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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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この作品を観てると「アフレコ現場のあけのんは収録時間中ずっと暇なんじゃなかろうか……」と不安になる第4話。だって、ティアマトー台詞少なすぎるやん。毎回マイク前にたって「焼肉定食……」みたいな台詞言って戻るだけでしょ。変な仕事。

 巷で話題の「余」こと悠二がついにやってきた。アラストールと祭礼の蛇による、分かるような分からないような対話を経て、ついに今作では初となるガチンコバトルの幕開け。黒い炎をまとった悠二と赤い炎を燃やすシャナのぶつかり合いは、画面演出としても映えるなかなか良いマッチメイクだ。この作品が3シリーズ通じて使用している、封絶の紫がかった薄暗い風景の中で、2人がびゅんびゅん飛び回りながらの交わりは、それだけで過去の長きに渡る因縁を感じさせるものになっているだろう。

 そして、今回なんといっても一番の見どころは、悠二の手による「マージョリー破壊」のくだり。これまで謎に包まれてきたマージョリーの仇敵の正体。そして、それを知らされたことによるマージョリーの自我崩壊の様子。久し振りに、声優・生天目仁美の本気を見せられて鳥肌ものであった。そうだ、久しく聞いてなかったから忘れてたけど、ナバは「格好良い声の人」であり、1人で世界を作れるだけの技量を持った声優だったんだ。回りから盛り上げるシャナやヴィルヘルミナ、マルコシアスのサポートもあって、マージョリー一世一代の名シーンは、どうにも救いようのない、圧倒的な仕上がりになりましたよ。もう、今回はそこだけでも満足でした。

 そして、吉田さん……噛ませ犬感がここまで徹底されてしまうと……救いようが無いよ……

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 結局サーバントってみんなしてお茶目、第5話。気づけばほとんど全員集合じゃないッスか。マスター側はなんとかして効率的なゲームとして処理しようとしてるのに、英霊たちがなまじっか人間なおかげでうまく事が運ばないという、ある意味聖杯戦争の真骨頂とも言える展開かもしれませんな。

 アサシンを除くと、もうとにかく全部のサーバントが好き放題やっちゃってる今回の「第一戦」。「stay night」の時のサーバント連中は割と素直だったりラブラブだったりな連中が多かったので、今回のは意外な展開である。唯一従順に任務を遂行しているように見えるのはセイバーだけなのだが、彼女が従ってるのはあくまでアイリだからねぇ。切嗣との相性はあんまり良くないとかなんとか。そもそも、今回のバトルでもセイバーってあんまりいいとこ無しで、守られてばっかりのお姫様ポジションになってしまっているのである。

 そして、そんなセイバー以外の王様が2人。今回のやりたい放題トップクラスであるライダーとアーチャー。ライダーさんの場合は、もうここまで来たら何も言うまいて。ドロドロがどうしようもなさそうな聖杯戦争において、一服の(そして特大の)清涼剤として機能する豪放磊落さは、ギャグとしても良い感じだし、一介の武人として見ても実に気持ちが良い。「まさか堂々と登場して名前まで名乗っちゃうなんてどんだけ馬鹿なの!」とかみんなして言ってたけど、結果的に他の連中も似たり寄ったりの状態だしね。終わってみればライダーさん一人勝ちですよ。さりげなくケイネス叩きの時の自分のマスターを立ててあげる気遣いも素晴らしい。まぁ、褒めてる内容すらウェイバー君は巻き込まれただけなんだけどさ……

 そして、常に上から目線で王の中の王をアピールし続けるギルガメッシュさんの、格好良いけどどこまで行ってもなんかアホに見えるキンキラキンっぷりもお見事。凄いよね、キャラクター特性「とにかく偉そう」だけでここまでの際立ちを見せられるんだから。自分で着地しておいて「同じ大地に立たせるかぁっ!」って、もうなんでもいいから怒りたいだけと違うんか。「下衆な手で我が宝物に触るとは」って、そんなに大事なら投げるな、飛ばすな。

 そして、そんなキンキラキンと相対するは、対照的に漆黒に染まる初登場の騎士、バーサーカー。まだまだ謎の多いサーバントだが、そのがむしゃらっぷりはバーサーカーの名に恥じぬインパクト。今回のサブタイトルにもなっている「凶獣」っぷりが短い時間でガッツリ現れている。毎度毎度アクション作画で度肝を抜いてくれる本作だが、今回の最大の見どころはバーサーカーVSアーチャーの活劇と、その後のバーサーカーがセイバーに突っ込むシーンの2本立て。もう、どうしようもないですよ。あんなん見せられたら男の子は喜ぶしか無いんです。漆黒の騎士が迫り来る大量の剣戟を裁きながら踊り狂う様子や、力強くセイバーに踏み込んで圧倒する様子は実に見応えがある。セイバーの剣は見えないし、バーサーカーの得物もそのへんのパイプでしかないのに、よくもまぁチープにならずに盛り上げられるものである。

 そんなバーサーカーの対極でセイバーとの衝突を望んでいるのが、ランサー。今回はそのマスターであるケイネスの人柄もそこそこ明かされたわけだが、ある意味一番不幸な取り合わせのコンビかもしれない。ランサーからしたら何の矜持も理解してくれない救いようのないマスターだし、ケイネスの側からしても、こんな騎士道馬鹿は使いにくくて仕方ないだろう。見てる分には「ランサーさん可哀想」ってな気になるのだが、自分が聖杯戦争に参加して、与えられたのがこのランサーだと想像してみると、取れる戦術がほとんど無いので多分面白くない。そういう意味じゃ、やっぱり一番の悲劇コンビである。今回のランサーさんは無駄にマッチョぶりに拍車がかかってたしなぁ。

 で、そんな5つ巴な対決を1人だけ安全圏からのんびり見てたのが、夢見るおっさん、キャスターさんってわけですよ。ここのコンビが一番相性はいいみたいなんだけど、なんか、どっか別次元にぶっ飛んじゃいましたね。もう、本当の意味でセイバーさんはお姫様じゃないっすか。まぁ、セイバーさんを愛でたい人間としてはむしろ好都合ですけど。ほんと、どの陣営も徹底的に濃くて濃くて、どこを楽しみに見ていいのか目移りしてしまいますな。

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 毎度おかえり、特別編。まぁ、割と最近までAT-Xで「365」と「☆☆☆」の再放送してたからそんなに久し振りって感じもしないんですけどね。どっちかって言うと、実はかなり久し振りなのは「シャフトの新作」っていうくくりの方かもしれません。

 いつものように、いつも通りに、というエピソード。原作ありのお話だったし、演出面も「☆☆☆」から引き継いだ、割とソフトな画面作りがほとんど。2期目までのようなエッジな演出が好きだった身としてはどこか物足りないと感じる部分はありつつも、世間的に求められている「ひだまり」成分はこれに極まっているのだろう、ということも再確認できて、ホッとすることができます。こんな本当に「何事も無い」原作でアニメが4期分も作られてるんだから、「そこにあること」だけで価値があるのだなぁ。

 今回のお話は、前半が野外美術館のお話で、後半がプールのお話。どちらも密にひだまり荘の6人で絡めるお話なので、どの子も満遍なく活躍の機会があって、久し振りに見るエピソードとしては丁度良いバランス。その分、校長がアイキャッチ以外に登場しないし、吉野屋先生や夏目などのサブキャラ勢は影が薄い。大家さんに至っては登場すらしなかった。ま、来週分で出てくるからそっちに期待ですけどね。夏目はほんのちょろっとアイキャッチに出てきただけなのに、あの1カットが今回一番面白かったパートかもしれない。沙英の電波だったらどれだけ遠くても受信しちゃうんだなー、ホントに残念な子やで。

 あとは、1話がプール話ってことで、この作品には誰が求めてるかよく分からないちょっとしたセクスィーな要素も拾っておく必要はあるだろう。「潰れ饅頭」と揶揄されるウメス絵によって展開される水着姿の女子高生たち。エロさなど無いはずだし、色気など求めるべくもないはずなのだが、不思議なことにこれが何だか魅力的に見えてくるのは、慣れのなせるわざか、テレビスタッフの腕なのか。ベーシックなデザインのスク水を着こなす乃莉や宮子の健康的なサービスは、特別編を特別編たらしめる特別さがありますね。まぁ、スイムキャップを被るとなずな以外の3人はなんだか区別つかなくなってたんですけどねー。

 そしてもう1点の見どころというと、今回のために描き下ろされたオープニングとエンディング。特にオープニングは、今までの3作のオープニングとは何だか雰囲気が変わって、「スイーツ」な甘みを押し出したキャッチーな仕上がり。こういう単発映像を見るのも、ひだまりの楽しみですね。エンディングも、今までのようなイメージ要素を廃した具体的な映像になっていたのだが、まぁ、こちらはmarbleの曲が乗ればとにかくなんでもひだまりエンディングとしての権利を得るので、結果的に良いものに見えます。こんだけ寝起きやお風呂シーンが執拗に描かれる女子高生キャラもいないよなぁ。

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10月28日 ドラフト模様(ISD×3)
ピック順 【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→【Metallica】
 
 一週空けてのイニストラード4戦目。すでに世間ではイニストラード含みのイベントも多数行われており、今現在もグランプリ広島の真っ最中。少しずつ各カードの強さや使い方が定着しつつある時期ですね。構築環境とは一切縁のない我々コミュニティではそうした世間の流れとの接点はあまり無いのですが、強いていうなら、約1名オンラインでドラフトをやっている人が、やたらと経験値を積んできたことくらいが変化といえば変化です。いや、どんだけ上達したのかしらんけども。
 

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どっか癖になる、第4話。何がいいと言われてもこたえに窮するのだけど、見ているとなんか楽しい。そんな絶妙な心の隙間を埋めてくれる作品が、コレ。

 2話からはずっとAパートBパートで1ヒロインと主人公の対話を掘り下げていくっていう内容になってて、作品を全然知らなかった人間からしたらなんのこっちゃ分からない内容だし、1話のあのびっくり活劇で引き込まれた人間は、それ以降のだらだらした展開を見たら「1話目詐欺」という文句が出てもおかしくないくらいのお話。今回Bパートではついに作画が若干怪しい部分も出はじめ、1話で産み出した貯金は既に残っていないはず。しかしそれでもなお、なんだかこの作品は楽しい。

 3話はゴトゥーザ様のフル回転のおかげでものすごい打力になっていたわけだが、今回もそれに負けないくらいのパワーがある。特にAパートの構成が凄まじく、なんとパーフェクト全裸なヒロインに頭を踏まれたままの主人公が、そのままの姿勢で裸体と日本文化についての講釈を垂れ続けるという、前代未聞の画面になっている。「エロい!」とか「動きが無い!」とか色々と突っ込みどころがありそうなのに、何故か最終的に「これはこれで!」みたいな達成感がある。いや、むしろこの構成で10分引っ張ることが最終目標だったようにも見えてくる。普通の感覚じゃ、なかなかシリーズアニメでここまでの脚本にしようとは思いませんよ。すげぇ。

 これが成立しているのも、ひとえに、キャラクターの見せ方がしっかりしているおかげであろう。特に、昨今のギャルゲー主人公というと、基本的にハーレムの中心にいるので優柔不断で不能かと思えるような朴念仁が多かったりするのだが、この作品の大和の場合、その信念は明確であり、力強さに溢れている。中の人が日本おっぱい党党首であるというのも大きいかもしれないが、基本設定である軍師属性を活かしつつ、全身全霊でもってヒロインをたらし込み、エロに邁進する姿が素晴らしい。やはり神谷浩史ボイスの説得力はただ事じゃないぜ。

 それにしても……馬鹿な作品だなぁ。松風おいしいなぁ。

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 イカれちまったぜ! 第16話。いや、イカれてんのは知ってんだけどね。ここんところ、一週間にピングドラム1話と「ウテナ」2話を見なきゃいけない生活なので、もう何が正しいのか分からなくなってきてますよ。こえぇよ、この合法ドラッグ。

 前回の時籠ゆり編に続き、今回はまさかの夏芽回である。「ペルソナ4」と続けて放送されるおかげで、スーパー堀江タイムになってるよ、この時間帯。そして、高倉家、荻野目家、時籠家に続き、本作中では4件目の「親子関係に問題ありまくりの家庭」ですよ。ほんと、この作品では「親子」や「家族」っていう関係性が一切安らぎに繋がっておらず、各々のキャラクターの一番根深い問題を生み出すリソースにしかなってないのが恐ろしい。こんだけ問題がある家族しか出てこない理由は前回分析した通りだけど、それにしたって、ここまで歪んだ家族観を立て続けに産み出されると、脚本を作っている人間は大丈夫なのかと心配になってくるほどだ。

 加えて、これまでの時籠家、荻野目家の場合、真剣な家族の悩みをそれなりにシリアスも交えながら描いてくれていたのでまだ理解の範疇にはあったのだが(いや、荻野目家は海洋生物コントメインだからあれもひどいんだけど)、今回の夏芽家のエピソードは徹頭徹尾ギャグテイストで統一してあり、問題の根深さをどこか別の次元、別の概念レベルにまで転化させているので混乱の度合いが段違いである。でも、どうせ今回ギャグっぽく扱ったテーマも最終的には大きな問題に絡んでくるんだろ? どうせそういうことをやるアニメだよ!

 夏芽家のエピソードの幕を開けたのは、意外にも真砂子の従者である眼鏡メイドさん。中原麻衣ボイスの時点でただものじゃねぇな、ってのは分かったけど、なんと本邦4人目の生存戦略空間への招待客になるというサプライズが展開された。せっかく久し振りの生存戦略だったのに、高らかに宣言するプリンセスの声がなく、まさかの吹き出しスタート。そこから謎の575バトルを経ての着やせメイドサービスシーン撮影会へ。「撮影してるカメラマンのかっこの方がよっぽどエロいやないか」とか「祖父の代から務めてるメイドのくせに、なんでそんなにピッチピチなんだよ」とか、突っ込みどころしかないワンシーン。

 そして、そこからは夏芽の独り語りによる、祖父との関係性の回想。なんかよく分からない理由で別離している父親との関係性を取り戻すために、諸悪の根源たる祖父を亡き者にしようと思い悩む夏芽がひたすら繰り返して祖父の殺害を夢に見てしまうという天丼コントだが、連発するシュールなシーンのおかげで悲壮感も緊迫感もありゃしない。さりげなく発揮される祖父の変態性は、なんでそんなキャラにする必要があったんだよ、という意味の分からないクドさ。「夏芽家の男子たるものぉ〜」って言ってたけど、あんた1代で財を成したんだったら、先祖代々の謂われとか無いですやん。

 散々暴れ回り、愉快なテンションでウンコちゃん呼ばわりまでしていた祖父が、ギャグのテンションを維持したままにフグ毒で即死。めでたしめでたしかと思いきや、その情念は呪いとしてマリオへ。更にフグ毒攻勢で真砂子を追い立てた結果、姉は中毒、弟は犬神家。夢うつつで彷徨う夏芽は、あの苹果たちの運命を隔てた「黒電車」の中で冠葉を見とめるも、冠葉は声の届かぬ「扉の向こう」へと消えた。世界を変える、その選択へと。

 どこまでが回想? どこまでが夢? どこからが現実? 何が何だか分からないまま、夏芽は無事に生還した。マリオも無事だ。彼女は絶対に「あちら側」に行かないと心に誓った。渡瀬は、そんな彼女を見ても静かに笑っているだけであるが、「黒電車」の中では彼の隣にあの帽子を被ったマリオがいた。プリンセスオブクリスタルは、オープニング映像でも分かる通りに「渡瀬と同じラインに立つ者」である。同じ帽子を被ったマリオも、渡瀬と同じレベルを保つ存在であるかもしれない。必死で守ろうとする2人の兄を手玉に取る「妹」としての陽鞠、そして必死で守ろうとする姉を手玉に取る「弟」としてのマリオ。この符合が一体何を意味するのか。

 さっぱり分からないことはいつもの通り。毎回主観視点すら変わるのでエピソード感のブツ切り感も半端じゃない。それなのに、何故こんなに続きが気になるのだろう。怖い。そして、能登麻美子の歌がトラップとして使われ、あげく燃え上がるというその事実も、怖い。

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駄目だ……認めるわけには……今期実はコレがトップレベルに楽しめているなんて、そんなことを気づかれるわけには……いや、大丈夫だ、75営業日こらえられれば……

 ぐたぽよ〜! 楽しいなぁ。もう、「アフレ湖」1本だけでもいいくらいに楽しい。あけこ、振り抜きすぎ。やっぱりあれプレスコやったんか……この3人の配置、絶妙過ぎるぞ。みもりんが完全に受け側で残り2人の攻め姿勢が強すぎるのが楽しいんだろうな。

 なんかさぁ、今年度はどうでも良さそうなショートアニメにハマる率がやたら高い気がするんですけど。日本のアニメ文化はどこに行こうとしているんだ?

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一笑一笑、第28話。ほんと、憑き物が落ちたように幸せな顔をした利休を見てるだけで、なんだかものすごい違和感があるのはどうしたことなんでしょうね。なんか白いし、白いし!

 色々な問題が前回で片付いていたこの世界だが、意外なことに、世間的にはそうも言っていられない状態。東の北条が腹を決めて豊臣への反旗を翻し、豊臣軍は「未開の地」である関東までの大遠征を行うことになった。普段から数寄だ茶の湯だと騒いでいた面々も、この大事には武人としてのつとめを果たさねばならない。自分が産み出した器が歴史に名を刻むまで死ねぬ、と気を吐く織部なんかはある意味ものすごくモチベーションが高いと言えるのかもしれないが、一度は平定された天下において、この新たな進軍は再びの動乱を予感させるものだ。

 火種の内実は、豊臣政権下における、利休のスタンスにあった。侘び好きを究めたストイックな利休の姿勢は、既に落ち着いた現在においても、回りの人間には多大な影響を及ぼした後である。また、憑き物が落ちたとはいえ、利休は「フルオリ以上の化け物で馬鹿者」であるから、調子が乗ってきたら誰にも止められない圧倒的な爆発力がある。新たな寺門の寄進や、秀吉に依頼された数寄屋の設計など、その才覚は縛られていた時代を飛び越えて、化け物の名に恥じぬ突っ走りっぷり。これを良しと見て高め合うのが、織部たち数寄者たちだが、これを意に沿わぬ暴走と見て腹に据えかねる人間もいるのである。

 秀吉自身は、既に利休との関係性に1つの決着を付けているように見えた。数寄屋の出来についても褒め言葉を残しているし、世継ぎが生まれて上機嫌の状態ならば、一介の茶人のやんちゃなど、気にするようなものでもなかろう。今大切なのは、目の前に控えた戦なのだから。また、そんな秀吉の背中をずっと支えてきた秀長も、改めて利休の重要性を説いている。各大名の信頼も篤い「父親替わり」を、最後まで手放さぬようにと、病床に伏した身で繰り返し訴えている。

 そして、そんな秀長が挙げたもう1つの名前が、山上宗二である。秀吉の華美趣味に嫌気がさし、織部の行きすぎた数寄に辟易して京を飛び出した頑なな数寄者。彼がたどり着いたのは、あろう事か敵方北条の懐であった。宗二の身柄をどのように扱うのか、今後の豊臣の世では、1つの指針となる重要案件である。そしてまた、秀長の次に控えた大切な腹心である三成が、利休の覚醒を良く思っていないというのも気になる部分であろう。いつか利休のわがままを抑え込んでやろうという彼の目論見は、一度は秀吉が諦めて通過した心境そのものである。戦の無い時代ならば、数寄も勝手に羽も伸ばせるものだが、そこに武力と政治が介入すれば、単に善し悪しで決められるものではなくなってくる。「怪物」利休をどのように処理するのか。各々思惑渦巻く戦国の世に、まだまだ波乱は続きそうである。

 でもまぁ、織部の様子を見ていると、そんな真剣な悩みなんて馬鹿馬鹿しく見えてきますけどね……利休の手柄を聞いて思い切りふくれ面で悔しがる様子や、美濃焼のセールスチャンスに一世一代の勝負を賭けに行く無駄な気合いなど、ほんとにこの人はそっち方面の頭しか回らないんだなぁ、というのがよく分かる。大丈夫、回りにはあなたの理解者ばかりですから。まぁ、家康の息子、後の二代将軍秀忠にはちょっと嫌われちゃったみたいだけどね……そらまぁ、10歳の子供が初対面であんな耳かきのお化け渡されて、興味持てっていう方が無理な話だとは思うけどね……親父さんも無骨者だし。

 このアニメを見ていていつも思うのは、こいつらあんまり歳取らないよね。いや、秀吉や家康はそれなりに老けてきているのだが、主人公である織部が全然年を取っているように見えないのである。そして、奥さんも全然衰えてこない。もう、結構いい年なのに、ずっといい女のままなんですよ。織部さん、夜の生活は恵まれてるよねぇ。

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 チーズカツカレーカロリーたけぇな、第3話。ま、カレー+カツで更にチーズだから、これくらいはいくか。このくらいのボリュームになるとそこそこ単価も高いので、半額だと嬉しいよね、とかあまり関係無いことを思ってみたり。

 さて、このアホ作品も早くも3話目なわけですが、次第に全体的な構成は落ち着いてきた感があります。今回も、いかにもといった風情の「主人公が自分の活動の本質を確認して、仲間との友情を確認する」というお話。これがバスケットボールや野球だったら、ジャンプでもマガジンでもよく見かけるような、お手本のような少年漫画になるわけです。ただ、この作品の場合はそれがちょっとズレてるだけでね。ひょっとしてこれが、亜城木先生の目指す「邪道な王道バトル」なのか……いえ、違いますね。

 幸か不幸か、まだ3話目なのにこの世界の不文律に完全に馴染んじゃっているので、特にこの無茶苦茶なシチュエーションにも疑問は感じなくなりましたよ。「猟犬全員が弁当にありついてるってことは、結局半額弁当っていっぱいあるんじゃねぇの?」とか、「弁当を手にした人間を攻撃出来ないってんなら、スタートダッシュと場所取りだけで勝負が決まるんじゃないの?」とか、そんな突っ込みは微塵も浮かんできません(あれ?)。

 そして、この作品のバランスの良さは、そうした「慣れによる刺激の沈静化」と、お馬鹿テイストの分配がきれいに出来ていること。今回も、メインとなるシナリオは「王道っぽい流れ」だったのだが、その前に導入部分として梅との対立を描いた「謎のストリーキング」のエピソードが挟み込まれている。この部分は、全力で振り抜いた馬鹿。燃えさかる焼却炉に全裸で突っ込んで火傷で済むあたり、相変わらず下野ボイスの主人公の頑強さは特筆ものだ。また、作品の売りの1つでもあるご大層な動画部分がこちらのシナリオにも現れており、半裸で全力疾走する佐藤の様子が、回想形式を挟むことによって、何故か2回も語られるという構成。しかも、曲がり角で急カーブする場面は2回でテンポを変えてくるという念の入れようだ。よほど「見せたい」画面だったのだろう。こういうところでいらん刺激を提供してくれるのが、本作のこすっからいところであり、楽しいところである。

 あとはまぁ、ヒロイン配分が良い。というか、妄想たくましい花ちゃんが良い。もともと中の人もオタク気質のある「その道の人」でもあるので、BL妄想も含めた下世話な態度が妙にしっくり来るんだな。そのくせ、割り箸を介した間接キスについては意外と鈍感だったり、なんだか微笑ましいところもさりげなく表現されているのだ。それを取り囲む槍水、白梅のキャラもちゃんと立ってるし、ハーレムものとしても案外楽しいのですよ。槍水先輩って、やってることはひどいけど最近じゃ珍しい「普通にいい人」なヒロインなんだよね。

 次週からは英美里も登場するのか。なんか、本当に若手花盛りの声優群が少数精鋭でもり立ててくれる作品だなぁ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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