最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
放送終了記念、まとめの感想を記す替わりに、タイトル通りの企画。1つ1つのシナリオは嵐のように過ぎ去っていったが、「声に出して読みたい都道府犬語」があなたにもきっとあるはず。そんな想い出の数々を、1つずつ綴っていきます。
○「たまゆら〜hitotose〜」 6
今期注目作品第2弾。「ファイ・ブレイン」が先に始まったのでちょっと拍子抜けではあるが、こちらこそが純正の、サトジュン作品ど真ん中である。 「たまゆら」自体は昨年中に既にOVA版が制作・放送されていたのだが、そのタイミングでの視聴が叶わず、後で気づいて歯がみした記憶があるのだが、今回この地上波版の放送に合わせてか、ちょっと前にATーXで一挙放送してくれていたので、それでまとめて視聴することが出来た。もう、いかにもって感じでしたわね。キャスト的に近いのは「うみものがたり」の方だけど、狙った路線は「ARIA」的なもの。何気ない日常に得も言われぬ幸せを見つけ出す女の子たちの物語。灯里ではなく楓(ふう)ちゃんになり、ネオ・ヴェネツィアではなく瀬戸内になっているが、カメラを中心とした物語の根源は一緒。「女の子は、女の子だから可愛いのである」とでも言わんばかりの、「萌え」の珠玉を知るサトジュンだからこそ可能な、超高密度ほのぼのファンタジーなのである。 さて、テレビシリーズの幕開けとなった1話目は、まさかの過去話からスタート。楓がどのようにして父親との別離から立ち直り、そこから旧友たちとの生活に関わっていくかを描いた、いわば始まりの物語。そこには相変わらず本当の優しさを備えた人々で溢れており、どこを見回しても悪意など一欠片もない。ファンタジーといえば本当にファンタジーなのだが、これでアニメーションが成立してしまうというのだから凄まじい。最終的に全ての要素が「可愛らしさ」へと還元され、最後に残るのは一時の暖かみと幸福感。そういう目的で作られた作品なのだから、そういう結果が最善の形で現れたら完成なのである。エンディングテーマへの入り方なんかは、分かっていても思わずうるっと来てしまう絶妙な構成。「良い最終回だったな……」と一話目から溜息である。 もちろん、こうしてあまりに純度の高いものが生み出される背景には、チームサトジュンが長年培ってきたノウハウがある。ハルフィルムの作り出す世界は、季節感を肌で感じさせてくれる近さを持っており、それにも関わらず、決して俗世とは交わらない、超越的な「心やすさ」も併せ持っている。何がどうなったらこのような特別な感情が湧くものかは正確に言及することも出来ないが、徹底的に描いて描いて、その上で必要な要素だけを残した世界背景と、最適化された舞台の中で動き回る精鋭としてのキャラクターのマッチングが、全ての空気を生み出しているのであろう。これがあと1クール続くのかと考えると、期待で脳が吹き飛びそうである。 さて、この作品といえば(いや、他も大体そうだけど)やっぱり中の人である。竹達メインでしっくりきた作品は、実は初めてなんですよ。このくらいの声音が一番聞きやすくて良いのかもしれません(何度も繰り返しますが、私が一番好きな竹達キャラは「埼玉犬」です)。そして、その回りにはすっごくうみものがたりな面子がびっしりと配置されている。阿澄・儀武の問題児コンビと、ゲスト登場した寿美菜子だ。アスミスは実は「ARIA」にも出演していたので、これでチームサトジュンの看板女優と言えるポジションまで上り詰めた。ギブリンねぇさんは……うん、まぁ、これでいいや。そして、今回登場した楓の幼馴染みキャラを演じた寿だが、なんだか美奈子のキャラとしては初めて、「これは良い声である」と思った気がする。端々のアクセントで「あ、美奈子だ」とすぐ気づけたが、いつもよりも音域がかなり高くて、独特の裏返るみたいな引きつりが、面白い味になっていた。やっぱりなんだかんだ言って役者さんだなぁ、成長したなぁ、と思える良い役。他にも緒方恵美がこれまでならあり得なかったフツーのお母さん役で存分に見せ付けてくれたり、大原さやかが「適当脳天気ほわほわおねーちゃん」役で登場したり(今回は出てないけど)、素敵要素は一杯なので、今後も楽しみでございます。 でもね、この作品の真の王者はね、ゆかちなんだよ。「これぞ井口裕香!!」と思わず拳を握る、ウザさ爆発のぶっ飛びハイテンションキャラ。確実にアフレコ現場で一番疲れているのはゆかちだろう(隣にもこたんもいるだろうしね)。さぁ、今後も何が出てくるやら、楽しみで仕方ないです。
「逆境無頼カイジ 破戒録編」 6→6
1話目で受けたインパクトって、多分慣れたらある程度落ち着けるものだったと思う。実際、飛び道具の立木ナレは少しずつ慣れていったし、似たような手法を採った「30歳の保険体育」と比べてそこまで面白いかっていうと、そうでもなかったし。だんだん落ち着いて見られるようになっていく……はずだったんだけど、思いの外楽しさが持続したのは嬉しい誤算だった。 1期の時よりも印象が強烈なのは、多分原作はこちらの方が明らかにつまらないってことで先入観があったんだと思う。「どう料理したって沼編は沼編だろ。あり得ないくらい密度薄いし、ネタも大したことないじゃん」って思ってたのに、沼編に突入してからも意外なほどに引き込まれた。いや、実際中盤には中だるみしてた部分もあるんだろうけど、それを気にさせないだけの勢いがシリーズを通じて維持されていたんだ。最終回の締め方も実に格好良くて、これは明らかにアニメの力である。本当に愛されて、本当に力を入れて作ってもらっていることが分かる、幸せな作品でした。 演出の方向性については1期や「アカギ」の頃から続いている流れを更にグレードアップさせたようなもので、麻雀牌や限定じゃんけんのカードでも多用されていたCGによるツールの描写が、無機質なサイコロやパチンコ台とマッチしていた。特にパチンコ玉が飛び回ったり、詰まったり、溢れかえったりする場面は、どうしても福本の画力じゃ迫力が出なかった部分。それを大仰なCGでガンガン誇張していくことで、無駄に盛り上がる謎のテンションが展開出来た。とにかく馬鹿馬鹿しいと分かっていながらも無駄に盛り上げてもらえれば、独特の福本節も輝いてこようというものだ。 そして、なんといってもこの作品の場合、曲者揃いのキャストの見事さである。カイジ役の萩原聖人もすっかり馴染んでしまったし、その他遠藤やおっちゃんなど、脇を固めるキャストがいちいちクドい。三好が無駄に遊佐浩二、石田の息子なんか鳥海浩輔である。何その無駄遣い。そういうポイントを1つ1つ固めていくことで、この世界の胡散臭さにも磨きがかかるというものだ。 もちろん、数多のキャストの中でも一際輝いていたのが、メインとなった悪役のご両人。チョーさんの大活躍については8話で個別に感想を書いたくらいだし、正直言うとあまり期待してなかった浪川大明神による一条も、お見事としかいうしかないだけの完成度になっていた。そうかー、一条にちゃんなみが選ばれたのは、最初の格好いい一条よりも駄目駄目一条へのギャップを狙ってのキャスティングだったか−。やっぱり使われる人間にはそれなりの理由があるもんですよ。おみそれ致した。
○「WORKING’!!」 6
1年半の休憩期間をおいて始まった第2期。1期もかなりの人気だったようで、今回始まった2期もなかなか期待を集めているようである。原作があれだけ緩くて適当な作品だったのに、アニメになると途端にカラフルで賑やかなイメージになるのはA-1マジックとでも言えるだろうか。とにかく、よく分からない華のある作品。 既にちょっと前に先行放送されていたので、実際は1話を随分前に見たんだけど、新番組の時期じゃなかったから保留してました。今回改めて始まった1話目を見て、やっぱり面白いなーと、胸をなで下ろしている次第。なんだか1期目にも増して各キャラクターの仕草のディティールの描き込みが多くなっていて、特にぽぷらは小さな身体をフルに活かして喜怒哀楽を表現する様子が実に愛らしい。 「いやぁ、やっぱり気合いが入ってるんだなー。安定のスタッフだわー」とか適当に思っていたら、なんと監督とシリーズ構成がすげ変わってたんですね。しかも平池さんから大槻敦史監督にチェンジですよ。大槻さんっていうとXEBECのイメージなんだけど、どういう流れで平池さんからバトンを渡されたんだろうね。大槻さんのイメージはただひたすら阿漕なカットを繋ぐ幕の内弁当みたいな「うまいもん取り」な人って感じだったのだけど、この作品の場合はそこまで明確に萌えポイントの集中砲火ってわけにもいかないだろう。なんとかしてキャラ愛を前面に押し出そうとした結果が、今回のようなディティールの徹底だったのかもしれない。何にせよ、質の高いものを提供してもらっているのは確かだ。 具体的な中身については、1期と決定的に違うのは「最初から山田がいる」っていう部分。いや、ものすごく表面的な違いではあるんだけど、やっぱり山田がいるのといないので、この作品が持つ熱みたいなものが変わってくるんですよ。キャラの数だけインタラクションのバリエーションは増えていくわけで、ギャグの見せ方として、細かいネタを突き詰める見せ方より、とにかく賑やかにして雑多な雰囲気をもり立てる方がよさそう。2期目ってことで高梨家の面々の掘り下げも増えるだろうし、店長の舎弟、真柴姉弟なんかも参戦してくることになる。ここから更にぎっちぎちに詰め込まれたテンション芸を楽しみにしたいところだ。 中の人的には、やはりアスミスがこの作品の中心点。ぽぷらみたいな真っ直ぐなロリ(ちっちゃくないよ!)キャラは最近のアスミスではちょっと珍しくなってきたので、初心に帰ったぽぷらの愛らしさを是非堪能したい。他のキャラにしても、ワグナリア面子は本当に盤石。ま、ここも小野・神谷・福山なんですけどね……この中で今一番稼いでるのって誰なんだろう?
○「C3 シーキューブ」 5
1目見ただけでそれと分かる、大沼心による新作ラノベアニメ。いやぁ、相変わらずカット割りが多いし、定番カットの連発ですね。こうして強烈に個性が出る作家ってのは、分かりやすい反面、何を展開させても同じに見えてしまうっていうのが難点ですな。 というわけで、「バカテス」が終わってすぐにSILVER LINKが着手したのがこの作品。キャラ原案は違うはずなのに、同じスタジオ、同じ作画で描き起こされたおかげで、雰囲気はそのままバカテスをトレスしたかのようである。でもま、悪いもんじゃないですね。「バカテス」よりは多少なりともシナリオ重視の側面があるのだろう(いや、バカテスがシナリオを軽んじていたというわけではないけど、あれはギャグだからさ)。シンボリックないかにもという大沼節はいくらか抑え気味で、ちゃんと導入らしい導入の最低条件は満たしている。押しかけ人外パターンなのでイメージとしては「かんなぎ」が一番近い気がするけど、ツンデレだから電撃文庫っぽくも見えるな。メインヒロインがツンデレゆかりんで、サブに茅原を回すという「歌い手コンボ」はなかなか新鮮な配置である。 大沼デザインが全般に行き渡っているため、あまり大仰な動画や流麗なモーションで魅せるような画面作りにはなっていない。どちらかというと細かく刻んだカット割りの妙でテンポを生み出したり、キャラクターの表情を連続的に描かずに起点と結果だけを描いてその過程を推察させたり、「間を埋めない」演出がメイン。その分、いつも通りに象徴性の強い演出も色々と手が込んでおり、最初にフィアが登場して煎餅で懐柔されるくだりは部屋の窓や煎餅自体の丸い造形で「丸くなった和やかさ」を暗示し、フィアがふて寝すると寝室の窓の四角いシルエットがフィアに落ち、彼女の「キューブ」としての堅苦しさ、窮屈さを演出している。原作はさっぱり知らないので憶測になるが、フィアと主人公の掛け合いから考えるに、彼女の「キューブ」としての具象性をそぎ落とし、人として接して「呪い」を落としていくことが、この作品のメインテーマになると予測される。そうであるなら、端々で彼女の「キューブとしての歪さ」みたいなものが暗示されるのはなかなか興味深い演出だ。もちろん、仲直りした後に画面一杯に「満月」が映るのは、再び「輪」が戻ってきたことの表れであろう。こういう演出を何の衒いもなくしれっとやってくれるのが、SILVER LINKスタッフの強みである。 1話目で何か劇的な誘致要因があったというわけではないが、いかにも大沼さんらしい、手の込んだ描き込みはそれなりに好印象。アイキャッチ画面のデザインや、エンディング(本来オープニングなんだろうね)で見せた圧倒的枚数で見せるダンスのモーションなど、「ef」シリーズを彷彿とさせる執拗さも垣間見える。これからシリアス要素も入ってくるとしたら、久し振りに純度の高い大沼ワールドが見られそうで、期待は高まるばかりである。まぁ、ちょいと癖は強いので、原作ファンにどう受け入れられるかは心配なんですけどね。 中の人的には、前述のように田村ゆかり+茅原実里という組み合わせが新鮮。二人とも「甘ったるい声」と評される声優だが、こうして並べて聞くと、タイプが全然違うのですごく新鮮である。いや、まぁ、ゆかりんボイスのこの手のキャラは流石に新鮮とは言い難いけどね。公式ページを見るとこの後もキタエリを筆頭に続々濃いキャストが集まりそうで楽しみである。そして、最近は大人しい方の役ばかりが多かったわけですけど、久し振りに来ましたよ、黒さぁやです。口汚い台詞を吐き捨てるように言うときの活き活きした感じも、信者としてはたまらないものがあります。なにげに、今年に入ってからものすごく仕事してないか? まもなくベルペオル様も出てくるだろうしな。wktkがとまらんな!
「神様ドォルズ」 4→6
1話導入時に見せた不安定な印象はいつの間にやら無くなり、気づけば毎週楽しみな作品になってましたね。改めて考えると、この作品が楽しかったのって、何でなんだろう。 1話目で持った不満というと、なんといってもつかみ所の無いシナリオだった。匡平は「因習の根深い村」の出身で都会に逃げ出して来た青年、っていう設定で、そこに村からの追っ手である阿幾が迫り、超常的なツールである案山子によって日常が破壊される。そこで匡平が正義、阿幾が悪という二項対立が分かりやすけりゃ問題無かったのだが、どうにも阿幾の立ち位置が分からず、わざわざ駆け付けた「2人目の正義」である詩緒の存在もどこかはっきりしない。「結局何がいいたいんや」というので、導入はモヤモヤしたものになっていた。 そして、お話が終わってみて、実はこのモヤモヤはそんなにすっきり解消してるわけじゃない。結局シリーズを通して、阿幾の持つ悲しい記憶にも同情の余地はあり、枸雅と日向の対立も単純な善悪で分かれるようなもんじゃない。強いて「悪」をあげるとするならば、やはり旧態依然とした村の存在そのものということになるのだろうが、敵対した阿幾や桐生、まひるにしても、村の被害者としての側面もあり、どこか真っ直ぐに対立構図が見えないのである。匡平の持つ特性がオープニングで表される「不完全燃焼」であることからも分かる通り、単純な英雄譚にならず、全容が見えていないキャラクターどうしが、自分の見える視野の範囲内で抗っている様子だけが描かれるために、どこが結論なのかが見えない作りだったのである。 しかし、1クールが終わった今になると、そうした不安定なものについての不満は無くなっている。詩緒を始めとして、阿幾には阿幾なりの生き様があり、桐緒、まひる、日々乃、そして匡平。それぞれが明示的でないゴールを目指して、とにかく自分を奮い立たせていたことが分かり、その部分については満足できるのだ。原作コミックが現在も進行中ということを考えれば、このくらいのレベルで解決したことは、むしろ良くできた部類に入るかもしれない。 そして、シナリオラインの不安を覆い隠すように、この作品は様々な部分から見るべき点を提供してくれた。特にブレインズ・ベースが作り上げた安定した作画が、この作品の一番の見どころである非現実の側面を上手く描いていた。その代表となるのが、謎の機械兵器、案山子だろう。玖吼理や武未禍槌など、「巨大なこけし」と揶揄される妙ちきりんなモニュメント。どう考えても格好良さや愛らしさとは無縁の造形のはずなのに、いつしか玖吼理が可愛くてたまらなくなるし、空中での白熱の戦闘シーンには手に汗を握る。ビームビームもサンライズ作品と紛う大迫力であるし、隠し武器の左手の迫力なんてもとがこけしだとは思えないレベル。回想シーンで勃発した謎の古代案山子VS幼い3人の隻による共同戦の大迫力は、今期アニメのバトルシーンの中ではトップと言い切ってしまっていいかもしれない。とにかく、「本来無いもの」であるはずの案山子という無茶な物体に存在感を与え、「動くように動かせた」ことが、この作品の白眉な点である。 そして、人間たちのドラマの側面を見れば、詩緒の顔芸に代表される、ダイナミックな感情のやりとりが楽しい。玖吼理がみるみる可愛くなっていったのは、おそらく詩緒が可愛くなっていたことによる副次効果だったのだろう。強さと弱さを絶妙にない交ぜにした少女の頑張りを応援しているだけでも、この作品は楽しいものだった。そして、さらに終盤にはまひるという核弾頭クラスのキャラまでもが投入される。作中では、ものすごくシリアスなシーンなのに敢えてデフォルメ顔でぐちゃぐちゃに潰して描く場面なんてのもあり、この作品の胆が個々のキャラクターの感情の絡み合いであることがよく分かる。アニメは動いてナンボ、やっぱりそこに集約される。 これが終わったことによって、本作の指揮を執った岸誠二監督についての評価がまた難しくなった。個人的には、彼の監督作品では「ギャラクシーエンジェる〜ん」と「Angel Beats!」が大外れ、「サンレッド」や「瀬戸の花嫁」などは面白かったという印象。これってまとめると「岸監督は原作アリだといい仕事をする」ってことなのかしら? ……やっかいな人やで。 最後は当然中の人。そして今期2回目の福圓先生大フィーバーですかね。美味しい役を持っていく人やなぁ。そして、この作品は花形声優の実に豪華な共演の舞台となった。花澤香菜・茅野愛衣の新世代コンビに、沢城みゆき、高垣彩陽の、個人的には頂上決戦とも言えるお腹いっぱいの共演。85年度組近辺がたっぷり味わえます。やっぱりこういう役どころのみゆきちは大好きです。
さいしゅうかーーーーーーい!! 終わるの? ホントに終わるの? せっかくコンテンツが熟し切ってきたところなのに! ようやくヤング師匠の稲が収穫できるのに! すげぇタイミングで終わったもんだ! なんかフォローしてよぉぉぉ! 新作みたいんだよぉぉぉ! 徳島県のTシャツなんか作ってる場合じゃねぇだろぉぉぉ! というわけで、私は永遠にこの47都道府犬の新作を待ち続ける人生を歩んでいきたいと思います。いつかお金持ちになって、この番組を再開させるんだ……
EX04「愛媛犬の四国オフ」 予定通りエクストラ4話目は残ったレギュラーキャラ愛媛犬の出番だ。しかも、これまでの3本のエクストラと違い、レギュラー以外のキャラクターも贅沢に参加し、なんとなんと、四国四県がそろい踏み。だから! 俺が見たいのはこういうコラボなんだよぉぉぉ! もっと見せてよぉぉ! というわけで、「四国オフ」とやらに参加することになった愛媛犬。一体何をするのかと思ったら、なんと、でっかい四国の地図を広げて、お互いの県の場所を確認する、という作業を行っていた。……え? 今更? お前ら都道府県の化身なんだから、場所なんてわざわざ確認せんでも……と思ったら、愛媛ったら予想以上に残念な子だったみたい。ま、確かに「四国の県の所在地が分からなくなるよねー」みたいな会話ってのは割と定番だから、「場所がどこなのか」っていうのは都道府県ネタとしては鉄板ではあるのだが……よりにもよって都道府犬本人が分からないとは…… 4人で集まり、1人ずつ自分の県の場所を確認する四国軍団。香川・徳島・高知はテンポ良く自分の県を指して正解を得ていくが、主旨を理解していないのか、愛媛が最初に指し示したのは何故か徳島。おかしいだろ、ってことでもう一回チャレンジすると、今度は香川を指す愛媛犬。「一緒じゃおかしいぜよ」と当たり前の主張をする高知に対し、愛媛は脳天気に「何で?」の返事。これには3人ともぽかーんである。最後のチャレンジ、とばかりに今一度自分の位置を確認する3人。さぁ、これで残ったのは1箇所しか無いだろ! とでも言いたげで、最後の最後に愛媛はようやく正しい場所にたどり着くことが出来たが……「私はこことここぞなもし!」と2箇所を……駄目だこの子。可愛いけどアホだったんだ……福岡、惚れる相手は選んだ方がいいぞ。 というわけで、最終回という記念すべき放送回で、愛媛が突然残念な子属性を発揮するという謎の展開。そして、番組史上ほぼ初めて、地域ごとのキャラが一堂に会してコミュニケーションを取るという夢のコラボが実現した回でもある(一応、過去には長野回や富山回は隣県同士のコミュニケーションがあったけどね)。高知なんて初登場が5話だったので、ほぼ半年ぶりの再登場。小野Dも再びあの土佐犬を演じることになるとは思ってなかったんじゃなかろうか。また、初登場時にはひたすら踊り狂っていただけの徳島も今回それなりに台詞があり、彼女の語尾が「〜やけん」であることも判明した。愛媛には申し訳ないが、こういうサブキャラたちの共演の方が楽しかったので、これはこれで良しとする。アイキャッチ画面では4人で楽しくピクニックランチを広げている様子も確認出来て、こういう和気藹々とした楽しさがシリーズを通してもっと出てくれば良かったのに、と切ない気持ちにもなります。しかし、うどんのくせにウインナー喰ってんじゃねぇよ…… ちょっと視点を変えてみると、「四国オフ」で集まった中の人は水樹奈々・豊崎愛生・中村悠一・小野大輔と、恐ろしいくらいの高カロリー。たった30秒のオフ会のためにこれだけのキャストが集まるというのだから、げに恐ろしきは47都道府犬である。若手が多い地域だけでもいいから、レギュラー増やした拡大枠が見たくなるのも無理はないでしょう! EX05「愛知犬世にはばかる」 さぁ、泣いても笑っても最後のエピソード。偉大なるエビフライ犬の勇姿を拝める最後の30秒。エクストラ5話目、大トリを飾るのは、当然我らが名古屋犬である。 最終回くらい何かいいことやって見せろよ、と思ったが、残念ながら三つ子の魂。愛知が今回企んだのは、落とし穴による悪戯である。たまたま完成したタイミングで近付いてきたのは山梨で、愛知は山梨を引っかけてやろうと声をかける。ホント、あんだけ良い子の山梨を、何も悪いことしていないのに穴にたたき落とそうとするあたり、下衆の中の下衆である。何が目的だか分からないが、見ている側としては「やめたげて!」と叫び声をあげそう。 しかし、悪事というのはうまくいかないもの。例によっていつも通りに誰か(愛媛かな)と野球をしていた静岡が「オーライ、オーライ」と下がってきて、それにぶつかった愛知は、見事に自分の掘った落とし穴に転落。一体どれだけの時間掘り続けていたのだろう。想像を絶する深さに落ちていった彼女は、哀れ帰らぬ人(犬)となった。慌てて寄ってきた愛媛や福岡が心配すると、山梨は涙ながらに「名古屋が自分を庇って穴に落ちてしまった」と語る。それを聞いた静岡の口から「まさかあの名古屋が……」というひどい台詞が漏れるのも仕方ないところだ。 「名古屋のこと一生忘れないずらー!」と涙混じりに叫ぶ山梨。数々の死と破壊が繰り返されたこの世界で、この別れがどの程度の重みを持つのかは想像も出来ないが、山梨の一言を契機に、居合わせた4人は夕暮れ空に向かって「無茶しやがって……」の構図。空に浮かぶ巨大なベロ出しウザ顔に向かって、心を込めて「ありがとう名古屋犬」。実に最終回らしい物憂げな地平に、「愛知犬だがねー!」という空しい叫びが響くのでした…… 綺麗に1話の「愛知犬の戸惑い」と同じネタで締めてくれましたね。一応アイキャッチ画面ではみんなで力を合わせて愛知を引き上げている様子も確認出来るのだが、最後の最後でもう一回落ちているような気もする。ほんと、愛知はどんだけ深い穴を作り上げたのやら。しかも、同じ空き地で野球やってる静岡はそのことに全然気づいてなかったんだよね。どんなシチュエーションだよ。 結局、この作品の全ては愛知の手にかかっていた。彼女がいたからこそ、この作品は刺激に溢れたものになり、ここまでよく分からない味わいが出たのだ。その愛知の顔が見たことのないサイズで画面に大写しになっただけでも、この最終回は見事であった。終わってしまうことに一切の悲しさを訴えかけず、「無茶しやがって……」なあの感じは、グダグダのままに番組を終了させたスタッフたちに送る賛辞と非難の入り交じった感情そのままだ。僕たちは、あの名古屋犬たちの勇姿を決して忘れないよ! 終わるなぁぁぁあぁ!
○「ファイ・ブレイン 神のパズル」 4
NHK教育で始まったオリジナル作品だが、なんと監督があの佐藤順一で、制作がサンライズという脅威の組み合わせの作品なのである。サトジュンは今期「たまゆら」もやらなきゃいけないはずなんだけど、大丈夫なんだろうか。 一応漫画版がマガジンで進行しており、そちらも目を通してはいるのだが、正直漫画版はさっぱり面白くない。何が本筋だか分からなくてやきもきしているってのもあるのだが、なーんか絵が気に入らないんだよね。地味というか、見栄えがしないというか。ま、やってる内容も地味だから仕方ないんだけど……マガジンって金田一で当てたり「ブラッディマンデー」とかも割と見せる内容で描けたりしてるのに、いざ「パズルがメイン!」っていう漫画にあんまり力入れてない気がする。 そして、このアニメについては漫画とは別物なわけだが、同じように「絵がショボい」という問題点を孕んでいる。1話目からいきなり大爆発する洞窟だの、水攻めトラップだのと(とてもパズルがテーマとは思えないような)派手な仕掛けを連発しているのに、なんか映像になるとショボいのである。サンライズの作画パワーは全部「ホライゾン」の方に吸い取られてしまっているかのような、そんな感じ。キャラの顔がのっぺりしていて格好良くないし、女の子もあまり愛嬌が感じられない。これって慣れてきたら良く見えてくるものなのかなぁ。 シナリオについては、一周回ったバカを狙っている風で、「人の命を奪うパズルなんてパズルじゃない!」と叫ぶ主人公の親父さんが「パズルが悲しがっているから解いてやれ」という妄想癖の強い人間だったりと、突っ込みの起点すら見付からないワンダーっぷり。これはこれで楽しい。正直言うと「これって別にテーマがパズルじゃなくてもいいのでは……」と思うと疑問も止まらなくなるのだが、それを突っ込んだら負けだ。「魔乳秘剣帖」は乳がなくても問題無く作れるストーリーだが、あそこから乳を抜いたら何の味もしない小麦粉のグルテンで作ったガムみたいになってしまう。この作品だってそれと同じ。とにかくパズルパズル言ってないと、世界が崩壊してしまうのである。こっち方面のあほらしさが突き抜ければ、何かこの作品オリジナルな楽しみ方も出てきそうである。せいぜい主人公のカイト君にはパズル地獄の中で輝いてもらいたい。 そういえば、一切興味が無かったので即切断したが、いかにもNHK教育らしく、データ放送でパズルが楽しめるなんてサービスもあるらしい。本来のターゲット層であるお子様たちの存在を考えれば、とにかく実際のパズルを絡めて、アニメーション以外の部分で楽しんでもらうのがこの作品の本当の狙いなのかもしれない。でもなぁ、せっかくサトジュンが頑張ってるんだから、アニメの中身でも見せて欲しいとこなんだけどなぁ。 中の人については、相変わらず石田彰がずるいっていうこと以外には特にないのだが、浅沼晋太郎、清水香里というメイン2人は特に文句の出ようもないところなので、おまけコーナーも含めて安心して楽しめるだろう。公式ページを見ると、今後の予定キャストにも素敵な名前がたくさん載っているし、お話が進めば少しずつ楽しくなってくるかもしれない。今後の伸びに期待だ。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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