でスタートしたの?」というのがほんとに疑問。乙女ゲー世界でこのお話をやる意味がなくて、「推しがいる」という一方的な感情は「ゲームのプレイヤーとそのゲームのキャラ」という異なるレイヤーにいる人物たちに不可避な断絶を与え、主人公目線でキャラたちを「下に」見る要素を作ってしまっているし、ラストで出た「ゲームで得た知識は恋愛には使わないと誓った」という言説も、1話から最終話まで見て誰が信じられるというのか。使わないも何も、この設定で主人公を特異な地位に置いた時点で、「フェアな恋愛関係」は破綻しているのである。それをさも誠実であるかのように振る舞っているのは主人公の自己満足でしかなく、歪ななろうチートの変形としか捉えられない。「チート能力を後ろ盾としたドタバタ百合コメディ」は面白い設定なのかもしれないが、そこに「乙女ゲー」要素を入れてしまったことは、まじで縛りプレイか何かかと思ってしまうくらいに相性が悪く見えてしまった。絶対にもっと真っ直ぐに見せられる道具立てはあったと思うんだけど。 まぁ、もしかしたら「なろうの課題曲部門」とかだったのかもしれない。「この設定は必ず使ってください」っていう課題の上でやってると考えれば、このチグハグさも分からんではない(どういう概念だ)。 「オーバーテイク!」 5→5 自動車レースのアニメかと思ったらそこそこの比率で写真撮影のアニメだった。……多分、間違ってないと思う。 TROYCAらしい、非常に清新なアニメ。映像クオリティは終始安定していたし、見せたいシーンも分かりやすい、平均的な満足度が高かったのは間違いない作品だっただろう。同じクールの「MFゴースト」をリタイアしてしまった身としては供養がわりにこちらだけでも高評価してもいいかな、とは思ったが、中盤でちょこちょこ心が離れてしまったタイミングがあり、1クールみっちり注目できたというほどではなかったので一応加点は見送った。「期待は裏切らず、されど予想も上回らず」といった感じか。 想定通りだった点として、やはり「F4」という特殊なテーマ設定はそこまでのめり込む要素にはならなかった。まぁ、これはその他のレースアニメでも似たような話だったが、純粋でストイックなレース競技って、試合のシーンで分かりやすい見せ場を作るのが難しいのよね。そこを乗り越えられた作品というと「風が強く吹いている」とか、あとは2期目までの「ウマ娘」とかが思い浮かぶが、今作はどうしたって専門知識が必要になる部分でハードルが高く、さらにマシンレースは外から見てもドライバーの顔が分からず、マシンの機微も映像として伝えられる部分が少ないというのは不利な点。「レースの迫力」という観点から言えばCGワークのレベルが上がった現代アニメらしいかっちりしたマシンの動きを見せられていたとは思うのだが、そこにアニメとしてのプラスアルファはあまり見出せなかった。 ただ、そうして「レースアニメって面白くするの難しいよな」という懸念については、きちんと自覚的に解決策を設けている作品でもあったと思う。これまた予想通りというか、セオリー通りの解決策ではあるのだが、「レースそのもの」ではなくそこに関わる人々のバックグラウンドのドラマを可能な限り膨らませることで1クールの時間を確保している。まぁ、どんなスポーツの作品だってそういう性質はあると思うが、今作で面白かったのはそれこそ冒頭で触れた箇所で、「自動車レースアニメ」の案内役を務める視点が「写真と向き合う」という全然関係ないジャンルのドラマを持つ人間であり、単に「俺も頑張ってるからレースも頑張れよ!」みたいな重ね合わせがやりにくい配置。しかし、きちんと筋立てを紡いでいけば「人の写真を撮る目的」と、「サーキットを走り続けること」がどこかで交わる時が来る。その辺りの筋運びに不自然な点はなく、過度な説教くささもない自然なお話になっていたと思う。レースは添え物というほどでもなく、かと言ってレースに固執しすぎて退屈にもならず。大崩れしないこの采配は簡単そうで意外に難しかったんじゃなかろうか。 まー、今作が終わった後に「よし、サーキットにいってちょっとF4のレースでも見てみるか」とまでは思わないですけどね。もちろん、CV上田麗奈のレースクイーンがいるなら話は別ですけど(またこのオチ)。 優しさと、晴れやかさと、ちょっとの怖さと、最終話! 約束されし勝利の2期の報。まぁ、どっしりした進行だったのでこれで終わるとも思っていませんでしたが。素直に朗報なので生きる楽しみが増えました。それにしても最近のチャンピオン系列のアニメは恵まれた作品が多いなぁ。「BEASTARS」に「吸血鬼すぐ死ぬ」に「入間くん」、それに「もういっぽん!」。……「もういっぽん!」の2期目はまだですかね? あ、「六道の悪女たち」は別にいいです。 というわけで最終回だけどつなぎのお話でもあり、立ち位置がなかなか難しい1本だったが、中心にテルと小石川さんの関係性を置いてくれたおかげで、とても気持ちよく「最終回らしさ」を味わうことが出来た。いくら女子中学生1人とはいえ、かついで家まで運べちゃった小石川さんのタフネスの高さには驚かされるが(この子、こないだまで足動かせなかったんですよ?)、それだけのエネルギーを持つ子だからこそ、これまでの人生で後ろしか見てこなかったテルの背中を押し、ヒーローとしての「背筋を伸ばす」役割を果たしてくれたのだろう。スティグマの試練を乗り越えて本当の意味での親友になれた2人。今後もテルはヒーロー活動を続けていくわけだが、常に隣に小石川さんがいてくれることは力を与えてくれるに違いない。 それ以外にもシャイには心強い仲間がたくさんいる。此度の一件でスピリッツとの絆はより強固なものとなり、ペペシャ自身も大きく成長することが出来た。アマラリルクとの全面戦争を想定するなら、一度はその幹部クラス(?)を打倒しているシャイ&スピリッツは組織の中でも重要なポジションに立ったといえるのではなかろうか。今回サポートに回ってくれたスターダストも相変わらずの貫禄。「ヒーローが背中を丸めていては、助けられた人たちが申し訳なく思ってしまうぞ」というのはけだし明言。常に堂々と、傲岸不遜なまでに前をむき続ける彼の信念はその辺りからきているのかもしれない。レディブラックもシャイとの関係性では負けていない。彼女の生まれながらの献身の精神は、きっとスティグマの持ついびつな「夢」を前にしても戦っていけるはずだ。まだまだ謎多き敵組織を前に不安ばかりが募りそうな展開だったが、きちんと「ヒーローが作る明日」を見せてくれた、実に綺麗な中締めだったんじゃなかろうか。 まぁ、それだけにラストのCパートが気にはなりますね。クフフさん、想像以上にツィベタちゃんの喪失の影響がでかかった……クソデカ感情なので本当に素敵には違いないのですが、正直言ってクフフさんにはあんまり理不尽な闇堕ちはしてほしくないんだよなぁ……ツィベタちゃんはきちんと「救われた」上でこの世を去ったわけで、クフフさんにも同じとは言わずとも、救いのある解決を求めたい。今週いきなり出てきた他の2体のアマラリルク勢については知らん。「アマラリルクに加入するには、(女性CV限定で)プリキュアの追加戦士を経験しなきゃいけないのか……」とかいう謎の発見があったりなかったり。総大将がビョーゲンズ出身。そして何よりも度肝を抜かれたのは、そんな「声の問題」が、まさかのテルのお姉さんから…………ええええええええええ、そこ、そういうことなの!? そりゃまぁ、レーニャさんがああいう形で敵として現れたのだから、他のヒーローの肉親が敵サイドにいるのは何も不思議ではないが……この世界、シャイに対して厳しすぎんか? それでも戦えるんか? 続きが気になるゥ! 急なクライマックス感! 第24話!! ……もう、夜宵ちゃんだけ住んでる世界違うやん。多分こいつハンターハンターの世界から来てる能力者じゃないかな。あまりにも策謀の巡らせ方が手慣れすぎている……。ほんで詠子は呪術廻戦あたりから来てると思う。闇の出し方が手慣れすぎている。 三つ巴……なのかどうかもよくわからぬ、夜宵ちゃん周りの混戦模様。今回仕掛けを施したのは「チームなり代わり」の切り込み隊長・ドロシー。単に夜宵ちゃんに興味を持ったので「霊的アトラクション」としてこの鬼ごっこを仕組んだのかと思っていたが、終了後に「これによって小学校が休校になれば空亡のところに行く時間ができるからいいでしょ」とのたまっており、どこまで本気なのかはちょっと読めない。ただ、夜宵ちゃんの「なり代わり先が小学生のせいでおつむまでガキになってる可能性が高い」との言を信じるのであれば、ドロシーがおもちゃとして育て上げた先生の霊を使ってまで夜宵ちゃんを追い込んだのが、本当に遊び半分だった可能性も否定できないだろう。なり代わりどもの目的が全然分かっていないため、現時点では判断しかねるのはしょうがない。 そんな地獄の鬼ごっこにより、まずは先週元太(元太ではない)が犠牲に。続いて明らかにそのキャラで合ってることが分かるでかいメガネがチャームポイントのいいんちょ(本名知らん)も危機に陥るが、偶然にも先生のフィールドから逃げると「隣のステージ」に乱入できるというバグ技に気づいたために夜宵ちゃんと合流することに成功した。夜宵ちゃんの「鬼ごっこというからには、こちらにも勝利条件があるはず」という推理もそうだが、この世界の霊は勝手な女児のゲーム脳に付き合ってくれるために律儀なルール設定をしている奴が多いな(そもそも鬼ごっこで逃げる側の勝利条件って何?)。いや、夜宵ちゃんがそういう霊の性質を学んだ結果、あんなゲーム脳っぽくなった可能性もあるが。とにかく、どこかで無限鬼ごっこを終わらせることができるってんなら、そりゃ本体がいるところだろ、というスタンド使いみたいな判断で一気に本拠地に突入。途中で芳忠ボイスの万能パクパク霊を連打し、先生の霊自体はあまり問題にしていない様子。芳忠さんの霊は今までなんとなく使ってきたが、この度の戦闘で一気に経験値が積まれたことでレベルアップしたそうです。ますます「下衆ポケモン霊バトル」になってきたわ。「過渡期の御霊」という身も蓋も無い名前を付けられ(今まで名前なかったんかい)、今後は卒業生の座に着くことができるかどうか。汎用性が高いくせに副作用も少なそうだからどこぞの花魁や僧正と違って使いやすい霊だよね。 得られた成果は友人の救出・持ち霊のレベルアップ・そして生還(あと元太のトラウマ)。ミッションコンプリートした夜宵ちゃんを待つのは今回の仕掛け人・ドロシー。彼女との対話でちゃっちゃとなり代わりの存在を看破し、なおかつ相手に遅れを取らぬように奇策にうって出るギャンブラーJS夜宵。今のところ彼女の狙いはピンズドで、これで突如としてなり代わり軍団への足がかりを得た。さらに「なり代わり軍団が空亡とつながっている」という情報まで手に入り、これにて「夜宵・なり代わり&空亡・神」の三つ巴が確定したわけである。……戦力差がデカすぎる気もするが……まぁ、空亡に関してはなり代わりサイドももしかしたら謎を抱えた状態かもしれないから、多少はね。対決する順番的には「神に敗れた空亡」→「神」と段階をあげていくのが正しいようにも見えるのだが、空亡の周りに全容の見えないなり代わり軍団がついているとなると事情は変わってくる。次回予告を見る限りでは、まずは神との対決か。現時点での持ち駒で足りるのかしらねぇ。 そしてそんな夜宵ちゃんの命懸けの戦いを尻目に、何故か突然小学生を闇堕ちさせるいけないおねーさん・詠子。……何してんねんお前。見知らぬJSの目からハイライト消したらあかんやろ。ほんでいいんちょもすぐに乗るんかい。類は友を呼ぶ……いや、同病あい憐れむ? なんにせよ、いいんちょの今後の人生は相当に波乱に満ちたものになるでしょうねぇ……。 かっ、金持ちのエンディング! 第11話! もう、単なる野生の上坂じゃねぇか。やっぱすみぺはこういう電波の方がガッツリハマるよなぁ。ちなみに今回のエンディングのタイトルは「今日のエンディングは私が買い取ったから好きにしていいわよね♡」。かつて同様に視聴者を混沌の渦に巻き込んだ「タイトルなんて自分で考えなさいな」に通ずるものがあるな……。しかも作曲は田淵智也なんだぜ? ……金持ちの歌だ……。 というわけで、製作者の思惑通りにエンディングで全部ぶっ飛ばされた回ではあるが、すでに開幕時点で前回やってたシリアス展開など全部放り投げてしまっているのであまり問題はない。やっぱ今作でシリアスが続いたらちょっと不安になりますので、今回くらいのぶっ壊れでちょうどいいんですよ。いや、別に前回も大してシリアスじゃなかったという話もあるが……。 これにて無事にハハリも獲得し、ナノさん曰く「親子丼……」を成立させた恋太郎。今回のお話を見て改めて思ったが、「大量のヒロイン全員に本気でぶつかっていき、全員を正ヒロイン扱いする主人公なんて成立するわけねーだろ」という想定が、「毎回、その話数しかないくらいの気持ちで全力で主人公してしまえば、とりあえずその場は成立する」という力技でねじ伏せられてるのは頭おかしいよな。例えば今回ならハカリを相手に命懸けの告白シーンを展開するなど、普通のラブコメ作品だったら「これがクライマックス!」みたいな展開を打ち立てているのに、恋太郎の場合は一切の制限なしに全てのヒロインにこれくらいの舞台は仕立ててしまう。そして、舌の根も乾かぬうちに次のヒロインに向けて同じ熱量の告白シーンが用意されている。そして、それが許されるキャラクターとして設定もされている。……まー、ギャグ漫画でよかったというか、存在自体がギャグというか……そこにヒロイン勢もきちんと呼吸を合わせてくれるから成立してるんだけどね。今回も一番負担の大きなポジションをこなしてくれたカラネさんには本当にお疲れ様だ。なんでカラネのパジャマはあんなにローライズだったんですかね。乳で勝てないと判断したために鼠蹊部で攻める作戦に変更したってことでしょうか。正しい判断です。 おっぱいモンスターが3人、そこにクスリ(正フォルム)も含めて4人。早々に戦線離脱するカラネに対し、仲間たちのボリューム感を全て受け入れる静。今回の静の活躍は金魚を吹く以外に特に無かったはずなのだが、「そこにいるだけでマスコットとして成立する」というズルいポジションにいち早く収まった静の作戦勝ちである。こうなってくると、何か行動を起こさないとアピールポイントが作れないナノさんあたりが可哀想になってくるな……。ま、このまま続けばそれどころじゃない人数になるはずなのであまり問題にならんのだろうが……。 将来的に、今回のエンディングもカラオケに入るんだろうな……多分対応はジョイサウンドが早いと思うので、万一歌いたいという方はジョイサウンドにリクエスト出しておきましょう。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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