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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 こんな少年探偵団はイヤだ、第23話。なんか元太みたいなのがおったし、主人公は子供らしさが微塵もないこまっしゃくれたガキだという共通点はある。ただ、少年探偵団はなんだかんだで命に別状はないが、今作の元太は容赦無く精神崩壊させられている。

 I水門の激闘を終え、卒業生ユニットの編成も順調に進んでいる夜宵ちゃん。しかし当座の目標である神様退治にはまだまだ戦力増強の余地があり、さらに遠く関西の地では愛依ちゃんを巻き込んで神様VS空亡の死闘の跡が確認できる。予断を許さぬ状況に珍しく感情的な部分を見せた夜宵ちゃんだったが、「GWが終わるから学校行かなきゃ」というエラく現実的な理由からいったんはやる気持ちを飲み込んだ。無茶苦茶だけど大人以上に大人の判断ができるのが夜宵ちゃんの偉いところである。それにしても、今作は物語がスタートしてからまだ2ヶ月弱しか経ってないのか。螢多朗は凄まじい密度であっちの世界にどっぷり浸かってしまったな……。

 いったん学業……というか「児童業」? に戻ることを余儀なくされた夜宵ちゃん。しかし神様・空亡に加えてもう1つの勢力である成り変わり軍団が夜宵ちゃんにロックオンしてしまったようで、ダイレクト刺客としてこちらも目が怖いドロシーちゃんが接触してきた。夜宵ちゃんは現時点では成り変わりの仕業とは気づいていないようだが……次回予告からすると来週で色々察するみたいだな。そしてそんな霊能力小学生バトルに巻き込まれるのが、「ずっと前からいましたが?」みたいな顔してガンガン夜宵ちゃんに絡んでくる同級生組。てっきり夜宵ちゃんはあの通りなのでクラスでも浮きまくってる異端児なのかと思っていたが、(異端児には違いなかろうが)友達はちゃんといた様子。まぁ、その友達の大半が今回酷い目にあってるわけですが。なんか、序盤の何気ない友達とのやりとりを見て、ようやく夜宵ちゃんの子供らしい部分もちょっと見えたような気がするわね。

 ドロシーによって校内に「生み出されて」しまった悲劇の先生霊。「学校の怪談」モチーフということでこれまでになくオーソドックスな「テンプレホラー」っぽい展開も見せるのだが、残念ながら夜宵ちゃんが相手だと、常に攻撃パターンの分析と効果的な対処法をヒットアンドアウェイで測られながらの戦闘。こうなるとあんまり怪談っぽくはなくて、一気にモンハンじみてくるんだよな。まぁ、ビビり役として同級生たちが犠牲になってくれたと思えば……すでに2名犠牲になってるんだが、あいつらの精神は戻ってくるんだろうか。このままクラスに廃人が2人3人と量産されたら、それこそ「呪われた学校」程度じゃすまんぞ?

 

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 カラネのツッコミは粗品なのかホテイソンなのか……第10話。途中からお金持ちbotになってましたけどね。ハカリがいなくなっちゃったもんで、こんだけのメンバーでツッコミ役が1人にのしかかっているのは大変だ。

 タイトル通りのお話(?)ではあるが、こういうのを見てていっつも思うのって、恋太郎とカラネのミッションの時に流れてたみたいな「明らかに本家をパクってることが分かるけど微妙に変えてある」レベルの音楽って剽窃行為には当たらないんですかね。いや、同じ曲じゃないからセーフなんだろうし、そのことになんの問題もないとは思うのだが、悪意ある人間が訴えてそれが有効だったりしたら怖いなと。流石にここまでメジャーな音源だと「有名な曲」っていうよりも「そういうシーンを表す定型表現」くらいに思えてくるから難しいよね。運命のジャジャジャジャーンとか運動会の定番曲みたいに、著作権フリーになったらもっとダイナミックに使われるようになるのかしら。

 などという話をぼんやり考える程度には、お約束進行なのであんまり中身はない。いや、普段から中身があったかと言われると微妙だけども……ほんとにただ「可愛い女の子」というビジュアルの強さで攻めている作品であることがよく分かる。もちろん、こんな無茶苦茶なミッションのくせしてきちんと4人のヒロイン全員に活躍の場(?)を与えてバランスが偏らないようにしている構成は頑張ってると思うし、各々のヒロインが個性を発揮しつつリタイアしていく様子は古のジャンプ漫画で育った身としてはちょっとアツくなる部分もあったりなかったり。ちょっとでも冷静になると「完璧超人のナノと万能ドラえもんポジのクスリがいるんだから、やろうと思えばこの2人だけで全部解決できるけどな……」と思ってしまうわけだが、それだと静の存在意義がなくなっちゃうからね。メンバー全員から「最弱」という認識を受けつつフォローに回ってもらえるのが静の人徳なのだろう。ちなみに今回も、赤外線のくだりの時に静はナノに肩車してもらっている。やっぱこの2人は仲が良い(恋太郎がクスリを肩車しているので、結果的にカラネが浮いてるの可哀想)。

 まぁ、なんやかんや(エロを含む)あって最終的にママさんのところに辿り着き、無事にフラグを回収してオチまで持っていけましたね。ギャグにしたらあかんレベルの生い立ちのハハリさんが秒で堕ちるのは良いのか悪いのかよく分からんが……元旦那目線からしたら理不尽の塊みたいなNTR展開だからな。そっち目線での薄い本があっても別に構いませんよ。この作品、恋太郎があまりにナニなもんで、こっからイチャラブもの以外の薄い本が作りづらそうなんだよな……雑な竿役を作るタイプの同人はあまり好きじゃないし……(なんの心配をしてるんだろう)。

 
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 流石に依頼人がプリキュアすぎんか? 第8話。全員おばちゃんなのに、今んところほぼ100%でプリキュア声優が出てくるのは偶然とは思えないレベル。来週は新規の依頼人はいないっぽいが、さて、この記録は更新されるのだろうか(ほんとどうでもいいな)。

 今週も(作画クオリティは放っておくとして)面白かったですね。ほんとにEテレのおまけアニメが枠拡大した贅沢版だと思えばこれくらいの画でも全然気にならないので、中身がちゃんと教育的で面白かったら無問題だわ。丹羽の大きな問題が解決して今回は久しぶりに1話で1つの依頼を解決する話で、これまでとは全然違うタイプの依頼人、そして納得感のある解決。謎が提示されてみんなして「なんでこんなことになっちゃうんだろうねぇ」って考えてる時の緊迫感とか、手がかりを見つけた時の爽快感とか、ちゃんと謎解きアニメ(医療アニメ?)として刺激があるのよ。前から「ご家庭の犬の問題でそんなに話作れないだろ……」と思いながら見てたんだけど、この調子だったら面白そうな「しつけエピソード」がもっと出てくるのかもしれん。

 今回の角田さん宅の2頭の犬の問題については、あえていうなら「すごく漫画的でちょっと嘘くさい」というレベルまできているお話。「先住民だったちっちゃい犬が実は後輩のでかい犬に秘密裏に指令を出していた」って、「いやいや、流石にそんな陰謀論めいた話を犬がやるわけないやんwww」っていう気持ちもあるのだが、何回も書いてる通りに私は犬について何も知らない身なので、「いや、でももしかしたらそういうこともあるのか……」とも思える絶妙なレベル。ほんで実際にこんだけの内容を漫画(アニメ)で描いてるってことは、作者さんだって責任を持って描いてるはずなので、実際の取材に基づいた内容なのだろう。まぁ、ここまで露骨かどうかは分からないが、おそらく「実際の事例」として似たようなことがあったはずなのだ。そう考えると、やっぱりますます「犬ってすげぇなぁ」と思ってしまうのである。

 実は昔から「多頭飼いってすげぇ大変そうだよなぁ」とは思っていた。興味の対象としてはYouTube動画とかで見る「犬と猫がおんなじおうちで」みたいな「多種飼い」の方をよく見ちゃうけど、多頭飼いも似たような問題があるはず。一応私も遥か昔に実家で犬猫を同時に飼ってはいたが、犬は完全に外、猫は屋内という棲み分けだったのでほぼコンタクトがない状態で「多種・多頭飼い」はあんまりイメージできない。動画サイトとかで仲良くしている映像を見るとめっちゃ癒されるのと同時に、「全く違う見た目、違うサイズの連中が、よくもまぁこうやって共存の道を歩めたものだ」と感心するのである。小さい頃から飼ってたら自然とそうなるのか、とも思っていたが、今回のお話を見る限りでは、やっぱりそれなりのリスクは抱えてるってことだよね。「喧嘩して全然慣れてくれない」とかいうわかりやすい問題より、今回みたいな方が根深いし専門家の目が必要になるだけ特に難しいね。

 丹羽と佐村が事実に気づいたところはお話的にちゃっちゃと処理された部分だが、そこから丹羽が提示する解決案も、きちんと芯が通って「犬との共存」をクレバーにとらえたものになっている。最後に佐村がナレーションで付け加えてくれていた「可愛いお人形から本当の犬の姿へ」というのが実に象徴的なフレーズで、「どこまでいっても犬は犬、人じゃないんだから押し付けず、かと言って甘やかさずに出来る教育を責任もって施せ」という姿勢は先週まで見せてくれた「丹羽イズム」をきちんと体現してくれている。改めて、今後の人生の参考にさせてもらおう。……まぁ、犬も猫も飼う予定ないけど…………室内でコーギーと猫が飼いたいです。猫の種類はマジでなんでも良いですが、割とオーソドックスな見た目の子の方が好みです。和猫ならキジトラ・茶トラあたりがタイプです!(誰に何を訴えたいんだろう)(ほんで犬のアニメや)

 

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 今週のシリガルマティア様も可愛かった、第11話。もう、マジでただの可愛い女の子になったなぁ……時操魔法を失ったことで血主としての尊厳も奪われてしまったのではないかと不安視していたのだが、ネビュリムやカムイさん以外の面々もみんな、彼女を全力で支えようとしてくれている。ダイナミック武人スタイルのタラテクトラさんもおっしゃっていたが、一度尊厳を奪われて最後に縋るべきたった1つの生きる意味、みんな手放す気はないのだろう。それだけに理屈抜きでつながっている素敵なチーム。ほんと、早くこの世界は人間が滅びれば良いのに。

 っていう視点で見てると色々と倒錯してしまうので、きちんと人間サイドの良さも追っていこう。なお、今回テロップが表示されたことによって今まで「銀気姫」だと思っていたスターリアが正確には「銀器姫」だということが判明した。これまでの表記が誤っていたことを正式に謝罪いたします(訂正はしない)。主人公が「銀気」の戦士で、ヒロインが「銀器」の姫。まぁ、良いカップリングなのかもしれません。いや、この2人がカップルになるとはとても思えないけど……前回時点で「ラグナが兵団の連中を見て『レオより強いかも』って言っちゃうのが寂しい」みたいな話をしたが、ラグナは何を見ても全部「レオと同じくらい強い」「レオくらいの年齢かな」とか全部基準がレオだったので、これはもうそういう愛情だと思ってむしろ喜ぶことにしました。そのうち「レオくらいの柔らかさかな」とか「レオみたいな匂いだ」とか言い出すかもしれません。

 銀器姫のキャラを強烈さ、素敵さについてはこれまで散々触れてきたが、その部下どもも全部いいタマ。戦士チームの脳筋ぶりや理屈抜きの姫への信頼も素敵だし、魔術師チームが単なるクソオタクでしかないあたりもかえって愉快。この世界の魔法も「竜が生み出した方法論の後追い」ということで、どこぞの世界のゾルトラークに近いものがあります。ただ、あっちの世界は人間も次々にオリジナルの魔法を生み出して雑多な魔法書を集めて回るマニアのエルフなんかが爆誕してるわけだが、こっちの世界はトレースに手一杯でまだまだ魔法についての技術革新は進んでいない様子。研究者たちに頑張ってもらう他ないのだが、連勤とキツすぎる納期に全員がヘタっているブラック企業。姫というカリスマ社長の力だけで、この状況を乗り越えることができるだろうか。なんか、よりにもよってそのカリスマにヒビが入るような事態になっている気もするが……。

 そして今回ピックアップされたのはヘンテコな血筋を持った双子ガンナー。単なる軽い連中かと思ったら存外へヴィーな生い立ちと設定が明かされ、スライム先輩じゃなくても冷や汗モノ。スライム先輩がけつあな確定してしまったわけだが、こんなことを幼い女の子たちに言わせてる時点でこの作品って(略)。スライム先輩の中の人、けつあな広げるキャラ多くないっすか(某脱獄主人公を思い出しながら)。

 そうして人類側が和気藹々と(??)戦争&逃走の準備を整える中、竜サイドも確実に結束を確認して作戦をまとめている。いつの間にやら半分に減ってしまったらしい上位竜の皆さん。ぶっちゃけ俺目線だと「そんなにいなくなったの!?」と驚きだが、最初に瞬殺された子安やデブも上位竜なのか。まぁ、下の方から順当に狩られた結果、実力もキャラも強めの連中が残り、そのアットホームな雰囲気にアルテマティア様も一安心。スパダリポジションのカムイを筆頭に、みんなのおかーさん、ファッションオネエのオルトゾラさん、「オデ、ツヨイ」くらいしか言わないような外見してるのにめちゃめちゃクレバーなタラテクトラさん、姫様の全般を支えてくれる爺や役の固定砲台ボルギウスさん、そして僕らの主人公ネビュリムさん。もう、これで麦わらの一味に引けを取らない最強チームである。負けるな血主様! 頑張れトラウマティア! キョドってる様子も全部可愛いぞ!

 

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 悠宇のマネージャーさんが戸松ってのは何かしらの含みを感じるよね、第10話。いや、別に含んでないだろうけども……ほら、中の人の繋がり的に、なんか。今回ようやく作中で「雨」に意味が生まれ(前回もだいぶ降ってたが)、もしかしたらミュージック「レイン」にも関係があるかもしれませんよ。ごめん、嘘。

 というわけで2週連続で雨が降ったアニメだが、実のところ先週までと比べると何かが進んだように見えて何も進んでないお話。まぁ、それだけどの局面も容易に選択できない岐路に立たされているという事実が浮き彫りになるわけだが。まず、時野谷家のゴタゴタについては完全に保留。瞬が美桜の苦しみを理解し、ROXの余計な口出しのせいでその問題の原因が自分にもあることを認識してしまったため、なんとかしたいのに何も言えないというヘタレ状態に突入。おかげで妹ちゃんも何も言わないけど、それを強く咎める人間がおらずに完全に宙ぶらりん。一応、ママさんがわざわざ店まで出向いてお礼をいったことで正式に「FOX ONEからのカンパ」が受け入れられた形にはなったが……正式になんらかの書類を交わしたわけでもなく、マジのマジで口約束での金の受け渡し。お母ちゃんがこれに飛び付いちゃったのは良いのか悪いのか……まぁ、幸いなことに渡してる側に1ミリも悪意はないので、ここから金銭トラブルに発展する可能性はないだろうけども。もし、美桜の症状が完全に心因性のものであることが判明し、わざわざ入院せずともリハビリが可能になったらお金が不要になる可能性もあるしね。現状で一番の問題は、ママンも金を受け取ったことで正式に瞬のゲーマーとしての活動を認めた形になり、ますます瞬が家にいる時間が短くなり、妹ちゃんのフラストレーションが溜まっていることだろう。瞬の方も、なんだかんだであんまり顔合わせたくないだろうしなぁ……。

 そして今回最も動いたのは悠宇をめぐる環境。まぁ、いつかはこうなる気はしていたわけだが、ついにマネージャーさんにバレてしまったため、歪な二足のわらじは存続危機。元々二足のわらじというよりも下駄と長靴みたいなチグハグな状態だったわけで、そりゃ芸能事務所のマネージャーさんに嗜められるのは致し方ないところ。ただ、マネージャーさんは悠宇のこれまでの活動にも寄り添ってくれていたようで、今回のことだって「なんで相談してくれなかったの」と言っていたことから、話せばわかる人かと思ったのだが……案外あっさりと強行手段に出てきちゃったな。まぁ、悠宇もそんなマネージャーさんの言いたいことは痛いほど分かっているようなので、どれだけ外圧をかけられようとも最終的には悠宇の決断次第ではあるのだが……今回突きつけられた問題は、なんと雨天中止という割と適当な理由でうやむやに。もちろん、彼女の問題は何一つ解決してないし、今後もFOX ONEでの活動を続けていけば、ますます世間的な注目を集めて身バレのリスクは高まるだろう。せめてあんなキャラで女優として売り出してなければ、バレても問題が大きくならなかったかもしれないのだが……まぁ、世の中にはゲーム配信から男がバレて云々する人とかもいっぱいいるからなぁ。絶対瞬のことは槍玉にあがるよなぁ。

 というわけで、今回一番怖かったのは完全潜伏を選んでじっと見てるだけの望姉ェでした。どうなんだろ。彼女の決断が最終局面での成否を分けそうな気もしてきたな。

 

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 これがゾルトラークか……第22話。溜めに溜めてきたからこそのカタルシス。ようやく、僕らがみたいフィロメラが見られた!(いや、おっぱいのことではなくてね)

 ここが天王山と見て良いのだろうか(次回予告を見るとまだ一波乱ありそうにも見えたが)、とにかくババアとの直接対峙。Aパートは丁寧に婆さんの回想シーンが描かれ、彼女が禁書まで使って辿り着きたかった最終目的が明かされる。……なんかもう、色々と身勝手である。死に別れた息子との再会を望む気持ちも分からないではないが、息子が命を落とした遠因が自分自身にあることまで分かってフィロメラにこんな運命を背負わせたのだとするなら、流石に同情の余地はない。まぁ、幸いなことにそこまで「おばあちゃんも可哀想な人なんですよ……」みたいな同情を引くような回想シーンではなかったが、強いて婆さんを不憫に思う部分があるとすれば、やはり魔術師の家庭という歪んだ環境に生まれ育ってしまったことだろうか。彼女も若い時から自分の家での立ち位置に苦しんでおり、その結果として完成したのが現在の「自分も苦しんだんだし、息子を含めて血族は自分と同じように家の使命をまっとうしなければならぬ」という脅迫じみた執念。いや、彼女の中ではそれが歪んだ執念だという認識もないのかもしれない。自分が目をかけてやった息子に駆け落ちされ、回収できたのは出来の悪い孫娘だけ。自分は正しいことをしてるのに、なんでこんな目に遭わなきゃいけないの、くらいの感覚だったのかも。

 そうして生み出された残念モンスターの婆さんの執念を、フィロメラは間違ったものと認識することができなかった。自分が辛いのは自分のせいだと言われ続けては、少女にまともな自我が形成されるわけもない。頼みの綱のアルキュオネさんも、鹵獲された時点でさっさと婆さんに安全装置(?)をつけられて肝心なところでは制作者たるアダムさんの想定通りに動けない身体になっていた模様。全ては婆さんの妄執のために。次第に心を失い、フィロメラは自分の人生に終止符を打つために奔走していたことになる。

 全てが整ったがために、婆さんは全てフィロメラにしゃべってしまった。まぁ、フィロメラも「両親に会いたい」と思っていたわけで、もし学院でチセたちに出会っていなければ、案外あっさりと「自分が生贄になることでアダムが復活するなら」というので納得して消えていったかもしれない。今回だって9割がたそうなりかけていたのだ。しかしすんでのところでの「ちょっと待ったァ!」が炸裂。チセさんにかかれば、禁書から召喚されたバケモンだろうがなんだろうが知ったこっちゃないですよ。今回はきちんとエリアス先生の監督下で魔力を操り、アイザックのサポート、ルーシーの応援(というか怒声)などを受けて無事にレリーズ!に成功。生きたいのか死にたいのか、仲間の意思をしっかり確認してからのワンパンはどこぞの海賊団の船長のようである。振り抜いた杖の一撃はスレイベガの特権。老人の妄念を打ち破り、ここで仲間がまた1人。フィロメラさん、ようやく人間になれた。

 余談だが、今回も含めてここ3話にわたっては、ずっと同じ人がコンテを担当しているかなり一貫性を持った画面構成になっている。頂真司氏というアニメーターで、なんか今期はやたらと色んな作品で名前を見るし、なかなかにパワフルな作劇を見せてくれる人だ(今期だと「はめつのおうこく」や「SPY FAMILY」でもお仕事をしている)。あまりに恵まれた作画リソースを誇る今作では、やりたい演出が120%で映えて幸せなお仕事ぶりだ。

 

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 総力戦、第22話。今シーズンは2クールアニメで真っ当にクライマックスに向かってる作品があんまりないので(これ以外だと、一応呪術は毎回クライマックスみたいでエラいことにはなってるけど)、素直に1つのゴールに向かってる感が出てくると俄然盛り上がってきますね。

 「1つのゴール」とは言いつつも、そこに向かう断片は相変わらず多い。そして、フェーズが動いたことによってこれまでとは違う側面からも変化が起こっているのが注目ポイント。今回の主役は、アズドラ、シャルアミ、そしてなんとエディル!

 アズドラさんはある意味では想定通りの立ち回り。全力でミカロスを叩き、ある程度はダメージを与えていたものの、相手は手段を選ばぬ外道である。最後の最後には極悪な切り札を用意しており、アズドラは大きな制限をかけられた状態で指導者としての判断を迫られることになってしまった。ミカロスの言う通り、たくさんの部下を守ろうと奔走したアズドラさんと、数多の部下を平気で切り捨て、むしろ武器として利用尽くしたミカロス。戦局は明らかであった。まぁ、一応まだアズドラさんが死んだと明示されたわけではないので、魔族のしぶとさを見せつけ、なんとか生き延びてほしいところではあるのだけど。

 一転、人間国の王城ではアスタがシャルアミを連れての脱出行。シャルアミは大人になっても変わらねぇな、と思って見ていたが、より図太く、よりヘンテコになっている部分もあるのかもしれない。それでも、何も分からないままに幽閉されていた城壁の中でも唯一過去の思い出だけは彼女を慰めてくれていたようで、ヘルクやクレスの名前を出す時の笑顔だけは本当に楽しそうに見えた。

 そしてそんな彼女がわざわざラファエドらによって幽閉されていた理由は……なんと彼女の能力にあった。本人もよく分からぬままに固有能力の「特定物質の散布」というすげぇ大雑把なスキルを利用されていたシャルアミ。おそらく今回のように幻術か何かで彼女の意思を奪い、覚醒物質の散布に利用したということなのだろう。彼女が覚醒せずに無事なままで幽閉されていた理由もこれでなんとなく想像できて、散布役の彼女だけは、すべてを失って覚醒兵や新世界生物になってしまっては都合が悪かったのだろう。あくまで彼女は「現在の能力のままで」計画の中枢に置く必要があったのだ。そして、それを企てて実行していたのはどうもラファエドさん本人だったように見えてしまうね……王がすでに傀儡状態なのは間違いないと思うのだが、今回ラファエドはきちんと王と「対話」しているように見えた。完全にお人形さんというわけではなく、ラファエド(とミカロスも?)が上に置いておく程度には、何かしら主君のようなものは存在している様子。……まぁ、新しい世界を作るための方便かもしれませんが。ラファエドさんが本当に悪人なのかどうかは最後の最後まで保留したいところだが、単にミカロスが極悪だから対比でそこまで悪くないように見えてるだけかもしれない。実の娘が、自分の能力でこの世界を作り出してしまったことに気づいたらどうなるか、親として考えはしなかったんだろうか。

 覚醒兵はそうして作られ、さらにミカロスの「解呪」によって新世界生物へと至る。この絶望的な状況に意外なところから希望の光をもたらしたのがなんとエディル君だった。ヒュラに対して並々ならぬ執着を持っていたエディルだったが、その執着が限界突破して感情は反転。いつの間にやら露骨に良い関係になるという、この緊迫した状況にあるまじき変な空気。こうしてギリギリのシーンでもどこか抜けたような雰囲気を残してくれるのも今作の良さだろうか。しかし、今回エディル君が受けた仕打ちを考えるとあまり笑ってもいられないが……でも、前からずっと「ヘルクが一目置いてる人間側で一番善人っぽいやつ」がここで術に抗っているというのだから、今後の彼のブレイクスルーはちょっと期待しちゃうよね。何より、ここでエディルが終わってしまったらヒュラさんが不憫で仕方ない。おそらく、今回ちらりと見えたエディルの「真の覚醒」の片鱗こそが、ヘルクたちが反撃に打って出る最大の鍵となりそうだ。なにより、もう1人の「ヘルクの最愛の仲間」が自我と覚醒の狭間で戦っているのだろうから……。

 そして次回予告では早くもヘルクとラファエドが対峙している様子が描かれていた。まずはシャルアミの扱いをはっきりさせてほしいところだが……流石にお父さんは娘を無碍に扱ったりしないよね。ね?

 
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 熱いアツい氷の対決、第10話。説明不要な王道バトル回。Aパートのしんみりシーンと後半の怒涛のバトルシーンでわざわざコンテ・演出を別立てにしているあたり、やたらと気合が入っているのを感じるよ。

 というわけでまずはAパート、在りし日のペペシャさんのマーマ・レーニャさんの悲劇の物語。まぁ、何もかも結局貧乏が悪いんや……っていうどうしようもない結論にしかならんのだけど、貧しても鈍しない強い心を持てればいい。そして、それは普通の人間にはとても難しいわけで……残念ながらレーニャさんは挫けてしまった。可愛い娘がいたところで、世間の荒波に立ち向かうには、どうやらこの世界は女手1つで太刀打ちできないくらいにはクソだったらしい。ご丁寧に一回持ち上げて希望の火を灯してからそれを踏みにじられるというあまりに救いのない展開になっており、そりゃまぁ、どれだけ心優しかった人物でも闇堕ちしちゃうかもなぁ、という残念な説得力がある。常に薄暗い氷土ロシアの地は、やはり人が生きるには厳しいのかもしれませんね。そして、そんな疲れ果てた心の闇に、スティグマが忍び寄ったということなのだろう。

 スピリッツは実の母の変わり果てた姿に打ちのめされ、完全に心砕けてしまった。戦隊・プリキュアと変身ヒーローにはお馴染みの「心折れたら変身解除される」という展開、今作における転心輪は特に「心の表れ」として変身をサポートしているらしいので、如実に心の動きが外見に出てしまうというのはハード。しかし、ここまでされて挫けるなというのも無理な話で、さしものペペシャさんもいつもの明るさはなりをひそめ、ただ打ちひしがれるのみ。もしスティグマが狙ってこの母娘関係をぶっ壊しに来たのだとしたら、本当にドンピシャで最適な戦略を組み立てていたことになる。

 しかしそこはやはり「ヒーローもの」である。どんなピンチでも、胸に灯る炎を引っ提げて、懸命ヒーロー・シャイがまかり通る。彼女が「火」に目覚めたのもまさにこの時のため。不器用でコミュ障なダメダメヒーローだって、親友のピンチに、そして可哀想な母娘のピンチに、奮い立たずにはいられない。そこにはあの時の小石川さんの涙も重なって見えるのである。

 かつてないほどに炎を巻き上げ、シャイは反撃に出る。バトルシーンの描写もシンプルながら見応えのあるものになっており、ナイスだったのは渾身のシャイパンチの3段ブーストのカット割り。安藤作品では定番の「コマ割り」演出をよりダイナミックな構図に転換し、ガツンと見せてくれるナイス演出。作画もバリバリに気合が入っており、勇ましく戦うシャイの勇姿も、それに真っ向から受けて立つツィベタの悲壮な様子も際立っている。そして迎えるクライマックスはペペシャさんの復帰。その手は砕くためか、握るためか。彼女の手袋を中心に復元されていく変身スーツの純白。普通の変身ヒロインでは衣装が本当に「衣類」のような役割を果たすので今作のように自由自在に概念武装を変形させるのは難しい。今作の変身はあくまでも「心のありよう」だからこそ、こうして特に見栄えのある「再変身」シーンが演出できる。

 ヒーロー・スピリッツはふわふわ系の煙ヒーローだそうな。雪と氷の凍える白に、真っ向からぶつかる白煙は「火」が再び立ち上げてくれた反撃の狼煙。始めましょう、本気の親子喧嘩。

 

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 万感こもってゲットだぜ、第22話。何故か分からないけど先週書いたはずの記事があげ忘れており、もったいないので今週2本まとめて上げました。書いてすぐに上げりゃこういうミスはないんだけど、ちょっと寝かせておくことがあるので稀にこういう事態が発生する。人それを加齢と呼ぶ。

 さておき、タイトルからも分かる通りに「旧I水門3部作」がこれにて完結。スタートが「無垢の怨念」で少年霊の話だったのに、最終的に花魁の奥義に名前乗っ取られてるのちょっと可哀想。今週はすでに少年霊に反撃の余地はなく、花魁の最終奥義に一方的に焼かれただけ。一応夜宵ちゃんのマッチメイクとしては「回復系能力を持つ霊どうしの対決」とのことだったが、片や自分が殺した地縛霊をその辺に吊るして燃料タンク代わりにしていただけで、花魁の「相手からなんぼでも吸う」というチートを相手に太刀打ちできるわけもない。序盤こそいかにも少年漫画の敵キャラっぽい能力を見せて強さをひけらかしていた少年霊も、残念ながら卒業生の極まった能力には手も足も出ないのであった。

 そして当然、今作ではすっかり名物となった「目当ての霊は調伏したけどそのために使った卒業生が暴れてどうしようもない」状態を打開しなければならない。大僧正の時も命懸けの危機一髪だったが、あちらはまだ「無差別に周りの生物を殺しまくろうとしていた」だけだが(だけ?!)、今回の花魁は明らかに封印しやがった夜宵ちゃんにヘイトが向いており、ご丁寧に油断してるふりまでして騙し討ちにしようとしてきた。もちろん、強かな夜宵ちゃんもその辺の対策は(ギリギリだけど)出来ており、今回のサポートは以前同盟関係を結んだH城址のおねーさん。この人だけは他の卒業生と違って敵意がない状態で協力を申し出てくれたありがたい霊なので、いざとなったらもう全部この人に頼るしかないのである。今回の「蝶を全部消す」能力、無茶苦茶強かったのだが、彼女の固有能力ってなんだったんでしょうね。

 無事に花魁の再封印に成功し、子供だから丸め込みやすかったI水門の霊も「ゲットだぜ」。ただ、夜宵ちゃんだって別に鬼ではないので(多分ね)、少年霊を騙くらかして封印して使い潰すなんてことはしないみたい。ちゃんと事情を汲み取り、これまでの悪行にたいしては正当に批判はしつつも、今後の行い次第では幸せな成仏を迎えられるかもしれないという可能性を提示しての共闘関係を結んだ。話が分かる霊になってくれれば、素直な戦闘力は割と高めなので主戦力として活躍してくれるかもしれませんね。

 しかし、新たな不穏勢力「成り変わり」の存在が明確になったおかげで、まだまだトラブルの種は尽きない。元々婆さん(ナギコ)についていたという凶暴な成り変わり霊はうまいこと夜宵ちゃんたちの車に潜り込んで水門を脱出。そのまま警察署で訳わからんレベルの凶行を散々に撒き散らし、成り変わり仲間連中と離脱したようだ。警察の人たち、ほんとにとんでもないとばっちり。

 以前登場してた「オズワルド」という謎の青年、そしてその妹なのだろうか、次回予告からすると夜宵ちゃんと同じ小学校に現れる謎の幼女。この話数でまだどんどん新キャラが出てくる展開はいいのだろうか。これ、絶対テレビシリーズの中で神様との対決無いな。しょうがない、アニメ放送が終わったらいったん原作買おう。

 

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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
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渡辺明乃 能登麻美子
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