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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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だからエンディングウゥゥゥゥゥ! 第10話。この展開、このシチュエーションであのエンディングはあかんやろ! しかも微妙にアレンジ効かせて台詞変えてやがるし! 違う! そういう手心はいらないのよ!

 これまでの「いぬぼく」からは想像出来ないシリアス展開。蜻蛉のせいで最後の最後まで悲願であるお茶会が出来ない凛々蝶が、ついに双熾との関係性にひびを入れてしまうという衝撃エピソード。一応蜻蛉メインのシーンではギャグタッチ強めでの展開であったが、凛々蝶メインのシーンに切り替わった際のどこか影を帯びたような暗い雰囲気は、なんとも不安感をかき立てる恐ろしげなものになっていた。

 今回は、そんな「らしからぬ」薄ら寒さみたいなものがそこかしこに感じられる奇妙な回だった。コンテ演出を担当した大谷戸さんという方はあまり情報が無くてどういう人なのか分からないのだが、細々とした演出方向のこだわりは、色々と考えたんだろうなぁ、という苦労が見て取れるものである。まぁ、原作知らないから、ひょっとしたら原作画をそのまま持ってきただけなのかもしれないけど。具体的には、空や校舎などを基点にして無機物に焦点を当てたシーンの切り替えや、冒頭の蜻蛉の乱交(?)シーンの分割画面(しかも片方の分割は誰にもカメラがあっておらず、ただ窓が映っているだけという)。そして問題のシーンでの色変換とメロンへの描写など。これまでの「いぬぼく」はとにかくデフォルメキャラを有効利用して可愛らしく描くことを意識した構成になっていたが、今回はそうした「キャラありき」の構図を少しずらして、物語としての「転機」も暗示しているかのように見える。

 なんと言っても衝撃的なのは双熾の部屋の前での凛々蝶たちの対話だろう。風呂上がり私服姿の双熾というだけでも驚きなのだが、彼の口からは信じられないことに凛々蝶を誹謗する言葉が飛び出してくる。その後すぐに取り繕うかのように凛々蝶を丸め込んでしまったわけだが、それでもこれまで「犬」としての双熾しか知らない人間にとって、あの台詞は非常にショックである。それこそ、張り付いたようないつもの笑顔に恐ろしさを覚えるほどに。結局、蜻蛉とのバトルもそこそこに次回へ続く展開になってしまったので、一体双熾が何を知っており、蜻蛉との「罪」が一体何なのかということも分からないし、何故双熾が突然あんな台詞を吐いたのかも分からずじまいであるのだが、次週以降、最終回へ向けたラストスパートでこの状況をまとめ上げることが出来るのだろうか。

 ほのぼのムードが楽しかった身としてはこの不可解なシリアスぶりは不安要素になってしまうのだが……ちゃんとけりは付くんだろうか。凛々蝶は今まで通りの愛らしさを維持出来るんだろうか。まぁ、今回もシリアスというほどシリアスにはなりきれておらず、ちょいちょいデフォルメも飛び出して可愛かったし、冒頭では相変わらずのサービスカットから登場してニーソパッチンなんかも見せてくれてたんだけどさ。

 カルタちゃん、北京ダックはそうやって食べるもんじゃない。

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 彩陽がようやく楽しそうに歌えた第10話。今作の場合は本人歌唱じゃなくてあくまでもクリスとしてのキャラソンだから今までの歌とはかなり印象が違うけどねー。彩陽は本当にキャラ声が多彩で楽しいのです。お気に入りは「いのちなんだよ」とか「TeCh=NoloGy」あたりです。

 了子さんを巡って繰り広げられたドンパチで幕を開けたエピソード。彼女は狙撃されて致命傷を負うも、まるで「BLACK LAGOON」のごときいかにもなアメリカン憎まれ口を叩きながら能力発動。一瞬にして米兵部隊を返り討ち。まぁ、その人ラスボスですからね。調子に乗って襲ったりしたらそりゃ駄目だ。そして、同じ現場にブービートラップをしかけて後続も一網打尽に使用と狙ったわけだが、奇しくもそのトラップが元で師匠とクリスに奇妙な信頼関係を構築してしまう。そして、既に師匠は了子という人物がきな臭いことには感づいているようである。ただ、現時点ではそのことはおくびにも出さずに彼女の策略に乗っている状態。早く教えてあげないと後々になってからの響や翼のショックが大きいと思うのだが……いつまで伏せておく気なんでしょう。まぁ、あの2人に早めに伝えちゃうと、「了子を泳がせて真の狙いを見定める」っていう作戦に支障を来してしまうかもしれないからなぁ。

 で、そんなこととはつゆ知らず、なんだか罠っぽいスカイツリー争奪戦に挑む響と翼。巨大なネウロイ、じゃない、ノイズが4機も攻め込んでくるという無茶苦茶なシチュエーションなのだが、空母クラスのノイズがやるのは、単に爆撃のように児ノイズを産み落とすだけ。なーんだ、てっきりその巨体を活かしてタワーに突っ込んでくるもんだとばかり思っていたのだが……「建造物に飛行機が突っ込む」ネタは未だにタブーなんだろうか。せっかくでかいのが4体も出てきたというのに、やってることはいつもと大して変わらないのであんまり迫力がないのは勿体無いよね。一応、「空対地では不利だ!」ととってつけたように困っている2人に「助っ人」を登場させる意味が大きかったんだろうけど、どっちにしろ巨大ノイズの撃墜にはクリスの力だけでなく2人のサポートが必要だったわけで、「クリスだから出来た!」っていう感じがしないのでなんだかちょっとモヤッとするのです。いや、王道だから良い展開だとは思うけど。そもそもノイズが何やりたいか分からんのがすっきりしない理由なんだろうし。

 とにかく、元気いっぱいのアイドルソングで敵の目論見を撃破した……かに見えた3人だったが、敵の真の狙い(?)は明らかにフラグを立てまくっていた未来たちの方であった。了子さんの鬼畜な策略には来週も期待したいところだ。

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本当に色々なものがまぶしく映る、第10話。まっすぐだなぁ、青春だなぁ。残されたと思った不良債権、残してもいいと思っていた青春の苦みが、なんと一気に消化されたのです。これだけまっすぐな人間が集まった物語というのも、希有な存在なのではないでしょうか。

 女の子はずるい。すっかり海人との関係性を固めてしまったイチカは、もうなりふり構わないラブラブ状態。これまでの態度からすると微妙なラインではあるが、彼女の場合は地球人(日本人)が持つような気恥ずかしさみたいなものはあまり持ち合わせていないようで、「ラブラブして良い」という大義名分が出来たら、今までの先輩風はほとんど吹かせなくなり、徹底的にくっつき回る性質。「くっついてるのが好き」とか言われて、断れる男なんかいるわけない。たとえ真夏の縁側でシーツにくるまろうとも、そのじっとりと密着する体温を楽しむのが人間というものだ。こういう状態をシンプルな日本語で表現すると、「たまらん」。くそう、必要以上に眼鏡かちゃかちゃさせやがって。

 女の子は強い。先週の柑菜も思いきった行動に出たものだが、今週の美桜も実にしたたかで、難局に向き合うだけの強さを持っていた。未だうじうじと悩み続けていた哲朗に火をつけたのは美桜だった。「自分は力を得て告白を済ませた」と哲朗に詰め寄り、宙ぶらりんな彼の背中をドンと押す発言をしたのは彼女なのだ。好意を寄せている男に突きつけるにはつらい言葉であったろう。「哲朗は映画撮影に柑菜を誘っておきながら、同時にイチカも招き入れた。お前の本心は、一体どこにあるのか」と、一番触れられたくない、哲朗の弱くて膿んだ部分を的確に責め立てる。「いつものようにはぐらかし続けていても、動かなければ何も生まれない」と説き諭す。この世界では、動き出すのはいつも女の子からだ。哲朗と柑菜のあのシーンにも控えていた「したたかな」美桜は、打算以上に、彼のなすべきことと、自分のなすべきことを知っていたに違いない。

 女の子は健気だ。つながりゆく思慕の連鎖が、哲朗を経由して柑菜をはじき飛ばす。「今まで通りに戻ろう」と自己をすり減らしていた柑菜に向けて、哲朗がようやく本心を明かし、「自分が観たい柑菜」を訴えた。柑菜自身にとって、これほど混乱する状況もないだろう。自分だけだと思っていたたった一本のベクトルに、まだ続きがあったのだ。しかし、長年のつきあいがある「幼なじみ」のこと。哲朗が一番伝えたいことはきちんと理解出来た。谷川柑菜はよく走る娘だ。先週も走った、その前の週も走った。そして今週も、息を切らして走る走る。しかし、その表情は晴れ晴れとしたものだった。「思いを伝えること」。それを果たさなければ、谷川柑菜は卑怯者のままで終わっていたのかもしれない。しかし、最後の一押しで、彼女は自分を完全に取り戻すことが出来た。答えの分かっている一方的な告白。それでも、それは必要なこと。迷いなく自分に気持ちをぶつけた柑菜を見て、海人も充分にその気持ちを受け止めることが出来た。そこには、迷いも同情も憐憫もない、まっすぐな信頼関係があるだけだ。

 全てのベクトルの終着点は海人であるが、その海人は、ストッパーとしての役割を果たす無類の強さを持った。最後に柑菜の言葉を一部も漏らさずに受け止めたし、電話口での哲朗の台詞も、迷いなく返している。他の面々が懊悩している中にいて、彼の存在だけは少し浮いてしまうくらいに強すぎる。そして、その特異さ故に、今回はなんだか「主人公」では無いな、という感じがした。この作品の主人公は、あくまで無様に悩んで困って嫌悪している、柑菜や哲朗たちなんだろう。何とも不思議な構造である。もちろん、まだ海人とイチカの間には、最後の一悶着が残っている。現れた「お姉ちゃん」は別れの印。永遠が続かないこの世界で、彼らは次なる困難にどう立ち向かうのか。「主人公」としての最後の一働きを、残り2話に期待したい。

 今回はもう、哲朗と柑菜でおなかいっぱいだ。柑菜は強くて、哲朗は弱い。結局、一番ジクジクと思い悩み、卑怯なことをしていたのは哲朗だった。しかし、この作品の場合、最終的にその弱さは自分自身で受け止めなければいけないものになっており、哲朗の足に出来た怪我は、自分の行為がダイレクトに跳ね返ってきた「痛み」の象徴である。みんなの家に並ぶ沖縄での記念写真が、各々の家庭で全く別な意味を持っているのも面白く、柑菜の見る記念写真が「悲しい記憶」であったなら、哲朗の家にあるのは「罪の証」「途切れた現実」。陽光の下の笑顔があの時点では何の意味も持たない「未解決な事象」であることは、隣に並んだ真奈美さんの結婚記念の写真が物語っている。姉は結果を残し、既にたどり着いた物語の答え。哲朗の写真は、未だその途上である。

 電話口の海人の意志を込めた返答を聞いて、哲朗は自らの行いを清算するに至った。そして、哲朗の勇気が、柑菜に最後の仕事をさせることにつながった。先週は哲朗が柑菜の顔を必死に持ち上げて前に向けようとし、今週は哲朗が柑菜の頭を押さえてくしゃくしゃにしている。哲朗の願いは、もう「前を見ろ」なんてきれい事じゃなくなった。もうこれからは「俺を見ろ」でいいのだから。哲朗の全てを受け止めた柑菜は、彼女らしい憎まれ口を叩きながらも、最後には「ありがとう」を残して去った。本当に、優しくて、強い子供たちである。

 そして、女の子は怖い。……檸檬先輩、いくら何でも気配消しすぎです。そして、そんなものを用意周到に用意しないで下さい。いつ買っておいたんだよ。っつうか、買ったんなら単品じゃなくて箱で渡せよ。残りはどうする気だ。

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ドーナツ食いてぇ、第10話。だからこんな夜中に美味そうに甘いものの話とかするんじゃねぇよ。食いたいと思っても近所のミスド閉まってるよ。あと多分今100円セール中じゃねぇよ。ちなみに僕が一番数寄なのはエンゼルショコラです。エンゼルクリームも好きです。単なる生クリーム好きじゃねぇか。

 さておき、この作品には珍しくはっきりとお話が動くターニングポイント的なエピソードとなった。せっかく毎週流れるオープニングに恍惚としていたのに、まさかの月火ちゃんデリートである。こいつぁ大変だ。いや、死んでないみたいだけどさ。

 Aパートはここまでの2話で火憐ちゃんに出番を持って行かれた鬱憤を晴らすかのように月火ちゃんが阿良々木さんと「兄妹の会話」を交わす。彼女なりにファイヤーシスターズとしてのお仕事に対する思いを語り、年相応に(?)正義の味方ごっこにもけりをつけよう、なんてどうでもいいお話。元々火憐ちゃんに合わせて「正義そのものだよ、お兄ちゃん」とか言ってた割には、思いの外軽い。いや、確かにこれまでの月火ちゃんの性格を見て「別にそこまで正義の味方ごっこにこだわるようには見えないんだけどなぁ」と思っていたので、今回の本音トークは割と納得出来る部類だったんだけどさ。どちらかというと驚きだったのはファイヤーシスターズが2人とも彼氏持ちだったことかもしれない。

 妹を裸に向いて恥辱を与えるといういつも通りの阿良々木さんプレイを経て、続いて忍と一緒にミスドへゴー。きらきらと少女のように目を輝かせる忍は非常に可愛らしいのと同時に「安い女やな」という気がするが、可愛いは正義だから万事OK。しかし、萌えキャラレベルで言ったらそんな無垢な様子の忍より、あんなご面相でも平気で一人ミスドをたしなむ貝木さんの方が上な気もする。登場シーンは笑ってしまった。あのテイストをぴくりとも動かさずにドーナツをエンジョイ出来る貝木さん格好いい。「二度と顔も見たくない」とか言ってる割にドーナツ食べたくて町中に残っちゃったんだと思うと好感度大幅アップ。基本的にこの作品って阿良々木さんたちの方のモチベーションも大して共感出来ないものが多いので、案外貝木が一番まともな人間として見やすいのかもしれません。でも、これで最後の出番かなー。

 違う、今回の敵は貝木じゃないんだ。「この世界って陰陽師とか怪異関係の仕事してる人間多すぎね?」と思っちゃう京都弁おねーさん影縫と、その従僕らしい斧乃木。このコンビが、本作では珍しい「まっとうな武力というか、バトル力で正面から挑んできた」敵キャラである。「クラスで言ったら忍野とも肩を並べられそう」、「忍が虚勢を張っても大して動じない」などから考えるに、今までの怪異とは桁違いの敵キャラ。シリーズの幕引きにふさわしい強敵。でも……なんか西尾維新にしては普通やな。ここからもう一ひねりあるのかしら。ま、実際に「バトル的な力」っつってもいまいち分からん部分ではあるのだが、今回はその顔見せとして、斧乃木の方は突然の大破壊スペルを、影縫の方は突然のことで暴走状態になった阿良々木さんをいともたやすく抑える膂力を見せることで表している。突然月火ちゃんを殺された阿良々木さんが猛るカットは、その衝撃も込みでなかなかの迫力に仕上がっていた。残されたのが上半身裸のあられもない姿、というのもなかなかポイント高い。「そういう方向で『偽物』なのか」というのも、阿漕ながらも面白いポイントだろうか。

 何にせよ、今までこの作品ではあまり見られなかった展開なので、今までのあれやこれやを忘れて素直に盛り上がれる展開に期待したいもんである。

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3月9日 ドラフト模様(DKA ISD×2)
ピック順 【Serra】→【Alessi】→【Sangriter】→【Metallica】→【Thraxi】→【Mei】→
 
 新セットが発表されるときに飛び交う噂にありがちなのが、「ついに6つ目の色が出るらしい」というもの。過去に黄色だの紫だのという訳の分からない話になったこともあるし「無色のソーサリーが出るぞ!」みたいな噂が出たときも。そして、唯一「アーティファクトでない無色のカード」はエルドラージ覚醒で実現するに至ったわけだ(「幽霊火」を除く)。そして、それと同様に飛び交う噂が「ついにあの色がリストラされるらしいぞ!」というもの。マジックにとって5色という色数が多いのか、少ないのか、適正なのかは誰にも分からないが、たまには5色じゃないゲームをやってみたいと思うのも人情ってもんなんですよ、きっと。というわけで、今回のドラフトは史上初(くらい)の恐ろしい事態に! 6人戦で「使用人数0人」の色が登場したのだ。これが普段不人気の色だったら良かったのだが……青なんですわ。後半の壮絶な青の流れを見るだけでしばらく笑えるレベルの酷いピック状況、今回はその辺をご堪能下さい。

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イエェス、メィニアック! 第9話。今回も色々あったはずなのに……もう忘れちゃったよ……杉田の馬鹿……

 「約束の日」なのに、結局あれだけ頑張って準備したお茶会が結局出来ていないという可哀想なお話。本人が別に悔しそうじゃないから別にいいんだけど、視聴者側としては、ミリグラム単位まで計測して作り上げたコーヒーってものがどれだけ美味しいものか、是非知りたかったのだけれども。ただ、代わりに今回も妖館の面々の色々な表情は知るコトができました。凛々蝶・カルタ・野ばらの絡みさえ観られればそれで充分過ぎるくらいなんですよね。まぁ、それでいいんなら「ロウきゅーぶ」観てろって話なんだけど。違う、ロウきゅーぶには卍里がいない。ちのちゃんもいない。ちのちゃんのお馬鹿っぽさは、テンプレ豊崎キャラかと思ってたらまた絶妙なニュアンスのお馬鹿なので新鮮。「博識なオカマ〜!」のところがむやみにかわいらしかったですわよ。

 そして、何故か今回気になったのは連勝さん。冒頭で正体バージョンの状態で食事してたんだけど、あの状態で飲み食いして一体身体のどこに入っているのかがすごく気になります。さらに「箱の中身は」のときの完全にフラットなテンションとか、オーム書くのが案外上手いところとか、すごくどうでもいい次元での正体が明らかになっていきます。相変わらず野ばらさんとは特に仲良くもないんだけど、適度に2人で絡んでいるのを観ると、「まぁ、普通の主従関係なんてこのくらいの温度の方が長続きしていいよね……」とも思える。野ばらさんの相方だったら、彼女に手ぇ出そうと思わないくらいの朴念仁がちょうどいいのですよ。遠慮無くメニアック妄想に浸れますのでね。

 そんな野ばらさんに狙われるのは、今回も絶好調のカルタちゃん。ひたすら食べ続ける食欲の化身にとってデパ地下は魔の空間ですな。伊勢エビだって何のそのだし、卍里の知識クイズだったら何でも来い。すげぇぜカルタちゃん。ただ、1つだけ分からんのは、「テスト勉強……」っていって凛々蝶を誘ったはずなのに、いざ一緒に勉強すると鉛筆転がし始めるところですよ。やっぱりアホの子だったのか! そりゃ、あの状態で学業だけそこそこ出来たらおかしいけども。あの鉛筆は一体なんの科目で使おうと思ったんだろうなぁ。わざわざアレを振るために丁寧に削って書き込んでいるカルタちゃんを想像するとかなり笑える。適当に思いついた言葉を書き込んだんだろうけど、それってつまりペリーは知ってるってことじゃねぇかよ。書くな書くな。

 周りを固めてもらえば、ストレートな愛らしさが際だつ恵まれたメインヒロイン凛々蝶様。今回も虚勢に彩られた実直さが愛らしい。ジャージをまとって熱心に部屋の掃除にいそしむ様子なんかは、もうそのまま嫁にしても問題無いくらいだ。えぇとこのお嬢さんのはずなのに、やたら所帯じみた細かい掃除方法まで心得ているのは流石だ。そして、「流石」の一言は画面を作り上げるスタッフ陣に贈るべき言葉。今回はシンプルな線での素直な作画面も多かった気がするが、いざ凛々蝶が動き出すと、本当に細かいところに溢れるフェティシズムがたまらない。冒頭のシャワーシーンは単なる撒き餌でしかない。ジャージ+スパッツでの、ポーズの取り方、構図の取り方。絶対にあそこが今回のハイライト。膝の裏が、膝の裏が良い。

 違う、俺は別にロリコンじゃない。

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 鬱々どよめく第5話。諸事情でちょっと視聴が遅れてしまったが、遅れたのはひょっとしてこの衝撃に備えるためだったのかとも思える。これでもかと積み上げられる黒い固まりが、視聴中に呼吸困難に陥らせるようなどうしようもない感情を生み出してくれる。多分、私のツボはこのへんにあるんでしょうね。

 「壊れて」しまったヨミ。そのことは実に分かりやすい事実で描出されており、出迎えに行った際の明るい声と、対比される恐ろしいブレスレット、朗らかな声と、授業中の自傷行為。誰の目から見てもその状態は同じ一言、つまり「壊れた」で説明出来る。奇しくも「壊れてしまった」と表現したのはあのカガリなわけだが、ヨミに何の執着もなくなったカガリが「客観的に」語った言葉であるから、これが一番の真実だろう。

 問題となるのは、「何故ヨミは壊れてしまったのか」である。サヤの暗躍により、その事実は最悪の手段でマトに伝えられ、マトは「自分がヨミを壊してしまった」と後悔する。しかし、正確に脚本だけを追えば、「マトがヨミを壊した」は日本語として正しくない。あえて言うならば「マトでヨミが壊れた」。もっと突き詰めてシンプルな答えをあぶり出せば「サヤがマトでヨミを壊した」となる。その周りにはカガリやユウなどの他の要因もあるが、今回のエピソードで狙っているプロットはあくまでもマトとヨミの二者関係に落とし込まれるものであるから、とりあえずはそうまとめるのがいいだろう。

 そして、現時点ではその正体をなんとたとえていいのか分からないユウというイレギュラーが現れたわけだが、ひとまず分からないことはおいておくとして、彼女の力により、ついに長年の懸案であった「2つの世界の接続」が果たされたのである。ブラックロックシューターはマトの「分身」として確立し、同様に「緑色の少女」はヨミの分かち身となった。今回は描かれなかったが、当然「赤の女」はサヤに対応していただろう。そして、この接続を果たした直後の異世界において、ブラックロックシューター(=マト)は、文字通りに緑の少女(=ヨミ)を破壊する。こちらはそのものずばり、「マトがヨミを壊した」のである。ただ、ユウの言を信じるならば、異世界での「死」は現実での「執着の死」を意味し、ひょっとしたら「死んだ」ことによって、ヨミは救われるのかもしれないという。「現実世界でヨミが壊れたことの行為者はマトではないが、異世界ではマトがヨミを救うことの行為者たり得る」というのが現在の結論。この写し鏡のようでねじれた関係性は、どのようにつながりを見せることになるのか。

 今回も、鬱々とした中にいくつもの暗示と含意が込められている。悪い方へ悪い方へと転がり続ける物語を彩るように、今回はとにかく「下り坂」のシーンばかりが描かれる。冒頭でヨミを迎えに行った通学路もそうだし、マトがユウを探すために駆け回る町並みも全て「下り」。決して上には上がれない泥沼の状態である。

 異世界でブラックロックシューターを襲う緑の少女は「双頭の巨人」を操っており、2つの巨大な頭は、カガリとマトの間で揺れ動き、真っ二つになったヨミの心情を暗示しているようだし、彼女が生み出した分身ともいうべき多数の亡者たちが1つに集まって巨体を構成する様子は、現実でささやかな自傷行為に没頭して髪の毛を飛散させるヨミの行動の逆になっている。

 今回積極的に前面に出始めたサヤ先生の動きも面白く、彼女はこれまでずっと使い続けてきたトレードマークともいえる「コーヒー」について、「実は大っ嫌い」であると言ってのけた。「何かと便利」だったのに「嫌い」という漆黒のコーヒーは、「他者を破壊して回るために重宝するが、敵対する関係である」ところの「ブラック」ロックシューターに対応している。これまでカガリやこはっち先輩を実際に壊して回ったのはブラックロックシューター。それは全て、サヤ先生の狙い通りであったということ。最終的には、ヨミが自ら描き上げた画の中で「漆黒のマト」を打倒することで、その対立関係は完成を見る。

 相も変わらずのすばらしい動画は言わずもがなの迫力。今回のコンテ演出は初めて今石さんが関わっていないのだが、ポスト今石と名高いらしい雨宮哲氏が参加しているのである。画面の奥行きで見せるダイナミックなアクションが、爽快感とは別にどこか「ぞわっ」とくる迫力を提供してくれる。そして、ついに口を開いた異世界の住人達の声も漏れだしたわけだが、緑色の少女の叫び声は、耳をふさぎたくなるようなおぞましさ、生々しさを伴う。「CANAAN」の時にも思ったのだが、沢城みゆきは、きっと実際に思い切りぶん殴られたり、殺されたことがあるに違いない。でなきゃどこから出るんだ、あんな声。

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 海は死にますか、山は死にますか、第9話。なんで翼は自分のことを「防人」と称しているのかがよく分かりませんね。ノイズの存在自体よく分かってないんだから、シンフォギア奏者を「防人」というのはちょっと違う気がするんだけど。いや、すごくどうでもいいな。

 きゃっきゃうふふは平和の証。今回は無事に仲直りを果たした響が未来ちゃんも連れて翼先輩とデートする話だ。百合百合しいシーンが見られりゃ満足かとも思ったが、中のヒトがあおちゃんだからいいムードとかにはあんまりならないな。せっかく水樹奈々がカラオケでお家芸の演歌を披露しているというのに、あおちゃんの持ってるお家芸は「奇声」なんだものな。いや、あの怪鳥のごとき絶叫はなかなか他の役者さんじゃ出せない次元の芸だとは思うけどね。歌がテーマのこの作品で一人奇声を上げるあおちゃんは最高ってことさ。

 そんなきゃっきゃうふふに流されるように、翼は心身共に完全回復。バトル要素は後輩達に任せ、自分は彼の地で復帰ライブをを行い、ついでにメジャーで戦うために海を渡る宣言まで飛び出した。なんで泣いてるのかよくわからんのだが、まぁ、別に所属事務所を海外においてワールドワイドに活動するのは誰も止めないだろうさ。プロ野球選手と違って、海外で活動するからって国内での姿が見られなくなるわけでもないし。一応、心の中の奏さんにも許可はもらったみたいだし、すっきりした翼は今後バトル要素でも何かを解放した絶大な力を見せてくれるのかもしれません。

 そんな幸せムードの裏側で、相変わらず一人苦しみ続けているのがクリス。フィーネに捨てられたのは明らかなのだが、だからといって逃げる場所もなく、疑心暗鬼の人間不振でぼろぼろの私生活。指令がわざわざ助けに来てくれたのに、今までずっと敵だと思っていた人間にはなかなか恭順出来ないようで。それでも自主的にノイズ討伐に向かってるんだから、折れるのもまもなくだとは思うんだけどね。考えてみりゃ、この娘もフィーネに騙されていた以外は基本的に「正義を全うしたい」っていう気概があるんだよね。さっさと話し合って和睦すればいいのに。フィーネさんは最近暗躍をおさえてじっとしてるけど、最後の最後で何を見せてくれるものやら。

 今回はバトルシーンも気持ちよく見せてくれるテンポの良い回だったが、シナリオが大きく動き出すのは次回あたりかな。1クールだとあっという間に終わってしまうんだけど、この作品は身の丈にあった風呂敷のたたみ方をしてくれそうですな。

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切ないたまらないやるせない、第9話。駄目だった、マジ泣きしてしまった。最近歳をとって涙腺がどんどん弱くなってるんだけど……堪えられないのは仕方ないなぁ。これで長井作品は4作連続で泣かされているんだが……なんなのさ、この人。

 盛大な片思い一方通行が見どころの本作。とどのつまりほとんどの人間が報われない恋愛をしていることになるわけだが、そんな中でも一番切ないのは、やっぱり柑菜だった。周りのほとんどの人間にバレバレの彼女の思いは、ようやく本人もはっきりとその実態を把握するに至った。自分は海人が好き。しかし、イチカも海人が好き。そして、海人はイチカが好き。これまでも少しずつ伝わってきていたその現状が、哲朗がたまたま眺めていたフィルムの切れ端や、雨の日の海人の行動などから、嫌でも形を持ち始める。すべてを理解した時、柑菜はこれまで自分が溜め込んできた「嫌な自分」を精算するかのように、今作で最も潔く、最もつらい選択をする。早朝の海人宅の前で行われた柑菜とイチカの問答は、見ていて胸が締め付けられるような辛さを持っていた。

 柑菜は下を向いている。普段はまっすぐな視線を向ける彼女がうつむくのは、受け入れたくない現実に直面した時だ。彼女はポケットに手を入れる。普段そんなポーズをとったことなどないのに、このときだけは、両の拳を握って隠さずにいられなかった。拳が語る気持ちを見せたくない、自分の「本当」を見せたくない、そんな気持ちで必死にイチカと向き合うのだ。当然、そんな付け焼き刃の虚勢がいつまでも保つはずがない。気持ちを隠すことはもうたくさんなのだ。ぼろぼろと気持ちがこぼれ続けるのに、彼女は最後まで海人を思いやり、その結果イチカも思いやった。自分の気持ちを犠牲にして、2人の幸せのために背中を押した。握りしめていた拳が胸の前に握られ、その姿はまるで祈っているかのようだった。

 彼女は俯き、彼女は泣きじゃくる。そんなときには、必ず哲朗がいるのだ。以前も似たようなシチュエーションで現れた彼は、柑菜の前にいた。横にいた。今回は、彼は後ろに立った。泣きじゃくる柑菜の顔を見ずにすむように。泣きじゃくる柑菜の顔をあげさせ、前を向かせるために。そんな哲朗の献身を見て、一人顔を伏せ続ける美桜は、一体何を思うだろう。

 本当に、こういうシーンの作り方は圧倒的。柑菜がイチカに会うために玄関に立っているのを見ただけで、もう「やめて!」と叫びたくなるようなどうしようもない気持ちになる。このどうしようもない気持ちは、多分今作のキャラクターたちがみんないい人達ばかりだからだ。押しつけがましくない主人公の海人もそうだが、基本的に、みんな幸せになってほしいキャラばかり。だからこそ、今回の柑菜の選択はありがたくもあり、やるせなくもあり。どうやらイチカと海人の関係性はこれで決定的なものになると思われるが、残りの3人の処理をどのように行うのか。残り数話の風呂敷のたたみ方に注目したい。

 今回は柑菜のシーンばかりで頭がいっぱいになって他の要素がみな吹き飛んでしまったのだが、冒頭、いきなりイチカが自分の正体を明かすに至ったのにはちょっと驚いた。「おねティ」の時とはずいぶん違う流れである。無粋とは知りつつも、改めて「おねティ」の構造と比較しての視聴もしてみたいところ。でないと檸檬の動向についても言及できない気もする。檸檬はイチカの正体を「知っていた」し、彼女がおもしろ半分に見える茶々を入れて若者達を引っかき回すのは、「走り続けてほしい」と願っているが故。彼女は何よりも「停滞すること」を危惧している。一体、何故なのだろうね。でも、実際に今作の若者達はほとんど「停滞」せずに、良くも悪くも走り続けているようにみえる。その辺が今作のコンセプトなのかもしれない。

 あとはまぁ……友人宅に泊まりに来ても裸族は裸族。タオルケットの中がどんな状態だったのか、すげぇ気になる。柑菜ももう慣れてるのかな。

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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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