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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「HUNTER×HUNTER」 4

 こいつもなかなか難しい作品。何が妙だって、これって関東では朝放送のアニメなんだよね。それが関西ではほぼ同時開始で深夜枠に。内容を知ってる人間からしたら「これを朝にやるのはまずい気もするんだけど……」ってなもんだが、まぁ、大丈夫な内容でやるんでしょうね。なかなか珍しい現象である。ちなみにもう1つのややこしい要素として「作り直しの2作目」という背景もあるが、当方、以前作られた1作目のアニメについては全く視聴しておりません。

 で、そんな朝向けハンタの初回。率直な感想としては、なんか端折ってる。いや、肝心要の要素はちゃんと描写してるはずなんだけど、漫画の時には必要だったはずの要素がスルリと抜けて、なんだかあく抜きされたみたいな出来だ。具体的にはカイトの登場シーンが無いっていうのが一番の差になっているが、他にもミトさんがジンに対して感情をぶつける場面も大きくカットされていて、悲喜こもごもでの出発劇が無くなり、ゴンのハンターという職業に対する思いがなんだか軽いものに見えてしまう。「とにかく明るく楽しくハンター目指せばいいんじゃね?」っていう発想もありっちゃアリなんだが、それなら今度はコンとのお話を切っちゃうとなんだか寂しい。グリードアイランド編で帰ってきたときの一幕が出来ないじゃんね。別にこの1話をみるためにコミックス読み直したりしたわけじゃないんだけど、それでも「なんか物足りないなぁ」と思える部分がポロポロと出てくるってことは、やはり印象が随分違ってるってことなんじゃないかと思う。

 矛盾するようだが、こういう原作と1つ1つ比べて「あそこが違う、ここが違う」という見方はあんまり好きじゃない。アニメにはアニメなりの方向性がある全く別な作品だと考えるべきだし、違うことはすなわち害悪ではない。いちいちあげつらってどうこういうのもおかしな話なのだ。でも、流石にここまで読み返している作品のアニメ化となると、どうしても比べる目線が出てきてしまうのでなぁ……なかなかフラットに見られないのは残念なところである。

 全体的な制作理念については、そんなわけで「いくぶんライトに」ってな方向性だろう。そうしてみると、余計なクドさを排除したいかにも少年漫画っぽい進行は引っかかりが無いので見やすくはある。監督の神志那さんはバトルもの、少年漫画での実績はそれなりのものだし、極端にピントのズレたものにはならないんじゃなかろうか。残った問題は、どれくらいの期間放送して、ストーリーをどの辺まで追いかけるかですよ。何クールやるにしても、ちゃんと切りの良い区切りがあるのかどうかねぇ。どうしても作品が作品なだけに、一筋縄ではいかないという、不安は残ります。

 そして気になる中の人のお話。キャストが1作目とはガラッと変わってるが、流石に10年前の作品だったら仕方ないだろう(キルアの中の人なんてほとんど引退してるようなもんだし)。そして、今回最大の目玉は、ゴンの中の人に抜擢された潘めぐみだろう。なんとあの潘恵子の娘さん。そうかー、気づけばララァも娘が仕事を始めるような歳かー。いや、個人的には潘恵子っていうと城戸沙織のイメージの方が強いんですけど。1話目ではそんな親子声優の事実上のデビューを記念してか、わざわざお母さんがミトさん役で特別出演するというサプライズまで展開された。なんだろう、この作品全体を使った強力なデビュープッシュは。ま、最低限の仕事はちゃんとこなしていたし、思ったよりも新人臭さは無かったので「コネじゃね?」みたいなことは言わずに済みました。親の威光に負けないように頑張って欲しいものです。

 そして、こっそり面白かったのは藤原啓治のレオリオである。キャスト発表の時にレオリオ=けーじ君、クラピカ=みゆきちっていうアナウンスがあった時点で「あぁ、大体こういうキャラだ」っていう演技プランまで余裕でイメージ出来たわけだが、実際の声を聞くと、レオリオの声は思いの外若い。「藤原啓治じゃちょっと老けすぎなんじゃ?」と心配していたので、嬉しい誤算であった。流石ベテラン声優、こういう枠でちゃんとニーズに合わせてこられるんですわなぁ。

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「まよチキ!」 6→5

 Yeah、めでたくたどり着いた、今期最後の感想だ。総数は27本(うち2本が5分アニメ)、まぁ、今期もよく頑張った。休む間もなく次のシーズンですが、秋の夜長も頑張ってアニメを見ましょう。

 さておき、「ラノベ枠」というのは基本的に悪口である。この作品も徹底的にラノベだ。しかし、浸透と拡散を繰り返し、少しずつ特異な方へと広がっていくラノベ文化の中で、ここまで徹底してラノベ的な要素をおさえ、それだけを徹底的に突き詰める方向性でそれなりの結果を出せたというのは、「ラノベ枠」といっても評価されるべきものだったのではなかろうか。いや、あかん部分は本当にあかんはずなんだけれども。

 この作品で嬉しかったのは、覚悟していたような作画の崩壊が見られなかったこと。キャラクターデザインが割とシャープで、アニメ向きとはいえ少しの油断で崩れが目立つようなデザイン。この手の作品はキャラクターの見せ方が8割とは分かっているものの、制作がfeelってんでは不安も残ろう。川口監督も「SKET DANCE」との2本体勢だし、もしこの作品が「あまり本気で作られないもの」になっていたなら、おそらく目も当てられない結果になっていたのではなかろうか。

 しかし、実際にはそのわずかなセールスポイントを維持したままで、この作品は無事に走り抜けた。キャラのドタバタしたイメージは残しつつ、とってつけたようなシリアス展開に若干の無益さを感じさせつつ、「中の人さえ居ればそれでいいよね」とかいうお約束の感想も孕みつつ、それでもゴールにはたどり着けた。そのことが偉い。

 おかげで、どこを明示的に褒めたらいいのかは分からない。この手の「褒めどころが難しいラノベ文化」っていうのは、見る人によっては徹底的に駄目なものに見えるんだろうけど、何と擁護していいのか分からない賑々しさが好きですよ。メインヒロイン勢は全員キャラが立っていたとは思うが、個人的にお気に入りだったのは、毎回多様なプロレス技で魅せてくれた紅羽。ボストンクラブやパイルドライバーなんかは分かるんだけど、OLAPなんかもかけられるあたりに、単なる格闘技好きの範疇を超えたマニアックな嗜好が伺える。彼女が出てくると無闇にテンションが上がるし画面にも動きが出て楽しいのですよ。お誕生会の話とかも良かったですよね。純正の花澤妹キャラが気になるのって久し振りの経験。

 もちろん、それ以外のキャスト陣も元気いっぱい。「にゅ」で殿堂入りを果たしたキタエリの奏も見事だったし、シンプルなツンデレ押しできた宇佐美役の伊瀬茉莉也もグッジョブ。ナクル役のアスミスは普段とはちょっと違う立ち位置だったが、最終回も含めて、何だか無駄に美味しいところを持っていった感じだ。そしてメインヒロインとなるスバル役のゆかち。うむ、頑張った。面白かった。ただ、個人的にはスバルはデレるのがちょっと早すぎた。もう少し1話のクール状態で引っ張ってもらえた方が、ゆかちの百面相が堪能出来たと思うのですよ。そこだけが心残りだったので、点数は1点下げさせてもらった。まぁ、いらんお節介だとは思うけど。

 アスミス、ゆかち、そしてキタエリ。この3人が集まってワーキャーやってるだけって、……単なる日常のワンシーンじゃないですか! もう、キャストが実写でだべってるとこを延々放送してくれてもいいんですよ。以上だ!

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○「未来日記」 5

 これも話題作っちゃぁ話題作みたいですね。ちなみに原作はほとんど未読。数年前に話題になっているのを見かけて1巻(か、ひょっとしたら2巻くらいまで)読んだのだが、途中でやめてしまったのでどういう展開になったのかは全然知らないのである。読むのをやめたのはつまらなかったからではない、というのがちょっと特殊な漫画で、実をいうと「こういうデスゲームものの漫画なんて、どうせ後半にグダグダになって期待を裏切られるだけなんだし、面白くならない気がするから追いかけるのめんどい」と思ってやめたのだ。当時はまだそんなに巻数を重ねていなかったし、どうなるか全然分かんなかったし。こういう設定は好きな方なんだけど、最後まできちんとクリア出来た事例をあんまり知らないので疑り深くなってしまった(例えば似たような設定の「ガスマスク・ガール」という漫画のボロボロっぷりは感心する)。実際のところ、そんな理由で読むのをやめた数年後に全12巻で完結しており、アニメ化されたってことは評価もそれなりにいいと言うことらしい。このアニメを通じて原作を再び手に取るかどうか、今から楽しみではありますね。

 さておき、そんなちょっと面倒な関係の漫画原作アニメだが、1話目のでだしはなかなか好調。制作がアスリード、監督が細田直人というとどうしても「みなみけ」がフラッシュバックするので胸のどこかがチクチク痛むものですが、わたしゃ細田さんの描く画がものすごく良いと思っているのです。確か「流されて藍蘭島」で作監やってるときに惚れ込んだんだっけ。「みなみけ」だって脚本がアレだったから残念な結果になったけど、画は面白かったんだよ。その他「超電磁砲」の23話コンテとか「かなめも」のOPコンテとか。面白い細田作品はいっぱいあるので、知らん人は是非見て欲しいのです。

 で、そんな細田さんの久し振りの監督作品ってことだが、制作スタジオが同じおかげか、作画状態は「みなみけ」に非常に似ている。どこか浮き上がったようなちょっと取っつきにくい色彩が特徴で、「みなみけ」の時はあんまり「日常もの」にそぐわなかったせいで浮いてしまう結果になった。でも、今回は違う。日常とはほど遠いサイコなバトルもの。あの頃よりもCG技術も向上し、現実感が全く無いデウス・エクス・マキナのモーションとか、少しずつ主人公に迫るストーカーヒロインのちょっとハズレたところなんかは、案外面白い味になってるんじゃなかろうか。1話目ってことで1枚1枚の原画の質がとても高く、お話そっちのけで「綺麗な夕日だなぁ」なんて満足げに見てしまった。

 あとはまぁ、シナリオ面でどういう風になるのか。途中からは全然知らないので、これが何クールやってどういう風に終わるのかは見当もつかない。普通に考えたらコミックス12巻だと1クールでは終わらんけどな(っつうか2クールもやや厳しいか)。出来ればアニメで「初見」の私も楽しめるような展開を望みたいものです。

 そして当然中の人のお話。今作は主人公・メインヒロインも含めて、その多くをフレッシュな面子で固めているようだ。主人公の中の人は「日常」の麻衣ちゃんの人。正直「日常」ではほとんど印象に残らなかったわけだが、こちらは特に文句も出ない仕事ぶり。今後、より切羽詰まった状態に陥った時にどのような演技を見せてくれるかで評価が決まりそう。また、ヒロインの方は全然知らない人。ひっじょーに難しい役だと思うのだが、ここで一発結果を残せるだろうか。そういや、日記所持者が集まったシーンで、関智一声なのにどう見ても「GOSICK」のブロワ警部にしか見えない人がいたんだけど、何なんでしょうね。同じ角川だから友情出演? とか思ったけど、全くもってそんなはず無いな。

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 男性キャラが出てきてもこの世界は何ともないぜ! 第2話。今回登場した先生、鬱陶しいけどなかなかいいキャラじゃないですか。予想以上のご当地押しがなかなか強烈。これで広島にもファンが押し寄せることになるんでしょうかね。いや、その前に「かみちゅ!」で行っとけよ、って話なんですけど。

 毎回何かものすごいことが起こるわけじゃないから、多分毎週記事を起こすような作品ではないと思うんだけど、ちゃんと1話の品質が維持されていたことが喜ばしかったので、2話だけでも言及しておきますね。今回はコンテに佐山さん、そして作監が伊藤郁子。こりゃブレない。細かいデフォルメキャラがちょろちょろと画面上に出てきて遊んでる演出は、なんかシャフト作品……というか大沼心っぽいかも、という気はします。

 そして、今回今更ながら気づいたのだけど、メインキャラ4人ってそれぞれ人間の五感を表したキャラだったのね。「妙な趣味持った連中ばっかだな」と思ってたんだけど、そういうことなら合点がいく。楓は当然カメラを持ってたまゆら探しをしているので、視覚担当。ただ、彼女の場合はファインダーを覗くことで初めて世界を変えられるという設定なので、他の3人と違って「世界を全て統括する」という役割も持っている。他の3人の感覚を寄せ集めて、最終的に出来上がった世界を受容し、視聴者に伝えるディスプレイの役割を果たしているのだ。五感の中で最も優位である視覚担当の楓がその任を担うのは当然といえる。

 その他、かおたんは嗅覚、のりえが味覚、そして麻音が聴覚を担当。この中で最も異端なのが、嗅覚を担当するかおたんだろうか。「アニメで伝わらない」という意味ではのりえが担当する味覚もスタンスは同じはずなのだが、「味覚を言葉にのせて伝える」というのはアニメではよく見るシーンだ。また、日常生活において、他者と共有するのが最も困難なのが「味覚」なので、これはアニメでも現実でも「伝わりにくさ」が一緒なのだ。それに対して、嗅覚は違う。もちろんアニメでは伝わらないのだが、現実の「臭い」ならば、場を共有した人間ならばその感覚を共有することが可能になる。つまり、画面の中に描かれたたまゆらワールドと、画面の前の視聴者を最も弁別し、差別化してしまうのが「嗅覚」という感覚なのだ。

 そして、そんな「違うもの」を極力アニメとして描き起こそうというのが、この作品のテーマなんじゃなかろうか、というのが勝手な印象である。いわゆる「日常もの」であるから特別なシーンなど全く出てこないのであるが、そんな日常生活の中でのめいっぱいの「共感」を呼び起こすのが、今作で与えられたチャレンジ。光の世界を幻想的に描くことで視覚情報は充分に補完されているし、「口笛で返事をする」というとんでもない属性の麻音を介さずとも聴覚情報は共有出来る。残された嗅覚、味覚の情報までもを積極的に共有させるような演出を用いることで、世界全てが共有出来るような、そんな感覚が提供出来るというわけだ。それが万全の状態で成功しているのかどうかはまだ分からないが、なかなか面白い切り口なんじゃなかろうか。

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○「機動戦士ガンダムAGE」 4

 今期注目作の1つ。今までに無いコンセプトで「イナズマイレブン」の生みの親が作り出した、子供向けの「イナズマガンダム」である。いや、多分アホ必殺技とかは炸裂しないと思うけど。

 個人的に、まず企画自体は何の問題もなくアリである。個人的に熱心なガンダムファンじゃないってのも理由かもしれないが、そもそも「こんなもんガンダムでやる必要ねぇだろ!」という批判については的外れも甚だしいとは思う。それをいうなら、既に10年単位で過去に遡って突っ込まねばならないのだから。既に「SEED」や「00」がある程度認知されている時点で、ガンダムは「何をやってもいい」フィールドになってしまっているのだ。ファーストを起点としたトミノ・ファンタジーをガンダムのオリジンとするなら、描いている戦争の姿や理想化されたガンダムの存在価値なんかは、むしろ今作は原点に近い制作理念を持っているとすら言えるかもしれない。ことさらに「子供向け」という方向性を振りかざして免罪符としている点は頂けない部分かもしれないが、セールスを考えた時に、サンライズとしては一度やってみたかった方向性なのは間違い無いだろうし、これで再びガンダムが「子供の憧れ」に回帰し、新たな時代を刻み始めるのなら、それはそれで面白い試みなのではなかろうか。

 そんなわけでシナリオ面は非常に分かりやすい進行が最優先されており、戦争に挑む際の小難しい理念理屈については全面カット。現状、敵対勢力は「悪魔」「モンスター」と例えられる謎の異世界生命体。どっちかってーとガンダムよりもマクロスに近い設定な気もするが、善悪の2極構図が分かりやすいので、1話目から余計なことを考えずに済む。ガンダムの存在自体も、「伝説の天使」という何ともこっぱずかしく分かりやすいもので、ある意味現世におけるガンダムの理想像と重なるとも言える。あれだけ頑張って「等身大ガンダム」を再現しようとする日本人の姿は、肖像画と母の遺言を元にガンダムを作り上げようとするフリットと大差ない精神性である。まぁ、冨野がターンエーでガンダムを「黒歴史」として埋めちゃったのとは真反対の方向性だけどね。

 あとは直感的なバトル要素が燃え上がり、ガンダムが「格好良い正義のロボット」として立ち上がることに成功すれば、新たなガンダム・サーガとしては準備万端。天才少年技師の手により、白い天使が人類を救う希望に仕立て上げられる。うむ、実に分かり良いじゃないか。

 ただ、子供向けを意識しすぎたためか、やっぱりシナリオがどこか釈然とせず、これまでのガンダム観のまま見続けるのはちょっと辛いのも事実。1話の細かい突っ込みとしては、例えばフリットはあの若さで軍に出入りして兵器開発に協力する、いわゆる「天才少年」なわけだが、そんな彼が必死になって学校の先生に「UEが来るんだ! 人類は滅亡する!」とキバヤシじみたことを訴えているのはいかにも不自然。本当にヤバいと思ってるなら、頼りにならない学校の先生なんかに食ってかかるのではなく、近くにいる軍関係者に正式に報告すりゃいいものを。演出面で「フリットだけが気づいている危機感」をアピールしたい、という制作側の意図は分かるのだが、冷静な目で見るとやっぱり冷める。

 また、戦闘シーンのカタルシスもなんだか味気ない。記念すべき初陣となったガンダムVS敵モビルスーツだが、ビームナイフで突貫したガンダムの初勝利が、全然盛り上がらない。あと、ナイフがあるのを知ってたはずなのに「何か武器はないのか……」って言って地面に落ちてるライフルを拾う描写も意味不明。いや、効かないの見てたやん。せっかくお話をシンプルにして分かりやすい戦闘シチュエーションを作り上げたのだから、もう少しバトル方面でけれん味のある戦いを見せてくれれば良かったのだが。

 ま、まだ1話目だし、過去のガンダムと比べても、いっそ清々しく先入観無しで見られるのは私を含めたライト層からすればありがたい設定と言えるかもしれない。新しい血を入れることで生まれ変わった新時代のガンダム、じっくり見守らせてもらいましょう。

 ちなみに、過去のガンダムとの接点は一切無いだろうと思われるのだが(まぁ、ハロはいるけど)、この世界には1つだけ、過去の作品と妙な接点があるのだ。それは、フリットのおふくろさんの名前が「マリナ」であるということ(そして声が恒松あゆみであるということ)。うん? マリナ姫、こんなとこで何してますのん? ひょっとしてそいつ、刹那との子供?! じゃぁ、お前がガンダムだ。

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 学園祭シーズンですね。ということで、以前どこかで書いたかもしれませんが、10月9日に慶應大学の学園祭で行われた声優イベント「麻衣と千和のまいどこんにちわ!」に行って参りました(午前は抽選に漏れたので午後の部だけ)。普段から出不精だからこういうイベントって知っててもあんまり行かないし、今回はわざわざ関東までいくんかい、とは思ったのだが、流石にこの2人の合同イベントとなると破壊力が有りすぎる。我が心の声優十二神将(ブログ右柱部参照)が2人で顔を連ねたのなら、その破壊力は軽く人造人間16号を上回る。そりゃ、新幹線代も惜しくないってなもんですよ。

 ただ、過去の経験から「学園祭イベント」ってのはちょっと怖かったんだけどね。色々とバリエーションはあるけど、結局「素人が回してるイベント」なのは事実なわけで、構成がまずかったり、進行に戸惑ったり、テンポが悪くてキャストさんも乗り切れない、なんてことも過去に無いわけじゃなかった。今回は事前に告知された開催時間は1時間半ってことで、どの程度のイベントになるものかとは思っていたのですが……はっきり言って、もう、今日明日中に死んでもいいくらいの満足感は得られました。もちろん、スタッフが素人さんなのは事実なのでユルさはありつつも、そういう肩肘張らないイベントだからこその良さというのもあるし、何より今回は主役2人がイベント慣れしてて、進行役をサポートしながら盛り上げるのが本当に上手い。たっぷりと楽しい話も聞けたし、そこまで大きくないイベントだったおかげで距離感もばっちり。これくらいのイベントが、私の望むベストの形かもしれません。

 
 さて、せっかくの機会なのでこの機会に我が心の十二神将に含まれる2人について、何くれとなく感想がてらに書いていきましょう。斎藤千和・中原麻衣という、同事務所、同年代、ほぼ同時期デビューの二人組。ただ、意外なことにこの2人って出演本数に比して共演作が驚くほど少ない。どちらも1人で作品が作れちゃう看板女優なので、なかなか一緒に出にくいのだよね。今日のトークの中でも辛うじて「ARIA」に出たとか、現在放送中の「境界線上のホライゾン」を一緒にやっているという話があったくらい。元々は同じユニットに居たはずなのだが、気づけばなかなか同じテーブルについてのトークを聞く機会が無くなっていた。今回はそんな珍しいコンビのトークをフルで堪能出来たおかげで、共通点も多い2人の声優の、独自の色合いもはっきり見える結果となった。彼女たちのデビューが私のアニメ遍歴のスタート時期とほぼ同じ頃にあたるので、この十年間の間2人を見てきて思ったことを綴っていきますね。

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○「ベン・トー」 5

 うん、なんだこれ。もう、それしか言葉が出てきません。なんだこれ。

 いや、実際は事前情報は見聞きしてたので、部分的に内容は知ってたんですよ。「半額弁当を巡る戦いを描いたラノベ」ってのはね。でもさ、そんな話聞いたって、普通は信じませんよ。どうせ召喚獣を呼び出してテストするラノベだって割と序盤で召喚獣がどうでも良くなってた感があるし、ラノベの設定なんて、最初に思いつきで作って、後からはキャラものにしちゃって適当にユルいギャグやればごまかせるんじゃない? くらいのもんですよ。そりゃ、弁当の奪い合いで小説なんか書けるわけないじゃないですか。

 ……で、実際どうなの? 書けてるの? 調べてみたら既刊情報は7巻を越えているとのことなんだけど……いくら中身の薄いラノベとはいえ、7巻分も弁当奪い合ってるの? すごくね? どういうこと? 訳が分かりません。訳が分からないので、突っ込みたくても突っ込めない。「いや、もっと効率の良い買い物出来るだろ」とか、「店側で止めろよ」とか、「おっさんがシール貼ってる時点で取りに行ったらあかんのか?」とか。多分突っ込んだら駄目なんだろうな。書いてる方も、読者も、そんなこたぁ分かった上での設定を楽しんで読むんだろうし。だから、アニメになっちゃんだろうし。……でも……飲み込みにくいわぁ。

 アニメ制作は「戦う司書」を手がけたdavidプロ。「戦う司書」は割と序盤からで盛大に作画が崩壊してたイメージがあるからちょっと不安ではあるのだが、1話の時点では並か、中の上くらいのレベルかと思われる。特にピンと来るような部分も無かったので、1話でこれだとちょっと心配? ってな感じ。そして、監督はあの板垣伸。よし、久し振りの板垣さんの仕事が見られるぞ。この人は画を動かすことへのこだわりと技術は一級品。ちゃんと1クール走りきることが出来れば、いい仕事が期待出来るだろう。ただ、「バスカッシュ」の時のような不安もあって、監督としての舵取りがちゃんと出来るのかっていう不安は残る。今回は1人で構成まで一手に引き受けてるんだよね。もう他人に任せたくないという責任感の表れか、それとも安請け合いで無茶な仕事を背負わされているのか。答えは数週間のうちに出るでしょう。是非頑張って欲しいところ。

 中の人の話は、もう、当然あおちゃんのことしか覚えてません。暴走気味で突き抜ける悠木碧の真骨頂とも言えるキーキー声。ホームラン級の伸び。更にサブキャラに伊瀬茉莉也・茅野愛衣と今が旬のホープを配し、中の人サービス的には万全の配置。中心にいるのが下野お母さんだからどうしても芸風がワンパターンになってる気がするけど、気にしたら負け。

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 やっぱり凄い勢い、第2話。なんだろう、まだ実質何も起こってないのに、ワクワクしますね、これ。

 今回描かれたものは4つの陣営。1つ目の見どころ、ライダーと浪川、違うウェイバー君との、どっかちぐはぐで緊張感の無い対話。聖杯戦争については「stay night」の時のサンプルしか知らないが、この2人の関係性ってのはマスターとサーバントの関係性の中でもかなり特殊な気がする。ライダーはマスターの存在意義や聖杯戦争について全部分かってるのに、ものすげぇ態度。もう、声が大塚明夫であることが反則過ぎるくらいにあっぱれっぷりだ。セイバーやギルガメッシュと違って初見のサーバントなのに、このわずかな掛け合いだけでキャラが全部分かるし、すごく好感が持てる。「現代に蘇った古代の人」っていう滑稽さもあるんだけど、なんだかそういうものを飛び越えた器のでかさみたいなものが、ウェイバーの小ささとの対比で笑いになるのだ。「小さいわ!」ってビンタするとこで爆笑してしまった。明夫さんに「小さいわ!」ってビンタされたら浪川先生はそれだけで30㎝背丈が伸びそうである。なんだろう、いつの時代も聖杯戦争ってライダー陣営は勝てる気がしないよな……

 2つ目の見どころ、関係性は、召喚されたと思ったら女性だってことでがっかりされちゃって御機嫌斜めなセイバーさん陣営。ちょっとスネてみせるセイバーさんもかなり可愛いのですが、個人的にはイリヤの愛らしさが反則級なのがどうにも。「ずるいずる〜い!」のところのイリヤの動きがたまらない。負けるなセイバー、油断するとロリっ子にメインヒロインの座を奪われるかもしれないぞ! あ、でもセイバーさんの生真面目でちょっとズレたところも大事な萌えポイントですけどね。そして今回のセイバーさんは可愛いっていうより美人さんですけどね。

 3つ目の陣営は今回初登場のキャスター陣営。何ともテンプレートな「快楽殺人者」のコンビだが、石田彰っていう時点で反則なのはいつも通り。これが見た目にもぶっ飛んだキャスターと手を組むことで異質な存在感を醸し出している。どうしても聖杯戦争ではキャスターって奇手のイメージになってしまうので、ここまでぶっ飛んでくれる方が戦闘の絡みが混乱して楽しそうだ。キャスターたちが手を尽くして子供を虐殺するシーンはそこまで大層なもんでもなかったような気もするのだが、とりあえずあれで友情タッグが形成出来るような連中だ、ということが分かるだけで、登場シーンとしては充分なインパクトだろう。

 そして最後にアサシンを操る綺礼だ。一体何を考えているのかはさっぱり分からないし、あっさりとギルガメッシュに潰されてしまうアサシンには拍子抜けしたが、そこにいくまでの潜入シーンがめちゃめちゃ格好いい。颯爽と飛び降りる様子や、ダンサブルに結界を抜けていくシーンなんかはいちいち手が込んでいて、こんな前哨戦みたいなバトルなのに作画面での魅力が遺憾なく発揮されている。それにしても、ギルガメッシュは本当にキャラクターが変わりませんなぁ。

 綺礼が「7つの陣営が揃った」って言ってたけど、現時点で語られているのはセイバー・ライダー・キャスター・アサシン・アーチャー、あと虫の人のところで6つ。ランサーが余ってるんだな。そのへんも次あたりで明らかになるんでしょうか。現時点ではシナリオ進行が見えやすいので「stay night」の時よりも確実に楽しんでおります。

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○「灼眼のシャナⅢ」 5

 3年の時を経て戻ってきた、ラノベ業界の古参兵。今回のシリーズで長きに渡る戦いも最後を迎えるとのことで、なんだかんだで視聴を続けてきた身としては、感慨深いものがある。

 初回の感想はそこまで書くことも無いので、せっかくなのでここで所見を書いておくと、「灼眼のシャナ」という作品は、私にとっては「ラノベの起点」である。具体的な歴史とか、それまで経験した諸々なんて細かい部分は置いておくとして(例えば時代でいえば「マリ見て」1期の方が放送は早かった)、いかにも「ラノベ風」といった要素が揃ったラノベ原作アニメというと、この「シャナ」の印象が最も強いのだ。可愛らしい女の子が戦う主人公で、それをちょっとさえない男の子がフォローする。学園を中心としたファンタジー世界で、今の言葉でいうところの「厨二臭い」専門用語がそろい踏みで、熱狂的なファンを引きつける要因となる。こうした「ラノベアニメ」は現在では必ず1期に2〜3本も作られる定番コンテンツであるが、アニメバブルが弾ける以前は、アニメといえばやはり漫画原作が多かったものだ。それが一気に文字媒体へと流れるきっかけとしては、やはりこの「シャナ」の成功が大きかったのではなかろうか。

 本当に好きなファンのことを考えると私はこの作品のファンであるとは決して言わないが、それなりに世界観を理解した上で楽しんで、ストーリーの続きも気になっているという意味では、充分に「好きな」作品である。これまで2期50話以上もの話数を積み重ね、世界観は広がり、キャラクターも増えた。それら全てを含んだ「シャナの世界」は、全部が全部理解出来るわけではないのだが、それなりの愛着もあるのだ。随分間が空いてしまったおかげで多少記憶はおぼろになっているが、改めて始まったこの作品は、「ラノベの起点」がたどり着いたゴールとして、楽しみなのである。

 そういう意味では、あの2期のエンディングからの続きとして、「実は悠二の存在が消えていた」というのは衝撃以外の何ものでもない。これから悠二とシャナの2人でバルマスケを打倒していくのだと思っていた身としては、驚天動地である。なんでロン毛やねん、という突っ込みがなかなか出てこないくらいにぽかーんである。しかし、なんだか重々しい雰囲気とも相まって、そのとんでもなさが飲み込まれてしまっているのが凄い。悠二云々より、「あいつが消えたおかげでシャナと一美が仲良くできて良かった」などと思ってしまえるのが凄い。やはり、細かい部分なんて気にしないで勢いで楽しめるのが、「シャナ」の世界なのかもしれない。私の中ではある意味「記念すべき作品」であるこのアニメ、無事にゴールしてくれることを願っています。

 そして、この作品のもつもう1つの記念碑的立ち位置といえば、なんといってもそのキャスティング。1期放送が2005年ということだが、その時点での声優勢力図が実によく分かる配置になっているのだ(これが一時代下がると「禁書」になる)。ちょっとアイム・青二勢が不足しているが、主役は「日野くぎゅ」の始まり、その回りには大沢三人娘(川澄・能登・明乃)やチーム賢プロ(ナバ・御前)が。このあたりが当時の牽引役だったように思う。そして記念すべき悪役さぁや(通称黒さーや)の始まりでもあるのだ。素敵。久し振りに集まったシャナチームは相変わらずの安定感で、最近のアイドル声優軍団とは違った味わい深いものがある。6年経った今でも、全員が一線級で若いもんに負けていないのもご立派だ。ナバは既に子供が1人いる予定だったのが計算違いではあるが……

 オープニング映像を見る限り、今作からの新キャラも多分たくさん出てくるだろうし、そうした部分で新しいキャストとの絡みも楽しみ。さて、有終の美を飾れますかどうか。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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