最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」 4 今期も容赦なく訪れるなろうタイム。今期なろうはじめは、八男ならぬ第七王子。この辺の数字もそのうちあっさりコンプできそうやな。 まず断っておくが、予断を抜きにすればアニメとしてのクオリティが思いの外高い。1話目ということも考慮する必要はあるが、キャラ作画の精密さはバカにできないし、わざわざ「アクション監督」というクレジットを立てていることから気合の入り方も分かり、動くシーンでの見せ方はかなり気合が入っている。そうでないシーンもコミカルな見せ方はかなり手の込んだ演出を見せてくれていて、ちょぼらうにょぽみじみたデフォルメキャラの置き方など、見ていて退屈しないだけのバリエーションに富んでいる。このアニメを制作しているのが「つむぎ秋田アニメLab」という謎のスタジオなのだが、なんとこれ、前クールでは「明治撃剣」を作っていたスタジオである。監督の玉村仁氏も「撃剣」と同じ。この人の名前は以前もたまに見かけていたが、過去に「落第騎士の英雄譚」や「あかねさす少女」など妙なところで監督を務めた経歴が確認できる。評価は難しいところだが、決して消化試合の捨てなろうにはなっていない様子。地方で頑張る小規模スタジオが元請けで色々とチャレンジしている様子が見えるのは応援したくもなる(実際に小規模かどうかは知らんけどさ)。 しかし、しかしである。やはりなろうラインが辛い。私が受容できるなろう成分のギリギリ。いや、多分ギリギリアウトか。最強マウントと才能イキりのまっすぐなフォーマットに魅力は一切感じないし、むしろ潔いとすら言える「そのチート性能に特に理由もつけません」という姿勢のせいで言い訳も考察もできず、ただ「俺つえー」と言ってる主人公が好き勝手やってるのを見守るだけ。「そういうギャグ」だとしても飲み込めるものではないだろう。今作は異世界転生ならぬ「同世界転生」パターンなのだが、現時点ではその転生者がなんでチートを手に入れたのかはよく分かっておらず、ほんとに「ただ生まれながらにめちゃめちゃ強い魔力を持ってました」という状態(後から説明が入るかもしれないが)。まさに才能にあぐらをかいているだけのキャラ。どうしたらええねん。第七王子という立場は「余計なしがらみがなくて気楽」らしいのだが、しがらみがないということは冒頭の騎士たちが言っていた通りに権力争いなどに絡まず、立場が弱いことの表れのはず。だったらなんで周りに女の子をはべらせているのかも分からん。ほんとに「おっさんが可愛い男の子になってちやほや可愛がられたい」という幼児退行の妄想を見せられているようでキツい。もうこれ、ギャグにもならん「治療」だよ。 というわけで今後の処遇は微妙な作品だが……ただ、作劇はいいんだよなぁ……途中でスタミナ切れでヘロヘロになってくれた方が楽に切れるのだが……。 PR ○「終末トレインどこへいく?」 6 まぁなんやかんや言うてますけど、新番は容赦なくやってくるわけです。そして今期我が家で一発目を飾ったのは……こちらの何とも悩ましい作品。いきなり難しすぎやせんかね。 「なるべく事前情報を入れない」というのが私のアニメ視聴スタイルなのだが、TwitterのTLなどから流石にちょこちょこ情報は流れ込んでくるため、こちらがあの水島努の新作であるということは分かった状態で視聴開始。そうして事前情報があったせいかどうかは定かじゃないが、第一印象は「あぁ、ツトムだ……」という。いやー、でも案外「水島努の作家性」ってどこに本質があるのかを示すのは難しいのよね。 私の中で水島努といえば「ジャングルはいつもハレのちグゥ」に端を発している。あの作品の身も蓋も無いギャグ、そしてくにゃくにゃと捉えどころのない動画の処し方。水島節の真骨頂はやはり動画もコミカルさだと思うのだが、その辺りの「くにゃくにゃ感」みたいなものが今作でも早速発揮されており、もはや感覚としかいいようのない、不思議な快楽は間違いなくある。その上で、水島努が積み重ねてきたまた別なテイストというか、持ち味というものも考える必要があり、それはどこか突き放したようなシニカルな視点というか、何もかもを小馬鹿にしたような見方と圧倒的自虐のアンビバレント。それが露骨な時事ネタに表れたりもするし、視聴者をケムに巻くための珍妙な虚飾に表れたりもする。過去作を例にとれば、まっすぐなコミカルさが活きた作品が例えば「イカ娘」や「アザゼルさん」あたり。後者のヒネた視点から出てくるのが「BLOOD-C」や「ケメコデラックス」ということになるだろうか。また、ギャグに振り切らずにこの手の厄介さが発揮されると「迷家」が出てきたりもするのだが、個人的にはあれも別に嫌いじゃなかったので「シリアスな部分から笑いに直結しない興味を引くとなるとやはり人を選ぶものだ」という印象。 そして今回出てきたものは、どうやら人を選びそうな気配があるのだ。女の子がたくさん出てきてわちゃわちゃするデザインだけを見ていれば確実に「ガルパン」の空気があり、メイン4人の絡みはウサギさんチームのメンバーの掛け合いを見ているかのよう。しかしその周りを取り囲む異様な空間は何もかもが意味不明であり、理屈を早口で捲し立ててはいるが、2話目以降に今回押し付けられた「常識」が容易くひっくり返る危険性を孕んでいる。よくもまぁ、こんな気の狂った設定を思いついたもんである。まぁ、脚本は信頼できる横手さんに任せているので大きな失敗にはつながらないだろうとは思っているのだが、監督がこの四方八方に散らばるような野放図な世界を最後まで飽きずに統制し切ってくれるかどうかだけが心配である。 違うわ、もう1つ心配があった。それは制作スタジオのEMTスクアード。ちらほら名前を見かけるようになったスタジオだが、ぶっちゃけるとここまでの履歴で成功作と言えそうなクオリティの作品はほとんどないのである。最近でもなろう系作品を中心に作っているせいもあってあまり印象は良くなくて、ただでさえ遅筆でスケジュールにプレッシャーをかけまくる水島進行に耐えられるものかと余計な心配をしてしまう。 まぁ、1話目は余計なまでにバリバリで完璧な作画でしたが……。しかも今回、情報量が多すぎることは監督もわかっているようで、桜井弘明もかくやというとんでもねぇ密度で脚本をねじ込んできやがった。このテンポ、この内容でもギリギリ着いていける作劇になっているあたりは流石の手腕だが、本当に1秒たりとも油断できない、とんでもない緊張を強いる作品になっているのも実にスリリング。来週以降もこれが続くとしたら今からお腹が痛い思いである。 まぁ、私はつねづね「やりたいことが分かるのは評価できる」という主張をしており、今作は「やりたいこと」こそよく分かってねぇけど「何かやりたそう」という未完の気迫はビリビリ伝わってくる。何とかこれが立派な形をなせることを祈っています。あとさっさとガルパンやれ。 年度が変わり、また新しいアニメクールがやってくるわけですが、ここで1つ、個別のアニメ記事とは関係ない「ご報告」というやつをやりたいと思う。正直、わざわざこんなとこを見にくるような奇特な人にとってすらどうでもいい話なのだが、私の性分ゆえ、ここで明文化しておくこととした。以降、当記事を読む人は何度も「えっ、今更?」という感情に襲われるだろうが、そこはそういうもんだと思って諦めて欲しい。書いてる当人が一番「えっ、今更?」と思っている話だ。
「治癒魔法の間違った使い方」 6→6 なろうアニメで終了後に「2期きて欲しいなぁ」って思ったの久しぶりですね。「初めてだね」って書こうかと思ったけど流石に嘘なので自重した。直近ならリゼロとかになるのかな。直近で!? こちらの作品は、特に大きく捻ったところもなく、ほんとに熱血というか、真っ直ぐな少年漫画的プロットを丁寧に丁寧にアニメ化しただけ。それでもこれだけ好印象を生み出せるのだから、アニメ作りってのはやはり面白い。まぁ、単にキャラデザがハマったっていうだけの可能性もあるんだけど。 今作で一番見て欲しいのはやっぱり画なんだよな。キャラデザがパリッとしてるし、現代アニメに必須の「目の表現」が非常に凝っている。ただ、そうして「目のクオリティでアニメを測る」みたいな風潮もうっすらと定着してしまった感があり、京アニのような爆裂クオリティでなくとも、なんとなく「凝った目のデザイン」を意識する作品も増えている。しかし、そうした作品の中にも目の重要さを理解していないものが多く、「そこにだけ力を入れても意味ないねん。全部丁寧に作った結果、目も綺麗になるねん」という真理に辿り着けない。その点今作は頭のてっぺんから足の先まで、影の付け方や細やかなモーション演出を徹底しており、そこにプラスアルファで目の美しさがついてくる。このクオリティが欲しい。今作の制作は「スタジオアド」というよくわかんないところだし、監督も代表作が「かいけつゾロリ」ばかりの人だったので全くの未知数だが、最終的に「ゾロリめっちゃすごいアニメだったのかもしれん」と思い始めた俺がいる。いや、知らんけど。 画の見事さに加えて、シナリオラインにも大きな取りこぼしはない。単純明快な異世界転送もので、「ヒーラーの流用」なんてテーマもすでに手垢がついた感があるが、別にそれは奇をてらって作ろうとした設定ではないのだろう。「戦士が剣を持って戦う」っていうのと同じくらいにしれっと「治癒魔法で戦う」スタイルが紹介され、ウサトは自分の持てる武器をただひたすら磨き上げることで一線級の戦士に成り上がった。その裏にあるのはウサトのまっすぐでめげない主人公気質だし、圧倒的カリスマで惹きつけてやまないローズという師匠キャラの実力でもある。友情・努力・勝利。この不滅の三段論法に不満などあるはずがないのだ。あ、一応そこに犬上先輩の存在も加えといてくださいね。ヒロインというにはなんとも珍奇なスタンスだが、先輩のヘンテコキャラがいい具合に箸休めになってたのも良かったよね。ラスト2話は黒騎士も頑張ってたけど。あくまで熱血主人公の成長譚が主眼なので、あんまりイチャイチャとかエロに時間を使わない女の子の配置はブレることがないのでありがたかったですよ。 改めて、2期が見たい作品なので関係者の皆さんには頑張ってほしいところ。漫画も結構進んでるみたいだから漫画でも悪くはないのだが……今見たらやっぱアニメに比べてキャラデザが劣るなぁ。 「薬屋のひとりごと」 5→5 読売テレビの暴虐のせいで我が家ではゴールインがだいぶ遅れた作品。視聴に苦労はさせられたが、なんとか2クールの決着。まぁ、今作も続編の報が出ているので「一時中断」でしかないのだけど。 世間的には「フリーレンと肩を並べる」みたいに語られるのをみたことがあるのだが、個人的には何をどう比較したらこの2作が引き合いに出されるのかがよく分からない。確かに映像クオリティだけを見れば金がかかってるのは事実だし、力の入った作品であることは理解できる。長沼監督の丁寧なディレクションによって話の中身も精一杯分かりやすくは噛み砕かれている。「いいアニメ化」だったのは間違いないだろう。 しかし、今作を面白がるためにはお約束のハードルが2つもある。1つはなろうのハードル。今作のヒロインの猫猫も、非常に分かりやすいなろうマウントキャラ。「薬学知識があります」だけだったらどこぞのエリーゼとそう変わらないかもしれないが、こちらの女はいちいちカンに触る言い方しかできない捻くれ者なので好感度が全く上がらないのがキツい。自虐的な立ち振る舞いを見せながらも自分が「デキる」ことに全く疑いを持っていないので言動がチグハグになる高慢ヒロインにありがちな齟齬が発生してしまっているし、「毒耐性MAX」とか「花街で余計な目に遭わないためにブスのふりしてる」とか、「そのチートいるか?」っていう要素まで盛りすぎなのでいろんなところからのage展開がイラっとする。こればかりはなろう的ムーブに過剰に忌避感がある状態なので如何ともし難い。 そしてもう1つのハードルは「ミステリアニメのハードル」。すでに何度も言及していることだが、基本的にミステリはアニメに向かない。説明しなければいけない要素があまりに多く、それを画に落とし込むのが困難なので動かす意味が乏しいためだ。本作はそこまでミステリ要素に全振りなわけでもないので影響は少ないとはいえ、ちゃんとそこを説明しないと成立しないため、やはりアニメとしての刺激はどうあがいても犠牲になってしまう。これはもう、どれだけスタッフが頑張ったところで埋め合わせるのは困難だ。一応フォローするなら、「厳密なミステリ要素」はそこまで多くなく、全体的に「蓋然性の話をする」くらいの展開が多かったのであまりガチガチに固めた窮屈さはなかったか。それとて「適当な話しやがって」というネガティブ要素に見えてしまう部分はあるけどね。「毒のことを知ってるかどうかだけの知識マウント」でしかないものをミステリとは言わんよなぁ。 2クールをまとめて放送できたおかげで、今回は羅漢周りの大きな筋がまとまって放送できたのは良かったとは思う。これで1クール目で切られてたら、ほんとに「瑣末な話の寄せ集め」で終わってたところだろうからね。今回と同じくらい大きなくくりの話が2クール目にもあるんでしょうかね。 「SHAMAN KING FLOWERS」 6→5 こちらも「悪くない2世もの」の1つですな。制作時期を考えると「2世ものが世に出てからしばらくしてのアニメ化」というややこしい存在ではあるのだが。 点は下げたが、別に悪印象があるというわけじゃない。単に開始時には「おっ、マンキンがこういう形の続編なんて作ってたのか」っていう新鮮な驚きがあったからちょっと嬉しかっただけだ。こうして1クールで着地点も特にない放送が一旦終わり、そこには評価を上げる下げるという判断よりもとりあえずの「お疲れさん」があるくらいだ。 映像部分はずっと平均値以上を維持している。シャーマンのバトルは色々と「よくわかんねぇ」画が出てくるし、なんなら冗談混じりの要素も多いのでシリアスにファニーが混ざるバランスが難しいのだが、前シリーズから継続して画を作ってくれているスタッフはその辺の勘どころはちゃんと把握している。それはギャグパートのノリとかでもおんなじで、どうにもピントのズレたとぼけた今作の味わいは、アニメの呼吸で再現しようとすると結構難しいもの。100点満点とまでは言わないが、きっと作品自体の魅力はこのアニメに落とし込めていたんじゃなかろうか。あとはまぁ、「2世もの」としての前作要素の拾い方とかが評価のポイントでしょうね。 惜しい点を挙げるとするなら、そうして2世になってから出てきた新キャラにいまいち魅力がなかったことかな。いや、悪いこともないのかもしれないけど、初代のキャラのクセが強すぎるので、なかなかそれに比肩するようなインパクトを新キャラ全員が発揮するのは難しい。レジェンド軍団に比べたら若造ばかりになってしまうので1人1人の能力がショボくも見えてしまうし、「新世代のドラマ」としての引きはもう一歩という印象もないではない。まぁ、これ以上クドくしちゃったらストーリーが破綻しちゃうかもしれないし、素人のないものねだりでしかないかもしれんけども。「七つの大罪」に比べると「新世代だけで牽引するドラマ」部分がやや弱く、レジェンドをレジェンドとしてそのまま使っちゃったから話が無駄に壮大になった感はあるのよね。まー、初代の時点でアホみたいに壮大だったからしょうがないのだろうが……。 文句は書きつつもトータルでは悪くないアニメ化ではありました。これ、続きはどうしたらいいんでしょうね。 黒騎士のひとりごと、最終話! まごうことなきおれたたエンドだが、たっぷりとエピローグを展開してくれたおかげで発展的な「未完」になってますな。 最終話では特に大きな問題も起こらず、ウサトの異世界生活の第2章となる「旅編」とでも名づけるべき展開のプロローグという位置付け。これまでのウサトの功績とローズとの関係性を再確認し、彼がローズと離れ離れになって活動しても大丈夫かどうかが提示される。無敵最強ジョーカーのローズが今後の旅路で一切使えないというのは怖い部分もあるが、ローズは国内においとかないと守りの要がいなくなってしまう。彼女を置いたままで近隣諸国との接触を狙うからこそウサトに白羽の矢が立ったのである。今の彼なら実績も伴っているし、他国との折衝役には充分だろう。 そしてそんなウサトとパーティを組むメンバーの選別。カズキや先輩は途中まで一緒で後半は別ルートへの拡散、キツネ獣人アマコが正式に帯同することになったので、できればウサト1人では流石に荷が重い。そこで抜擢されたのが、こないだの戦争なんかでいつの間にやらウサトとの関係を深めた門兵のアルクさん。まぁ、いくらウサトが前線に出られるとはいえ、やはりヒーラーはヒーラーだ。先輩たちと別れた後のことを考えると専門の前衛職は必須だろう。これでパーティーは戦士1、ヒーラー1(お子様1)。……あまりバランスは良くない。ということでもう1人(?)に選ばれたのがブルリンだったわけだが……食費ばっかかかって仕事しなさそう。大丈夫か? まぁ、強いだろうし、見た目の時点で敵を牽制する意味はあるのかもしれんけど。マスコットキャラとしてもあまりにやる気がなさすぎるのが不安だ。 そして、個人的に注目したいのはもちろん黒騎士さんの処遇である。あの流れからてっきりウサト隊に引っ張り出される展開かと思ったのだが、残念ながら最後の時点ではまだウサトを追いかける様子はない。まぁ、魔力を封じられた彼女はあんまり役に立たないし、連れて行っても単なるお荷物、警戒対象なので仕事が増えるだけなのだが。でもなぁ、描写の量から考えて、絶対に今後は黒騎士が翻心して仲間になってくれる展開しかないんだよなぁ。まー、残念ながら今はまだその時ではないのかもしれない。 ラストには「この先の冒険で登場する人々」の映像だけがスライドショー形式で紹介され、まだまだウサトの冒険は波乱に道でいるであろうこと(そして女の子がたくさん出てくるであろうこと)が示唆されている。なんとも気になる幕引きなので、是非とも続きを「2期」として見てみたいところだが……残念ながら分割とかの報はなかった。既刊の量を考えればもう1クールくらいはアニメ化できそうな気がするんだけど、どうなんでしょうね。 「ラグナクリムゾン」 6→7 ハイ最高。いやー、面白かったですね。面白い原作だっただろうし、面白いアニメだった。 ほんとはもう1点あげたろかと思ったんだが、私の中で流石に上田麗奈礼讃要素が強くなりすぎるので余計なブレーキをかけてこの点数。まぁ、一歩引いて冷静になったら作画状態の悪い回もちょいちょいあったし、一線級のアニメの中ではややローコスト味はあったからね。でも、細かい作画の難を吹き飛ばすだけのパワーがあった作品なのは間違いない。惜しむらくはあまりにすっきり終わってしまったから絶対アニメ2期はないだろうこと。これも原作買うかぁ。 改めてよかった点を挙げていくと、第一は毎度毎度意地になってんのかと思うくらいに予想外の展開をぶっ込み続ける刹那的なシナリオ展開。特に中盤からの「こいつも死ぬ!」「これでも死ぬ!」みたいな逆転続きのバトル展開。まぁ、そもそも最序盤でレオを切り離して置いてっちゃった時点で衝撃がデカかったし、その後の銀装兵団と合流した後の人員の使い方とキャラの立て方もいちいち刺激を特盛にしてくれるので「見たことない絵」がポンポン出てくる。銀器姫のキャラの強烈さも、兵団の個々の面々のじわじわおかしくなっていく様子とか、画面の端々まで面白要素がたっぷりなのよ。 そして何といっても竜サイドの盛り上げっぷりね。っていうかやっぱり「アルテマティア様万歳」という結論にしかならないんだけど……トップオブおもしれー女がスパダリと一緒に自分たちの世界を作ろうと奮戦する悲喜劇が何とも印象深い。そして1人のキャラとは思えないぐらいに大渋滞の要素の盛り込みと、それに合わせた千変万化の素晴らしい上田麗奈劇場。……まぁ、やっぱそこなんだよ。 これ、制作がSILVER LINKなんだよね。やればできんじゃん。 「姫様“拷問”の時間です」 6→6 今期アニメによって変な文脈が付与された動詞「屈する」。あと「推して参る」。 2期おめでとうございます。いやぁ、素直に好きな作品でしたね。最近きらら系の変質によってガクンと数を減らしてしまった「日常系」の新たな世界かな、という認識。舞台設定は非日常だけど、やってること、面白さの本質はかなり根源的な「日常系」に属してる気がするんだよね。 まぁ、そうしてのんべんだらりと展開する作品だから求めてない人には響くところのない作品かもしれないし、魔王を中心とした「ギャップネタ」みたいなものも無表情で見ちゃう人もいるかもしれない。私に「バス江」が刺さらなかったのと同様に、今作を「つまらん」と断じる人もいるかもしれない。まぁ、最終回とかまんま「ギャグ日」だしな。 なんでこんなに予防線張りまくってるかっていうと、やっぱギャグが刺さるか刺さんないかは本当に「好み」だと思ってるから。ぼくぁ今作のほわほわ優しい世界が大好きだし、真っ直ぐに方向性が定まったギャグのテイストも好き。そして何よりもPINE JAMによる丁寧な作画が好き。ギャグアニメって見せ方次第で効果もガラリと変わると思うんだけど、今作の見せ方はちゃんとハマってたと思うんだよね。米田さんとか出合さんとか、強力な面子を集めてくれたので必勝の布陣が組めたし、采配を振るってくれた監督の金森陽子氏という名前は今後注意してみていきたい。 あとギャグに加えて「萌え」要素も優秀。マオマオちゃんの阿漕すぎる可愛さ、バニラちゃんの狙いすぎな愛おしさ。僕はこういうものを全て素直にまるっと飲み込むよ。こんなにも優しく包容力のある伊藤静キャラも久しぶりだったから世代的にとても満たされた気分になったトーチャーさんのお人柄。マオマオちゃんのお母さんは中原麻衣なんですが、やっぱりこの辺の世代が私のコアです。 そしてもちろん、姫様役を自由自在に見せてくれた白石晴香に敢闘賞。私の中で白石・小林コンビがありし日の日野釘なみの理想のマッチングになっているぞ。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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