最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ひとつの決着、最終話。アニメの最終回ってものは、何とも言えない寂寥感に襲われることもあるんですが、これの場合はなんだか全身の力が抜けるような、得も言われぬ達成感がありましたね。「終わった」ということが実感出来ることが、プラスに感じられるのは良いことです。
全てに決着がついたわけではない。しかしそれは、これがゼロに至る物語であるため。次の世代、次の希望に向けた一時的な収束というのが、この作品の最初から決定されていたゴールである。おかげで、たとえば琴峰綺礼は次なる旅路への一歩を進めただけであるし、アインツベルンの血族には一切の救いの手はさしのべられていないだろう。セイバーの悲しみは癒えず、遠坂凜の悲願は芽生えたばかり。そして次なる世代の象徴たる衛宮士郎も、ようやくその夢を心に刻んだところ。まだ、何も始まっちゃいない。 しかし、間違いなく「終わったのだ」ということが実感出来るのである。聖杯が退場し、全てをゆだねる願望機を失ったことにより、少なくとも衛宮切嗣の物語は完全に終幕した。士郎に対して「正義の味方を名乗るのは期限付きだ」と語ったことからも、彼の全ての夢は、文字通り夢のままで潰えてしまったことが分かる。物語の主人公としては何とも消化不良なようにも思えるが、切嗣の持つ「正義」は、既に完膚無きまでに破壊されてしまっている。彼は生きてこそいるが、既に主人公たる権限も、正義たる権限も失ってしまったのだ。そして、彼の持ち続けた歪んだ「正義」は、心ならずも「息子」に受け継がれることになるのである。後世の衛宮士郎の物語を知っている人間からすると、一度砕かれた「正義」が今一度奮い立った結果、またしても「衛宮」が逃れえぬ悲劇に身を落とすことになるのは何とも痛ましいことであるが、少なくとも、現時点において、切嗣の正義は「終わった」状態で動くことはない。それはある意味、幸せな結末と言えるのかもしれない。 参加したマスターたちの中では一番希望が残されたウェイバーの新たな旅立ちが描かれ、更に、真逆の冥府に突き落とされた雁夜の結末も容赦無くしらされた。当然のことながら、聖杯戦争に参加した人間たちの人生は、冬木の大災害を境に大きく変化していくのは確実である。そして、新たな一歩を踏み出す中に、あの琴峰綺礼もいる。淀んだ聖杯によって生きながらえた「邪悪」は、ある意味ただ一人、何一つ変わらず、変えられずに次のステージに歩を進めた人間といえる。新たな目標を掲げ、次なる世代を見据えて凜に遠坂の家督を継がせるに至った。既に「愉悦」については自己理解が進んでいるようだが、彼が時臣を殺害したアゾット剣を実の娘に託すという何とも悪逆な行為に及んだのも、特に意味など無く、単に面白半分だったのだろうか。 全ては「始まり」へ、という構造は、最終話となった今回で徹底的にこだわって描かれており、これまでずっとサブタイトルで時を刻んできたカウンターがついに0に至ったこともそうであるし、うちひしがれるセイバーが嗚咽しくずおれるのと同時に、彼女が次代で再び顕現するステージとなる衛宮家の倉庫の改修が描写されたのもその一環。また、最後に流れる「オープニング」テーマが「To the beginning」であるというのも実に示唆的である。 こうしてひとつの「終わり」として見ていると、やはり一番やるせないのはセイバーの結末だ。様々な英雄達によって振り回され、揺さぶられた1人の女性の物語は、ここでは「悲劇」として幕を閉じている。何一つ願いを果たせなかったセイバーは、現世で最も信頼を寄せていたアイリの残した唯一の証であるはずの聖杯を自ら断ち切るという、どうしようもない幕切れを強要された。後に残されたのは、切嗣との確執、ランスロットとの遺恨。セイバー自身は「自分が王であるべきではなかった」と悔悟しかしておらず、ランスロットが最後に残した言葉の一部しか受け止められていない。彼女は本当に「正しく」「王である」はずの人生を歩んできたというのに、最も誇るべき本人がそのことを全て悔いているという、本当に救いようのない状態。彼女の時代を超えた戦いは次の物語で決着を迎えることになるので、ここでは致し方ないこととはいえ、何ともやるせない結末であった。最後に彼女にさした光明、衛宮士郎という新たなマスターとの物語は、改めて彼女を応援しながら見守りたいものである。 色々と見どころが多く、まだまだ「終わった」と言うのに時間がかかりそうなお話ではあったが、何一つ思い残すこともないのも事実だ。ひとまずは、長きに渡ってこの見事な作品を作り続けてきたスタッフの方々にお疲れ様と。 PR
「めだかボックス」 5→5
とりあえずの決着、ひとまずのゴール。毎週不必要なくらいに感想を書いてきたのでわざわざまとめる必要も無いくらいのところですが、なかなかよろしかったんじゃないでしょうか。 アニメにする上で、漫画原作から+α出来る部分というのはいくつかある。その中で一番注目されるのは、やはり「動く」ことであろう。まぁ、元々台詞量が多いせいであんまり動き云々が問題になる作風じゃなかったわけだが、天下のガイナックスが最低限の矜恃を守る結果にはなっていただろう。雲仙戦でのたっぷりと量感を持たせたアクション作画なんかはガイナに任せて良かったかな、と思えた部分。ただ、割とジャンプアニメにはありがちなんだけど色彩設定がちょっと鮮やかすぎて、その辺はイメージとずれていた部分はあったかな。元々カラーで描かれていたはずなのに半袖の髪の色にはなかなか慣れなかったし。それでも、ちゃんときゅぽきゅぽ感は出ていたし、書き文字と台詞のバランスをとりながら「理想の半袖像」を模索しているのが分かったのは良かった。その他、細々と原作ファンには嬉しいサービスもあったしね(最終話の感想で書き忘れたけど、善吉が将棋盤の駒を吹っ飛ばすときに震脚使ってるんだよね)。 脚本についても、ほとんどが原作準拠で、台詞なども極力改変無しで(無茶にもかかわらず)作り込んでくれていたのは嬉しい部分。やっぱり西尾維新作品はそこを維持してナンボみたいなところはあるのでね。キャストの皆さんは大変だったと思うけども。こういう作品の脚本任された人間は本当に気を遣うから大変そうだなぁ。佐伯監督、お疲れ様です。 後は中の人の話をするか。豊崎めだかに関しては何度か触れている通りで、個人的には充分仕事を果たしてくれたと思っている。最初のイメージとずれていた、というのは間違いないだろうが、こちらのめだかも充分に味わい深いものになっていると思う。出来ることなら、あんまり受け入れられなかったっていう人も、一度全部取っ払った上で聞いてみて欲しいと思っている。他にはもがなちゃん役の茅野愛衣も予想以上に良い仕事を果たしてくれたし、毎度毎度素晴らしいエンジンになっていた半袖役、加藤英美里にはMVPを。その他、ゲストキャラに関しても、予想とは違っていたが(当たり前や)なかなかいいキャスティングが決まっていたんじゃなかろうか。ゲストの中ではすごく安全策のキャスティングながらも奮戦してくれていた朴璐美が一番印象深いところかな。ちゃんと作品の雰囲気を維持しつつのキャスティングになっていたので、2期目も是非ともいい人選をお願いしたい。 さて、2期目は一体いつになるのかね。10月か、それとも1月か。まぁ、慌てず騒がずのんびり待ちたいところ。願わくは、安心院さんが言っていたように「アニメ放送前に原作が終わる」なんてことは無いとよいなぁ。
本日放送されました「SAY YOU SAY ME」の夏の特番。2時間半という長丁場の放送(まぁ、半分は「ヒカリ」だったけども)で、ブランクが空いたとはいえなかなかのボリュームだったんじゃないでしょうか。久しぶりに見た名越アナもしゃわこもお変わりなさそうで。しかし……細谷ェ……折角の特番なんだからでておくれよ。あんたがいないと……いないと…………別に困らないけども……名越アナの無双のボケに突っ込める人間がいないじゃないかよ。なんやねんバスタブて。なんやねんウォウウォウイェイイェイって。アナウンサーって歌手デビューしたらその分の収入はやっぱり所属してる局にいくのかなぁ。
で、そんな中でついに、ついに! 長きにわたる封印を破って「47都道府犬」の新作が放送されましたよ! いやぁ、長いことまたされましたねぇ。ま、2時間半の特番のうち一分しかなかったわけだけれども……これがまた新たな時代への一歩だと思えばこそ。このまま2期放送まで駆け抜けようぜ! 次も半年後とか勘弁して欲しいから、ちゃっちゃと新作作って! もうWeb公開とかでもいいからさ。 2012夏 #01「福岡犬の憂鬱」 というわけで、めでたく新作の主人公に選ばれたのは僕らの火の玉ボーイ、福岡である。相変わらず愛媛犬への懸想が止まらない福岡の下に現れたのは、最強の恋愛助っ人軍団、その名も「福岡犬恋愛成就の会」。所属するのは「ロマンチスト栃木犬」「お兄ちゃん香川犬」「シャイボーイ高知犬」「ピュアハート岐阜犬」「俺様千葉犬」「ナイスミドル山口犬」の6人。分かりにくいので中の人に置換すると緑川光、中村悠一、小野大輔、立花慎之介、吉野裕行、若本規夫。……まぁ、最後はどないやねん、という気もするが、この「47都道府犬」作中でも屈指のイケメンボイス軍団である。これだけのメンバーに集まってもらったんだから、福岡の恋愛対策もこれでばっちりだぜ! ……と思いきや、男ばかりが寄り集まっても実際のシミュレーションが出来ない。「誰か女の子役をやらないと」とリーダー格の栃木が探すと、「俺がやると!」と福岡犬。意味ないやんけ! 福岡の自由人ぶりは健在。その上で、わざわざ福岡を励ますためだけに集まったあまりに贅沢なメンバーにびっくりである。こうしてみると福岡さんって案外人望があるのかしらね。しかし、今回メインを務めてくれた栃木はまだいいとして、残りの5人なんて本当に一言の名乗りのためだけに集合してるからね。キャスト的な問題で一体どうやって収録したんだろう、というのが気になってしかたない。ちなみに、集まったメンバーについてはそこまで大きな疑問はないのだが、やる気がなさそうな千葉なんかは、なんで「愛媛を振り向かせる」なんてよく分からない目標の下で集まったのかは気になるところ。お前、45話の時に愛媛相手にひどいことやってたじゃねぇか。山口については置いとくとして、岐阜は一応愛媛と仲良し、高知と香川は以前既に「四国オフ会」で集まった仲間同士である。香川あたりは、あんなおつむに不安がある子のことが気になるとは思えないんだが、「お兄ちゃん」香川であるから、愛媛は妹みたいな存在だと思ってるのかも。いや、単に中の人が「俺妹」の兄貴だからついた名前だと思うけど。そして高知については、今回は6人組の1人だし、前回はオフ会で4人集まってたし、やたら色んな連中とつるんでいるイメージが強いのだが、「友だちがおらんぜよ」と言っていたのは謙遜だったんだろうか。少なくとも「友だちがおらん」と悩んでいる奴に恋愛指南は受けたくないよな。 ちなみに、アイキャッチ画面では次の#02へのつなぎとして福岡が女装するためのメイク室が映っている。わざわざあんな立派な部屋まで借りて念入りな女装が出来るとは……福岡はまだまだ底が知れない。偶然かもしれないが、彼が使用しているボブカットのウィッグは、中の人である阿澄佳奈の現在の髪型に酷似している。アスミスの投げっぱなしな「よんじゅーなな、とどーふけん!」はいつ聞いても気持ちがいいですね。 2012夏 #02「ロマンチスト栃木犬」 続く2本目は、栃木による具体的な恋愛指南。声のせいか百戦錬磨な雰囲気をまとわせている栃木だが、指南はじめが「曲がり角での出会い」って、なんか「グリリバボイスだったらとりあえず少女漫画的な出会い方から始まる」みたいな妙なこだわりが感じられます。しかし、何か大切なことを教えてくれるのかと思ったら、擦りむいた手をひたすらねぶり続けるというあまりにマニアックな方向へ展開。始めはどん引きだった福岡だが、気付けばいつしか開けてはならない禁断の扉を開き、「よろしいかと……」と恍惚の表情。福岡を落とした栃木は、満足げに「関係者本部」へと凱旋するのであった。 ……まさかのガチホモ展開じゃないですかーーー!! やだーーーー!! 怖いよキモいよ栃木犬。一心不乱になめ続ける時の声が何かモノホンっぽいよー。収録中のグリリバを想像すると面白くてしょうがないよー。……ひどいオチ……というか、落ちてすらいない気もする。でも、これが「都道府犬」クオリティさ。半年以上待たされた結果がこれって! ……早く続きお願いします。テントに控えていた残りの5人は福岡に何を教えてくれるんでしょうね。 今回の一件で福岡は一体どういう方向に進むことになるんだろう。これで学んだ気になってマジで愛媛をprprし始めたら確実にアウトだろうなぁ。あ、でもみかんなんだからなめたり食べられたりするのは案外平気だったりするのかな? 福岡を舐めるとやっぱり辛いのかな。ごはんが進むのかな。なんで福岡は返事をするとき必ず「Yes,Ma’am!」なのかな。ぶつかって転ぶ時の声が相変わらず「デュクシ」なのはなんでかな。そもそもなんで歩いてるとき二足歩行なのかな…………。謎過ぎる部分が多くて突っ込みが追いつかねぇよ。実に濃密な1分間でした。
6月22日 ドラフト模様(AVR×3)
ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Alessi】→【Serra】→【Metallica】→【Mei】→ 最近一切構築戦に出られていないせいで、この週一のドラフトだけがMagicとの架け橋、拠り所の人間、僕です。だから、これがなくなると命脈を絶たれるに等しいのです。夏休み期間に向けて、少しずつ構築の準備してどっかで試合出たいなぁ。しばしば疑問に思うのが、「なんでこんな環境に疎い人間がいちいち全カードレビューとかやってるんだろう」っていうこと。
想像以上に最終話。事ここに及んでオリジナルエピソードということで正直不安だったのだけれど、実に良い終わり方になったのではないでしょうかね。西尾維新の無難な仕事ぶりに安心させられる一本。
最終話のみ許されたオリジナル展開ということで、期待すべきことは大きく2つ。1つは「アニメならではの何かが見られるか」という部分。どれだけ頑張って演出面でフォローしても、普段放送しているエピソードは全て「漫画原作」という枷がついたものである。その構成や見せ方については「漫画によることを前提とする」ものであって、必ずしもアニメにしたときに最大限の効果を発揮するものではない。そこで、今回は改めて「アニメになったときに見栄えがする」ものを最初から想定して作ればどうなるのか、ということが見たかった。結果から言えば、まぁ、そんなこたぁ毛ほども感じさせない出来である。アニメだろうが漫画だろうが小説だろうが、西尾維新はいつも通りである。そういう意味では肩すかしではあるが、むしろ「平常運転か」と思えば安心出来るという見方も出来るか。オリジナルキャラでわざわざアニメにする意味が薄そうな将棋部員を持ってくるあたり、本当にひねくれていて最低である。 そして、なんで将棋部なんて地味な題材にしたのかというと、今回のエピソードで期待されたもう1つの要素である、「アニメ1クールの最終回としてのエピソード」という要素を満たすための必要条件であったからだ。今回のテーマはサブタイトルに表示されているように非常に分かりやすく、「黒神めだかがいないことによって、黒神めだかの存在感を最大限に示す」ことにある。最終回に主人公が一切出てこないというひねくれた構成も憎たらしいが、「不在」によって「存在」を浮き彫りにするという構成は、過去にも実に多様なメディアで用いられた定番の演出方法。そして、今回はそうした「めだかの不在」が「穏やかな生徒会」に表れており、「緩やかな時間」を表示するために選ばれた題材が、将棋部であったというわけだ。 「無くした駒を探して欲しい」という依頼も地味だし、事件そのものの構造もおしなべて地味。餅原と鉈山の対立構図にしたって、「楽しい部活と勝つための部活」という、部活動を描いた物語の永遠のテーマであり、新しさは一切無い。しかし、そんな中でもきちんと「めだかちゃんがいない生徒会」の活動が描かれ、3人の役員がそれぞれに「めだかちゃんの生徒会」のために行動していることが分かり、その背後にある生徒会長の存在感を示してくれているのだ。原作では、雲仙戦から次のアブノーマル対決までは具体的にどれくらいのブランクがあったのかは描かれていないが、めだかちゃんの超人的回復力を考えると、さほどのタイムラグは無かったはず。それでも「空白の期間」があったことは確実で、この間に、生徒会の面々がどのように成長を遂げていたのか、というのは原作で描かれていない部分だったので、ファンからすると嬉しいボーナスであった。 個々に見ていくと、阿久根は大した変化は無い。彼の場合は大きな変化がもたらされるのがノットイコール編と随分遅れているので、まぁ、それは仕方ない。ただ、変わってきていることが分かるのは、善吉との関係性において、だろう。雲仙編の前までは何かと反目することが多かった2人なのだが、この後のアブノーマル編になると、それまでの仲の悪さが無かったかのように妙な相性の良さを見せることになる。この、間を埋める「少しずつ理解を深めている期間」が今回のお話と考えられる。具体的には、阿久根が鉈山に解決策を提示し、立ち去ろうとするシーンなんかが象徴的だろうか。阿久根は「窃盗事件について教師に報告して手打ちとする」という、至極一般的な解答を提示しているが、そこに善吉が「めだか的な」解決を示すために割ってはいる。本来なら、阿久根はここで善吉を止めるべきだ。「勝負する」なんて無茶な提案は、常識的な解決を提示するような人間ならば受け入れられるはずがないのだから。しかし、阿久根はこの善吉の提案について、事前に打ち合わせでもしていたかのように、何も言わずに受け入れている。これはおそらく、「自分がまず一般論としての解決を示せば、善吉が生徒会長の意志を受け継いで更に上書きしてくれるだろう」という役割分担が出来上がっていたおかげである。この時点で、阿久根はある程度善吉との関係性を完成させており、その中で自分の立ち位置を把握しているものと思われる。 他方、もがなちゃんについては、実際の事件の最中はあまり出番が無い(せいぜい、例の「無理矢理良いことを言おうとしてテンパる」そぶりを見せたくらい)。その代わり、冒頭の生徒会室のシーンで、「めだかとトラブルの種」というテーマで自らの見解を述べている。それを見る限りは、既にもがなちゃんも自分の立ち位置を理解し、めだかちゃんの存在意義を特定しているように見える。この後、実はもがなちゃんとめだかちゃんは2人きりで遊園地に遊びに行くほどの仲になっていることが明かされるわけだが、おそらくこのあたりの時期に親交を深めたのだろう。それにしても、将棋の駒のお値段にまで精通しているとは、さすがの金の亡者。 こうして、三者三様のあり方で「生徒会」に接する3人は、まだまだ完璧なチームワークとは言い難く、ちゃぶ台の片付けひとつまともに出来ない状態ではあるのだが、確実に「黒神めだか」に吸い込まれるようにして、ひとつになろうとしている。「黒神めだかがいなくても」誰かがめだか役を演じ、誰かがめだかを思う。そんな目に見えない完成形が、きちんとこの最終話の中で描かれていたのではなかろうか。個人的に、この「めだかボックス」はバトルに入ったり球磨川が出てくる以前からのファンだったわけだが、実はバトルなんかにならずにダラダラと生徒会活動を続けてくれているだけでもいい、と思えるくらいに、こういう「普通のお悩み解決」エピソードが好きなのだ。バトルはバトルで面白味もあるのだが、なんだかこまっしゃくれた西尾維新の「日常感」が見える筋書きの方が、オリジナリティがあって面白いと思うのですよ。まぁ、同意が得にくい部分ではあるし、今回のシナリオだって何が面白いかと言われれば説明は難しいんだけどね。 アニメ的に見ると、今回のボーナスは餅原・鉈山というオリジナルキャラの登場である。2人ともなかなか良いデザインだったし、こんな一発キャラなのにきちんと「立って」いるのがすごい。鉈山の方は割とありがちな「ちょっとした跳ねっ返り」程度だが、餅原先輩の「強いんだか弱いんだか、優しいんだか心ないんだか分からない」微妙な造形はなかなか面白かった。「頭を押さえてないと」云々が最後に何かの伏線になるのかと思ったら全然そんなことが無かったあたり、毎度のことながらひどいキャラ設定ではあるが、頭を押さえてわたわたする仕草が可愛いだけでも充分。ビジュアル面の良さもさることながら、やっぱりアニメといったら中の人。ゆかち演じる餅原先輩は、まぁ素直に「可愛い」。つまりゆかちが可愛い。ゆかち可愛い? うん、ゆかち可愛い。そして鉈山先輩の方は、安定の画伯である。小林ゆうの起用法ってのは実に難しくて、あまりに個性が強すぎるために時として「完全に嘘」になってしまう場合があるのだが、こうして聞いてみると、西尾維新の嘘くさくて「芝居がかった」台詞回しとは相性が良いようである。もうちょっと活躍が見てみたかったもんだなぁ。 とまぁ、色々とありつつも充分「締め」に相応しい良作エピソードになったと思う。あとは当然、分かっちゃいたけど2期目に期待しながらの終幕。古賀ちゃんや名瀬先輩の活躍が早く見たい、そしてその声が早く聞きたい。都城だけキャストが事前に明かされたわけだが、期待と違ってちょっとショボン。中の人、つい最近どこかで名前を見たと思ったら、「ヨルムンガンド」のウゴの中の人だった。縁起悪いわ!
優香の豆腐メンタルホントどうにかしろよ第11話。あれって戸松……じゃない、優香だから許されてるみたいになってるけど、「もう、誰かそいつぶん殴れよ」って思った。
満を持しての東京オーディションツアー。この作品、下田応援番組の割に下田にいない話が2話もあるじゃねぇかよ。竹原から一歩も出なかった「たまゆら」を見習って欲しいものだ。そして、旅先のテンションは既に前回の旅行で描写済みってことで、今回はアイドルへの道行きに対するそれぞれの思いと、全てが終わった後の、紗季の引っ越しについての各々の気持ちが、また改めて触れられる。結局この作品は「紗季が引っ越してしまう」が最大の事件なわけで、やはり最終的にはそのテーマに戻ってきてくれないと締まらない。そういう意味では、ちゃんと1クールで綺麗に片付けてくれそうな進行になっているのはちょっとホッとした。普段の作画リソースのおかげで、正直あんまり信用できてなかったもので。まぁ、構成は浦畑さんなんだからそんなに大崩れすることもないんだろうけども。 で、1つ目の目玉となるオーディションシーン。当方、残念ながらアイドルオーディションを受けに行った経験は無いので実際にどんな風景なのかは分からないが、なるほど、こんな感じなのかなぁ、というのがやんわりと伝わって来て、その微妙なリアルさは面白い。審査する連中の質問なんかは、紋切り型のものではなく「何でそんなこと聞くの?」みたいな意外なものもあって、「案外本当のアイドルオーディションってこういう意地の悪そうなことも聞かれるんだろうな」っていうのが感じられた。しかし、あの内容のそれなりに優しげな面接で、何で前の順番の子は泣き崩れてたんだろうね。ひょっとして、他の応募者たちの前で取り乱すことで回りの連中にプレッシャーかける作戦だったんだろうか。 そして、一応動画面での最大のポイントとなるはずのダンスシーン。……まぁ、中学生女子の趣味のダンスなので、そんなにキレキレのものを見せられても困るのだが、なんか、あんまり気持ちの良い動画になってないのが残念。やっぱりリソースの割き方が微妙にずれてる気がする。なんかしゃかしゃかしてて「元気に踊ってるな」っていう感じじゃないんだよなぁ。途中から、ずっと紗季の胸しか見てませんでした。紗季さん、ちょっと盛りすぎじゃない? もとからあんなんだっけ? で、豆腐メンタルがこけた以外は無難に終わり、後は東京見物から旅館まで、しっぽりと別れ話。未だに夏海が消化仕切れてない様子なのがちょっと意外。島編でそのあたりの問題は片付けたものとばかり思っていたのだが。でも、この辺のシーンは総じて作画が良かったので印象は悪くない。まぁ、「夏休みが終わらなければいいのに」→「パァァア」の流れは流石に噴いたけども。 というわけで、ラストに控えし御石様のたたりはまさかのエンドレスエイトである。いや、「まさか」じゃないな。最初からこのテーマだったらこうなることは予測してしかるべきだった。しかし……よりにもよってオーディションの日をループさせるとはなぁ……次回予告だと全力で遊び回ってたみたいだけど、次のループ以降はオーディション無視なんだろうか。どういう風に片をつけることになるのか、気になるのは確かだな。 すごく余談だが、ループものというなら、最近見た「タイムレンジャー」35話「明日が来ない」がお勧め。わずか20分足らずでループものをやるという、とんでもない意欲作である。おかげで、何が何だかさっぱり分からない素晴らしい出来となっている。ループものファンなら必見。そんなニッチなジャンルのファンがいるかどうか知らんが。
主人公アカン、第10話。なんでアニメ演出って魚眼使いたがるんだろう。プリキュアの恐怖も覚めやらぬというのに、今回のアオの顔は完全にギャグ以外の何物でもなかったぞ。
今回のメインはイビチャ。軍人としての真っ当な責務と、そこからの実に正しい反省、そして大人としての責任へと、この世界のおっさんとしては希有なくらいに真面目なイビチャさん。生き様もなかなか格好良く、おっさんが活躍するお話は良いお話……と行きたいところなのだが、どうも最近、この作品は単調だ。アメリカ政府との絡みになってミッション1つ1つが消化試合みたいになっているのが悪いのか、それとも単に脚本がつまらんだけなのか……いやいや、川崎ヒロユキだから駄目とか、そういうことではなくね(いや、ひょっとしたらそれが原因かもしれんが)。 全体の流れを見ると、1つ1つの出来事に理由付けが無いし、どういう感情が伴っているのかが分かりにくいのが最大の難点。たとえばレベッカ姉さんと州知事の会談なんかでは、2人の過去の関係からエロ同人みたいな交渉を持ちかけられたレベッカさんがどんな解決法を見せるのかと思ったら、単に銃を突きつけておしまいという。いや、それならわざわざガゼルさんを追い払わなくても良かっただろうし、もっと早くにそれをやっておけば被害は少なくて済んだんじゃないかと。あのシーンなら彼女がきちんと「過去の自分とは違う」ことを表明する必要があるはずなのだが、あんななあなあの解決では、彼女の現在の志がどのように変化しているのかが全く見えてこない。結局、一連の交渉のくだりが不要ということになる。 イビチャにしてもそうだ。今回一番掘り下げられたのは彼なので、イビチャの行動原理については分かりやすくなっていたのだが、それにしたって、突然「俺がおとりになる!」は不自然きわまりないし、折角ここまで心優しく思慮深く進んできたのに、急に短絡的な破滅主義者みたいに見えては勿体ないだろう。対シークレット戦でも、なんでわざわざあそこで肉弾戦を仕掛けて命を危険にさらしたのかが分からない。別にフレアかエレナに一発目任しておいたら良かっただけに見えたのだけども。 そして一番分からないのはやっぱり主人公のアオ。何をそんなに怖がってるんだか。今更人が死ぬ様子をみて怖じ気づいたのか? その割にはやってることは無鉄砲だし、そのモチベーションも見えてこない。現時点ではすごく残念な主人公。そこそこ見るべき点があるイビチャの下にくっついてるからまだ救われている部分はあるが、もし彼の下を離れて一人で決断をしなければいけない段になって、アオはきちんと男の子の責務を果たせるんだろうか。不安でならない。 ふーむ、あまりよくない意味でシナリオが落ち着き始めてしまっているなぁ。ここらで一発何か刺激が無いと、典型的な中だるみ展開と言われてしまうぞ。次回はエレナ回になるのかな? 少し盛り返して欲しいもんです。 <分割>
Alive//Well 生存//存命 (3)(G)//(W) U ソーサリー//ソーサリー(融合) 3/3で緑の、ケンタウルス・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 // あなたは、あなたのコントロールする各クリーチャーにつき2点のライフを得る。 「alive and well」は「元気でやっている」「まだ残っている」といった意味の決まり文句らしい。つまり、知らなかった消息をお知らせするって意味だ。まぁ、カードは全然関係無いけども。そしてこれ、もう緑の呪文でいいんじゃないかな。4マナで3/3のトークンはすげぇ普通の性能。セレズニアだとちょっと嬉しいけど、それって2マナで出来てたやん、っていう。そして、そんなスペルにちょっとお得なキッカーがついた程度のもの。5マナ払うともう少しだけライフがもらえることになる。最低2点なので、本当にキッカー払ってる気分だわ。これ、白の方だけでこの呪文を解決する機会って訪れるんだろうか。
Armed//Dangerous 武装//物騒 (1)(R)//(3)(G) U ソーサリー//ソーサリー(融合) 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともに二段攻撃を持つ。 // 全てのクリーチャーは、可能ならこのターン対象のクリーチャーをブロックする。 日本語チームがいつも頑張ってくれているのが、この分割カードの名前。テキスト欄の関係でほぼ1単語の名前になるので多少意訳しても大丈夫とはいえ、このカードみたいにうまいこと合わせるのはなかなか大変だろう。ちなみに、もとの英語の「Armed and dangerous」とは、「武器を所持しており危険」という、逃走犯への警戒を呼びかける決まり文句らしい。是非NHKニュースとかでもこの訳語で言ってみて欲しいよな。「犯人は現在武装で物騒です」。さておき、赤緑の分割カードは実にシュートな仕上がり。緑単体の方は良くあるルアー系ソーサリーなので普通だが、赤の方はかなり研究努力が進んでいる。現在においても2段攻撃を付けるスペルというのは非常に貴重で、「ボロスの魔除け」があり得ないスペックで実現させていることを除くと、「突撃のストロボ(SOM)」が基本形でようやく完成にこぎ着けたくらいの歴史である。このカードは1マナ重たい代わりに、+1効果によって更にダメージアップされており、単体ソーサリーとしての爆発力も尋常じゃない。これだけの効果でも充分デッキイン出来るスペルだ。そして、当然クライマックスは融合形で使った場合。「死相」のように2段攻撃をまとったクリーチャーを寄せ餌にして大量のクリーチャーの首を刈り取るのもいいし、おとりを用意して二段攻撃のダメージを本体に全ぶっぱするのにも使えるのである。トータルコストも「サングライトのうねり(ALA)」と同じと考えればすこぶる健常。いかにもグルールらしい、問答無用のフィニッシュブローだ。
Beck//Call 唯々//諾々 (G)(U)//(4)(W)(U) R ソーサリー//ソーサリー(融合) このターン、クリーチャーが戦場に出るたび、あなたはカードを引いても良い。 // 1/1で飛行を持つ、白の鳥・クリーチャー・トークンを4体戦場に出す。 多色+多色の分割。かつてディセンションで登場した分割カードは、特定の色を中心にして、友好色ならアンコ(白青+白緑など)、敵対色ならレア(白黒+白赤など)という分配だったのだが、今回はなんと、そのどちらでもない。このカードは青を中心にして、友好色の白、敵対色の緑という2つのモードになっている。何とも珍妙なデザインだ。で、書いてあることはもちろん強くて、シミックの方はいかにもそれらしい「垣間見る自然(CHK)」に近い効果。ソーサリーなのでほぼ自分限定となってしまうが、緑絡みならばクリーチャーをまとめて出す方法もあるから、使い方は色々考えられるだろう。アゾリウスの方は空飛ぶ「ゴブリンの結集」。どう見てもセレズニアの効果にしか見えないのだが、一応鳥トークンっていうところがギリギリの理由付けにはなっている。6マナは容赦無く重く、どう考えても「未練ある魂」で足りてる気もするが、まぁ、一応選択肢があるわけですし。8マナ使って融合させれば、鳥トークン4体と4ドローである。うわぁ、強いや! ……8マナは無いなぁ……右モードがもう1マナ軽ければレアっぽくなったんだけども。一番相性が良いギルドはセレズニアなので、そっち方向に寄せられれば色々楽しそうなカードではある。
Breaking//Entering 強行//突入 (U)(B)//(4)(B)(R) R ソーサリー//ソーサリー(融合) 対象のプレイヤーは、自分のライブラリを上から8枚墓地に置く。 // いずれかの墓地から、クリーチャー・カード1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。それはターン終了時まで速攻を得る。 グリクシスカラー黒中心の融合呪文。こちらのカード名である「Breaking and Entering」は日本語に訳すと「不法侵入」であるらしいので、この日本語名はちょっと違っているが、カード単体で考えると「Breaking」はどうしても勢いを付けてぶっ壊してる意味になってしまうので仕方ないところか。ディミーア側の効果は、あの「不可視の一瞥」に近いライブラリアタック呪文。現在は「精神刻み」が2マナコモンで7枚削れてしまうのであんまりレアっぽくない気もするのだが、もし今後の環境で純正ディミーアをやりたいというのならばニーズはあるかもしれない。そして、ラクドス側の効果は一見するとリアニ+速攻という黒赤のスタンダードな組み合わせに見えるのだが、実はかなり特殊な設定になっている。というのも、このカードは一切墓地のカードを対象に取っていないのである。これは何故かといえば、融合呪文にしたときに「ライブラリを8枚削って、そこから出てきた一番良い奴をパクれるよね」というモードを上手く機能させるため。これで「突入」の方の効果が単に「対象のカードを釣る」だと、スペルを唱えた時点でカードを対象にとる必要があり、ライブラリ破壊と一切絡まなくなってしまうのである。何とか理想の動きを実現させるため、このような特殊な書式となった。おかげで、解決時まで何を釣るか言わなくていいし、更に相手と自分のどちらの墓地を選んでも構わないという、非常に珍しいスペルが完成したのである。パクリスペルとしてはそれなりのものだし、リアニと見ても悪くないスペック。ただ、融合モードになると8マナとクソ重たいので、流石に余計なオプションだった気もするのだが。
こんだけ自給自足で生活している自己満足ブログ内でも、ダイレクトメールのごとき外からのお知らせというのは頂くもので。詳しくはコメント云々などを見てもらえばいいと思うが、「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さんの「今期終了アニメ(3月終了作品)の評価をしてみないかい?」なる企画らしい。ご存じの通り(?)私は毎年年度末にその1年を総括する記事をあげているので、3月終了分については、一度既に触れている部分。そうでなくとも、終了時にはちゃんと見終わった作品については総括する感想をあげることにしているし、採点もしている。であるからして、改めてエントリーされている作品全てを見ていくのは流石にしんどいので、今回はエントリー作のうち、評点で6点以上だったものだけを改めて振り返ってみたい(気が乗らない作品を叩く趣味はないので)。採点基準もいつものようにおおざっぱなものではなくて、細かくジャンル分けしたスタイルなので、案外やってみると新鮮な気もするし、すごく難しい気もする。どうなるだろう。
何回も長文は書けないので、細かい番組感想についてはタイトルからの各リンクを参照。しかし、こうしてみるとやっぱりわたしゃぁ深夜アニメ専門なんだってことがよく分かる。朝アニメでフォローしてない作品が山ほどあるな。 ちなみに、この記事を書いてから初めて、いつの間にかブログの機能からトラックバックが無くなっていることに気がついた。まぁ、今まであんまり使ってこなかった機能だから不便は無いと思ってたけど……こうなるとそうでもないな。 |
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