最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
7月20日 ドラフト模様(M13×3)
ピック順 【Alessi】→【Metallica】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Mei】→【Serra】→ 夏ですね。世間的にはこの環境、どういう評価になっているんでしょうか、M13。先週お伝えした通り、我々の中では予想通りに「面白くない」と言うことになってるわけですが、基本セットならそんなもんだって。しかも、普通のセットだって開始から数回は大体つまらんっていうものなんだから。きっとここから面白くなっていくよ! 次はないけど! ということで、半ば無理矢理ねじ込んだ2度目の基本セット。皆さん、充分に堪能出来たね。そいつぁ何よりだ。ピックはつまらんかもしれんけど、試合自体は目先が変わるから案外悪くないと思っとる。 PR
衰退しろや! 第3話。なんかもう、下手なファンタジー世界より人類によっぽど活気があるやんけ。しかも救いようのない方向に。いや、これが人類の迎えるべき姿という、気の利いた風刺なのだろうか?! ……人口減少してるのにこんな非生産的な文化がなぁ……。
はい、もう突っ込みは終わり。突っ込んでも何も解決しない、それがこの世界だ。だから、「折角の貴重な紙資源を何に使っとるねん!」とか、「どっから来た! その人の波はどこから来た!」とか、「政府機関じゃないサークルも元気過ぎるだろ!」とか、「無料頒布ってことは、もう経済回す気もないじゃねぇか!」とか、そんなことは言いません。このどうにも徒労感ばかりを重ねる執拗なネタ回しは、本気を出した時のギャラクシーエンジェルみたいな嫌な刺さり方するんだよ。GAの場合は、短く、後腐れなく、スパッと短時間で見せるのが美点だったが、この作品の場合、こんな救いようのないセッティングでまさかの「次週に続く」である。壮絶過ぎる。 いやぁ、先週までの内容で「生臭ファンタジー」という言葉は使ってたんだけど、まさか生臭いだけじゃなくて腐ってしまうとは思ってもみませんでしたね。色んな要素が現代日本と比べても「惜しい」世界なのだが、何故か「腐る」という単語だけはきっちりと伝播している。そして技術と歴史が失われた世界でも、そちらの方々が持つ驚異的なバイタリティと探求心は全く変わっていないようで。これが人類普遍の性質だとしたら、すごく嫌だな……。それにしても、腐女子っていうターゲットは本当にネタにしやすいものだ。今となってはすっかり知名度が上がった層であり、発言力もいや増しているわけだが、端から見て「うわぁ」と思うだけでも立派に機能する。別に同じことは男性のエロに対する探求心でも言えることであるはずなのだが、腐女子根性の方が、何故か拗くれてて笑いになりやすいんだよな。次第に支持層を拡大し、それだけで現代における文学界そのもののように肥大化するBL文化ってのは、おぞましくはあるのだが、「ひょっとしたらそういう未来もあるのかもしれないな……」という、奇妙な説得力も持っているのである。くわばらくわばら。 そして、そんな腐女子文化に先鞭をつけ、我が道を切り開いたのが今作では新キャラとなる「Y」氏である。名前の付け方の基準が全く分からないが、とにかくそこに沢城がいることだけは分かる。最初に聞いたときには「腐女子の役にみゆきちはちょっとどうなんだろうか」と思ったのだが、どちらかというとYの場合は「腐女子キャラ」ではなく「野心家」キャラであり、「求道者」である。なるほど、こうなってしまうと、沢城ボイスの不必要なまでの説得力とストイックさが彼女に嫌な息吹を無尽蔵に吹き込んでいく。だんだん、「ひょっとしたらこれって高尚な趣味なのでは」と思えてくる。主人公さんがいなかったらあのままYの弁論に丸め込まれて「人類は腐女子が救うんだな」とか思い込まされるところだったかもしれない。ありがとう孫さん、ありがとう中原麻衣。 中原劇場だけでも致命傷になりうるだけの破壊力があったのに、そこにこんな想像の埒外からみゆきちまで飛んでくるという……ひたすら声の説得力ばかりが積み重なっていく恐ろしい作品である。もう、これだけずっと聞いてればそれでいいレベル。ちなみに、今回他のサークルの代表役でこっそりと山本麻里安が出ていたりしたのだが、中の人も腐女子だからこその起用だろうか(んなわけないけど)。このぎりぎりのところでしぶとく生き残ってる姿勢には敬意を表します。
オープンエンドが変わった! 第14話。これは素直に良いね。オープニングは確実に「DAYS」を意識してリメイクしたと思われるFLOWの新曲。サビ前の間の取り方とか、曲終わりの流し方とか、完全に「DAYS」と同じ。懐かしいのう。前クールが悪かったとは思わないけど、やっぱり「エウレカ」はこちらの方がしっくりくる。そしてエンディングはデビュー直後のユニットのようだが、歌がどうこうよりも映像が良い。1期目でいうと映像のイメージは3rdエンディングに近いかな(女の子が色っぽいという点で)。ノアさん大活躍ですよ。本編中、アオがアルバムあさってるところで無心に読みふけってるのも笑った。
さておき本編。相変わらず怒濤の展開過ぎて、1期目をきちんと見てなかった身としては何が起こっているのかさっぱりである。しかし、とにかくエラいことになっているという事実は伝わってくる。あらゆる物事を引っかき回したエウレカが一時退場し、その代わりに覚醒したナルが大暴走、おかげで今までなあなあでくすぶっていたゲネラシオンブルと日本軍の関係性も急速に動き始めた。更にはエレナがなんだかよく分からない状態で暴走まで始めているし、シークレットやスカブの存在意義についても根底から揺るがされることに。もう、何がなにやら分からないので、黙って見守るしかない状態です。気が休まる暇がないので、非常にエキサイティングである。ここに来てエウレカが空中でニルヴァーシュに投げ出されて、それを滑空しながらのシェイクハンズさせる「あの」シーンが登場するとか、やっぱりビリビリ来ますがな。こういうのがあってこその2期目よね。 今回も見るべきシーンはたくさんあるが、やはり旧作から追いかけていた人間にとってはエウレカを巡るあれこれが気になるところ。ナルの言葉を信じるなら、レントン達がいた「あの地球」は現在のアオたちがすむ地球の「未来の姿」ということになる。そして、スカブはそんな2つの地球を結びつける不可思議なゲートの役目。シークレットの存在は未だ謎のままか。ナカムラら日本軍の公式発表を通じた「シークレットは友好関係にある」は流石に信じろという方が無理だが、考えてみればこれまで一度も意思の疎通を試みたことは無いわけで、無機質な謎の闖入者が何を考えて行動しているのかはまだ分かっていないのだ。シークレットが何者かを理解出来れば、更に謎が深まるトゥルースについても見えてくるものがあるのかもしれない。そして、トゥルースが分かってようやく、ナルが何者なのかが理解出来るようになるわけだ。こりゃぁ大変だ。 ナルといえば、結局「アオの姉」とは一体誰なのか、という問題もある。一瞬「実はアオってば女の子だったのか!」なんて考えも浮上したが、じいさんの行動を考えるに、その正体はナルということ。ただ、ナルには特にエウレカの面影もないし、彼女の行動がエウレカとは袂を分かってしまっているのも気になる部分。実際は、「アオの姉」はこの世界に存在しているのかどうかもはっきりしていないわけで、答えはまだまだ謎のまま。ここで突然エレナの謎の行動が関わってくる可能性も大いにあるわけだし。あかん、何一つ分からん。分かるのは、とにかくナルはアオと話し合いが出来ていないということ。そして、ニルヴァーシュが改めて障害として立ちはだかったこと。初代シリーズのメインメカが敵として立ちふさがって息子を遮る。なかなかアツい展開である。 でもまぁ、今回は何を差し置いても、エウレカの出産シーンが全部持って行ったよな……あのシーンの作画の気合いの入りようったら。おかげでその後の甲板上のシーンなんてやたら適当な画になってたじゃないか。……エウレカさんは若いころからエロかった。それが今じゃ、人妻としての能力まで兼ね備えた無敵の存在になっているのである。困った、中の人とまるきり同じじゃないか!
引き続き悶絶もの、第2話。キャストロールとか見て改めて驚くけど、本当にこの作品はメインの3人だけで回してるんだなぁ。これでプレスコ収録ってんだから、ものすごい現場だったんだろう……。
前回の出来事から一週間、というのは進行が早いのか遅いのか。今回は主に六花目線から描かれていたので葉月の側からはどのように感じられたかは分かりにくいが、おそらく、葉月君にとって「あっという間」なんてことは無かっただろう。長らく「単なるお客さん」を演じ、更には「単なるバイト」を演じ、ようやく培った今の関係性、それが少しずつ動き出したのだから矢も楯もたまらず少しでも前に進めたかったはず。しかし、そこに現れるのは神がかった邪魔っぷりを発揮する前夫の島尾篤である。変顔、ディフェンス、ささやき戦術。生前はあれだけ潔い姿を見せていたくせに、事ここに及んで大人げない妨害の嵐。結局、それを突破するだけの甲斐性もなく、葉月君はすっかり停滞。そんな年若い男の子を見て、若干腰砕けの六花さん。彼女からしてみれば旦那の島尾は少しずつ過去の人になっているわけで、そりゃぁ男から声かけられて「そういう」ことになるのは久しぶり。前の旦那との関係がどうあろうと、多少なりとも興味が無いわけでもなかったのだろう。「自分なんて」と思うような人なので、妙な女に興味を持つ妙な男の子が気になった部分もあるかもしれない。 「何も無いのか」と拍子抜けする女と、「何も出来ないのか」と歯がみする男。しかし、旦那の挑発が逆効果となったのか、ようやく動き出したチキンな葉月君。とりあえず前夫の牙城である自宅を抜け出し、穏当なところから始めの一歩。ここで何の含みもなしに餃子を食いに行くあたりはさすがの六花さんであるが、そんなことでは挫けない葉月。そして、そんなアプローチにまんざらでもない六花さん。火遊びのつもりなのか、それとも、「俺の死後は好きにしろ」という島尾の言葉をポジティブに捉えた人生設計なのか。とにかく、意外なことに二人の間の垣根は案外低い。 そのままとんとん拍子でコトが成されるかと思いきや、逆転ホームランを放つウザさの帝王、島尾。そりゃあのロケーションでは愛の言葉もろくにささやけまいて。一歩間違ったらBLアニメになりかねない近さである。あそこまで肉薄してしまったら、肉眼に映っているのが野郎の顔である葉月がボーンヘッドしてしまっても仕方ないか。島尾への挑発が的確に六花さんの逆鱗に触れ、あえなく退場する葉月君。今まで悪くなかった印象値は確実にマイナスされました。それでも、久しぶりのアバンチュールに割り切れない六花さんである。仕方ない。目の前には「生きた男」がきちんといるのだから。 こじれるかと思ったぴりぴりした関係性だが、六花さんが無茶したせいで妙な方向へと急展開を始める。倒れた六花と看病する葉月。そして黙って見ているしかない島尾。結局、この状態が今の3人の状態を端的に表しているのだね。ここで島尾が「やっぱり自分には何も出来ない」と諦めて身を引くようならば話は簡単なのだが……残念ながらそう簡単には割り切れまいよ。六花さんも、うなされながら呼ぶのは当然頼りにしていた前の夫だ。何の裏も無い状態でそれを見せられた葉月だって、心中複雑なものはあるだろう。今回は「全員アグレッシブ」という状態だったのだが、一騒動終わった後はいったん立ち止まって「全員考えよう」というフェイズへ。げにややこしき三角関係である。 基本的に、テーマの割にはあまりドロドロしすぎたところがなく、ドライな関係性が続いている気がしている。そもそも葉月が六花さんに惚れた理由も単なる一目惚れだったわけで、「掘り下げるべき純愛要素」とか、そういうなまっちょろいものはこの作品には無い。しかし、だからこそストレートな男女関係とも言える。葉月は訳もなく六花がほしいし、六花さんも特に理由は無いけど葉月のアプローチは断る理由も無い。島尾が六花に張り付いている理由だって、実は単なる「既成事実」である。強いてあげるなら、今回唯一関係性が繋がったのは、六花から見た島尾が「憧れの人」であるという事実だけだ。そして、正直言うとこれだけで充分だ。惚れた腫れたに理由はいらず、とにかく結果だけが嫌というほど切実な形で提示されている。これが少女漫画の文法なのかなぁ。慣れないだけに、かなり新鮮。 今週は「うざい夫」が非常にクローズアップされていたわけだが、ただうざいだけではなく、彼の心中も非常に共感出来るものである。そりゃね、生きてるうちは恰好いいこと言えるんだ。下手に自分が助からないと諦観してると、とにかく世話になった人に迷惑をかけたくないだろうし、「死んだら好きにしろよ」って思うし、離婚届も渡す。でも、死んでも見えちゃったら話は違う。多分、あの離婚届ビリビリのくだりで更に惚れ込んじゃっただろうしなぁ。目の前で別な男にみすみす渡してやろうとは思わないだろう。その上で、やはり「自分が何も出来ない」という事実については向かい合わなきゃいけない。今回の風邪でダウンのくだりはいささかご都合主義なきらいはあるものの、非常にストレートで分かりやすいシチュエーションである。がんばれうざい夫。 そして、やっぱり六花さん。今回も本当に自覚のないナチュラル男殺しが憎らし過ぎる。誘ってるってレベルじゃない。しかも悔しいことにあまり嫌みじゃない。これはもう、結婚するしかない。「8つも年下」なんて言い訳以外のなにものでもないし、余計なこと考えなきゃいいのに。あ、でも葉月は単なるフリーターだ。そこは、問題だ。……俺も職探すか……
新感覚過ぎて突っ込みどころが分からない第2話。思いの外進行が早いよ。こんなアホみたいなネタでも物語って成立するもんなんだなぁ。
人格入れ替わり事件は、本当に何の意味も無い、純粋なアクシデント。もう、そういわれちゃぁ反論のしようもない。なんだかいかにもラノベっぽい妙な黒幕が現れてネタばらしをしてくれたわけだが、ややこしく理由や動機を説明されるよりも、「何となくそうなった」と言われた方が諦めもつくだろう(視聴者的にはね)。あとは、この状況からどのような物語が進展するのかを見守るだけなので、余計なことを考える必要が無いのは楽である。なるほど確かに「面白い人間達」である。 そして、入れ替わりものといったら普通はどうしたって身体的特徴の方に話が絞られる。男女を含む入れ替わりならば、そのまんまエロ漫画にシフトしてもおかしくないし、実際にこの作品においても、まず問題になったのは胸であり、続いてトイレである。まずはきちんと「お約束」の処理だ。しかし、ランダムに入れ替わると言っても一週間ちょっとの体験の中でエロハプニングらしいことは起こっていないらしく(あくまで自己申告によるものだが)、この5人の中では、どうやらそういうフェイズは自然に終わりを迎えつつあるようだ。そして、身体的な部分をクリアすると、次に残されたのは精神的な部分ということになる。ここからが、おそらくこの物語が描きたかった内容なのだろう。 現時点ではよく分からない。ラノベ原作なので、このままどうってことない話で終わる可能性もあるだろう。しかし、謎の存在「ふうせんかずら」に提示された終了条件が「面白くなること」であると認識しているならば、何とかしてこの状況を平穏な日常に戻すのではなく、「面白いもの」にしていかなければならない。ラストシーンで姫子が明らかに間違った方向に思い切ったのもそうした意図があったからだろうし、いくら平静を装ったところで、やはりこの異常な事態の中で、ずっとまともでいられるわけもないだろう。伊織と唯の間では家族関係などのプライバシーに踏み込んだ話も出始めているし、そろそろエロハプニングどころじゃない、なんだかドロドロした嫌なものも見えてくるころなのだろう。さて、一体どう転がることやら。 あまり前例のない物語なので、確かに続きは気になる。そして、素直に物語り部分が追えているということは、こんだけややこしい設定ながらも、きちんと筋を追うのに過不足ない演出が成立しているということでもある。2話目のコンテは細田直人、演出に神保昌登というぜいたくなセッティング。細かく入れ替わる人格がどこで誰とスイッチし、どのように思考パターンが推移しているのかが、わざわざしゃべらずとも理解出来る画面構成は大したもの。その上で、いかにも細田さんらしい妙な動きの演出なんかもあるので苦笑いものである。単に唯が歩いて来るだけのシーンのくせにやたらゆらゆらしてたりね。細田ウォーキングは分かりやすくて良い。 あとは中の人についてだが……こんだけ何の違和感もなく推移する面子だとは思わなかったな。全員素の状態だと伊織がかっ飛ばしているので豊崎の印象が強いが、その他、実は武闘派だった唯はひーちゃんが自然に溶け込んでいるし、女性との入れ替わりに何の違和感も作らない男性キャスト陣2人の妙な溶け込み具合も面白い。そして、入れ替わりという現象のせいでメイン五人がそこまでキャラを濃くせずにふわふわしてる分、回りを囲む藤原啓治、伊藤静あたりが無駄に濃いという。御前は一体何をしでかしたらあんなに伊織に怯えられるのだろうか。
謎のラテン推し、第3話。メキシコ人か、スペイン人か。江ノ島、あんなんうろついてるんだな(豚とセットで)……あれ、多分有名人やな。
3話は激動の2話までに比べりゃ、ようやく落ち着いた印象の回になった。まぁ、コンクールが終わっちゃったら合唱部はどうしようもないよな。これからの目標は夏の音楽祭になるのかどうか。でも音楽祭も通過点に過ぎない気がするな。とにかく毎回何らかの形できちんと歌が入ってくるのは良い感じですな。なんかやたらモダーンな校歌を聴かせてもらいましたが、最近の高校なんてあんなもんなんですかね。それとも、声楽科があるような学校だし、多少変則的な内容なのかしら。ラテンのノリになっても歌いきれる校歌って楽しそうだよなぁ。そして、実は不安ではあったのだが、男声が入ったことで更に「合唱っぽさ」は増した。男連中が上手いかと言われれば多分そうじゃないんだろうが、キャラクターだってそこまでやる気があるわけじゃないしね(多分ウィーンは何してるかよく分かってないしね)。エンディング映像を見る限りでは2人もすっかり「合唱部(時々バドミントン)」気取りなので、後はいよいよ最後の1人、和奏ちゃんの参戦を待つばかりですな。 合唱部の目的意識がはっきりしない段階では先行きも不安でどこを見ていいのか分かりにくい部分もあるが、そういう状態でもちゃんとそつなく進行しており、要所要所でのネタ回しは相変わらず丁寧だ。既に来夏は色々残念な子として定着しつつあるぞ。3人バドミントンやらアイドントマネーやら、素直な青春ものとして油断してると、妙なところに打撃が入る。もちろん、シリアスなところはメリハリつけて締めてくれているので、単なる緩い日常系で終わらないのも安心だ。冷静に考えると笑えるくらいのシーンなんだが、病室でのラケットブロックのシーンは「やりよるなバド部!」と感心してしまった。ラケット系男子は新しいジャンルかもしれん。 今回はコンテが岡村天斎。コンテとは関係無いけど、キャラ絵がちょっと丸くなってたのが面白かった。岡村さんは実はP.A.でちょいちょい良い仕事してくれているのですよね。個人的にお気に入りは「CANAAN」5話だったっけ。
○「織田信奈の野望」 5
今期新番組の最後を飾るのは、なんとこの「どこまで続けるんだよ……」と嘆息する、萌え戦国ものである。タイトルを見た時点で「あぁ……」となること請け合いの、すごくどうでもいい枠。「戦国コレクション」と同じ時期に放送開始とは、どこまで狙ってやっているやら。 ただ、これまで「戦国乙女」やら「百花繚乱サムライガールズ」やら、とにかく再生産が繰り返された「萌え戦国もの」の中では、割とまとも(?)なデザインになっていたのは意外。主人公に男が配されているだけでも実は意外だったりするし、「異世界化」ではなく、あくまでも本来の史実を再解釈させた「タイムスリップもの」として扱っており、おざなりではあるが「姫武将」などの適当な理由付けまで成されている。これにより、今まで存在してきたものの中では一番史実に近い構成、つまり、ある程度は「まともな」展開になっている。タイムスリップした主人公がその知識のアドバンテージを利用して新たな「サル」として立身出世を狙う、というのも目的意識としては非常に見やすく、そういう意味では歴史シミュレーションゲーム好きで意欲がある男主人公を置いているのは正しい判断だと思う。ある程度まともな「歴史」を追いながら、それに「萌え」要素が追加出来るならば、随分歪んでしまった足し算ジャンルの中でも、割と初期に見据えられたプラス要素をようやく得られるようになるのかもしれない。 制作は五組とマッドハウスの共同という珍しいスタイルになっており、監督もあんまり聞いたことが無い名前なので予測がつかない。1話目を見る限りでは、画面のまとまり方は予想外に質が高く、女の子も見やすいし、バトルもそこそこ。少なくとも「この絵じゃ駄目だな」というマイナス感情に繋がるようなものではない。相変わらず1話から山ほどのキャラクターが登場するわけだが、それでもとっ散らかった印象にならず、「前提条件」を確認しているだけであると感じられるのは、事前知識てんこ盛りの「歴史パロディ」であるからこそのメリットといえるだろう。後は、どこが事実と違っており、どこがこの作品の売りとなるのかが伝えられれば完璧だ。 現時点では、当然のことながらこの作品を楽しむ最大の眼目は「女の子の武将萌え」ということになる。そして、その目的を見据えるならば、スタートは悪くない。信奈は安定の伊藤かな恵ツンデレキャラだが、単なる「うつけ」ではなく、きちんと芯の通った「歴史上の偉人」としても描かれており、女の子ながらも「第六天魔王」になれる器なのかもしれない、という雰囲気は感じさせる。対比する人物として、何故か斎藤道三だけはおっさんのままにして彼に認めさせる、というのもそつのない展開で、ちゃんとおっさん武将と渡り合えることが示されれば、どれだけ馬鹿馬鹿しい「姫武将」の設定にもそれなりに箔がつくというものだ。おそらく「新鮮な楽しさ」などは得られないだろう、というあきらめは必要だろうが、実は案外悪くない楽しさがあるんじゃないか、という期待は持てる出来であった。 中の人については、やはりメインを張る堂々とした伊藤かな恵に注目したい。それほどバリエーションの無い「毎度のツンデレ」であるが、やはり聞きやすいからこそのニーズである。多分台本の漢字には山ほどの振り仮名を振っての「歴史上の人物」へのチャレンジだろうが、遠慮のないかな恵ワールドに期待したい。回りを埋めるキャストも充実しており、ちょっと笑ったのは勝家がナバだったということ。世界広しと言えども、関羽と勝家の役をこなしたことがある「女性の役者」なんてナバくらいなもんだろう。他にも「恰好いい」系のポジションはそれなりにおさえつつ、アホの子ボイスの今川義元を能登麻美子に任せてみたり、金朋、矢作紗友里といった飛び道具によるインパクトも出している。聞いてて楽しいのは良いことですよ。さて、「戦国乙女」とどちらが上になるのだろう。妙なマッチアップだが、これはこれで楽しみである。「戦国コレクション」は異次元過ぎるから対象外ね。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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