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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 立て続けに劇場へ。こういうのって勢いが大事ですね。ただ、こちらの作品については「えっ、観に行ったの?」と思われる方もいるかもしれない。ぶっちゃけ、普段だったら割とスルーしがちな傾向の作品である。なんでわざわざ足を運んだかというと、理由は「なんかTLで反応してる人がちょこちょこいたから」。Twitter上で評価する声をいくつか見かけた上で、かつては「アイ歌」とか、直近だと「北極百貨店」とか、良い作品なのに宣伝が刺さらずにあんまり評判になってない作品があるのは勿体無いと思い、この度ちょっと重い腰を上げて普段触れないような作品にも接してみたのである。

 折り返し前に端的に感想をまとめると……うーん、ごめん。俺は今ひとつだったかな。いや、決して悪い作品じゃないという話も理解はできるのだが……正直、この文章を書き始めたこのタイミングでも、どう評したものかと悩んでるのが実情です。

 

<一応内容に言及するので折り返し>

 


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 今週はトラウマティア様の登場シーンが少なかったので、カワイイ王No. 1は「ぬけがら状態のスライム先輩」に決定しました。僅差で、僅差でね。ちなみに本編でどれだけシリアスやろうと、途中のCMでいきなりアルテマティア様が血族に勧誘してくるので全部吹き飛んでオールOKになります。

 さぁ開戦だ。相変わらずどちらの陣営もめっちゃ感情移入したくなっちゃうのが今作の困ったところで、人間チームはようやくスターリアがギャグモードを抜けて完全にスイッチを入れた様子。まぁ、これまではなんだかんだでラグナと2人で膝詰めて話すタイミングもなかったからねぇ。この度ようやく逢引き(?)が叶い、色々と腹芸はありつつも本音を話すこともできた。ただ、いかんせん相手がラグナなもんで、ちょっと狙った方向とは違った形での結果オーライ。姫のプライドはズタズタに引き裂かれてしまったが、ここで折れず、涙でぐしゃぐしゃになりながらも克己に繋げてくれるからこその銀器姫である。この戦争の命運は、やはり彼女にかかっているのだろう。

 そんなスターリアに全てを任せるとまで言われたラグナだったが、いつだってクソ真面目すぎるが故に、この状況でもあまりにブレず、逆に空回りしてる感覚。まー、頭使う部分は全部クリムゾンに任せちゃってるからなぁ。一応、「全力で戦ったらウォルテカムイがきちゃう」「そんで現状でカムイには勝てない」という2点については理解できたようなので、以前の王都での騒ぎみたいな無茶をする心配はないかな。でも、こいつがクリムゾンの思惑を飛び出してとんでもねぇことをやっちゃうのが楽しみみたいな部分もあるけどな……。今回衝撃だったのは、ラグナが正式に「姫は偉大な人だ」と認めることになるのだが、その時に経た理解の経路が「この人、レオに似てるな」からの敬愛。そこで昔の女と重ねるのはどうなのよ……スターリアも不憫だけど、やっぱレオが浮かばれないよぅ……まー、今この兵団にレオが混ざっても大して目立たない一兵卒にしかならないだろうなぁ、とか考えると、思い出してもらえるだけでもありがたいのかもしれないが……。

 一方、ラグナがそうして姫様とよろしくやってる間も、やれることは全部やるの精神で胡散臭いことをやりまくっているのがクリムゾン。「あの女」と呼ばれてるってことはがっつり女性ロールを演じてるってことだが、それに加えて「なろうロール」まで演じて周りの人間や視聴者サイドまで煽ってくるろくでなし。多分この世界になろう文化はないだろうが……まぁ、竜の生まれならそりゃチートだもんな……リンスやマヨネーズでマウント取らずに転移魔法陣でドヤれるのはまだマシでしょう。そのせいで研究者1人の尊いモチベーションが犠牲になったようだが……「このクリムゾンの助言により、人間界の魔法研究が一気に100年分動いた」みたいな展開だったらどうしよう。

 ともあれ、人間サイドは覚悟を決めてとりあえずのゾラ&タラちゃん軍を迎え撃つ。竜サイドはというと、なんか突然大虐殺を始めたと思ったら、それはあの爺さん竜・ボルギウスの燃料になるという。爺さんは見た目とスタンスだけじゃなくて本当に爺さんだったのだね。竜族も「先代の血主」という存在がいて、種の存続のために過去にはすったもんだがあったらしい。その結果としてアルテマティア様が新たな血主として立ち、爺さんはその結果にたいそう満足し、彼女を守るためなら命も賭すという。この忠義も、家族愛に近そうな感情も色々と尊いね。ほらー、やっぱり竜族の方が応援したくなる要素が多いー。

 そんなわけでどちらにしても負けられない戦い。フェイズ1はいきなりタラちゃんが空中から突貫してゲームをキメに行く予定だったが、そこはクリムゾンが読んでいてしっかりディフェンス。武人タイプのタラテクトラはVSラグナにしばらくはかかり切りになりそうだが、せっかく声かけてるのにラグナに無視されてるのは可哀想。残ったゾラさんの包囲陣はラグナ以外の人間チームで対処しなきゃいけないのだろうが……結局、姫様チームの中で使えるコマってどれくらいいるんだろう。あんだけ死ぬ死ぬ言ってた姫様なので、逆にこの戦いは生き残ることを期待したいが……。

 

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 「青ブタ」観てきた直後にこれ観るのはキツいよ……第11話。梓川家の兄妹関係は万事上手くいっていたというのに、時野谷家ときたら……。

 前回が何の問題も解決させない「先延ばし回」だったため、今回は問題が一気に煮詰まってクライマックスへ。まぁ、そりゃ11話目だからそうなるだろうけども。結局悠宇のやつはマネージャーさんとの折り合いをつけずにことを進めてしまっており、最悪なことに「ゲーマーなんて別人です、わたしゃ知りません」の一点張り。相談すればもしかしたら最低限のサポートは得られたかもしれないのに、あの態度ではそりゃマネージャーさんだってキレるくらいしかやることがない。しかもどうやら悠宇はマジで女優としての才能を買われているようで……マネージャーさんの必死の訴えだって彼女の人生を考えれば至極真っ当なものである。ただ、いかんせん大人の一方的な物言いなので若者は反抗したくなる部分があるのもわからなくはない。いや、多分悠宇はマネージャーさんの伝えたいことも十全に理解はしてるのだろうが……自分の才を信じて未来を告げてくれる人を優先するか、自分にしか出来なくて今しかない人助けを優先するか。難しいところではある。ただ、悠宇の場合はここでゲームをすっぽかすと同時に瞬のことも手放すことになるので、そこに余計な打算も働かないといえば嘘になるかも。

 そして最大の火種となる美桜ちゃん。ぶっちゃけ単体での状況はこれまでとなんら変わってないはずなのだが、瞬のケツに火がついたことで互いにカリカリしちゃって、ついに関係が決定的なものに。いや、美桜ちゃんの方からダイレクトにふっかけに言ったのは事実か……。薄暗がりの中、何とも言えぬ雰囲気で続けられる兄と妹の語らい。作画がヘタリまくっている本作の割にはやたら情感のこもった危うい表情で対話を続ける2人。美桜は自分の足が心因性と診断されていることは知っていたという。その上で「いやいや、根性論でどうにかなるもんとちゃいますねん。自分のことは自分が一番分かってますんで」と主張。まぁ、そうじゃないから心因性なんだろうけど……いわば改めて「リハビリして治す気なんてないぞ」宣言。そして、そんなことを言われると「美桜がこんなに消極的で逃げてんのは俺のせいなんだ……」と脳内ROXに苛まれる瞬も限界。一応、言ってることは瞬の方が理が通っており、「いや、治るって言われてるんだから頼むから頑張れよ」が最終的な主張。それに対して妹サイドは「嫌なものは嫌」なのだから話にならない。その後は水掛け論となり、美桜はついに「お前精神論ばっか持ち出すけどゲームで負けてるじゃん」という禁句を発動。進退極まった瞬からは、「よーし分かった、次の大会で勝ったらリハビリ行け。負けたらもう2度と顔をあわさん」という、およそ兄妹の約束とは思えないドラスティックな提案である。この提案、冷静に考えるとどっちに転んだところで美桜に得がないので飲み込む理由はないのだが、そこは勢い任せの売り言葉に買い言葉。特に拘束力もなかろうが、とにかく瞬は次のSLEEPING OWL戦に全てを賭けることになってしまった。

 瞬は負けられない戦い。にもかかわらず悠宇は試合に出られるか怪しい。そんなすれ違いの中で瞬を襲ったのは望姉ェのビンタ。ここで遠慮なく引っ叩けるのは幼馴染のおねーちゃん特権。瞬の溜まった鬱憤がこのビンタで漏れ出し、デトックス効果により見事なまでの包容力を見せつけた望。後ろめたさもある悠宇を突き放してレースは一気に望有利に。この状況を見て、悠宇がますますこのチームに居づらくなってしまったら試合の成立自体がピンチである。でもまぁ、ラストシーンを見た感じでは当日の会場までは行ってるみたいだが……かつてはホモホモしい感じで勧誘してきてたROXがようやく瞬に愛想をつかして反転。本気の敵が牙を剥く。

 普通に考えたらもはやFOXONEに有利な要素は何一つなく、ただボコられて終わる未来しか見えないのだが……まぁ、実はここで負けたとて、妹ちゃんとの話は望姉の言う通りに瞬の態度次第でどうにでも誤魔化せるだろうし、これ以上活動できなければ悠宇も実質引退に追い込まれるので実は(借金が返せないどこぞの親父以外は)そこまで切羽詰まった状態になるの人間もいない気がする。まぁ、瞬は負けちゃうと将来の夢が1つ断たれるかもしれないが……別にプロゲーマーを本気で目指すなら、(母親の目もいくらか優しくなってるし)次の機会を待っても構わないと思うんだけどね。その場合は悠宇を解雇して新しい5人目を連れて来る必要があるが……そうだ、いっそのこと美桜ちゃんにゲームを叩き込むってのはどうだろう。車椅子のプロゲーマーくらいいくらでもおるやろ。

 

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 来た、見た、効いた。グッときた。なんかね、刺さったね。だからさ、最近何回も書いてる気がするけどわたしゃ母子の物語に本当に弱いんだってば! 同じ映画でも「ゆめみる少女」の方が強烈なアッパーカットだとするなら、こちら的確に痛いポイントを抉ってくるボディブロー。後まで引きずるダメージの大きさで言えば、時間の短いこちらの作品の方が大きかったくらい。それくらいに私には効きました。多分シリーズをこれまで追いかけて来た人はみんな観に行ってるんだろうけど、改めて、ちゃんと劇場で観ろよ(って伝えろとパンフに書いてありました)。

 

<以降、一応ネタバレ伏せ>

 


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「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」 5→5

 真っ先に書くのもどうかと思うが、比古のキャストは関さんじゃないんかい!? 流石にそういう配置だと思ってたんだけど……あ、もしかしたら既に北海道編まで視野に入れてて、実は永倉役を想定しているとか……ねぇだろうなぁ……。

 さて、ちょっと気が早ってしまったが、今期もあっという間に最終回シーズン。今期1発目に(ひとまずの)終わりを迎えたのはこちらの作品。ノイタミナ枠なので話数がちょっと少ないのはお約束。わざわざ番外編を2話挟んでスケジュール調整を行い、作中でもかなりインパクトがでかいシーンで締めくくりとした。まぁ、確かに京都編の導入まで描いちゃうならここ以外で切るわけにはいかないだろう。ちなみに、幼少期の私にとってはこの回はちょっとしたトラウマだったりする。いや、やっぱ少年少女からしたらショックな展開だよ? ちなみに京都編の後のさらにショッキングな展開の時も、和月を信じていたので「ま、まぁそんなわけないよな……」とは思いつつも、ガチで数日間凹んでましたね。もしかしたらこの辺りの時点で鬱に反応するセンサーが形成され、のちのNTR属性に育った可能性もあるな。もしそうならファッキン和月(なんてとばっちりだ)。

 というわけで無事に2期へのパスが送られて無難な幕引き。「人生の中で読み返した回数ランキング」でベスト10に入る漫画のアニメ化、個人的には大きな不満はない。かなり原作に忠実に映像化されているし、オリジナルで入れ込む要素も決してなおざりでなく、今後の展開を考えて盛り込んだ「現代版」として立派なリメイクになっている。映像クオリティが飛び抜けて高いわけではなく、呪術やらスパイやらと居並ぶジャンプアニメと比較するとちょっと寂しいが、流石にウン十年も前の作品のリメイクにそこまで全力投球できるほど世間も甘くはないだろう。立ち位置としては「ダイの大冒険」と同じくらい。「封神演義」にならなかっただけでもラッキーである。今後はわざわざ前世紀の記録まで戻らずとも、今作のアニメを引用できるようになったのは大きな収穫である。

 もちろん不満点も無いではない。個人的に一番残念なのは、おそらく画面のテイストをぶらしたくないという判断なのだろう。いわゆるSDキャラ、チマっこいギャグテイストのキャラ描写が原作からほぼ削られているという部分。手元に原作が無いので正確には確認はできないがマジで1コマ単位で覚えている漫画なのでそこがどうしても違和感になってしまっている。具体的には、例えば弥彦の「話は聞かせてもらったぜ」のシーンの平べったい弥彦とか、薫の「えぐえぐ」の顔とか、可愛い演出がもうちょい入ってこそのパーフェクト「るろ剣」だと思うので、そこは「私の好みとちょっとズレる」くらい。でも意図は理解できるのでそこに文句を言うつもりもない。

 きちんと新しく提出された作品の良い部分と好かない部分を切り分けて、引き続き味わっていきたいですね。さて、阿武隈四入道のキャスト予想でもする? その後で四星のキャスト予想もする?

 

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 どこもかしこもハイカロリーバトル、第23話。このくらいの時期になると、最終回シーズンなのでいろんなアニメでじゃんじゃんリソースをつぎ込んで迫力のあるバトル展開になりがち。こちらの作品もご多分に漏れず、最大火力でのラスボス戦となっております。

 もう、色んな勢力が絡みあって何が何だかわからなくなりそうですが、基本的に諸悪の根源は婆さん(&禁書)なので、「それに対してどうヘイトを向けるか」という違いはあるけど、だいたいの面々は徒党を組むことができる。渦中の人物フィロメラについて、最も大きな関わりがあるアルキュオネは、この度ついに役目を終えて恭しく退場していった。ただ、その際に余計な置き土産を残していったのは婆さんもフィロメラも完全に想定外だっただろう。アルキュオネさんは婆さんにも呪いの制御システムを仕込まれていたが、それよりも先にアダムからも秘密の呪いトリガーを設置されていたという。以前エリアスはそのことに気づいていたが……まぁ、悪いもんじゃないってんで放っておいたんだね。アダムさんは有能な魔術師だったのは間違いないのだろうが、娘の子守り役に押し付けていった業があまりにデカすぎるのは「娘を愛していたから」と好意的に解釈すべきなのか、「人造精霊だからって容赦無く酷使しすぎだろ」とドン引きすべきなのか。まぁ、結局はアルキュオネさん本人も満足して逝ってしまったみたいだし、ここで最大級の防衛装置が起動したのはありがたいと見るべきなのだろうな。ただ、アダムの姿形で登場したにも関わらず「アダムじゃないよ」と断言してしまったために婆さんに対するナチュラル防衛ラインとしては機能しなかったけど。「アダムじゃないなら出てくんじゃないよォ!」という婆さんサイドの悲痛な叫びもちょっと共感できてしまうのが辛いところ。こんだけ盛大にやらかして後戻りできない状態で、命より大事な息子の面影が蘇ったら、そりゃ期待しちゃうよね……そんな夢を抱く権利など既になかったとしてもさ。

 そうして「フィロメラ護衛軍」は改めてアダムの幻影も加えて若干の強化。そして婆さんが先週までのフィロメラ同様に禁書の力でばけもんに変化してしまったため、ここで再び「魔女」モリガンさんの登場とあいなった。正直この人(この神)のモチベはいまだによく分かってないのだが、ざっくり「自分のテリトリーで意味の分からん神的存在に暴れられるのは気に食わん」という感じでいいんでしょうかね。やろうと思えば単体でも対処できたのか、それともやっぱり本人の言っていた通りに「滅ぼすまでは至らぬ」だったのか。とにかく神VS神のドッカンバトルになったのはこのおばちゃんが乱入してきたからであり、彼女の援軍がなかったら一方的に虐殺されていたのか、それとももっとあっさり片付けられていたのか。ルツがナチュラルに彼女の援護にまわっていたのは、精霊の方がこういう存在には加担しやすいってことなんでしょうかね。

 そして犬繋がりでさらに出てきたのが人狼のおかーさん。彼女は婆さんへのヘイトという明確な参戦意思があり、ゾーイのおかげで頭がすっきりしたためにはっきりと反旗を翻した。こうしてみると婆さんは全ての因果が返ってきたせいであまりにも敵対するものが多くなりすぎたな。まぁ、人狼さんは神モードになっちゃった禁書相手には流石に役者不足だったようだが……個人的には久しぶりに川澄&能登の最強大沢事務所コンビが拝めたのでよしとする。なんかもう、最近は「能登麻美子が関わる母子関係」に色々揺さぶられっぱなしだな。

 最終的には禁書VSその他大勢軍にエリアスの支援も加わり、最後はフィロメラがバシッと決めるところ。戦隊ヒーローのバズーカ攻撃のごとき陣形で本を構え、ついにフィロメラは自らの手で呪われた運命に決着をつける。背中を任せるのは当然チセ、なんでここまで美味しい役が回ってきたのかよく分からないアイザック、そしてどんだけシリアスパートでも頭をゴツンしてフィロメラに現実を叩き込んでくれる頼れるルーシー。うん、良い仲間を持ったもんだ。

 ちなみにゾーイくんは戸外でぶっ倒れたまま。そしてザッケローニ、おめぇちゃんと見てたんか。


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 さぁ、ぼちぼち最終局面、第23話。ようやくお話はヴァミリオとヘルクのところへ。こうしてみると、エルダ様に幕を開けた(?)エルフっ娘ムーブメントの1人としてヴァミリオをカウントすることができるんだな(個人の感想です)。

 シャルアミ・アスタの危機、そしてアズドラの敗北。いろんな戦局が気になってしょうがないが、それらをいったん差し置いてずっとお預けをくらっていたヘルクたちの様子へとようやくカメラが戻される。ヘルクたちも「長旅だけどあっという間だった」と言ってはいたが、こちとら随分長いこと待たされたような気がしてますよ。せっかく再会できたピウイにはまたすぐにお別れみたいな展開になっちゃったけど……今後、黒い騎士との対決みたいに再びピウイがキーになる展開があるんでしょうか。あったとしても意味わからんけど。ただ、ピウイの出身地であるあの島って、いまだに謎の存在である魔女さんがいた土地でもあるんだよね。実はめちゃめちゃ重要な何かを握ってる可能性も微レ存。ちなみにピウイも含めた御一行の中で、最後までヴァミリオの呼び方が微妙に安定してなくてちょっと笑った。多分ヘルクとピウイはずっと「アン(ちゃん)」呼びだったけど、サポートに回ったハルピィも夜の間は「アン様」って呼んだから「あれ、そこはアンで統一なのか?」って思ったら翌朝になってふつーに「ヴァミリオ様」って呼んでた。まぁ、ヴァミリオ曰く「四天王は一般魔族にあんまり顔を見せてない(アズドラがおかしい)」らしいので、もしかしたらハルピィの中でも「この人がヴァミリオ様でいいんだよね?」みたいな不安があるのかもしれん。

 そうして和気藹々とした楽しい旅路もついに終わりを迎え、人間の国にほど近い駐屯地でヘルクとラファエドが激突。ラファエドさんについては先週時点でもまだ「もしかしたら悪い人じゃないのかもしれないけど……」みたいな僅かな期待が残っていたのだが、今週の様子を見る限りでは大勢は変わらないみたい。そりゃミカロスに比べたらよほど人道的なことを言ってくれてはいるのだが、何かしら大きな目的があるのだろう。ヘルクのあれだけの苦悩と献身を見てなお、彼になびくことはなさそうである。まぁ、実の娘を悪魔の兵器に仕立て上げた時点で、彼に後戻りはできないのかもしれないけれど。そしてヘルクに対しての最終兵器である「彼女」の投入についても、ミカロスの提案をすぐに受け入れてしまった。もう、ヘルクと分かりあうことは出来ないってことだ。

 そうしてラファエドが全力でヘルクをつぶす決意をしたが、そこで注意を向けざるをないのが脇で支援するヴァミリオの存在。これまで彼女がフルパワーで戦う機会ってのは実はほとんどなかったのだが、いよいよ四天王の本領発揮か。そして彼女は圧倒的な武力もさることながら、まっすぐな信念と他人を思いやるその精神性も大きな強さ(これはアズドラにも言える)。下手したら打ちのめされたまま落ちていく一方だったかもしれないヘルクをすくい上げ、ここまで連れてきたのは間違いなくヴァミリオの手柄。ラファエドの漏らした「再び良い仲間に巡り会えたのだな」というのは、彼なりの素直な賛辞であろうし、そうして幾度となく友情を築いて立ち上がってくるヘルクを打倒しなければならない懊悩でもあったのだろう。一度へし折ってそのままであれば、ヘルクだって、ラファエド本人だって、こうまで思い悩むこともなかったのだろうから。

 それでもヘルクは立ち上がり、ヴァミリオはそんな彼を信頼している。帝国の最後の砦は間違いなくこの2人の友情の力である。人間サイドは、この心をへし折るためには手段を選ばないだろう。さぁヴァミリオちゃん、正念場だ。

 

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 新たなしゃまの波動を検知! 第9話。散々取り上げてる作品以外にも「オーバーテイク!」でいい役もらってるし、今期は上田麗奈ファンにとってはかなり当たりのシーズンになっていますね。まぁ、それを超える勢いでどっからでも聞こえてくる日笠ボイスってのもあるんだけどさ。

 1週おやすみを挟んだのは、多分純粋にスタミナ切れだろう。こないだのエピソードも作画がだいぶヘタってたし、今回は満を持しての水着回を繰り出し、前半パートでは持ち直しをアピールしていたが、後半パートでやっぱり「水着頑張って描いたんでここからは勘弁してください……」みたいな匂いがあった。まー、昨今はこれよりもずっとずっとずっと酷い作画の作品も山ほどあるし、そこまで気になるもんでもないのだが……せっかくなら100%で走り切ってほしいですね。

 そんな状態でお話は次なるフェイズへ。七紅天という国内の権力集団をクリアしたことでご褒美をもらったコマリがお外に出た理由はなんと外交。皇帝も全部わかった上でコマリに大役を任せてるんだろうから趣味がわりーな、とは思うが、今のところサクナの事件もミリセントの事件も一応は解決してるわけで、七紅天の看板に偽りのない結果が残ってるのは事実。皇帝が心底コマリのことを信頼してのことかどうかはよく分からんが、今回だってうまいことやってくれると思って……まぁ、失敗してますけど。それぞれにヘンテコな隣国があり、こちらの帝国(ムルナイトというらしい)も大変である。

 Aパートは水着でサクナたちのおっぱいや吸血プレイを満喫しつつ、その流れで(?)ファイルーズボイスのちょっとアホっぽい武将、「月桃姫」ネリカとコンタクト。こちらは自国では「八英将」と呼ばれているらしく……多いな……。7やっつけたら8出てくるあたり、設定を広げられるだけ広げちゃってる思い切りのいいラノベ。まぁ、今回の感じからして隣国の8人なんて特に描く予定もなさそうだが。なにか腹に抱えるものがある様子は見せたが、基本的にはコマリと同程度か、それ以上のバカ。そして戦闘狂。話が通じない武芸者って、考えてみりゃコマリが一番相手にしたくない人種だよな。ちなみにお抱えのメイドはCV日高里菜。なんとこちらでも「ラグナクリムゾン」と同じでトロプリコンビが連携をとっているという。……今回夏の海が舞台だったのももしかして? まぁ、女の子がどんどん増える節操のなさは悪いことでない(?)。ちなみに今回サブタイトルにもなっている「翦劉」というのはネリカの種族名らしいのだが、やたらと画数が多い難しい概念の割にどういう意味なのかはよく分からなかった。てっきり実在する単語なのかと思ったら、どうやら今作の造語であるらしい、「翦」の字は刃物の類を意味し、「劉」は相手を打ち倒す、殺すの意とか。まぁ、あんなキャラになったのもお察しである。

 最終的に事故が重なって残念ながら外交は失敗。ほうほうのていで逃げ帰ったコマリを待ち受けるのは、今度は別な国からの使者・カルラ。こちらは「五剣帝」の1人だそうで。多い多い。ただ、どう見てもコマリと同じ口だけヘタレキャラであり、「剣帝」を名乗るには訳者不足の感が否めないのだが……まー、こいつにだってコマリと同じような裏があるかもしれませんからね。話の流れからしてこちらもコマリの与り知らぬところで事故って国交をぶっ壊す展開かと思われたが、最悪の第一印象の割には皇帝が出張ってきて同盟関係自体は一応成立。どう考えても遺恨を残すやり口だが、果たしてこの皇帝はいいやつなのか、悪いやつなのか。そしてアホっぽかったカルラは、果たしていいやつなのか。

 そんで窓の外にはうえしゃまボイスの新聞記者が。隣に猫耳であざとい助手まで連れてなんか属性がモリモリ。まー、ぐちゃぐちゃになるだろうね。こないだの特番で中の人たちが「シリアスめになっていく」みたいなこと言ってたけど、この発端でシリアス展開になるのはなんかやるせねぇな……。

 
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 泣くやろがい、そりゃ泣くやろがい、第11話。何度でも言いますけどね、あたしゃ母子の物語にとにかく弱いんだよ! どストレートだったけどいい幕引きだったじゃないか……。

 というわけで、悲しき親子の対決に終止符。実のところ、勝負はすでに先週時点で終わっていたようだ。スピリッツのハートに再び火が灯り、実母だと認めた敵に立ち向かった時点で、彼女たちの「悪夢」は終わりを告げていた。先週のように激しい打撃戦が繰り広げられることもなく、防戦一方で必死に自分の世界を守ろうとするツィベタの氷の殻を、スピリッツとシャイは容赦無く溶かしていく。文字通りに「火がついた」ヒーローの心に、何の障害があるものか。ギリギリまでクフフさんも戦ってはくれたが、あくまで今回のメインはペーシャ・レーニャの2人である。部外者はどんなサプライズがあろうとも口出しは出来ない。最後の最後に、ペペシャの強き心が悪夢を貫いた。そして、その心を育んだのは、他でもない母親のレーニャだったのである。

 個人的に嬉しかったのは、そうして趨勢が決した後にも、一番頑張ってくれたのがクフフさんだったこと。ツィベタとクフフさんの間の友情がどれほどのものかは想像するしかない部分だが、先週までのやり取りは「同じ志の下に集まった同志」とかいうよりも、本当に幼い見た目通りの精神年齢の、女の子たちの純粋な友情にも見えた。クフフさんは打開されたらツィベタが消えてしまうことを知っていた。そして、純粋に友達が1人失われることを嫌がった。まだまだ内面の読めないアマラリルクの面々だが、今回の一件ではそこに通底した「悲しいまでに人である」様子が垣間見えたように思う。次のクフフさんの登場時に、彼女は「ツィベタちゃんの仇」だと思ってシャイに襲いかかってきたりするのかな。それとも、彼女の遺志を最大限に尊重して、ツィベタの死の尊厳を守ってくれるのかな。

 クフフさん退場後、レーニャは自分の復活劇の知りうるところを全て娘に伝えた。曰く、レーニャの復活はペペシャの願いの歪んだ発露だったと。ということは、もしかしてツィベタが生まれたのって、あの時の北極のまさにあのタイミングだったんだろうか? 何かしらの因子があそこで発動し、永久凍土から実の母親の歪んだ姿(スティグマが大人を望んでいないから子供の姿だった?)が現れたとか。まぁ、だとしたらツィベタちゃんとクフフさんの関係性って別に深くも何ともないのだけど……アマラリルクの関係性はまだまだ読めないなぁ。

 何はともあれ、立派に成長した娘の晴れ姿を見ながら、レーニャは再び空へと還る。そして別れの儀式は和風で言えば「盃を交わす」ってやつで。まぁ、そこがウォッカのビンなのがロシア人の恐ろしいところだが……ウォッカってああしてビンでがぶ飲みして平気なもんなんでしょうかね……よくドラマとかのロシア人がやってるのは見るけど……まぁ、美味しいならいいんですけどね……あの親子、「お酒を飲んで明るくなってる時が一番いい笑顔」って言いつつウォッカ飲み続けてるけど、あれで「ほろ酔い」くらいを維持できるのは立派な体質ですよ。よかったね、酒の強さはきちんと遺伝したってことで。……肝臓は大事にしろよ。

 母娘の物語としては何ら不足のない綺麗な収束、そして少しずつスティグマへと迫っていくこのジリジリした感覚。まだまだ先は見えないけど、それぞれのヒーローが出来ることをやっていく以外に、奴の中枢に食い込むことはできないのだろう。さて、第2の指輪は何を語るか……。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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