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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 素直におもしれー、第12話。ミステリアニメ(?)観てて解決編でふつーにドキドキしたの、久しぶりかもしんない。多分この昂りは「六花の勇者」最終回以来だわ。

 毎回感想を書いていたので、それを遡ることでいかに私が作者の手のひらの上でコロコロされてたかがよく分かります。とても素直な視聴者を務めておりました。いや、わかってたけどねー、そういう展開だよねー、そうだよねー。……ごめんなさい、少なくともサプライズは喰らってます。一応ね、私もミステリ読みの端くれとして読書中は色々と推理というか、邪推しながら読み進めることはあるんですが、ことアニメに関してはそういう回路は意図的にシャットダウンしてるきらいがありますね。1つ例を挙げてみると、一巳かと思われていた謎の侵入者については正直「なんか描写が曖昧なまま進んでるな……」とは思ってたんですよ、ほんとですよ。でもそこはさ、一応「一巳が殺された風の描写」になってたわけで、逆にそこで「あれ、誰が殺されたの?」とか言い始めたらかえって読解力がない奴だと思われるじゃん! だからこう、「まぁそうだよねー、一巳だったって話だよねー」っていう前提で受け止めているわけで。冷静にさ、「でもあれが一巳だったとして、秋殿に行くのは意味わからなくね?」みたいな疑問は一旦飲み込んでるわけさ。そうだよ、私はあえて単純で愚鈍な視聴者を演じているのさ!

 ……以上、ミステリで真相が見抜けなかった奴の言い訳コーナーです。いやぁ、一応「こうだったら面白いかも」の第7候補くらいには今回の展開も想定してたかもしれないけどもちろん本線では考えてなかったから、「なんか面白い方向に話が転がってる!」って素直に楽しめちゃいましたね。またここまでの進行に比べてさ、今回からきっちり「ミステリの解決編」のフォーマットに則ってるのが妙におかしくて。后選びのふりをしながら真相を推理していく名探偵若宮の一人舞台、このセッティングは格好良くて憧れちまうなぁ。ご丁寧に最後のあせびのターンになるとあせびがろくに実情を把握してなくてぼんやりしてるもんだから、テンプレである犯人側の弁明というか、限定をサポートしてあげるガヤの役をお付きのものが務めてくれるっていう親切設計でね。やっぱ名探偵に「さて」と言われたらみんな様式美を意識しちゃうんだろね。

 というわけでどこからどう切り取っても「解決編」な今回。残された3人の姫君を1人ずつ斬っていくというフォーマットになっており、最初の犠牲者(?)は白珠さん。ここまで1年よく耐えたとは思うが、表情を見る限りではすでに限界だったご様子。そこに若宮からのKYコメントがドバドバ浴びせられ、最後の一押しに「子供の作り方知ってる?」というセクハラまがいのブラフまでかまされて即落ち。まぁ、白珠さんはこれ以上の抵抗も無意味だしな……なんだかんだで彼女からしたら最高のハッピーエンドを迎えてるあたり、若宮が冷血漢のくせしてきちんと人の上に立てる器であることを示してるのはそつがない。

 続いての対戦相手はススキさん。彼女の場合は最終的に裏は一切なく、ただ若宮とは「この腐った宮中で貴様のような腐った主君が幅を聞かせるのは我慢ならぬ」と直談判。「まず浜木綿についてなんとかせぇ」という主張が出てくるあたりにススキさんの人格が表れている。それに対する若宮の対応も徹底した鬼畜ロールを維持しており、多分ハナからススキさんは一番話が分かるキレものだということを分かった上で煽り散らかしているのだろう。問答の果てに、ススキさんはめでたく私のフェチポイントである「作中でヘアスタイルが変わるヒロイン」の権利を獲得。ミディアムショートでもとてもいい女だった。

 さぁ、残す枠はただ1つ、アニメ1話だけ観たら間違いなくメインヒロインだと思われていたあせびさん。でもさ、流石に私もその辺は承知してるから、この展開だと「最後の1人」ってのはやべぇポジションだってのは分かりますよ。ドキドキしながら見守っていたが、終始表情を変えずにぽやぽやしてるあせびを見て「こいつ……」ってなってましたね。そうかぁ、そっちパターンかぁ……すっかりアニメの構造自体にもしてやられてしまいました。

 別にあせびさんは何も嘘をついていたわけではないのだろう。彼女には彼女なりの世界があり、その理想の世界の中で、自分がやりたいこと、できることを精一杯やっていただけ。彼女自身の尺度で言えばきっと頑張り屋さんの部類。しかしなんということか、「無知は罪」でございまして……歪んだ宮中の澱の煮凝りみたいな性質だったってことですかね。こんなあせびについて、(ススキさんは信じきってたみたいだが)浜木綿さんはどう見てたんでしょうね。この展開なら、流石に来週出てきてくれるでしょう。彼女の口から、あせびの評価を聞けることを楽しみに待ちたいと思います。

 
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「変人のサラダボウル」 5→6

 今期の「ショボいから世間的にあまりウケないだろうけど私は好きでしたね」枠。最近は1クールに1作くらいはこういう作品がある気がしますね。試しに昨年度の履歴を眺めてみたら「カワイスギクライシス」→「自販機」→「でこぼこ魔女」→「ドッグシグナル」みたいな感じである。

 以前1回だけ記事を上げたことがあるが、本作の良い点はやはりお話作りそのもの。異世界(から)転生作品ではあるんだけどファンタジーな設定はほんとにネタのための添え物みたいなもんで、そこから引っ張り出せる日常ネタがあまりに雑食で多岐にわたっている。異世界ネタはもちろんだがそれ以外にも探偵ネタ、バンドネタ、ホームレスネタ(?)など取り止めのない世界の広がりが「何を見せられてるんだろう」みたいな気持ちでダラダラと観る温度感にフィットしていたし、案外エグいネタ回しのはずなのに語り口とのユルさのおかげで意外と重たくならずにすんでいるバランス感はお見事。1つのネタを引っ張る時間も短めなので、もし合わない部分があったとしてもさっさと次に行くから引き摺らない。ネタが短いのでつまみ食いっぽい乱雑さはあるんだけど、このごちゃごちゃ感はむしろ愉快。比較するのもなんだけど、多分「アストロノオト」に最初に期待していたのはこういうごった煮感だったんじゃないかと思う。こんだけぼんやりした先の見えない作劇、かえって1つの作品として執筆し続けるのは難しいんじゃないかとすら思えてくる。多分ジャンプ漫画だったら「スケットダンス」とか、そういう枠に近い存在なんだろうな。

 これで画のクオリティが高ければもっと中毒性の高い作品になったかもしれないのになぁ、と思う部分もあるのだが、逆にこんだけショボい作画だったからこそ気楽にみられたのかもしれん。アニメを見るときにはどうしたって「作画が云々」の問題は避けられぬが、こういう形での適材適所があってもいいのかもしれん。いや、原作者が望んだかどうかは知らないけどね。少なくとも岐阜にとっては何かしらのプラスはあったでしょう。多分。岐阜に行ったらホームレス女騎士に会えるよ(風説の流布)。


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「この素晴らしい世界に祝福を!3」 ―→6

 ほんとに「実家のような安心感」という言葉がしっくりくる作品。振り返ればまだ3期分+劇場版、「爆焔」を加えても4期分なのだから「銀魂」とか「ヒロアカ」とかに比べりゃまだそこまでお馴染みってわけでもないはずなのだが、もうこの空気感が心安らぐものになっている不思議。ほんとに肩肘張らずに、気楽に見られる世界を最初から用意してくれたスタッフ、主に金崎監督に感謝ですね。

 例によって毎週なんか書いてたのでこのタイミングでまとめることも特にないのだが、改めて確認したら一応今期から(厳密には「爆焔」から)制作スタジオが変わってたんだっけね。今思い出して「あぁそういえば」くらいの感覚なので作品には一切影響は与えてないのだが、これもスタッフがちゃんと持ち越しで勘どころを全て心得た上で作ってくれているおかげ。一応名義上は金崎さんが監督から「総監督」となり、もしかしたら手を離れてしまうんじゃないかと不安になったが、蓋を開けてみれば半分以上の話数でがっつりコンテやってるし、なんなら脚本まで手をかけて今まで以上に力を注いでくれている。もうすっかりライフワークになってしまっている感があるな。

 そうして歴史の重みと愛があればこその作品ではあるが、一応褒めてばかりじゃなくてちくっとしておくと、やはり話数を重ねることによるマンネリ感は否めない。カズマさんのトレードマークでもある「寸止めヘタレハーレム」もこんだけ続けば「どないやねん」感はどうしても漂ってくる部分だし、何度も同じような災難にあっていることから「飽きた」という感覚が芽生える可能性も否定はできない。ただ、幸いにして私はそこまで気にならなかったし、ちゃんと「気にならない」芸風を確立しているからこその長寿作である。すごいよね、カズマを中心としためぐみん・ダクネスの爛れた関係、普通だったらありえないシチュエーションなのに、「まぁ、このすば世界ならしょうがない」ってネタとして納得されてしまうんだから。やはりメイン4人のキャラメイクの勝利である。

 というわけで、マンネリ感も一応考慮して加点は留めておくが、僕個人としてはやっぱり好きな作品。まだまだ原作ストックはあるんだろうし、4期も楽しみに待っていよう。金崎さんが無理しないくらいのスケジュールでオナシャス。

 
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 今週まではこれで許して! 第21話! っていうか今週こそがこのタイトルじゃんね。「ニャンダフル」は「猫こそ至高」「猫こそが世界」「猫に抗うな」という意味があるらしいよ(悟くん談)。

 公式に別立てでチーム名を名乗るってのはプリキュア史上初だよね? ゴウライジャーパターンを採用してまで確たる存在感を見せつけるにゃんチーム。しかしそこにはちゃんと融和の物語もあるのです。犬猿の仲とはいうけど犬猫の仲とは言いませんからね。同時多頭飼いしてるお宅もたくさんあるだろうし、犬猫の仲良し動画とか最高の癒しです。

 先に書いとくけど今回は作画省エネ回でもある。常に全力でいてくれよとは思うが、東映的にもここまで濃密なユキまゆ回が続きすぎて流石に1年間走りきる体力を考えるとどうしたって緩急は必要。むしろ今回みたいなネタ回での作画としては正しかったのかもしれん。いや、ユキさんはいつだって本気だからネタ扱いしたら怒られるだろうけども。

 というわけで、先週の次回予告時点から正座待機待ったなしのユキちゃん転校エピソード。事前の告知映像などでそのキレキレっぷりは知らされていたが、ユキさんの傍若無人、唯我独尊なスクールライフは期待通りで期待以上。アバンの着席シーンで全部持っていくあたり、ほんとにこの子は最強ガーディアンですよ。何がズルいって、天才美少女がトンチキな行動してるのに、「まぁ、猫だし」というその1点だけで全てが許されてしまうというこの設定。ほんとに考えついた人は天才だよ。私がここまでユキまゆを推すのは百合だからじゃないんです。「猫だから」なんです。いや、百合猫だからなのかもしれないけど。別にユキさんは百合がどうこうとか一切考えず、これまで通りにまゆと接してるだけじゃないですから。うん、やっぱりこの関係は「猫」でいいや。

 犬から華麗な転身を遂げたこむぎが人間形態になってからしばらくは(今もだけど)トラブル起こしまくりだったのに対し、ユキが人間との認識の差で問題を起こしたのは最初の着席シーンのみ。その後はクールな判断力で持って「人間はこうするのでしょう」とばかりに正解を連発。犬と猫の知性の差を見せつける(単にこむぎがこむぎなだけという話もある)。いや、でもいくらお利口さんな猫だからとて、これまでずっとおうちで留守番してただけのユキが漢詩をたしなめるのは流石にどうかと思いますけどね。っつうか中学2年生って下手したら俺だって漢詩とかよう分からんかったと思うぞ。多分鏡石の力で動物たちが人間化する際には、「その動物の元の知性を人間スケールに直した時の賢さ」に調整されるということなのだろうが……こむぎとの格差社会に涙が止まらないよ。

 でも、そんなおバカなこむぎだからこそ可愛いというのも間違いなく真理だし、おバカでも強いのがプリキュア。今回は濃厚なユキまゆ回を期待して視聴を始めたわけだが、個人的に一番楽しかったのはもしかしたらこむぎのシーンだったかも。特に最初のガルガルのアタックで全員沈みかけた時のこむぎの立ち振る舞いね。「眠くなると逆にテンションが高くなるバカ犬」あるあるでさ、飼い主が寝たいっつってんのに強引に構ってほしくて暴れる犬、ほんと解像度が高い。こむぎの馬鹿可愛さが久しぶりにスマッシュ。

 そうして目覚めた後ににゃんチームの正式な合体名乗りが繰り出され、プリキュア初の合同チーム宣言が行われた。その後のバトル展開も犬と猫では分業しながら戦っている様子も描かれており、頭脳労働の猫、肉体労働(?)の犬。まさかのブンブンジャーコラボ(??)というサプライズを見せてくれたが、どっちかというと「タイヤ人間じゃなくてタイヤ犬?!」という驚きよりも「なんか、タイヤこむぎがポプテピピックみてぇだな」という感想が。まぁ、アホ可愛いから結果オーライ。いいよ、どうせ元から設定がぶっ飛んでるんだから、いろんなところでネジ外してこ。

 そんなアホみたいなバトル展開とは一線を画すシリアスな内容もちゃんと掘り下げられており、ユキが毒親みたいにひたすらまゆに対して過保護だった理由が新たに語られた。まゆちゃんのコンセントレーションがすごすぎたというエッジの効いたエピソードではあるが、そこできちんといろはが「フレンディ」の特性を発揮し、見事にユキの頑なな心に雪解けを迎えさせた。ユキちゃんがデレてしまうとアホ側にどんどん引っ張られそうでちょっと心配ではあるが、すでに今週時点で割とアホ可愛いところもあったので、犬組と交わることによって生まれる新たな猫組の魅力に期待しよう。

 来週はようやくユキまゆの流れが一旦落ち着きそうなので、プリキュア感想強化月間は一旦おしまいかな。すでに巷では「もう追加戦士はないのか? あるとしたら大福さんチームになるのか?!」みたいな議論がなされておりますが、悟の甲斐甲斐しさを見るに、個人的には悟にももうちょい報われてほしいという気持ちはあります。まぁ、大福の変身が見たいかどうかは別にして。今週の「教室でまゆと2人で残ってサポートしてくれる悟」のポジション、好きなんだよなぁ。

 

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 「やっぱバンド名をもうちょっと考えてつけとけば……」みたいな思考が止まらぬ、第12話。メンバーは元々名前に思い入れがなかったはずなのに、これに思い入れなきゃいけないのが変なとこで足引っ張ってる感。

 兎にも角にもメジャーデビュー達成。結成から事務所所属・デビューまで1年かかっていないというスピード出世の電撃デビュー。そこだけ考えたらとんでもないサクセスストーリーなのだが、すでに一度メジャーに行った状態からドロップアウト経由の桃香、そしてよそでちょいちょいデビューの話もあったという智ルパコンビから見ればそこまで非現実的な話ではないのかもしれない。

 とはいえ、やっぱり作品全体を見ればサクサクテンポ。かのRoseliaですらメジャーデビューまで多分リアル時間では4〜5年かかっているのとはエラい違いである。まぁ、あっちも作中の時間だと2年弱くらいではあるんだけど。なるべく長く長く続けていきたいソシャゲ媒体と、1クールでスパッと結論を出すシリーズアニメではその辺の尺の感覚も随分違いますね。……とここまで書いた時点で気になったのだが、このアニメが終わった後ってリアルの方のトゲトゲはどういう活動をしていくんでしょうね。いや、別に単なるリアルバンドとして活動してもいいとは思うんだけど、その場合ってアニメキャラの方のトゲトゲとはどんどん乖離していくことになるよね。今後もアニメキャラとの重ね合わせは一定ラインで保つのか、それともあくまでこのアニメはリアルバンドのデビューのスタートブーストという意味合いがあるだけなのか……まぁ、普通はそうするしかないかぁ。バンドリプロジェクトというある種異様なメディアばっかり追いかけてるもんで、その辺の感覚が良く分からなくなってる。バンドリと違って、こちらの作品は継続的に続編を作るってこともできないだろうしねぇ(出来なくはないかもしれないが、合間の期間を埋めるゲームが存在しないと流石にプロジェクト自体が保たない気がする)。

 というわけで、彼女たちのバンド人生はこの短いアニメの中で走り切る必要が出てくる。おかげで以前から期待していたルパの単体お当番回はどうやらなさそうな気配。まー、ありがたいことに短いシーンの中にもメンバー個人個人の見せ場はあるのでそこまで描写不足って感はないんですけどね。

 結局、この1クールで描かれるべきは主人公・仁菜の物語であり、そこに付随する桃香の物語だ。今回も当然この2人を中心にお話は回っており、桃香があらためてダイダスと同じステージに立った状態に、過去の因縁を断ち切れるかというチャレンジ。そして一見すると逆境とも取れるこの苦しい芸能界の荒波の中、仁菜という向こう見ずが空気を読まずに突っ走る様子はおっかなくもあるが、雄々しくも見える。最後までちゃんと「ロック」を貫こうとしているあたり、ほんとにこの子ってば主人公気質になったもんである。途中の電車内のシーンで桃香が仁菜に寄りかかってるカットはやりすぎな気もしたけど、まぁ、トータルで見ればもはやバンドの関係性はそうなりつつあるのかもしれない。そこから進む道がたとえ茨の道だったとしても。

 脇でわちゃわちゃしているすばるさんが元気なのは相変わらずなので大変結構だが、個人的にはやはり智ルパの細かい表情などにも注目したい。好きポイント1、神社での仁菜の恥ずかしいセリフに露骨に赤面してるのに突っ込めない智。ほんとは「恥ずかしいセリフ禁止!」くらい言ってやりたそうに見えるが、彼女のキャラだとそこまでいけないので黙ってそっぽを向くしかないのである。可愛い。

 好きポイント2、今週もやりたい放題・ルパ。やっぱこいつ強キャラ感が1ミリも下がらないのすごいな……今回はダイダスとの対バンを巡ってメンバー内で多数決を行ったわけだが、そこでしれっと仁菜に票を合わせているのがルパ。こいつの場合、絶対に「仁菜に気を遣って彼女に賛同してあげよう」とかじゃないんだよ。純粋に自分のエゴと向き合い、「私はやっていいと思ってますよ」ってんで手を上げているはず。そしてこいつも智たちと同じで業界の厳しさはある程度認識しているわけで、「ダイダスの狙いは分かるし、不利な状況かもしれませんが、それくらいひっくり返せない私たちじゃないです」とか思ってる。さらにさらに、最終的に仁菜が暴走して結局方針がひっくり返るところまで読んでいた可能性がある。なにせ最終的なジャッジの段階で桃香の傍らに寄り添い「決めるのはお前だ」と信頼して任せているように見せかけ、その実あそこで桃香が引っ込むとも思っていない。仁菜が飛び出したこと、神社ですでに仁菜と桃香の関係性が変わっていたことを充分に理解し、最終的に「自分が票を投じた方」に決定が流れるようにコントロールしている。やはり今作のラスボスはルパだと思ってる。いいキャラしてやがる。

 追伸:マネージャーの三浦さんの一人称で「三浦は」って出てくるのちょっと好き。

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「アストロノオト」 6→5

 新番チェックの時は「割と好みの作風だわ。途中で飽きるかもしれんけど」とは書いていましたが、まぁ、飽きましたね。いや、飽きたというか、「こんなもんじゃろ」と納得したというか。

 まー、結局は「高松信司作品の新タイトル」っていうだけなのでね。作ってる側もそこまででかいことを成し遂げようという意思はなかろうし、ちょっとヘンテコで酒のアテみたいな風味の作品を1クールの間ちょいちょいとつまむ感じで飲み込めればそれで重畳という、身の丈にあった落としどころにまとめた作品とは言えそう。クセが強すぎるせいで最後まであんまり好きとは言えない画だったけど、だからとて作画が特別悪いってこともないし(良くもないけど)。願わくはもうちょい「長屋もの」のテイストで狭くて小さい物語を重ねてもらってもよかったんだけど……1クール作品で何かしらのオチをつけようとするとあんまり遊んでる尺もないしなぁ。その割に、別に焦って駆け足になったとかいう感覚もないんだけどさ。ユルい展開、浅い決着、それでも何かしら満足できる部分はある。そうしたチープさは突き詰める価値はあるかもしれません。

 少なくとも同じ高松作品だった「Robihachi」とかよりは見てて退屈しない作品ではあったので、これはこれでいいんじゃないでしょうか。ちなみに個人的に一番好きなのは合間に流れる降幡愛のレトロ風味をなんか勘違いしてる風CM。

 
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「うる星やつら(第2期)」 ―→6

 評価は少し悩んだが、敢闘賞の意味で加点してみた。全46話、スタッフは頑張ってくれたと思ってますよ。

 以下の感想は「過去に1度たりとも本作に触れたことがないミリしらなりの感想」という前提があるのだが、少なくとも観るに耐える作品になっていたのは間違いないし、いわゆる「リメイク」作品がことごとく適当に処理されていっている現代アニメ業界の流れの中、流石にこれだけの有名タイトルのリブートということで大きなプレッシャーがかかる中での製作、半端なものを出すわけにもいかなかっただろう。david proの手によるアニメーションは、古臭さの中に現代アニメらしさもきちんと混ぜ込んだものになっており、単なる焼き直しではなく「現代において作り直す意味」を感じられるものになっていた。

 映像部分に加えてやはり何度も触れてしまうのはコテコテのキャスト陣。まぁこれは私が旧作を知らないおかげもあるのかもしれないが、こんだけギトギトで「現代声優業界博覧会」みたいな面子で固められたら、それだけでもごちそうさまが止まらない。私ほどではないにせよ旧作にそこまで思い入れがない層に対しても、しっかりと世代交代を果たした「現代版」を発信できたのではなかろうか。

 ただ、そうして責任あるアニメ作りができていたことを前提とした上で、やはり残る問題は「そうまでして現代でリメイクする意味はどこにあったのか」という問題。ギャグ漫画ってのは他のジャンルに比べて流行り廃りの影響を受けやすいジャンル。当時の受け止め方がどのようなものだったのかは分からないが、やはりネタ回しは古臭いというか、時代に即さない部分が出てくるのは致し方ない。

 そうした「古臭さ」が多少なりとも薄かったのだとするなら、それはもう時代を先取りしたのか、時代に左右されないだけの作家性を持つのか、鬼才・高橋留美子を称賛するだけの話だが、客観的に見て今作をギャグ作品として100%楽しめたかと言ったらその部分は「否」である。そこはもう、企画が始まった時点で飲み込むしかなかった部分であり、新しくて鮮烈なギャグアニメをオリジナルで生み出すことができない現代人の責任である。本作そのものに非はなく、むしろ上述の通り、古臭さを「レトロ感」と好意的に解釈すれば40年も前の作品にしては現代でも色褪せない楽しさはあった作品だとも言える。個人的な「高橋留美子体験」は「境界のLINNE」が一番上にあるんだけど、あのアニメで得られた腰が砕けるようなギャグよりも、もうちょい活力がありつつもベタ度合い強めのネタ回しを、よりビビッドなアニメで見せるというのは狙いとしては間違っていたとは思わない。

 さらに今作のもう1つの功績をあげておくと、MAISONdesに全てをかけた楽曲部分でのイメージの刷新。確か1話目を見た時点で「『ラムのラブソング』を引っ張り出してこなかったのはむしろ評価したい」という趣旨のことを書いた気がするのだが、旧作のイメージを塗り替えるためには、そこはやはり越えるべき壁だったはず。もちろん「ラムのラブソング」は本作のそこかしこに形を変えて出てくることにはなるのだが、あくまでそれは添え物にとどめ、4クール分のメインテーマを全て単一のアーティストに任せ、徹底して作品に寄せた楽曲提供を実現させた。楽曲自体もきちんと一般に受け入れられたし、作品に通底するイメージとして根付かせたおかげで、「現代版うる星やつら」を1つにまとめる役割も果たしていたように感じる。大きなプロジェクトだっただけに、こうして統制のとれた戦略を打てたのは純粋にプラスだったんじゃなかろうか。

 少なくとも私の中で「うる星やつら」と言えばこのアニメを意味するようになった。作品を再び息づかせるプロジェクトってのは、しっかり新規層に届くかどうかが重要ですよ。難しい仕事から逃げずに責任を果たしてくれたスタッフの方々には、お疲れ様と言いたい。

 (このメッセージは夏スタートのキン肉マンプロジェクトでも繰り返せることをすごく願っているのである)

 
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「ゆるキャン△ SEASON3」 ―→5

 特にお変わりなく。リラクゼーションを目的とした作品がリラクゼーションになる。これ以上の話はなく。

 厳密にはこの3期で色々変化している部分はあり、制作スタジオの変更による作画手法の細々としたん変化は、他作品だったらもうちょい大きな影響になっていたとは思う。でもまぁ、そこまで超絶作画の切望される作品でもなし、多少のキャラデザの変化も慣れてしまえば日常である。個人的にはキャラの印象よりも背景のよりダイレクトな実写への変更の方が気になる部分ではあり、背景が全般的にまんま実写になったことは好みが分かれる部分じゃないかとは思っている。あたしゃ今作の丸っこいキャラとの融和を考えると、あんまり実写実写しすぎる方向性はややマイナスかな、とは思ってるんだけど、2期目までの時点でも実写要素は多分にあったわけで、今期からの制作方針を目の敵にするのも変な話なので、「まぁ、時代に即した微調整か」くらいの受け入れ方。「キャンプで触れ合う自然こそが主役なのだ」という見方もあるわけで、その部分にふさわしい描写を入れていると考えれば肯定的な受け取り方だって充分理解の範疇だろう。トータルすると、「変わってるけど変わらない、これこそがゆるキャン世界線」ということで結果オーライである。

 お話としては、3期はかなり自転車のウェイトが増えたことでチャリ漫画・チャリアニメとしての要素が増えた印象。画面の作り方としてこれまで少なめだった積極的な動きが増えたのは地味ながらも効果的な変化だった気がする。対して、放送前に中心的内容になるかもと思っていた新キャラ2人に関しては割と空気に。まー、ここまでねっとり醸成された既存のキャラの関係性にいきなりがっつり食い込むのは無理だからね。例えるならひだまり荘に入居する新人みたいなイメージなので、今後ゆっくり時間をかけて馴染んでいけばいいんじゃなかろうか。いや、アニメ4期があるかも分からんし、あったとしても原作ストックを考えると相当先になりそうだけども。

 やっぱ大垣と犬子がむちゃくちゃやってくれる部分は好き。こんだけ「日常」な作品のくせに、回想が挟まるとメタレベルが極限突破する芸風好き。

 
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「花野井くんと恋の病」 5→5

 まぁ、ちゃんと爆発して欲しいカップルでしたね(今期一番爆発して欲しいカップルは作中でも堂々とS○Xしまくってるどこぞの魔女カップルです)。

 1話目の視聴開始時には「やべー男がおもしれー女と付き合う話だな」と思って見始めたわけだが、ほたるちゃんの方は回を増すごとにしっかり自分の恋心を認識するようになり、「恋愛がわからないアタクシ」という属性は早々に解消。どこか奥手な部分はありつつも、途中からはすごく普通に「初めての恋に色々とドキドキしてる女の子」になった。そういう意味ではほたるちゃん目線からは至極真っ当なふつーの恋愛漫画。対して花野井の方はどうかというと、こいつの異常性はなかなか解消されず、「ほたるちゃんの影響で着実に花野井も社会性を身につけていっている……」みたいな手応えを与えたかと思いきや、次のお話では「やっぱ花野井じゃねぇか!」みたいなところまで戻っていて、ヤバさを隠そうともしないお話が展開されたりする。

 この「彼女側は疑問を持たずにまっすぐ相手をみてるけど、男側は病根が残っており同じような行程を反復横跳びしてる」という歪な関係性が今作のオリジナリティになっており、視聴者の目線からはちょっとだけほたるちゃんのことを心配しつつも、それでもなおちょっとずつ前には進む両者の関係をヤキモキしながら見守ることになる。いや、相思相愛だけは最序盤から確定してるのでそこに「爆発しろ」も混ざってくるわけだが。でも流石にこんだけ初々しくも控えめ(?)なカップルは黙って応援しといた方がいいか……。

 花野井が人智の及ばぬ怪物に見えている間はちょっとしたホラー作品なのだが、ちょっとずつ解体され、彼なりの「恋の病」の真実が明かされるに至って、今作はきちんとオーソドックスな恋愛ものに着地してくれる。そういう意味では安心安全設計だし、不満に思う要素はほとんどなかった。まぁ、正直言えば途中やっぱり反復横跳び感からヤキモキしてしまってちょっと心が離れるタイミングはあったが……毎週がクライマックス! みたいな作品でもないのでそこは致し方なし。むしろ多少適当に見ていても全般的に落ち着いた話の進み具合と安定した作画クオリティで気を張らずに見守れたのはありがたいバランスでした。残念ながら多分1年後にはあんまり覚えてないかもなぁ、くらいの印象なのは申し訳ないが、アニメ作品全部が全部心に傷を残してったらやってられないのでね。

 
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大原さやか 桑島法子
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