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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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なんかよく分かんない展開キター! 第12話。そうか、12話目なのか、この作品は2クールだから、ボチボチ折り返しで展開が動く時期なんだな。

 今回のミッションはまさかの宇宙空間。やっぱり使徒だのネウロイだの、この手の訳の分からない敵対勢力ってのは、一度くらいは高々度から襲ってくるもんです。まぁ、今回の奴は特に宇宙空間にいるっていう点を活かした攻撃方法には見えなかったけど。どっちかっていうと、あの高さのスカブ、っていう方が怖いんだろうな。そして、そんなトンデモミッションのくせに、あっさりと宇宙に行けるのがすげぇ。ゲネラシオンブルは一応民間企業のはずなのにこうもあっさりと宇宙に行けるってことは、見た目以上に技術の進んだ世界のようである。しかもIFOがもれなく宇宙空間対応になってるし。あれって動力は一体なんなんだろう。別にトラパーに直接干渉して動いてるわけじゃなかったのね。

 そして明かされる、アオの生態系とエウレカを巡る過去の事実。「隠してた」とアオは拗ねていたけど、あれだけ怪しい「母親」に関して、政府などの何らかの機関が噛んでないと見るのも無理な話で。彼らが調べた結果は、「エウレカはもういない」。しょんぼりした上に「人間じゃなさそう」ってところまでだめ押しされて疎外感バリバリになってしまったアオだが、気付けば宇宙空間ミッションのお約束である大気圏突入の危機を迎えてしまう。相変わらず本当に良い人なイビチャさんなんかは全力でアオを救おうとしてくれていたが、やはりいかな人類とて大気圏突入は絶望的なイベント。流石に無理かと思われた瞬間、スカブから登場したのはなんとあの月光号!! これは流石にびびる。あの特徴的なフォルムがぼろぼろと剥がれ落ちるスカブから登場するシーンは、旧作を見ていた人間からしたら開いた口がふさがらない壮絶な光景であった。加えて、その中から現れたのは懐かしのデザインを維持したニルヴァーシュと、あどけない面影を残したエウレカその人である。もう、何がなんやらさっぱりだ。

 とにかく、スカブが繋ぐ「あっち」と「こっち」。アオ達がいる沖縄を含めた「地球」は、やっぱり前作でエウレカとレントンが駆け抜けた「あそこ」とは違うんだ、ということが分かって一安心。だが、その「異世界」へ抜ける道がそこかしこにあるとなると、ますます話はややこしくなってくるのである。月光号が「こちら」に来たということは、エウレカ以外のメンバーも何かしら関わってくる可能性があるんだろうか。ようやく「エウレカセブン」の名前が繋がった次回以降、お話は加速していきそうである。

 今回はとにかくお話を追うのが大変だったが、前回でお当番回が終わって気がゆるんだのか、エレナの無茶苦茶っぷりが結構ひどくて楽しい。確かに無重力作画は大変だろうさ。お前が描くわけじゃないけどな。そしてあの声でしゃべってるのに駄目絶対音感持ちらしいぞ。「お前の魂頂くよ!」って言ってみてくれよ!

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○「アルカナファミリア」 4

 どっから1話目の話題を切り出して良いのか困ってしまう作品。強いて言うなら「なるほど、J.C.STAFFっぽいな」という、よく分からない一言に。

 アバンの展開からドンパチをメインにした仲良し軍団ものってことで「ヨルムンガンド」と同じ方向なのかと思ったのだが、そこからすぐに「1人1能力の能力バトル設定」に移行。普通はこの手の事前情報が無いアニメの1話目っていうのは「1話目だと設定がよく分からないな!」みたいなことを言って終わりなのだが、この1話目は、もう嫌というほど設定は分かった。だって、全部説明してくれたんだもん。まぁ、親切っちゃぁ親切なんだけどさ、いくら何でもシナリオが偏ってないか? こいつらの日常生活を考えたら、絶対あんな会話せんだろ。せっかく冒頭に能力を見せて荒事を解決するシーンがあったんだから、能力の顔見せと説明くらいはもう少し自然にやってよ。

 で、「誰がヒロインなのか」は嫌というほど分かったわけだが、「じゃ、主人公は誰なのよ?」というのが結局よく分からんかった。福山なのか、中村なのか、それともひょっとして代永なのか(キャラの名前が覚えられないので中の人で失礼します)。で、視聴後に調べにいったわけだが、これって乙女ゲーが原作なのか。なるほど、能登麻美子を中心において、野郎どもで誰を選ぶかはルートが分かれるわけね。それじゃぁ主人公は分からんわなぁ。ということは、ギャルゲアニメと同じように、ファンの人からしたら「誰のルートを進むのか」っていう最大の注目点があるわけだな。1話目を見た限りだと福山ルートが濃厚だろうが(多分設定からしてゲームでもメインだろうしね)、代永も微妙、中村も分からんか。

 一応、「直接バトルで勝敗が分かる」っていうのと、「野郎どものバトルの中にヒロインも巻き込まれて参加者になってる」っていうのが設定としては新鮮。これ原作ゲームはどんなんなんだろう。単なるシミュレーションなのかなぁ。このわかりやすさはアニメ向きではあると思うんだけど、……面白くなるのかなぁ。結局「乙女ゲー原作」の時点でハードルは高いんだよね。

 監督は、最近この手の仕事ばっかりやらされてる感がある今千秋。ただ、最近は「世界一初恋」につきっきりだったので、いくら乙女ゲーとはいえ、ちゃんと女の子が真ん中にいるだけまだソフト。基本的なスキルは高い監督だと思ってるので、地味でもいいから最後まで見られるくらいのレベルを期待したい。今監督っていうとディーンっていうイメージだったんだけど、今回はJ.C.なんですよね。ちゃんと制作基盤が整っているといいなぁ……。

 中の人の話……はまぁいいか。この手の設定で能登麻美子が中心ってのは珍しいかも。最近は珍しくなってきた「若くて素直でまっすぐな麻美子」ですね。回りに侍らせるのはいかにも乙女ゲーな設定、福山・中村・杉田・吉野・代永。あと遊佐・小杉・立木。うーむ、濃い。よっちんのキャラのしゃべり方が絶妙に苛つく。

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○「ちとせげっちゅ!!」 ー

 いつもの新枠。「リコラン」よりは好きです。テイストとしては「ゆるめいつ」とかに近いから観やすいな。テーマソングも結構好き。主人公のちとせの中の人って、「AKB0048」にも出てるAKBの一派なんだな。着実に業界に侵攻しつつあるなー……でも、そんなに悪い気もしない。素人丸出しだけど声が面白いからかな。

 まぁ、基本的にこの枠はどう入れ替わったところで、問題になるのはその後の30秒だしな……実は深夜アニメでは異例の長寿番組になってるよな、資本主義の犬。「しばいぬ子さん」をアナグラムすると「三倍死ぬ子」になる……。何故そんなことを思いついたのかは永遠の謎。

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色々とまとめました。

 さて、めでたくM13のフルスポイラが公開された。個々のカードを見ていても気付きにくいのだが、今回のセットはかなり挑戦的な内容になっている。既に「基本」セットという言い方も不自然なくらいにシステム面でも盛り込まれている内容だが、それ以外にも環境を大きく動かす要素がてんこ盛りだ。まぁ、基本的にここ最近はカードスペックはデフレ方向に進んでいるので「これおかしいだろ!」と叫びたくなるようなカードは入っていないのだが、爆弾が無くとも世界は変わっていくわけで。
 最近すっかり構築戦にも縁遠くなってしまったわたくしで恐縮であるが、このセットが一体どのような影響を与えることになるのか、いつものように1つ1つ見ていくことにしよう。当然、ここに記載された情報が正しいものになるかどうかは、自己責任で判断をお願いしたい。

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○「LUPIN the Third -峰不二子という女-」 6

 読売名物、1クール遅れ放送作品。既に関東では放送終了しており、評価も固まっている作品であろう。おかげで、わざわざ取り上げる意味が薄いのはちょっと残念。

 見ていない作品についてはなるべく目に入れないようにはしていた(どうせ遅れて放送するだろうことは分かっていた)のだが、この独特の雰囲気が非常に濃い味になっているということは漏れ聞いていた。なるほど、確かにこいつぁすごい。山本沙代の作るデザイン性ってのはあまり得手ではないと思っていたのだが、この画作りは1話目からバッチリはまっている。ルパンについての知識も一切無いのでどうなのか知らないが、これが「原作に近い」テイストということなんだろうか。何にせよ、これは「わざわざやる」価値がある一品ものだ。

 もちろん、これだけ独特な効果が出ているってことは、今まで誰もやらなかったこと、つまり、やろうと思っても出来ないこと。手描きの劇画調を強く意識したデザインは、作画の手間も相当なものだろうと思われる。それに加えて、このテイストを一本の作品で貫き通し、動く画面の上で成立させるためにはかなり入念なコンセプトの統一が必要だろう。少しでも動きに油断があれば一気にチープなものになってしまう恐れがあるし、何よりも陰影の付け方や動き方が難しいので、崩れてしまったら動きとして目も当てられないようなものになる恐れがある。この方向性で走りきろうと思ったのは1クールという短期決戦だから、ということもあるのだろうが、やはり読売系列の看板作品である「ルパン」であるから、予算とスタッフは万全の準備があるってことなんだろう。このテンションで1クール突き抜けてくれるんだったら、これほどありがたいこともあるまいて。

 あとはまぁ、タイトルにもある通りのことなので、「峰不二子という女」を楽しむだけですよ。いやさ、当然私からしたら「沢城みゆきという女」ですけどね。もう、これを見るだけで1期分のみゆきち成分は補充出来る。上手い可愛い色っぽい。幸せ。1話のゲストがチョーさんだったおかげで、むやみにひだまり荘のにおいがしたのは秘密。

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○「超訳百人一首 うた恋い。」 5

 なんか変なの始まった! こいつは何とも想定外だ。

 初見の印象は、「なーんか古くさい」。キャラクターデザインのせいなのか、それともやたらとグリグリはっきり刻まれた枠線のせいなのか、動くにしてもなんだかもさっとしている印象があった。一番近いのはひょっとしたら「森田さんは無口。」なんじゃないか、っていうくらいの箸にも棒にもかからないファーストインプレッション。全然名前も聞いたことがないプロジェクトだし、こいつは別に気にしなくてもいいかな、というくらいのレベル。

 でもさ、これってすごくオリジナルなんだよなぁ。絶対に他のアニメでは見られないものが見られる。題材は完全に百人一首なわけで、ある意味最も根源的な我が国の恋愛ドラマである。全く知識がないので、どこまでが史実(まぁ、この時代の史実なんて怪しいもんだが)で、どこからがこのアニメのオリジナルになってるのかすら分からないのだが、1話目の30分の物語は、ちょろっと見ただけでもなんだか無闇に記憶に残る出来だった。画が古くさい気がするのは事実だと思うんだけど、なんだか気になるんですよ。

 この時代の主な逢瀬っていうのが夜這い婚だから、思いっきりストレートにコトに及んでるってのもあるんだけど、とにかくやってることはまさに「やってること」。あまりにも「それだけ」なので、あけすけでエロさが無いと思いきや、どこか艶っぽいイメージもちゃんとある。最近のなよなよして鬱陶しい自分語りばかりしているラノベ主人公に飽き飽きしてしまった人間からすると、どこまでも諏訪部ボイスな在原業平の存在は、意外に気持ちいいものになっている。「そういう方向の男主人公」はBLもの、逆ハーレムもので見られるやんか、という意見もあるかもしれないが、元々万葉集は「そういう文化」の下敷きなしで生まれた純粋な「恋物語」なので、世に広く男女を問わず受ける物語になっている点が決定的に違う。そりゃまぁ、1200年読まれてきたものをベースにしたら、それはそれで面白いんじゃないかと。

 まぁ、そうはいっても単に万葉の物語をそのまま垂れ流したら、やっぱりそこまで面白くは無いと思うんだけどね。今作の場合は不思議と「今のアニメ」にもなってるんだ。この不思議なバランスはどこから来るものなのか、正直よく分からない。カサヰ監督の手腕なのかしら、ギャグのテンポとか、女の子の表情の見せ方とか、そういう点が細かく気になる仕上がりである。これ、案外面白いんじゃないかなぁ。毎話毎話話題になるような作品にはならないと思うんだけど、ひとまとめになったら中学高校の古文の教材に使ってもいいくらい。案外今の子供たちならこういうアニメで見せた方が覚えが良くなるんじゃなかろうか。マジでどこかの先生に実践してみて欲しい。

 そして、そんな教育を受けた子供たちが立派な声ヲタに育って欲しい。諏訪部・梶という野郎2人の阿漕な使い方はもちろんだが、1話目の立役者は早見沙織だろう。エロい部分を見せるはやみんは無双だなぁ。リアル平安貴族みたいなイメージがあるしな。はやみんは平安美人(褒めてるつもり)。

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「坂道のアポロン」 5→6

 実は、おそらく今期の作品で一番面白かったんじゃないかと思っている作品。「面白い」にも色々と種類はあるだろうが、こんだけしっかりとまとまっていて、視聴後に何一つ遺恨を残さずに清々しい気分になれたのは久しぶりである。

 今期は、個人的に何くれとなく忙しく、正直アニメも限られた数しか身を入れて見られなかったという反省がある。横目で見てる程度で評価するなんてことは本来ならばおこがましくて出来ないはずなのだが、いかんせん何か書いておかないと落ち着かない質なので、真剣でなかった作品はそれなりに当たり障りなく、というのが現在のスタンス。

 実をいうと、この作品も最初のうちはそんな「横目で」作品になるところだった。1話目の吸引力は低くなかったのだが、ハードスケジュールの火曜日に位置していたこともあって、「まぁ、少女漫画原作だし、大した爆発力は無いやろ」という駄目判断により、序盤は割と適当に見ていたのだ。しかし、やはり何かを持っている作品というのはそんな適当な見方を許さない。次第にずぶずぶとはまっていって、気付けば終盤は正座視聴の作品になっていた。これで他の諸々の作品のように最後の展開がなあなあだったりしたら無難な評価で終わらせることも出来たのだが、実は今期の作品では非常に珍しい「すごく綺麗な幕引きを実現させた1クール作品」だったのである。こいつぁさすがのノイタミナ。何が出てくるかわかりゃしません。

 少女漫画原作なのだから、シナリオラインに特別なものはないだろう、という判断は大きく間違っていたわけではない。内容としてはいかにも古風な恋愛ドラマであるし、個々のキャラクターの設定や見せ方だって、特に驚くべき部分があるわけじゃない。キャラクターの絵柄だってどこか古くさくて、とても今のアニメで人気が出るような設定とは思えない。正直、最初の方は「やっぱり少女漫画の絵柄ってのは癖が強くてあわんなぁ」と思っていたものだ。

 しかし、それがだんだん気にならなくなるにつれ、今度は中身の方が気になってくる。単なる恋愛ドラマのはずなのに、そこに展開される色恋沙汰が、何故か気になる要素になる。一時は完全なる一方通行恋愛ものという、どこかで見たような展開になったものの、それが何の不自然さもなく、非常に丁寧な心理描写を伴いながら「あるべき形」に落ち着いていく手堅さ。普通なら2人の男の間でふらふらしていた律ちゃんなんかは「この尻軽が!」と思われてもいいようなポジションなのに、こと恋愛については作中のキャラクターが全員本気で、全員真正直なおかげで、決して軽く見えないし、「単なるアニメの一要素」に終わらないだけの説得力を持っている。ここまでの「ロマンス」があれば、駆け落ちも失恋も嫉妬心も、全てが「面白い」要素である。

 結局、こういう「普通の」ものをどれだけ魅せながら描いていくか、というのがアニメの真骨頂ということになる。ちゃんと見ているつもりがまだまだ侮っていたんだろう、渡辺信一郎はやはり素晴らしい監督である。監督の仕事といえば、もちろん、この作品のもう1つの肝である演奏シーンの見せ方にも関わってくる。このアニメは「ジャズアニメ」であるから、その演奏シーンに血が通っていなければ折角の恋愛ドラマも持ち腐れ。そして、そのことはスタッフも重々承知している。こちとらジャズの知識なんて一切無いし、何が「スイング」なのかなんてさっぱり分からないが、その「分からないもの」が充分見えてくるんだから不思議なものだ。これまで数々の「アニメライブ」を見てきたが、今作で描かれた演奏シーンは、そのどれにも負けない唯一無二の出来であったと言える。細かな仕草まで徹底的に描き込まれているので、おそらく相当な手間を要しているはず。この作品を支えた最大の要因は、そうした手間暇を惜しまずに「とにかくドラマを盛り立てる」ために作ってくれた画面の全てである。

 「演奏シーン」と「ラブロマンス」。2つの要素が結実して、見事な12話、見事な一本のドラマの完成。こいつはお見事でした。お約束のように吐く「2期が」云々があり得ないのが寂しいが、この作品の成功をきっかけに、同じように作り込むことで魅せられる作品が増えるといいですな。

 最後は中の人。今作は「都道府県アニメ」でもあったわけだが、もう、私は「律」の字が突くキャラクターは全員惚れなきゃいけないんじゃないかという錯覚さえ生まれるくらいに、律ちゃんが可愛かった。おかしいなぁ、最初見た時はデザインのせいで「変なヒロイン」としか思わなかったのだが……やっぱり方言か。そして南里侑香ボイスの魔力か。途中一瞬だけソロで歌ってくれるシーンとかがあって、もうたまらんかったな。方言女子の破壊力は異常。私が都道府県ネタに弱いことは周知ですけども。行ってみたいな長崎県。そしてメインの野郎2人は木村良平・細谷佳正の2人だが、広島県民細谷がなかなか面白い味を出しながら九州方言を使っていたのが印象的。「正しい細谷の使い方」がようやく分かった気がするアニメ。あと、「正しい岡本信彦の使い方」も。「正しい諏訪部の使い方」は……みんな知ってる。

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「さんかれあ」 6→5

 というわけで一段落。これ、2期ってあるんですかねぇ。

 点数をさげさせてもらったのは、やっぱり原作がどうあれ、シリーズ構成がどうなんだろう、と思ったため。最終回は決して悪くないのだが、間に入った萌路回とか、なんか微妙に機を逃していたように見えた。これだけたっぷり尺を取って掘り下げるっていうスタイルは最近じゃ珍しいので嬉しい部分だったのだが、ちょっと行きすぎて足を引っ張ることにもなってしまっていたかな、と。

 ただ、毎回の感想で書き綴っていたけれど、本作が多分今期で一番「好みの作品」だったのは確か。純粋に監督の方向性が趣味にあっていたということなんだけど、私の好きなディーンはこのあたりの空気なんですよ。小滝さんとか名村さんとかね。そして畠山監督の感性が純粋に好きだ。シャフト分派であるということを差し置いて、独自の作風はむしろディーンの良さに繋がりやすいんじゃないか、って気がする。尾石さんなら実写で、大沼さんなら白で埋める画面を、この人の場合は光で揺らす。明暗の付け方の癖なんかは、案外初期の新房監督に一番近いのがこの人なのかもしれない(まぁ、あんなにクドくないけど)。

 感覚的な部分を抜きにすると、割とシンプルなラブコメ展開に非常に厄介な「ゾンビとしての悲哀」を混ぜるという方向性がなかなか面白いデザイン。結果的にはそこまで異質なものが出てきたわけではないのだが、常にキャラクターの背後について回る「屍」のイメージは、ラブコメとの食い合わせの悪さが良い味になっている。さりげなく異常な千紘の感性と、それを受け入れてしまうより異常な存在の礼弥。考えてみりゃこんなにグロくてついて行けない関係性も無いはずなのだが、全てに蓋をするのではなく、2つの側面から少しずつ要素を混ぜ合わせていくことで、曰く言い難い世界が構築されるという。このバランスはなかなか難しいところですよ。最終話にはそうした「バランスをとり続けた結果」が見られると思うので、出来ることならもう一回最初から見直してみたい作品だ。

 で、中の人のこと。ラジオのおかげで萌路の中の人の影響がでかいような気がしてくるが、実際作中では萌路はそこまで大きな役割を果たしているわけではない。どっちかっていうとばーぶの方が存在感があるくらい。そんな中で注目すべきは、やはりメインヒロイン礼弥役の内田真礼。本当に堂々とした仕事ぶりで、キャリアが浅いとは思えない。今回の仕事を通して同期の中では頭ひとつ抜きんでた存在になったと思うのだが、いかんせん事務所がアイムだからあまりも正統派路線だと上が詰まりすぎているという……。「アキバレンジャー」の実写仕事も見事だったので、枠に縛られないで好きな方向に個性を伸ばして欲しいもの。そして、そんな新人の前に立ちはだかる先輩の1人が矢作紗友里だったりするし、正統派でぶつかるのが福圓先生だったりする。井口・矢作・福圓……なんだかものすごい現場だったんじゃなかろうか。木村君はこんな現場ばっかやな……。

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「あっちこっち」 5→5

 今期屈指の空気作品。特に話題になることもなく、ひっそりと終わっていったことを考えると、ある意味究極の「日常系」と言えるのかもしれない。

 点数を見て分かるとおり、実は割と嫌いじゃなかった。取り立てて「ココがすごい!」ってな部分も無いのだが、何事も身の丈にあった出来ってのが大事だと思うんですよ。このどーでもいい安易で盛り上がりに欠ける「萌え四コマ」だったら、これくらいの温度で作ってくれるのが一番肌に合っていたのではないかと。どこぞのアニメみたいに、中身が全く伴わない似非推理なのに京アニ動画とかつけられちゃうと、ギャップが激しすぎて機能不全を起こす恐れもあるので。

 いや、別に他の作品をくさすのが目的ではないのだが、とにかく「この作品が他の作品よりも面白い部分ってなんだろう」ということを考えたら、それを出すためのスタイルをとるのが必然であり、それがある程度出来ていたんじゃないかと、そう思うわけですよ。特に画がすごい、ということもないけど、デフォルメ強めの丸っこいキャラクターがボーダレスな会話劇に興じながらほどよく動く。萌えやらギャグやらが強く出るわけじゃないけど、要所要所で思い出したように可愛い。落ちてるんだか落ちてないんだか分からないようなネタ回しだって、「つみきたちはこれが日常なんだから、まーいーか」というくらいの感覚。視聴者の態度としては甘っちょろい気もするのだが、大量にあるアニメの中で、1期に1本くらいこういうのがあってもいいじゃない。最近はこの手の作品も少しずつ供給量が落ち着いてきたしさ。

 もちろん、「悪くない」という部分はフォローするけど、個人的に「ひだまり」「らき☆すた」「けいおん」なんかに並ぶと思ってるわけではない。そこはそれ。そんなに簡単にメガヒットなんてうまれやしません。でも、改めて追崎監督の「ほどよさ」が確認出来た作品だったし、多分、(無いと思うけど)2期があったら普通に見ると思うよ。

 中の人的には、台詞量が一番多かったナバが大変そうだった、っていうことが第一。丁度同じ時期にAT−Xで「無敵看板娘」もやってたので、よく分からないスーパー生天目タイムを楽しむことが出来ました。あと、今作の大久保留美はいい仕事してたと思う。にゃんこボイスが愛らしい。個人的にはアコより、ちなつより、つみきが好き(え? 信長?)。オープニングとエンディングも雰囲気が合ってて可愛らしかったし。エンディングで流れてたガチャポンっぽい造形、いいよねぇ。あれはちょっと欲しい。

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