忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[1086] [1087] [1088] [1089] [1090] [1091] [1092] [1093] [1094] [1095] [1096]
「WORKING’!!」 6→6

 これも「安定2期」と言ってしまっていい作品だろうか。新鮮味が無いのは残念なところだが、余計な「初見」の負荷がかからない分、ヘヴィーユーザーには助かる分野でもありますね。とはいえ、こちらも「イカ娘」と同様、監督が入れ替わっての続編。そして、「イカ娘」は前監督である水島さんがちゃんとバックについていてくれたのに対し、こちらは監督以外にもシリーズ構成などのスタッフも結構かわっている。そして、個人的には2期の方が楽しかったのである。

 楽しかった理由の1つには「1期で馴染んでいたおかげで入りやすかった」「長く続いている分だけキャラの掘り下げが進んで、より密度の濃い話が楽しめた」という2期特有の現象もあるだろうけど、そうした「密度の濃くなったキャラクターたちの関係性」を描く際の気配りについては、2期の方が優れていたように思える。「イカ娘」が2期で「安定して何だか物足りない気がした」のに対して、この作品は、「2期になって作品内が変化したことを、うまくアニメに取り込んだ」という印象。具体的には、1期にはとにかくキャラクターが顔見せをし、ちぐはぐな人間関係の「ズレ」から笑いを産み出すことがメインだったわけだが、2期あたりのシナリオになると、恋愛あり、憎悪ありの関係性が少しずつ深さを増していき、どこか歯がゆいような人と人との交わりの中に面白味を見いだす内容になっている(そんなに明確な差があるわけじゃないけどさ)。

 その差異を出すために、この2期で力が入っていたのは、目先の賑やかさではなく、1人1人のキャラクターの細かい仕草や表情などから、何とも不可解な心情を描写することだったんじゃなかろうか。誤解を恐れずに書くと、「京アニに近いような力点」である。元々A-1picturesはそうしたディティールの描き込みは得意なスタジオだし、監督を任された大槻さんも、「触れ合い」からのささやかなドラマの掘り下げは実に巧みなクリエイターだ。これまで「れでぃ×ばと」や「もっとTo LOVEる」など、小規模な作品で(個人的には)ヒットを飛ばしていたが、今回それなりの注目度の「話題作」で力を発揮出来たので、特色はよりはっきり出たのじゃなかろうか。

 個人的に、小鳥遊・伊波の嬉し恥ずかし恋愛模様の描写も好きだったし、佐藤・八千代のやるせなさ満開な大人の恋路も楽しかったが、恋愛関係(??)でいうなら、相馬さんが山田に見せる何とも歪んだ愛情がお気に入り。鬱陶しいし、憎たらしいんだけど、何となく面倒をみてあげたくなっちゃうという相馬さんの割り切れない親心が、今回いい味を出していたと思うのですよ。そして、原作でも大好きなのが小鳥遊4姉妹のエピソード。今期は1期に比べて登場シーンも増えたし、梢や泉あたりは中の人のイメージも加味されて凄く楽しいキャラクターに仕上がっていた。メインキャラたちがなまじストレートな恋愛模様を展開させてもじもじしていたので、この作品の本来の持ち味である無茶苦茶なキャラクター性が輝く彼女達の活躍に憧れてしまう、っていうのもあるかもしれません。

 何にせよ、「可愛いキャラは可愛く」ということを徹底して見せてくれていたので、それだけでも満足です。現在、原作はさらにややこしい展開に拍車がかかって「リア充爆発しまくれ」と言いたくなるような状態ではありますが、そんな状態でもアニメ画で更に賑やかに見てみたいという欲求はあるのです。さぁ、3期はいつ始まるのかな?

拍手

PR
「侵略!?イカ娘」 5→5

 うん、イカちゃんは今期も可愛かったな。以上だ!

 ……というだけで8割方片付いてしまう困った作品。ただ、一応「1期目のヒットを踏まえた上での2期」とか、「監督が変更になっての2期」とかいう違いは存在しており、「まったくもって1期と同じ」というわけにもいかなかったのは事実。厳密に比較しての感想ではないのであくまで印象論であるが、2期目を一言で表すなら「安定感を求め続けた」作品作りということになるだろう。ミニイカ娘の登場のさせ方とか、キャラクターの置き方、エピソードの並べ方に至るまで「とにかくこれをやれば視聴者から怒られる心配はない」という無難さが目立ったように思う。いや、考えてみりゃ原作には山も谷もありゃしないわけで、そのアニメを作ったら刺激なんてあるはずないんだけどさ。1期みたいな「初めて見るからこそ得られる楽しさ」というのは当然無くなっていたわけで、その分だけ「もうひと味欲しいところだなぁ」という感想が出てくるのは仕方ない部分。まぁ、どんな作品でも2期はそういう印象になっちゃうわけだけどね。実際にイカ娘に挑戦的新要素なんて入れられたら、「余計なことすんじゃねぇ!」っていう批判的な意見の方が多く出そうだし。

 構成が「安定」であったことは良くも悪くもある部分だとは思うが、個人的には、絵柄は2期目の方がより洗練されたものになっていたように思う。「イカちゃん可愛い」さえ伝わればいい、という事実は1期で嫌というほど認識できたわけで、その部分を重点的に補強して隙のない画面を作り上げ、ブラッシュアップした愛らしさが表現出来たのは純粋にプラスだろう。作中のキャラも、作り手側も、「イカ娘ワールド」に慣れ親しんでいくに従って刺激は弱くなっていくだろうが、その上で手を抜かず、細かい部分にまで心を裂いてくれたのは嬉しかった。スタッフの変更なんかもほとんど気にならないレベルだったし、「じゃ、このまますぐに3期の製作に取りかかってくれ」と言えるような、自然な満足感は大きい。もう、イカちゃんはこれでいいんだろうね。

 中の人の話は……ひーちゃんは絶好調ですね。今となっては、本当に「イカ娘は金元寿子以外はあり得ない!」と断言出来るだけの仕事になっているし、伊藤かな恵・田中理恵あたりのキャスティングが鉄板。早苗は本当にいい仕事をするよなぁ。

拍手

「ベン・トー」 5→6

 やったねホームラン! いやぁ、これが今期のダークホースだったんでしょうね。結局最後まで楽しみ抜いて見続けてしまいましたね。こういうのを世間では「ダマされている」という気もしますが、楽しめたら万事OKでしょう。

 1話目視聴時の感想を改めて読んでみると、自分が思いの外冷静で逆に驚いた。すごくフツーの突っ込みしか出ておらず、万一そのままの状態で視聴を続けていたなら、一切楽しいことは無かったと思う。そのくらい、この作品は勢いが大事だった。そして、その勢いを産み出すことにめでたく成功したわけだ。回を増す事に「ベン・トー的常識」を徹底させており、「てめぇらの考えている野暮な突っ込みなんざ全部お見通しだ! そんなところは我々は三千年前に通過してるわ!」とでも言わんばかりの容赦無いシナリオ構成には、「呆れる」という反応が返せるのはごくわずかな期間だけだった。だって……どうせなら楽しまなきゃ損だからねぇ。

 もちろん、ここで一瞬素に戻ってみれば、本当にしょうもない作品なのは間違い無い。ファンタジーという言葉を使うことすら憚られるような珍妙な「おかずファンタジー」は、日常の風景を確実に間違えた方向に延長させており、そこには夢も希望も愛も感動もありゃしない。視聴側からよほどの歩み寄りがなければブン殴られても文句は言えない世界だ。これが現代ラノベのたどり着いた辺獄なのかと思うと、背筋が寒くなる思いである。しかし、そんなどうしようもない世界が、板垣伸の手によってアニメとして動き出した時に、唯一無二の価値を生み出した始めた。「理解し得ない、あり得ない世界」を理解させるだけの力が、アニメーションとして与えられたのだ。もう、こうなったら文句のいいようがない。ただ一言、「板垣さん、楽しそうでいいなぁ」と。1話目時点で「板垣さんの体力が途中で尽きるとジエンドだ」と書いていたが、この作品では無事に最後まで走り抜けることが出来た。いや、10話や最終話を観れば、後半になればなるほどエンジンがかかってきたようにすら見える。本当に、画を描いて力がたぎるアニメーターというのは、観ていて楽しいのである。本当に良い仕事をありがとう。個人的には、オープニングの映像は本当にお気に入りです(ノーマル、シャガさんバージョンどちらもね)。

 あとはまぁ、中の人の話? 下野お母さんはいつも通りだから良いとして、伊瀬茉莉也、加藤英美里、、悠木碧、茅野愛衣と並んだメインヒロイン陣の若い力が良い具合に「馬鹿馬鹿しい勢い」を加速させてくれていた。最高打点は個人的には当然あおちゃんなわけだが、若手を並べてみるとえみりんの持つ抜群の安定感はやはり凄いと思う。シャガさんって最終的に「主人公に振り向いてもらえないから損する役周りの幼馴染みキャラ」のはずなんだけど、あんまりそういう湿っぽい雰囲気を感じさせないんだよね。改めて見ると、こんだけとっ散らかったキャラクター配置なのに、何だか無駄がない気がしてくるのが怖いな!

拍手

「Fate/Zero」 6→6

 とりあえず、文句をいう点の無い作品。このつけいる隙のない13本、単発でのクオリティならばもっと点を上げても構わないくらいだと思うが、まだまだ終わることのない作品をここで評価するってのも妙な話なので、数ヶ月後を楽しみにしつつ、判断保留状態で見守らせてもらおうと思っている。

 「Fate」が始まる、と聞いて、当然思い出したのは数年前の「Fate/stay night」だった。アレはアレで悪くない作品だったとは思うのだが、どうしても「そっち向け」をメインに設定した同人的な設定とストーリーラインってのは、爆発力には欠けるコンテンツだったなぁ、という印象があった。そのため、今回は「あおきえい+ufotable」という最強の布陣であることは知りつつも、「どこまで行けるもんかなぁ」と割と軽めに想像していた。「stay night」+α、っていう中身ならば、多分数割増しくらいになるんじゃないかと、それくらいの気持ちである。

 しかしまぁ、結果はご存じの通り。想像以上に全てのパーツがカッチリとはまり、気づけば今期でもトップクラスの注目作。虚淵玄によるシナリオラインとどす黒い世界観をufotableのスタッフが見事に画面に反映させ、それらの強力な武器をあおきえいが自分の個性を隠そうともせずに締めてみせた。この相乗効果が、実に見事に一つのラインとして繋がったのである。何とまぁ、幸せなことか。こうして「作り手側が本当に心血を注いで作っている」ことが分かる作品というのは、観ていて魂を持って行かれるような心持ちになるのがたまりませんね。

 後は中の人の話を……もう、この作品についてはしなくてもいい気がする。もう、全員すげぇし。強いていうなら、今まで全く知らなかったキャスター役の鶴岡聡氏が、他の濃すぎる面子に負けずに良い仕事をしていたことは取り上げるべきか。しかし、このタイミングでラジオを放送してないのだけが唯一の手落ちだなぁ。

拍手

「境界線上のホライゾン」 6→4

 1話目の感想時点では、かっとんだアクションパート&贅沢声優大集合に期待を高めた作品だったが、その時点で「中の人誘致要因が高い作品は息切れも早い」と懸念していた。そして、まさにその通りになってしまった感がある。はっきり言ってしまうと、「ついていくのが面倒になってしまった」作品だ。

 おそらく原作未読でこの作品を見始めた人間は全員そうだと思うのだが、この作品はとにかく世界設定がややこしくて、そこを理解するだけでもかなりの労力を要する。もちろん、自分なりに調べることでそうしたビハインドは埋め合わせられるし、実際、過去の作品には「なんかよくわかんねぇよ!」と思いながらも、作品の魅力に惹かれて自分なりに調べて観ていた作品だって数多く存在しているのだ(最近だと「刀語」とか「デュラララ!!」とか)。この作品も、サンライズ製作ということで画面の質はかなり高いものに仕上げられており、1話に代表されるようにバトルシーンでの見応えも充分、そこをきっかけに自学自習でストーリーを追うことも、出来ないことはなかっただろう。

 だが、無理だった。これに時間を割いてなんとか追いかけよう、というところまでモチベーションが上がらなかった。理由は3つある。1つは、世界観自体が面倒臭いこと。「武蔵」だの「三河」だのと言った聞き慣れたフレーズが出てくるにも関わらず、それらが予備知識にすらならず、むしろ持っている知識との齟齬のおかげで理解の妨げになるという奇妙な「日本設定」と、「大罪武装」なんかに代表される、いかにもラノベふぁんたじーなファクター。これらの複層的な設定を理解するには、アニメの描写だけでは圧倒的に不足しており、「何が起きているか」はもちろんのこと、「誰が敵なのか」「何を目指しているのか」「戦った結果何が起きたのか」などさっぱり分からない。おそらく原作はこのごった煮な感じでありとあらゆるフィクション要素を混ぜ合わせた節操の無さが売りなのだろうが、残念ながら、初見の人間に対するハードルとして、ここまで高く高く立ちはだかる設定も珍しい。

 2つ目は、とにかくキャラクターが多すぎること。同じ「分からない世界」というなら、例えば直前に終わった「ピングドラム」だって、そりゃ分からないことだらけだった。それでも、あの作品は「とにかく高倉家を中心とした物語だ」ということは明確であり、時籠ゆりやら荻野目桃果といったサブキャラメインのエピソードになる場合には、1話でがっつりと視点を変えるので、「あぁ、今回はこのキャラを掘り下げるのだ」ということが明示されて分かりやすくなった。しかし、この作品の登場人物の数は、はっきり言って埒外だろう。これだけ多くのキャラが絡み合っているのは「ネギま!」くらいしか見たことが無い気がする。「ネギま!」ならば重要度の低い生徒を切り捨てて見ることも出来ようが、この作品の場合、全てのキャラが全然違う世界観でもって、全然違う活躍を狙っており、それが1つのエピソードの中で混在しまくるのである。敵味方の別も分からず、何を考えているキャラなのか、別な言い方をすれば、「作者が何故ここに置いたキャラなのか」が分からない。必死に中の人の属性で区分しようと努力はしたのだが、この量ではいつしか限界が来てしまい、「何となく福山潤の周りにいるキャラ」と「そうでもないキャラ」くらいの区別しか出来なくなってしまった。こうなってしまっては、「キャラの魅力で見る」とか「中の人に引っ張られて見る」のも困難である。

 そして最大の原因となった、総合要因の3つ目。それは、シナリオが鬱陶しいことだ。とにかくややこしい設定をなんとか説明して理解させようとするので、必然的に台詞は増える。アニメになる時点で、出来る限り絵で見せて台詞を削る方向性が正しいはずなのだが、この作品は、(おそらくだが)とにかく「語る」ことのウェイトが大きすぎる。最も代表的なのは、トーリと正純の相対シーンだろう。まずもって「ディベートによる決戦」という設定自体が無茶苦茶なのに、正攻法で挑もうとしてきた正純に対し、トーリは「議論の反転」という奇策で応じるというプロットだ。確かに思いついた作者は面白かったのだろうが、どういじったところで、それに「もっともらしさ」を見いだすことは出来ない。あげく、更に正純のディベート術は他のところまで拡大していき、最終的には牛歩戦術と絡めるなど、「お前ら、もう真面目に戦う気ないんじゃねぇの?」という呆れに繋がる。中盤でもう理解しがたいと思っていたシナリオラインが、あのあたりの一連の流れで完全に無意味なものになった気がした。愛だろうが友情が金だろうが命だろうが、戦う目的はなんでもいいが、「若者達が真っ直ぐに戦いを挑む青春群像もの」として見せるならば、戦っている姿勢に紛れを持たせてはいけない。嘘っぱちの理屈で塗り固めるよりも、多少理不尽さを感じさせても、「まっとうさ」を見せてもらわなければ感情移入も出来ないのである。この作品の「理念」はどうにもうわべを塗り固めているだけに見えてしまった。

 トータルすると、「世界が分からん」「キャラが分からん」という基本のリスクから始まり、それが「やりたいことが分からん」という致命的な阻害要因を産み出してしまった。正直、夏から始まるという2期を追いかける自信もあまり無いのだが、これだけアニメ化に不向きな作品を何とか形にした(と思われる)スタッフ陣は、現時点で抱えている問題を解消することが出来るのだろうか。うーん、少なくとも原作を読む気にはならんよなぁ(ひょっとしたら原作は面白く読めるかもしれないけどさ)。

 一応、なんだかんだ言っても中の人フィーバーにはあらがえずに見続けてしまったので点数はこんなもの。もう1回、ここで使ったキャスト全員集めてお祭り騒ぎな別作品が観たいです。

拍手

 多蕗だ! 龍之介だ! いや、ヘラクレスの棍棒だ! 最終話。龍之介があんだけはっちゃけた後で出てきた石田彰に絶妙なネタの絡み方。今期最大の苦笑ポイントが待ち構えていましたよ。

 なんかもうね、この作品にまともな角度からの突っ込みは一切通用しないってのは分かってるんですが、それでも突っ込みたくなってしまう容赦無い勘違いっぷりがたまりません。「出る杭は引っこ抜いてしまえばいい」というヘラクレスの棍棒さん(以下、石田彰)の策略により、なんとオルトロス姉妹は一切バトルをせずに弁当を入手出来る特権階級になってしまうことに……こいつぁ手も足も出ない完璧な作戦だぜ! ………………って、どうでもいいやん! 取れるならありがたく頂けよ!
 自由に取れる半額弁当を前に殴り合いを望む意味はないやろ! そもそも、その対抗策は何なの?! 力を駆使して弁当を手にするのが狼の矜持なんだったら、みんなして手を組んでオルトロスに道を譲ってる時点でルールもクソも無いやろうが。そのくせ石田彰ボイスのせいで石田彰が「ものすごく狡猾で格好良い負け犬」みたいになってるのが理不尽過ぎるよ! ラジカル過ぎるよ! 悪魔の罠だよぉぉ! 

 ふぅ……いや、いいんですよ。作中での感情は理解出来ますからね。オルトロス姉妹の夢は「立派な狼になること」であって、戦いの場を奪われることは何よりも心苦しいものであると。元々金に困って半額弁当を狙ってきたわけじゃないのだから、そこから戦いが失われることは、望んでいたものをむしり取られることだって。分かる。言いたいことは分かる。でもさ、やっぱり「はははははは! どうだ、ざまあみろ! 自由に好きな半額弁当を選ばせてやる! 悔しかろう!」っていうのは、感覚的に一切理解出来ないんだよ。この無茶苦茶を「何となく感動の克己ストーリー」に仕立て上げたんだから、この作者のストーリーテリングは相当なもの……って、いや、欠片も仕立て上げられてないよ! 理不尽だよ! シリアスなギャグだよ! すげぇな、もう、どうやって突っ込むのが正しいのか分からないよ! 誰か助けて!

 というわけで、なんやよぅ分からんネタでこのアニメの馬鹿成分を全て絞りだしたような最終回でしたとさ。最終回なのにメインヒロインの活躍の場が一切無いというのも切ない話だが、今回のバトルでもオルトロス姉妹の謎のカゴコンボが素敵だったので良しとしよう。あのプラスチックカゴの硬度を上手い具合に表した反作用によるバウンドとか、よくもまぁ、あんなところに力を入れられるものだ。当然、今回はコンテが板垣監督自身であるし、アクションシーンもしっかり監督の手が入っている。「Fate」のような流麗な動きというわけではないが、動きを見せるアニメ独自の崩しや自由な構図の取り方が、最終回にふさわしい素晴らしい見どころを作ってくれている。やっぱ板垣さんのアクションは見てて楽しいし、笑える。オルトロス姉(ゆかりん)の流した歓喜の涙のシーンとかの作画も最高。贅沢な作品だったよ。ほんとに。唯一の心残りは、花ちゃん・梅ちゃんが最後にあんまり活躍出来なかったことくらいかな。Nick海堂って、誰だよ。

拍手

 ここで終わるか、最終話。まぁ、正確な意味では最終話でも何でもないんですけどね。いくら製作体勢のためとはいえ、この状態で3ヶ月の充電期間を必要とするのは辛いところよなぁ。

 普通に考えるならば、シリーズ1期目を終わらせるのにふさわしかったのは先週までの内容だろう。そうすれば2期がキャスターの暴走から始まり、見た目の区切りは圧倒的にすっきりする。今回みたいな切れ目だと、次に再開するときにどうしたって一度復習するところから始めねばならないわけで、何だか尻切れトンボになったんじゃないか、というイメージになってしまう。

 しかし、実際に今回のエピソードを見せられると、ここで切った意味もよく分かる。画面を埋め尽くすような巨大な敵が現れ、それを倒すために3人のサーヴァントが集まるという盛り上がりは、まさに「最終バトル」というにふさわしいものである。これでもし本当にキャスターがラスボスであり、倒した後に3人が堅く手を取り合うなら、そこで終わらせるのもありだったレベル。ただ、この作品では3人はあくまで敵同士。キャスター打倒が終わった時点でシナリオを区切っても、決して「終わり」のイメージを与えることが出来ないのである。それならいっそ、巨悪を前にして全員が手を取り、「俺たちの戦いはこれからだ!」と言って区切ってしまった方が見栄えが良いのだ。そしてなんといっても、バトルシーンで終わるという「美味しい」終わり方の方が、この作品の良さを強く打ち出すことが出来る。先週終わってたら、ラストシーンが綺礼とアーチャーの会話という、訳の分からない展開になっていたわけだからね。ふむ、なかなか面白い構成である。

 そして、そんな「繋ぎ」を任されたのが、キャスター陣営とライダー陣営である。キャスターさんと龍之介の2人コントは、何だか非常に危うい感じを出しつつも、よく分からないテンションで我々を煙に巻いてくれる。「何をそんなに盛り上がってるんだかよく分からないけど、キチガイどうしの会話なんだから分かっても困るよね」という、妙な納得感がある。ま、2人が楽しそうでなによりだ。ただ、固い絆で結ばれているように見える2人だが、価値観を語る問答の様子を見ていると、2人が通じ合えたのは割と偶然だったような気もする。結果的に目指すものが同じになったように見えるが、龍之介の思想とキャスターの思想(というか反省)は、必ずしも同じライン上に並ぶと決まったものでもなさそう。明らかに人生の先輩であるキャスターが、若いが故に夢に溢れた龍之介の寝言を聞いてたまたま気に入ってしまったという、何とも不思議なコンビなのだ。楽しそうだから別にいいんだけど、あんだけ必死にキャスターが化け物を呼び出したのに、いざとなって龍之介が「だんなー、それ俺が思ってたのと違うわー」とか言い出したら泣くに泣けなかったろうね。

 そして、この世界でもう一組の仲良しコンビといえば、なんといってもライダー・ウェイバーコンビ。相変わらず拗ねて見せるウェイバーに対し、裏も表もあったもんじゃないライダーの強引な人生観と人生訓がどんどん染みいっている。ライダーの凄いところは、特にウェイバーを慰めようとして良いことを言ってるわけじゃないところ。彼がウェイバーに話しかけているのは、単に自分がやりたいこと、やりたかったことだけなのだ。それでも彼はウェイバーのことが嫌いではなくて、そんな「楽しい」という感情を素直に吐き出していたらいつの間にかウェイバーも納得してくれていただけのこと。こういう繋がりを見せてもらえると、なるほど確かにライダーが大物であることが分かる気もする。方向性こそ全然違うものの、互いに認めあえる2組の陣営の姿を見て、この聖杯戦争ってのはどうやって戦うべきなのか、というのが最後の最後に確認出来たような気もするな。

 そして、ラストはキャスターの召喚した大ボスを相手にみんな仲良く、という少年漫画的なクライマックスで締め。途中から「これ、絶対時間内におわらねぇよな」と思って観ていたのだが、全員集合でグッと盛り上がった次期への引きは悪くない。バトル盛り上がりは作画による完成度で左右されるわけだが、今回はセイバーが水上を滑走するシーンで全てを持っていった。あの辺のカットだけでも、もう最終回という文句に不満は無い。流石のP.A.works、この動きが描けるなら、3月からの2期にも期待して良さそうだぞ。いやぁ、楽しかったです。

拍手

「真剣で私に恋しなさい!」 6→6

 結局最後までなんだかんだで楽しんでしまった作品。これがエロゲー原作ってんだから……うん、まぁ、それ以外の媒体だと言われてもちょっと困るけどな。

 とにかくバトル要素をメインで押し出して特色を出すという、あまりにイレギュラーな方法でセールスポイントを見いだした不可解なエロゲである。いや、普通は「バトル要素メイン」というと「戦闘シーンのアクションが凄い」とかそういう意味になるのだが、この作品の場合は、本当に世界観そのものが「オラ、もっと強い奴と戦いてぇ」をメインに動くので、「バトル絡みの脳みそ筋肉要素がメイン」という意味なのである。メインヒロインが本気を出すと国が壊滅するという時点で、これをエロに繋げるのは無茶というものではなかろうか。そして、残るヒロイン勢も、もちろん大和に対する恋心というのがメインではあるのだが、それを差し置いて、とにかくバトルで勝ちたい、バトルして名を上げねば、という訳の分からない使命感の下に動いている。この設定は、実に馬鹿だ。

 そして、そんな無茶な世界観を、実際に「バトルシーンをたっぷり取る」ことで成立させたのが、この作品の最大のセールスポイント。1話の超絶展開も手に汗を握ったが、その後のドラゴンボールもかくやというあり得ないバトルの連発は、それを見ているだけで何だか楽しくなってくるものだったし、あくまで「馬鹿馬鹿しさ」の延長線上での展開なので、その不自然さに気分が醒めるということもない。毎回同じようにどつきあってるだけやんけ、と言われたらそうかもしれないし、「強さがインフレ……いや、もうなんかわからんくらいになってるやんけ」と言われてもそうなのだが、考えても仕方ねぇよ、というのは既に1話で織り込み済みなのだ。だったら、後は大和がどうこうじゃなく、むしろ百代さんは本当にお馬鹿ね、というのをメインで楽しむことも出来るじゃないか。まぁ、あまりにも暴力的過ぎるから、あんまり好感度の高いキャラとは言えないかもしれないけど……ドラゴンボールは最終的に圧倒的な強さの悟空を見る楽しさっていうのもあっただろうし、「化け物が追い込まれるカタルシス」を楽しむエロゲー展開という違和感も、最終的に面白さの一因になっていたような気がする。「流石の元永慶太郎も、『きみある』でつまらなかったみなとソフト原作アニメじゃ動きも取れまい」と思っていただけに、こんな形で突破口を開くというのは驚愕する他ない。

 そして、適当に見ていてもメインのキャラくらいなら案外すんなり理解して楽しむことが出来るというキャラ立ちも面白い。最後までモヤッとし続けた「マケン姫っ」とは好対照である。まぁ、なんといってもこの作品の場合、全てを制したのは松風だろう。もう、まゆっち&松風コンビだけで、どれだけ積み重ねたものも、どれだけ呆れかえったものも、全て持っていける。毎回次回予告のせいでそれまで見てきた全てが吹き飛ぶんだもん、卑怯だわ。もう、3話とかレジェンドクラスだわ。というわけで、この作品を4文字でまとめると以下のようになる。

 「後藤邑子」。

拍手

12月23日 ドラフト模様(ISD×3)
ピック順 【Sangriter】→【Serra】→【Thraxi】→【Alessi】→【Mei】→【Metallica】
 
 クリスマスって、緑+赤がベースで時たま白が混ざる感じだからナヤビートなんだよね。ひょっとしたらZooなのかもしれないけど、Magicはトナカイとかあんまりいないからなぁ。サンタさんからナヤへの贈り物は、「野生のナカティル」の禁止だよ! 「壌土のライオン」を使えばいいじゃない!

 さておき、そんな日でもドラフトは行われるのです。すったもんだの末にパックはようやくキープ、後はしばらく保つと思われ。いや、年末年始はしばらくドラフトは発生しないと思うけど。次にありそうな日程は……1月6日? ハードスケジュールだなぁ。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
12
28
29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[06/26 NONAME]
[06/26 NONAME]
[06/24 デュッセル]
[06/23 デュッセル]
[06/23 名無し]
バーコード