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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 また面倒臭いところに切り込んできたもんだなぁ……第7話。正直、しばらく考えたあとでもどういう視点で見るべきなのか、いまいち定まってません。

 「文化の違い」といってしまえばそれまでである。同じ生き物に対して、やれ殺すべきだの、守るべきだのといった議論は、往々にして戦争の火種だ。それが神である場合もあるし、食料である場合もあるし、単なる愛玩動物の場合もある。近しい事例では、近年諸々の場所で揉めていたクジラ漁、イルカ漁なんかも似たようなものといえるかもしれない。日本人目線からしたら当然「いや、増えてるんだし、食えるんだし、殺せよ。牛や豚と何が違うか言ってみろよ」というのがとても筋が通った説明に見えるわけだが、「こちら目線で筋が通っているかどうか」は関係がない。想像するしかないが、あちらはあちらで全く持って「理屈に合っている」ことしかしていないのだから。そう考えると、ガルガンティアで起きているクジライカ問題も、絶対に穏当な解決策など無いに違いない。

 そんなイデオロギーの問題とは別に、視聴者目線で問題になってくるのは、「果たして視聴者はどちらの側の『理屈』に従えばいいのか」ということ。まず、「ヒディアーズは悪であるから、とにかく誅すべし」というレドの意見。こちらについては、1話冒頭のヒディアーズとの壮絶な死闘を見ているために支持できるものである。そもそもレドは生まれた時からヒディアーズ相手に散々辛い思いをしてきたはずだし、何よりも洗脳と言っていいほどの徹底的な教育を施されている。ちょっとやそっとの環境の変化で、その信念を曲げられるものではないだろう。また、理屈の面においても、「現時点で地球人の文明が取るに足らないものだから無視されているが、もし今後ヒディアーズが牙を剥くようになったときには、どうするというのか」という彼の主張についても、一理ある考え方だろう。「ヒディアーズが人類に仇をなした」という事実は間違いないわけで、その可能性が多少なりとも残されているのならば、次善の策として出来る限り脅威を詰んでおくのは彼なりの親切心とも言える。

 他方、船団側の主張も視聴者からすれば理解しやすいものである。レドとヒディアーズの対決は1話のみだったのに対し、我々はガルガンティア船団の日常にはかれこれ5話以上も付き合ってきた。どちらかというと現代文明に近いこちら側の主張の方が心情的にも受け入れやすい。また、「現時点でなんの脅威でもない」という状態も間違いなく事実。船団の人間の言質からして、過去にクジライカとやり合った経験はあるのだろう。確かにその他魚介類との区別はつかないし、でかいから邪魔だ、という理由や、サルベージ中の遭遇でぶつかった過去があったのは間違いない。そしてその結果として、「クジライカはこちらから手出ししなければ害をなさない」という経験則を得ている。そして「もし争うことになれば人間に勝ち目がなさそう」ということも理解している。突然レドという戦力を得たからといって、「今まで害をなさなかったもの」に攻撃を仕掛ける理由など何一つ無いのである。まして、神聖視する文化まで生まれている状態では、イスラムにおける豚、ヒンドゥーにおける牛みたいなもので、訳もなくちょっかいを出したら怒りに触れるのは当然である。

 2つの「理屈」は平行線だ。そして、視聴者はどちらの主張もある程度理解出来るため、果たしてどちらの目線で物事を見れば良いのかがなかなか決まらない。現時点の脚本では、「どちら側からみて下さい」というサジェスチョンも無いように見えるし、今週分の話まででは宙ぶらりんの状態になっている。しかし、敢えて突破口を考えるならば、個人的には「船団側に分がある」と見るべきではないかと考える。その最大の理由は、結局ヒディアーズという存在が何を目的としているのかが分からないことである。レドは「発展した文化を危機に陥れるもの」という主張をしており、実際に彼の文明はヒディアーズによって甚大なダメージを被っていたわけだが、果たしてそれが、「高度な文明」によるものなのか、という確証が得られていない。現在船団が持っている「こちらから手を出さなければ無害である」という主張も、ひょっとしたらレド達の文明に適用出来る可能性すらある。レドがヒディアーズと戦火を交えていた理由の発端が、「レドの文明側がヒディアーズにけしかけたから」という理由でないと、誰にも保証出来ないのだ。

 今回の船団の対抗措置に関しても、その「すれ違い」の端的な表れであったように見える。電気を消し、動力を止め、とにかく静かにしていれば、クジライカは何も害をなさなかった。多少の不便は生じるかもしれないが、人命に関わるようなこともなければ、余計な争いを生む心配も無い。ひょっとしたら、宇宙空間における人類も、そうしたスタンスだったら問題は起こらなかったのではないか。結局、今回の問題は「レド側」「船団側」という2つの思惑に加えて、「クジライカ側」という第3の勢力の意見を聞かないことには解決しないのである。この状況から、無事に最善の「共存共栄」策を見つけることが出来るのだろうか。

 ただでさえ面倒な状況なのに、突然荒ぶりだしたピニオンのテンションが心配である。その声で「死んだ兄貴の仇」とか言われても、「アニキはお前だろうが」と言いたくなるのは仕方ないとこだよね。ブータに文句を言ってもなんの解決にもならないがな。それにしても、ベローズと言い争って首根っこ掴んだ時、彼女の服は一体どんな状態だったのだろう。当然画面には映っていないが、ベローズのあの衣装、肩紐部分をふんづかまえたらその下のおぱいの部分が大変なことになっていた気がするのだが……

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 これは転機になりそうだ、第6話。番組が決定してからずっと気になっていたことであるが、どうやら、やはりアニメにはアニメなりの「妹編」が展開されることになりそうだ。もちろん大筋は変わらないのだろうが、そこに大きな要素が1つ食い込んでくることに。それが、御坂を取り巻く「友人達」の存在である。この判断は、1期の大ファンとしては嬉しい限り。無茶な改変を望むわけではないが、やはり「超電磁砲」は女の子が集まって初めて成立する作品である。是非ともこのあとの脚本の舵取りには期待したい。

 原作準拠のトピックスとしては、今回はなんと言っても一方通行との直接対決である。学園都市第1位と第3位のガチバトルということで、その迫力は待った無し。御坂さんがブチギレて身も世もなく暴れ回るシーンというのは非常にレアなので、絶叫しながらの能力大解放は流石のお姉様、という貫禄がある。そして、そんな御坂でもどうしようもない一方通行の圧倒的な強さ。一言で言えばチートでしかないのだが、この悪辣としながらもどこかヒロイズムがにじむキャラクター性は、巨悪としての立ち位置が絶妙だ。ここ最近は杖とロリっ子頼みでフラフラしてる姿しか見ていなかったので、すたすた歩きながら憎まれ口を叩く一通さんを見るとなんだかしみじみしてしまうのである。どう考えてもいけ好かない無能力者に負けるようには見えないのだよなぁ。レールガンをはじき返した時のあっさり風味とか、どう見ても負け確定のイベント戦闘臭がぷんぷんである。

 そして、一方通行が大人しく退場したあとは、傷心の御坂と偶然出会った布束との会話。紅茶のエピソードを含めた彼女の回想も多少オリジナル展開になっていたが、原作では茶化したイメージもあったシーンが、真っ直ぐに「心を持つ」内容に変更されている。本人が言うようにいささか単純過ぎる気はするが、布束の行動原理を規定した出来事としては説得力は充分だろう。そして、そんな彼女の話を聞いたことによって、御坂の方向性も決定する。結局のところ、計画を遂行している人間も大部分は悪気があってやっているわけではないし、布束の言うように、御坂には介入する権利は無いし、介入する意味も無いだろう。しかし、それでも彼女は妹達に「人間」を見てしまった。そして、その遥か以前に、布束も同じような経験を通して妹達を人間だと思ってしまったのである。同じ視界を持つ人間の存在を確認したことで、御坂はもう止まることが出来ない状態になった。

 で、ここから先は原作では御坂がターミネーターのごとき破壊マシーンとなって孤独な破壊工作を続けることになるわけだが、ここで「ちょっと待った」である。御坂の異状を見て、誰1人手を伸ばさない状態というのは、やはり『アニメ版』超電磁砲では違和感のあるシチュエーションだ。ここで、やはり1つのけじめを付けなければならないのは、仲間達との関係性である。そのきっかけを作ったのは、当然、唯一無二の親友である黒子に決まっている。朝帰りしてしまった御坂を見て早速心配する黒子だったが、彼女の切迫した状況を見て、ことの重大さを全て理解してしまった。その上で「御坂は誰にも知られたくないところで戦っているんだ」ということまでくみ取っており、初春や佐天さんからの電話に対しては、何も言われていないのに「大丈夫」「問題無い」と応えることにした。本当は大丈夫だなんて言えるはずもないし、一番助けたい、助けてもらいたいと思っているのは黒子のはずなのに、彼女は御坂の気持ちを最優先で見てしまう。御坂が自分たちを巻き込めないことに、何か理由がある、ということを察してしまう。彼女の心情を思えば、この決断だけでも、非常に心苦しいものであっただろう。

 だからこそ、そんな黒子の行動を見て、御坂も自分の浅慮を恥じた。全て自分のためを思って動いてくれている親友に対して、自分がいかに不義理であったかを悟り、改めて全員の前で「報告」を行うことに。ここでのバランスも非常に難しい。仲間達に申し訳ないという気持ちはある。しかし、だからといって全部を話してしまうわけにもいかない。自分1人の責任だと思っているという理由もあるし、巻き込んでしまったらどれだけの迷惑がかかるか分からないからだ。考えに考えた結果出てきた一言が、今回のサブタイトルにもなった「見えているから」という台詞である。

 「見えている」というのは非常に重要なタームである。かつて、同じような窮地で彼女たちの友情に不和が生じたことがあった。アニメ1期の23話。このときのサブタイトルは、佐天さんが言った「いま、あなたの目には何が見えていますか?」である。あの一言、そしてあの1話こそが、アニメ超電磁砲の持つテーマ性の全てだったと思っている。その時の佐天さんの行為を思い出し、御坂は改めて、「見えている」ことを精一杯伝えた。そして黒子が、佐天さんが、そのことを何らかの形で受け取った。このあと、結局御坂は孤独な戦いに臨むことになるのかもしれない。どうしようもない絶望に沈むかもしれない。それでも、仲間達が「見えていれば」、きっと彼女は助かると思えるのだ。

 次週、サブタイトルは黒子の台詞になっている。原作ではここからはもう御坂単独のエピソードになっていくはずだが、アニメでは黒子、初春、佐天さん、(そして春上さん)がどのように力になっていくのか。是非とも1期のような素晴らしい作品になることを期待したい。

 それにしても……夜中に一人でネット麻雀て、佐天さんたら駄目人間……。



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 星矢ちっちゃ! 第58話。そりゃ確かに元々割とちっちゃい設定だったけども、それって当時の星矢がまだ中学生くらいの歳だったからなわけで……成長期の大事な時期に激しい心的ストレスと過度な肉体損傷が多かったから、身長止まっちゃったのかな……いや、ひょっとしたら回りのゴールド連中がでかいだけなのかもしれないけど……貴鬼に追い抜かれるとか、悔しいだろうなぁ。

 さぁ、全面対決の構図が鮮明になった、転機となるエピソードである。ぶっちゃけシナリオ上は単にわかりきっていた目標を確認するだけだったので大した進展があったわけではないのだが、現時点で集まれる人員がほぼ総登場し、各々の現状を教えてくれた同窓会みたいな趣だったので、それだけでも充分お腹いっぱいの展開だ。まぁ、相変わらず単独行動のエデンさんはいないし、ある意味一番気になっていた雑魚クラス白銀さんたちとかがどこに行ったのかもよく分からない(画面端にちらちらと映ってたので、何人かはいたのかもしれないけど)。まぁ、「既に何人かの聖闘士は倒されてしまっている」らしいので、各地で情報を嗅ぎ回っていた白銀はやられてしまったのだろう。密偵行動を行って無事に帰ってきた栄斗さんが偉いに違いない。

 今回注目された1つ目のトピックスは、全員集合した黄金聖闘士である。戦車や通信機などが設置された現代戦争の前線基地に突如ピカピカのゴールド連中が現れる図式はなかなかシュール。実は聖闘士星矢って、現代文明と聖闘士が同時に描かれる機会というのがほとんどない。そういえば1期でも光牙達がバイトする話とかですげぇ違和感があったのを思い出す(東京のライブハウスは違和感とか以前の問題だったのでどうでもいい)。まぁ、前線の兵士だって時間止められたらどうしようもないからなぁ。でも、実際に戦車と黄金聖闘士が戦ったらどちらが勝つかは興味があるよね。鼻息で吹き飛ばせるくらいの実力差なんだろうけども。今回黄金代表として最初に登場したのは、ボーンクラッシャー・ハービンジャーさんである。どうやらお留守番が暇だったのでちょっとそこらに遊びに出てきていたらしい。一応人助けをしてるのだから文句を言われる筋合いもないのだろうが、生真面目な玄武さんはまじおこ。品行方正な玄武からすると骨砕きラブなハー様は気に入らないご様子。マルス戦のラストはあんなに仲良く頑張ってたのにねぇ。まぁ、今現在生き残ってる5人って、基本的にあんまり相性が良くなさそうだからな。ヤンキー1人に胡散臭い仏教徒1人混じってる時点でお察しだ。早く残り7人の認定作業をしてあげて下さい。

 アテナの下にはせ参じたゴールド連中の振るまいもそれぞれ。(多分)最年長の星矢があんまり貫禄を見せていないのが気になるところだが、多分沙織さんのことが心配でそれどころじゃないのだろう。代わりに何故か全軍の指揮を執ったのは玄武さんである。アテナがヘロヘロになったあとに、誰に言われたわけでもないのに開戦宣言を執り行ったのが玄武さんなのだ。ま、あの人も紫龍の弟弟子だったとすればそこそこの歳なのかもしれないけども。こんな時にイオニアさんが生きてれば誰がとりまとめるかで悩まずに済んだのになぁ。黄金5人はキャスト的に目眩がするくらいに贅沢なので、あんな連中に傅かれてしまっては、沙織の中の人、しょこたんも失神するくらいのヘヴンに違いない。

 それにしても、アテナが動き出すまでに随分かかってしまった理由がちょっと切ない。パラスと過去にどんな因縁があったのかは未だ明確ではないが、「姉妹喧嘩みたいなもんだからあんまり聖闘士を巻き込みたくないなぁ」という気持ちは分からなくもない。ただ、そのために全国各地で暴れ回っているパラサイトを放置してたのはやっぱりあかんのじゃないか。ハービンジャーさんが金牛宮待機を命じられてたのだって、端的に言えば「アテナの警護が必要だから、パンピーの救出なんかしないで守りを固めろ」ってことでしょ。そんな指示を出しておいて「喧嘩に巻き込みたくない」は駄目だろうよ。まぁ、指示を出してたのは過保護な星矢だった可能性もあるけどさ。

 そんな未だ不安を抱える黄金聖闘士に対し、こちらはワクワクが止まらないご様子のパラス四天王の面々。オープニングでキャストがズラリと並んだ時点で、「うわぁ」と嘆息するような青二軍団である。もう、このまま無双シリーズの収録が始められるくらいに。何せ並んだ面子は石田三成・島津義弘・服部半蔵・阿国の4名。これも戦国ゥ! まぁ、聖闘士側も光秀やらなんやらいっぱいおるけども。現状では、黒田崇矢演ずるハイペリオンさんが一番好戦的。「ハイペリオン」っていう名前だけでどこぞのアホアニメを思い出してちょっと笑ってしまうが、顔を見ると明らかにクモジャキーさんなので更に笑ってしまう。声が聞こえてくる方向が違ってややこしいことこの上ない。紅一点のガリアさんはCV山崎和佳奈。こちらはパラドクスさんみたいな美人のおねーさんというよりも、どちらかというとイケメン風味な怖い人っぽい。そして、前回の予告で顔が出てきた時点では「四天王最弱」候補かと思われていた武闘派臭いアイガイオンさんだが、現時点での発言は意外と思慮深い。多分、最初に土を付けられる役目が似合うのはハイペリオンさんの方だと思われる。全員が「剣」をモチーフとしたパラサイトであることも判明し、とりあえずの統制は取れている感じ。今後の活躍が楽しみではあるが、現時点では2級連中の方がキャラが濃いかな。

 そんなこんなで双方上層部が出そろったわけだが、全面戦争とは言ってもしばらくは要所での防衛戦が続く様子。先週のエネアドさんの犠牲でも分かっていたことだが、パラス軍による時間停止は、術者がその場からいなくなってもちゃんと撃破しないと解除されない仕様(つまりあのライブハウスの観客は……)。それを解放するために、聖闘士達が各地を放浪して各個撃破にあたる。初戦は、沙織さんの姿を見てなんかウジウジしていた光牙が2ヶ月ぶりのタルヴォスさんとの再戦。「お前、前に会った時も悩んでたけど、今回も悩んでるのかよ!」と、元気づけてくれる様子はまるで気のいい先輩である。しかも、今回の光牙の懊悩、あの回想の挟み方だとどう考えても「星矢と沙織さんの仲の良さに嫉妬してる女々しい男」にしか見えない。いや、実際そういう側面もあるんだろうが、沙織さんと星矢って、光牙にとっては両親みたいなもんだろうよ。そこに後ろ暗い感情を抱えたらあかんわ。また闇の小宇宙が目覚めちゃうわ。幸い、最近は光牙に便利な外付け倫理監視装置・昴がついているので、あっという間に正気を取り戻してタルヴォスさんは2度目のフルボッコでしたけども。今回はめでたくクロノテクター粉砕出来ましたが、また逃げられてるんですよね。3度目の挑戦はいつになるのか、またのお越しをお待ちしています。「星をも砕くモーニングスターが!」って、元々「星をも砕く」って流星拳のキャッチコピーですやん。パクり、いくない。

 さて、来週からまたダラダラと全国行脚が始まるのかと思ったのだが、意外にもそこに現れた名前はアンドロメダ瞬! 瞬にも新しい聖衣?! 何がどうなっているのか? マルスが倒れたから魔傷は治っていたのか? だったらアテナの呼びかけに応じて出てこいよ瞬。星矢だってきっと会いたがっていたぞ。兄弟の絆ってことはあの人は出るのか? 多分出ないけど、出るのか?! BGMに「ネビュラチェーン、兄弟の絆」を流しながら、待て次回!

 



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5月17日 ドラフト模様(DGM,GTC,RTR,Guild Pack

ピック順 【Metallica】→【Alessi】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→

 

 DGM3戦目ですが、今回は特別企画、たまに発生する、高値シングルを売り払ったことによる利益還元祭である。普通は単なる無料ドラフトが発生するだけなのだが、今回は私がたまたまショップで妙なものを見かけたので、そちらから企画を立ててみた。それが今回のギルドパックボーナスである。

 ギルドパックとは、プレリリースで使用された、10のギルドをフィーチャーしたオリジナルのパック。一応その中身にパターンがあるらしいのだが、あくまでシールド用にチューンされたものである。今回は、それを10パック購入したので、3パックのピック終了時点で、各人がギルドを1つ指定し、そのギルドパックのカードも使っていいというルールを採用したのである。まだこの環境のドラフトには不安が多く、なかなかまともなドラフトが出来ないというお悩みの声を解決する方策だと思ったのだ……が、単にピック中に気がゆるんだだけだった気もする。あげく、「出来上がったデッキの4割くらいギルドパック依存」という状態にもなり、「ドラフトで使うと強すぎるな」という至極当然な結論が得られたのであった。まぁ、普段作れないような強いデッキが組めて楽しんでくれた人もいたようなので、お祭り企画としては結果オーライかな。次回からは普通のドラフトに戻りますからね。


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 やっぱり勇者ちゃんメインだとはちゃめちゃに安定感があるな、第7話。今回ちょっとキャラデザおかしくてボチボチ作画班にも負担がかかる頃なんだろうなぁ、とか思っていたわけだが、勇者のバトルシーンあたりは短いながらも割と見応えのあるシーンになってたので、そこまでがっかりするようなもんでもない。ただ1つ分かったことは、勇者ちゃんのデコの広さは非常にデリケートなバランスで成り立っていたということくらいである。

 一応、今回のエピソードで勇者の立ち位置が何となく分かった気がする。エンテ・イスラに帰ればいいじゃん、と思っていたのだが、やっぱり魔王+側近2人なんて状態で無視するわけにもいかないんだね。まさかこんだけ時間が経ってるのに律儀にストーカー業務を続けているとはおもわなんだ。普通に生活出来るくらいの時間帯で勤務して、その上でストーカーまでやらなきゃならないって、かなりのハードスケジュールだよ。そりゃご飯だってコンビニ総菜になるよ。それでもめげずに頑張ってぶっ倒れたりしないのは、流石の勇者様だ。まぁ、今回エネルギー補充の手段も手に入れたみたいだし、もう少しうまく立ち回れば多少なりとも楽は出来ると思うけども。真夏の炎天下でブラ透けするくらいに汗だくになったのに、そのまんまあんな狭い勇者の部屋になだれ込むなんて、度胸ある。しかもその直後に勇者にお姫様だっこされて完全密着ですからね。相当臭いが……いや、いいや。

 ちなみに、「助けてもらったのにその直後に思い切り肘撃ちを見舞う」という本当に外道としか思えないような行動に出ている勇者ちゃん。普通、この手の「ツンデレのツンが行き過ぎちゃったキャラ」というのは「単なるキチガイやないか」と嫌悪感を抱かれるものだが、勇者ちゃんの場合は大丈夫(私調べ)。その理由は2つあり、1つは、純粋な勇者はデレることがないため。いつの間にかなあなあになっているためにその辺があやふやだが、現時点において、勇者が魔王に対して嫌悪感を抱き続けているのは事実である。いわゆる典型的なデレ展開にはなっていない。どれだけ恩義があろうと、どれだけ命を助けられようと、あくまで魔王は「許されざる者」。その線引きが(たとえ理不尽だろうとも)はっきりしているのだから、勇者ちゃんは悪くない。そして、なんだかどうでも良くなる2点目は、肘撃ちを喰らわせて魔王がぶっ倒れたのと同時に、勇者ちゃんも脳天をしたたかに打ち付けてうめき声を上げていること。あくまでも不幸になるならみんなで一緒。魔王も苦しむ、勇者も呻く。これでイーブンね! 間抜けな姿がとても似合う勇者ちゃん可愛い。

 前回初登場した謎の隣人・鎌月さん。結局今回のエピソードでは何がなにやらさっぱり分からなかったわけだが、まぁ、多分この作品のキャラなんだから最終的にはろくでなしなのだろうな。今からどういう展開で踏んだり蹴ったりされるのかは楽しみである。まぁ、中の人かな恵ちゃんだし。放送中に入ったCMが「織田信奈」→「劇場版いろは」と謎のかな恵スペシャルだったのがちょっと笑った。その他、エンテ・イスラで勇者と連絡を取り合っている子はCV浅倉杏美。ちょっとイラッとするテンションの子であるが、どうやらやってることを見ると実力はあるらしい。魔王の方ばかり使えない部下が揃ってるというのに、勇者側はバックアップが万全なのがずるいな。ただ、その割には謎のコンビニ強盗(仮)もろくすっぽ打ち倒せないのだから、実際勇者は大したことない。人間界に迷惑をかけないように意識するなら、あのシチュエーションで賊を逃がしたらあかんと思うのだがね。そして、なんだかやたらと存在感があったコンビニ店員。まるで水島努が悪ふざけで出すキャラみたいな顔して出てきたけど、そのあと割と台詞があって笑った。「コンビニバイト語」って、いくら何でも曲解されすぎてるよな。「うーーーーい。(ォライッ、ォライッ)」はコピペでしか見たことないぞ。

 そして締めはちーちゃんでした。あの子も順調に人格崩壊しとるな。意外と珍しいよね、あそこまで積極的にアピールしてくるのにかわいい系のヒロインって。流石に今回の騒動で「かわいい系」も限界な気がするが、かっ飛ばしてた方が作品のテイストにマッチしてて面白いから、それでいいや。勇者ちゃんと組んでがっつり笑わせる側に回ってほしい。

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 色々賑やか、第7話。ついにお目見えした敵側陣営一斉登場に加え、いよいよ戦場に到達した面々のサポートとして改めて紹介されたピットクルーなど、普通に処理出来ないくらい一気に出てきた。まぁ、中の人については使い回しが多いのでそこまでの数じゃないが、それでもアフレコ現場は賑やかそうである。

 Aパート、前回のラストで勢揃いしていたウルガル軍が勢いよく自己アピールのタイミング。なかなか血の通った存在に見えていなかったウルガル軍だが、これまでの扱いは何だったのかと思えるくらいにフツーの敵キャラ軍勢である。我の強い、アクの強い、区別の付けやすい敵幹部がズラリと並び、あんまり仲良くなさそうにわちゃわちゃしてるのを見るだけで、これから色々あるんだろうなぁ、としみじみ出来る。ちなみに、現時点では皇帝とその弟のグリリバさんを除くと、丁度敵キャラは5人。しかも律儀に乗り込むマシン(生体兵器?)のカラーリングもきっちり分けてくれているので、まるで戦隊VS戦隊の趣。キャラを確認しておくと、今回の作戦立案した苦労人っぽいごついおっさん(機体カラーはレッド)、同じく苦労人っぽい王子様配下の青年(パープル)、ちーくんボイスのイカレた感が素敵な変な奴(グリーン)、和臣きゅんボイスのショタ(パープル)、そしてゆかなボイスの巨乳ねーちゃん(ゴールド)というラインナップ。各々誰と誰が因縁の対戦相手になるのでしょうか。女性比率が違うところがポイントだが、まだ動いてないキャラとして御前ボイスの謎少女もいるので予断を許さない状態である。もしくは、上司が無能過ぎることに嫌気が差してアマネさんが裏切るっていうのも楽しそう。

 で、そんな勢揃いした敵キャラと対峙することになるはずの残念ファイブだが、相変わらず緊張感はない。折に触れて「親がいねぇし、記憶もねぇからなぁ」とちょっと沈んだ空気を出してみるのだが、基本的にあんまり辛そうなエピソードもないし、本人達も気にしてない風なのでしつこく言われても「もうええやん」っていう気になってしまうのがやや難。イズルが新しく「家族」を作るくだりなんか、まずイズルの価値観がピンと来なかったし、ものすごく強引だったからどん引きしてしまった。この世界観で普通の家族像を押しつけられてもなぁ。各々3人ずつのクルーがついてるっていうのは、多分今後「護るべきもの」として本能の衝動を刺激するための「家族」を確立させるためなんだろうけど、今回のエピソードでも分かるように、既に残念ファイブは残念ファイブだけで家族になっちゃってる。広い部屋に慣れなくて気付くと固まってる5人の様子が実に微笑ましいですね。クルー達を見て「これから毎日話しかけられるのかな……」「家族って大変……」ってテンションを下げていた面々が、真性のコミュ障みたいですげぇ切なくなった。なにぶん、その気持ちがよく分かるもので。大して親しくもない人と毎日顔合わせるのって辛いよね……。アサギの胃が心配だな……。

 ま、そんな面々の「家族」感については置いとくとして、改めてフィーチャーされたのがアッシュを駆るための原動力となる「本能」という言葉。人間の最大の本能は繁殖だよね、っていうことをすごく穏当な言葉でリンリンが言ってたわけだが、こりゃまた薄い本が捗りそうなことで。ただ、「何らかの本能の発露に特化した5人」だけどそっち方向に勢いがあるのってタマキとアタルだけなんだよねぇ。いや、アタルなんて以前のAV騒動でノックアウトされるくらいだから本当に駄目だけども。今回持ち出したポスターを見る限りでは、なかなか面倒なご趣味をお持ちのようである。興味深いのは、敵対組織であるウルガルもキーワードとして「本能」を持ち出してきたこと。ウルガルの美徳は「本能のままに」であり、エロいゆかなさんはそのままエロく、エロいグリリバさんもエロいことをしていた。片やずっと本能のままに生き、地球を狙うウルガル、片や欲望も何なのかよく分かってないのに、無理矢理本能とやらを動力源に運用しようとしているアッシュ乗りたち。今後はどういうテーマ性の戦いになるんでしょうね。まぁ、普通に考えると「独立独歩で好き勝手にやるウルガルより、家族同士が手を結び合う人間の本能が強いんだ!」っていうオチになるんだろうけども……誰も死なないことを祈る。敵側で最初に死ぬのはちー君だろうなぁ。いや、人間側で勝手に負けフラグを立てまくってくれてるけどさ。

 ちなみに、今回5人にくっついてきたヘンテコな女の子の中の人は東山奈央である。なお坊、今期恐ろしい勢いで仕事してるなぁ。同じ現場に日高里菜ちゃんもいるので、仲良くやって下さいな。

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 何なのこのエロアニメ、第6話。メインヒロインが酒場で踊り子って、薄い本前提なの? ハナハルに表の仕事は許さないってことなの? あれだけむっちりの娘が多いのにベローズさんだけ甲羅尻なの? 是非それで!

 サブタイトルは「謝肉祭」とあるが、そこまでお祭りムードは無いエピソード。おかげで「エイミーって日常的にあんな仕事場でエロダンスする仕事だったの? 幻滅しました、リジットさんのファンになります」とか言おうと思ったのだが、あれは一応イベントごとでの出し物だったのね。そしてそもそも私はリジットさん一筋で良かったのね。まぁ、今回出てこなかったけどさ……。わざわざ祭りの余興であの3人娘の踊りが求められており、実行したら大反響なわけで、あの3人は船団の中でも割とアイドル的な立ち位置なのだろう。調べてみたらエイミーって15歳かよ。女子高生や女子中学生に風俗で働かせてるようなもんやないか。盛り上がるおっさんどももどうなのだろう。そして一体誰があんなけしからんダンスの指導をしたのだろう。それともこの世界の住人ならばあのくらいは出来て当然なのか? ベローズさんもリジットさんも数年前にはあそこで踊っていたのだろうか? いいとこだなぁ、ガルガンティア船団。

 さておき、諸々のイベントを通じて、レド君が着実に地球に馴染み始めていることが分かる丁寧な脚本である。まぁ、中盤パートはエロダンスが挟まっていることばかりが気になってましたが。執拗に乳・臍・尻を抜きながらのカメラワークにより、どれだけ真面目な話をしていても、どれだけムードのある状態になっても、常にちらちらと煩悩が渦巻く状態だったため、なかなか頭に入ってこなくて大変でしたね。今回のコンテ、山内重保監督なんだよなぁ。見てる時には気付かなかったけど、このフェティシズム溢れるジメッとした感じは、言われてみれば山内テイストかもしれない。

 レドの変化と成長については、「語られることがそれしかない」作品だったので非常に明確な指針とともに描かれている。今回ようやく手にした賃金の使い方に戸惑っていたレドが、まず「美味いもの」の価値を知る。そして、労働の対価としての賃金の意味も理解する。それを手にするための労働については相変わらずなかなか手が出せない状態で、何をやっても「チェインバーに任せればいいじゃん」という文句しか出てこなかったわけだが、今回初めてチェインバーからの救援要請があり、ようやく「人の手が機械に勝てる」チャンスが訪れた。まぁ、ぶっちゃけあの魚捕りリベンジだってわざわざレドが乗り込まずともレドがチェインバーに指示を出せばそれまでだったわけで、あんまりレドの必要性は無かった気もするのだが、チェインバーに助けを求められた時のレドの嬉しそうな顔を見れば、まぁいいか、ってなもんである。これまでしつこく「お前の適正はニートだ」と言われ続けていたところに、ようやくリクルート活動が実を結んだという吉報も重なり、少しは前向きに世界を見られるようになっただろう。そういえばこの作品のオープニングのタイトルは「この世界は僕らを待っていた」なんだよね。

 レドたちの世界と地球の差異の際だたせ方も面白く、都合の良い設定だとばかり思っていたヒカリムシの発電能力についても、今回「旧文明の遺物である一種のナノマシン」であることが明かされた。確かに、舞台となっているのは単なる「水没した地球」ではなく、「かつて高度な文明が栄えていた地球」である。船団の有り様に不自然なところはあるわけだが、我々の常識だけでははかれない、あの世界だけの理屈があるってことを改めて認識させてくれた。また、レドが初めてタコと向き合って敵対意識を露わにする描写も、単なるお上りさんとしての描かれ方ではなく、「レドが戦っていたおっかないものなんて、この世界ではみんな平気で食っちまうんだぜ」という気の利いた小ネタである。あそこで「タコを食う」というイニシエーションを通過したことにより、レドはこれまでの自分の常識がいかに的外れで、自分の信念なんて大したことは無いんじゃないか、と思うきっかけを得たのである。いくつかの偶然も重なって産みだされたレドの前向きな姿勢は、6話目にしてようやくたどり着いたスタート地点だ。

 しかし、ようやく吹っ切れたと思ったところにまさかの敵来襲。まぁ、そりゃすんなりとお気楽バカンスアニメにはならないだろうが、地球上にもヒディアーズが生息しているというのは結構大事なファクターである。今回登場したのはチェインバー1体で何とかなりそうな小型だったが、1体活動出来たってことは、第1話で死闘を繰り広げていたような大軍勢が押し寄せても不思議はないのだ。今後の地球がどうなっていくのか、まだまだ先は見えない。

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 実は割と楽しく見ていたりする、第6話。アホな有象無象のラノベ作品でしかないのは間違いないんだけど、適当なラブコメとラノベ的SFの混ざり方が、あんまり肩肘張る必要が無いレベルなのが適度に気持ちいい。

 話は本当にしょうもない。ちょっと調べてみたら今回は完全にアニメオリジナルのお話らしく、先週までのヨシノの話とも関係無くなっているし、精霊を巡るメインのお話にも絡みようが無い。映像面もチープなものが多く、今作では何故かよく繰り出されるお祭り屋台攻撃なんかは、エフェクトも含めて本当にショボショボだ。ただ、そのショボさが「駄目」を通り越してなんだか懐かしいレベルにまで達しており、合間で挟まれるギャグのテンポなんかが、すげぇノスタルジックな「10年以上前のアニメ」みたいな雰囲気を漂わせていた。「なんか嫌な懐かしさがあるなー」と思っていたら、コンテが木村真一郎だった。なるほど、キムシンなら仕方ない。なんだか久しぶりに味わった感覚でしたとさ。

 ま、アホな側面は「こういう作品」と割り切ってしまえば案外楽しいものです。そして、今回割とツボに入った理由は、多分個人的に「BBAが頑張る話」ってのが好きなんだと思う。まだ27歳っていってますけどね、隊長さんが現場でのストレスを溜めるだけ溜めてブチ切れるまでの流れが、実に微笑ましくて応援したくなること間違いなし。中の人は誰なんだろうと思ったら、高梁碧であった。この人も微妙にメジャー路線からハズレながらも、案外良い仕事をしてる気がする面白いポジションだよなぁ(外画やナレメインの人なんだろうけども)。

 基本的にこの作品ってラタトスクのアホどもはあんまり応援する気も起こらないので、ASTの面々に肩入れして見ちゃうんだよね。折紙ちゃんは割と可愛いし。まぁ、それもこれも精霊の面々がはっきりキャラを出してくれているおかげだとは思うけど。ここまでメインヒロインがぶれずにメインな作品も珍しいかもしれない。十香は今週も可愛かったです。本気麻里奈の破壊力です。

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 始まってしまった、第5話。やっぱりこの落差だなぁ。Aパートのぽわっとした御坂妹の空気と、Bパートの容赦無い蹂躙劇のギャップ。最初にこの設定を見たときには「どないやねん」と思ったものだが、慣れてしまうとこれはこれで面白い設定にしたもんだと思えるようになっている。

 考えてみればとても不思議な話で、一方通行の悪行については、既に数年前に「禁書目録」の方で描かれたエピソードである。あのときは当麻が中心となって「魔術側」から観た物語として描かれており、今回は御坂を中心とした「科学側」からの視点という違いこそあれ、描くべきテーマ性には差異はなく、求められるものは一方通行の悪辣さと、最終的には当麻のそげぶで片がつくという勧善懲悪の物語。視点が変わったとしても、「一度やった」お話をやらなきゃいけないというのはとても珍しい状況だと思う。人気作品の「2期目」ということもあり、「ハンター×ハンター」なんかのようにたまに見かける「完全作り直しの2作目」というのとも違う。これを面白く作り上げるってのは、結構な難行なのではなかろうか。制作陣もそのあたりの「完全にネタが上がってる感」は分かっているわけで、今回はそんなドラマの幕開けとなるエピソードを、思い切り大上段に構えたバリバリの演出でもって強引に持ち上げるという作戦に出た。なるほど、確かに見たことがある気がするシーンではあるのだが、ここまで「盛り上げるよ!」と言われてしまうと、「よし、頑張れ」としか言いようが無いのである。

 何が何でも盛り上げるために、使えるものは全力投入されている。特に、エグさの関係からどのような描写になるかと危ぶんでいた御坂妹の蹂躙シーンだが、ほぼカットされることなく描かれていた。ちぎれた足、すがりつく缶バッジ、そして容赦無く御坂の眼前で亡き者にされてしまう妹の姿。ここまでやられてしまえば、嫌でも御坂の胸中を想像して苦しくなってくる。というか、ここまでやらないと、御坂のスイッチが入れられないようになっているのがこの作品の歪んだところであるのだ。そもそものシナリオラインをフラットな目線で見ると、御坂があの場面に至るまで、冷静に活動していたことの方が尋常ではない。目の前に「いないと信じていた」自分のクローンが現れ、ちょっと歪んだ状態ながらも、それ故に自明である「自我」を有しており、自分のことをオリジナルだと呼んでくる。普通の人間ならば、この時点でおかしくなるだろう。「製造元を叩く」とかそういう以前に、クローンなんかとまともに会話出来る状態にならないはずだ。しかし、学園都市のぶっ壊れた常識基準に毒されてしまったのか、御坂はその時点ではまだ冷静さを保っている。この時点で、既に御坂の胸中は視聴者の想像の外にある。しかし、そこから再び「理解可能な」精神状態、つまりはブチ切れてしまった状態に引き戻すために、わざわざ蹂躙シーンを見せつける。この1話を使ってようやく、御坂はヒロインとして、更に具体的に言うなら「悲劇のヒロイン」として成立することが出来た。あのエンディングの演出は、そうした「スタート地点」への到達を表す一つの節目といえるだろう。

 ここから先は、基本的にギャグのパートが影を潜め、御坂は信念を賭けた戦いに挑むことになるわけだ。ますます重たくなるが、ジリジリと暗いこの雰囲気も、「超電磁砲」の1つの見せ場。どういった展開を見せてくれるだろうか。


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