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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱり遊郭編って面白いなぁ! 第21話。間違ってないよね、大人気ジャンプ漫画の遊郭編が面白いという話。なお、中の人的には巴VSつぐみの汚ねぇAfterglow対決でもあったりする。こんな羽沢珈琲店は嫌だ。

 タイトルの「瑰麗」という言葉については浅学にも知らない単語だったんですが、「珍しくきれいなこと、非常に美しいこと」だそうで、「瑰」という漢字は字形からなんとなく想像できるが「まるくて形がよい、美しい」というニュアンス。果たして、今回の花魁は瑰麗と言っても良かったものかどうか。

 VS水門の少年霊。相変わらず夜宵ちゃんの分析速度は超速で、前回尊い犠牲になったババアの命と引き換えに、霊の能力分析から対策法までを瞬時に導き出した。やってることがいちいちモンハンとかのボス戦分析みたいで、相手の持つ能力や射程から自分たちの戦力で打てる最善手を模索するのが夜宵流である。流石にあんな一瞬でたった1回だけ観察したものを全ての能力だと解釈するのは危険すぎる気もするのだが……ご丁寧に霊が変化してフェイズ2に移行したら改めて分析し直すあたり、ほんとに「そういうボス戦」をやり慣れている人間の思考でしかない。まぁ、視聴者目線では何が起こってるのか分かりやすくなって助かりますけどね。というか、その解説がなかったら本当に雰囲気オカルトバトルにしかならんからね。こんな幼女の言うことを鵜呑みにしていいものかという不安もあることはあるが、それしか拠り所がないのでとりあえず夜宵ちゃんの分析は全て真だと思って見守るしかないだろう。

 ただ、今回は分析だけではどうしようもなく、そもそも「相手の手数が圧倒的に多い上にスピードも速い」という大ピンチ。ご丁寧に螢多朗と詠子に分析を伝えるところまでは攻撃せずに待っていてくれたが、スケッチブックにはすでにインストール済みだったし、身代わり人形がなかったら今頃3人まとめて仲良く肉団子だった。なんとか耐えている状況でも、「無数の伸びる手」とか「なんか増水する水門」などを駆使して3人を同時に追い詰める敵。夜宵ちゃんがなすすべもなく吊られているところをギリギリのところで救い出し、その後の作戦立案まで協力できた詠子は(もし勝てたなら)今回のMVPであろう。こうしてみると、夜宵ちゃんの基本武器って守りの身代わり人形以外だと鬼子母神の指による万能カッターが最大戦力なのね。これまでなら「なんとなく塩」とか「適当に縄」とか色々出てきてたけど、やはり頂上対決でそうした小手先芸は通用しないということか。

 なんとか第1形態を乗り越え、お膳立てを整えて卒業生へとパス。このド腐れポケモンバトルがまた盛り上がるんだわ。相手も変身してパワーアップを成し遂げ、絶対的実力を持つと思われていた卒業生相手にも五分五分の展開。お互いにパワードレイン系の能力を持っているという、実に泥沼感溢れるマッチメイクである。夜宵ちゃんは「なぜ今回花魁が適任だったのか」を説明してくれていたが……まー、どの卒業生を使っても事後処理が大変なことに変わりはないからなぁ……「鬼軍曹は子供に甘いから信用できない」って言われてたのがなんかワロタ。

 白熱する試合展開の中、少年霊の方の生い立ちは前回語られたということで、今回は花魁の方の生い立ちをご紹介。「以前記憶が流れ込んできた」とはまた随分便利な設定だが、そもそも手鏡に封じられていた初期段階は「そんなにたいそうな霊じゃなかった」という情報の方が大事な気がする。つまり、花魁って元々S級怪異でもなんでもなくて、夜宵ちゃんが封印部屋で育て上げた「養殖モノのばけもん」ってことになるよな。一歩間違えたらまじで地獄行き必至の極道ムーブじゃないですか。偶然とはいえ、「霊の錬成」にすら手を出してしまっている夜宵ちゃんのヤバさが改めて確認できる。

 そうして花魁の不遇の身の上が語られ、そんな悲劇をバックに置いた思い出の「第3能力」が発動。トリガーが「憑依してた手鏡で花魁の醜い顔を見せる」っていうほんとに血も涙も無いやり口なのがヤベェんだが、夜宵ちゃんはほんと、どこでどうやって卒業生の能力のディティールを検証してきたんだろうな。一度も使ってないのにそんだけ細かい理解が及ぶことはないと思うのだが……だいたいの卒業生が広域殲滅型だし、案外どこかで村落の1つくらい滅ぼしてても不思議じゃないぞ。……マジでやってないよね?

 さぁ、お互いに出せるカードは全部切った様子だが、あとはドレインVSドレインの力比べ。いつも通りの問題として、「花魁が勝ったとして、その花魁をちゃんと封印できるのか問題」が残ってますが、そこはもう、気にしないようにしましょう。

 

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 同じシーンにくじら(ババア役)と斉藤貴美子(ゴリラ役)が一緒に出てるの笑う、第9話。こういう「同じ枠に入りがち声優」って役を取り合うから共演が減る傾向にあるのよね。

 相変わらずどうでもいい声優話から入ってみたが、前回「クスリまで加入しちゃったし、こっから先はあと何をやるんだろう」とか書いてたんですが、以前コミックで読んだときにまだこの先まで読んでましたね。お試し無料版だったはずなのに随分先まで読んでたんやな……。いや、ぶっちゃけブーケトス戦争のことは1ミリも覚えてなかったけど、そういやこの後ハカリの母ちゃんが出てきて云々ってのは記憶の片隅にあったわ。まぁ、まさかその母親役がすみぺだとは思わなかったが……中の人が胸囲で選ばれている説。

 ゴリラ軍団との対決シーンはこれまで通りのギャグ展開だが、「恋太郎ファミリー」という名前が登場したという地味に重要な要素もあったりする。この一団のことを平気で「ファミリー」と呼称してしまえる恋太郎の図太さも大したもんだが、その結果として女の子たちが喜んでいるのだから正解だったのだろう。もう、家族を自称した時点でここから先に色恋沙汰が原因で揉めることなど想定しておらず、今回のハカリをめぐる他の4人の反応のように、損得勘定抜きでの友情&愛情の連携が完成しているのである。そして、そんな中でも特筆すべき関係を結んでいるのが「始祖の2人」であるハカリとカラネ。ブーケ戦争でハカリのピンチに真っ先に駆けつけて救出したのが(ゴリラに腕っぷしで負けない恐ろしい)カラネであったし、Bパートではカラネの窮状を知って恋太郎の申し出に真っ先に同行を宣言したのもカラネだった。前回のディープキスもそうだが、どうにもこの2人の間には単なる恋敵(恋仲間?)以外の感情も横たわっていそうである。それを「過度な友情」と呼ぶかどうかは個人の自由だ。ちなみに、そうしてカラネのエピソードを進めるための起点になったブーケ戦争だが、最終的に一番可愛かったのは静であった。「ロリ」というその1点だけで全幅の信頼を勝ち取っている脅威のチートキャラと言えるだろう。

 そして「ファミリー」の結成から流れるようにBパートでは「花園家」というファミリーの物語へスライドする。これまであまり語られることがなかったヒロイン勢のご家庭事情。そういや他の家庭も一切描かれてはいないが(なんなら恋太郎の家もか描かれないが)、なぜ花園家だけがここで取り上げられたかといえば、そりゃまぁ、6人目のヒロインの属性に「母親」という新たなカテゴリをぶっ込むため。まぁ、親子丼も遥か昔から人気のジャンルには違いないからね……しかも金持ち一家の高慢ちきな女王系の母親ときている。そんなんを専門にしてるエロ漫画家だけでも何人か名前が浮かぶくらいの王道展開。それでも恋太郎はいつも通りに真っ直ぐ突き進むだけである。ある意味世界一つまらん男ではあるが、今作はそこに突っ込んでもしょうがない。せいぜい新しい世界の開拓に期待しよう。

 追伸:個人的に今週ツボったのは、普段から陰謀家であるハカリが写真撮影をクスリに譲ろうとした時の他のメンバーのドン引きした様子。カラネがびっくりしてるのはいつも通りだが、ナノまで目ぇかっぴらいて驚いてんの、信用なさすぎだろ。

 

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 いい、最終回っぽい話だったね……第7話。もちろん問題は簡単に解決するものじゃないけど、ひとまず丹羽の物語には1つの決着がついたんじゃなかろうか。

 それにしても……考えても考えても正解は分からないお話なので、観てる間もウンウン唸ってしまうし、視聴後にこうやって感想を書こうにも悩んでしまう。人と犬の接し方に正解なんて無いことは分かっているつもりだけど、出来ることなら丹羽と藤原のどちらが正しいかを(せめて自分の中では)決めたいという気持ちもある。

 大半の視聴者がそうだとは思うが、基本的には「藤原の方が現実的だ」という気持ちで、割合で言えば藤原9:丹羽1くらいで分があるんじゃないかとは思う。先週時点で「いや、どう考えても緊急事態だったんだから藤原の方が正しいよな。それとも、ここからさらに藤原が何かとんでもないことやるのかな」と思って見ていたら、あの事件の顛末としては特に追加されることもなく、本当に「丹羽を守るために藤原が犬を殴った」という事実があるだけだ。ただ、藤原がこの事件にもう1つの意味を見出してしまい、そこから丹羽を突き放すような態度に出たことが、丹羽にとっての印象をすこぶる悪くしてしまった。まぁ、それが狙いだったならしょうがない(もちろん、ここで丹羽が藤原の主張を飲み込んで理解を示せばそれはそれでOKだったはず)。「人と犬の接し方」の問題と、「丹羽が藤原と決別した理由」についてはある程度分けて考えなければいけないだろう。まぁ、そうだとしても、藤原が丹羽に突きつけた事実は何も間違っていないのだから、基本的には「丹羽が理想を語りすぎ」という印象は否めないのだが。

 ただ、だからと言って「丹羽が青臭すぎる。そんな理想論を振り翳しているだけじゃ現実は生きていけないのだから、もっとドライになるべき」という考え方が「正解」なのかと言われると、それもやはり短絡的ではある。丹羽が我が身を犠牲にしてでも犬を殴らないと決めた動機を端的に表した言葉として、今回「心の死」という台詞があった。「躾をしなければ処分されるリスクがあった。死ぬよりもマシなのだからトレーニングの完遂が最優先」という藤原の主張に返した言葉だ。そう、結局、我々は犬が何を考えているかを本当の意味で知ることはできない(もちろん人間同士だって出来ないという考え方はあるが、今はその話はおいておこう)。であれば、「やむなし」と人間が勝手に判断した体罰が、犬にとって死ぬより辛い可能性も否定は出来ない。そしてもちろん、「体罰など無いなら無い方がいい」というのはおそらく全員が同意できるテーゼだろう。藤原の主義がもしかしたら最善ではないかもしれないと思わせ、9:1の「1」が丹羽にあるのはこのためである。

 ただ、やはり「人間と犬は違うものだ」という前提はどう足掻いても覆せるものではない。「体罰を使わずとも根気良く教えれば犬はわかってくれる」がどこまで行っても理想論でしかなく、「根気良く教えることと、体罰を用いて短期的に指導することのどちらが犬にとって幸せなのか」は、それこそ犬に聞かなければ分からない。結局、人間は本当の正解がわからない限り、どちらも試してみる他はない。そして、目指しているものが同じであるなら、そのレベルでの諍いというのはナンセンスでしかないのだ。その部分を理解している分だけ、やはり藤原の方に理があると思えるのはしょうがないだろう。

 しかし、丹羽には丹羽の主張があり、この度めでたく、その理想を受け継ぐ後継者も名乗りをあげた。損得抜きで、ただ犬の幸せだけを考えられる底抜けのバカ。そんな人間が、新しいテーゼを業界に打ち立ててくれるのかもしれませんね。

 

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 わたしの幸せな血統、第10話。「わたしの幸せな血統」は小説投稿サイト「征服者になろう」にて連載された小説で、ほんのちょっと時間を操る魔法だけしか持たない貧しい超越者アルテマティア様が周りの人々に愛され、素敵な首切り王子様に巡り合うことによって幸せになる様子を描くシンデレラ(の魔法使い)ストーリー。

 今回も全編クライマックスでお送りしております。Bパートが素敵すぎたせいで記憶を塗り替えられてしまったが、Aパートの姫コントも先週に引き続き相変わらず面白い。銀気姫のキャラが一切ブレずにクリムゾンとの関係性が泥沼化しており、そこにド天然のラグナが絡んじゃうせいで「世界一好感度が高いうんこ」という謎の概念が爆誕したり、「史上最強の雑ツンデレ」という新しい属性が開発されたりした。チーム銀気姫の面々もおかしな奴らしかおらず(しれっとラグナが「レオより強い奴がいっぱいいる」って言ってたのがなんか悲しかった)、今回新たに登場したのはテンション高めの姫オタク女。どこの世界にも推し活に熱心な女子というのはいるもので、メンバーの多くが姫推しらしきこの国においても抜きん出た姫愛を貫く剛の者である様子。となると今後はラグナとの関係性が色々と難しくなりそうだが……ラグナがいつになったら姫様のことを気づいてあげられるんでしょうね。

 そうして人間サイドに新たな協定が結ばれている間、竜たちはこちらの姫、アルテマティア様改めトラウマティア様を救うべく王都へ駆けつけている。次のラグナたちの対戦相手っぽい置鮎竜(オルト・ゾラ)の他にも、事実上の最強戦力と思しき第二位階の諏訪部竜(ウォルテカムイ)も馳せ参じており、「こいつ、野心があるように見えたからアルテマティア様が弱った様子を見せたら、もしかして下剋上を狙って殺したりしちゃうんじゃ……」と思っていたら、なんとまぁ、まさかのスパダリだったという。よかったー、そうだよねー、アルテマティア様の尊さは人竜共通だもんねー。力を失おうが可愛いは正義だから守ってあげたくなっちゃうもんねー。ウォルテカムイさんは言いました。「力があろうが失おうが、お前はちょっと頭のイカれたただの上田麗奈だ」ってね。「頭のイカれたただの上田麗奈」を守れずに何が男か。

 そしてそんなスパダリに素直に気持ちを打ち明けられ、アルテマティア様も血主という仮面を捨ててか弱い女の子の涙を見せる。守りたい、その引き吊り顔。現時点では実力不足を痛感しているネビュリム君だって同じ気持ちを噛み締めているが……多分どこかでウォルテカムイが激闘の末にラグナに退治されても、「恐怖を乗り越えたネビュリム君」が我らがアルテマティア様を守る新たな騎士として立ち上がってくれるに違いない。

 早く人類が滅亡して、平和な竜たちの世界が訪れますように。

 

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 e-sportsアニメです(迫真)、第9話。なんかこぅ……見たいものが全部見られてはいるんですが、「えっ、見たいものを見せる方向性でいいの?」という不安はありますね。

 ラストシーンから「なんだこのアニメ」という感情はみんな抱くと思います。その上で、例えば「ヨスガノソラかよ」と思う人や「スクールデイズかよ」と思う人など、さまざまな「○○かよ」があると思うんですが、私はなぜか知らないけど「地獄少女かよ」と思いましたね。ことにBパート以降のあまりにじっとりした展開。誰も彼もがクソでか感情を抱えながら、互いに心の柔らかい部分を踏み躙っていく展開。いつ、誰が地獄通信にアクセスしてもおかしくない雰囲気。空気読めない君(ROX)が「兄妹間の共依存」という一番分かりやすいタームをバッサリと提示してくれていたわけだが、家族間での依存関係をベースとした地獄送りドラマとしては「地獄少女三鼎」第7話「うそつき」がある。今作の世界にもしも地獄通信があったとして、誰の手に藁人形が渡ったら誰を吊るのかと考えてみるのも一興だが、瞬が誰かを消せるのなら、あの瞬間はROXを流していたのではなかろうか。イッペン、シンデミル?

 というわけで鬱々とした展開になることはサブタイトルからも一目瞭然。一応悠宇の仕事が忙しくなってチームに専念できなくなるかも、みたいな脇の懸念材料もあるにはあるが、やはり今回の鬱を一手に担ったのは間違いなく妹の美桜である。前回までの彼女の様子を見て「あれ? 瞬に女の子が寄ってくるのは気に入らんのか? でも望にも悠宇にも割と懐いていた気がするのだが……」と思っていたが、言い寄ってくる女たちのことが嫌いなわけではなく、単に「お兄ちゃんが取られる」ことに対して強い拒絶反応を示していただけだったようだ。そんな極度の甘えっ子になってしまった美桜だが、そこに突如降って湧いた入院費カンパという名の大金。店長がみんなにボーナス配った時に「税務処理はちゃんとやれよ」みたいなことを言ってたので妙なところでケジメをつけるアニメやな、とも思ったのだが、なんとその後は全員分のボーナスが瞬のところに転がり込んでくる。……俺が高校生時分にもしも30万手にしたら、絶対にあんなことできるわけないわ……。高校生にとっての30万やぞ。大人になってからの2000万くらいに匹敵する大金じゃないか(俺調べ)? 絶対に渡せないし、渡しちゃったら渡された方も色々と歪んでしまいそう。お金の問題というものは、どれだけ仲のいい友達どうしでも疎かにしちゃいけない大事な大事な問題である。金の切れ目が縁の切れ目とはよくいうが、金の大量流入は何を招いてしまうものか。まぁ、多分一番困ったのって瞬のお母ちゃんだろうけどな。息子がいきなり大金を持ち込み、しかもそれが息子の稼ぎだけじゃなくて無償のカンパっていきなり言われても……怖いよなぁ。

 そうして時野谷家に歪みが生じたことで、ついに美桜が爆発してしまう。まぁ、単に甘えレベルが限界突破したというだけなのだが、ここで重要になってくるのがROXの言っていた「共依存」。単に美桜が一方的にわがまま言ってただけなら、瞬が心を鬼にしてでもリハビリの重要性を訴え、母親と2人で最善を尽くせば妹1人くらいねじ伏せられたはず。しかしそれが出来なかったのはこの兄妹の関係性が歪んでいたせい。妹が兄に救いを求めているのと同様に、兄も妹の現状に許しを求めていた。だからこそ、瞬は正しい判断に踏み切れず、これだけ事態を悪化させてしまったのだ。雨の中、空気読めないクソ野郎を殴り倒したのも、単に図星を突かれて言い逃れできなかったから。心のどこかでわかっていたからこそ、瞬にとって事実を突きつけられるのは一番の苦行だったのだろう。

 全く予想だにしなかった外野から事実を突きつけられ、美桜からのアプローチもこれまでにないくらい顕在化。勇気を奮い立たせようにもがんじがらめの状態。この兄妹はどこまで行ったら終われるのだろう。そして、望と悠宇の対決も……。

 

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 記憶をめぐる旅路、第21話。仲間内でも重たい記憶を持つ方のチセが記憶探索の主導権を握ってるもんで、たまにクソ重たい記憶が「ごめん、混ざっちゃった」とかなって他人の記憶蹂躙しにくるのいい迷惑。

 さぁフィロメラに接触だ。ただ、その前にちょっとだけゾーイ君の活躍も見てあげて。彼にしちゃぁ一世一代の大勝負の局面だったはずなのだが、なんかよく分からんけど「裏から出てきた何か」に全部持ってかれて、本人としては何やってるかもよく分からないという微妙な活躍。人狼(女)さんを縛っていた呪いを邪眼がぶっ壊したようで、人狼さんには大層感謝されていたが、当のゾーイがリアルに「また俺何かやっちゃいました?」状態なの、ゾーイらしい不憫さがあるな。ところでザッケローニどこいった。

 そうして門前の対決は割とあっさり解決したので、あとはたっぷりとフィロメラとの再会を祝おうじゃないか。事前にアルキュオネさんの思いつきで「魂の譲渡」を行なっていたという謎のネタばらしがあったのだが、それがどういう魔術だったのかもよく分からないし、どんな結果につながったのかも微妙なところ。まぁ、ウルフマンら超人がよくやる「10万パワーずつ渡すんだ!」みたいなやつなんかな。本来だったらボロボロで修復の余地がなかったフィロメラのボディが、事前にちょっとだけ貸与してあった予備の魂のおかげでどうにか死に至らずに済んだ、的な。いや、アルキュオネさんの反応を見る限り、それだけを狙っていたわけでもないようだが……とにかく「あの物体」はまだなんとか「フィロメラ」ではあり続けたということ。

 もう、チセもアイザックも(アルキュオネも)フィロメラの安否で頭がいっぱいなんだけど、そんな中でも一歩引いて見てるのはエリアス先生。まぁ、彼にとって最大の保護対象はあくまでチセであるから、よその学生さんにそこまで興味が持てないのも必然。おかげでアルキュオネからは「お前が今のフィロメラに接触したらどういうジャッジを下すか分からんから面会するな。行っていいのはフィロメラのことを心配してくれる学生さんだけ」と面会謝絶を言い渡された。「似たような存在」である2人のこと、最悪の場合にエリアスが何を優先し、フィロメラにひどいことをしでかす可能性も察していたのだろう。ここは引率のエリアス先生も空気を読んで一旦待機。

 しかし、そうして面会が許された中にも過激派は混じっており、執務室の中であの日の真実のとっかかりを見つけてしまったルーシーは逆上。すでに人だかなんだかもよく分からないフィロメラにくってかかる。ルーシーのご家庭の深刻さも承知しているチセからしたらとんでもない板挟みだが、フィロメラ目線では「いきなりそんなこと蒸し返されても」で逆ギレするしかない。しょうがないのでチセさんがその場を一度ぶっ壊し、記憶世界へのメンタルダイブ。過去の断片を集積することで、今一度フィロメラという一個人を構築しようというのが狙いなのだろう。

 合間には自分の記憶が混ざっちゃったり、周りにいた面々の記憶もついでにほじくり返したりしたが(アイザック、ちっちゃい頃から顔見られるの嫌いだったんだろうか)、最後に辿り着いた蜘蛛の巣まみれのルーシーの記憶にて、いよいよフィロメラとルーシーの人生が交錯する。正式に事実が明るみに出たことで、そりゃルーシーはキレる。目の前にいるのは親殺しの大罪人。普通に考えたら地獄の果てまで追い回したい憎き輩。しかし、フィロメラはフィロメラで、もう自分の意思で仕事を選べる状態じゃなかったこともみんなに伝わっている。ここでキレ散らかして事態を混迷させることもやむなしであったが、ルーシーはきちんと大人になっていた。フィロメラに対してキレているのは間違いないが、それは親殺しという罪を追求するのが目的ではなく、ただ単に、家の言いなりになっているフィロメラにキレているだけである。「悲しみの中で澱んでいても何も解決などしないのだから、せめて怒れ」という彼女の持論、普通だったら「泣くより笑えよ」みたいな言葉が薄っぺらい教訓として挙げられそうなところだが、ルーシーは違う。そんな状況で笑えないことは一番よく知っているのだ。どうしようもない人生に、簡単に踏ん切りなどつけられない。

 だからこそ「怒れ」。怒りというのは感情の中でも最も大きなエネルギーの発露の1つ。何かのために心を動かさなければ人生は始まらない。だからこそルーシーは素直に怒る。くってかかって自分をぶつける。たとえ不器用でも、何もしないよりずっといいと信じているためだ。そう、今やフィロメラは怒るべき時なのである。自分をこんな目に合わせた家に、当主に、そして、不甲斐ない自分自身に。そうして自らの意志に従って感情が動くことこそが、これまでの惨めな人生に見切りをつけて歩き出すための第一歩。誰も力になってくれないかもしれないが、それでも何かを発信していかなきゃ、誰も協力する取っ掛かりすらつかめないままなのだ。フィロメラの周りには、今や仲間がいる。ヘンテコな連中が集まり始めている。ようやく、彼女の人生が動き出す時なのだろう。

 ……最後の関門を、突破できれば。

 
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 ドルーシさん、久しぶりの登場だったのに……第21話。せっかくこのタイミングで新技を披露したというのに、相手があまりに悪すぎて瞬殺だったのマジで可哀想。まぁ、ことここに至っては魔族全員が可哀想なのだけど。

 前々回がついにヴァミリオとの連絡がついた回だったのにその後ヴァミリオにターンが回らず、前回シャルアミの登場から人間国内の秘密が明かされるかと思ったらそれも今回スルー。ちょっとだけセリフがあったピウイも寂しそう。本当にいろんなところに場面が移って忙しいアニメである。今回は人間VS魔族の最前線と思しき「シン城」という場所が第1の舞台となり、人間軍の武器についに「魔物の使役」というパーフェクト悪党要素が追加された。まー、これまでも散々エグいことやってたので今更何を驚くものかという気もするが、「魔族はこれまで、魔界の瘴気や魔物から人間の国を守っていたんだぜ」という事実を知ってしまっていると、その魔物をけしかけて帝国を攻める人間という構図はほんとに畜生としか言いようがない。こんだけの窮地を演出されて、未だ焦らず対処できてるアズドラさんはマジでやり手だな。

 身代わりの計という、三国志みたいな作戦でミカロスを一旦は出し抜いたアズドラ。ミカロスは武力も相当なもんで、かつて勇者兄弟をいいようになぶったことからも基礎戦力は折り紙付き。そんな怪しげな魔術師を相手にも横綱相撲を崩さないアズドラさんの株は上がる一方。あのヒュラさんすら苦戦した相手に眉一つ動かさずに対処できるのはまさに四天王の貫禄。さらにそんなアズドラさんの過去の武勇伝もミカロス目線から語られ、帝国四天王が並じゃねぇことはよく分かった。きっとヴァミリオちゃんにも同じような武勇伝はあるのだろう。

 そして、その裏ストーリーとして語られる怪物・ミカロス誕生秘話。……いや、何がどうなあってあんなイかれたモンスターが生まれてしまったのかは厳密には分かってない部分もあるのだが……まぁ、ここまで人間サイドがやってきた悪さの根源は全部こいつだったと確定してしまっていいだろう。今更人間の王なんてもんが正常に機能してるとも思えないし。

 こうなってくると、前回シャルアミが登場したのは唯一残された最後のまともな人間、ラファエドさんを繋ぎ止めている何かを示唆するものだと考えるしかない。分かりやすいアイディアとしては、ミカロスが陰謀の片棒を担がせるためにシャルアミを人質にとってラファエドさんを脅迫しているとか、そういう構図に見えるが……どうなんでしょうね。結局、前回冗談半分みたいにしてシャルアミのところにたどり着けちゃった事実があんまり深刻さを感じさせないのだけど。

 事態の全容はまだ分からないが、「多分今のミカロスはすでにアズドラさんの手にも余るような状態なのだろうな」というのはなんとなく伝わってきた。今回のサブタイが「フェーズ2」なのだから、多分ここからさらに先へ進むプランは見えているはずだ。アズドラ・ヴァミリオの手に負えなくなった時に、果たして人間のヘルクが何かできるのだろうか……しょうがない、ピウイに頼ろう。

 

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 2つの意味で私の間抜けを晒した映画となった。まず1つ目、121日って「映画の日」らしいんですよ。前日に調べてこのことを初めて知って、「おっ、普段は2000円もする映画がこの日だけは半額の1000円やて?! こりゃぁ行かな損やろ!」と喜び勇んで劇場へ。今作のチケットを買うべく券売機ポチ〜。「この映画短いからな、特別に料金は1700円にまけといたるわ。何があろうと断固この値段で固定な。割引デー? 知らん」。

 

 そしてもう1つが致命的だったんですが、私はこの映画について、ちょっと前にどっかの映画のCMで観て「うわぁ、変なオリアニやぁ、訳わからんけどちょっと観てみたいかも」くらいの気分で観に行ったんですよ。いつもの通り、映画の事前情報なんかは極力避けて、一切情報を入れないで。おかげで……

 

事前にWebアニメを配信してたなんて全然知らんかったわ。

 

 上映開始後に「なんかあり得ない導入やな。まるでラブライブをSeason2から見始めてる感覚で……こんな雑な導入で展開するアニメ、前代未聞やで。……ある意味、潔すぎる斬新な構成と言えるのか?!?!」とかバグってたんですけど、視聴後に流石におかしいと思って確認したら、「今年頭にWebアニメとして8話配信してたで」という事実を初めて知ったわけです。……そりゃSeason2からになるわ。何も知らんキャラがさも知ってるような顔で話すのもしょうがないわ。俺が悪かったわ。俺の頭が極めて悪かったわ。こんな失敗は流石に初めてだよ……。いや、以前とあるボドゲで本セット買ってないのに間違って拡張パック買ったことがあるから、それ以来の失敗かもしれん。悔しいので、今更Web版は観ない状態でこの感想を書いています。というか、YouTube確認してもそれらしいものはなかったので、もう残ってないのかもしれん。

 

<という非常に情けない状態なので、今更ネタバレとかいう概念は無いが、一応、万が一、億が一、私と同じミスをする人間がいたらまずいのでワーニングしておきました>

 

 


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 こうしてみるとメイドとサクナのビジュアルって結構似てるな? 第8話。もしかしてコマリ様に惚れてくっついてくる女には何か特定の属性があるのだろうか?

 案外あっさりと解決してしまったサクナ編。元々サクナ本人がコマリに対して抱いている感情が激烈ポジティブなものだったし、すでにコマリの烈核解放が奥の手でもなんでもなくなってしまったので、無双モードに自在に入れるならそりゃチートでワンパンよ。可哀想な稲田さん(オディロン)は本当に無惨な殺され方だったし何一つ救いがなかったが、どう考えても同情の余地がないのでここはチートでボコボコもやむなしと言えるだろう。それに対して世間全般がサクナに対しては甘すぎる気もするのだが……逆さ月への関与って、そんなに重い罪にはならないってことなんでしょうかね?

 コマリの武器である「幼さ」というか、「変なとこでの真っ直ぐさ」みたいなものがサクナに刺さったのは、以前の「後先考えずにヴィルのことだけを思ってミリセントに喧嘩売った」時と心根は同じ。普段はあんな態度なのに何故か大事な時にだけイケメン精神を発揮して損得抜きで愛する者を救えるのは「主人公気質」というべきか「キャラがブレとる」というべきか。正直こんだけ観ててもいまだにテラコマリという人物の根っこが見えてこないのでその部分は違和感も残っているのだが、普段のぐだぐだ精神が要所での高潔さの反動だと思えばこの二面性もなんとか許容できるか。まぁ、メイドにもサクナにもベタ惚れされるような人物ではあるのだから、やはり根っこは「高潔さ」の方に置いていると考えるべきなんでしょうけどね。

 相変わらずの座りの悪さがあるのはもう1点、この世界の魔核による死亡キャンセルの扱い。今回のように命懸けの切った張ったがあったところで、「まぁ、どうせ翌日には生き返るんですけどね」があるとどうにも興が削がれる。というか、オディロンのような極悪人ですらコマリが誅滅しても次の日にはケロッと生き返ってくる世界だと司法とかがどうなってるのかもよく分からんよな(ミリセントは形の上では幽閉されているようだが)。よりによって死闘を繰り広げている傍らでサクナが「みなさん以前は殺してごめんなさい」なんて言ってるせいで余計にこの世界の「死の軽さ」みたいなものを意識せざるを得ず、せっかく格好いいバトルを繰り広げてコマリが見せ場を作っているのにいまいち締まらない。サクナが仕組んでいた策もかなりエグいのに、それが純然たる恐怖にも結びつかない。この感覚はもう、今作を観る上ではぬぐいきれないものなのだろうが……なんか釈然としないよな。神器の存在があるのに、今回のバトルには何一つ絡んでないからなぁ(まぁ、ポンポン出てきたら結局ふつーの作品になってしまうわけだが)。

 まぁ、食い合わせの悪さには相変わらず首を傾げつつ、最終的にはコマリハーレムの増築という結果に至ったのでよしとしましょう。どこぞのアニメを見習って、そのうちヴィルとサクナのディープキスシーンとかがあればいいじゃない。


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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
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