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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いや、記事タイトルはどうでもいいんだけど、最近「47都道府犬」関係の記事をあげてないし、少しまとめページもいじりたいと思ったので、せっかくなのでエントリーを上げてみた。ちなみにグッズは現時点では過去のイベントで扱ったTシャツが2種類。徳島Tシャツはちょっと欲しいかもしれない。 とりあえず、今年に入ってから現時点まで公式ページで上がったイラストネタいじり。

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 その格好ならドラゴンキッドちゃんを呼んでこい、第4話。今回は作画面も良好で安心して見られた回なんですが、今度はシナリオ的にどこに行きたいのかよく分からないという……変なアニメだ。

 前回登場したあやひマスク(仮称)は、やはり悪役だった。ノイズを産み出すという実に分かりやすい悪役アピールに加え、声もどこかチンピラじみているし、なにより装甲が禍々しい。大剣を振りかざす翼に対し、あやひマスクはとげとげしたチェーンを振り回すという、およそ主人公サイドとは縁遠い攻撃方法によって翼を蹂躙していく。その余裕の強さは、必死に歌う翼を赤子のようにねじ伏せてしまうので、何だか歌ってるのが馬鹿みたいだ。というか、彩陽歌わねぇのかよ! 歌ってよ! なんのためのキャストなのよ! いや、別にいいんだけどね。ガンダムAGEに続く悪役の彩陽も悪くないんだけど、今回はそれに加えてエンディングも差し替えられてたし……勿体無い使い方じゃない。水樹歌唱VS彩陽歌唱が画面でぶつかり合うところが早く見たいのよ。「マクロスF」でシェリルとランカが対峙から共闘したみたいな、ああいう自然な「歌バトル」の流れがさ。いつの日にかそれが叶うまで、この作品を見続けたいと思いますけど。

 そして、そんなバトルを完全に蚊帳の外で見せ付けられたのが響である。翼の禁断の必殺技「絶唱」をトラウマレベルでたたき込まれ、奏→翼と受け継がれた、命がけの忌むべきシンフォギアの呪いが、そっくりそのまま響の人生を狂わせる。幸か不幸か翼は一命は取り留めたようだが、恐るべきは「絶唱」である。あれって、歌の種類によって効果が違うってことなんだろうかね。てっきり「とにかくシンフォギアを起動するならなんでもいいから歌えばいい」くらいの関係だと思ってたんだけど……FFの吟遊詩人みたいに、パワーが上がる歌とか、防御力が上がる歌もあるのかも。だとすると、うっかり適当に選曲したら突然死ぬ、とかもあるのか。なにそれ、怖い。

 結局、あやひマスクに逃げられ、ボロボロの翼だけが残された。そして、そんな状況を見た響を元気づけてくれたのが、意地でも一般人スタンスを貫き通す未来ちゃんなわけだが、彼女の薄幸そうなキャラクターは、最終的にとばっちりで死ぬか、敵側に回りそうな気がして仕方ない。翼VSあやひマスク、響VS未来ちゃんの構図とか。これも壮絶だな。事務所で言うならシグマVSミューレ、プロフィット対大沢。これを見守る先輩が81で、司令官ポジションに青二とマウスがいる。すげぇな、これでアイムかアーツがどこかに居れば完璧だったな。

 結局、翼の鉄の意志は響に影響を与えたわけだが、その結果が「強くなるためにカンフー修行」というよく分からない方向に繋がった。エンディングロールと歌唱のバックで流れていた修行風景は、イメージ映像とかじゃなくて実際に2人でやった光景なんだよね。一体どこへ向かう気なんだか。多分翼もそんな修行はしてないんじゃないかな。ボイトレとかして歌に特化した方が強そうな気もするし。まぁいいや、まっすぐなのは悪いことじゃありません。頑張れ響。そして、頑張れ歌を歌う中の人。

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なんだこの似たもの夫婦、第4話。それにしてもこの宇宙人、庶民派過ぎるよな、登場序盤は色々と地球の常識を知らないそぶりも見せてたのに、今じゃすっかり単なる阿呆の子だよ。

 前回の衝撃のラストの続きは、なんと先輩の無言の電車移動だった。ちょっとおもろい。無言で遠方へと逃げるイチカを見送る海人の心境はどんなもんだったんだろう。そして、同じ方向に帰らなきゃいけないのに電車1本乗り過ごしちゃったがっかり感とか。この作品の舞台になっていると言われている長野県小諸市界隈の時刻表(しなの鉄道)を見てみたら、基本的に下校時刻近辺の時間帯でも1時間に2本くらいやぞ。とんだ待ちぼうけだよ。いや、でも仕方ない。あの別れ方をしちゃったら、もうまともに顔を合わせるのも恥ずかしいだろうしなぁ。翌朝に二人してテンパってたけど、当日の夜ご飯とかはどうやってやり過ごしたんだろうね。食事の支度のたびにりのんが殺されかけてたとしたら大変だ。のー。

 そんな海人×イチカの告白問題は、似たもの同士の2人の妄想トークの中で必死に解決をみる。周りの人間にも「神様ドォルズ講座」まがいの人形劇などで相談した結果、海人側は「気にしないでいいです」の一言で処理しようという案を思いつき、イチカもイチカで「しばらく気にしないで行こう」という解決でもなんでもない妥協案を思いついて満足した模様。そこへ、お前らそれでいいのか、という視聴者の声を代弁するかのように、哲朗の姉、真奈美が明らかに余計なちょっかいをかけてくる。あんだけナイスバディであけっぴろげなおねーさんキャラが身近にいると、かえって男なんて朴念仁になるもんなのかね。海人のイチカに対するぎくしゃくした対応と、真奈美に対する素っ気ない態度のギャップが凄いのである。あんな人妻に誘惑されたんだから二つ返事で風呂場に駆け込めばいいのに……いや、多分幼馴染みだから「それはアカンくらいの人間なんだ」ってことは知ってるんだろうけどさ。それにしてもC子ちゃんこと柑菜のライバル多いなー。ほとんどが巨乳だしなー。プールが外から丸見えの学校って、すごいサービスだよね。

 今回は終始ギャグのテンポでお話が進行し、海人の妄想、イチカの妄想、そしてイチカが自分でも処理しきれていない謎の嫉妬に駆られて暴走する様子なんかが、ニヤニヤしながら楽しめる。イチカは素性も分からない状態で地球に来たばかりの異星人のはずで、突然海人に対してジェラシーを感じるのはどう考えてもおかしいはずなのだが、あの素っ頓狂なキャラだとなんだかそんな行き当たりばったりな感情でも許せてしまうのが不思議だ。柑菜のせいでメインヒロインが2番手、なんて言われていたが、なかなかどうして、先輩も良いキャラじゃないですか。ぼかぁ先輩の方が好きですよ(今週から)。地球に来る宇宙人は平和な奴ばっかりで助かるわー。ザンギャックとかばっかだとすぐに滅びるからなー。

 とにかく、今回までのエピソードで1学期が修了。これでいよいよタイトルにも記された「あの夏」に突入する。一夏の想い出が気怠い田舎の日差しの中で描かれる青春絵巻って、やっぱり「おね2」だなぁ。

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○「スイートプリキュア♪」 4→4

 記念すべき作品。何がって、私が1年通して見続けた初めてのプリキュアだから。

 これまで、プリキュアといえば1期からずっと1話目くらいは見ていたはずなのだが、時間帯の関係もあり、結局途中でフェードアウトしてゴールしたことがなかった。しかし、昨年の「ハートキャッチ」に文字通りハートをキャッチされたおかげで、今期くらいは頑張って見続けよう、というモチベーションが出来たのである。また、同じ日曜朝の戦隊物を見始めたっていうのも、視聴を続けられた大きな理由の1つかもしれない(あと、昨年からレコーダーを導入したから視聴が楽ってのもあるな)。多分、このままの生活習慣ならば来年の「スマイル」も見続けることが可能でしょうね。

 というわけで、裏を返せば「すごく面白かったから見続けた!」というのではない。放送スタート時から「なんか普通やなぁ」と思っていた通りに、最後までヌルッとゴールした印象。多分これが正しいプリキュア像なんだろうけど、異端の「ハートキャッチ」から入った身としては、何か1つも2つも足りない気がしてしまう。せめてもう少し話にメリハリが欲しかったなぁ。

 気に入った点をあげるなら、エレンがらみのあれこれは嫌いじゃない。セイレーンが悩んで悩んでプリキュアに与するようになるまでの流れはとても丁寧だったし、最終的に目を覚ましたエレンのキャラクターも悪くない。ギターを武器にする戦闘スタイルも見栄えがしたし、多分4人の中で一番キャラとして面白かったのはビートだ。

 しかし、それに比べてアコの方はなんだか中途半端。一応メフィストとの因縁は描かれていたし、それまでの謎の覆面活動の理由なんかも説明されてはいるのだが、そこに対する描写がなおざりで、何だか物足りなかった。メフィストとの対決なんかは血みどろの親子バトルなんだから、エレンが裏切るときよりも更に時間を割いて描いてもいいようなテーマだったと思うのだが、もうあのへんになるとノイズの存在がクローズアップされ始めていて、メフィストの改心イベントも駆け足気味だった。加えて更に格下のトリオザマイナーがずっとフラフラした状態で敵として立ち続けたので、バトルの緊迫感も薄くなってしまうし。バトルものとして見ると、色々とシナリオには文句も多いのである。

 では、キャラ萌え目的だとどうかというと……うーん、メインの2人がそこまで感情移入出来るキャラじゃないのがなぁ。メロディの方は真っ直ぐな主人公キャラのテンプレ通りではあったけど、それって「簡単」なんだよね。途中で見なくなってもそのあと何をするか分かってしまうというか。いや、正しい年齢層のターゲットを考えればこれくらいで充分だと思うんだけど、もう一歩友情設定に踏み込んで濃いエピソードも作れた気がするんだよ。最初の方で音楽嫌いを叫んでスネてた印象が徒になったかなぁ。リズムの方も、結局「サポートに回る2番手」の域を出ないまま終わってしまい、白と黒がバランス良く立って互いをいじり合っていた初代に比べると絡みの密度が低い。せっかくキャストが良かったのに、活かし切れていないみたいで残念である。

 でもまぁ、こういう文句って正しくない年齢層のおっさんが見ているから出てくるもんで、普通に見ている女の子たちはシャキシャキ頑張るプリキュアを見て精一杯応援するのだろうと思う。そういう意味での勧善懲悪、シンプルなバトル展開は悪くなかったのかな。とりあえず来年以降に見るプリキュアの基準点をこの作品に置いておこうと思う。

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ひどい内容だったことは覚えてるのに、次回予告を見るとそれすら忘れてしまうカオスの殿堂、第4話。この作品の感想を書くことほど無意味なことも無い気がするな。

 今回は他のレギュラー陣の出番もそこそこに、ひたすらミルキィホームズの4人の絡みが描かれるという部分がナイス。そしてそのメインとなるのがコーデリアさんってのがまた素敵。実は「誰それメインの回」っていうのがほとんど無いんだよね、この作品。今回も「コーデリアメイン!」って高らかに宣言するほどのプッシュではないのだが、彼女が普段どのように仲間達のことを見ているのかが垣間見えるような、ちょっとした視点の変化が新鮮だった。何も考えていないようにみえて、本当に何も考えてないことが分かったからね。

 シャロは常にお気楽なだけ、かまぼこ喰えりゃぁそれで幸せ。彼女の夢にだけ小衣ちゃんやアンリエットさんが登場するところを見ると、彼女が唯一の「外部に門戸が開かれたメンバー」と言えるかもしれない。何してても可愛いから許されるという、ずるい奴。そして地味に濃いキャラを固めているエリー。謎の芸術家(CV・チョーさん)との関係性が次第に深まっているむくむくキャラなわけだが、要所要所でずるいところをさらっていく畜生疑惑もある。

 そして純正畜生認定を受けているのはネロ。こいつ、2期に入ってそのキャラクターのひどさに磨きがかかっている。ここまでひどい奴なのに見放されずに4人で活動出来てるミルキィホームズって凄い。でも、コーデリアの夢の中の「ネロネロネロネロ」はちょっと可愛い。そして寝間着は一番可愛い。今回中心となったコーデリアさんは、相変わらずハートのお口と花畑脳内の人。ただ、意外なことに実は大して胸が大きくないことも判明した。お姉さん風を吹かせられるのはそのへんだけだと思っていたのだが……彼女の存在意義はどこに見いだしたらよいのだろうか。

 毎度毎度、実はアニメ視聴時にはほとんどない「声を出して笑う」という事態が頻発するこのアニメ。今回は何故か、最序盤の寝ぼけたコーデリアさんとネロの足じゃんけんのくだりでしばらく引きずるくらいに笑ってしまった。冷静になると意味が分からん。投げっぱなしギャグのこの途方もない飛距離は、どんな神経の人間から産み出されているものなのか、すげぇ気になります。

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変な風呂の家、第4話。いや、阿良々木さんの自室も、リビングも、全部変だけどさ。

 一応サブタイトル通りの怪異との遭遇イベントは進行しているみたいだけど、火憐と「蜂」の関係が今のところ唐突なので、なんだかとってつけたような印象が否めない。おかげで、そんなメインシナリオはそっちのけで時間の半分を全裸の幼女と風呂場で戯れるのに費やしているという。ただでさえ画面がヘンテコな作品だというのに、更に規制絡みの制限まで入ったら、ますます訳の分からない画面になってしまうではないか。

 前半パートは、残された最後の1ヒロインだった羽川さんとの絡み。相変わらず超然とした羽川さん相手に阿良々木さんも防戦一方。そりゃガハラさんも手が出ないのは仕方ないか、と思えるラスボスっぽい振る舞いである(まぁ、ラスボスは撫子らしいが)。ただ、髪を切ったことによって羽川さんがガハラさんや神原などの他のヒロインと外見上のイメージが被るようになったので、なんかピンと来ない部分はあるんだよね。いや、しゃべってる内容は相変わらずひどいことてんこ盛りだから迫力は充分なんだけどさ。

 そして、そんな羽川さんとの話を受けて、「一旦時間をおくため」に風呂に入った阿良々木さんだったが、風呂の外よりも更にしんどいお話になるという。1期からずっと画面の隅にその存在が確認出来た忍野忍だが、今回堰を切ったような喋り始めたのは驚きである。しかも、1期の時はたしか平野綾がCVだったはずなのに(しゃべった記憶がほとんどないんだけど)、何故かその声が坂本真綾に変わっているという。結局ほとんどしゃべってなかったからってキャスト変更があったのならなんだかなぁ、という感じである。どうせしゃべるなら平野声で悪態をつく忍が聞いてみたかったのだが、まぁ、真綾がこんだけ高い声でキンキンとしゃべる役っていうのは久し振りなので、これはこれで悪くない。なにより、ずっと全裸というひどいシチュエーションのおかげで些末な問題はどうでもいい気もする。阿良々木さん、八九時にはあんだけ性的なアプローチをしかけるのに、忍相手だと一切そういうそぶりをみせないのね。やっぱり過去のいざこざが関わってるからそういう対象として見られないのかしら(実は原作を読んでないから忍がどういう存在なのか詳しくしらんのだ)。

 今回も延々風呂場でしゃべっているだけの画面で、ずっと薄暗いままで大変だったが、シャワーの水流や水滴、浴槽の水面などの効果を利用して色々とトリッキーな演出をみせてくれている。そして、何故か忍と2人並んで湯船に浸かっているワンカットだけ、「劇場版か!」と突っ込みたくなるくらいにぬるぬると動き続ける部分があったのだが、しゃべってることはどうでもいいし、動きの内容も、2人が思い思いに顔を拭っているだけという、本当に動画の無駄遣い以外の何ものでもないカットだった。なんの悪ふざけなんだよ。いや、どうせ全編が悪ふざけみたいな作品ではあるんだけどさ。

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1月27日 ドラフト模様(ISD×3)
ピック順 【Thraxi】→【Metallica】→【Alessi】→【Mei】→【Serra】→
 
 今回はいよいよ、イニストラード環境最終戦。しかし、残念ながらメンバーの1人はインフルエンザで欠席してしまい、なんだか消化不良の5人戦。いや、普通のドラフトは8人でやるものなんだから6人でも半端なんだけど。とにかくこの状況から、悔いのないようにラストバトルだ。(ただ、闇の隆盛はそこまで劇的に状況が変わるエキスパンションなんだろうか……)
 そして、今回はピック中に聞こえる阿鼻叫喚。約3名が己が思惑が惑いに惑い、どこへ行っていいのか分からない有終の美などとはほど遠い状況。やっぱりこの環境は難しいね! 次の環境、いっそ簡単になればいいのに!

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○「へうげもの」 6→8

 結論からいえば、文句なしである。開始当初に期待されていた通りの仕事を、1年を通じて果たしてくれた。決して世間を巻き込んだ話題になどならないが、こういうアニメが作られているという事実だけでも、まだまだアニメを頑張って見なきゃならんなぁ、というやる気が起きるのは実にありがたいことだ。そして迷惑なことだ。

 ほぼ毎回視聴後に感想を書いていたので、番組終了のこのタイミングで改めて書けることはそれほど多くないのだが、簡単に本作の良さをまとめると、とにかく現代アニメの流行からはどこかズレた「描くこと」に対する真摯な姿勢が一番の魅力だったといえるだろう。ビートレイン&真下耕一という我が心の拠り所であるクリエイター集団は、本当にぶれずに的確な仕事をしてくれている。視聴開始時には「真下演出と原作つき作品の相性がどうなってしまうのか不安で仕方ない」との予測もあり、実際、放送中には原作者のクレジットが「原案」に変えられるなど、裏で何か起こってるんじゃないかと思わせるような不安な事件もあった(あとオープニングアーティストがつかまったりね)。しかし、結局1話たりともそうした「不安」が実現したことはなく、最後の最後まで、「これが真下監督の作りたかった『へうげもの』なのだ」ということがよく分かるシリーズであった。この作品が持つ得も言われぬ可笑しさや、圧倒的な緊迫感、心臓にグッと来るような圧力は他の作品では味わえないものだと思うのだが、何故これが大して話題に上らないのかと、不思議で仕方ないのである。つくづく現代の流行とは違う方向なんだろうか。

 原作コミックもちょいちょい読み始めたのだが、やはり原作も面白い。アニメでしった「へうげ」ワールドよりも、癖の強い絵で描かれた原作の方が優れている部分も数多く存在している。それを認めた上で、本作はアニメになって力を増していると思う。「絵の並び」でドラマを展開する漫画媒体と、時間軸に沿って強制的に流れを生むアニメの媒体。その方法論は全く違うものでありながら、製作スタッフは、きちんと漫画が産み出したかった「流れ」を把握しており、一番「見たい」形を必死に考えてくれている。そして、その「流れ」の生み出し方は、真下監督が得意とする分野と絶妙にかみ合っていたのだ。この相性の良さは、本当に奇跡的な幸福だったと思う。過去に「ツバサ・クロニクル」などを手がけた時には、どうしても素材と調理の相性の悪さばかりが目立ってしまい息苦しい部分が多かったのだが、この作品の場合、非常に特殊であるはずの真下演出の「アクの強さ」が気にならず、むしろ原作のヘンテコな作りの妙味を加速させる方向に機能している。止める画、静かな画、そしてしゃべらないキャラクター。必要以上のことを台詞で語らず、画があるならば画で見せる。これこそが、アニメーションとして生まれた物語の真骨頂といえるのではなかろうか。

 脚本が素晴らしく、構成も作画も見事。モリヲカヒロシ、澤井幸次、山本秀世など、本作で見事な構成力を発揮してくれた関係クリエイターの名前を覚えるのにも役立ったし、真下監督の統制力がきちんと発揮されたことが分かったのも嬉しかった。当然、作画枚数がある程度楽な作品とはいえ、毎回毎回絶妙なキャラ作画などで見せてくれた作画陣の長きに渡る努力にも感謝を表したい。

 そして最後はやっぱり、中の人の話。主人公・織部役の大倉孝二氏は、始めから織部のどうしようもないキャラを見事に掴んでおり、流石に役者さんだなぁ、という感想。今後こうした声優業をやってくれるかはしらないが、次に名前を見た時にも「あぁ、あのフルオリの」と快く迎えられそうである。そして、その周りに配置された一癖も二癖もある濃いぃベテラン勢。信長役を力ちゃんがやっていたのも楽しかったが、そこから運命にもみくちゃにされた光秀役の田中秀幸、秀吉役の江原正士の両名が素晴らしかった。秀吉は「猿」「関白」「臆病者」という3つの顔を1つの軸上で並べなければいけないとてつもなく難しい役周りだったはずだが、江原さんにそんな心配は無用。久し振りに江原さんの看板になる役だったのではなかろうか。その他にも三成役の関俊彦、政宗役の中井和哉、家康役の鶴見辰吾など、見事な大河ロマンを演出する素晴らしい役者陣。男性の名前だけを挙げてこのパートが満足出来るというのも贅沢なお話。

 この作品の話のトリを務めて下さるのは、やっぱり田中信夫ということになるだろう。化け物の役を演じきる役者もまた、化け物。まだまだ聞きたい日本を代表する声でございます。

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ここまでが1話だな、第3話。ひとまず凛々蝶と双熾の主従関係だけはきっちりと「両者が合意のもの」にしておかなければいけないわけで、これくらいの話数で一旦「契約」を成立させるのが無難なタイミング。

 とは言ったものの、今回の顛末は流石にどやねん、と思う部分もある。元々双熾の一方的な献身で成り立っていた契約、そこに1話2話のお話のおかげで「凛々蝶も歩みよってきたのか」というタイミングで、双熾があの騒動を起こす。そして、それが凛々蝶を裏切る行為に見えてしまったという。うーむ、凛々蝶がどの程度の精神年齢なのかっていうのにもよるのだが、結局双熾と凛々蝶の間にある情は男女のそれだったのか、というのがしっくり来ないのである。双熾の献身は「男性が女性に対して思いを寄せる」それとはちょっと違うものであり、凛々蝶は「男性として」双熾を見るよりも、親として、肉親として、友達として見ている部分が強いと思っていたのだが……そのへんはこっちの勝手な思い込みなのかしらねぇ。

 実際は、凛々蝶は双熾の振るまいを見て一瞬でも「裏切られた」と思ってしまった。「情愛が偽りだ」と思ってしまった。そのこと自体にも何だか違和感があったのだが、その後、凛々蝶がすぐに自分の「悪癖」絡みでそのことを反省してしまったのもちょっと不思議。単なる一時の激情ということだったのだろうか。「裏切られた」と思って一時でも感情的になったのだとしたら、そのことをきちんと解決して「収める」理由も何か欲しかったところなのだが。パーティー会場での一件は、双熾の今まで通りの「献身」は表しているが、「不誠実」と罵られた部分を解消するようなものではないのでねぇ。まぁ、凛々蝶の持つ性質は「ツンしゅん」なので、そんな上がったり下がったりも含みで彼女の持ち味とも言えなくもないけどね。やっぱり30分1話で「一旦切れて、より強い絆で舞い戻る」っていうくだりをやるのは大変なんだろうなぁ。

 というわけで、シナリオ面は何だかぬるま湯みたいな展開だったので今ひとつだった感はあるが、この作品の場合にそこは大きな問題じゃない……ことにしよう。今回だって凛々蝶が適切なタイミングで可愛かったからそれで良し。そして本人も言っていた通り、野ばらとは1対1では初の絡み。カルタとのよく分からない友情パワーも美味しいところだ。次回は妖館の中の突っ込んだお話になるみたいだし、多彩な面子による「長屋もの」としての賑やかさに期待したい。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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